JP4121706B2 - 半透明歯科修復材の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、不透明基体のない半透明歯冠修復材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、金属基層歯科技術、および30年以上臨床歯科において標準として使用されている金属セラミック技術等においては、最終的な修復が形成されるまでに、数々の厄介なステップが必要であった。これらのステップは一般的に以下の通りである。
1)支台歯(Tooth preparation)形成。支台歯を形成のため、適切な厚みのある、最終的な金属セラミックまたは金属レジンの修復材がのるように、歯の構造層、つまりエナメル質または象牙質を、添窩なしで1.5から2mm除去する。
2)印象(Impression)(凹型):親水コロイド、ポリエステルゴム、またはビニルポリシリコン(VPS)等の印象材料を使用し、準備した歯の印象を採取する。
【0003】
3)印象は歯科技工士により、取り外し可能な型付きの石(石膏)またはエポキシの模型作成に使用される。歯型(dental die)は準備した歯の正確なコピーである。こうして、歯の凸型模型を作成する。
4)歯型上に歯型スペーサー(die spacer)を塗布する。これにより20から36ミクロンの範囲の適切な隙間ができ、患者の支台歯に最終的な修復材を固定するために使用する歯冠セメントまたは結合材用のスペースを作ることができる。
【0004】
5)歯型スペーサー上に潤滑剤または分離剤を塗布する。
6)潤滑剤を塗布した歯型の上にワックスパターンを加工する。
7)ワックスパターンを高温インベストメント(埋没)材に注ぎ、「ロストワックス」法を使い、溶融金属からレプリカ状に再現成形し、金属冠や、修復材の基礎を形成するよう遠心分離器にかける。
【0005】
8)セラミックまたは修復材の目に見える部分は、ポーセレン粉末、と蒸留水またはその他のタイプのポーセレン強化液と混ぜ、繰り返し塗布し、焼成する。最初は金属色を隠すため、金属冠の上に不透明なものを、次に段階のある色調の中から、できるだけ自然に見えるようなポーセレンを形作る。この焼成温度は個々の業者のプロトコルに従ってなされる。
【0006】
最近の技術では、金属基質または基体を必要としないシステムを提供している。それによれば、セラミック基体を形成するロストワックス法を用いて生成、処理できる圧縮セラミックを使用して修復材は形成されている。そのため、そのようなセラミック基体の形成には2番目のシェーディング歯型が必要である。この歯型は圧縮セラミックの光硬化レジン支台から作られる。歯型は、最初にリキッドセパレータを塗布し、プラスチックの支え棒をレジン材に挿入したセラミック基質に、このレジン支台材を詰めることにより形成される。技工士は、それを硬化光の下で、歯型1つにつき1〜2分保持することで材料を硬化させる。硬化後、残っている歯型支台が除去され、歯型上に湿潤剤が塗布され、歯型は、セラミック基質内に戻され、技工士が着色する。この湿潤剤により、支台材料の色が基質を透過できる。この手順は高価な材料を含み、本発明と比べ、技工士にとってかなり時間がかかるものである。
【0007】
この発明によれば、技工士が、元の歯型上で、外部色シェーディング技術を正確に完了するには、内部歯根の指標に適合した歯型スペーサー色が必要である。この歯型スペーサーは不透明であり、正しいデンティン(象牙質)の色調や歯の内部色調を再現するように歯型に用いることができる歯型石のシェード(色調)を消してしまう。このような歯型スペーサーを使用すると、歯冠セラミック基体は修復物が患者の支台歯に取り付けられた時、接着樹脂のための適切な隙間を空けることができる。この歯型スペーサーは、セメント用スペーサーを形成するワックスアップおよび外部シェードの決定の両方に使用される。そのため、歯型の準備は1つしか必要ではない。
【0008】
