JP4123037B2 - 電気光学装置及びその駆動方法、並びに電子機器 - Google Patents

電気光学装置及びその駆動方法、並びに電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル信号に基づいて、発光素子の画素回路に対して発光階調の設定のために供給されるプログラミング電流を生成する技術に係り、特に、輝度のばらつきを抑制し、画素の輝度値を高精度に制御するのに好適な電子素子の制御回路、電子回路、電気光学装置、半導体集積回路装置および電子機器、並びに電子素子の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶素子、有機EL素子(Organic Electroluminescent element)、電気泳動素子、電子放出素子等の電気光学素子を用いた電気光学装置は表示装置として好適である。
画素回路を備えたアクティブ駆動型電気光学装置は、高品位な表示装置として好適である(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
【特許文献1】
国際公開WO98/36407号パンフレット
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電気光学装置においては、画素を低い輝度値に調整する場合、画素回路のばらつきにより、同じ輝度値にしようとしてもそれぞれ輝度が大きくばらつくという問題があった。特に、有機EL素子などの電流駆動素子を備えた電気光学装置では、電流がそのまま、輝度として反映されるため、輝度のばらつきという問題が顕著であった。
【0005】
一方、より高付加価値の表示装置を創出するためには、動画特性や視認性という点で、より一層の向上が求められている。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、輝度のばらつきを抑制し、画素の輝度値を高精度に制御するのに好適な電子素子の制御回路、電子回路、電気光学装置、半導体集積回路装置および電子機器、並びに電子素子の制御方法を提供することを目的としている。
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明における電気光学装置は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応してマトリクス状に配列された電気光学素子を含む複数の画素回路と、前記複数の走査線のいずれかを選択する走査線駆動回路と、第1のディジタルデータと第2のディジタルデータとから構成されるディジタルデータのうち、前記第1のディジタルデータに基づいて、前記電気光学素子の発光階調に応じた電流値を有するデータ信号を生成し、生成したデータ信号を前記複数のデータ線を介して対応する画素回路に供給するデータ線駆動回路と、を備える電気光学装置であって、前記複数の画素回路の各々は、前記データ信号に応じた電荷を保持する保持キャパシタと、前記保持キャパシタに保持された電荷に基づき制御された前記電流値により前記電気光学素子を駆動する駆動トランジスタと、前記電気光学素子と前記駆動トランジスタとの電気的接続を制御する発光制御トランジスタと、を含み、画素回路毎に供給される前記ディジタルデータを前記第1のディジタルデータと前記走査線単位の前記第2のディジタルデータとに分離するデータ分離回路と、前記走査線単位の前記第2のディジタルデータに基づいて、前記走査線単位で、前記電気光学素子各々の発光期間の長さと前記発光期間の開始と終了のタイミングを規定する期間制御用信号を生成するタイミング制御回路と、を備え、前記データ線駆動回路は、電流加算型の電流生成回路を備え、前記電流生成回路に入力される基準電圧に基づいて、前記データ線に出力される前記電流値の出力範囲が決定されることを特徴とする。
【0007】
上記発明において、以下の各種の態様が採られることが好ましい。
(1) 前記第1のディジタルデータには、前記ディジタルデータのうち上位ビットのデータを割り当て、
前記第2のディジタルデータには、前記ディジタルデータから前記上位ビッドのデータを引いた残りの下位ビットのデータを割り当てる。
(2) 前記電気光学素子各々の発光期間の長さは、前記走査線駆動回路により前記複数の走査線のうちのいずれかが選択されるごとに制御される。
(3) 前記発光期間は、前記走査線駆動回路により前記複数の走査線のうちのいずれかが選択され、次に同じ走査線がまた選択されるまでの期間に少なくとも1つ設けられる。
(4) 前記データ線駆動回路は、前記電流生成回路の出力電流に加算される付加的な電流を生成するオフセット電流生成回路をさらに備える。
(5) 前記データ線駆動回路は、前記電流生成回路を構成する複数の所定トランジスタに共通のゲート電圧をカレントミラー回路により生成するカレントミラー回路を含むゲート電圧生成回路をさらに備える。
(6) 上記各態様を実装してなることを特徴とする電子機器。
【0008】
上述した課題を解決するため、本発明における電気光学装置の駆動方法は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応してマトリクス状に配列された電気光学素子を含む複数の画素回路と、前記複数の走査線のいずれかを選択する走査線駆動回路と、電流加算型の電流生成回路を備えるとともに、第1のディジタルデータと第2のディジタルデータとから構成されるディジタルデータのうち、前記第1のディジタルデータに基づいて、前記電気光学素子の発光階調に応じた電流値を有するデータ信号を生成し、生成したデータ信号を前記複数のデータ線を介して対応する画素回路に供給するデータ線駆動回路と、を備える電気光学装置の駆動方法であって、前記複数の画素回路の各々は、前記データ信号に応じた電荷を保持する保持キャパシタと、前記保持キャパシタに保持された電荷に基づき制御された前記電流値により前記電気光学素子を駆動する駆動トランジスタと、前記電気光学素子と前記駆動トランジスタとの電気的接続を制御する発光制御トランジスタと、を含み、前記ディジタルデータは画素回路毎に前記第1のディジタルデータと前記走査線単位の前記第2のディジタルデータとに分離され、前記走査線単位の前記第2のディジタルデータに基づいて、前記走査線単位で、前記電気光学素子各々の発光期間の長さと前記発光期間の開始と終了のタイミングを規定する期間制御用信号が生成され、前記電流生成回路に入力される基準電圧に基づいて、前記データ線に出力される前記電流値の出力範囲が決定される。
【0052】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図9は、本発明に係る電子素子の制御回路、電子回路、電気光学装置、半導体集積回路装置および電子機器、並びに電子素子の制御方法の第1の実施の形態を示す図である。
【0053】
本実施の形態は、本発明に係る電子素子の制御回路、電子回路、電気光学装置、半導体集積回路装置および電子機器、並びに電子素子の制御方法を、図1に示すように、コンピュータ110から与えられたディジタルデータに基づいて、有機EL素子からなる発光素子がマトリクス状に配列された表示パネル部101を駆動する場合について適用したものである。
【0054】
まず、本実施の形態の構成を図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施例としての電気光学装置100の回路構成を示すブロック図である。
電気光学装置100は、図1に示すように、発光素子がマトリクス状に配置された表示パネル部101(「画素領域」とも呼ぶ。)と、表示パネル部101のデータ線を駆動するデータ線駆動回路102と、表示パネル部101の走査線を駆動する走査線駆動回路103(「ゲートドライバ」とも呼ぶ。)と、コンピュータ110から供給される表示データを記憶するメモリ104と、基準動作信号を他の構成要素に供給するタイミング生成回路106と、電源回路107と、電気光学装置100内の各構成要素を制御するための制御回路105とで構成されている。
【0055】
電気光学装置100の各構成要素101〜107は、それぞれが独立した部品(例えば、1チップの半導体集積回路装置)によって構成されていてもよく、または、各構成要素101〜107の全部若しくは一部が、一体となった部品として構成されていてもよい。例えば、表示パネル部101に、データ線駆動回路102と走査線駆動回路103とが一体的に構成されていてもよい。また、構成要素102〜106の全部または一部がプログラマブルなICチップで構成され、その機能がICチップに書き込まれたプログラムによりソフトウエア的に実現されていてもよい。
【0056】
次に、表示パネル部101およびデータ線駆動回路102の内部構成を図2を参照しながら詳細に説明する。図2は、表示パネル部101およびデータ線駆動回路102の内部構成を示す図である。
表示パネル部101は、図2に示すように、マトリクス状に配列された複数の画素回路200を有しており、各画素回路200は、有機EL素子220をそれぞれ有している。画素回路200のマトリクスには、その列方向に沿って伸びる複数のデータ線Xm(m=1〜M)と、行方向に沿って伸びる複数の走査線Yn(n=1〜N)とがそれぞれ接続されている。なお、データ線は「ソース線」とも呼ばれ、また、走査線は「ゲート線」とも呼ばれる。また、本実施の形態では、画素回路200を「単位回路」または「画素」とも呼ぶ。画素回路200内のトランジスタは、通常はTFTで構成される。
【0057】
走査線駆動回路103は、複数の走査線Ynのなかの1本を選択的に駆動して1行分の画素回路200群を選択するようになっている。
データ線駆動回路102は、各データ線Xmをそれぞれ駆動するための複数の単一ラインドライバ300と、ゲート電圧を生成するゲート電圧生成回路400と、制御回路105から与えられた表示データを変換するデータ変換回路500とを有している。
【0058】
ゲート電圧生成回路400は、所定の電圧値を有するゲート制御信号を単一ラインドライバ300に供給するようになっている。ゲート電圧生成回路400の内部構成の詳細については後述する。
