JP4120958B2 - 創動運動上肢訓練器用吊り具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脳血管障害の後遺症として片麻痺を残し、左右いずれかの上肢が麻痺して上肢訓練が必要になり、上肢訓練実施の際に上肢訓練器の握り具を自力で握ることが出来ない患者(創動運動者に含まれる)が上肢運動用部品として簡単に単独で利用し、また握り具を利用できる患者が、握ることが出来ない患者の前後の順番で利用する場合に器具を取り替えずに上肢訓練を実施可能にする上肢訓練用部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
両端に握り具を着脱自在に繋止したロープからなる上肢訓練用部品の握り具はよく知られている。またベルト状で、留め金があり、利用の都度手首に取り付けるバンドが知られている。麻痺のある手にかぶせ手袋様にして握り具に固定するものも知られている。また本申請人は前記握り具と選択自在に繋止可能な略長方形の柔軟性のある材質からなる手首巻き付け部と前記手首巻き付け部に固着され前記手首巻き付け部の両端から両側に突出した半長円状の形態をなした柔軟性のある材質からなる2つの繋止部からなる保持具を考案し、発表済みである。
【0003】
本出願人は、道具を用いて、患者の健側の四肢で患側の四肢を動かし、訓練する事を創動運動として定義した。すなわち患者は創動運動者に含まれる。本出願人は、創動運動の原理に関して、またその実施方法をタキザワプログラムと名付け、著書「21世紀リハビリテーション研究会、滝沢茂男編集.寝たきり老人を歩かせる.シビル出版.藤沢市.1996年4月.」、共著論文「The development of devices for the MOTIVATIVE exercise of impaired extremities. Paper presented at: the CSUN Conference. Los Angeles. March 22。 2000: Session 166.」及び「我々のすすめているリハビリテーションと関連訓練器について(ねたきり老人病院(老人介護力強化病院)における歩行獲得へのリハビリテーションの試み):日本臨床整形外科医会会誌Vol.23.1998.第58号186−191.」と単著論文「障害がある四肢の創動運動のための器具開発:厚生福祉(時事通信社)第4833号.2000年5月17日:2−5.」などとして発表済みである。
【0004】
前記発表では、麻痺して上肢訓練が必要な患側上肢に上肢訓練器を利用した上肢訓練を実施することを報告済みである。前記発表おける報告では、上肢訓練用部品は両端に握り具を着脱自在に繋止したロープにタオルや工夫した保持具を取り付け、握り具に患側の手を固定保持可能にして訓練する器具を利用している。
【0005】
しかし、創動運動の原理が解明されるにつれ、創動運動によりリハビリテーションを受ける患者が増加しており、同一の場所で多人数が創動運動を行うようになっている。多人数が同一の場所で同時に創動運動をすることは、創動運動者の創動運動に対する動機付けとして有効である反面、機器を多数用意しなければならないという問題が生じてきた。
【0006】
上肢訓練器は下肢訓練器に比較して高価である。両端に握り具を着脱自在に繋止したロープからなる上肢訓練用部品はよく知られているが、多数を購入すると多額な経費が発生する。多数を購入しても創動運動者の不自由な手を握り具に吊り具等で固定し訓練をはじめさせるには、運動管理者の労力が必要であった。しかし握り具を取り外し、のちに取り付け直すことは、握り具とロープが一体に構成されていて不可能であったり、または握り具の穴にロープを通して縛りなおしたりの労力が発生した。
【0007】
また、ベルト状で、留め金があり、利用の都度手首に取り付けるバンドを一人一人の創動運動者に合わせて取り付ける事は運動管理者の労力が必要である。また麻痺のある手にかぶせ手袋様にして握り具に固定するもの同様に運動管理者の労力が必要である。同時に多数に対する創動運動を実施する際の不必要な労力になった。又は本申請者が発表済みの工夫した保持具を取り付け、握り具に患側の手を固定保持可能にして訓練する器具を利用した場合においても、両端に握り具を着脱自在に繋止したロープからなる上肢訓練用部品の一方の握り具を健側の手で握り、そして運動管理者による患側の他の一方の手を握り具に前記考案した握り保持具により保持させる作業が必要であった。(寝たきり老人を歩かせる.30―33ページ)
