JPH07138122A - 多層構造を用いた歯科用セラミック修復物 - Google Patents
多層構造を用いた歯科用セラミック修復物Info
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- JPH07138122A JPH07138122A JP13847394A JP13847394A JPH07138122A JP H07138122 A JPH07138122 A JP H07138122A JP 13847394 A JP13847394 A JP 13847394A JP 13847394 A JP13847394 A JP 13847394A JP H07138122 A JPH07138122 A JP H07138122A
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- C04B35/16—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics based on silicates other than clay
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 外見上不自然でない審美性の点で満足できる
歯科用セラミック修復物の提供。 【構成】 ５０〜６０重量％のＳｉＯ2 、４〜１０重量
％のＮａ2 Ｏ、０〜２．５重量％のＣａＯ、８〜１４重
量％のＫ2 Ｏ、１０〜２０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、０〜６
重量％のＢ2 Ｏ3 、５〜１２重量％のＴｉＯ2 、及び顔
料、好ましくは基本的に酸化物である、から構成される
不透明材料層をコア上に適用し、このアセンブリを焼成
し、かつ次いで、５０〜６０重量％のＳｉＯ2 、４〜１
０重量％のＮａ2 Ｏ、０〜２．５重量％のＣａＯ、８〜
１４重量％のＫ2 Ｏ、１０〜２０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、
２〜１０重量％のＢ2 Ｏ3 、好ましくは４〜８重量％の
Ｂ2 Ｏ3 、及び顔料、好ましくは基本的に酸化物であ
る、から構成される象牙質−エナメル層をコア上に適用
し、次いでこのアセンブリを焼成することにより得られ
る、コア上に多層構造を有する歯科用セラミック修復
物。
歯科用セラミック修復物の提供。 【構成】 ５０〜６０重量％のＳｉＯ2 、４〜１０重量
％のＮａ2 Ｏ、０〜２．５重量％のＣａＯ、８〜１４重
量％のＫ2 Ｏ、１０〜２０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、０〜６
重量％のＢ2 Ｏ3 、５〜１２重量％のＴｉＯ2 、及び顔
料、好ましくは基本的に酸化物である、から構成される
不透明材料層をコア上に適用し、このアセンブリを焼成
し、かつ次いで、５０〜６０重量％のＳｉＯ2 、４〜１
０重量％のＮａ2 Ｏ、０〜２．５重量％のＣａＯ、８〜
１４重量％のＫ2 Ｏ、１０〜２０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、
２〜１０重量％のＢ2 Ｏ3 、好ましくは４〜８重量％の
Ｂ2 Ｏ3 、及び顔料、好ましくは基本的に酸化物であ
る、から構成される象牙質−エナメル層をコア上に適用
し、次いでこのアセンブリを焼成することにより得られ
る、コア上に多層構造を有する歯科用セラミック修復
物。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、コア上に多層構造を有
する歯科用セラミック修復物(restoration)及びこの歯
科用セラミック修復物用の中間生成物の使用に関する。
する歯科用セラミック修復物(restoration)及びこの歯
科用セラミック修復物用の中間生成物の使用に関する。
【０００２】
【従来の技術】歯科用セラミック修復物は、審美性及び
機能性の観点から歯様（tooth-colored)セラミックで永
続的に被覆した（jackeded) 強固に結合しているかまた
は除去可能な義歯である。自然の歯と可能な限り似せる
為に、各操作の後に焼成されるセラミック材料（mass)
層が金属骨格に適用(applied) される。本発明において
は、自然の歯と非常に良好な類似性が得られた。一般