単一ラインドライバ300は、各データ線Xmを介して画素回路200にデータ信号を供給するようになっている。このデータ信号に応じて画素回路200の内部状態(後述)が設定されると、これに応じて有機EL素子220に流れる電流値が制御され、その結果、有機EL素子220の発光の階調が制御される。単一ラインドライバ300の内部構成の詳細については後述する。
【0059】
データ変換回路500は、タイミング生成回路106からのタイミング信号に従って動作し、制御回路105から表示データとして与えられる10ビットのディジタル信号を8ビットのディジタル信号に変換するようになっている。データ変換回路500の内部構成の詳細については後述する。
制御回路105は、図1に示すように、表示パネル部101の表示状態を表す表示データを、各有機EL素子220の発光の階調を表すマトリクスデータに変換するようになっている。マトリクスデータは、1行分の画素回路200群を順次選択するための走査線駆動信号と、選択された画素回路200群の有機EL素子220に供給するデータ線信号のレベルを示すデータ線駆動信号とを含んでいる。走査線駆動信号とデータ線駆動信号は、走査線駆動回路103とデータ線駆動回路102にそれぞれ供給される。また、制御回路105は、走査線とデータ線の駆動タイミングのタイミング制御を行う。
【0060】
次に、画素回路200の内部構成を図3を参照しながら詳細に説明する。図3は、画素回路200の内部構造を示す図である。
画素回路200は、図3に示すように、m番目のデータ線とn番目の走査線Ynとの交点に配置されている回路である。なお、走査線Ynは、2本のサブ走査線V1,V2を含んでいる。
【0061】
画素回路200は、データ線Xmに流れる電流値に応じて有機EL素子220の階調を調整する電流プログラム回路である。具体的には、画素回路200は、有機EL素子220のほかに、4つのトランジスタ211〜214と、保持キャパシタ230(「保持コンデンサ」または「記憶キャパシタ」とも呼ぶ。)とを有している。保持キャパシタ230は、データ線Xmを介して供給されたデータ信号に応じた電荷を保持し、これにより、有機EL素子220の発光の階調を調整するためのものである。換言すれば、保持キャパシタ230は、データ線Xmに流れる電流に応じた電圧を保持する。第1ないし第3のトランジスタ211〜213は、nチャンネル型FETであり、第4のトランジスタ214は、pチャンネル型FETである。有機EL素子220は、フォトダイオードと同様の電流注入型(電流駆動型)の発光素子なので、ここではダイオードの記号で描かれている。
【0062】
第1のトランジスタ211のソースは、第2のトランジスタ212のドレインと、第3のトランジスタ213のドレインと、第4のトランジスタ214のドレインとにそれぞれ接続されている。第1のトランジスタ211のドレインは、第4のトランジスタ214のゲートに接続されている。保持キャパシタ230は、第4のトランジスタ214のソースとゲートとの間に接続されている。また、第4のトランジスタ214のソースは、電源電位Vddにも接続されている。
【0063】
第2のトランジスタ212のソースは、データ線Xmを介して単一ラインドライバ300(図2)に接続されている。有機EL素子220は、第3のトランジスタ213のソースと接地電位との間に接続されている。
第1および第2のトランジスタ211,212のゲートは、第1のサブ走査線V1に共通に接続されている。また、第3のトランジスタ213のゲートは、第2のサブ走査線V2に接続されている。
【0064】
第1および第2のトランジスタ211,212は、保持キャパシタ230に電荷を蓄積する際に使用されるスイッチングトランジスタである。第3のトランジスタ213は、有機EL素子220の発光期間においてオン状態に保たれるスイッチングトランジスタである。また、第4のトランジスタ214は、有機EL素子220に流れる電流値を制御するための駆動トランジスタである。第4のトランジスタ214の電流値は、保持キャパシタ230に保持される電荷量(蓄積電荷量)によって制御される。
【0065】
次に、画素回路200の動作を図4を参照しながら詳細に説明する。図4は、画素回路200の動作を示すタイミングチャートである。同図では、第1のサブ走査線V1の電圧値(以下、「第1のゲート信号V1」も呼ぶ。)と、第2のサブ走査線V2の電圧値(以下、「第2のゲート信号V2」も呼ぶ。)と、データ線Xmの電流値Iout(「データ信号Iout」も呼ぶ。)と、有機EL素子220に流れる電流値IELとが示されている。
【0066】
駆動周期Tcは、プログラミング期間Tprと発光期間Telとに分かれている。ここで、「駆動周期Tc」とは、表示パネル部101内のすべての有機EL素子220の発光の階調が1回ずつ更新される周期を意味しており、いわゆるフレーム周期と同じものである。階調の更新は、1行分の画素回路200群ごとに行われ、駆動周期Tcの間にN行分の画素回路200群の階調が順次更新される。例えば、30〔Hz〕で全画素回路の階調が更新される場合には、駆動周期Tcは約33〔ms〕である。
【0067】
プログラミング期間Tprは、有機EL素子220の発光の階調を画素回路200内に設定する期間である。本実施の形態では、画素回路200への階調の設定を「プログラミング」と呼んでいる。例えば、駆動周期Tcが約33〔ms〕であり、走査線Ynの総数Nが480本である場合には、プログラミング周期Tprは、約69〔μs〕(=33〔ms〕/480)以下になる。
【0068】
プログラミング期間Tprでは、まず、第2のゲート信号V2をローレベルに設定して第3のトランジスタ213をオフ状態(閉状態)に保つ。次に、データ線Xm上に発光階調に応じた電流値Imを流しながら、第1のゲート信号V1をハイレベルに設定して第1および第2のトランジスタ211,212をオン状態(開状態)にする。このとき、データ線Xmの単一ラインドライバ300(図2)は、発光階調に応じた一定の電流値Imを流す定電流源として機能する。図4(c)に示されているように、電流値Imは、所定の電流値の範囲RI内において、有機EL素子220の発光の階調に応じた値に設定されている。
【0069】
保持キャパシタ230には、第4のトランジスタ214(駆動トランジスタ)を流れる電流値Imに対応した電荷が保持される。その結果、第4のトランジスタ214のソース/ゲート間には、保持キャパシタ230に記憶された電圧が印加される。なお、本実施の形態では、プログラミングに用いられるデータ信号の電流値Imを「プログラミング電流値Im」と呼ぶ。
【0070】
プログラミングが終了すると、走査線駆動回路103が第1のゲート信号V1をローレベルに設定して第1および第2のトランジスタ211,212をオフ状態とし、また、データ線駆動回路102はデータ信号Ioutを停止する。
発光期間Telでは、第1のゲート信号V1をローレベルに維持して第1および第2のトランジスタ211,212をオフ状態に保ったまま、第2のゲート信号V2をハイレベルに設定して第3のトランジスタ213をオン状態に設定する。保持キャパシタ230には、プログラミング電流値Imに対応した電圧があらかじめ記憶されているので、第4のトランジスタ214には、プログラミング電流値Imとほぼ同じ電流が流れる。したがって、有機EL素子220にもプログラミング電流値Imとほぼ同じ電流が流れ、電流値Imに応じた階調で発光する。このように、保持キャパシタ230の電圧(すなわち電荷)が電流値Imによって書き込まれるタイプの画素回路200は、「電流プログラム回路」と呼ばれている。
【0071】
一方、タイミング生成回路106は、プログラミング期間Tprと同一の周期T1のタイミング信号REQ_Aを制御回路105に、周期T1の1/4の周期T2のタイミング信号REQ_Tをデータ線駆動回路102にそれぞれ出力するようになっている。これにより、制御回路105は周期T1で動作し、データ線駆動回路102はその1/4の周期である周期T2で動作する。
【0072】
次に、単一ラインドライバ300およびゲート電圧生成回路400の内部構成を図5を参照しながら詳細に説明する。図5は、単一ラインドライバ300およびゲート電圧生成回路400の内部構成を示す回路図である。
単一ラインドライバ300は、図5に示すように、8ビットのD/Aコンバータ部310と、オフセット電流生成回路320とを有している。
【0073】
D/Aコンバータ部310は、8本の電流ラインIU1〜IU8が並列に接続されたものである。第1の電流ラインIU1には、スイッチングトランジスタ81と、一種の抵抗素子として機能する抵抗用トランジスタ41と、所定の電流を流す定電流源として機能する駆動トランジスタ21とが、データ線302と接地電位との間に直列に接続されている。他の電流ラインIU2〜IU8も同様の構成を有している。これらの3種類のトランジスタ81〜88,41〜48,21〜28は、図5の例ではいずれもnチャンネル型FETである。8つの駆動トランジスタ21〜28のゲートは、第1の共通ゲート線303に共通に接続されている。また、8つの抵抗用トランジスタ41〜48のゲートは、第2の共通ゲート線304に共通に接続されている。8個のスイッチングトランジスタ81〜88の各ゲートには、信号入力線301を介してデータ変換回路500(図1)から与えられる8ビットの階調データDATAの各ビットを示すディジタル信号が入力される。
【0074】
8つの駆動トランジスタ21〜28の利得係数βの比Kは、1:2:4:8:16:32:64:128に設定されている。すなわち、n番目(n=1〜N)の駆動トランジスタの利得係数βの相対値Kは2n-1に設定されている。ここで、利得係数βは、良く知られているように、β=Kβ0=(μC0W/L)で定義される。ここで、Kは相対値、β0は所定の定数、μはキャリアの移動度、C0はゲート容量、Wはチャンネル幅、Lはチャンネル長である。駆動トランジスタの数Nは、2以上の整数である。なお、駆動トランジスタの数Nは、走査線Ynの数とは無関係である。
【0075】
8つの駆動トランジスタ21〜28は、定電流源として機能する。トランジスタの電流駆動能力は利得係数βに比例するので、8つの駆動トランジスタ21〜28の電流駆動能力の比は、1:2:4:8:16:32:64:128である。換言すれば、各駆動トランジスタ21〜28の利得係数の相対値Kは、階調データDATAの各ビットの重みに対応づけられた値にそれぞれ設定されている。