これらの不自由を、改善する方法を模索していたが、経験の中から、患側の手を握り具に保持具で固定する必要はなく、また利用の都度手首に取り付けるバンドを一人一人の創動運動者に合わせて取り付ける必要はなく、簡便な吊り具のみで創動運動者の不自由な手を確保し運動することが可能であることを確認した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
多人数が同一の場所で同時に創動運動をするために上肢訓練器を多数用意しなければならないという問題がある。また上肢訓練器を多数購入すると多額な経費が発生するという問題がある。
また、多数を購入しても創動運動者の不自由な手を握り具に吊り具等で固定した後に訓練を実施するには、運動管理者が創動運動者の不自由な手を握り具に吊り具等で固定しなければならないという労力が必要であった。
【0009】
また、ベルト状で、留め金があり、利用の都度手首に取り付けるバンドの利用にあたっては、一人一人の創動運動者に合わせて取り付けるなど、調整を必要とし、運動管理者の労力が必要であった。また、握り具に患側の手を固定保持可能にして訓練する器具を利用した場合においても、すなわち麻痺のある手にかぶせ手袋様にして握り具に固定するものや本申請者が発表済みの工夫した保持具を取り付け、握り具に患側の手を固定保持可能にして訓練する器具を利用した場合においても、同様に運動管理者の労力が必要であった。そのために創動運動者一人では利用できなかった。また本出願人が発表した吊り具においても、運動管理者による患側の他の一方の手を握り具に保持させる作業が必要であったとともに、手首の過度な締め付けが起きた。
【0010】
本発明は高価な上肢訓練器を多数購入しなければならない点を改善し、創動運動者の不自由な手を不自由な手で容易につかめない握り具に吊り具等で固定し訓練をはじめさせる運動管理者の労力を削減する目的を持つ。また、吊り具のみで創動運動者の不自由な手を確保し運動した後、他の創動運動者のために簡単に握り具を取り付け直す必要をなくす目的を持つ。また、ベルト状で、留め金があり、利用の都度手首に取り付けるバンドを一人一人の創動運動者に合わせて取り付ける必要をなくす目的を持つ。握り具とロープとの再取り付けの際に一体に構成されていて不可能であったり、または握り具の穴にロープを通して縛りなおしたりする労力を減らし、麻痺のある手にかぶせ手袋様にして握り具に固定する労力を減らす目的を持つ。
【0011】
また本申請人が考案した前記握り具と選択自在に繋止可能な略長方形の柔軟性のある材質からなる手首巻き付け部と前記手首巻き付け部に固着され前記手首巻き付け部の両端から両側に突出した半長円状の形態をなした柔軟性のある材質からなる2つの繋止部からなる保持具は、利用時に運動管理者が創動運動者の患側の手に巻き付けなければならなかった。その後ロープの接続部に取り付けるために2つの繋止部をくぐらせる必要であった。そのために創動運動者一人では利用できなかった不自由を改善する目的を持つ。また手首の過度な締め付けを無くす目的を持つ。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、 多人数が同一の場所で同時に創動運動でき、患側の上肢で握り具(23)を利用させるための労力や取り付ける不自由を減らし、上肢訓練器を多数用意しなければならない経費を削減できる。創動運動者一人では利用できなかった欠点をなくす手段として、上肢訓練用ロープ(21)に着脱自在に繋止可能な略長方形の柔軟性のある材質からなる両端を固着した手首部(1)と前記手首巻き付け部に取り付けた任意の材質からなる繋止部(2)と前記手首巻き付け部に取り付けた任意の材質からなる手首固定部(4)とからなる手段を採用した。
【0013】
また、着脱自在に繋止可能な任意の材質からなる繋止部(22)と、柔軟性のある形状記憶素材を用いた手首部(11)と、前記手首巻き付け部に取り付け可能な任意の材質からなる手首固定部(44)とからなる手段を採用した。
また、着脱自在に繋止可能な任意の材質からなる繋止部(222)と、柔軟性のある形状記憶素材からなる手首部(111)と、前記手首部に取り付け可能な任意の材質からなる手首固定部(444)とからなる手段を採用した。
【0014】
以上の技術課題を解決する本発明の創動運動上肢訓練器用吊り具特許は、略長方形の柔軟性のある材質からなる両端を固着した手首部(1)と前記手首巻き付け部に取り付けた任意の材質からなる繋止部(2)と前記手首巻き付け部に取り付けた任意の材質からなる手首固定部(4)とから構成する吊り具(18)からなり、上肢訓練用ロープ(21)に着脱自在に繋止可能である。吊り具(18)はそれぞれ手首部(1)と手首部(11)と手首部(111)を表している。
