JP4121612B2 - 基板処理装置、基板処理方法および記録媒体 - Google Patents

基板処理装置、基板処理方法および記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体デバイス製造用の半導体基板や液晶表示器等に用いられるガラス基板等(以下、「基板」と総称する。)に加熱を伴う処理を施す基板処理装置、基板処理方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、基板に加熱を伴う処理を施す際には、基板の品質を維持するために基板の温度を測定しながら加熱源の制御が行われている。例えば、基板をランプからの光を用いて急速に加熱するランプアニール装置では、基板の温度を放射温度計や接触式温度計で測定しつつ、基板の温度が予め定められた目標の温度プロファイル(時間の経過と温度との関係)に沿って変化するように、基板の測定温度に応答しつつランプをPID方式でフィードバック制御している。
【0003】
基板を加熱するこのような装置は1つの装置で様々な種類の処理に用いられる。具体例を挙げると、ランプアニール装置では、半導体デバイス内部の配線とシリコンとのコンタクト抵抗を小さくする工程(シリサイド工程)、半導体デバイス内部の配線とシリコンとの接合を形成する工程(イオン注入後の活性化工程)、ゲート酸化膜の成長工程、キャパシッター酸化膜の成長工程、BPSG(boro-phospho silicate glass)のリフロー工程(平坦化工程)等の様々な処理に用いられる。
【0004】
また、これらの例に示される処理の種類ごとに目標とされる温度プロファイルはそれぞれ異る。例えば、シリサイド工程としてシリコンとチタン膜とでシリサイドを形成させてシリコンとアルミニウム等の配線材料とのコンタクト部の抵抗値を下げる場合には600〜800℃に基板が加熱される。イオン注入後の活性化工程としてボロンイオン等を接合部分に注入した後にアニール処理で接合部分の結晶性を回復させて抵抗値を小さくする場合には800〜1100℃に基板が加熱される。ゲート酸化膜の成長工程では主に1050〜1200℃に基板が加熱される。キャパシッター酸化膜の成長工程として二層構造のポリシリコン配線間を絶縁する酸化膜を形成するために下層のポリシリコンを酸素雰囲気中でアニール処理して表面に熱酸化膜を成長させる工程では主として900〜1100℃に基板が加熱される。そして、基板にCVD(chemical vapor deposition)にて成膜した後にアニール処理によりBPSG材料を半導体デバイスの凹部に流し込んで平坦化を行う場合には、主として850〜1100℃に基板が加熱される。
【0005】
このように1つの基板処理装置が様々な処理に用いられるため、従来より処理される基板の種類ごとに、すなわち処理の内容が変更されるごとにオペレータ、あるいは生産を管理しているホストコンピュータが基板の処理の設定を変更している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来より処理を開始するにあたってオペレータ等が基板の種類にあった制御内容を装置に入力する。また、基板の種類が異なると基板表面に形成されている薄膜構造も異なるために基板表面の光学特性が変わり、PIDフィードバック制御を行う際のPIDパラメータも変更する必要がある。例えば、基板表面に金属薄膜がある場合にはランプからの放射光を吸収しやすいので基板の温度が上がりやすいが、ベア基板(ベアウエハ)の場合には700℃以下ではランプからの放射光をいくらか透過するので比較的温度が上がりにくい。したがって、比較的温度が上がりにくいベア基板で調整したPIDパラメータでチタン膜が成膜された基板を加熱すると温度プロファイルにハンチングやオーバ−/アンダーシュートが大きくなる現象が生じる。その結果、温度プロファイルが許容値以上に乱れると基板の品質に問題が生じてしまう。
【0007】
また、オペレータやホストコンピュータが基板の種類(すなわち、目標温度プロファイル等の処理のレシピ)およびPIDパラメータ等を装置に入力する場合に誤って入力してしまうこともあり、この場合には半導体デバイスの生産に甚大な影響を与えてしまうこととなる。
【0008】
そこで、この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、基板処理装置に基板の種類を判定させることにより、オペレータの煩雑な装置入力作業を低減したり、基板の種類に適合しない処理を未然に防止することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、基板に加熱を伴う処理を施す基板処理装置であって、基板を加熱する加熱手段と、基板の温度を測定する測定手段と、処理が施される基板の種類を判定するために前記加熱手段を初期駆動するとともに前記測定手段からの測定結果に基づいて前記基板の種類に応じた判定結果を取得する判定手段と、前記判定結果に基づいて前記加熱手段を制御する制御手段とを備える。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の基板処理装置であって、前記判定手段が、前記初期駆動開始後の所定条件下の前記基板の温度の変化速度に基づいて前記基板の種類を判定する。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1に記載の基板処理装置であって、前記加熱手段がランプを有し、前記ランプからの光が石英部材を介して基板に照射される。
