JP4124020B2 - 焼結機の原料装入方法および原料装入装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、焼結鉱の製造において、焼結原料をパレット内に装入するに際し、パレットの幅方向端部近傍の原料については、前記端部以外の部分と異なる装入方法で装入することにより、焼結鉱の品質および歩留りの向上を可能とする原料装入方法および原料装入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ドワイト−ロイド(以下、「DL」と記す)型焼結機による焼結鉱製造プロセスでは、焼結機のパレット上に装入された焼結原料層に対し、点火炉にて原料表面層中のコークスなどに着火して原料層の下方から空気を吸引し、原料層中を上方から下方に向かって通過する空気により原料層の上方から下方に向かって順次燃焼反応を起こさせ、その燃焼熱により焼結反応を進行させる。したがって、原料層の高さ方向の熱的分布は、上層部では熱量不足となり、下層部では熱量過多となる。
【0003】
これは、上層部では、原料中のコークスの燃焼完了後には上層より吸引される低温の空気により急冷されるのに対し、下層部では、上層部の焼成の進行により徐々に昇温し充分に予熱された後にコークスなどが燃焼し、さらに燃焼完了後も上層部の残熱により徐々に冷却されることによるものである。したがって、原料層の下層部ほど高温となり原料の融着などにより通気抵抗が増加するため、上層部には細粒原料を、下層部には粗粒原料を偏析させた原料充填層をパレット上に形成させる装入方法および装置が各種提案されている。
【0004】
そのための方法として、焼結原料ホッパーの下部に設けたロールフィーダーから切り出された焼結原料を、給鉱シュートなどの粒度偏析機能を有する原料装入装置を介して焼結機パレット上に転動落下させ、原料の斜面分級効果を利用して焼結原料を粒度別に偏析させる方法が一般的である。この方法により、パレット上の焼結原料層内における通気性のバラツキが低減し、層内温度および焼結反応のバラツキも小さくなる。
【0005】
しかし、焼結反応のバラツキは、パレット上の焼結原料層の高さ方向だけでなく、パレット幅方向にも発生する。これは、パレット側板近傍においては、壁面効果により焼結原料が粗に充填されやすく、したがって、パレット側板近傍では、焼結原料が比較的密に充填されるパレットの幅方向中央部に比較して、通気性が極度に高くなり、これにともなって、側板とパレット上の原料充填層との空隙を空気が優先的に流れ、焼結反応の進行状況にも幅方向の偏差が発生するからである。
【0006】
このような状態では、パレット側板近傍の焼結原料については、歩留りを維持するために必要な焼成時の高温保持時間が短くなることから歩留りが低下し、また、幅方向中央部の焼結原料については、側板近傍に対して風量不足になり焼成が遅れるため、幅方向における焼結品質のバラツキ拡大などの問題が発生する。
【0007】
前記したパレット幅方向の焼結反応のバラツキを抑制する方法として、パレットに原料を装入する際に分割ゲートにより幅方向の原料供給量を制御する方法が知られている。
【0008】
例えば、特許文献1には、装入ホッパーから焼結配合原料を切り出して焼結パレットに装入する原料装入方法において、装入ホッパーの切り出しゲートを少なくともパレットの幅方向で3以上に分割するとともに、分割された各ゲートにおける配合原料供給量を調整可能とし、充填原料の充填密度をロールフィーダー下方の焼結パレット上で、分割された各ゲートと対応させて密度計により検出し、予め設定したパレット幅方向の充填密度分布となるように、分割された各ゲートの配合原料供給量を調整する方法が開示されている。しかし、この方法では、幅方向の通気性を制御して焼結反応の全体的なバラツキを抑制することはできても、原料供給量の制御のみでパレット側板近傍の通気性過多領域の対策に充分なまでに原料の充填密度を増加させることは困難であった。
【0009】