に、適用されるべきセラミック材料は、珪素の酸化物が
一般に主成分である種々の金属酸化物からなる。
機能性の観点から歯様（tooth-colored)セラミックで永
続的に被覆した（jackeded) 強固に結合しているかまた
は除去可能な義歯である。自然の歯と可能な限り似せる
為に、各操作の後に焼成されるセラミック材料（mass)
層が金属骨格に適用(applied) される。本発明において
は、自然の歯と非常に良好な類似性が得られた。一般
に、適用されるべきセラミック材料は、珪素の酸化物が
一般に主成分である種々の金属酸化物からなる。
【０００３】最近の先行技術によれば、合金の後に適用
される以下のセラミック層は、金属セラミックの構造と
区別されている。初めに所謂ベース材料（不透明材料）
が上記合金に被覆される。この材料を用いて、半透明ら
しくない金属セラミックの比較的暗い金属骨格が得られ
る。その後、自然の象牙質に相当する半透明な象牙質材
料を初めに被覆し、次いで比較的透明なエナメル材料を
被覆し、最後に、個々に自然の歯に調節できる種々の特
別な効果のある材料を用いることができる。各材料の被
覆の間に、必要により、種々の焼成工程を設けることが
できる。
される以下のセラミック層は、金属セラミックの構造と
区別されている。初めに所謂ベース材料（不透明材料）
が上記合金に被覆される。この材料を用いて、半透明ら
しくない金属セラミックの比較的暗い金属骨格が得られ
る。その後、自然の象牙質に相当する半透明な象牙質材
料を初めに被覆し、次いで比較的透明なエナメル材料を
被覆し、最後に、個々に自然の歯に調節できる種々の特
別な効果のある材料を用いることができる。各材料の被
覆の間に、必要により、種々の焼成工程を設けることが
できる。
【０００４】例えば、合金として、銀色から薄い黄色の
金及び白金の金属合金を用いる。金属骨格とセラミック
材料との間の充分な接着を得るために、合金は、セラミ
ック材料を被覆する前に約９５０℃の温度でアニールさ
れる。ここで、他の元素を添加することで、金属とセラ
ミックとの接着が良好に保たれた状態で、金属の上に酸
化物層が形成される。
金及び白金の金属合金を用いる。金属骨格とセラミック
材料との間の充分な接着を得るために、合金は、セラミ
ック材料を被覆する前に約９５０℃の温度でアニールさ
れる。ここで、他の元素を添加することで、金属とセラ
ミックとの接着が良好に保たれた状態で、金属の上に酸
化物層が形成される。
【０００５】一方、これらの非常に高価な合金に加え
て、黄金の黄色であり、金属製又は純粋に金属製の義歯
のための固体注型合金として以前は用いられていた市販
の合金がある。これらの合金の銅の比率は、約３〜７％
であるか、やや高いかもしれない。同様に、そのような
合金はセラミック材料との接着性を改善するために約８
００℃の温度に酸化物アニールされなければならない。
て、黄金の黄色であり、金属製又は純粋に金属製の義歯
のための固体注型合金として以前は用いられていた市販
の合金がある。これらの合金の銅の比率は、約３〜７％
であるか、やや高いかもしれない。同様に、そのような
合金はセラミック材料との接着性を改善するために約８
００℃の温度に酸化物アニールされなければならない。
【０００６】これらの合金を金属セラミックとして用い
る場合、アニール後に黒又は緑に着色するという問題が
ある。従って、例えば、目立つ黒又は緑の縁が形成さ
れ、義歯として好ましくない。同様に、従来技術による
修復物の調製によく用いられていたセラミック材料は、
しばしば審美性の要求に合わない。何故なら、部分的
に、着色する傾向があるか、または不透明性または透明
性が不十分な歯科用セラミック修復物しか得られないか
らである。その結果、外見上不自然な義歯になる。この
ことは、医療上及び美顔上の両者の点で不満足である。
従って、ＥＰ−０，４７５，５２８又はＰ４０３１１６
８に記載された歯科用セラミック材料では、審美的に満
足できる結果は得られない。
る場合、アニール後に黒又は緑に着色するという問題が
ある。従って、例えば、目立つ黒又は緑の縁が形成さ
れ、義歯として好ましくない。同様に、従来技術による
修復物の調製によく用いられていたセラミック材料は、
しばしば審美性の要求に合わない。何故なら、部分的
に、着色する傾向があるか、または不透明性または透明
性が不十分な歯科用セラミック修復物しか得られないか
らである。その結果、外見上不自然な義歯になる。この
