JP2862542B2 - 歯冠修復物の製造方法及びそれに用いるキット - Google Patents

歯冠修復物の製造方法及びそれに用いるキット

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JP2862542B2 JP19532288A JP19532288A JP2862542B2 JP 2862542 B2 JP2862542 B2 JP 2862542B2 JP 19532288 A JP19532288 A JP 19532288A JP 19532288 A JP19532288 A JP 19532288A JP 2862542 B2 JP2862542 B2 JP 2862542B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、歯冠修復物の製造方法及びそれに用いるキ
ットに関するもので、より詳細には、審美性に富み、天
然歯に近い深みのある色に人工歯を再現できしかも技工
操作も容易な歯冠修復物の製造法に関する。本発明はま
た、新規な組成の人工歯にも関する。
(従来の技術) 生体材料として現在開発中のセラミックス、例えば、
アルミナ、ジルコニア、カーボン、窒化ケイ素及びリン
酸カルシウム系セラミックスは、従来のステンレス、ニ
ッケル−コバルト合金等の耐食性合金よりも、優れた材
料である。また、結晶ガラスセラミックスを鋳造成形に
応用した歯冠修復材料用キャスタブルセラミックスが近
年有望視されている。この材料の特徴は、ロストワック
ス法により作製されるため、従来のポーレセンの築盛法
に比べ、容易にしかも細部を忠実に再現が可能であり、
熟練を必要とする高度な技術は不要となった。
米国特許第4,650,418号明細書には、外部シェーダー
層、少なくとも実質的に無着色半透明層及びシェードガ
イドに合致するために前記シェーダー層と色合せされた
不透明基体から成る歯科補綴用前装(prosthetic facin
g)が記載されている。また、この無着色半透明層は、
マイカガラスセラミックで形成されることも記載されて
いる。
また、米国特許第4,189,325号明細書には、Li2O,CaO,
Al2O3及びCaOから成るガラス−セラミック歯冠修復物が
記載され、この中に1または複数種の無機着色剤を含有
させて着色することが記載されている。
更に、欧州特許出願第0022655号には、マイカ組成の
ガラスセラミックを鋳造、結晶化した歯科補綴物を製造
すること及びこの際このセラミックには種々の着色剤を
含有させ得ることが記載されている。
更にまた、特開昭60−69007号公報には、アパタイト
を主体とするリン酸カルシウム系鉱物の微結晶を晶出し
たガラスセラミックスより成る人工歯冠が記載され、歯
冠の裏面を着色剤で着色することも記載されている。ま
た、特開昭60−96544号公報には、アパタイトを主体と
し、Ca/P原子比が0.35〜1.7であるリン酸カルシウム系
結晶化ガラスに遷移金属の1種または2種以上の酸化物
及び希土類元素酸化物を含有させて着色することが記載
されている。
従来、歯冠を含めて人工歯のシェードを隣在歯のシェ
ードと合致乃至近似させるためのシェードガイドとして
は、一般に16種乃至24種のものが使用されている。
(発明が解決しようとする問題点) 前述した米国特許第4,650,418号明細書記載の方式で
は、未着色の半透明中間層を介して外部シェーダー層
と、不透明基体とが組合され、シェードガイドにマッチ
した色を生みだすものであるが、天然歯に近い深みのあ
る色を再現することが未だ困難であるという問題があ
る。即ち、天然歯では、内部が着色した象牙質から成
り、且つ表面が殆ど無着色で透明のエナメル質から成っ
ているのに対して、上記人工歯では、逆の構造となって
いることから、深みに欠ける色となり易いのである。し
かも、外部シェーダー層で所定の色を生みだすために
は、シェーディング組成物を塗布し且つ焼成する操作
を、例えば6回以上の多数回にわたって反復しなければ
ならなく、技工操作が複雑であるという問題もある。更
に、シェーダー層が摩耗すると未着色の半透明層が露出
して人工歯の色が大幅に変化するため、人工歯の耐久性
乃至可使期間の許容度が比較的狭いという欠点もある。
一方、ガラスセラミック自体を着色する前記先行技術
によると、耐久性があり天然歯に近い色の人工歯を安定
に製造し得るとしても、シェード・ガイドに対応する多
数種の顔料調合ガラスセラミック組成物を準備しなけれ
ばならないという問題がある。
また、従来のアパタイトを主体とし、Ca/P原子比が0.