特許文献2には、焼結原料と床敷鉱との通気性の差を利用した制御方法が開示されている。すなわち、給鉱部に設けた床敷鉱切り出しゲートの開度調整を行って床敷鉱層厚を調整することにより、実質的に通気性の悪い焼結原料の充填層厚を制御し、燃焼前線がパレット内のグレートバーに到達する位置付近のウインドボックス内の幅方向の排ガス温度が最適温度分布となるように制御する方法である。しかし、ここで開示された方法は、通気性を改善するために床敷鉱層厚を増加させると、原料層厚が実質的に減少するため、焼結鉱成品歩留りの悪化を招き、大幅な調整をともなう充分な制御ができなかった。
【0010】
また、特許文献3には、焼結機の原料装入シュートと点火炉との間の原料層の上部に、パレット幅方向の中央部に配設した回転自在な第1のローラと、両側部に設けた回転自在な第2の口一ラとをパレットの進行方向に位置をずらして独立して上下方向に移動可能に設け、両側部の第2のローラの圧密深さを中央部の第1のローラの圧密深さよりも深く原料層を圧密して焼結する焼結方法が開示されている。この方法は、パレット両側部では壁効果により中央部よりも吸引風量過多となって冷間強度が低下するという問題の解決を狙ったものである。しかし、ここで開示された方法では、パレット上の原料層厚さに幅方向の差が生じるため、点火炉においてパレット幅方向でバーナーと原料層上面との間隔に差異が発生し、着火が幅方向で不均一となって焼結鉱成品歩留りが悪化するという問題がある。
【0011】
さらに、特許文献4には、焼結パレットの中央部に向けて落下する焼結原料の分散度およびまたは分級度を大きくし、前記パレットの両端部に対してはこれらを小さくした状態で焼結原料を落下させることにより、パレット幅方向に関する焼結反応のバラツキを抑制する方法が開示されている。しかし、この方法は、分級度の制御方法であって、原料密度の制御も含めた総合的な装入制御方法としては充分なものではない。
【特許文献1】
特開昭63−45327号公報(特許請求の範囲)
【特許文献2】
特開平9−49031号公報(特許請求の範囲および段落〔0008〕)
【特許文献3】
特開平5−39531号公報(特許請求の範囲および段落〔0007〕〜〔0010〕)
【特許文献4】
特開昭63−250424号公報(特許請求の範囲および2頁右上欄)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、焼結機のパレット幅方向端部近傍の焼結原料の装入方法を、前記端部近傍以外のパレット中央部の装入方法と異なる方法で装入することにより、端部近傍における通気性過多の状態を抑制し、パレット幅方向の焼結反応のバラツキを抑制して、焼結鉱の品質および歩留りを向上させる焼結原料の装入方法、および装入装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上述の課題を解決するために、焼結機パレットの幅方向の端部近傍における通気性過多の状態を抑制し、焼結反応のバラツキを抑制して、焼結鉱の品質および歩留りを向上させる焼結原料の装入方法、および装入装置を検討した結果、下記の(a)〜(d)に示される知見を得た。
【0014】
(a)給鉱ホッパーから流し板や給鉱シュートなどの粒度偏析機能を有する給鉱装置を介して、緩やかにパレット上に焼結原料を落下装入させると、原料粒子が粒径および密度などの相違によって斜面分級され、通気性の良好な充填層を形成しやすい。
【0015】
(b)パレット幅方向の両端部近傍においても上記(a)と同様に分級され、通気性の良好な充填層を形成しやすい。さらにパレットの両端部近傍では、パレット側板による壁面効果により、両端部近傍以外の幅方向中央部に比較して、空隙率が高く通気性が極度に高い状態となりやすい。
(c)パレット幅方向の両端部のみ、粒度偏析機能を有する給鉱装置を介さずに焼結原料を自由落下させてパレット上に装入すると、分級作用を受けずにランダムに近い原料粒子配列の充填層が形成され、幅方向の両端部では、幅方向の中央部に比較して、粒子の充填密度が高くなり、上記(b)の通気性過多の状態を是正できる。
(d)パレットの全幅に対して10%以内の幅のパレット両端部近傍において、原料を自由落下させて装入すると、両端部近傍における通気性の極度に高い状態を是正できるので、好ましい。
【0016】
本発明は、上記の知見に基づいて完成されたものであり、その要旨は、下記の(1)および(2)に示す焼結原料の装入方法、ならびに(3)〜(5)に示す焼結原料の装入装置にある。
【0017】