ことは、医療上及び美顔上の両者の点で不満足である。
従って、ＥＰ−０，４７５，５２８又はＰ４０３１１６
８に記載された歯科用セラミック材料では、審美的に満
足できる結果は得られない。
【０００７】
【発明の目的】従って、本発明の基礎となる技術的課題
は、従来技術の特定の欠点を回避した歯科用セラミック
修復物を提供することである。
は、従来技術の特定の欠点を回避した歯科用セラミック
修復物を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この技術的課題は、５０
〜６０重量％のＳｉＯ2 、４〜１０重量％のＮａ2 Ｏ、
０〜２．５重量％のＣａＯ、８〜１４重量％のＫ2 Ｏ、
１０〜２０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、０〜６重量％のＢ2 Ｏ
3 、５〜１２重量％のＴｉＯ2 、及び顔料、好ましくは
基本的に酸化物である、から構成される不透明材料層を
コア上に適用し、次いでこのアセンブリを焼成し、その
後５０〜６０重量％のＳｉＯ2 、４〜１０重量％のＮａ
2 Ｏ、０〜２．５重量％のＣａＯ、８〜１４重量％のＫ
2 Ｏ、１０〜２０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、２〜１０重量％
のＢ2 Ｏ3 、特に４〜８重量％のＢ2 Ｏ3 、及び顔料、
好ましくは基本的に酸化物である、から構成される象牙
質−エナメル層をコア上に適用し、次いでこのアセンブ
リを焼成することにより得られるコア上に多層構造を有
する歯科用セラミック修復物によって解決される。
〜６０重量％のＳｉＯ2 、４〜１０重量％のＮａ2 Ｏ、
０〜２．５重量％のＣａＯ、８〜１４重量％のＫ2 Ｏ、
１０〜２０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、０〜６重量％のＢ2 Ｏ
3 、５〜１２重量％のＴｉＯ2 、及び顔料、好ましくは
基本的に酸化物である、から構成される不透明材料層を
コア上に適用し、次いでこのアセンブリを焼成し、その
後５０〜６０重量％のＳｉＯ2 、４〜１０重量％のＮａ
2 Ｏ、０〜２．５重量％のＣａＯ、８〜１４重量％のＫ
2 Ｏ、１０〜２０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、２〜１０重量％
のＢ2 Ｏ3 、特に４〜８重量％のＢ2 Ｏ3 、及び顔料、
好ましくは基本的に酸化物である、から構成される象牙
質−エナメル層をコア上に適用し、次いでこのアセンブ
リを焼成することにより得られるコア上に多層構造を有
する歯科用セラミック修復物によって解決される。
【０００９】特に、「歯科用セラミック修復物」の用語
は、歯冠類（crowns) 、ブリッジ類（bridges)、部分的
又は全体的義歯等、さらには部分的セラミック修復物を
意味すると理解される。修復物は、金属又は全体がセラ
ミックのコアのいずれをも有することができる。好まし
い態様としては、第１の層として上記コア上に、５０〜
６０重量％のＳｉＯ2 、４〜１０重量％のＮａ2 Ｏ、０
〜２．５重量％のＣａＯ、８〜１４重量％のＫ2 Ｏ、１
０〜２０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、０〜６重量％のＢ
2 Ｏ3 、０〜８重量％のＴｉＯ2 、及び所望により０〜
２重量％のＢａＯの組成の接着剤層を適用する。特に、
この接着剤層は、セラミック層と金属コアとの間の架橋
が必要な場合、より良い接着を与えるので有利である。
上記コア上に適用した接着剤層の焼成の後、このアセン
ブリは、前記不透明材料及び象牙質−エナメル材料を用
いてさらに処理される。
は、歯冠類（crowns) 、ブリッジ類（bridges)、部分的
又は全体的義歯等、さらには部分的セラミック修復物を
意味すると理解される。修復物は、金属又は全体がセラ
ミックのコアのいずれをも有することができる。好まし
い態様としては、第１の層として上記コア上に、５０〜
６０重量％のＳｉＯ2 、４〜１０重量％のＮａ2 Ｏ、０
〜２．５重量％のＣａＯ、８〜１４重量％のＫ2 Ｏ、１
０〜２０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、０〜６重量％のＢ
2 Ｏ3 、０〜８重量％のＴｉＯ2 、及び所望により０〜
