JP4124112B2 - インサート成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インサート成形方法に関するものであり、特に多孔質体をインサート部品とするインサート成形に好適なインサート成形方法に関するものである。
一般に、型締め状態で金型面間にキャビティが形成される射出成形用金型装置は、キャビティ内に溶融樹脂を射出して所定形状の射出成形品を製造するために用いられるものであるが、近年では、このような射出成形用金型装置を用いて、例えば金属からなる薄板状をなす多孔質体と、この多孔質体の外周縁部から多孔質体の面方向に延びる樹脂部とが一体となった複合多孔質体を製造したいという要望がある。
つまり、キャビティにインサート部品としての多孔質体をインサートし、この多孔質体に連なるように溶融樹脂を射出するインサート成形を行うことにより、前記複合多孔質体であるインサート成形品を製造したいという要望がある(例えば特許文献1参照)。
特開2003−127190号公報
しかしながら、要望される複合多孔質体は厚さが薄いシート状とされ、さらに多孔質体は三次元網目構造を有しているので、この多孔質体は強度が低く、したがって、前記従来のインサート成形では、キャビティにおける溶融樹脂の射出圧により多孔質体が容易に変形するなどして高精度な複合多孔質体を製造することが困難であるという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、インサート成形品としての複合多孔質体を高精度に製造することができるインサート成形方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、型締め状態で金型面間に形成されるキャビティにインサート部品としての多孔質体をインサートし、この多孔質体に連なるように溶融樹脂を射出するインサート成形を行うことにより、多孔質体と樹脂部とが一体に形成されてなる複合多孔質体を製造するインサート成形方法であって、型締めにより、前記金型面に配置された前記多孔質体をこれらの金型面によって型開閉方向に圧縮して固定するとともに、前記キャビティを形成する型締め工程と、該型締め工程の後に、前記キャビティに溶融樹脂を射出する射出工程と、該射出工程の後に、前記多孔質体または/および前記溶融樹脂を型開閉方向に圧縮する圧縮工程とを有し、前記圧縮工程は、前記多孔質体を型締め方向に塑性変形させ気孔率を調整することを特徴とする。
この発明に係るインサート成形方法によれば、射出工程の後に前記圧縮工程を経て複合多孔質体を製造するので、多孔質体に反りや変形が生ずることを最小限に抑制することができる。すなわち、以下の作用を奏することになる。
まず、前記圧縮工程で溶融樹脂を圧縮することにより、溶融樹脂をキャビティの全域に均等な密度で行き渡らせることが可能になり、これにより、溶融樹脂の硬化収縮挙動をキャビティ内の全域で均等にすることができる。したがって、溶融樹脂の硬化収縮挙動により、多孔質体の外周縁部のうち溶融樹脂の位置する部分に作用する負荷の均等化を図ることが可能になり、製造される複合多孔質体に反りが発生することを抑制することができる。
次に、前記圧縮工程で多孔質体を圧縮することにより、多孔質体を型締め方向に塑性変形させることが可能になり、したがって、前記射出工程時までは、製造する複合多孔質体を構成する多孔質体の気孔率および厚さより、インサートする多孔質体の気孔率および厚さを大きくしておき、射出工程後に多孔質体を型締め方向に塑性変形させて、前記複合多孔質体の気孔率および厚さにすることが可能になる。これにより、前記射出工程時に溶融樹脂が射出されるキャビティ内における流路断面積を大きくしておくことができるので、溶融樹脂の射出圧を低く設定してもキャビティの全域に均等な密度で溶融樹脂を行き渡らせることが可能になる。したがって、この射出圧の低下により、多孔質体の変形発生を抑制することができるとともに、多孔質体が金型面の表面に沿った方向に位置ずれすることを抑制することができる。