圧縮ポーセレン修復材の形成の中で、最も厳密さを要求し、時間がかかるのは患者の自然な歯の色に修復材の色を適切に合わせることである。臨床歯学の分野では、色は、複雑な芸術と化学の結合として進化しており、色は、色調、色値、彩度の独立した概念に分化されている。ここで色調は色を測る単位で、色のグループを区別できるものと定義されている。色値は、色の相対的な白さと黒さを説明する特性と定義されており、3番目の色を測る単位である彩度は濃度、強度、飽和度、または色調の強度を説明するものである。つまり、色が強ければ強いほど、彩度が高いということである。
【0009】
これらの特性は、自然光下で定義された3つの知覚的に統一された等級(マンセル色調、マンセル色値およびマンセル彩度)であるマンセル表色系に従って色が特定される。(科学及び技術用語のマグローヒル辞書第3版)。半透明性または光の透過性や拡散性は深度の知覚を提供し、これもまた重要な要素である。
【0010】
新しいセラミック/ポーセレン修復材の色技法は従来の金属セラミック技術のものとほとんど同じである。つまりそのような従来の技術は色付け、つやだし、研磨を含む表面加工の多様な技術に関係し、修復材の色調、彩度または色値を患者の自然の歯と同じものに直そうという試みである。この手順の出発点は常に修復材の底表面を不透明体にすることであった。しかし、新しいポーセレンおよび/または圧縮セラミック技術(冠、オンレー、インレー、ベニアおよびブリッジに応用される)の全てによって、前述の歯型の重要性が強調される。なぜなら、圧縮セラミック修復には、金属セラミック技術と違い、金属や不透明な基体が存在しないからである。そのため、圧縮セラミックによる鋳型修復の着色手順においては、歯型スペーサーは圧縮セラミックの色に対して最も強い影響を与えるのである。
【0011】
従来の技術では、上記の通り、歯型スペーサーの役割は、歯冠修復物やデンティンシェードの色調、色値または彩度を適合させたり、適合しようとしたりすることではなかった。なぜならば、従来の金属セラミック技術における歯冠金属構造が修復材の内部に不透明感を形成してしまうからである。
【0012】
従って、歯型スペーサーは目で見えるものではなかった。歯型スペーサーは不透明セメントのシェードに合わせて特定されるものだったのである。これらの不透明セメントはデンティンシェードに合った歯型スペーサーの必要性を妨げていた。例えば、デンツプライが持つ米国特許第4650418号(1987年)でブレアはDICOR法で、歯冠セメントの内部着色で正しいシェードを調整することを公開している。
【0013】
本システム(本発明)で使用される歯冠歯型スペーサーは、歯冠セメントに合わせる試みではなく、透明樹脂セメントを使用することで、むしろ患者の残根(stump)の象牙質のシェードに合わせるものである。従って、本システムは全く異なる着色の基本を使っている。
【0014】
本発明は、すべてのポーセレンおよび圧縮セラミック(またはその他の透明素材)による修復材に関連する臨床歯学における色彩科学に新しい要求と可能性をもたらすもので、このような新しいシステムは従来の不透明であった基質を使用しないことから出来得たことである。
【0015】
ここで本発明を要約する。
本発明では、異なるシェードの一連の歯型スペーサーを、さまざまな種類の残根またはデンティンシェードに適合させるか、またはそれらの複製製作に使用する。そのような歯型スペーサーは様々なメーカーのシェードに対応するものである。これにより、歯科医はほぼ適切な支台歯のシェードを半透明修復材を用いて修復することができ、その処方は技工士に伝えられる。技工士は、支台歯の型の上に、選択した残根のシェードに忠実に適合する歯型スペーサーを合わせることができるので、さらに選択した歯型スペーサーでワックスアップを行うことができる。そのため、本歯型スペーサーは、型のワックスパターン、言い換えればワックスアップの下にスペースを設けるという従来の機能を残している。ワックスアップを型から除去した後、メーカーの指示に従い、例えば半透明セラミック修復材等の非不透明基体を製造する。ここで、歯科技工士は直ちに患者の元の歯の色調に戻り、歯科医の処方に従って、半透明修復材(ブリッジ、歯冠、オンレー、インレーまたはベニア)の製造を完了することができる。上記のように使用される歯型スペーサーには、限定はされないが、染色修正材、透明ラテックススペーサー、ビニル、テフロン(商品名)、およびPE材料が含まれる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、象牙質または残根に適合できるシェードを持つ新しいスペーサーシステムを提供することであり、それにより、歯科技工士が最終的な非金属修復材の色を正確に判断することができる。