【0076】
なお、抵抗用トランジスタ41〜48の電流駆動能力は、通常は、対応する各駆動トランジスタ21〜28の電流駆動能力以上の値に設定される。したがって、各電流ラインIU1〜IU8の電流駆動能力は、駆動トランジスタ21〜28によって決定される。なお、抵抗用トランジスタ41〜48は、電流値のノイズを除去するノイズフィルタとしての機能を有している。
【0077】
オフセット電流生成回路320は、抵抗用トランジスタ52と、駆動トランジスタ32とが、データ線302と接地電位との間に直列に接続された構成を有している。駆動トランジスタ32のゲートは、第1の共通ゲート線303に接続されており、抵抗用トランジスタ52のゲートは、第2の共通ゲート線304に接続されている。駆動トランジスタ32の利得係数βの相対値はKbである。なお、オフセット電流生成回路320では、駆動トランジスタ32とデータ線302との間にスイッチングトランジスタが設けられておらず、この点でD/Aコンバータ部310内の各電流ラインとは異なっている。
【0078】
オフセット電流生成回路320の電流ラインIoffsetは、D/Aコンバータ部310の8本の電流ラインIU1〜IU8と並列に接続されている。したがって、これらの9本の電流ラインIoffset,IU1〜IU8を流れる電流の合計が、プログラミング電流としてデータ線302上に出力される。すなわち、単一ラインドライバ310は、電流加算型の電流生成回路である。なお、以下では、各電流ラインを示す符号Ioffset,IU1〜IU8を、それらを流れる電流を示す符号としても使用する。
【0079】
ゲート電圧生成回路400は、2つのトランジスタ71,72で構成されたカレントミラー回路部を含んでいる。2つのトランジスタ71,72のゲート同士は互いに接続されており、また、第1のトランジスタ71のゲートとドレインも互いに接続されている。2つのトランジスタ71,72のそれぞれの一方の端子(ソース)は、ゲート電圧生成回路400用の電源電位VDREFに接続されている。第1のトランジスタ71の他方の端子(ドレイン)と接地電位との間の第1の配線401上には、駆動トランジスタ73が直列に接続されている。駆動トランジスタ73のゲートには、制御回路105から所定の電圧レベルを有する制御信号VRINが入力される。第2のトランジスタ72の他方の端子(ドレイン)と接地電位との間の第2の配線402上には、抵抗用トランジスタ51と、定電圧発生用トランジスタ31(「制御電極信号発生用トランジスタ」とも呼ぶ。)とが直列に接続されている。定電圧発生用トランジスタ31の利得係数βの相対値はKaである。
【0080】
定電圧発生用トランジスタ31のゲートとドレインは互いに接続されており、これらは、単一ラインドライバ300第1の共通ゲート線303に接続されている。また、抵抗用トランジスタ51のゲートとドレインも互いに接続されており、これらは、単一ラインドライバ300第2の共通ゲート線304に接続されている。
【0081】
なお、図5の例では、カレントミラー回路部を構成する2つのトランジスタ71,72は、pチャンネル型FETで構成されており、他のトランジスタは、nチャンネル型FETで構成されている。
ゲート電圧生成回路400の駆動トランジスタ73のゲートに所定の電圧レベルの制御信号VRINが入力されると、第1の配線401上に、制御信号VRINの電圧レベルに応じた一定の基準電流Iconstが発生する。2つのトランジスタ71,72は、カレントミラー回路部を構成しているので、第2の配線402上にも同じ基準電流Iconstが流れる。ただし、2つの配線401,402に流れる電流が同一である必要はなく、一般には、第2の配線402上に第1の配線401の基準電流Iconstに比例する電流が流れるように、第1および第2のトランジスタ71,72が構成されていればよい。
【0082】
第2の配線402上の2つのトランジスタ31,51のゲート/ドレイン間には、電流Iconstに応じた所定のゲート電圧Vg1,Vg2がそれぞれ発生する。第1のゲート電圧Vg1は、第1の共通ゲート線303を介して、単一ラインドライバ300内の9つの駆動トランジスタ32,21〜28のゲートに共通に印加される。また、第2のゲート電圧Vg2は、第2の共通ゲート線304を介して、9つの抵抗用トランジスタ52,41〜48のゲートに共通に印加される。
【0083】
各電流ラインIoffset,IU1〜IU8の電流駆動能力は、各駆動トランジスタ32,21〜28の利得係数βと、印加電圧とによって決定される。したがって、単一ラインドライバ300の各電流ラインIoffset,IU1〜IU8には、ゲート電圧Vg1に応じて、各駆動トランジスタの利得係数βの相対値Kに比例した電流値が流れ得る。このとき、信号入力線301を介して制御回路105から8ビットの階調データDATAが与えられると、階調データDATAの各ビットの値に応じて8つのスイッチングトランジスタ81〜88がオン/オフ制御される。その結果、階調データDATAの値に応じた電流値を有するプログラミング電流Imがデータ線302上に出力される。
【0084】
なお、単一ラインドライバ300は、オフセット電流生成回路320を有しているので、階調データDATAの値とプログラミング電流Imとは、原点を通る完全な比例関係ではなく、オフセットを有している。このようなオフセットを設けることによって、プログラミング電流値の範囲の設定の自由度が増すので、プログラミング電流値を好ましい範囲に容易に設定できるという利点がある。
【0085】
図6は、データ線駆動回路102の出力電流Ioutと、階調データDATAの値(階調値)との関係の例1〜例5を示す説明図である。図6(a)の表には、標準の例1と、以下の4つのパラメータをそれぞれ変化させた場合の例2〜例5が示されている。
(1)VRIN:ゲート電圧生成回路400の駆動トランジスタ73のゲート信号の電圧値。
(2)VDREF:ゲート電圧生成回路400のカレントミラー回路部の電源電圧。(3)Ka:ゲート電圧生成回路400の定電圧発生用トランジスタ31の利得係数βの相対値。
(4)Kb:オフセット電流生成回路320の駆動トランジスタ32の利得係数βの相対値。
【0086】
図6(b)は、図6(a)の関係をグラフに示したものである。なお、「標準」とされている例1は、各パラメータを所定の標準値に設定した場合の例である。例2は、標準である例1よりも駆動トランジスタ73の電圧VRINのみを高い値に設定した場合の例である。例3は、標準である例1よりもカレントミラー回路部の電源電圧VDREFのみを高い値に設定した場合の例である。例4は、標準である例1よりも、定電圧発生用トランジスタ31の利得係数βの相対値Kaのみを大きな値に設定した例である。例5は、標準である例1よりも、駆動トランジスタ32の利得係数βの相対値Kbのみを大きな値に設定した例である。
【0087】
これらの表およびグラフに示されているように、出力電流Ioutの値は、各パラメータVRIN,VDREF,Ka,Kbに応じて変化する。したがって、これらのパラメータの1つ以上の値を変更することによって、発光階調の制御に利用される電流値の範囲を変更することができる。なお、各パラメータVRIN,VDREF,Ka,Kbの値は、それぞれに関連する回路部分の設計値を調整することによって設定される。図5に示した回路構成では、4つのパラメータVRIN,VDREF,Ka,Kbがいずれも出力電流Ioutの範囲に影響を与えるので、出力電流Ioutの範囲を設定する際の自由度が高く、任意の範囲に容易に設定できるという利点がある。
【0088】
ところで、出力電流Ioutは、ゲート電圧生成回路400内の基準電流Iconstに比例する。したがって、基準電流Iconstは、出力電流Iout(すなわちプログラミング電流Im)に要求される電流値の範囲に応じて決定される。この際、基準電流Iconstの値を、出力電流Ioutとして要求される電流値の範囲の両端近傍に設定してしまうと、回路部品の性能によっては、基準電流Iconstの小さなバラツキ(誤差)が、出力電流Ioutの大きなバラツキ(誤差)を生じるおそれがある。したがって、出力電流Ioutの誤差を低減するためには、基準電流Iconstの値を、出力電流Ioutの電流値の範囲の最大値と最小値の中間近傍の値に設定することが好ましい。ここで、「最大値と最小値の中間近傍」とは、最大値と最小値の平均値(すなわち中央値)の±10%程度の範囲を意味している。
【0089】
次に、データ変換回路500の構成を図7および図8を参照しながら詳細に説明する。図7は、データ変換回路500の変換規則を示す図である。図8は、データ変換回路500の動作を示すタイムチャートである。説明のため、図7および図8は、Y方向のある1ラインに着目している。(N=1のときの動作と同じである。)
データ変換回路500は、図7および図8に示すように、周期T1ごとに、メモリ104から表示データとして10ビットのディジタルデータInを入力し、入力したディジタルデータInを、上位8ビットの第1のディジタルデータDABと、下位2ビットの第2のディジタルデータSUBとに分離し、周期T2ごとに、ディジタルデータSUBの値に基づいて8ビットのディジタルデータOutを単一ラインドライバ300に出力するようになっている。
【0090】
なお、図8において、REQ_Aは、周期T1のタイミング信号を、REQ_Tは、周期T2のタイミング信号を、R[9:0]は、赤の発光階調を示す10ビットのディジタルデータInを、G[9:0]は、緑の発光階調を示す10ビットのディジタルデータInを、B[9:0]は、青の発光階調を示す10ビットのディジタルデータInをそれぞれ示している。また、R[9:2]は、赤の発光階調を示す8ビットのディジタルデータOutを、G[9:2]は、緑の発光階調を示す8ビットのディジタルデータOutを、B[9:2]は、青の発光階調を示す8ビットのディジタルデータOutをそれぞれ示している。
【0091】
具体的には、ディジタルデータSUBの値が「00」である場合は、図7右側の表の第1段目に示すように、周期T1が周期T2のちょうど4倍で構成されていることから、周期T1が経過するまでの間、ディジタルデータDABをディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力する。この変換出力は、RGBデータの各要素ごとにそれぞれ行う。したがって、単一ラインドライバ300からは、周期T1で平均的にみたときに下式(1)に示す電流Ioutが出力される。下式(1)において、kは所定の係数、DABはディジタルデータDABを10進数に変換したときの値である。