上肢訓練時には、上肢訓練用ロープ(21)に着脱自在に繋止可能な患側の手の握り具(23)と着脱自在に繋止可能な吊り具(18)が、選択自在に繋止されている場合は握り具(23)又は吊り具(18)のいずれかを利用できる。さらに選択自在に前記患側の手の握り具(23)と吊り具(18)を同時に繋止したまま利用できる。
【0015】
握り具(23)の替わりに吊り具(18)を利用することにより、患側の手で握る握り具を用いずに吊り具のみで利用できる。
すでに上肢訓練用ロープ(21)に前記手首巻き付け部に取り付けた任意の材質からなる繋止部(2)で繋止され取り付けられている前記手首部(1)の手首差込位置(3)に患側上肢の手の部分を手首(90)まで差し込み、前記手首固定部(4)を健側の手により手首(90)まで移動する事により、前記吊り具(18)は創動運動用上肢訓練器部品として有効に機能する。
さらに上肢訓練用ロープ(21)に着脱自在に繋止可能な吊り具(18)、すなわちすでに繋止され取り付けられている前記手首部(1)の手首差込位置(3)で患側上肢の手の部分を手首(90)まで差し込み、前記手首固定部(4)を健側の手により移動する事により、上肢訓練器を利用する創動運動者自身が一人で利用できる。さらに患側の手で握り具を握れる創動運動者は繋止された吊り具(18)を前記患側の手の握り具(23)の替わりに握り上肢訓練器を利用できる。その場合前記患側の手の握り具(23)は不要になる。また、吊り具(18)が手首部(11)と手首部(111)である場合は、握り具(23)は不要になる。
また、柔軟性のある形状記憶素材からなる手首部は、前記手首部の任意の位置に配置した手首巻き付け部(111a)と握り部(111b)とから構成することも可能である。
この形態の手首部を利用する際には、前期手首部が形状記憶素材の効果により、ほぼ握り具の形態をなしていることから、患側の手の握り具(23)はまったく不要になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を説明する。
【0017】
【実施例】
図の符号に従い第1実施例を説明する。
手首部(1)は、柔軟性のある材質からなる略長方形の手首巻き付け部である。前記手首部は固着部(1a)と両側部(1b、1c)及び繋止部(2)からなる。本実施例において、前記手首部(1)は、長さは約20cmであり、幅は約5cmであり、厚さは3mm程度である。手首部(1)は、タオル生地からなり、両端を縫合している。固着部(1a)は縫い代(1d)の位置で手首部(1)の両端を糸で縫合することにより繋止部(2)が取り付け可能に構成されている。前記繋止部(2)は上肢訓練用ロープ(21)に着脱自在に繋止可能な繋止部である。本実施例においては太さ約5mm長さ約12cmの布製のひもの両端を縫い合わせて用いている。すなわち前記固着部(1a)は前記繋止部(2)が通過可能な穴の形態をなしている。両側部(1b、1c)は、両端を縫合されている前記手首部(1)の説明用符号である。手首差込位置(3)は前記手首部(1)により構成される患側の手をくぐらせ差し込む手首差込位置である。
手首固定部(4)は任意の材質からなり、本実施例においては、婦人用靴下脚部に利用される伸縮自在なナイロン製生地約15cmをからなり、前記手首部(1)の両側部(1b、1c)に八の字型に、ナイロン製生地両端を固結びに結び、両側部(1b、1c)に移動自在に繋止されている。
【0018】
本実施例は以上のような構成からなっている。
利用にあたっては、上肢訓練器に取り付けた上肢訓練用ロープ(21)に繋止した前記手首部(1)により構成される患側の手をくぐらせ差し込む手首差込位置(3)に任意の創動運動者患側上肢の手首を差し込む。しかるのちに、手首固定部(4)を引き下げ、前記手首を創動運動可能に保持する。その後上肢の創動運動を行う。
【0019】
本実施例において手首巻き付け部はタオル生地を用いているが、上肢創動運動実施の際に手首を傷つけない素材であれば、革製、プラスチック製などどのような素材を用いても良い。
繋止部は太さ約5mmの布製のひもを用いているが前記手首巻き付け部が上肢訓練用ロープに繋止でき、利用時に前記上肢訓練用ロープからはずれないで利用できれば、ステンレス製や鉄製のリング、固く結んだビニール紐などどのような素材を利用しても良い。また本実施例においては固着部(1a)をくぐらせ利用しているが、前記手首巻き付け部に縫いつけるなど何らかの手段で取り付けることが出来れば良い。また握り具の替わりに吊り具を利用することで、患側の手で握る握り具を用いずに吊り具のみを利用する場合は上肢訓練用ロープに固着することも可能である。その場合形状記憶素材を利用する事により利用しやすくなる。