また、美的また外観上にも優れた歯冠修復材を提供するものである。
本発明のさらなる目的は、歯冠修復において、美的に優れており、簡単な方法を提供するものである。
また、もう1つの目的は、間違った色調、色値、彩度の訂正が効率的に安価で行える歯冠修復材の製造方法を提供するものである。
また、その他の目的は、修復材の製造において、技工士が、元の支台歯型(印象材によって形成される)を用いて、内部デンティンシェードを提供できるようになることである。
【0017】
本発明のさらなる目的は、技工士が適切に内側から色を見ることができ、元の(そして唯一の)歯型作成中に、ポーセレンまたは混合レジンの外側のシェードを調整ができるようにすることで、すべての圧縮セラミックおよびその他の素材のシェード特性を強化した、内部歯色を有する歯型スペーサーを提供することである。
また、本発明のさらなる目的は、もとの支台歯型を唯一必要な支台歯型として使用するため、その結果、鋳型非金属半透明修復物は作成された表面に厳密に適合し、壊れやすい修復材を保護されていない表面に置くことなどによる損傷を防ぐことができる。
【0018】
また、本発明のさらなる目的は、従来の技術において、患者の元の残根歯のシェードと色合わせのために、最終的な修復物を配置する、支台歯のような素材でできた2番目の型を製造する必要性をなくすことである。
また、本発明のさらなる目的は、前述の鋳造修復材を元の支台歯に挿入することで、鋳造修復材の焼成中に、それを元の支台歯に戻すことによる寸法のひずみが起こったか否かを、技工士が判断し易くすることである。
また、本発明のさらなる目的は、技工士が複数ユニットの場合に、ソリッドコンタクトモデルを使用できるようにすることで、これにより、ソリッドモデルのそれぞれの支台歯の上に色を調整した歯型スペーサーを塗ることができ、その結果、歯間の接触部を決定した後で、すべてのユニットを均一に着色することができる。
【0019】
本発明の上記およびその他の目的と利点は、以下に示す図面の簡単な説明および発明の詳細な説明で明らかになるものである。
【0020】
図について簡単に説明する。図1は従来技術である、陶材焼付鋳造(PFM))歯冠修復材の断面図である。図2は図1の修復材を作成するのに用いる、従来技術の歯型の断面図である。図3はDICOR鋳型セラミック法を使用した従来技術の修復材の断面図である。図4は図3の修復材で使用された歯型の断面図である。図5は不透明基体のない半透明歯冠修復材の本製造方法を使用した出来上がり支台歯を示す断面構造図である。図6は図5の支台歯の形成に使用される歯型の(詳細は以下に記載)断面概念図である。図7は本歯冠修復方法を利用して修復された歯の断面構造図である。図8は対象歯の整形を示す構造図である。図9は支台歯の印象の作成を示す断面構造図である。図10は図9のステップの後の出来上がり印象の断面構造図である。
【0021】
図11は図10のステップによる出来上がり実験用金型を示す図である。図12は本発明によって選択された歯型スペーサーの実験用金型への塗布を示す図である。図13は歯型スペーサー上への歯型潤滑材の塗布を示す図である。図14は要求された形状を持つワックス層の除去を示す図である。図15は歯型からのワックス層の除去を示す図である。図16は図15のワックス層がセラミックまたは半透明材料に転換する実験過程の結果を示す図である。図17は図16の基体の図12の歯型への修復、およびセラミック基体を修復する前の湿潤材の歯型への塗布を示す図である。図18は基体の外部着色を示す。歯型スペーサーの内部シェードは半透明基体を通して見ることができるため、技工士は、処方された歯のシェードと合う、適切な外部シェーディング材料を適用できる。図19は図17および図18の歯型からの修復材の除去、および修復材の内部表面への半透明接着樹脂の適用を示す図である。