【0012】
請求項4の発明は、請求項3に記載の基板処理装置であって、前記判定手段が、前記初期駆動開始後の所定条件下の前記基板の温度の変化速度から前記初期駆動直前の前記基板の温度の変化速度を減算した値に基づいて前記基板の種類を判定する。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記判定手段による前記初期駆動と前記制御手段による前記加熱手段の制御とが連続的に行われる。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記初期駆動において一定時間の矩形波電力が前記加熱手段の加熱源に印加される。
【0015】
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記制御手段が、前記判定手段の判定結果に基づいてフィードバック定数を求め、前記フィードバック定数に基づいて前記測定手段からの測定値に応答するフィードバック制御を前記加熱手段に対して行う。
【0016】
請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記初期駆動の際の基板の温度変化特性と基板の種類との関係を記憶するテーブルをさらに備え、前記判定手段が前記テーブルを参照して処理が施される基板の種類を判定する。
【0017】
請求項9の発明は、基板に加熱を伴う処理を施す基板処理装置であって、基板を加熱する加熱手段と、基板の温度を測定する測定手段と、処理が施される基板の種類を確認するために前記加熱手段を初期駆動するとともに予め入力されている基板の種類に基づく許容値に前記測定手段からの測定結果が適合するか否かを確認結果として取得する確認手段と、前記確認結果が肯定的な場合にのみ前記加熱手段を制御する制御手段とを備える。
【0018】
請求項10の発明は、基板に加熱を伴う処理を施す基板処理方法であって、処理が施される基板の種類を判定するために加熱手段を初期駆動して前記基板を加熱する加熱工程と、前記基板の温度を測定して測定結果を取得する測定工程と、前記測定結果に基づいて前記基板の種類に応じた判定結果を取得する判定工程と、前記判定結果に基づいて前記加熱手段を制御する制御工程とを有する。
【0019】
請求項11の発明は、請求項10に記載の基板処理方法であって、前記判定工程において、所定条件下の前記基板の温度の変化速度に基づいて前記基板の種類を判定する。
【0020】
請求項12の発明は、請求項10に記載の基板処理方法であって、前記加熱工程が、ランプからの光を石英部材を介して前記基板に照射する工程であり、前記判定工程において、所定条件下の前記基板の温度の変化速度から前記判定工程直前における前記基板の温度の変化速度を減算した値に基づいて前記基板の種類を判定する。
【0021】
請求項13の発明は、基板処理装置をコンピュータ制御することにより基板に加熱を伴う処理を実行するプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、前記プログラムは前記基板処理装置に、処理が施される基板の種類を判定するために加熱手段を初期駆動して前記基板を加熱する加熱工程と、前記基板の温度を測定して測定結果を取得する測定工程と、前記測定結果に基づいて前記基板の種類に応じた判定結果を取得する判定工程と、前記判定結果に基づいて前記加熱手段を制御する制御工程とを実行させる。
【0022】
【発明の実施の形態】
<1. 装置構成>
図1はこの発明の一の実施の形態である基板処理装置1の全体構成を示す図である。なお、装置本体は縦断面図にて示しており、制御系はブロック図にて示している。
【0023】
基板処理装置1はランプからの光を所定雰囲気中に配置された基板に照射することにより基板に様々な加熱を伴う処理を施す装置であり、基板9に光(放射エネルギー)を照射して基板9を加熱するランプ21、ランプ21に電力を供給するランプ電源部22、基板9からの放射光を受光して基板9の温度を測定する放射温度計3、および、放射温度計3からの測定結果に基づいて演算処理を実行してランプ電源部22をフィードバック制御する制御部4を有している。
【0024】
また、ランプ21と処理が施される基板9との間には石英により形成された石英窓51が配置されており、ランプ21が点灯されるとランプ21からの光が石英窓51を介して基板9に照射される。また、石英窓51は基板9の下方および側方周囲を覆うチャンバ本体52とともに基板9が処理される密閉された処理空間を形成している。そして、チャンバ本体52の下部にはチャンバ本体52の底面を貫通するように透過窓部材521が埋め込まれており、放射温度計3がチャンバ本体52外部から基板9の温度を測定することができるようにされている。さらに、ランプ21は上方をランプハウス53に覆われており、チャンバ本体52とランプハウス53とはともにランプ21からの光を効率よく反射するように内壁が鏡面に加工され、さらに金メッキされている。