２重量％のＢａＯの組成の接着剤層を適用する。特に、
この接着剤層は、セラミック層と金属コアとの間の架橋
が必要な場合、より良い接着を与えるので有利である。
上記コア上に適用した接着剤層の焼成の後、このアセン
ブリは、前記不透明材料及び象牙質−エナメル材料を用
いてさらに処理される。
【００１０】予備不透明材料（pre-opaquer)層の使用に
より、審美性の点で、特に満足できる結果が得られる。
予備不透明材料は、ＳｉＯ2 、Ｎａ2 Ｏ、Ｋ2 Ｏ、Ａｌ
2 Ｏ3 からなる群から選ばれる酸化物、及びＳｎ、Ａ
ｌ、Ｚｎ、Ｆｅからなる群から選ばれる金属又は非金属
の形態の還元剤を含む。好ましくは、コアと不透明材料
層との間及び接着剤層と不透明材料層との間に予備不透
明材料層がそれぞれ設けられる。ここで、上記のように
調製した各材料は、４５〜５５重量％のＳｉＯ2、４〜
１０重量％のＮａ2 Ｏ、０〜２．５重量％のＣａＯ、８
〜１４重量％のＫ2 Ｏ、１０〜２０重量％のＡｌ
2 Ｏ3 、０〜６重量％のＢ2 Ｏ3 、０〜６重量％のＴｉ
Ｏ2 、及び２〜２０重量％のＳｎＯ2 、並びに、所望に
より０〜２重量％のＢａＯの組成の予備不透明材料を提
供し、焼成の後、前記のようにさらに処理される。
より、審美性の点で、特に満足できる結果が得られる。
予備不透明材料は、ＳｉＯ2 、Ｎａ2 Ｏ、Ｋ2 Ｏ、Ａｌ
2 Ｏ3 からなる群から選ばれる酸化物、及びＳｎ、Ａ
ｌ、Ｚｎ、Ｆｅからなる群から選ばれる金属又は非金属
の形態の還元剤を含む。好ましくは、コアと不透明材料
層との間及び接着剤層と不透明材料層との間に予備不透
明材料層がそれぞれ設けられる。ここで、上記のように
調製した各材料は、４５〜５５重量％のＳｉＯ2、４〜
１０重量％のＮａ2 Ｏ、０〜２．５重量％のＣａＯ、８
〜１４重量％のＫ2 Ｏ、１０〜２０重量％のＡｌ
2 Ｏ3 、０〜６重量％のＢ2 Ｏ3 、０〜６重量％のＴｉ
Ｏ2 、及び２〜２０重量％のＳｎＯ2 、並びに、所望に
より０〜２重量％のＢａＯの組成の予備不透明材料を提
供し、焼成の後、前記のようにさらに処理される。
【００１１】特に好ましい態様においては、予備不透明
材料は、還元剤である金属成分を有する。特に好ましく
は、Ｓｎ、Ａｌ、Ｚｎ、Ｆｅからなる群からの金属類、
これらは単独又は混合物として含めることができる、で
ある。好ましくは、上記還元剤は、セラミック材料に対
して、１〜２０重量％の量、特に好ましくは１〜１５重
量％の量、さらにより好ましくは５〜１０重量％の量含
まれる。還元剤の粒子径は１〜５０μであり、１〜３５
μの範囲が好ましい。
材料は、還元剤である金属成分を有する。特に好ましく
は、Ｓｎ、Ａｌ、Ｚｎ、Ｆｅからなる群からの金属類、
これらは単独又は混合物として含めることができる、で
ある。好ましくは、上記還元剤は、セラミック材料に対
して、１〜２０重量％の量、特に好ましくは１〜１５重
量％の量、さらにより好ましくは５〜１０重量％の量含
まれる。還元剤の粒子径は１〜５０μであり、１〜３５
μの範囲が好ましい。
【００１２】好ましくは模型用液体（modeling liquid)
中の、セラミック材料、接着剤、予備不透明材料、不透
明材料、及び象牙質−エナメル材料の各材料は、処理さ
れるべき各アセンブリに適用され、次いで焼成される。
好ましくは、対応する材料を予備混合するのに用いられ
る模型用液体は、水系である。
中の、セラミック材料、接着剤、予備不透明材料、不透
明材料、及び象牙質−エナメル材料の各材料は、処理さ
れるべき各アセンブリに適用され、次いで焼成される。
好ましくは、対応する材料を予備混合するのに用いられ
る模型用液体は、水系である。
【００１３】歯科用金属セラミック系の調製は、それ自
体知られた手段により、固体の単独成分を混合し、金属
骨格上に幾つかの材料層を常法により適用し、次いで、
これらの材料を焼成することにより行われる。ここで、
上述のように、セラミック材料は、金属骨格に幾つかの
層として適用される。銅を含む金属骨格を用いて、金属
とセラミック層との間の接着を改良する所謂接着剤を合
金に最初に適用し、次いで、更なる層を適用するために
還元剤を含む予備不透明材料層、次いで即ち、基礎材
料、象牙質材料、エナメル材料及び所望により通常の方
式で特別の効果のある材料を適用し、これらの各材料の
適用の後、焼成処理を行うことが特に有用であることが
証明された。
体知られた手段により、固体の単独成分を混合し、金属
骨格上に幾つかの材料層を常法により適用し、次いで、