【0022】
図20は修復対象歯の残根へのセラミック修復材の適用を示す図である。図21〜23はそれぞれ異なる従来技術による光反射および屈折のパターンを示す概念図で、図21はPFMを、図22はDICORを、図23は本発明の方法と比較した光反射および屈折のパターンを示している。図24は奥歯の修復に使用された本方法による修復の構造図である。図25は歯のベニアまたはラミネート強化に提供された本方法を示す構造図である。図26は本方法のインレーへの適用を示す構造図である。図27は本方法のオンレーへの適用を示す構造図である。図28〜32はリューサイト材料を使った本方法を示す構造図である。図33〜37は合成ポリマーまたは異種材料を使った本方法を示す構造図である。
【0023】
現在、歯型スペーサーは、シアノアクリレート、エポキシ溶液およびその他のレジンやゲルのような、マニキュア、模型用ドープ塗料、ラテックス液、接着剤などに類似した鮮やかな色の材料から製造されている。これらは、水、溶媒あるいはモノマーを基材にしている。また、重合、光硬化、空気または熱乾燥の原理によって処理される重合体歯型スペーサーも存在している。これらの製品は、6、12、15、24、30ミクロン以上等の特定の膜厚のスペーサーを、歯型または支台歯上に提供するようにデザインされ、2回以上の塗布が必要であることが多い。歯型スペーサーの従来の機能は、上記したように、最終修復材が形成された時に、臨床環境の中で修復材の好ましい位置や向きを損なわずに、適した接着材セメントを塗布できるように十分な隙間(大きさ)を、含むようにすることである。従来の歯型スペーサーの色は、赤、青、黄、オレンジ、灰色、緑、茶、銀および金色のような、原色と等和色の異なる色調を含み、ブラシ、フェルトチップペン、浸潤、スプレー溶液または水蒸発による硬化、化学または光学活性化による重合化など、多くの手段によって塗布されてきた。
【0024】
歯型スペーサーはまた、歯科技工士、歯科医師、またはコンピュータにコントロールされた機器などによって創られた歯型に均一のスペースを加えたり、確保したりできるようにデザインされており、ワックスまたはその他の材料(インベストメント工程で焼却される)で創られた修復材の下に、十分な予備スペース(通常25ミクロン)を取れるようにし、それにより、修復部にセメントまたはその他の接着材用の適切なスペースを取れるようにするものである。この従来の技術は、図1および図2で示すように陶材焼付鋳造技術(PFM)に見られるものである。歯型スペーサー30は、鋳造修復材のワックスアップの前に、歯型32上に、所望の起伏を作り、そのため、金属冠36の下にセメント接着34のための隙間が提供される。歯型スペーサー30上には、潤滑材または分離材38が塗布される。不透明層40が歯冠36および歯冠築盛材42の間にあることにも注意する。歯型スペーサーの従来の役割は、辺縁部の適合性の改善を提供することで、それにより、鋳造材が、より完全に、また少ない咬合調整で固定できる。また、歯型スペーサーは、作成された修復部上に適合させると、その表面が鋳型歯冠の内部または底部の高位部との接触によりこすられるため、従来から高位咬合部の指標として使われている。
【0025】
このような従来の歯型スペーサーは、今日においてもワックスパターンやワックスアップにおいて、メタルセラミック技術における従来の金属基層に取って代わった、セラミック、圧縮セラミックおよびリューサイト強化セラミックや、軽硬化レジン・セラミックポリマー材等のその他のクリアタイプ材料の製造に使われている。図3及び図4を見ると、上記発明の背景に記述されているように、DICORセラミック技術も、不透明セメント44の使用が必要である。セメント44の上には、層になっている鋳造、または流動性セラミック46が歯構造を形作るために適応される。図4の歯型組立部品は図2のものと同じである。
【0026】