out = K ×DAB ×4 /4 …(1)
【0092】
また、ディジタルデータSUBの値が「01」である場合は、図7右側の表の第2段目に示すように、周期T1のうち先頭から周期T2の第1番目Ts1が経過するまでの間、ディジタルデータDABに「1」を加算したものをディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力し、周期T1のうち残りの時間が経過するまでの間、ディジタルデータDABをディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力する。この変換出力は、RGBデータの各要素ごとにそれぞれ行う。したがって、単一ラインドライバ300からは、周期T1で平均的にみたときに下式(2)に示す電流Ioutが出力される。
out = K ×{(DAB+1)+DAB×3}/4 …(2)
【0093】
また、ディジタルデータSUBの値が「10」である場合は、図7右側の表の第3段目に示すように、周期T1のうち先頭から周期T2の第2番目Ts2が経過するまでの間、ディジタルデータDABに「1」を加算したものをディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力し、周期T1のうち残りの時間が経過するまでの間、ディジタルデータDABをディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力する。この変換出力は、RGBデータの各要素ごとにそれぞれ行う。したがって、単一ラインドライバ300からは、周期T1で平均的にみたときに下式(3)に示す電流Ioutが出力される。
out = K ×{(DAB+1)×2+DAB×2}/4 …(3)
【0094】
また、ディジタルデータSUBの値が「11」である場合は、図7右側の表の第4段目に示すように、周期T1のうち先頭から周期T2の第3番目Ts3が経過するまでの間、ディジタルデータDABに「1」を加算したものをディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力し、周期T1のうち残りの時間が経過するまでの間、ディジタルデータDABをディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力する。この変換出力は、RGBデータの各要素ごとにそれぞれ行う。したがって、単一ラインドライバ300からは、周期T1で平均的にみたときに下式(4)に示す電流Ioutが出力される。
out = K ×{(DAB+1)×3+DAB}/4 …(4)
【0095】
次に、本実施の形態の動作を図9を参照しながら説明する。図9は、ディジタルデータInの値に応じた画素回路200の輝度値の変化を示すグラフである。
【0096】
表示パネル部101における画素回路200を発光させる場合、制御回路105では、タイミング生成回路106からのタイミング信号REQ_Aにより、走査線がN本の場合、周期T1/Nごとに動作し、データ線駆動回路102および走査線駆動回路103がそれぞれ制御される。
まず、制御回路105では、走査線駆動回路103の制御が行われる。その結果、走査線駆動回路103により、走査線Ynが駆動し、表示パネル部101における画素マトリクスの1つの行が選択される。これにより、画素マトリクスの行方向に沿って配列された画素回路200群が選択される。
【0097】
一方、制御回路105では、これとは独立にデータ線駆動回路102の制御が行われる。データ線駆動回路102の制御では、タイミング生成回路106からのタイミング信号REQ_Aにより、周期T1/Nごとに、表示データが10ビット単位でメモリ104から読み出され、読み出された表示データを示すディジタル信号がデータ線駆動回路102に入力される。
【0098】
データ線駆動回路102では、ディジタル信号が与えられると、データ変換回路500により、周期T1/Nごとに入力されたディジタルデータInが、上位8ビットのディジタルデータDABと、下位2ビットのディジタルデータSUBとに分離され、周期T2/Nごとに、ディジタルデータSUBの値に基づいて8ビットのディジタルデータOutが単一ラインドライバ300に出力される。
【0099】
ここで、ディジタルデータSUBの値が「00」であると、周期T1が経過するまでの間、ディジタルデータDABがディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力される。これにより、ディジタルデータOutの値に応じた電流Ioutが単一ラインドライバ300から出力され、電流Ioutの制御信号が、画素マトリクスの列方向に沿って配列された画素回路200群に入力される。したがって、画素回路200は、周期T1/Nと同一のプログラミング周期Tprで制御信号をプログラミングすることから、走査線駆動回路103により選択された画素回路200群と、データ線駆動回路102により制御信号が入力された画素回路200群とに共通する画素回路200は、上式(1)に示す値となる電流Ioutに応じた輝度値で発光する。
【0100】
また、ディジタルデータSUBの値が「01」であると、周期T1のうち先頭から周期T2の第1番目Ts1が経過するまでの間、ディジタルデータDABに「1」を加算したものがディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力され、周期T1のうち残りの時間が経過するまでの間、ディジタルデータDABがディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力される。これにより、ディジタルデータOutの値に応じた電流Ioutが単一ラインドライバ300から出力され、電流Ioutの制御信号が、画素マトリクスの列方向に沿って配列された画素回路200群に入力される。したがって、画素回路200は、周期T2/Nと同一のプログラミング周期Tprで制御信号をプログラミングすることから、走査線駆動回路103により選択された画素回路200群と、データ線駆動回路102により制御信号が入力された画素回路200群とに共通する画素回路200は、上式(2)に示す値となる電流Ioutに応じた輝度値で発光する。
【0101】
また、ディジタルデータSUBの値が「10」であると、周期T1のうち先頭から周期T2の第2番目Ts2が経過するまでの間、ディジタルデータDABに「1」を加算したものがディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力され、周期T1のうち残りの時間が経過するまでの間、ディジタルデータDABがディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力される。これにより、ディジタルデータOutの値に応じた電流Ioutが単一ラインドライバ300から出力され、電流Ioutの制御信号が、画素マトリクスの列方向に沿って配列された画素回路200群に入力される。したがって、画素回路200は、周期T2/Nと同一のプログラミング周期Tprで制御信号をプログラミングすることから、走査線駆動回路103により選択された画素回路200群と、データ線駆動回路102により制御信号が入力された画素回路200群とに共通する画素回路200は、上式(3)に示す値となる電流Ioutに応じた輝度値で発光する。
【0102】
また、ディジタルデータSUBの値が「11」であると、周期T1のうち先頭から周期T2の第3番目Ts3が経過するまでの間、ディジタルデータDABに「1」を加算したものがディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力され、周期T1のうち残りの時間が経過するまでの間、ディジタルデータDABがディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力される。これにより、ディジタルデータOutの値に応じた電流Ioutが単一ラインドライバ300から出力され、電流Ioutの制御信号が、画素マトリクスの列方向に沿って配列された画素回路200群に入力される。したがって、画素回路200は、周期T2/Nと同一のプログラミング周期Tprで制御信号をプログラミングすることから、走査線駆動回路103により選択された画素回路200群と、データ線駆動回路102により制御信号が入力された画素回路200群とに共通する画素回路200は、上式(4)に示す値となる電流Ioutに応じた輝度値で発光する。
【0103】
図9には、本実施の形態とアナログ方式とで、8ビットのD/Aコンバータ部310を用いて画素回路200を駆動する場合の比較を示した。アナログ方式では、制御回路105が10ビットのディジタルデータInをデータ線駆動回路102に与えた場合、上位2ビットのディジタルデータまたは下位2ビットのディジタルデータが無視され、残りの8ビットのディジタルデータに基づいてD/A変換されるので、図9において丸印のプロットおよび点線で示すように、4つのデータ(2ビット分のデータ)ごとステップ状に輝度値を設定することしかできない。これに対し、本実施の形態では、制御回路105が10ビットのディジタルデータをデータ線駆動回路102に与えた場合、上位8ビットのディジタルデータDABに基づいてD/A変換される点は同じであるが、下位2ビットのディジタルデータSUBに基づいて、制御信号のうち同一のディジタルデータInに基づきD/A変換される部分について周期T2のパルス幅制御が行われるので、図9においてバツ印のプロットおよび実線で示すように、各データごとに異なる輝度値を設定することが可能となる。
【0104】
したがって、同一のD/Aコンバータ部310を用いた場合、アナログ方式に比して、画素回路200の輝度値を4倍の精度で調整することが可能となる。逆に、同一の精度を実現しようとする場合は、D/Aコンバータ部310を6ビットで構成することができるので、アナログ方式に比して、回路規模が小さくなる。