本発明に係るインサート成形方法によれば、インサート成形品としての複合多孔質体を高精度に製造することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明するが、まず、このインサート成形用金型装置によって製造するインサート成形品である複合多孔質体を、図5を参照しながら説明する。
この複合多孔質体10は、例えば金属からなる薄板状をなす多孔質体11と、この多孔質体11のそれぞれの外周縁部から多孔質体11の面方向に延びる樹脂部12とが一体に形成されたものであり、全体として矩形薄板状をなしている。
多孔質体11は、三次元網目構造を有する矩形薄板状をなし、側部に開口する気孔が各方向に連通していることにより、通気性・吸水性を備え、軽量で表面積が大きいという特性を有している。
一方、樹脂部12は、多孔質体11と略同じ厚さを有する枠形薄板状をなし、図5(b)に示すように、多孔質体11の外周縁部に対して段差なく連ねられている。
なお、多孔質体11と樹脂部12とが一体になった矩形薄板状をなす複合多孔質体10は、その樹脂部12が固定あるいは狭持されるなどして各種装置に取り付けられることにより、例えば、フィルタ・ガス拡散部材・放熱部材・吸水部材などに用いられる。また、多孔質体11は、これを用いて製造する複合多孔質体10に要求される特性に応じて適宜選択されるものであり、金属不織布であってもよく、また金属製に限らず、結晶性の黒鉛や、結晶性でない無定形炭素を含むものとしての炭素質であってもよい。
ここで、金属製の多孔質体11を製造する方法としては、金属粉末を含むスラリーを薄く成形して乾燥させることによってグリーンシートを得た後、このグリーンシートを焼成する方法がある。
図4に、ドクターブレード法によってスラリーを薄く成形するためのグリーンシート製造装置を示す。
スラリーSは、例えばSUS316L等の金属粉末、有機バインダ(メチルセルロース)、溶媒(水)を混合したものであり、必要に応じて、加熱処理により気化する発泡剤(ヘキサン)や消泡剤(エタノール)等が添加される。
グリーンシート製造装置30において、まず、スラリーSが貯蔵されたホッパ31から、ローラ32によって搬送されるキャリアシート33上にスラリーSが供給されると、キャリアシート33上のスラリーSが、移動するキャリアシート33とドクターブレード34との間で延ばされ、所定の厚さに成形される。
成形されたスラリーSは、さらにキャリアシート33によって搬送され、加熱炉35を通過するとともに、この加熱炉35中で乾燥されることにより、SUS316L粉末が有機バインダによって接合された状態のグリーンシートGが形成される。なお、スラリーSに発泡剤が含まれる場合、キャリアシート33上に延ばされた状態のスラリーSを、乾燥前に、高湿度雰囲気下にて加熱処理し、発泡剤を発泡させて発泡スラリーとしてから、乾燥処理を行ってグリーンシートGを形成する。
最後に、このグリーンシートGは、キャリアシート33から取り外された後、図示しない真空炉にて脱脂・焼成されることにより、有機バインダが取り除かれ、金属粉末同士が焼結した多孔質体11となる。
このようにして得られた多孔質体11は、図1から図3に示すようなインサート成形用金型装置1を用いたインサート成形において、インサート部品としてキャビティ2にインサートされ、キャビティ2に溶融樹脂が射出されることにより、図5に示すような複合多孔質体10が製造される。
このインサート成形用金型装置1は、図1から図3に示すように、固定金型3及び可動金型4からなり、互いの金型面3a,4bが対向するように配設されるとともに、可動金型4が固定金型3に対して進退可能に支持された構成の一対の金型と、金型面3a,4bの表面に沿った方向に多孔質体11を位置決めする位置決め手段8とを備える概略構成とされている。そして、図2,図3に示すように、可動金型4が固定金型3に向かって前進し型締め状態になると、金型面3a,4bの間に複合多孔質体10をインサート成形するためのキャビティ2が形成されるようになっている。
位置決め手段8は、4本のピン部材と、これらのピン部材を固定金型面3aに対して出没可能に支持する例えば油圧,空圧シリンダーからなる図示しない駆動部と、これら4本のピン部材と駆動部との間に配設された例えばスプリングやゴムなどからなる図示しない弾性部材とを備えている。