これらの材料を焼成することにより行われる。ここで、
上述のように、セラミック材料は、金属骨格に幾つかの
層として適用される。銅を含む金属骨格を用いて、金属
とセラミック層との間の接着を改良する所謂接着剤を合
金に最初に適用し、次いで、更なる層を適用するために
還元剤を含む予備不透明材料層、次いで即ち、基礎材
料、象牙質材料、エナメル材料及び所望により通常の方
式で特別の効果のある材料を適用し、これらの各材料の
適用の後、焼成処理を行うことが特に有用であることが
証明された。
【００１４】このような方式の操作は、固体注型（cas
t) 合金としてのみ用いられていた合金を金属セラミッ
クとしても使用できるという利点がある。さらに、銅の
比率が高いことから、これらの合金は前述の金や白金の
合金より実質的により経済的である。実際には酸化物焼
成合金上の酸化物層を除去するはずである還元剤の添加
にもかかわらず、金属成分とセラミック成分との間の十
分な接着が保持されている。従って、被覆に使用不可能
であると思われていた固体注型合金である銅含有合金を
金属セラミックとして使用することに成功した。
t) 合金としてのみ用いられていた合金を金属セラミッ
クとしても使用できるという利点がある。さらに、銅の
比率が高いことから、これらの合金は前述の金や白金の
合金より実質的により経済的である。実際には酸化物焼
成合金上の酸化物層を除去するはずである還元剤の添加
にもかかわらず、金属成分とセラミック成分との間の十
分な接着が保持されている。従って、被覆に使用不可能
であると思われていた固体注型合金である銅含有合金を
金属セラミックとして使用することに成功した。
【００１５】好ましくは、各単一層の熱膨張係数は１
４．５〜１７．５の範囲である。層を構築するのに用い
る材料の対応する焼成温度は、７００〜９００℃の範囲
である。上記のように、歯科用セラミック修復物のコア
は、金属からなるか、またはそれ自身セラミックからな
ることができる。骨格及びコアとしてそれぞれ金属合金
を用いる場合、最初に接着剤層を適用することが好まし
い。この場合、金属コアと接着剤層材料の熱膨張係数
を、より高い熱膨張係数を有する合金を用いて、熱膨張
係数の差が０．５〜１．５単位の範囲になるように選ぶ
ことが推奨される。次いで適用される追加のセラミック
層は、熱膨張係数が順次低く変化するように設けること
ができる。
４．５〜１７．５の範囲である。層を構築するのに用い
る材料の対応する焼成温度は、７００〜９００℃の範囲
である。上記のように、歯科用セラミック修復物のコア
は、金属からなるか、またはそれ自身セラミックからな
ることができる。骨格及びコアとしてそれぞれ金属合金
を用いる場合、最初に接着剤層を適用することが好まし
い。この場合、金属コアと接着剤層材料の熱膨張係数
を、より高い熱膨張係数を有する合金を用いて、熱膨張
係数の差が０．５〜１．５単位の範囲になるように選ぶ
ことが推奨される。次いで適用される追加のセラミック
層は、熱膨張係数が順次低く変化するように設けること
ができる。
【００１６】同様に、セラミック骨格又はコアを用いる
場合、骨格又はコア（基体）とその上に設けられた第１
層との間の熱膨張係数の違いを０．５〜１．５の範囲に
することが有利である。セラミックコアの性質にもよる
が、接着剤層の適用を行わないこともできる。
場合、骨格又はコア（基体）とその上に設けられた第１
層との間の熱膨張係数の違いを０．５〜１．５の範囲に
することが有利である。セラミックコアの性質にもよる
が、接着剤層の適用を行わないこともできる。
【００１７】本発明は、請求項８〜１２に記載された、
固体、粉末、形態の最終混合物又は適当な模型用液体を
含むプレミクスである中間生成物にも関する。これらの
記載されたの成分は、本発明の歯科用セラミック修復物
の調製に用いられるのに適している。
固体、粉末、形態の最終混合物又は適当な模型用液体を
含むプレミクスである中間生成物にも関する。これらの
記載されたの成分は、本発明の歯科用セラミック修復物
の調製に用いられるのに適している。
【００１８】
【実施例】本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説
明する。最初に、公知の方法により歯科用セラミック修
復物（金属コア）用の骨格を得た。次いで、５７．１３
重量％のＳｉＯ2 、６．６３重量％のＮａ2 Ｏ、１．４