【0105】
一方、従来のディジタル方式との比較においては、データ線駆動回路102の動作周波数を同一の周波数に設定した場合、パルス幅制御のほかにD/A変換により精度を補完しているので、従来のディジタル方式に比して、画素回路200の輝度値を高い精度で調整することが可能となる。逆に、同一の精度を実現しようとする場合は、同様の理由から、従来のディジタル方式に比して、周期T2/Nの周波数を高く設定しなくてすむ。
【0106】
このようにして、本実施の形態では、データ線駆動回路102は、周期T1/Nごとに、ディジタルデータInのうち上位8ビットのディジタルデータDABに基づいて制御信号の電流値を制御し、ディジタルデータInのうち下位2ビットのディジタルデータSUBに基づいて、制御信号のうち同一のディジタルデータに基づきD/A変換される部分について周期T2/Nのパルス幅制御を行うようになっている。
【0107】
これにより、単一ラインドライバ300として容量の小さいトランジスタを用いなくても、画素回路200を比較的高精度に制御することができる。また、ディジタル方式により同一の精度を実現する場合に比して、周期T2の周波数を高く設定しなくてもすむ。したがって、従来に比して、輝度のばらつきを抑制し、画素の輝度値を比較的高精度に制御することができる。
【0108】
上記第1の実施の形態において、画素回路200は、発明1ないし4、19ないし21の電子素子、または発明11、13若しくは16の発光素子に対応し、周期T1は、発明1ないし3、11、12、14、19または20の第1期間に対応し、周期T2は、発明1ないし3、11、12、14、19または20の第2期間に対応している。また、データ変換回路500および単一ラインドライバ300は、発明2、3、11若しくは12の第1電流値設定手段、または発明2、3、11若しくは12の第2電流値設定手段に対応し、データ変換回路500および単一ラインドライバ300によるD/A変換は、発明19または20の第1電流値設定ステップに対応している。
【0109】
また、上記第1の実施の形態において、データ変換回路500および単一ラインドライバ300によるパルス幅制御は、発明19または20の第2電流値設定ステップに対応している。
上記第1の実施の形態において、画素回路200は、発明5の電子素子に対応し、データ変換回路500および単一ラインドライバ300は、発明5の副期間設定手段に対応している。
なお、上位2ビットを第2のディジタルデータSUBとし、下位8ビットを第1のディジタルデータDABとしてもよい。言い換えれば、期間設定用のデータ数を輝度レベルを設定するデータ数に比べて多くしてもよいということである。このことにより、多くの副期間を設定すること、
あるいは、時間分解能を向上することができる。
期間設定用のデータ数と輝度レベルの設定用のデータ数は適宜選択することにより、時間軸の分解能及び輝度レベルの分解能のうちいずれかを優先することが可能となる。
【0110】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図10は、本発明に係る電子素子の制御回路、電子回路、電気光学装置、半導体集積回路装置および電子機器、並びに電子素子の制御方法の第2の実施の形態を示す図である。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明をし、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0111】
本実施の形態は、本発明に係る電子素子の制御回路、電子回路、電気光学装置、半導体集積回路装置および電子機器、並びに電子素子の制御方法を、図1に示すように、コンピュータ110から与えられたディジタルデータに基づいて、有機EL素子からなる発光素子がマトリクス状に配列された表示パネル部101を駆動する場合について適用したものであり、上記第1の実施の形態と異なるのは、周期T2のパルス幅制御を行う部分についてである。
【0112】
まず、本実施の形態の構成を図10を参照しながら説明する。図10は、周期T1の間でディジタルデータOutの出力を示すタイムチャートである。説明のため、図10は、Y方向のある1ラインに着目している。(N=1のときの動作と同じである。)なお、図10において、DABはディジタルデータDABの値であり、SUBはディジタルデータSUBの値である。
【0113】
タイミング生成回路106は、周期T1のタイミング信号REQ_Aを制御回路105に、周期T1の1/16の周期T2のタイミング信号REQ_Tをデータ線駆動回路102にそれぞれ出力するようになっている。これにより、制御回路105は周期T1で動作し、データ線駆動回路102はその1/16の周期である周期T2で動作する。
【0114】
単一ラインドライバ300は、4ビットのD/Aコンバータ部310と、オフセット電流生成回路320とを有している。
データ変換回路500は、図10に示すように、周期T1ごとに、制御回路105から表示データとして8ビットのディジタルデータInを入力し、入力したディジタルデータInを、上位4ビットのディジタルデータDABと、下位4ビットのディジタルデータSUBとに分離し、周期T2ごとに、ディジタルデータSUBの値に基づいて4ビットのディジタルデータOutを単一ラインドライバ300に出力するようになっている。具体的には、周期T1が周期T2のちょうど16倍で構成されていることから、ディジタルデータSUBを「0」から「15」までの数値と見なし、図10に示すように、周期T1の先頭から、ディジタルデータSUBの値に周期T2を乗じた時間が経過するまでの間、ディジタルデータDABに「1」を加算したものをディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力し、周期T1のうち残りの時間が経過するまでの間、ディジタルデータDABをディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力する。
【0115】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
表示パネル部101における画素回路200を発光させる場合、制御回路105では、タイミング生成回路106からのタイミング信号REQ_Aにより、走査線がN本の場合、周期T1/Nごとに動作し、データ線駆動回路102および走査線駆動回路103がそれぞれ制御される。
【0116】
まず、制御回路105では、走査線駆動回路103の制御が行われる。その結果、走査線駆動回路103により、走査線Ynが駆動し、表示パネル部101における画素マトリクスの1つの行が選択される。これにより、画素マトリクスの行方向に沿って配列された画素回路200群が選択される。
一方、制御回路105では、これとは独立にデータ線駆動回路102の制御が行われる。データ線駆動回路102の制御では、タイミング生成回路106からのタイミング信号REQ_Aにより、周期T1/Nごとに、表示データが8ビット単位でメモリ104から読み出され、読み出された表示データを示すディジタル信号がデータ線駆動回路102に入力される。
【0117】
データ線駆動回路102では、ディジタル信号が与えられると、データ変換回路500により、周期T1/Nごとに入力されたディジタルデータInが、上位4ビットのディジタルデータDABと、下位4ビットのディジタルデータSUBとに分離され、周期T2/Nごとに、ディジタルデータSUBの値に基づいて4ビットのディジタルデータOutが単一ラインドライバ300に出力される。
【0118】
具体的には、周期T1/Nの先頭から、ディジタルデータSUBの値に周期T2/Nを乗じた時間が経過するまでの間、ディジタルデータDABに「1」を加算したものがディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力され、周期T1/Nのうち残りの時間が経過するまでの間、ディジタルデータDABがディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力される。これにより、ディジタルデータOutの値に応じた電流Ioutが単一ラインドライバ300から出力され、電流Ioutの制御信号が、画素マトリクスの列方向に沿って配列された画素回路200群に入力される。したがって、画素回路200は、周期T2/Nと同一のプログラミング周期Tprで制御信号をプログラミングすることから、走査線駆動回路103により選択された画素回路200群と、データ線駆動回路102により制御信号が入力された画素回路200群とに共通する画素回路200は、ディジタルデータInの値に応じた輝度値で発光する。すなわち、D/Aコンバータ部310の分解能が4ビットであっても、画素回路200の輝度値を8ビットの精度で調整することが可能となる。
【0119】
このようにして、本実施の形態では、周期T1/Nごとに、制御回路105から表示データとして8ビットのディジタルデータInを入力し、入力したディジタルデータInを、上位4ビットのディジタルデータDABと、下位4ビットのディジタルデータSUBとに分離し、周期T1/Nの先頭から、ディジタルデータSUBの値に周期T2/Nを乗じた時間が経過するまでの間、ディジタルデータDABに「1」を加算したものをディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力し、周期T1/Nのうち残りの時間が経過するまでの間、ディジタルデータDABをディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力するようにしたことから、上記第1の実施の形態と同等の効果が得られる。
【0120】
上記第2の実施の形態において、画素回路200は、発明1ないし4、19ないし21の電子素子、または発明11、13若しくは16の発光素子に対応し、周期T1は、発明1ないし3、11、12、14、19または20の第1期間に対応し、周期T2は、発明1ないし3、11、12、14、19または20の第2期間に対応している。また、データ変換回路500および単一ラインドライバ300は、発明2、3、11若しくは12の第1電流値設定手段、または発明2、3、11若しくは12の第2電流値設定手段に対応し、データ変換回路500および単一ラインドライバ300によるD/A変換は、発明19または20の第1電流値設定ステップに対応している。