以上のように構成された位置決め手段8により、多孔質体11は次の2つの方法によって金型面3a,4bの表面に沿った方向に位置決めされることになる。
まず、1つ目は、前記駆動部によりピン部材を可動金型面4bに進出移動した後に、多孔質体11をピン部材の内側に位置する可動金型面4b上に配置する。これにより、多孔質体11の外周縁部が4本のピン部材のうち少なくとも一つに接することによって、図1に示すように、多孔質体11が金型面3a,4bの表面に沿った方向に位置決めされる。
次に、2つ目は、多孔質体11を可動金型面4b上に配置した後に、前記駆動部によりピン部材を可動金型面4bに進出移動する。この際、4本のピン部材のうち少なくとも一つが多孔質体11の外周縁部に接することにより、図1に示すように、多孔質体11の前記位置決めがなされる。
可動金型4は、図示しない第1の進退駆動部により固定金型3に対して進退可能に支持された可動金型本体4cと、この可動金型本体4cに穿設された孔内に、この内周面と摺接しながら固定金型3に向かって進退可能に支持された圧縮金型4aとを備え、この圧縮金型4aは第2の進退駆動部により支持された構成となっている。すなわち、前記第1の進退駆動部により、可動金型本体4cおよび圧縮金型4aは一体となって固定金型3に対して進退移動し、前記第2の進退駆動部により、圧縮金型4aのみが固定金型3に対して進退移動するようになっている。また、圧縮金型4aのうち、固定金型面3aと対向する表面が可動金型4の金型面4bとされている。
以上のように構成されたインサート成形用金型装置1により、図6に示す複合多孔質体10を製造する方法について説明する。
まず、多孔質体11を可動金型面4b上に前述したように位置決め状態で配置する(図1参照)。
そして、この位置決め状態、すなわちピン部材のうち少なくとも一つを多孔質体11の外周縁部に接触させた状態で、前記第1の進退駆動部により可動金型本体4cおよび圧縮金型4aを一体として固定金型3に向かって前進移動させ型締めし、金型面3a,4bにより多孔質体11を型開閉方向に圧縮して固定するとともに、キャビティ2を形成する(図2参照)。ここで、この型締めの過程において、位置決め手段8のピン部材先端面が固定金型面3aに当接した後は、可動金型4の前進移動に従って、徐々に前記弾性部材が縮小されることにより、前記ピン部材の可動金型面4bからの突出長さが短くなる。
その後、位置決め手段8の4本のピン部材を、これらのピン部材の先端面が可動金型面4bと面一になるまで後退移動した後に、または、後退移動しながら、図3に示すように、ランナ5からゲート6を通じて射出した溶融樹脂7をキャビティ2内に充填する(射出工程)。なお、前記ピン部材を後退させながら溶融樹脂7をキャビティ2内に充填する方法では、この充填完了時には、前記ピン部材の先端面と可動金型面4bの表面とは面一となっている。
そして、溶融樹脂7のキャビティ2内への充填が完了した後、溶融樹脂7が硬化して図5に示す樹脂部12になる前に、可動金型4が有する前記第2の進退駆動部により、圧縮金型4aを図3の二点鎖線に示すように固定金型3に向かって前進移動させる(圧縮工程)。この際、位置決め手段8の4本のピン部材も、圧縮金型4aの前進移動に伴って移動することにより、圧縮工程時における、可動金型面4bとピン部材の先端面との面一状態は維持される。
この圧縮金型4aの前進移動量は、製造する複合多孔質体10の厚さおよび気孔率、多孔質体11の厚さおよび気孔率、溶融樹脂7の材質などに基づいて設定する。すなわち、インサートする多孔質体11の厚さおよび気孔率を、インサート成形により製造する複合多孔質体10の厚さおよび気孔率より大きくしておき、これらのうち厚さの差分だけ圧縮金型4aを固定金型3に向かって前進移動させる。ただし、この圧縮金型4aの移動量は、溶融樹脂7がキャビティ2の全域に均等な密度で行き渡り、かつ多孔質体11が型締め方向に塑性変形し、さらに、多孔質体11の気孔率が複合多孔質体10の気孔率と同等になるような移動量に設定する。