35〜1.7であるリン酸カルシウム系結晶化ガラスセラミ
ックでは、結晶化による不透明乃至白化が著しく、天然
歯の風合いとは異なった人造物という外観を与える。ま
た、このアパタイト型セラミックは、顔料の内部配合に
より着色した場合にも、またシェーディングの塗布によ
り着色した場合にも、幾分半透明感がある天然歯の風合
いに近付けることが困難であるという問題もある。
従って、本発明の目的は、審美性に富み、天然歯に近
い深みのある色に人工歯を再現できしかも技工操作も容
易な歯冠修復物の製造法を提供するにある。
本発明の他の目的は、上記特徴を有する歯冠修復物を
容易に製造し得る便利な歯冠修復キットを提供するにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、ガラス成分100重量部に対して着色
成分が0.01乃至17.0重量部の範囲の量で配合され且つガ
ラスが結晶化された状態で明度或は明度と彩度の組合せ
が互いに異なる着色ガラスセラミックを与える複数種の
歯冠修復用ガラス原料を調製し、一方の指標として前記
複数種の明度或は明度と彩度との組合せ及び他方の指標
として複数種の色相で分類されたシェード・ガイドから
修復される歯の隣在歯の色と同一乃至これに近似する色
のシェード・ガイドを選択し、このシェード・ガイドの
色に応じて、前記複数種の原料の内所定の明度或は明度
と彩度との組合せを与えるガラス原料を選択し、このガ
ラス原料からセラミックの歯冠修復物を調製し、且つ前
記シェード・ガイドの色に応じて所定の色相或いは色相
と明度及び彩度との組合せを与えるシェーディングを上
記歯冠修復物の表面に施すことを特徴とする歯冠修復物
の製造方法が提供される。
本発明によればまた、一方の指標として複数種の明度
或いは明度と彩度との組合せ及び他方の指標として複数
種の色相で分類されたシェード・ガイド、ガラス成分10
0重量部に対して着色成分が0.01乃至17重量部の範囲の
量で配合され且つガラスが結晶化された状態で明度或は
明度と彩度との組合せが互いに異なる着色ガラスセラミ
ックを与える複数種の歯冠修復用ガラス原料を夫々前記
明度指標に対応する容器内に充填して成る包装、及び融
点が500乃至1000℃のケイ酸ソーダガラス60乃至95重量
%及び着色剤5乃至40重量%を含有し且つ互いに色相或
いは色相と明度及び彩度との組合せを異にする複数種の
シェーディング用組成物を夫々前記色相指標或いは明度
−色相指標に対応する容器内に充填して成る包装を含ん
で成る歯冠修復用キットが提供される。
(作 用) 物体の色を表示するには、種々の表色系があるが、マ
ンセルの表色系では、色相(Hue)、明度(Value)、彩
度(Chroma)の3要素により色を表示する。色相は、赤
(R)、黄(Y)、緑(G)、青(B)、紫(P)の5
色相とこれらの中間に黄赤(YR)等の中間色相5種を配
して表現するものであり、明度は明暗を表わし、最も暗
いものを0、最も明るいものを10として表わし、彩度は
色の鮮やかさを表わし、無彩色は0で鮮やかさが増すに
つれて増大する。
山崎等の報告によると、天然歯冠色をマンセル表色系
で示すと、色相は8.75YR〜1.25Y、明度は8.0〜5.5、彩
度はN6.5〜1.25Y,6.5/4.5の範囲に入ると言われてい
る。
本発明においては、(i)一方の指標として複数の明
度或は明度と彩度との組合せ及び(ii)他方の指標とし
て複数種の色相で分類されたシェードガイドを準備す
る。このシェードガイドは、後に詳述するように、着色
ガラスセラミックにシェーディング層を施したときに上
記の分類で特定される色が現出されるようになってい
る。
シェードガイド分類表の一例を示す第1図において、
縦軸Yは、明度或いは明度と彩度との組合せの段階(指
標)を示すもので、例えば、Y1,Y2‥‥の順に明度が低
下するようになっている。一方、横軸Xは、色相の段階
(指標)を示すものであって、例えば、前述した8.75YR
〜1.25Yの範囲が複数の段階X1,X2,X3…に分割されてい
る。このX−Y軸の各段階で区分された欄及び行内に
は、シェードガイドZ11,Z21…が嵌込まれている。シェ
ードガイドの種類は、従来一般に使用されている16種類
或いは24種類のものであってもよいし、また従来のもの
に限定されず、より少ない種類でも、より多い種類であ