【0121】
また、上記第2の実施の形態において、データ変換回路500および単一ラインドライバ300によるパルス幅制御は、発明19または20の第2電流値設定ステップに対応している。
上記第2の実施の形態において、画素回路200は、発明5の電子素子に対応し、データ変換回路500および単一ラインドライバ300は、発明5の副期間設定手段に対応している。
【0122】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図11および図12は、本発明に係る電子素子の制御回路、電子回路、電気光学装置、半導体集積回路装置および電子機器、並びに電子素子の制御方法の第3の実施の形態を示す図である。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明をし、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0123】
本実施の形態は、本発明に係る電子素子の制御回路、電子回路、電気光学装置、半導体集積回路装置および電子機器、並びに電子素子の制御方法を、図1に示すように、コンピュータ110から与えられたディジタルデータに基づいて、有機EL素子からなる発光素子がマトリクス状に配列された表示パネル部101を駆動する場合について適用したものであり、上記第1の実施の形態と異なるのは、周期T2のパルス幅制御を行う部分についてである。
【0124】
まず、本実施の形態の構成を図11および図12を参照しながら説明する。図11は、データ変換回路500の構成を示すブロック図である。図12は、周期T1の間でディジタルデータOutの出力を示すタイムチャートである。説明のため、図11および図12は、Y方向のある1ラインに着目している。(N=1のときの動作と同じである。)
タイミング生成回路106は、周期T1のタイミング信号REQ_Aを制御回路105に、周期T1の1/16の周期T2のタイミング信号REQ_Tをデータ線駆動回路102にそれぞれ出力するようになっている。これにより、制御回路105は周期T1で動作し、データ線駆動回路102はその1/16の周期である周期T2で動作する。
【0125】
単一ラインドライバ300は、4ビットのD/Aコンバータ部310と、オフセット電流生成回路320とを有している。
データ変換回路500は、図11に示すように、ディジタルデータInとメモリ104内の前回のディジタルデータOutを加算する加算部501と、加算部501の加算結果であるディジタルデータ(8ビット)の下位4ビットを「0」に設定する演算部502と、加算部501の加算結果であるディジタルデータから演算部502の演算結果であるディジタルデータ(8ビット)を減算する減算部503とで構成されており、演算部502の演算結果であるディジタルデータ(8ビット)をディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力するとともに、減算部503の減算結果であるディジタルデータをメモリ104に格納するようになっている。
【0126】
これは、周期T1ごとに、制御回路105から表示データとして8ビットのディジタルデータInを入力し、入力したディジタルデータInを、上位4ビットのディジタルデータDABと、下位4ビットのディジタルデータSUBとに分離し、周期T2ごとに、構成要素501〜503によりディジタルデータSUBを加算していき、4ビット目の桁上がりがあったときは、ディジタルデータDABに「1」を加算(桁上がりによる加算)したものをディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力し、それ以外のときは、ディジタルデータDABをディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力するように動作する回路である。
【0127】
例えば、ディジタルデータSUBが「0001」の場合は、周期T1のうち周期T2の第16番目Ts16だけ、ディジタルデータDABに「1」を加算したものが出力され、ディジタルデータSUBが「0010」の場合は、周期T1のうち周期T2の第8,16番目Ts8,Ts16だけ、ディジタルデータDABに「1」を加算したものが出力される。すなわち、ディジタルデータDABに「1」を加算したものは、周期T1の間で、先頭から連続的に出力されるのではなく分散的に出力されることになる。
【0128】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
表示パネル部101における画素回路200を発光させる場合、制御回路105では、タイミング生成回路106からのタイミング信号REQ_Aにより周期T1ごとに動作し、データ線駆動回路102および走査線駆動回路103がそれぞれ制御される。
【0129】
まず、制御回路105では、走査線駆動回路103の制御が行われる。その結果、走査線駆動回路103により、走査線Ynが駆動し、表示パネル部101における画素マトリクスの1つの行が選択される。これにより、画素マトリクスの行方向に沿って配列された画素回路200群が選択される。
一方、制御回路105では、これとは独立にデータ線駆動回路102の制御が行われる。データ線駆動回路102の制御では、タイミング生成回路106からのタイミング信号REQ_Aにより、周期T1ごとに、表示データが8ビット単位でメモリ104から読み出され、読み出された表示データを示すディジタル信号がデータ線駆動回路102に入力される。
【0130】
データ線駆動回路102では、ディジタル信号が与えられると、データ変換回路500により、周期T1ごとに入力されたディジタルデータInが、上位4ビットのディジタルデータDABと、下位4ビットのディジタルデータSUBとに分離され、周期T2ごとに、ディジタルデータSUBの値に基づいて4ビットのディジタルデータOutが単一ラインドライバ300に出力される。
【0131】
具体的には、周期T2ごとに、ディジタルデータSUBが加算されていき、4ビット目の桁上がりがあったときは、ディジタルデータDABに「1」を加算したものがディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力され、それ以外のときは、ディジタルデータDABがディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力される。これにより、ディジタルデータOutの値に応じた電流Ioutが単一ラインドライバ300から出力され、電流Ioutの制御信号が、画素マトリクスの列方向に沿って配列された画素回路200群に入力される。したがって、画素回路200は、周期T1と同一のプログラミング期間Tprで制御信号をプログラミングすることから、走査線駆動回路103により選択された画素回路200群と、データ線駆動回路102により制御信号が入力された画素回路200群とに共通する画素回路200は、ディジタルデータInの値に応じた輝度値で発光する。すなわち、D/Aコンバータ部310の分解能が4ビットであっても、画素回路200の輝度値を8ビットの精度で調整することが可能となる。
【0132】
このようにして、本実施の形態では、周期T1ごとに、制御回路105から表示データとして8ビットのディジタルデータInを入力し、入力したディジタルデータInを、上位4ビットのディジタルデータDABと、下位4ビットのディジタルデータSUBとに分離し、周期T2ごとに、ディジタルデータSUBを加算していき、4ビット目の桁上がりがあったときは、ディジタルデータDABに「1」を加算したものをディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力し、それ以外のときは、ディジタルデータDABをディジタルデータOutとして単一ラインドライバ300に出力するようにしたことから、上記第1の実施の形態と同等の効果が得られる。
【0133】
上記第3の実施の形態において、画素回路200は、発明1ないし4、19ないし21の電子素子、または発明11、13若しくは16の発光素子に対応し、周期T1は、発明1ないし3、11、12、14、19または20の第1期間に対応し、周期T2は、発明1ないし3、11、12、14、19または20の第2期間に対応している。また、データ変換回路500および単一ラインドライバ300は、発明2、3、11若しくは12の第1電流値設定手段、または発明2、3、11若しくは12の第2電流値設定手段に対応し、データ変換回路500および単一ラインドライバ300によるD/A変換は、発明19または20の第1電流値設定ステップに対応している。
【0134】
また、上記第3の実施の形態において、データ変換回路500および単一ラインドライバ300によるパルス幅制御は、発明19または20の第2電流値設定ステップに対応している。
上記第3の実施の形態において、画素回路200は、発明5の電子素子に対応し、データ変換回路500および単一ラインドライバ300は、発明5の副期間設定手段に対応している。
【0135】
[第4の実施形態]
ディジタルデータInのうちの一部分のディジタルデータに基いて直接的に期間制御の信号を生成することもできる。
例えば、ディジタルデータInをデータ分離回路600でディジタルデータInを第1のディジタルデータDABと第2のディジタルデータSUBに分離し、第1のディジタルデータDABをデータ変換回路500に入力する。ここで、データ変換回路500は、入力された第1のディジタルデータDABのビット数を変更する機能を備えていてもよい。また、データ線へのデータ信号の伝送形式に対応して、パラレルをシリアルに変換し、あるいは逆にシリアルをパラレルに変換するようにしてもよい。
【0136】
一方、第2のディジタルデータSUBは、タイミング制御回路601に入力される。この第2のディジタルデータSUBに基いて期間制御用の信号がタイミング制御回路601にて生成し、期間制御用信号として機能する第2のゲート信号V2が走査線駆動回路103を介して、各画素回路に供給される。