(1)給鉱ホッパーから、切り出し量調整装置、フィーダーおよび粒度偏析機能を有する給鉱装置をこれらの順に介して原料をパレットに装入する焼結機の原料装入方法において、幅が前記パレットの全幅の10%以下である幅方向両端部近傍を除く部分では前記粒度偏析機能を有する給鉱装置を介して原料を装入し、パレットの幅方向両端部近傍では前記粒度偏析機能を有する給鉱装置を介さずに原料を前記パレットに落下させて装入することを特徴とする焼結機の原料装入方法。
【0018】
(2)前記粒度偏析機能を有する給鉱装置が、流し板と前記流し板の下流に位置する給鉱シュート、または給鉱シュートにより構成されることを特徴とする前記(1)に記載の焼結機の原料装入方法。
【0020】
(3)原料の給鉱ホッパーと、前記供給ホッパーの下部に位置してホッパー内の原料の切り出し量を調整する切り出し量調整装置と、前記切り出し量調整装置の下方に位置して原料を供給するフィーダーと、前記フィーダーの下方に位置して原料をさらに下方に位置するパレットの幅方向において幅がパレット全幅の10%以下である両端部近傍を除く部分へは案内供給し、前記幅方向両端部近傍へは原料を案内することなく落下させる粒度偏析機能を有する給鉱装置とを備えた焼結機の原料装入装置。
【0021】
(4)前記粒度偏析機能を有する給鉱装置が、流し板と前記流し板の下方に位置する給鉱シュート、または給鉱シュートにより構成されたことを特徴とする前記(3)に記載の焼結機の原料装入装置。
【0022】
(5)前記給鉱シュートが、傾斜を有する板および/または傾斜を有するスリットにより構成されたことを特徴とする前記(4)に記載の焼結機の原料装入装置。
【0024】
本発明において、「切り出し量調整装置」とは、給鉱ホッパーからの焼結原料の流出量を調整する装置をいう。
「フィーダー」とは、切り出し量調整装置により切り出された焼結原料を粒度偏析機能を有する給鉱装置に供給する装置をいう。
「粒度偏析機能を有する給鉱装置」とは、焼結原料を粒度偏析を起こさせながらパレット上に導く装置をいい、「案内供給」とは、焼結原料を当該給鉱装置を介して供給することをいう。
「給鉱シュート」とは、粒度偏析機能を有する給鉱装置であって、給鉱ホッパーから切り出された焼結原料をパレット上に供給する装置をいう。
【0025】
「流し板」とは、給鉱ホッパーから切り出された焼結原料を、例えば上記給鉱シュートに流下供給するための中継板をいう。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明は、パレットの幅方向両端部近傍を除く他の部分では、粒度偏析機能を有する給鉱装置を介して原料をパレットに緩やかに装入することにより偏析装入し、パレットの幅方向両端部近傍では、粒度偏析機能を有する給鉱装置を介さずに原料をパレットに自由落下させて装入することにより、原料を充填密度の高い状態で装入してパレットの幅方向両端部における通気性の著しい上昇を是正し、焼結鉱の品質および歩留りを向上させる焼結原料の装入方法、および装入装置を要旨とするものである。
【0027】
パレット上に充填された焼結原料層内の通気性は、焼結反応を大きく支配する。この原料層内の通気性に影響を及ぼす因子としては、主として粒度偏析と充填密度の2つがある。このうち、粒度偏析については、前述したように、パレット上の原料層の上層側に細粒原料を、そして下層側に粗粒原料を粒度偏析させ、上層側および下層側ではそれぞれ層内の粒度構成を均一粒径分布に近い分布とすることによって、粒子間に生じる空隙率を確保し、通気性を向上させている。したがって、粒度偏析の状況如何によっては空隙率が変化して通気性が変化する。
【0028】
図1は、通気性に影響を及ぼす粒度偏析の影響を示す模式図であり、同図(a)は粒度偏析がない状態、同図(b)は粒度偏析がある状態をそれぞれ表す。この粒度偏析を制御するには、例えば給鉱シュートの角度を変更する方法があるが、幅方向で分割した調整ができないため、粒度偏析による幅方向の通気性制御は困難であった。
【0029】
充填密度の影響については下記のとおりである。図2は、通気性に影響を及ぼす充填密度の影響を示す模式図であり、同図(a)は充填密度が高い状態、同図(b)は充填密度が低い状態をそれぞれ表す。充填密度が低い場合は、原料粒子間の空隙率が大きく、したがって通気性は良好であるが、高密度になると、空隙率が小さくなるため通気性が悪化する。