発明の背景に記述されているように、DICORと呼ばれている方式は、不透明セメント44をセラミック46の色調整の手段として用いている。しかし、従来のポーセレンジャケット修復材においては、歯型スペーサーは、ポーセレンの色を決めることができなかった。つまり、歯冠金属基体上に、不透明粉末、半透明または顔料を加え焼成し、歯型スペーサーの色が透けて見えるのを防いでいたため、修復におけるポーセレンの着色過程においては役に立たなかったのである。事実、従来技術においては、ポーセレンは半透明であるため、ポーセレンの表面に金属色が透けて見えるのを防ぐために、金属基層の色を不透明にする必要があった。図1参照。
【0027】
IPSエンプレス(Empress:アイボクレア社製)、オプテック(Optec:ジェネリック・ペントロン社製)、インセラム−スピネル(Inceram−Spinell:バイデント社製)およびその他の圧縮または半透明セラミックまたはその他の修復材のような、より新しい製品の製造においては、歯型スペーサーの色は重要性があり、選択を誤ると鋳造セラミック修復の全体の着色に害を及ぼすことがある。本発明の方法においては、鋳型は一度取るだけである。図5および図6参照。図示する本方法の最終生成物の詳細を以下に述べる。本発明の新技術は従来周知の歯型部品と類似したものを使用する、つまり歯型32、歯型スペーサー30および潤滑材または分離材38の組み合わせである(図6参照)。しかし従来技術と違い、半透明歯冠材料50の歯生成において、半透明のセメントまたは接着樹脂48が使用される。以下に詳細を述べるが、DICOR法における不透明セメント44(図3参照)と違い、歯型スペーサー30は、半透明材料50の色調整の基礎として機能する。以下に示すように、本方法においては、患者の残根や支台歯の型は1回しか作成する必要がない。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明の方法を、以下の通り、図7から図20を参照してさらにくわしく説明する。ここで(図7参照)プロセスは、歯科医による、上記に定義された修復される歯52の色調、色値、および彩度に関する外部色調の観察より始まる。つまり、歯の修復を始める前に、歯科医は、所望する修復材の外部の色調、色値、および彩度を記録する。
【0029】
【発明の実施の形態】
図8は、元の歯52を整復またはカットダウンして、修復材が適合される残根または支台歯54を形成する様子を示したものである。この時、歯科医は必要であれば、支台歯54の内部シェードまたは色調を処方する。内部シェードまたは色調は、デンティン(象牙質)色としても知られている。つまり修復処理の後の歯52の残部が象牙質である。
【0030】
図9は支台歯への印象材56の適合を示したものである。印象材の支台歯からの除去は図10に示す。図内に残根形状58を示す。その後、図10の印象は、歯科医によって技工室に送られ、本方法によって使用される。
【0031】
図11は技工室で、歯型材料を印象56に鋳込んで成形した歯型60を示す。硬化後、歯型は支台歯54の完全な複製となる。歯型60は歯冠修復の形状的な基礎となる。
【0032】
図12は上記で歯科医に処方された内部色調に合わせた、歯型60への歯型スペーサー47の塗布を示している。患者の残根色と残根ガイドまたは上記記載の内部色調に材料の違いがある場合には、歯科医は、これらの2つの色調の中間をとり、染料等、色調調節剤と呼ばれる歯型スペーサー47の色をさらに改良することができる。
【0033】
図13は歯型スペーサー47への潤滑剤または分離剤の塗布を示している。潤滑剤の塗布後、支台歯54の形状を複製するために、歯冠ワックス築盛材62を前述の潤滑剤および歯型スペーサー47上に塗布する。図14参照。
【0034】
図15に歯型60からのワックスアップ62の取り外しを示す。
図15のステップに続き、技工室ではワックスアップが行われる(図16参照)。このプロセスは材料によって異なることがある。このプロセスには、ワックス築盛62の複製(レプリカ)を得るための、鋳造または圧縮セラミック等の半透明歯冠材料のスプール形成、インベスト(埋没作業)、高温圧縮のようなステップが含まれることがある。これにより、レプリカ状に再現成形された半透明歯冠材料基体64が製造され、これにより、最終的な半透明修復材の「全輪郭」の幾何学的形状70の概形が出来上がる。