ディジタルデータInは、図14に示したように各データ線に供給すべきデータ信号X1〜Xmに対応するデータからなる第1のディジタルデータDABとタイミング制御信号の基となる第2のディジタルデータSUBとから構成されている。上述のように第1のディジタルデータDABがデータ線駆動回路に供給され、データ線に供給されるデータ信号が生成し、第2のディジタルデータSUBに基いて走査線駆動回路を介して供給される発光期間の期間制御用信号あるいはタイミング制御信号が生成する。
【0137】
図15には、図3に示した画素回路における、第1のゲート信号V1及び第2のゲート信号V2のタイミングチャートについて示した。データ線との導通状態を制御するトランジスタ211及びトランジスタ214のドレインとゲートとの導通状態を制御するトランジスタ212をオン状態とする第1のゲート信号 V1を供給してデータ信号の書き込みを行う期間内は、トランジスタ214と有機EL素子220との導通状態を制御するトランジスタ213をオフ状態とする第2のゲート信号を供給する。データ信号の画素回路への書き込みを行った後、トランジスタ211及びトランジスタ212をオフ状態とする第1のゲート信号V1が供給され始めても、しばらく、トランジスタ213はオフ状態として、有機EL素子220への電流の供給を停止している。その後、トランジスタ213をオン状態とする第2のゲート信号を供給して有機EL素子220とトランジスタ214とを電気的に接続し、データ信号に応じた輝度で有機EL素子220が発光する。
【0138】
データ線との導通状態を制御するトランジスタ211及びトランジスタ214のドレインとゲートとの導通状態を制御するトランジスタ212をオフ状態とする第1のゲート信号V1を供給すると同時に、タイミング制御回路601のYカウンタがリセットされる。第2のディジタルデータSUBに設定された副期間のデータと、Yカウンタの値が同一になるまで、トランジスタ213をオン状態とする第2のゲート信号が供給される。
【0139】
第2のディジタルデータSUBを所望の副期間あるいはサブフレームに対応して設定することで、図16に示したように1フレーム(本実施形態では、周期T1に対応する。)毎に副期間を設定することができる。
【0140】
[第5の実施形態]
動画特性の向上のためには、複数の走査線に対して設けられた画素回路が同時に黒表示を行う、あるいは輝度0と設定することが好ましい場合がある。
本実施形態では、図17に示したように、複数の走査線に対応する画素回路に対して、同時に輝度0(Offとして図示)の副期間を設定している。
以下、複数の走査線に対応する画素回路に対して、同時に輝度0(Offとして図示)の期間を設定する方法について具体的に説明する。
今、説明を容易にするために、4本の走査線があり、一つの走査線を選択し、データ信号を書き込みを行うまでの時間が第2の周期(T2)に等しいとして説明する。図18に示した第2のディジタルデータSUBにおいて、「1」はトランジスタ214と有機EL素子220とがトランジスタ213を介して電気的に接続されている状態に相当し、「0」はトランジスタ214と有機EL素子220とが電気的に切断されている状態に相当する。なお、図18において、理解を容易にするために、第2のディジタルデータSUBの最初の位置をずらすように示している。
【0141】
データ信号の書き込みは、トランジスタ213をオフ状態として行うので、第2のディジタルデータSUBは「0」から始まる。第2の周期(T2)の3個分の長さを有する輝度0の副期間に対応して第2のディジタルデータSUBの「0」が入力される。
走査線Y1を介して第1のゲート信号V1(Y1)が供給されると同時に、走査線Y1に対応する第2のディジタルデータSUB(Y1)に基いて生成した第2のゲート信号V2(Y1)の供給が開始される。上述のように第2のディジタルデータSUB(Y1)の左端の「0」に対応して、トランジスタ213をオフ状態とする第2のゲート信号V2(Y2)、次の「1」に対応して、トランジスタ213をオン状態とする第2のゲート信号V2(Y2)・・・、というように第2のディジタルデータSUB(Y1)に基いて第2のゲート信号V2(Y1)が供給される。次の走査線Y2の第1のゲート信号V1(Y2)の供給は、第1のゲート信号V1(Y1)の供給の開始時間から所定の時間を遅れて開始する。ここでは、第2の周期T2だけ遅れて開始する。走査線Y2についても同様に、第2のディジタルデータSUB(Y2)に基いて生成した第2のゲート信号V2(Y2)が供給される。
以降、同様な動作を行い、結果的に、全走査線に対して、同時に有機EL素子220の輝度を0とするOff期間が設定されることになる。
【0142】
なお、上記第1ないし第3の実施の形態においては、有機EL素子を利用した表示装置について説明したが、有機EL素子を利用した表示装置は、モバイル型のパーソナルコンピュータや、携帯電話や、ディジタルスチルカメラ等の種々の電子装置に適用することができる。
図19は、モバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ1000は、キーボード1020を備えた本体部1040と、有機EL素子を用いた表示ユニット1060とを備えている。
【0143】
図20は、携帯電話の斜視図である。携帯電話2000は、複数の操作ボタン2020と、受話口2040と、送話口2060と、有機EL素子を用いた表示パネル2080とを備えている。
図21は、ディジタルスチルカメラ3000の構成を示す斜視図である。なお、外部機器との接続についても簡易的に示している。通常のカメラは、被写体の光像によってフィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ3000は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子の光電変換によって撮像信号を生成するものである。ここで、ディジタルスチルカメラ3000のケース3020の背面には、有機EL素子を用いた表示パネル3040が設けられており、CCDによる撮像信号に基づいて表示が行われる。このため、表示パネル3040は、被写体を表示するファイダとして機能する。また、ケース3020の観察側(図においては裏面側)には、光学レンズやCCD等を含んだ受光ユニット3060が設けられている。
【0144】
ここで、撮影者が表示パネル3040に表示された被写体像を確認して、シャッタボタン3080を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、回路基板3100のメモリに転送・格納される。また、ディジタルスチルカメラ3000にあっては、ケース3020の側面に、ビデオ信号出力端子3120と、データ通信用の入出力端子3140とが設けられている。そして、図に示されるように、前者のビデオ信号出力端子3120には、テレビモニタ4300が、また、後者のデータ通信用の入出力端子3140にはパーソナルコンピュータ4400が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作によって、回路基板3100のメモリに格納された撮像信号が、テレビモニタ4300や、パーソナルコンピュータ4400に出力される。
【0145】
なお、電子機器としては、図19のパーソナルコンピュータや、図20の携帯電話、図21のディジタルスチルカメラのほかにも、テレビ、ビューファインダ型やモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS(Point Of Sale)端末、タッチパネルを備えた機器等を挙げることができる。これらの各種の電子機器の表示部として、有機EL素子を用いた上記の表示装置が適用可能である。
【0146】
また、本発明は、上記の実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
上記の実施の形態においては、駆動周期Tcと同一の周期として周期T2を設定したが、プログラミング期間Tprと周期T1,T2とは、必ずしも依存関係を有していなくてもよく、例えば、周期T1をプログラミング期間Tprと同一に設定してもよい。この場合、周期T1のパルス幅制御によりプログラミング期間が短い時間間隔で切り換わる。
【0147】
また、図5の例では、駆動トランジスタ32,21〜28に抵抗用トランジスタ52,41〜48が接続されていたが、抵抗用トランジスタ52,41〜48を他の抵抗要素(抵抗付加手段)と置き換えることも可能である。また、このような抵抗要素は、必ずしもすべての駆動トランジスタ32,21〜28に接続する必要はなく、必要に応じて設ければよい。
【0148】
また、図5の回路構成のうちの一部を省略することも可能である。例えば、オフセット電流生成回路320を省略してもよい。ただし、オフセット電流生成回路320を設けるようにすれば、プログラミング電流値の範囲の設定の自由度が増すので、プログラミング電流値を好ましい範囲に設定しやすいという利点がある。
【0149】
また、上記の実施の形態において、一部または全部のトランジスタを、バイポーラトランジスタ、薄膜ダイオードなどや他の種類のスイッチング素子で置き換えることも可能である。
また、上記の実施の形態では、表示パネル部101が1組の画素回路マトリクスを有するものとしていたが、表示パネル部101が複数組の画素回路マトリクスを有するものとしても良い。例えば、大型パネルを構成する際に、表示パネル部101を隣接する複数の領域に区分し、各領域ごとに1組の画素回路マトリクスをそれぞれ設けるようにしても良い。また、1つの表示パネル部101内にRGBの3つの色に相当する3組の画素回路マトリクスを設けるようにしても良い。複数の画素回路マトリクスが存在する場合には、各マトリクスごとに上記実施の形態を適用することが可能である。
【0150】
また、上記第の実施の形態で用いた画素回路では、図5に示したように、プログラミング期間Tprと発光期間Telとが分かれていたが、プログラミング期間Tprが発光期間Telの一部に重なるような画素回路を用いることも可能である。このような画素回路に対しては、発光期間Telの初期にプログラミングが行われて発光の階調が設定され、その後、設定された階調で発光が継続する。このような画素回路を利用した装置についても、データ線駆動回路102を適用することが可能である。