【0030】
図3は、従来技術である分割ゲートによる幅方向充填密度制御の概略図であり、同図(a)は装置の概略図、同図(b)はゲート開度調整による充填密度および焼成完了位置での幅方向温度分布をそれぞれ示す図である。
【0031】
床敷鉱供給ホッパー1内に貯蔵された床敷鉱8は焼結パレット9上に落下装入され、床敷鉱層81を形成する。焼結原料給鉱ホッパー2内の焼結原料7は、焼結原料給鉱ホッパー2下部の給鉱分割ゲート3の開度を調整することにより所定量を切り出され、ロールフィーダー4により、下方に位置する給鉱シュート5上に供給さる。給鉱シュート5に供給された焼結原料7は、給鉱シュート5上の斜面を転動または滑落する過程で分級されて、パレット9上にすでに形成されている床敷鉱層81上に偏析装入される。
【0032】
ここで、焼結原料給鉱ホッパー2の下部に位置する切り出しゲートのパレット幅方向の分割化により、パレット幅方向で原料供給量を制御して充填密度を調整する前記図3の方法は、前記の図2で述べた通気性に及ぼす充填密度の効果を利用したもので、ある程度のバラツキ抑制は可能である。また、この方法は、ゲート開度を大きくした場合には原料供給量が増加し、カットオフプレート6での焼結原料7の押え込み量が増加して充填密度が高くなること、および、ゲート開度を小さくした場合には充填密度が低くなることを利用して、パレット幅方向における充填密度を調整する方法である。
【0033】
しかし、原料をパレットに装入後、幅方向に高低差がなく均一な層厚となるように、カットオフプレートにより押さえ込んでならすものの、幅方向での原料供給量を制御した押え込みだけでは充分な制御ができず、パレット側板近傍では、著しい通気性の上昇により焼結反応が先行し、幅方向の焼結反応のバラツキを充分に抑制することはできない。
【0034】
そこで、パレット側板近傍の通気性をさらに抑制して幅方向全体の焼結反応のバラツキを抑制できる方法および装置を検討し、前記(1)〜(5)に示す原料装入方法、および装入装置の発明を完成した。また、本発明では、原料がパレット内に落下装入後にカットオフプレートで層厚を均一にならすため、幅方向で焼結鉱原料層厚に差異が発生せず、したがって、点火炉での着火不良も発生しない。そのため、幅方向全体の焼結反応のバラツキを抑制して、焼結鉱の品質および歩留りを向上させることができる。以下に、本発明の範囲を前記のとおり規定した理由および好ましい実施の形態について述べる。
【0035】
a)パレット幅方向両端部近傍とはパレット全幅の10%以下の領域:
図5は、焼結機における焼成時の排ガス温度分布でを示す図であり、同図(a)は焼結機長方向の排ガス温度分布、同図(b)は同図(a)中の▲1▼、▲2▼、▲3▼および▲4▼の位置におけるパレット直下での幅方向温度分布をそれぞれ表す。同図において、符号12は点火炉を、同14は主排風機を示す。
【0036】
同図(a)に示されるとおり、焼結機長方向のウインドボックス13の下降管での排ガス温度分布すなわち、幅方向全体の平均温度分布と、パレット直下幅方向端部5%の位置での排ガス温度分布とを比較すると、幅方向端部での温度推移が幅方向全体の温度推移よりも先行して上昇し、またピーク温度は漏風に起因して低くなっている。また、同図(b)においても、パレット幅方向両端部の温度は、他のパレット幅方向中央部に比してピーク温度が低く、温度低下も早いことが確認できる。
【0037】
図6は、給鉱ホッパー下部の分割ゲート調整により給鉱し焼成した焼結鉱のパレット幅方向断面での成品歩留り分布を示す図である。パレット幅方向両端部の約10%以内の領域における歩留りが低下している。
【0038】
上述のとおり、パレット幅方向両端部の10%以内の領域では、幅方向中央部に比べて風量過多のため、中央部に比較して早期に焼成が開始し、かつ早期に焼成が完了することから、成品歩留りを維持するのに必要な焼成時の高温保持時間が不足し、歩留りが低下する。したがって、パレット内に焼結原料を供給する際に偏析装入装置を介さずに直接パレット上に自由落下させる範囲は、パレット幅方向両端部、すなわちパレット側板近傍の幅方向で10%以内の範囲とする。