ってもよい。隣り合う欄及び行内のシェードガイド同士
の色に実質上の区別が存在しない場合には、その欄及び
行のシェードガイドは省略してももちろん差し支えはな
い。
本発明によれば、ガラスが結晶化された状態で明度或
は明度と彩度との組合せが互いに異なる着色ガラスセラ
ミックを与える複数種の歯冠修復用ガラス原料並びに互
いに色相或いは色相と明度及び彩度との組合せを異にす
る複数種のシェーディング用組成物を準備し、シェード
ガイドの選択に応じて、歯冠修復用ガラス原料及びシェ
ーディング用組成物を選択するようにする。この歯冠修
復用ガラス原料は、ガラス成分100重量部に対して着色
成分が0.01乃至17.0重量部、好適には0.03乃至6.0重量
部配合された組成物から成っており、この組成物の溶融
物を、例えばロストワックス法で製造され且つ歯冠に対
応するキャビティを備えた型内に注ぎ込んで歯冠修復物
体を鋳造し、この鋳造物を熱処理してガラスを結晶化し
て、着色ガラスセラミックスから成る歯冠修復物本体を
製造する。一方、シェーディング組成物は、融点が500
乃至1000℃、特に600乃至900℃のケイ酸ソーダガラス60
乃至95重量%、特に70乃至90重量%と、着色剤5乃至40
重量%、特に10乃至30重量%との組成物から成ってお
り、この組成物を前記歯冠修復物本体上に塗布し、次い
でこれを焼成し、必要によりこの塗布−焼成操作を反復
することにより所望の色の歯冠修復物が得られる。
一層具体的に説明すると、第1図は色相(X)に対
し、明度と彩度の組合せ(Y)によるシェードガイド
(Z)の分類を示す。この分類表においては、色相
(X)はマンセル表色系で8.75YR〜1.25Yの範囲から選
択され、X1からX4に向かって黄赤色から黄色に変化させ
ている。また、明度と彩度の組合せ(Y)はマンセル表
色系で9.0〜5.0の明度及び8.0〜0の彩度の範囲から選
択され、Y1は9.0/4.5、Y4は6.5/4.5にそれぞれ対応しY1
からY4に向かって明度低下させている。
例えば、第1図の分類表におけるシェードガイドにお
いて、修復される歯の隣在歯の色と同一乃至これに近似
する色のシェードガイドとしてZ23が選択されたとす
る。このシェードガイドZ23に対応して明度指標Y2及び
色相指標X3が定まる。次に第2図に示す着色ガラス原料
(P)とシェーディング組成物(Q)の組合せによるシ
ェードガイド再現分類表を参照する。この再現分類表に
おいて、第1図の明度指数Y2に対応する種類の予め準備
された着色ガラス原料P2を用いて歯冠修復物基体を調製
し、この上に、色相指標X3或いはシェードガイドZ23
対応する種類の予め準備されたシェーディング組成物Q
23を用いてシェーディング層を形成させると、シェード
ガイドZ23と同じ色の歯冠修復物が得られることになる
わけである。
なお、明度指標Y1〜Y4の夫々に対応する着色ガラス原
料P1〜P4は、結晶化された状態で略同一の色相を有して
おり、その色相はマンセル表色系で7.5YR〜2.5Yの範囲
内から選択されるが、例えば、色相指標X1と同様に8.75
YRに設定しておくと、Z11,Z21,Z31及びZ41のシェーディ
ングガイドの色相はシェーディング層の形成なしに再現
することができるので、この場合、必要に応じて明度と
彩度の調整のためのシェーディングを施せばよい。
本発明による歯冠修復物においては、歯冠修復物全体
としての色は、着色ガラスセラミックから成る歯冠修復
物本体とその上に施されたシェーディング層とが組合さ
れて発現されるものである。この歯冠修復物では、表面
のみならず、その下の本体自体も歯の明度或は彩度に合
わせて着色されていることから、天然歯に近い深みのあ
る色と外観が再現されるという利点が得られる。また、
シェーディング層のみならず、その下の歯冠修復物本体
も着色されているため、シェーディング層が摩耗した場
合にも、歯冠修復物表面の色の大幅な変化が避けられ、
耐久性は可使期間の許容度が広いという効果もある。更
に、歯冠修復物本体を着色したことから、シェーディン
グ層による着色の程度が少なくてすみ、シェーディング
層の塗布及び焼付回数が少なくてすみ、またシェーディ
ング層の厚みムラによる色ムラが目立たなくなり、技工
操作が簡単でしかも容易であるという製造上の利点もあ
る。更にまた、ガイドシェードの選択により、ガラス原
料とシェーディング組成物の組合せが特定され、常に同