なお、この際、多孔質体11は前述したように三次元網目構造を有しているので、圧縮金型4aにより圧縮変形しても、面方向に広がることはなく略厚さ方向にのみ変形するので、複合多孔質体を高精度に製造できる。また、製造する複合多孔質体10を構成する多孔質体11の気孔率を、多孔質体11の製造時に予め設定しておくのではなく、射出成形後に設定するので、例えば、高めの気孔率とされた多孔質体を大量に製造しておき、複合多孔質体10に関して需要者からの要求仕様に応じて適宜気孔率を調整する製造方法を実現することが可能になり、結果として、製造コストの低減を図ることができる。さらに、前記圧縮変形により複合多孔質体10の平坦度も向上する。
次に、圧縮金型4aを前述の状態で所定時間保持し、溶融樹脂7を硬化させて樹脂部12とすることにより、多孔質体11と樹脂部12とが段差なく連なり一体になったインサート成形品である複合多孔質体10が形成される。
その後、前記第1の進退駆動部により圧縮金型4aおよび可動金型本体4cを固定金型3から離間するように後退移動させるとともに、前記第2の進退駆動部により圧縮金型4aを固定金型3に向かって前進移動させ、さらに、位置決め手段8のピン部材を可動金型面4bから突出するように、この手段8が有する前記駆動部により再度前進移動させる。以上により、複合多孔質体10が可動金型面4aから良好に引離されてインサート成形用金型装置1から取除かれる。
以上により製造された複合多孔質体10は、溶融樹脂7をキャビティ2に射出した後、さらに圧縮金型4aにより圧縮されることにより、溶融樹脂7は多孔質体11の側部に開口する気孔内に5μm〜1000μm程度の深さまで含浸して硬化することなり、これにより、多孔質体11と樹脂部12とはアンカー効果で強固に接合されることになる。例えば、樹脂部12の材料にポリプロピレンを用いた場合、成形温度180℃、80kNで型締めし、成形圧250kg/cmで射出成形し、圧縮金型4aにより80kNで2秒保持すると、このような複合多孔質体10が得られる。
以上説明したように、本実施形態によるインサート成形方法によれば、射出工程の後に前記圧縮工程を経て複合多孔質体10を製造するので、多孔質体11に反りや変形が生ずることを最小限に抑制することができる。すなわち、以下の作用を奏することになる。
まず、前記圧縮工程で溶融樹脂7を圧縮することにより、溶融樹脂7をキャビティ2の全域に均等な密度で行き渡らせることが可能になり、これにより、溶融樹脂7の硬化収縮挙動をキャビティ2内の全域で均等にすることができる。したがって、溶融樹脂7の硬化収縮挙動により、多孔質体11の外周縁部が受ける負荷の均等化を図ることが可能になり、製造される複合多孔質体に反りが発生することを抑制することができる。
次に、前記圧縮工程で多孔質体11を圧縮することにより、多孔質体11を型締め方向に塑性変形させることが可能になり、したがって、前記射出工程時までは、製造する複合多孔質体10を構成する多孔質体11の気孔率および厚さより、インサートする多孔質体11の気孔率および厚さを大きくしておき、射出工程後に多孔質体11を型締め方向に塑性変形させて、複合多孔質体10の気孔率および厚さにすることが可能になる。これにより、前記射出工程時に溶融樹脂7が射出されるキャビティ2内における流路断面積を大きくしておくことができるので、溶融樹脂7の射出圧を低く設定してもキャビティ2の全域に溶融樹脂を均等な密度で行き渡らせることが可能になる。したがって、この射出圧の低下により、多孔質体11の変形発生を抑制することができるとともに、多孔質体11が金型面3a,4bの表面に沿った方向に位置ずれすることを抑制することができる。
以上により、複合多孔質体10を高精度に製造することができる。
なお、多孔質体11については、前述したように、これを用いて製造する複合多孔質体10に求められる特性に応じて適宜選択されるものであるが、多孔質体11の気孔径や気孔率が小さすぎると、溶融樹脂7が気孔中に適度に入り込めなくなってアンカー効果が不十分となり、樹脂部12との接合強度が十分に得られないおそれがある。
逆に、多孔質体11の気孔径や気孔率が大きすぎても、多孔質体11自体の強度が不足して、樹脂成形圧及び樹脂硬化時の圧縮に耐えられなくなって変形の生じるおそれや、溶融樹脂7が多孔質体11の気孔内の奥深くまで浸透しすぎてしまって、所望の形状を維持することができなくなるおそれがある。