焼結原料を上記のパレット幅方向両端部の領域に直接的に自由落下させることにより、原料の落下速度を上昇させ、この領域の原料充填層の圧密効果を向上させて充填密度を増加させることができる。
【0039】
b)パレット幅方向両端部近傍における原料の直接落下:
パレット両端部近傍の通気性を抑制するための、原料の直接落下手段としては、流し板を設け、そのパレット幅方向両端部近傍に相当する部分を切り欠くか、またはその部分の流し板の幅を狭くすることが好ましい。また、偏析装入装置である給鉱シュート(傾斜板、傾斜スリット、傾斜篩など)の幅を、パレット幅方向両端部に相当する部分だけ狭くすることも好ましい。
【0040】
【実施例】
本発明の効果を確認するため、装入方法および装入装置についての検討を行い、次いで、操業成績に及ぼす効果について試験を行った。
【0041】
1)流し板の利用
図4は、本発明に係る焼結原料装入装置を示す概略図であり、同図(a)は焼結機長方向と直交する方向からみた概略図、同図(b)は流し板のパレット幅方向両端部近傍に相当する部分に切り欠き部を設けたことを示すとともに、パレット幅方向の原料の充填状態を模式的に表す図、そして同図(c)は流し板のパレット幅方向両端部近傍に相当する部分を幅方向に短縮したことを示すとともに、パレット幅方向の原料の充填状態を模式的に表す図である。
【0042】
原料給鉱ホッパー2内に収容された焼結原料7は、前記ホッパー下部に設けた切り出しゲートにより流量を調整された後、ロールフィーダーにて切り出され、流し板10の上面を滑り、粒度偏析の機能を有した給鉱シュート5を介して、連続的に移動するパレット内に供給される。この際、パレット幅方向端部近傍、すなわちパレット側板近傍の位置に相当する流し板の両端部をパレットの全幅よりも短くすることにより、この部分の原料は、図中の符号11にて示されるように、ロールフィーダーから直接パレット上に自由落下し、落下速度の上昇による原料の圧密効果の上昇により、充填密度が増加する。
【0043】
したがって、パレット幅方向両端部近傍においては、原料充填層の通気性が抑制され、著しい通気性上昇が回避される。この効果を得るには、流し板のパレット幅方向両端部近傍に切り欠き部101を設けるか、または、同図中の符号102にて示すように、流し板の幅をパレット幅方向に対して短縮した流し板を設けることが好ましい。また、流し板のパレット幅方向両端部近傍の短縮量は、いずれの場合もパレット全幅の10%以下である。
【0044】
図5は、すでに述べたとおり、焼結機における焼成時の排ガス温度分布でを示す図であり、同図(a)は焼結機長方向の排ガス温度分布、同図(b)は同図(a)中の機長方向の各位置におけるパレット直下での幅方向温度分布をそれぞれ表す。また、図6には、焼成を完了した焼結鉱をパレットから抜き出して、高さおよび幅方向の各位置から焼結鉱サンプルを採取し、その全量についてシャッター強度試験を実施して、成品歩留りを評価した結果を示す。ここで、シャッター強度試験は、採取した焼結鉱サンプルの全量を2mの高さから厚み10mmの鋼板上へ4回落下さ、全焼結ケーキ量に対する粒径5mm以上の焼結鉱の質量分率により、歩留りを求めることにより実施した。前記のとおり、パレット幅方向両端部近傍の歩留りが低下している。
【0045】
なお、充填密度を上昇させる部位をパレット幅方向端部近傍の10%以上に拡大しても、本来成品歩留りが悪化しない比較的幅方向の中央部の充填密度が高くなるのみであり、全体としては、成品歩留り改善効果は飽和状態となる。また、全体の焼成速度は低下傾向となることから、原料の自由落下による充填密度上昇範囲は、パレット幅方向端部の10%以内とする。
【0046】
2)給鉱シュートの変更
上記の試験は、流し板を有する焼結機を用いた試験であるが、流し板を有しない焼結機においても同様な効果を得ることができる。
【0047】
図7は、本発明に係る他の焼結原料装入装置を示す概略図であり、同図(a)は焼結機長方向と直交する方向からみた概略図、同図(b)は給鉱シュートのパレット幅方向両端部を幅方向に短縮したことを示すとともに、パレット幅方向の原料の充填状態を模式的に表す図である。
【0048】