じ色及び外観の歯冠修復物が再現性よく、得られるとい
う効果も奏される。
本発明に用いる歯冠修復用ガラス原料は、リン酸カル
シウム系ガラスであり、特にCaO−P2O5−MgO−SiO2の組
成を有するガラスであり、またこれを鋳造し、熱処理し
て得られる歯冠修復物本体はアパタイトを主体とする着
色結晶化ガラスであることが、歯冠修復物の機械的強
度、耐久性及び安全性等の見地から望ましい。
本発明の最も好適な態様においては、アパタイトを主
体とする着色結晶化ガラスは式 式中、Ysは、厚みが1.25mmの円板状の着色結晶化ガラ
スについて、標準光源(C光源)を用いて視野角度2゜
で測定した透過光のCIE標準表色系での三色刺激値の内
Y値であり、Y0は、前記光源について着色結晶化ガラス
をおかない以外は同様にして測定した時のY値である。
で定義される透明度(Ts)が20乃至70%の範囲内、特に
30乃至60%の範囲内にあるという驚くべき特徴を有す
る。
即ち、既に指摘したとおり、従来のアパタイトを主体
とするガラスセラミックは、結晶化によるアパタイトの
粒成長が大で、不透明化乃至白濁化が著しく、一般に上
記測定法による透明度(Ts)が30%以下である。このた
め、アパタイトを用いた人工歯は白く、天然歯の風合い
乃至外観とは全く異なった人造物という感じを与える。
このような傾向は、このセラミックに顔料を内部配合し
てこれを着色した場合にも、またシェーディング組成物
の塗布により着色した場合にも同様に認められる。これ
に対して、本発明に用いるアパタイトセラミックでは、
幾分透明度がありながら、しかも着色していることによ
り、天然歯に似た半透明感と深みのある色との組合せが
得られるものである。本発明のアパタイトセラミックに
おいて、透明度(Ts)が上記範囲を下回る時には、歯冠
が不透明となり、自然感が殆ど失われ、一方上記範囲を
上回ると、歯冠の色や外観が下層構造、例えばセメン
ト、金属土台等の影響を受け易くなる。本発明に用いる
複数種のガラス原料において、着色ガラスの明度の低い
範囲のものは、一般に30乃至70%、特に35乃至60%の透
明度(Ts)を有するのがよく、一方着色ガラスの明度の
高いものは20乃至60%、特に30乃至50%の透明度(Ts
を有するのがよい。
上述した透明度(Ts)を有する結晶化着色ガラスを得
るためには、必ずしもこれに限定されないが、一般にCa
/Pの原子比が2.5乃至4.0特に2.9乃至3.9の範囲内にある
CaO及びP2O5成分40乃至80重量%、特に50乃至70重量%
と、SiO2及びMgO成分20乃至60重量%、特に25乃至50重
量%と含有する組成物を用いるのがよい。
アパタイトは例えば、Ca5(F,Cl)P3O12でCa/P原子比
は1.67であるのに対して、本発明においてはP原子より
Ca原子が過剰になっている。この過剰のCa原子は第2成
分としてのSiO2と反応してガラス相を生成している。
以上のことを次の反応式で説明する。
CaO+P2O5→アパタイト …(1) CaO+SiO2→ウオラストナイト …(2) CaO+P2O5+SiO2→アパタイト+ガラス(ウオラスト
ナイト) …(3) (1)だけの系では容易にアパタイトが形成されてし
まうが、(2)の系が加わると(3)の様になり、ガラ
スの生成がアパタイトの形成を抑制する。
CaOとP2O5において、Ca/P原子比が2.5よりも小さい場
合、結晶化が速く制御しにくいと共に、白濁し過ぎる傾
向にある。一方、4.0よりも大きい場合、アパタイトの
生成量が減り透明感が強いものとなる。また、CaOとP2O
5の重量パーセントの範囲は上記と同様の理由により決
定された。即ち、80wt%よりも多いとアパタイトの生成
量が多過ぎて白濁し過ぎるのに対し、40wt%よりも少な
いとアパタイトが少な過ぎて透明度(Ts)が70%を超え
る。
SiO2/MgOの重量比は、上記範囲内で広く変化させ得る
が、一般に1乃至100、特に2乃至20の範囲内にあるこ
とが望ましい。
原料ガラス中に存在させる着色成分は、一般に希土類
金属酸化物及び遷移金属酸化物から成る群より選ばれた
ものが好適であり、ここで希土類金属としては、Ce,Ppr
及びEuが挙げられ、遷移金属としてはTi,V,Cr,Mn,Fe,C
o,Ni,Zr,Nb,Mo,Ag及びWが挙げられる。用いる金属酸化
物の具体的種類は、着色ガラスセラミックの色に依存す