【0025】
制御部4は、加熱処理中のランプ電源部22を制御するための演算処理を行う処理用制御部41、およびチャンバ本体52内部に搬入されてきた基板9の種類の判定動作を制御するための演算処理を行う判定用制御部42を有している。さらに、判定用制御部42は基板9の種類を自動的に判定する判定部42a、および予め基板9の種類が入力されている場合には基板9の種類を確認する確認部42bを有している。
【0026】
図1では機能に着目して制御部4をブロック図にて示しているが、この基板処理装置1では汎用のコンピュータ・システム(以下、「コンピュータ」という。)により制御部4が構成されている。なお、制御部4は各機能ごとに専用の電気的回路により構成されていてもよい。
【0027】
図2に示すように、制御部4は各種演算処理を実行するCPU401、基本的プログラムを記憶するROM402、制御のためのプログラムを記憶するRAM403、放射温度計3からの測定結果である信号を取り込む測定温度入力インターフェイス404、ランプ電源部22への制御信号を送り出すランプ信号出力インターフェイス405、制御部4への入力を受け付けるキーボードやマウス等の入力部406、制御部4の状態を表示する表示部407、所要のデータやプログラムを記憶する固定ディスク408、プログラム等を記録媒体409aから読み取る読取部409、および他の装置との通信を行う通信インターフェイス410を直接あるいはインターフェイス(I/F)を適宜介してバスライン4Bに接続するようにして有している。
【0028】
RAM403には基板9の種類に応じた処理を実行するための処理用制御プログラム431、および基板9の種類を判定するための判定用制御プログラム432が記憶されており、判定用制御プログラム432には判定プログラム432aおよび確認プログラム432bが含まれている。そして、CPU401がこれらのプログラムに従った演算処理を実行することによりコンピュータである制御部4が図1にブロックにて示す処理制御部41、判定部32a、確認部42bの機能を実現するようになっている。
【0029】
なお、RAM403に記憶されている各種プログラムは磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の各種記録媒体409aから読取部409を介して記憶されるようになっていてもよく、固定ディスク408から読み出されるようになっていてもよい。さらに、これらのプログラムはROM402に記憶されていてもよく、予めプログラムを記憶させたROM402を制御部4に装着することで各種プログラムが制御部4に取り込まれるようになっていてもよい。
【0030】
<2. 基板の種類の判定の原理>
基板処理装置1では、処理が施される基板9に対して事前に微弱なランプ光を照射して基板9の種類を判定することができるようにされている。次に、このような手法で基板9の種類の判定が実現される原理について説明する。
【0031】
図3ないし図5は各種基板にランプ光を照射した場合の基板の温度(T)および温度変化の速度(dT/dt)と時間(t)との関係を示すグラフである。なお、ランプ光としてはランプ21に17kWの電力を与えた場合の光を用いており、ランプ光は各図に示す時刻0〜5までの5秒間のみ照射されている。すなわち、ランプ21には5秒間の矩形波電力が印加される。
【0032】
図3はベア基板W1について、図4はボロン(B)イオンを5×1015(個/cm2)、30keVで注入したイオン注入基板W2について、図5はチタン(Ti)膜を1060Åで成膜した成膜基板W3について、それぞれの温度および温度変化速度を示している。なお、各基板の大きさは6インチの径であり、基板の温度測定は基板に熱電対を接着して行っている。
【0033】
表1はランプ光の照射を開始してから5秒後の基板W1、W2、W3の温度変化速度を示している。表1および図3ないし図5に示すように、5秒後の基板の温度変化速度は基板の種類によって大きく相違する。これは、成膜基板W3が最もランプ光を吸収しやすい表面状態となっており、続いてイオン注入基板W2、ベア基板W1の順でランプ光が吸収されやすいことに起因している。すなわち、ランプから基板に照射される放射エネルギーと基板に吸収されるエネルギーの比である吸収能が高い基板から順に成膜基板W3、イオン注入基板W2、ベア基板W1となっている。
【0034】
【表1】
Figure 0004121612
【0035】
このように基板に一定のランプ光を照射した場合には、基板の種類によって基板の温度上昇速度が異なる。したがって、基板処理装置1に基板9が搬入された後、処理が開始される前に基板9に一定のランプ光を照射するとともに基板9の温度変化速度を測定することで基板9の種類を判定することが可能となる。また、この判定のためのランプ光の強度を十分弱くすることにより、基板9の処理への影響も防止することができる。
【0036】
<3. 装置動作の例1>
次に、基板処理装置1における基板9の種類の判定動作および処理動作の一例について図6および図7を用いて説明する。図6は基板処理装置1の動作の流れを示す流れ図であり、図7はランプ21に印加される電力および基板9の温度の変化を示すタイムチャートである。