７重量％のＣａＯ、１１．４７量％のＫ2 Ｏ、１５．７
重量％のＡｌ2 Ｏ3 、３．０６重量％のＢ2 Ｏ3 、３．
７重量％のＴｉＯ2 からなる接着剤を模型用液体とプレ
ミクスし、適用する。次いで、アセンブリを真空下、８
００℃で焼成する。次いで、予備不透明材料層を適用す
る。予備不透明材料として、以下の混合物を用いる。５
１．８重量％のＳｉＯ2 、５．９６重量％のＮａ2 Ｏ、
１．２７重量％のＣａＯ、１０．０２量％のＫ2 Ｏ、１
４．４重量％のＡｌ2 Ｏ3 、２．７９６重量％のＢ2 Ｏ
3 、３．０９重量％のＴｉＯ2 、及び１０．６３重量％
のＳｎＯ2 。予備不透明材料層の適用に次いで、アセン
ブリは同様に約２分間真空下、８００℃で焼成する。
明する。最初に、公知の方法により歯科用セラミック修
復物（金属コア）用の骨格を得た。次いで、５７．１３
重量％のＳｉＯ2 、６．６３重量％のＮａ2 Ｏ、１．４
７重量％のＣａＯ、１１．４７量％のＫ2 Ｏ、１５．７
重量％のＡｌ2 Ｏ3 、３．０６重量％のＢ2 Ｏ3 、３．
７重量％のＴｉＯ2 からなる接着剤を模型用液体とプレ
ミクスし、適用する。次いで、アセンブリを真空下、８
００℃で焼成する。次いで、予備不透明材料層を適用す
る。予備不透明材料として、以下の混合物を用いる。５
１．８重量％のＳｉＯ2 、５．９６重量％のＮａ2 Ｏ、
１．２７重量％のＣａＯ、１０．０２量％のＫ2 Ｏ、１
４．４重量％のＡｌ2 Ｏ3 、２．７９６重量％のＢ2 Ｏ
3 、３．０９重量％のＴｉＯ2 、及び１０．６３重量％
のＳｎＯ2 。予備不透明材料層の適用に次いで、アセン
ブリは同様に約２分間真空下、８００℃で焼成する。
【００１９】その後、５４．８重量％のＳｉＯ2 、７．
１重量％のＮａ2 Ｏ、１．４重量％のＣａＯ、１０．６
量％のＫ2 Ｏ、１５．０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、２．３重
量％のＢ2 Ｏ3 、８．８重量％のＴｉＯ2 からなる不透
明材料を模型用液体とプレミクスし、適用し、約８００
℃で焼成する。その上、５７．５重量％のＳｉＯ2 、
６．７重量％のＮａ2 Ｏ、１．８重量％のＣａＯ、１
１．２量％のＫ2 Ｏ、１７．７重量％のＡｌ2 Ｏ3 、
５．７重量％のＢ2 Ｏ3 からなる象牙質−エナメル材料
を適用し、約８００℃で焼成する。この後、ビタクロム
(Vitachrom) "L" 及びビタクロム(Vitachrom) デルタ・
ステインズ着色剤のような普通の着色剤を用いて光沢焼
成を行うこともできる。この焼成も同様に約８００℃で
行う。
１重量％のＮａ2 Ｏ、１．４重量％のＣａＯ、１０．６
量％のＫ2 Ｏ、１５．０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、２．３重
量％のＢ2 Ｏ3 、８．８重量％のＴｉＯ2 からなる不透
明材料を模型用液体とプレミクスし、適用し、約８００
℃で焼成する。その上、５７．５重量％のＳｉＯ2 、
６．７重量％のＮａ2 Ｏ、１．８重量％のＣａＯ、１
１．２量％のＫ2 Ｏ、１７．７重量％のＡｌ2 Ｏ3 、
５．７重量％のＢ2 Ｏ3 からなる象牙質−エナメル材料
を適用し、約８００℃で焼成する。この後、ビタクロム
(Vitachrom) "L" 及びビタクロム(Vitachrom) デルタ・
ステインズ着色剤のような普通の着色剤を用いて光沢焼
成を行うこともできる。この焼成も同様に約８００℃で
行う。
Claims (13)
- 【請求項１】 ５０〜６０重量％のＳｉＯ2 、４〜１０
重量％のＮａ2 Ｏ、０〜２．５重量％のＣａＯ、８〜１
４重量％のＫ2 Ｏ、１０〜２０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、０
〜６重量％のＢ2 Ｏ3 、５〜１２重量％のＴｉＯ2 、及
び顔料、好ましくは基本的に酸化物である、から構成さ
れる不透明材料層をコア上に適用し、このアセンブリを
焼成し、かつ次いで、 ５０〜６０重量％のＳｉＯ2 、４〜１０重量％のＮａ2
Ｏ、０〜２．５重量％のＣａＯ、８〜１４重量％のＫ2
Ｏ、１０〜２０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、２〜１０重量％の
Ｂ2 Ｏ3 、好ましくは４〜８重量％のＢ2 Ｏ3 、及び顔
料、好ましくは基本的に酸化物である、から構成される
象牙質−エナメル層をコア上に適用し、次いでこのアセ