る。
ガラスの着色剤としては、数多くの文献で報告されて
いる。しかし、歯冠色として必要とされる黄、赤系統の
色が高温で安定なものは非常に少ない。しかも母ガラス
の種類により影響されるので限られている。この中で前
述したCa/P原子比が2.5〜4.0であるリン酸カルシウム系
ガラスに対して歯冠色を再現する好適な着色成分組成を
見出した。Ce2O3は黄色味を出させ、10wt%以下ではそ
の効果がなく、70wt%以上では大きくなってしまう。Mn
3O4は赤色味を出させ、30wt%以下ではその効果は少な
い。70wt%以上になると、着色が飽和するため意味がな
い。Fe3O4は15wt%以下添加することによりMn3O4の発色
を助ける。また15wt%以上になると、彩度が低くなり暗
い色になる。TiO2は40wt%以下添加することによりCe2O
3と共に黄色味を出すと同時に母ガラスの成分のMgOと反
応してチタン酸マグネシウムの結晶を析出し白濁を助け
をする。通常、TiO240wt%以上では白濁し過ぎる。Al2O
3やZrO2を添加すると透明度が上がるため、これらと共
にTiO2を添加する場合には70wt%位まで添加できるが、
TiO2による着色効果が相殺されるだけで、その量を多く
する意味はない。V2O5は10wt%以下添加することにより
Ce2O3と共に赤色味を出すと同時に融点を降下させる効
果がある。しかし10wt%以上添加すると緑色を呈し適さ
ない。
以上のことから、本発明においては、Ca/P原子比が2.
5〜4.0であるリン酸カルシウム系ガラスに対する着色成
分として、着色成分基準で、Ce2O310乃至70重量%、Mn3
O430乃至70重量%、TiO20乃至40重量%、Fe3O40乃至15
重量%及びV2O50乃至10重量%の組成物を用いることが
望ましい。
本発明において、明度或いは明度と彩度との組合せの
異なるガラス原料を製造するには、上記組成物の配合量
或いは組成を変化させるのがよく、例えば明度の大きい
ものには配合量を少なくし、明度の小さいものには配合
量を多くする。
一方、シェーディング組成物は、既に述べた通り、ケ
イ酸ソーダガラスと着色剤とを含有する組成物から成
る。用いるケイ酸ソーダガラスは、前述した範囲の融点
を有するものであればよく、一般に下記組成のガラスが
使用される。
シェーディング組成物に用いる顔料としては、従来こ
の種の組成物に使用されているそれ自体公知の無機顔料
(金属酸化物顔料)が使用され、その適当な例として
は、例えば、ZrO2,SnO2,V2O5,CaO,SiO2,Cr2O3,Al2O3,Zn
O,Fe2O3,Sb2O3,CoO,NiO,TiO2等が挙げられ、これらは複
数の組合せで使用される。シェーディングの色相の異な
るものは、配合する顔料の種類及びその組合せを変更す
ることにより、或いは明度・彩度の異なるものは、その
配合量を考えることにより行われる。
本発明に用いるシェーディング組成物は、単一の組成
物から成る層であってもよく、複数の組成から成る複数
の層であってもよい。例えば、このシェーディング組成
物は、各シェードの基本色を作る下地層と各シェードを
再現する上塗層との組合せから成っていてもよいことが
了解されるべきである。
本発明の別の態様においては、前述したシェードガイ
ド;複数種の歯冠修復用ガラス原料をシェードガイドの
明度指標に対応する容器内に夫々充填して成る包装;及
び複数種のシェーディング用組成物をシェードガイドの
色相指標或いは明度色相指標に対応する容器内に充填し
て成る包装;を組合せて歯冠修復用キットとする。この
キットを利用することにより、歯科医院或いは技工所
は、所望とする色の歯冠修復物を容易且つ再現性よく製
造することができる。即ち、歯科医院或いは技工所は、
第1図及び第2図に示す分類表のシェードガイドZ11,Z
21‥‥、容器内に包装されたガラス原料P1,P2‥‥、及
び容器内包装されたシェーディング組成物Q11,Q21‥‥
がキットの形で提供されるので、このキットのシェード
ガイドの指標に基づいて、ガラス原料から着色ガラスセ
ラミック歯冠修復物本体及びシェーディング用組成物か
らシェーディング層コーティングを形成させることがで
きる。
歯冠修復用ガラス原料は、このガラス原料を溶融する
ためのルツボも兼ねている容器内に、例えばタブレット
の形で充填しておくと、歯冠修復物への鋳造が手軽にし