【0151】
また、上記の実施の形態では、有機EL素子を用いた表示装置の例を説明したが、本発明は、有機EL素子以外の発光素子を用いた表示装置や電子装置にも適用可能である。例えば、駆動電流に応じて発光の階調が調整可能な他の種類の発光素子(LEDやFED(Field Emission Display)など)を有する装置にも適用することができる。
【0152】
また、本発明は、画素回路を有するアクティブ駆動法によって駆動される回路や装置に限らず、画素回路を有さないパッシブ駆動法によって駆動される回路や装置にも適用可能である。
また、上記第1ないし第3の実施の形態においては、所定の周期で信号を供給するように構成したが、これに限らず、必ずしも周期的ではない場合も考えられる。
【0153】
また、上記の実施の形態においては、1組のディジタルデータを2つに分離してディジタルデータDAB,SUBを生成するように構成したが、場合によっては、3つに分離して、そのうち1つはγ補正に使用する場合(例えば、メモリ104を読み出す等)も考えられる。もちろん、3つに分離するに限らず、4つ以上に分離することも可能である。
【0154】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例としての電気光学装置100の回路構成を示すブロック図である。
【図2】 表示パネル部101およびデータ線駆動回路102の内部構成を示す図である。
【図3】 画素回路200の内部構造を示す図である。
【図4】 画素回路200の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】 単一ラインドライバ300およびゲート電圧生成回路400の内部構成を示す回路図である。
【図6】 データ線駆動回路102の出力電流Ioutと、階調データDATAの値(階調値)との関係の例1〜例5を示す説明図である。
【図7】 データ変換回路500の変換規則を示す図である。
【図8】 データ変換回路500の動作を示すタイムチャートである。
【図9】 ディジタルデータInの値に応じた画素回路200の輝度値の変化を示すグラフである。
【図10】 周期T1の間でディジタルデータOutの出力を示すタイムチャートである。
【図11】 データ変換回路500の構成を示すブロック図である。
【図12】 周期T1の間でディジタルデータOutの出力を示すタイムチャートである。
【図13】 表示パネル部101およびデータ線駆動回路102の内部構成を示す図である。
【図14】 ディジタルデータの構成例を示す図である。
【図15】 制御信号のタイミングチャートを示す図である。
【図16】 輝度の変化を示す図である。
【図17】 制御信号のタイミングチャート及び輝度の変化を示す図である。
【図18】 第2のディジタルデータSUBの構成例を示す図である。
【図19】 モバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
【図20】 携帯電話の斜視図である。
【図21】 ディジタルスチルカメラ3000の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
21〜28 駆動トランジスタ
31 定電圧発生用トランジスタ
32 駆動トランジスタ
41〜48 抵抗用トランジスタ
51 抵抗用トランジスタ
52 抵抗用トランジスタ
71,72 トランジスタ
73 駆動トランジスタ
81〜88 スイッチングトランジスタ
100 電気光学装置
101 表示パネル部
102 データ線駆動回路
103 走査線駆動回路
104 メモリ
105 制御回路
106 タイミング生成回路
107 電源回路
110 コンピュータ
200 画素回路
211〜214 トランジスタ
220 有機EL素子
230 保持キャパシタ
300 単一ラインドライバ
301 信号入力線
302 出力信号線(データ線)
303 第1の共通ゲート線
304 第2の共通ゲート線
310 D/Aコンバータ部
320 オフセット電流生成回路
400 ゲート電圧生成回路
401 第1の配線
402 第2の配線
500 データ変換回路
1000 パーソナルコンピュータ
1020 キーボード
1040 本体部
1060 表示ユニット
2000 携帯電話
2020 操作ボタン
2040 受話口
2060 送話口
2080 表示パネル
3000 ディジタルスチルカメラ
3020 ケース
3040 表示パネル
3060 受光ユニット
3080 シャッタボタン
3100 回路基板
3120 ビデオ信号出力端子
3140 入出力端子
4300 テレビモニタ
4400 パーソナルコンピュータ

Claims (8)

  1. 複数の走査線と、
    複数のデータ線と、
    前記走査線と前記データ線との交差に対応してマトリクス状に配列された電気光学素子を含む複数の画素回路と、
    前記複数の走査線のいずれかを選択する走査線駆動回路と、
    第1のディジタルデータと第2のディジタルデータとから構成されるディジタルデータのうち、前記第1のディジタルデータに基づいて、前記電気光学素子の発光階調に応じた電流値を有するデータ信号を生成し、生成したデータ信号を前記複数のデータ線を介して対応する画素回路に供給するデータ線駆動回路と、
    を備える電気光学装置であって、
    前記複数の画素回路の各々は、前記データ信号に応じた電荷を保持する保持キャパシタと、
    前記保持キャパシタに保持された電荷に基づき制御された前記電流値により前記電気光学素子を駆動する駆動トランジスタと、
    前記電気光学素子と前記駆動トランジスタとの電気的接続を制御する発光制御トランジスタと、
    を含み、
    画素回路毎に供給される前記ディジタルデータを前記第1のディジタルデータと前記走査線単位の前記第2のディジタルデータとに分離するデータ分離回路と、
    前記走査線単位の前記第2のディジタルデータに基づいて、前記走査線単位で、前記電気光学素子各々の発光期間の長さと前記発光期間の開始と終了のタイミングを規定する期間制御用信号を生成するタイミング制御回路と、
    を備え、
    前記データ線駆動回路は、電流加算型の電流生成回路を備え、
    前記電流生成回路に入力される基準電圧に基づいて、前記データ線に出力される前記電流値の出力範囲が決定されることを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置において、
    前記第1のディジタルデータには、前記ディジタルデータのうち上位ビットのデータを割り当て、
    前記第2のディジタルデータには、前記ディジタルデータから前記上位ビッドのデータを引いた残りの下位ビットのデータを割り当てたことを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項1または2に記載の電気光学装置において、
    前記電気光学素子各々の発光期間の長さは、前記走査線駆動回路により前記複数の走査線のうちのいずれかが選択されるごとに制御されることを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項1乃至のいずれかに記載の電気光学装置において、
    前記発光期間は、前記走査線駆動回路により前記複数の走査線のうちのいずれかが選択され、次に同じ走査線がまた選択されるまでの期間に少なくとも1つ設けられることを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項1乃至のいずれかに記載の電気光学装置において、
    前記データ線駆動回路は、前記電流生成回路の出力電流に加算される付加的な電流を生成するオフセット電流生成回路をさらに備えることを特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項1乃至のいずれかに記載の電気光学装置において、
    前記データ線駆動回路は、前記電流生成回路を構成する複数の所定トランジスタに共通 のゲート電圧をカレントミラー回路により生成するカレントミラー回路を含むゲート電圧生成回路をさらに備えることを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項1乃至のいずれかに記載の電気光学装置を実装してなることを特徴とする電子機器。
  8. 複数の走査線と、
    複数のデータ線と、
    前記走査線と前記データ線との交差に対応してマトリクス状に配列された電気光学素子を含む複数の画素回路と、
    前記複数の走査線のいずれかを選択する走査線駆動回路と、
    電流加算型の電流生成回路を備えるとともに、第1のディジタルデータと第2のディジタルデータとから構成されるディジタルデータのうち、前記第1のディジタルデータに基づいて、前記電気光学素子の発光階調に応じた電流値を有するデータ信号を生成し、生成したデータ信号を前記複数のデータ線を介して対応する画素回路に供給するデータ線駆動回路と、
    を備える電気光学装置の駆動方法であって、
    前記複数の画素回路の各々は、前記データ信号に応じた電荷を保持する保持キャパシタと、
    前記保持キャパシタに保持された電荷に基づき制御された前記電流値により前記電気光学素子を駆動する駆動トランジスタと、
    前記電気光学素子と前記駆動トランジスタとの電気的接続を制御する発光制御トランジスタと、
    を含み、
    前記ディジタルデータは画素回路毎に前記第1のディジタルデータと前記走査線単位の前記第2のディジタルデータとに分離され、前記走査線単位の前記第2のディジタルデータに基づいて、前記走査線単位で、前記電気光学素子各々の発光期間の長さと前記発光期間の開始と終了のタイミングを規定する期間制御用信号が生成され、
    前記電流生成回路に入力される基準電圧に基づいて、前記データ線に出力される前記電流値の出力範囲が決定されることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
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