それゆえ、多孔質体11については、気孔径が10μm〜2mm程度、気孔率が40〜98%程度に設定されていることが好ましい。
一方、樹脂部12についても、これを用いて製造する複合多孔質体10に求められる特性に応じて耐熱温度や硬度等が考慮されつつ適宜選択されるものであって、熱可塑性樹脂、エラストマー(ゴムを含む)など、射出成形可能な材質であればよい。
また、この樹脂部12は、図5(b)に示すように平坦であってもよいが、ねじ挿通孔用の穴や、装置に対する嵌合用の溝形状、強度向上のためのリブ形状、ボスなどを樹脂成形時に設けておいてもよい。
さらに、前記実施形態では、複合多孔質体10として、図5(b)に示すように、樹脂部12の厚さを多孔質体11の厚さと略同一にして、この樹脂部12を多孔質体11の外周縁部に対して段差なく連ねた構成を示したが、この段差を有する構成であってもよい。例えば、樹脂部12の厚さを多孔質体11の厚さより約0.01mm薄くし、多孔質体11の外周縁部に対して段差を付けて連ねた構成であってもよい。
さらにまた、樹脂部12は、図5(a)に示すように、多孔質体11の外周縁部すべてに連なる必要はなく、必要に応じて部分的に連なっていてもよい。
また、前記実施形態においては、位置決め手段8のうち多孔質体11の縁部に接する構成としてピン部材を採用したが、これに限らず、例えば内面の少なくとも一部が多孔質体11の外周縁部に接するような枠体であってもよい。
さらに、ピン部材として、図1(b)に示すように、断面視が円形状の構成を採用したが、これに限らず、例えば矩形状でも、楕円形状などであってもよい。
また、前記実施形態においては、位置決め手段8および圧縮金型4aを可動金型4に配設した構成を示したが、固定金型3に配設してもよいし、これらのうちの一方を可動金型4に他方を固定金型3に配設するようにしてもよい。このような構成においても、前記実施形態と同様に、複合多孔質体10を高精度に製造することができる。
さらに、前記実施形態においては、圧縮金型4aにより複合多孔質体10の全面、すなわち多孔質体11および溶融樹脂7(樹脂部12)を圧縮した方法を示したが、多孔質体11または溶融樹脂7(樹脂部12)のいずれか一方を圧縮してもよい。
インサート成形品としての複合多孔質体を高精度に、かつ低コストで製造することができるインサート成形方法を提供する。
(a)は本発明の第一実施形態として示したインサート成形方法の第1工程を示す図であり、(b)は(a)に示すインサート成形用金型装置の一部を示す断面平面図である。 本発明の第一実施形態として示したインサート成形方法の第2工程を示す図である。 本発明の第一実施形態として示したインサート成形方法の第3工程を示す図である。 多孔質体を製造する方法の一例を示す模式図である。 (a)は複合多孔質体の平面図、(b)は複合多孔質体の断面側面図である。
符号の説明
1 インサート成形用金型装置
2 キャビティ
3 固定金型
3a 固定金型面
4 可動金型
4a 圧縮金型
4b 可動金型面
7 溶融樹脂
8 位置決め手段
10 複合多孔質体
11 多孔質体
12 樹脂部

Claims (1)

  1. 型締め状態で金型面間に形成されるキャビティにインサート部品としての多孔質体をインサートし、この多孔質体に連なるように溶融樹脂を射出するインサート成形を行うことにより、多孔質体と樹脂部とが一体に形成されてなる複合多孔質体を製造するインサート成形方法であって、
    型締めにより、前記金型面に配置された前記多孔質体をこれらの金型面によって型開閉方向に圧縮して固定するとともに、前記キャビティを形成する型締め工程と、
    該型締め工程の後に、前記キャビティに溶融樹脂を射出する射出工程と、
    該射出工程の後に、前記多孔質体または/および前記溶融樹脂を型開閉方向に圧縮する圧縮工程とを有し、
    前記圧縮工程は、前記多孔質体を型締め方向に塑性変形させ気孔率を調整することを特徴とするインサート成形方法。
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