かも他のガラス成分等によるコンタミネーションなしに
容易に行われるので便利である。一方、シェーディング
用組成物は、塗布操作が容易であるように微粉末の形で
包装容器に充填しておくのがよい。
歯冠修復物への鋳造は、ガラス原料の溶融温度以上の
温度、一般に1000乃至1600℃、特に1200乃至1530℃の温
度で行うのがよく、またアパタイトへの結晶化のための
熱処理は、600乃至1100℃、特に700乃至950℃の温度
で、10乃至1000分間加熱することにより行うのがよい。
尚、鋳造物の歪を除去するために、鋳造物を結晶化温度
よりもやや低い温度でアニーリングすることもできる。
得られた鋳造物には、研磨、洗浄等の後処理をすること
ができる。
シェーディング層の形成に際しては、シェーディング
用組成物の粉末を、塗布用媒体に分散させて塗布用組成
物を調製する。塗布用媒体としては、例えば、水、エチ
レングリコール、グリセリン、エチルアルコール、メチ
ルアルコール、トリエタノールアミン、ジアセトンアル
コール等が有利に使用される。この塗布用組成物を、筆
等の塗布具を用いて鋳造体の表面に一様に塗布する。塗
布された鋳造体を、例えば50乃至500℃の温度に加熱し
て、塗布用媒体を蒸発乃至揮散させ、次いで500乃至100
0℃の温度に加熱させ、鋳造体表面のシェーディング組
成物を溶融させると共に表面に焼付ける。この一連の操
作を必要により複数回行って、シェーディング層を形成
させる。
(実施例) 実施例1 (歯冠修復用着色ガラスの調製) Ca/P原子比が3.54となるように秤量したCaO,P2O5を6
1.1wt,SiO2を34.4wt%,MgOを4.4wt%の割合で調合し
た。
この母ガラスを天然歯冠色の黄褐色に着色するための
着色成分としてCe2O3,Mn3O4,TiO2,Fe3O4,V2O5を第1表
のように更に添加をした。
このように調合した混合物を1500℃、1時間で溶融し
た後、冷却してガラスフリットを作成し、このガラスフ
リットを1510℃、2分で再溶融した。次いで、600℃に
予熱した16×16×1.5mmの板状試験片用の鋳型を遠心鋳
造機((株)デンケン製CP−CAST701)にセットし、前
記再溶融したガラスを遠心鋳造した。次いで、この鋳型
を600℃1時間、700℃10分焼成炉内((株)デンケン製
CP−RING301)でアニール処理を行い、その後室温まで
冷却した鋳型より鋳造体を取り出し、これを結晶化炉
((株)デンケン製CP−CRYSTAL501)にセットし、900
℃1時間の熱処理を行い結晶化させ、着色ガラスP1,P2,
P3及びP4に対応する板状試験片を得た。
この板状試験片の両面を平面研磨して厚さ1.25mmと
し、標準光源(C光源)を用いて視野角度2゜で測定し
た透過光のCIE標準表色系での三色刺激値のうち、Y値
(Ys)、板状試験片を置かないときのY値(Y0)を測定
し、式 により、透明度(Ts)を求めた。その結果、着色ガラス
P1,P2,P3及びP4の透明度(Ts)はそれぞれ38%、40%、
44%及び48%となった。この結果から、着色ガラスP1,P
2,P3及びP4の順に、換言すれば明度の低い歯冠色を再現
する着色ガラスほど透明度(Ts)が大きくなっているこ
とがわかる。なお、着色ガラスP1,P2,P3及びP4の色相は
10YR程度であった。
実施例2 (母ガラス組成の変更) 次に、母ガラスの組成を変更した時の着色ガラスの物
性変化を観察するために、実施例1の着色ガラスP2の着
色成分組成を用い、母ガラスの組成を第2表に示す組成
として、実施例1と同様の操作で試料No.1〜No.9の試験
片を調整し、透明度(Ts)、鋳造性、抗折強度を測定し
た。その結果を第2表に示す。なお、表中の鋳造性は下
記基準により評価した。
○印:ガラスの溶融温度が1400℃までの試料 △印:ガラスの溶融温度が1400℃〜1500℃の試料 ×印:ガラスの溶融温度が1500℃を超える試料 この第2表の結果からわかるように、Ca/P原子比が小
さくなるに伴い透明度(小)は小さくなり、白濁度が
上がる。試料No.6ではCa/P原子比が2.4となり、白濁し
過ぎ、試料No.7はCa/P原子比が4.1となり透明感が強過
ぎ、また、試料No.8及びNo.9は、ガラスの溶融温度が14
00℃を超え、鋳造性が悪いという点で夫々、本発明の好