【0037】
なお、この基板処理装置1では判定動作により基板9の種類を判定した後、基板9の種類に適合する目標温度プロファイルに従って基板9の処理が行われるとともに、この基板9の処理が基板9の種類に適合するPIDパラメータに従ってPIDフィードバック制御にて実行される。
【0038】
図7に示す時刻T1にて基板9はチャンバ本体52内部の処理空間へと搬入される(図6:ステップS11)。そして、処理空間に所定のガスがパージされる(ステップS12)。基板9の周囲が処理に適した雰囲気にされると、基板処理装置1による基板9の種類の判定動作が開始される。なお、この判定動作は図1に示す判定部42aにより行われる。すなわち、制御部4において判定プログラム432aがCPU401により実行されることにより行われる。
【0039】
判定動作では、まずランプ21に判定用の電力が印加される初期駆動の直前(時刻T2直前)の基板9の温度変化速度V1が放射温度計3からの測定温度(測定信号)に基づいて取得される(ステップS13)。この温度変化速度V1は処理前の基板9が比較的高温の石英窓51から受ける放射エネルギーの影響を除去するために用いられるものである。
【0040】
次に、時刻T2〜T3の5秒間、ランプ21に17kWの矩形波電力が印加されるようにランプ電源部22が初期駆動される(ステップS14)。ランプ21に印加される電力はなるべく小さいことが望ましいため、ここでは定格電力の1/3程度の17kWとし、印加時間も5秒に抑えている。これにより基板9の処理に影響が出ない程度に基板9が加熱される。そして、時刻T3(初期駆動終了直前)に放射温度計3からの測定温度に基づいて基板9の温度変化速度V2が取得される(ステップS15)。さらに、温度変化速度V2と温度変化速度V1との差が値V3として求められる(ステップS16)。値V3は温度変化速度V2から比較的高温の石英窓51からの放射エネルギーの影響を除去した値であり、実質的にはランプ21からの放射エネルギーのみによる基板9の温度変化速度を示している。なお、この理由については後述する。
【0041】
実質的な基板9の温度変化速度である値V3が求められると、値V3に対応する基板9の種類が判定される。既述のように、一定の電力が印加されると基板の種類ごとに温度変化速度が異なる。したがって、予め一定の電力がランプ21に印加された際の基板の温度変化速度と基板の種類とを求めてテーブルとして記憶しておくことで、値V3からこれから処理される基板9の種類を判定することが可能となる。
【0042】
この基板処理装置1では図2に示した固定ディスク408にテーブル408aが記憶されており、このテーブル408aを参照することにより値V3から基板9の種類が判定される。表2はテーブル408aの例を示す表であり、求められた値V3と基板の種類との関係を示している。
【0043】
【表2】
Figure 0004121612
【0044】
なお、表2に示すテーブル408aは次のようにして予め作成され保存される。
▲1▼まず、基板の種類ごとに温度変化が乱れない温度プロファイルが得られるPIDパラメータ等の制御パラメータを求める。
▲2▼次に、基板の種類ごとに矩形波電力で加熱したときの値V3を求める。
▲3▼基板の種類ごとに値V3の範囲を定め、基板の種類に対応する制御パラメータをテーブル408aとして固定ディスク408に保存する。
【0045】
基板9の種類が判定されるとこの判定結果に基づいて基板9の種類に対応する目標温度プロファイルが固定ディスク408から読み出され、さらにテーブル408aに記憶されているPIDパラメータも読み出される(ステップS17)。そして、目標温度プロファイルおよびPIDパラメータが処理用制御部41に設定される(ステップS18)。
【0046】
基板9の処理のための設定が完了すると、時刻T4から設定された目標温度プロファイルに従いつつ設定されたPIDパラメータによるPIDフィードバック制御が実行される(ステップS19)。すなわち、放射温度計3からの測定信号に応答して制御部4がランプ電源部22を制御し、基板9の種類に対応する目標温度プロファイルに沿って基板9が加熱される。図7に示す例では、時刻T5までに基板9の温度が600℃まで昇温され、時刻T5〜T6では温度保持が行われ、時刻T6〜T7では800℃までさらに昇温され、その後所定時間温度保持が行われて基板9が冷却される。
【0047】
以上、基板処理装置1の構成および動作について説明してきたが、この基板処理装置1では、基板9の処理に先だってランプ電源部22を初期駆動することで基板9の種類を判定することができるので、オペレータが基板9の種類を認識してPIDパラメータを入力する必要がない。その結果、オペレータの作業負担が大幅に緩和される。また、オペレータやホストコンピュータから誤った基板の種類やPIDパラメータが入力されることもないので、半導体デバイスの生産を安定して行うことも実現される。
【0048】
<4. 石英窓からの放射の影響の除去>