【0035】
図16のステップに続き(図17参照)半透明基体64が、前記歯型60の残っている歯型スペーサー47上に設置される。基体64の設置の前に、湿潤材66をスペーサー47上に適応させるのが好ましい。湿潤材により、歯型47と基体64間の、より正確な色透過が確実になる。歯型スペーサー47のシェードは基体64を通して見えるため、シェードおよび最終色の決定に影響するので注意する。
【0036】
図18は必要な色調整をすべて行った後の半透明基体64である。このような調整は、図18内の層68に見られる。
【0037】
図19は半透明基体内部への半透明接着材またはレジン48の層を加えたものである。重ね塗りまたはその他の手段で基体64の最終色調整を行った後、鋳造、または圧縮セラミックのような半透明および着色された歯冠材料70の形状を、患者の元の歯52(図7参照)の形に仕上げることを知っておくべきである。この作業の達成後、図20に示すように、接着剤48を使用し、半透明基体64を残根または支持歯54に接着する。
【0038】
【作用】
図21〜23は従来技術による修復材と、不透明基体のない半透明修復光学特性を持つ、つまり本発明方法による製品との比較を示したものである。図21からわかるように、陶材焼付鋳造(PFM)技術では、金属冠36により光が完全に遮られている。このような暗い背景がすべてのPFM修復では見られる。そのため、金属冠36の暗い背景を埋め合わせるために、常にかなりの色調整が必要である。また、不透明層40が、起きていたかもしれない光の屈折を最小限に抑えてしまう。また光が歯冠や不透明層を透過しないため、どんなに色調整がなされていても、最終修復物は本物には見えない。
【0039】
図22はDICORシステムに関連する光学特性を示したものである。ここで、光は色調整されたセメント44をわずかに透過しているが、発明の背景に記載した理由により、色適合の目的で使用されたセメントは、本発明に匹敵するような光学効果を生じることはできない。このことは図23を参照してよく理解しておくべきである。このことからわかるように、半透明レジン65の使用と、新たに歯型スペーサー47(図17〜20参照)を組み合わせることにより、歯科医が処方した色調とシェードを合わせることができる。またさらに上記で説明した単歯型方法により、このシステムの成果として、修復材及び残根に光学透過、またその間の正確な色透過を再現することができる。そのため、歯型スペーサーを使用して修復材と元の歯及び残根の色適合を行うと、別個のデンティンシェードの残根を用意することなく、改良された光学および色調の成果が得られる。
【0040】
図24〜27はもう1つの修復方法、つまり前歯修復(前図参照)のほかに、他のタイプの修復への本方法の応用を示している。例えば図24は奥歯修復、図25は薄片・ベニア修復、図26は歯冠インレー、図27は歯冠オンレーを示している。
【0041】
図28(おおまかに図13に対応する)はスペーサー47および歯型分離剤38による歯型60を示す。図29(おおまかに図14に対応する)は歯冠ワックス築盛62の追加を示す。図30はワックス築盛の除去およびその半透明基体64の形成を示す。
【0042】
図31は、歯型と共に、歯型スペーサー潤滑剤または分離剤38、半透明ポーセレン、セラミックまたはリューサイト基体64を示している。これらがセラミック材70の正しいシェードに設置されると、外部シェードと呼ばれる。これにより歯の正しいシェードが完了する(元の歯が折れたり変形している場合には元の歯の色とは限らない。)図31では歯型スペーサーのシェードは歯科医に処方され、技工士が使用するデンティンシェードを表し、これにより、内部のデンティンシェードおよび表面部の外部シェードの双方が歯科医と技工士が見るポーセレンの総合シェードを表現するため、より正確なシェードが可能である。図32は透明のセラミック基体64および外部または外側エナメルシェードを焼成して仕上がったポーセレン、または圧縮セラミック形状を示す。このシェルは、半透明の接着樹脂65を内部表面に塗布し、自然な歯の構成への接着を可能にしている。