適な着色ガラス組成とは言えない。
実施例3 (着色成分組成の変更) 次に、種々の着色成分組成による着色効果を確認する
ために、実施例1の母ガラス原料を用い、第3表に示し
た着色成分を添加し、実施例1と同様の操作で試料No.1
0〜No.26の試験片を調製し、夫々の色相と明度を観察し
た。その結果を第3表に示す。
試料No.10〜No.26のうち、試料No.10〜No.12は、第1
図の明度指標Y1に対応する着色ガラス原料P1として、試
料No.13〜No.15は明度指標Y2に対応する着色ガラス原料
P2として、試料No.16〜No.18は明度指標Y3に対応する着
色ガラス原料P3、試料No.19〜No.21は明度指標Y4に対応
する着色ガラス原料P4として使用可能であることがわか
った。色相の同一性を考慮すると、例えば、試料No.10,
13,16及び19を着色ガラス原料P1,P2,P3及びP4として使
用することができる。試料No.23〜26は明度または色調
において本発明では好適ではない。
実施例4 (シェーディング組成物の調製) シェーディング組成物の母ガラスを第4表に示す割合
で調合した。これを1300℃で10時間溶融後、フリットを
作製した。この母ガラスフリットを粉砕し、粉砕された
フリット中に第4表に示すシェーディング組成物の着色
成分を添加し、混合した後、700℃で1時間焼成し、こ
れを粒径が約3μm程度に粉砕してシェーディング組成
物Q11,Q21‥‥Q34,Q44とする。
夫々のシェーディング組成物の粉をプレス成形し、70
0℃で1時間焼成してできた円板状試験片の色相を観察
した。その結果を第5表に示す。
実施例5 (歯冠修復物の作製) 下顎前歯1番を本発明により修復する工程を例にとっ
て説明する。
1)シェードガイド選択 歯科医師は修復しようとする部分の支台歯形成を行
い、印象採取する。第1図のシェードガイドの分類表に
従って、シェードガイドと隣在歯の色調を合わせ、シェ
ードNo.をZ11,Z21,‥‥Z44の中から選択する。ここでZ
32が選択されたとする。歯科医師は印象模型と共に技工
支持書に記入して技工士に渡し修復用歯冠の作成を依頼
する。
2)作業用模型の作成 技工士は印象採取された模型から作業用模型を作成す
る。この模型の色は歯科用セメントの色と同一乃至は近
似する色とする。
3)ワックスアップ 作業用模型上で前歯のワックス・パターンを作成す
る。このワックス・アップされた前歯は、対咬歯、隣在
歯との関係に注意しながら、機能的、解剖学的、審美的
に満足する最終形態まで仕上げられる。
4)埋 没 ワックスアップした前歯をスプールフォーマーに立
て、鋳造用埋没材により埋没する。埋没材粉末と硬化液
の混合比は90g/21mlとする。1時間で硬化後、スプール
フォーマーを取り除き焼成炉((株)デンケン製、CP−
RING301)に入れる。800℃で1時間保持することにより
ワックスを消失させるロストワックス法により鋳型を作
成する。その後、600℃で保持する。
5)着色ガラス原料の選択 歯科医師より指示されたシェードガイドZ32と対応す
る着色ガラス原料P3を第2図のシェードガイド再現分類
表より選択する。
6)鋳 造 歯冠修復用キットの中から着色ガラス原料P3を取り出
す。この着色ガラス原料P3はアルミナるつぼの中に納め
られており、これを鋳造機((株)デンケンCP−CAST70
1)にセットする。1510℃で2分保持した後、600℃に保
持された鋳型を鋳造機にセットし溶融したガラス遠心鋳
造する。
7)アニール 鋳造後、鋳型を再び前記焼成炉に戻し、直ちにアニー
ル処理をする。600℃で1時間、700℃で10分熱処理を施
す。
8)結晶化処理 室温まで冷却した鋳型より鋳造体を取出す。これを結
晶化炉((株)デンケン製CP−CRYSTAL501)にセット
し、900℃で1時間の熱処理をする。
9)シェーディング 結晶化の終了した鋳造歯冠は薄赤紫色透明状態から黄
濁色半透明体に変化する。表面及び内面を研磨により仕
上げをした後、作業模型に戻し、適合状態を調べる。次
いで第1図の分類表のシェードガイドZ32を得るため、
これと対応するシェーディング組成物Q32を第2図の再
現分離表より選択する。歯冠修復用キットよりQ32を示
す容器を取出し、そのシェーディング組成物に練和液を
混ぜてハチミツ状の粘度を有するシェーディングペース
トを作製する。この練和液はトリエタノールアミンとジ