図6に示すステップS16では、矩形波電力をランプ21に印加した後(正確には、ランプ電源部22が初期駆動を開始してから5秒経過直前)の基板9の温度変化速度V2から矩形波電力印加直前(初期駆動開始直前)の基板9の温度変化速度V1を減算して実質的な基板9の温度変化速度を値V3として求めている。次に、この演算の理由について説明する。
【0049】
図8はランプ電源部22の初期駆動開始の直前、すなわちランプ21が消灯している状態での基板9が受ける放射エネルギーの様子を示す図である。また、図9は初期駆動終了直前、すなわちランプ21が点灯している状態での基板9が受ける放射エネルギーの様子を示す図である。
【0050】
図8に示すランプ21が消灯している状態では、前の基板の処理により比較的高温となっている石英窓51から放射エネルギーが放出されているため、基板9はこの放射エネルギーを受けてしまう。すなわち、基板9がチャンバ本体52に搬入された直後から基板9が石英窓51からの放射エネルギーを受けて温度が上昇する。このとき、石英窓51からの単位時間当たりの放射エネルギーをAq(T10)とすると、この放射エネルギーが密閉かつ内部が鏡面に加工されたチャンバ本体52およびランプハウス53により形成される空間内に配置された基板9に与えられる。ただし、T10は石英窓51の温度を示す。また、基板9の吸収能(受けた放射エネルギーのうち吸収されるエネルギーの割合)をε(T20)とすると、基板9が石英窓51から受けるエネルギーは、
【0051】
【数1】
Figure 0004121612
【0052】
となる。ただし、T20は基板9の温度を示している。また、ε(T20)は波長に依存し、石英窓51からの分光放射エネルギーを基準として数1に示す値を求める必要があるが、ここでは便宜上数1のように表記する。以下の説明においても同様である。
【0053】
一方、基板9からも放射エネルギーが放出されているので、単位時間当たりのこの放射エネルギーをEw(T20)とすると、基板9に与えられるエネルギーは単位時間当たり、
【0054】
【数2】
Figure 0004121612
【0055】
となる。
【0056】
したがって、初期駆動開始直前の基板9の温度変化速度V1は、基板9の熱容量をCp(T20)として、
【0057】
【数3】
Figure 0004121612
【0058】
となる。
【0059】
図9に示すランプ21が点灯している状態では、ランプ21から放出される放射エネルギーのうち、石英窓51を透過するものが基板9に与えられる。図9では温度T0のランプ21から石英窓51に照射される単位時間当たりの放射エネルギーをLb(T0)にて示している。
【0060】
なお、石英はおよそ波長4.5μm以下の光のみを透過する性質を有しているので、放射エネルギーLb(T0)のうち波長4.5μm以下の部分が石英窓51を透過して基板9に照射される。すなわち、このときの石英窓51の温度をT11とし、石英窓51を透過する単位時間当たりの透過エネルギーをTq(T11)とすると、Tq(T11)はLb(T0)の波長4.5μm以下の部分と実質的にみなすことができる。
【0061】
また、図8と同様に高温の石英窓51からは単位時間当たり放射エネルギーAq(T11)が放出されているので、基板9には、
【0062】
【数4】
Figure 0004121612
【0063】
だけのエネルギーが単位時間当たり照射されることとなる。したがって、基板9の吸収能をε(T21)とすると基板9に単位時間当たり入射するエネルギーは、
【0064】
【数5】
Figure 0004121612
【0065】
となる。ただし、T21は基板9の温度を示している。
【0066】
また、基板9からは放射エネルギーが放出されているので、単位時間当たりのこの放射エネルギーをEw(T21)とすると、基板9が単位時間当たりに受け取るエネルギーは、
【0067】
【数6】
Figure 0004121612
【0068】
となる。
【0069】
これにより、初期駆動開始後5秒経過直前の基板9の温度変化速度V2は、基板9の熱容量をCp(T21)として、
【0070】
【数7】
Figure 0004121612
【0071】
となる。
【0072】
ここで、17kW、5秒の電力をランプ21に与えた場合、石英窓51の昇温は10℃程度であり、T10とT11とはほぼ等しいと近似することができる。さらに、他に近似できるものについても合わせて、
【0073】
【数8】
Figure 0004121612
【0074】
と近似することにより、値V3は、
【0075】
【数9】
Figure 0004121612
【0076】
とみなすことができる。
【0077】
ところで、
【0078】
【数10】
Figure 0004121612
【0079】
は図9において、ランプ21からの放射エネルギーのうち石英窓51を透過して基板9に照射される透過エネルギーTq(T11)のうち、基板9に吸収されるエネルギーである。したがって、値V3は点灯するランプ21から基板9が受け取るエネルギーによる基板9の温度変化速度を示す値となる。
【0080】