同図に示すように、焼結原料を装入する際の給鉱シュート5の幅を、同図の符号51により示すように、狭くすることにより、パレット幅方向両端部近傍における原料の落下速度を上昇させ、パレット上の原料の充填密度を高めて、過度の通気性上昇を抑制することができる。なお、同図中の符号6は、焼結原料の押さえ込み量を増加させるためのカットオフプレートである。
【0049】
焼結原料の給鉱シュートには、上記に例示したものの他に下記の形式のものがある。図11は、本発明を適用できるスリット型シュートを有する原料装入装置の模式図である。同様に、図12は、スリット型シュートおよびディフレクタープレートを有する原料装入装置の模式図である。いずれの形式の装置であっても、同様にシュートの幅を狭くすることにより本発明を適用できる。
3)操業成績に及ぼす効果
本発明法の効果を確認するため、パレット幅:3.66m、有効面積260m2のDL焼結機を用いて、焼結鉱の焼成試験を行った。なお、基準操業とした比較例においては、原料層高:500mm、生産率:1.51t/h/m2とし、給鉱ホッパーからの焼結原料の切り出しは、幅方向の分割ゲートによる調整のみとした。これに対して、本発明例では、パレット幅方向両端部近傍(パレット幅の5%)に相当する部分に切り欠きを設けた流し板を有する原料装入装置を用いた。
図8は、本発明法の効果を示す図であり、同図(a)は焼結機長方向の排ガス温度分布、同図(b)は比較例および本発明例について、原料充填状態、充填密度および焼成完了位置でのパレット幅方向の温度分布をそれぞれ表す。また、図9は、本発明例における焼成完了位置を示す概略図である。
【0050】
図8(a)の機長方向の排ガス温度分布に見られるとおり、ウィンドボックス内パレット直下端部(パレット幅方向端部)の温度パターンは、ウィンドボックス下降管排ガス(パレット幅方向全体の排ガス)温度パターンにほぼ重なり、また、ピーク温度も全体の排ガス温度とほぼ同じ温度となるまで上昇した。すなわち、パレット幅方向端部近傍(パレット側板近傍)では、パレット幅方向中央部よりも先行しがちな焼成反応が幅方向で均一化し、過度の通気性上昇による漏風が抑制されたことを表わしている。
【0051】
図8(b)に示される焼成完了位置での幅方向温度分布は、図9の焼成完了位置における温度分布であり、本発明例では、比較例に比して、幅方向の温度分布が均一化されている。これは、本発明例では、分割ゲートのみにより原料の充填密度を調整した比較例に比べて、パレット幅方向端部近傍(パレット側板近傍)の充填密度が上昇して、幅方向温度分布がほぼ均一化され、その結果、焼成が均一化されたことによる。
【0052】
表1に、本発明例および比較例についての、操業条件および操業結果を示す。
【0053】
【表1】
【0054】
同表において、生産率および返鉱量は、比較例の値を100として指数化した値で表示した。また、回転強度は、JIS M 8712に規定された方法により、TI(+10mm%)を測定し、表示した。
図10は、本発明法の効果を示す図であり、同図(a)は比較例におけるパレット幅方向断面での焼結鉱成品の歩留り分布を示し、同図(b)は本発明例におけるパレット幅方向断面での焼結鉱成品の歩留り分布を示す。
表1および図10に示されるとおり、本発明法の適用により、焼結鉱の強度は上昇してそのバラツキは低減し、返鉱量は低下して歩留りが向上していることがわかる。
【0055】
【発明の効果】
本発明の方法によれば、焼結鉱成品歩留り悪化の原因となっていたパレット幅方向端部近傍における焼結原料層の著しい通気性上昇を抑制し、パレット幅方向の均一焼成を達成できるので、焼結鉱の品質および歩留りを向上させることができる。また、本発明の焼結原料装入装置は、上記のパレット幅方向端部近傍の通気性の抑制を達成し、焼結鉱の品質および歩留りを向上させるための好適な装入装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】通気性に影響を及ぼす粒度偏析の影響を示す模式図であり、同図(a)は粒度偏析がない状態、同図(b)は粒度偏析がある状態をそれぞれ表す。
【図2】通気性に影響を及ぼす充填密度の影響を示す模式図であり、同図(a)は充填密度が高い状態、同図(b)は充填密度が低い状態をそれぞれ表す。
【図3】従来技術である分割ゲートによる幅方向充填密度制御の概略図であり、同図(a)は装置の概略図、同図(b)はゲート開度調整による充填密度および焼成完了位置での幅方向温度分布をそれぞれ表す。