ンブリを焼成することにより得られる、コア上に多層構
造を有する歯科用セラミック修復物。 - 【請求項２】 第１の層として ５０〜６０重量％のＳ
ｉＯ2 、４〜１０重量％のＮａ2 Ｏ、０〜２．５重量％
のＣａＯ、８〜１４重量％のＫ2 Ｏ、１０〜２０重量％
のＡｌ2 Ｏ3 、０〜６重量％のＢ2 Ｏ3 、０〜８重量％
のＴｉＯ2 、及び所望により０〜２重量％のＢａＯの組
成を有する接着剤層をコア上に適用し、このアセンブリ
を次いで焼成し、請求項１記載の層をさらに適用する請
求項１記載の歯科用セラミック修復物。 - 【請求項３】 不透明材料層とコア及び／又は接着剤層
との間に、４５〜５５重量％のＳｉＯ2 、４〜１０重量
％のＮａ2 Ｏ、０〜２．５重量％のＣａＯ、８〜１４重
量％のＫ2 Ｏ、１０〜２０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、０〜６
重量％のＢ2Ｏ3 、０〜６重量％のＴｉＯ2 、２〜２０
重量％のＳｎＯ2 、及び所望により０〜２重量％のＢａ
Ｏの組成を有する予備不透明材料層を適用し、次いでこ
のアセンブリを焼成し、請求項１及び／又は２に記載の
層をさらに適用する請求項１又は２記載の歯科用セラミ
ック修復物。 - 【請求項４】 各単独層の熱膨張係数が１４．５〜１
７．５の範囲であり、対応する焼成温度が７００〜９０
０℃の範囲である請求項１〜３のいずれか１項に記載の
歯科用セラミック修復物。 - 【請求項５】 コアが金属又はセラミックのコアである
請求項１〜４のいずれか１項に記載の歯科用セラミック
修復物。 - 【請求項６】 金属又はセラミックのコアの熱膨張係数
が、該コアの隣のセラミック層の熱膨張係数より０．５
〜１．５高くなるように、セラミック層を調整する、金
属又はセラミックのコアを有する請求項１〜５のいずれ
か１項に記載の歯科用セラミック修復物。 - 【請求項７】 金属コアの金属合金がセラミック層の焼
成温度より少なくとも５０℃高い凝固(solidus) 温度を
有する請求項１〜６のいずれか１項に記載の歯科用セラ
ミック修復物。 - 【請求項８】 ５０〜６０重量％のＳｉＯ2 、４〜１０
重量％のＮａ2 Ｏ、０〜２．５重量％のＣａＯ、８〜１
４重量％のＫ2 Ｏ、１０〜２０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、０
〜６重量％のＢ2 Ｏ3 、０〜８重量％のＴｉＯ2 、及
び、所望により０〜２重量％のＢａＯから構成される接
着剤の形態である中間生成物。 - 【請求項９】 ５０〜６０重量％のＳｉＯ2 、４〜１０
重量％のＮａ2 Ｏ、０〜２．５重量％のＣａＯ、８〜１
４重量％のＫ2 Ｏ、１０〜２０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、０
〜６重量％のＢ2 Ｏ3 、５〜１２重量％のＴｉＯ2 、及
び顔料、好ましくは基本的に酸化物である、の組成を有
する不透明材料の形態である請求項１記載の歯科用セラ
ミック修復物の中間生成物。 - 【請求項１０】 ＳｉＯ2 、Ｎａ2 Ｏ、Ｋ2 Ｏ、Ａｌ2
Ｏ3 からなる群から選ばれる酸化物とＳｎ、Ａｌ、Ｚ
ｎ、Ｆｅからなる群から選ばれる金属又は非金属の形態
である還元剤を含む予備不透明材料の形態である請求項
３記載の歯科用セラミック修復物の中間生成物。 - 【請求項１１】 ４５〜５５重量％のＳｉＯ2 、４〜１
０重量％のＮａ2 Ｏ、０〜２．５重量％のＣａＯ、８〜
１４重量％のＫ2 Ｏ、１０〜２０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、
０〜６重量％のＢ2 Ｏ3 、０〜６重量％のＴｉＯ2 、２
〜２０重量％のＳｎＯ2 、及び所望により０〜２重量％
のＢａＯ、並びに顔料、好ましくは基本的に酸化物であ
る、の組成を有する請求項１０記載の中間生成物。 - 【請求項１２】 ５０〜６０重量％のＳｉＯ2 、４〜１
０重量％のＮａ2 Ｏ、０〜２．５重量％のＣａＯ、８〜
１４重量％のＫ2 Ｏ、１０〜２０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、
２〜１０重量％のＢ2 Ｏ3 、及び顔料、好ましくは基本
的に酸化物である、の組成を有する象牙質−エナメル材
料の形態である請求項１記載の歯科用セラミック修復物
の中間生成物。 - 【請求項１３】 請求項１〜７の少なくとも１項に記載