【0043】
図33〜37には、合成、ハイブリッド、およびその他の修復レジンならびに金属または不透明な基体以外から作られた材料を含む、歯冠築盛材に(これだけに限らないが)対する本方法の実施例を示す。より詳しくは、図33はデンティン色の歯型スペーサー47a、および透明な膜上で乾くラテックス液等から作ったセバレーター、または分離剤38aを示している。図34は透明または半透明築盛材料に加えて、図33の構成の上にレジン性の基体を形成するレジンなどを示している。図35には、半透明レジン性基体64aを、デンティン色の歯型スペーサーの付着または接着なしで、図34に示した透明分離剤から取外す過程が示されている。
【0044】
図36は図34の構造と共にデンティンシェードの歯型スペーサー47aと透明分離剤38bを示している。デンティンシェードの歯型スペーサー47aは基体64aを形作る歯冠築盛レジンから透けて見える。基体64aの半透明レジンが、基体64aのエナメル(外部)シェードを表す歯冠築盛材料または着色レジン70aに配置される。レジン構造の全体のシェードは、歯型60上の歯型スペーサー47aのような内部からのデンティンシェードと、半透明レジン基体64aのレジン70、あるいは修復剤がセメントで固定された実際の象牙質構造上の外部エナメルシェードとの組み合わせである。外部レジン70aはこの修復材の仕上げ形状を形成する。そのため、透明または半透明レジン基体64aから透けて見える歯型スペーサーのシェードが、歯科医や技工士によるレジンの適切な外部シェードの決定に影響を与える。歯型スペーサー47aがデンティンシェードであり、また透明分離剤38aがその上に塗布されることが重要なので、歯型スペーサーのシェードが、外部色を決定するにあたり、明らかな影響を与える。歯型スペーサーのシェードが正しいデンティンシェードでなかったり、非デンティンシェードであったりした場合には、全体的な色決定に悪影響を与える。
【0045】
レジン修復材のシェードおよび形状が決定し、レジンが硬化したら、図37に示すように、それを歯型から取り除く。分離剤37aにより除去は簡単に行える。歯構成に正しく固着するために、レジン修復剤の内側に半透明接着剤65を塗布する。
【0046】
レジン修復材は、完全歯冠、オンレー、インレー、ベニア、ブリッジまたはその他のタイプのレジン修復材であってもよい。レジンの硬化は、化学硬化、光硬化、熱硬化、またはその他の手段またはそれらの組み合わせであってもよい。透明の分離剤37a(膜)は、ラテックス、ビニール、アセテートおよびその他のゲル膜またはシリコン、グリセリン誘導体等の液体や、その他のタイプの油脂または潤滑剤でもよい。結果として、金型スペーサー47aのシェードが透明または半透明の基体64aから透けて見え、正しいデンティン(内部)シェードが使用された場合には、これらが外部シェードに有利に影響する。このラテックス、ビニール、ゲル膜等の透明分離剤38aが正しい除去と取り外しに必要であり、またレジンと歯型スペーサー47aの接着を防ぐ。
【0047】
本発明の好ましい実施例を示し説明してきたが、本発明は、ここに限定して示し説明される実施例以外にも応用でき、前述される本発明の基本的な考えおよび原理から外れることなく、前記実施例中、形状の変更、および部分の調整などができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術である陶材焼付鋳造歯冠修復材の断面図である。
【図2】 図1の修復材を作成するのに用いる、従来技術の歯型の断面図である。
【図3】 DICOR鋳型セラミック法を使用した従来技術の修復材の断面図である。
【図4】 図3の修復材で使用された歯型の断面図である。
【図5】 本製造方法を使用した出来上がり支台歯を示す断面構造図である。
【図6】 図5の支台歯の形成に使用される歯型の断面概念図である。
【図7】 本歯冠修復方法を利用して修復された歯の断面構造図である。
【図8】 対象歯の整形を示す構造図である。
【図9】 支台歯の印象の作成を示す断面構造図である。