【図4】本発明に係る焼結原料装入装置を示す概略図であり、同図(a)は焼結機長方向と直交する方向からみた概略図、同図(b)は流し板のパレット幅方向両端部近傍に相当する部分に切り欠き部を設けたことを示すとともに、パレット幅方向の原料の充填状態を模式的に表す図、そして同図(c)は流し板のパレット幅方向両端部近傍に相当する部分を幅方向に短縮したことを示すとともに、パレット幅方向の原料の充填状態を模式的に表す図である。
【図5】焼結機における焼成時の排ガス温度分布でを示す図であり、同図(a)は焼結機長方向の排ガス温度分布、同図(b)は同図(a)中の▲1▼、▲2▼、▲3▼および▲4▼の位置におけるパレット直下での幅方向温度分布をそれぞれ表す。
【図6】分割ゲート調整により給鉱し焼成した焼結鉱のパレット幅方向断面での成品歩留り分布を示す図である。
【図7】本発明に係る他の焼結原料装入装置を示す概略図であり、同図(a)は焼結機長方向と直交する方向からみた概略図、同図(b)は給鉱シュートのパレット幅方向両端部を幅方向に短縮したことを示すとともに、パレット幅方向の原料の充填状態を模式的に表す図である。
【図8】本発明法の効果を示す図であり、同図(a)は焼結機長方向の排ガス温度分布、同図(b)は比較例および本発明例について、原料充填状態、充填密度および焼成完了位置でのパレット幅方向の温度分布をそれぞれ表す。
【図9】本発明例における焼成完了位置を示す概略図である。
【図10】本発明法の効果を示す図であり、同図(a)は比較例におけるパレット幅方向断面での焼結鉱成品の歩留り分布を示し、同図(b)は本発明例におけるパレット幅方向断面での焼結鉱成品の歩留り分布を示す。
【図11】本発明を適用できるスリット型シュートを有する原料装入装置の模式図である。
【図12】本発明を適用できるスリット型シュートおよびディフレクタープレートを有する原料装入装置の模式図である。
【符号の説明】
1:床敷鉱供給ホッパー、
2:焼結原料給鉱ホッパー、
3:給鉱分割ゲート、
4:ロールフィーダー、
5:給鉱シュート、
51:給鉱シュートの幅短縮部、
52:スリット型シュート、
53:ディフレクタープレート、
6:カットオフプレート、
7:焼結原料、
71:焼結原料層、
8:床敷鉱、
81:床敷鉱層、
9:焼結パレット、
10:流し板、
101:流し板の切り欠き部、
102:流し板の板幅短縮部、
11:パレット上に直接落下する焼結原料、
12:点火炉、
13:ウィンドボックス、
14:主排風機、
Claims (5)
- 給鉱ホッパーから、切り出し量調整装置、フィーダーおよび粒度偏析機能を有する給鉱装置をこれらの順に介して原料をパレットに装入する焼結機の原料装入方法において、幅が前記パレットの全幅の10%以下である幅方向両端部近傍を除く部分では前記粒度偏析機能を有する給鉱装置を介して原料を装入し、パレットの幅方向両端部近傍では前記粒度偏析機能を有する給鉱装置を介さずに原料を前記パレットに落下させて装入することを特徴とする焼結機の原料装入方法。
- 前記粒度偏析機能を有する給鉱装置が、流し板と前記流し板の下流に位置する給鉱シュート、または給鉱シュートにより構成されることを特徴とする請求項1に記載の焼結機の原料装入方法。
- 原料の給鉱ホッパーと、前記供給ホッパーの下部に位置してホッパー内の原料の切り出し量を調整する切り出し量調整装置と、前記切り出し量調整装置の下方に位置して原料を供給するフィーダーと、前記フィーダーの下方に位置して原料をさらに下方に位置するパレットの幅方向において幅がパレット全幅の10%以下である両端部近傍を除く部分へは案内供給し、前記幅方向両端部近傍へは原料を案内することなく落下させる粒度偏析機能を有する給鉱装置とを備えた焼結機の原料装入装置。
- 前記粒度偏析機能を有する給鉱装置が、流し板と前記流し板の下方に位置する給鉱シュート、または給鉱シュートにより構成されたことを特徴とする請求項3に記載の焼結機の原料装入装置。
- 前記給鉱シュートが、傾斜を有する板および/または傾斜を有するスリットにより構成されたことを特徴とする請求項4に記載の焼結機の原料装入装置。
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