このように、初期駆動である矩形波電力印加直前の基板9の温度変化速度V1を矩形波電力印加終了直前の基板9の温度変化速度V2から減算することにより、石英窓51からの放射エネルギーの影響を取り除いた基板9の温度変化速度が求められる。したがって、一度PIDパラメータを求めておけば(例えば、複数枚の基板の処理を連続実行して石英窓51の温度変化が安定した状態となったときの適切なPIDパラメータを求めておく)、石英窓51の温度に関係なく基板9の処理を行うことができる。
【0081】
すなわち、基板処理装置1の運転が開始されて複数枚の基板9を連続して処理していく場合には石英窓51の温度は徐々に上昇していくこととなるが、この基板処理装置1ではこのような場合であっても石英窓51からの放射エネルギーの影響を受けることはない。その結果、連続処理を開始してから全ての基板9を処理し終えるまで安定した基板9の種類の判定および処理動作が実現される。
【0082】
<5. 装置動作の例2>
図10は基板処理装置1の他の動作例を示すタイムチャートであり、図7と同様、ランプ21に印加される電力および基板9の温度と時間との関係を示している。なお、時刻T1〜T5は図7と同様の動作が行われる時刻を示している。
【0083】
図10に示す動作では、図7における判定のための初期駆動として印加される電力が停止される時刻T3とPIDフィードバック制御が開始される時刻T4とを同時刻としている。すなわち、初期駆動に続いて連続するようにPIDフィードバック制御が行われ、判定動作とPIDフィードバック制御の動作とが一体となっている。これにより、基板9の処理に含めて判定動作を行うような動作態様となる。その結果、基板9の処理に要する時間を短縮して基板処理装置1のスループットの向上を図ることができる。なお、判定のために印加される電力は十分に小さいので基板9の処理には影響は生じない。
【0084】
また、矩形波電力印加と連続するようにPIDフィードバック制御を行うことにより、ランプ電源部22の初期駆動後の基板9の温度上昇に沿って基板9の温度を上昇させることができるので、基板9の温度プロファイルの乱れも最小限に抑えることができる。
【0085】
<6. 装置動作の例3>
以上、基板処理装置1による処理される基板9の種類の判定方法について説明してきたが、この判定の原理を処理される基板9の確認のために利用することも可能である。
【0086】
図11および図12は、予めオペレータやホストコンピュータから入力されている基板の種類に対して、基板処理装置1がこれから処理する基板9の種類が適合しているか否かを確認する場合の動作を示す流れ図である。なお、装置構成は図1および図2に示したものと同様であり、図1に示す制御部4では確認部42bが動作を担う。すなわち、制御部4では図2に示す確認プログラム432bが実行される。
【0087】
確認プログラム432bによる動作では、まずオペレータまたはホストコンピュータが処理が施されると予定されている基板の種類を制御部4に入力する。これにより、制御部4では入力された基板の種類に応じた目標温度プロファイルやPIDパラメータ等が設定される(図11:ステップS21)。
【0088】
設定が完了すると、基板9がチャンバ本体52内に搬入されて処理空間に所定のガスがパージされる(ステップS22、S23)。そして、図6に示した例と同様に、矩形波電力が印加される直前の基板9の温度変化速度V1が求められた後にランプ電源部22が初期駆動されてランプ21に矩形波電力が印加され、さらに所定時間後の基板9の温度変化速度V2が求められる(ステップS24〜S26)。
【0089】
次に、石英窓51からの放射エネルギーの影響を除去するために温度変化速度V2から温度変化速度V1を減算して値V3が求められる(ステップS27)。
【0090】
値V3が求められると、値V3がステップS21にて予め入力された基板の種類に適合するか否かが表2に示したテーブル408aを参照して確認される(図12:ステップS31、S32)。例えば、予め入力された基板の種類がベア基板W1であれば、値V3が0〜40の範囲内であるか否かが確認される。
【0091】
値V3が入力された基板の種類に適合していると確認されると、基板処理装置1は設定通りに基板9の処理を開始する(ステップS33)。これに対し、値V3が入力された基板の種類に適合していないと確認されると、基板処理装置1は処理を開始せずに警報を発してオペレータに生産管理の異常を知らせる(ステップS34)。
【0092】
このように、この動作例では基板処理装置1が予め入力されている基板の種類とこれから処理される基板9の実際の種類とを処理を開始する直前で確認するので、誤った処理が基板9に施されるのを未然に防止することができる。その結果、半導体デバイスの生産に甚大な損失が発生することを防ぐことができる。
【0093】
<7. 変形例>
以上、この発明の一の実施の形態である基板処理装置1について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
【0094】
例えば、上記実施の形態ではランプ21を用いて基板9を加熱しているがランプ21はどのようなランプ(例えば、ハロゲンランプやアークランプ等)であってもよく、さらに、ランプ21に代えてヒータ等の他の加熱源を用いてもよい。基板9の温度を測定する手段もどのようなものでもよく、基板9に接触して温度を測定する接触式温度計等であってもよい。すなわち、基板9に加熱を伴う処理を施す基板処理装置であればどのような形態であってもよく、さらにはバッチ式の基板処理装置であってもよい。