【0020】
手首固定部はナイロン製生地約15cmを用い、両端を結びし、手首巻き付け部に取り付けているが、手首を創動運動可能に手首部で保持するための部品であるので、手首部からはずれずに、移動自在に取り付けうる素材であればどのよう素材でもよく、例えばゴムなどの素材を利用しても良い。また前記手首固定部は両端を蝶結びに手首部に取り付けているが、手首を創動運動可能に手首部で保持するため、部品であるので、手首部からはずれずに、移動自在に取り付けうる形態であれば、例えばリングなどの形態でも良い。
【0021】
図6の符号に従い第2実施例を説明する。第2実施例は第1実施例の手首部(1)の素材を形状記憶素材としたものである。
手首部(11)は、柔軟性のある材質からなり、本実施例においては形状記憶繊維による布からなる略長方形である。前記手首部(11)は固着部(11a)と両側部(11b、11c)と端部(11e)からなる。繋止部(22)は第一実施例の繋止部(2)と同じ機能を持つ。
【0022】
本実施例において、前記手首部(11)は、長さは約22cmであり、厚さは3mm程度で、幅は約5cmであり、形状記憶繊維で作られている。その両端は縫合している。固着部(11a)は縫い代の位置で手首部(11)の両端を縫合することにより繋止部(22)が取り付け可能に構成されている。前記繋止部(22)は上肢訓練用ロープ(21)に着脱自在に繋止可能な繋止部である。本実施例においては太さ約5mm長さ約12cmの形状記憶繊維製のひもの両端を縫い合わせて用いている。すなわち前記固着部(11a)は前記繋止部(22)が通過可能な穴の形態をなしている。
【0023】
第1実施例の患側の手をくぐらせ差し込む手首差込位置(3)は両側部(11b、11c)と端部(11e)で出来た空間にあたる。 端部(11e)は手首部(11)の一方の端部であり、形状記憶繊維の機能により、上肢訓練用ロープ(21)に吊り下げられた場合には図6に示すごとく握りやすい形に成形されている。手首固定部(44)は任意の材質からなる手首固定部であり、第1実施例の手首固定部(4)に対応しており、同様の形状と機能を持つ。本実施例においては滑りにくく加工したプラスチック製のリングを用いている。
【0024】
図7及び図8の符号に従い第3実施例を説明する。
本発明は、上肢訓練器に取り付けた上肢訓練用ロープに繋止部(222)により繋止した手首部(111)と、患側の手をくぐらせる手首差込位置(3)に任意の創動運動者患側上肢の手首を差し込み、手首部(111)に移動自在に取り付けた手首固定部(444)を移動し、前記手首を創動運動可能に保持できる創動運動上肢訓練器用吊り具であり、かつ握り端部(111b)の効果により握り具(23)に代わる兼用の上肢訓練器用部品である。
【0025】
手首部(111)は、柔軟性のある材質からなり、本実施例においては形状記憶繊維で構成された布からなる平面略三角形で、前記三角形はほぼ三方を形状記憶繊維で構成された布で囲まれた、中央中空の手首部である。前記手首巻部は手首巻き付け部(111a)と握り端部(111b)及び固着部(111c)により構成される。巻き付け部(111a)は握り端部(111b)から固着部(111c)までの長さは各々長さ18cmである。握り端部(111b)の長さは両側の手首巻き付け部(111a)に挟まれ、長さは10cmである。固着部(111c)は手首巻き付け部(111a)の端部であり、繋止部(222)を保持している。本実施例においては縫い付けてあるが、糊づけなど他の手段を用いることも可能である。手首部(111)の幅は約5cmであり、厚さは3mm程度であるが、握り端部(111b)は厚さ1.5cmに形成されている。この長さや幅、太さや厚みは日本人創動運動訓練者に適当なものであり、適宜変更可能である。
【0026】
両側の手首巻き付け部(111a)に固着部(111c)で繋止部(222)がそれぞれ設けられている。繋止部(222)は上肢訓練用ロープ(21)に着脱自在に繋止可能な繋止部である。第1実施例及び第2実施例において、手首巻き付け部は端部を縫い付けられていたが、本実施例においてはそれぞれの固着部(111c)にそれぞれの繋止部を取付ける構成になっている。しかし第1実施例及び第2実施例のごとく手首巻き付け部の端部で縫い付け又は糊付けなど一体の構造とすることも可能である。すなわち上肢訓練用ロープ(21)に着脱自在に繋止可能であれば、固着部と繋止部はどのような形体でもよい。形状記憶繊維の機能により、上肢訓練用ロープ(21)に吊り下げられた場合には図7に示すごとく握りやすい形に成形されている。手首固定部(444)は任意の材質からなる手首固定部であり、第1実施例の手首固定部(4)に対応しており、同様の形状と機能を持つ。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の創動運動上肢訓練器用吊り具は、手首部又は手首巻き付け部の手首差込位置に任意の創動運動者患側上肢の手首を差し込み、前記手首巻き付け部に移動自在に取り付けた手首固定部を引き下げ、前記手首を創動運動可能に保持できるので、上肢が不自由な創動運動者が自分の手を手首差込位置に差し込んで、手首固定部を引き下げ、一人で利用できる。さらに形状記憶素材で構成された場合には握りやすく、握り具と兼用で利用できるので握り具を取り付ける必要がなくなり、便利になる。