【図10】 図9のステップの後の出来上がり印象の断面構造図である。
【図11】 図10のステップによる出来上がり実験用金型を示す構造図である。
【図12】 本発明による歯型スペーサーの実験用金型への塗布を示す構造図である。
【図13】 歯型スペーサー上への歯型潤滑材の塗布を示す構造図である。
【図14】 要求された形状を持つワックス層の除去を示す構造図である。
【図15】 歯型からのワックス層の除去を示す構造図である。
【図16】 図15のワックス層が転換する実験過程の結果を示す構造図である。
【図17】 図16の基体の図12の歯型への修復を示す構造図である。
【図18】 基体の外部着色を示す構造図である。
【図19】 図17および図18の歯型からの修復材の除去を示す構造図である。
【図20】 修復対象歯の残根へのセラミック修復材の適用を示す構造図である。
【図21】 従来技術による光反射および屈折のパターンを示す概念図である。
【図22】 従来技術による光反射および屈折のパターンを示す概念図である。
【図23】 従来技術による光反射および屈折のパターンを示す概念図である。
【図24】 奥歯の修復に使用された本方法による修復の構造図である。
【図25】 歯のベニアまたはラミネート強化に提供された本方法を示す構造図である。
【図26】 本方法のインレーへの適用を示す構造図である。
【図27】 本方法のオンレーへの適用を示す構造図である。
【図28】 リューサイト材料を使った本方法を示す構造図である。
【図29】 リューサイト材料を使った本方法を示す構造図である。
【図30】 リューサイト材料を使った本方法を示す構造図である。
【図31】 リューサイト材料を使った本方法を示す構造図である。
【図32】 リューサイト材料を使った本方法を示す構造図である。
【図33】 合成ポリマーまたは異種材料を使った本方法を示す構造図である。
【図34】 合成ポリマーまたは異種材料を使った本方法を示す構造図である。
【図35】 合成ポリマーまたは異種材料を使った本方法を示す構造図である。
【図36】 合成ポリマーまたは異種材料を使った本方法を示す構造図である。
【図37】 合成ポリマーまたは異種材料を使った本方法を示す構造図である。
【符号の説明】
30 歯型スペーサー
32 歯型
36 金属冠
38 潤滑剤
44 不透明セメント
47 歯型スペーサー
48 接着樹脂
50 歯冠材料
52 歯
54 残根
56 印象材
60 歯型
62 ワックスアップ
64 基体
66 湿潤剤
70 セラミック材
Claims (5)
- 不透明基体のない半透明歯冠修復材の製造方法であって、
(a)歯型(60)上に、歯の象牙質の色調についての歯科医の処方に適合した色及び色調を有する歯型スペーサ(47)を塗布し、
(b)前記歯型スペーサに潤滑剤(38)を塗布し、
(c)前記潤滑剤上に歯冠ワックスを塗布して歯冠ワックスアップ(62)を形成し、
(d)前記歯型(60)から前記ワックスアップ(62)を取り外し、
(e)前記ワックスアップ(62)を、半透明歯科材料を用いてレプリカ状に再現成形し、前記処方に適合した色及び色調に適合する半透明歯冠基体(64)を製造する各ステップを包含することを特徴とする不透明基体のない半透明歯冠修復材の製造方法。 - (f)前記ステップeの結果得られる前記歯冠基体(64)を前記歯型(60)に入れ込み、それらの間での彩色および形状寸法の適合性を確実なものにする、ステップをさらに包含する請求項1記載の方法。
- (g)前記歯冠基体と前記歯型との間に湿潤材(66)を塗布し、それらの間でのより正確な色透過を形成できるようにする、ステップをさらに包含する請求項1記載の方法。
- 前記歯科医の処方は、歯の外部色調及び内部色調についての仕様を含んでいる請求項1記載の方法。
- さらに、前記歯冠基体(64)を基礎として使用し、その基礎上に歯冠修復材(70)を形成し、この修復材が処方されたエナメル色(68)を有するようにする、ステップを含む請求項1記載の方法。
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