【0095】
また、上記実施の形態ではランプ電源部22の初期駆動としてランプ21に矩形波電力が印加されるようにしているが、基板9の処理に影響を与えない程度の電力であれば任意の波形の電力であっても判定動作は可能である。
【0096】
また、上記実施の形態では値V3から基板9の種類を判定しているが、値V3が所定の値になるまでの時間を用いても基板9の種類の判定を行うことができる。
【0097】
また、上記実施の形態では判定のための電力を印加する直前および印加終了直前の基板9の温度変化速度の差を求めることにより、石英窓51からの放射エネルギーの影響を除去するようにしているが、装置の運転を開始してから所定の時間が経過して各基板の処理において石英窓51からの放射エネルギーの変動が安定しているとみなすことができるようになれば、石英窓51からの放射エネルギーの影響を除去しなくても基板9の種類を判定することができる。また、この場合には判定のための電力を印加した後の温度変化速度V2のみで基板9の種類を判定できるのみではなく、基板9の温度のみでも基板9の種類を判定できる。さらにこの場合には、電力印加により基板9の温度変化速度または温度が所定の値になるまでの時間を用いても基板9の種類を判定することができる。
【0098】
また、上記実施の形態では制御部4がPIDフィードバック制御を行うようになっているが、制御方法はどのようなものであってもよい。すなわち、他のフィードバック制御であってもよく、ループ制御を伴わない制御であってもよい。
【0099】
また、表2に示したテーブル408aは一例であり、基板の種類に応じた他の情報をテーブル408aに記憶しておくようにしてもよい。
【0100】
さらに、上記実施の形態では基板9の種類の判定動作と確認動作とを別個の動作として説明したが、これらの機能を併せ持つ動作を行うようにしてもよい。例えば、表2において値V3が10〜40の場合をベア基板W1とし、50〜70の場合をイオン注入基板W2とし、80以上の場合を成膜基板とし、実際に求められた値V3がいずれかの範囲に属する場合には基板9の種類が判定できたものとして処理を行い、値V3がいずれの範囲にも属さない場合には基板9の種類が特定できないものとして処理の開始を中止して警報を発するようにしてもよい。
【0101】
【発明の効果】
請求項1ないし8および請求項13に記載の発明では、基板の種類に応じた判定結果に基づいて処理を行うことができるので、オペレータが基板の種類に合わせた設定を行う必要がなく、オペレータの作業負担を低減することができる。また、誤った処理を防止することもできる。
【0102】
また、請求項4に記載の発明では、石英部材からの放射エネルギーの影響を受けることなく基板の種類を判定することができる。
【0103】
また、請求項5に記載の発明では、判定手段による加熱手段の初期駆動と制御手段による加熱手段の制御とが連続的に行われるので、基板処理装置のスループットの向上および安定した処理を図ることができる。
【0104】
また、請求項7に記載の発明では、基板の種類に適合するフィードバック定数が求められるので、オペレータがフィードバック定数の入力を行う必要がない。
【0105】
さらに、請求項9に記載の発明では、処理が施される基板の種類が確認されるので、誤った処理を未然に防止することができ、基板の生産に甚大な損失が発生することを防ぐことができる。
【0106】
請求項10ないし12に記載の発明では、基板の種類に応じた判定結果を取得することができるので、誤った処理を防止することができる。
【0107】
また、請求項12に記載の発明では、石英部材からの放射エネルギーの影響を受けることなく基板の種類を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態である基板処理装置の全体構成を示す図である。
【図2】制御部の内部構成を示すブロック図である。
【図3】矩形波電力を印加した際のベア基板の温度変化の様子を示すグラフである。
【図4】矩形波電力を印加した際のイオン注入基板の温度変化の様子を示すグラフである。
【図5】矩形波電力を印加した際の成膜基板の温度変化の様子を示すグラフである。
【図6】基板処理装置の動作の一例を示す流れ図である。
【図7】基板処理装置におけるランプの印加電力および基板温度の変化の一例を示すタイムチャートである。
【図8】初期駆動開始直前の基板が受けるエネルギーの様子を示す概念図である。
【図9】初期駆動終了直前の基板が受けるエネルギーの様子を示す概念図である。
【図10】基板処理装置におけるランプの印加電力および基板温度の変化の他の例を示すタイムチャートである。
【図11】基板処理装置の動作の他の例を示す流れ図である。
【図12】基板処理装置の動作の他の例を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 基板処理装置
3 放射温度計
4 制御部
9 基板
21 ランプ
22 ランプ電源部
41 処理用制御部
42a 判定部
42b 確認部
408a テーブル
409a 記録媒体