多人数が同一の場所で同時に創動運動でき、患側の上肢で握り具を利用させるための労力が軽減でき、創動運動者の不自由な手に管理者が取り付ける労力を削減でき、上肢訓練器を多数用意しなければならない経費の削減が可能で、次の握り具を利用する創動運動者が速やかに握り具を利用できなかった欠点をなくしさらに創動運動者が自分で利用できる効果がある。
【0028】
多人数が同一の場所で同時に創動運動をする事は創動運動者の創動運動に対する動機付けとして有効である。また創動運動によりリハビリテーションを受ける創動運動者が増加している。すなわち、本発明はその増加により、高価な上肢訓練器を多数購入しなければならない点を改善できる。また、創動運動者の不自由な手を不自由な手で容易につかめない握り具に吊り具等で固定し訓練をはじめさせる運動管理者の労力を減らすことが出来る。
第1実施例においては、吊り具のみで創動運動者の不自由な手を確保し運動した後、他の創動運動者のために簡単に握り具を利用する事が出来、ベルト状で、留め金があり、利用の都度手首に取り付けるバンドや麻痺のある手を保持する器具などを一人一人の創動運動者に合わせて取り付ける不自由をなくす効果がある。上肢の状態が良く患側の手で握り具を握れる創動運動者は、繋止された吊り具の手首固定部を握る邪魔ならない位置に移動し、前記吊り具を患側の手で握る握り具の替わりに利用できる。
第2,3実施例においては、上肢訓練に当たって握り具が本発明と兼用できるので患側の手の握り具は不要になる。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は手首巻き付け部の側面図である。
【図2】図2は手首巻き付け部の平面図である。
【図3】図3は創動運動上肢訓練器用吊り具の要部を示した参考図である。
【図4】図4は創動運動上肢訓練器用吊り具の利用実施状況を示した参考図である。
【図5】図5は創動運動上肢訓練器用吊り具の利用実施状況を示した参考図である。
【図6】図6は創動運動上肢訓練器用吊り具の第2実施例の要部を示した説明図である。
【図7】図7は吊り具第3実施例の平面図である。(正面図と考えた場合、手首巻き付け部(111a)は崩れた形態をなす場合がある。)
【図8】図8は吊り具第3実施例の側面図である。

Claims (2)

  1. 上肢訓練で用いるロープに取り付けて利用することを目的とした、リハビリテーション・運動用に供される上肢訓練器部品であり、上肢訓練のために健側の手で握り利用する握り具と、運動者の患側上肢の手の部分を手首まで差し込み手首固定部を移動する事により不自由な手を確保できる吊り具の兼用品であって、上肢訓練で用いるロープに吊り下げられた場合には、中央中空の握りやすい形に成形された柔軟性のある形状記憶素材からなる手首部と、上肢訓練で用いるロープに着脱自在に繋止可能な任意の材質からなる前記手首部に配置した繋止部と、前記手首部に取り付け可能で、前記手首部に差し込んだ状態の手首を保持可能な任意の材質からなる移動可能な手首固定部とにより、構成される創動運動上肢訓練器用吊り具。
  2. 上肢訓練で用いるロープに取り付けて利用することを目的とした、リハビリテーション・運動用に供される上肢訓練器部品であり、上肢訓練のために健側の手で握り利用する握り具と、運動者の患側上肢の手の部分を手首まで差し込み手首固定部を移動する事により不自由な手を確保できる吊り具の兼用品であって、上肢訓練で用いるロープに吊り下げられた場合には、中央中空の握りやすい形に成形された柔軟性のある形状記憶素材からなり、前記手首部の両端が固着され、前記上肢訓練で用いるロープに着脱自在に繋止可能な繋止部と一体構造の固着手段を有する手首部と、前記手首部に取り付け可能で、前記手首部に差し込んだ状態の手首を保持可能な任意の材質からなる移動可能な手首固定部とにより、構成される創動運動上肢訓練器用吊り具。
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