アセトンアルコールが6:4の混合液である。鋳造歯冠内
部に白色のプラスティックコンパウンドを入れて鋳造歯
冠を保持しながらシェーディングペーストを筆により均
一に塗布する。前記結晶化炉の焼成台にこの歯冠を載せ
て500℃にて乾燥する。その後、800℃で1分間焼成し室
温まで冷却する。ペーストの塗布、焼成の操作を4回繰
り返すことによりシェードガイドのZ32の色調が再現さ
れることになる。このとき、作業模型にセットして色調
等の確認を行う。もし問題がある場合、更にシェーディ
ングを施し修正する。
10)合 着 歯科医師は技工士より完成した歯冠を受取り、患者の
口腔内に白色のリン酸亜鉛セメントで合着する。合着す
る前に対咬歯、隣在歯との関係を調整すると同時に、リ
ン酸亜鉛セメントをグリセリンで混合し、歯冠の内部で
充填して色調をチェックする。もし色調が合わなかった
り、咬合調整で研磨した場合には歯科医師はシェーディ
ングパウダー組成物Q32を用い、前記シェーディングの
工程で記載したと同様の方法で修正箇所に再度シェーデ
ィングを行う。修正が終ったら、歯冠を洗浄して改めて
リン酸亜鉛セメントで患者の口腔内に合着する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、色相(X)に対し、明度と彩度の組合せ
(Y)によるシェードガイド(Z)の分類表を示し、 第2図は、着色ガラス原料(P)とシェーディング組成
物(Q)の組合せによるシェードガイド再現分離表を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤瀬 道則 滋賀県蒲生郡蒲生町川合10番地の1 京 セラ株式会社滋賀蒲生工場内 (72)発明者 浅野 隆彦 滋賀県蒲生郡蒲生町川合10番地の1 京 セラ株式会社滋賀蒲生工場内 (56)参考文献 特開 昭62−123042(JP,A) 特開 昭61−197446(JP,A) 特開 昭61−236632(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61C 5/10 A61K 6/027 A61C 19/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス成分100重量部に対して着色成分が
    0.01乃至17重量部の範囲の量で配合され且つガラスが結
    晶化された状態で明度或いは明度と彩度の組合せが互い
    に異なる着色ガラスセラミックを与える複数種の歯冠修
    復用ガラス原料を調製し、 一方の指標として前記複数種の明度或いは明度と彩度と
    の組合せ及び他方の指標として複数種の色相で分類され
    たシェード・ガイドから修復される歯の隣在歯の色と同
    一乃至これに近似する色のシェード・ガイドを選択し、 このシェード・ガイドの色に応じて、前記複数種の原料
    の内所定の明度或いは明度と彩度との組合せを与えるガ
    ラス原料を選択し、このガラス原料からセラミックの歯
    冠修復物を調製し、 且つ前記シェード・ガイドの色に応じて所定の色相或い
    は色相と明度及び彩度との組合せを与えるシェーディン
    グを上記歯冠修復物の表面に施す ことを特徴とする歯冠修復物の製造方法。
  2. 【請求項2】一方の指標として複数種の明度或いは明度
    と彩度との組合せ及び他方の指標として複数種の色相で
    分類されたシェード・ガイド、 ガラス成分100重量部に対して着色成分が0.01乃至17重
    量部の範囲の量で配合され且つガラスが結晶化された状
    態で明度或いは明度と彩度との組合せが互いに異なる着
    色ガラスセラミックを与える複数種の歯冠修復用ガラス
    原料を夫々前記明度指標に対応する容器内に充填して成
    る包装、及び融点が500乃至1000℃のケイ酸ソーダガラ
    ス60乃至95重量%及び着色剤5乃至40重量%を含有し且
    つ互いに色相或いは色相と明度及び彩度との組合せを異
    にする複数種のシェーディング用組成物を夫々前記色相
    指標或いは明度−色相指標に対応する容器内に充填して
    成る包装 を含んで成る歯冠修復用キット。
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