431 処理用制御プログラム
432a 判定プログラム
432b 確認プログラム
51 石英窓
V1 温度変化速度
V2 温度変化速度
V3 値

Claims (13)

  1. 基板に加熱を伴う処理を施す基板処理装置であって、
    基板を加熱する加熱手段と、
    基板の温度を測定する測定手段と、
    処理が施される基板の種類を判定するために前記加熱手段を初期駆動するとともに前記測定手段からの測定結果に基づいて前記基板の種類に応じた判定結果を取得する判定手段と、
    前記判定結果に基づいて前記加熱手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記判定手段が、前記初期駆動開始後の所定条件下の前記基板の温度の変化速度に基づいて前記基板の種類を判定することを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記加熱手段がランプを有し、
    前記ランプからの光が石英部材を介して基板に照射されることを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項3に記載の基板処理装置であって、
    前記判定手段が、前記初期駆動開始後の所定条件下の前記基板の温度の変化速度から前記初期駆動直前の前記基板の温度の変化速度を減算した値に基づいて前記基板の種類を判定することを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記判定手段による前記初期駆動と前記制御手段による前記加熱手段の制御とが連続的に行われることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記初期駆動において一定時間の矩形波電力が前記加熱手段の加熱源に印加されることを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記制御手段が、前記判定手段の判定結果に基づいてフィードバック定数を求め、前記フィードバック定数に基づいて前記測定手段からの測定値に応答するフィードバック制御を前記加熱手段に対して行うことを特徴とする基板処理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記初期駆動の際の基板の温度変化特性と基板の種類との関係を記憶するテーブル、
    をさらに備え、
    前記判定手段が前記テーブルを参照して処理が施される基板の種類を判定することを特徴とする基板処理装置。
  9. 基板に加熱を伴う処理を施す基板処理装置であって、
    基板を加熱する加熱手段と、
    基板の温度を測定する測定手段と、
    処理が施される基板の種類を確認するために前記加熱手段を初期駆動するとともに予め入力されている基板の種類に基づく許容値に前記測定手段からの測定結果が適合するか否かを確認結果として取得する確認手段と、
    前記確認結果が肯定的な場合にのみ前記加熱手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  10. 基板に加熱を伴う処理を施す基板処理方法であって、
    処理が施される基板の種類を判定するために加熱手段を初期駆動して前記基板を加熱する加熱工程と、
    前記基板の温度を測定して測定結果を取得する測定工程と、
    前記測定結果に基づいて前記基板の種類に応じた判定結果を取得する判定工程と、
    前記判定結果に基づいて前記加熱手段を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする基板処理方法。
  11. 請求項10に記載の基板処理方法であって、
    前記判定工程において、所定条件下の前記基板の温度の変化速度に基づいて前記基板の種類を判定することを特徴とする基板処理方法。
  12. 請求項10に記載の基板処理方法であって、
    前記加熱工程が、ランプからの光を石英部材を介して前記基板に照射する工程であり、
    前記判定工程において、所定条件下の前記基板の温度の変化速度から前記判定工程直前における前記基板の温度の変化速度を減算した値に基づいて前記基板の種類を判定することを特徴とする基板処理方法。
  13. 基板処理装置をコンピュータ制御することにより基板に加熱を伴う処理を実行するプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、前記プログラムは前記基板処理装置に、
    処理が施される基板の種類を判定するために加熱手段を初期駆動して前記基板を加熱する加熱工程と、
    前記基板の温度を測定して測定結果を取得する測定工程と、
    前記測定結果に基づいて前記基板の種類に応じた判定結果を取得する判定工程と、
    前記判定結果に基づいて前記加熱手段を制御する制御工程と、
    を実行させることを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。
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