の歯科用セラミック修復物の調製に請求項８〜１０のい
づれか１項に記載の中間生成物を使用する方法。
Applications Claiming Priority (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE4321100A DE4321100A1 (de) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | Dentales Metallkeramiksystem, Verfahren zur Herstellung und eine Verwendung |
| DE4332025 | 1993-09-21 | ||
| DE4334493A DE4334493A1 (de) | 1993-09-21 | 1993-10-09 | Dentalkeramische Restauration mit einem mehrschichtigen Aufbau |
| DE4334493.3 | 1993-10-09 | ||
| DE4321100.3 | 1993-10-09 | ||
| DE4332025.2 | 1993-10-09 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07138122A true JPH07138122A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=27205260
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13847394A Pending JPH07138122A (ja) | 1993-06-25 | 1994-06-21 | 多層構造を用いた歯科用セラミック修復物 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5591030A (ja) |
| EP (1) | EP0630639A1 (ja) |
| JP (1) | JPH07138122A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH115711A (ja) * | 1997-06-16 | 1999-01-12 | Tokuyama Corp | セラミックス歯冠用陶材組成物 |
| JP2011528597A (ja) * | 2008-07-21 | 2011-11-24 | ビタ・ゼーンファブリク・ハー・ラウター・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コー・カーゲー | 形状安定化材料から製造される成形部材、及びその製造法 |
| JP2015531646A (ja) * | 2013-03-05 | 2015-11-05 | ディーマックス シーオー．， エルティーディー | 色相勾配を有する人工歯牙用ジルコニアブロックの製造方法 |
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| US6280863B1 (en) * | 1997-06-12 | 2001-08-28 | Ivoclar Ag | Translucent apatite glass ceramic |
| US6413660B1 (en) * | 1998-06-12 | 2002-07-02 | Jeneric/Pentron, Inc. | High-strength dental restorations |
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- 1994-06-21 JP JP13847394A patent/JPH07138122A/ja active Pending
- 1994-06-27 US US08/265,700 patent/US5591030A/en not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5591030A (en) | 1997-01-07 |
| EP0630639A1 (de) | 1994-12-28 |
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