JP4119410B2 - 旋回流型燃焼炉 - Google Patents

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Description

本発明は、難燃性物質などの産業廃棄物を燃焼、焼却する旋回流型燃焼炉の燃焼室に関する。
廃自動車等から生じるボディ、エンジン等の回収可能物を取り除いた後の大量のシュレッダーダストなどの産業廃棄物は、耐熱性、難燃性化された樹脂が多く、金属、ガラス、土砂等を含有している。そのため、細かく粉砕された前記産業廃棄物や、溶解処理した残渣を燃焼、焼却する場合、従来のストーカー式燃焼炉などでは、燃焼効率が悪く少量ずつ処理しなければならない。また、処理設備の性能を向上させるには多大なコストが必要だった。
このように従来では、産業廃棄物の焼却処理に時間がかかると共にその処理コストも高くなってしまうため、燃焼効率が高く、かつ処理コストの低減と小型化が可能な燃焼炉が望まれていた。そこで、近年、ストーカー式燃焼炉よりも燃焼効率が高く、かつ処理の低コスト化と小型化が可能な燃焼炉として、旋回流方式の燃焼炉(以下、旋回流型燃焼炉という)が提案され、実用化されている(例えば、特許文献1参照。)。旋回流型燃焼炉は、燃焼室内における燃焼を旋回流とすることによって、従来のストーカー式燃焼炉に比べて燃焼効率を高めることができる。
特許第3049170号公報
ところで、上記特許文献1に記載されているような従来の旋回流型燃焼炉では、燃焼室内の燃焼温度が一般に1200℃以上の高温になる。これにより、連続的に多量の細かく粉砕された前記産業廃棄物などの可燃物を投入口から燃焼室内に投入すると、可燃性ガスが急激に発生し、同時に生じる水分等の生成により、可燃性ガス周囲の温度上昇を妨げて黒煙や煤などが発生して、燃焼効率が低下する。燃焼効率を上げるために発生する黒煙や煤などを解消する必要があるが、黒煙や煤などを個別に対処すると設備構造が複雑、大型化し、コストが高くなる。
また、投入口から燃焼室内に投入する前記産業廃棄物などの可燃物の投入量を少なくすれば黒煙や煤などの発生を抑えることができるが、処理効率が大幅に低下する。
そこで本発明は、低コストで燃焼効率と処理効率の向上を図ることができる旋回流型燃焼炉の燃焼室を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、投入される被燃焼物を燃焼室内で旋回流の燃焼炎で燃焼、焼却する旋回流型燃焼炉であって、前記燃焼室は水平方向より鉛直方向に長く、かつ前記燃焼室の鉛直方向においてその略中央部の水平面が最大径となるように、前記略中央部が水平方向に膨らんでおり、鉛直方向の長軸と、該長軸と直交する前記略中央部における水平方向の短軸との比が7:4〜9:8となるような略楕円体である旋回流型燃焼炉において、前記燃焼室から排出される排出ガスを再度燃焼室に送り戻す循環装置と、この循環装置内の前記排出ガスを外部に排出する排出手段とを備え、前記循環装置は、前記燃焼室の上部に設けられた排出口と、前記燃焼室の高さ方向中央よりも下方の壁面に設けられて前記排出ガスを前記燃焼室に戻す導入口と、前記排出口と前記導入口とを連通させる送気管を有し、前記排出手段は、前記送気管から下方へ向けて延在する排出管を備え、該排出管の下端部は、前記燃焼室の全周に亘って設けられるとともに、前記排出ガスを外部に排出する外部排気管と接続されていることを特徴としている。
これによれば、旋回流の燃焼炎を、燃焼室の最大直径付近で発生させることができるので、燃焼経路が最大になり、燃焼経路長さを最大限に利用することで、燃焼炎と被燃焼物から発生する可燃性ガスとの反応時間を十分に確保できる。またこれにより、黒煙や煤などを処理する設備を設けることなく黒煙や煤などの発生を抑えて連続的にシュレッダーダストや残渣などの可燃物の燃焼を良好に行うことができるで、低コストで燃焼効率と処理効率の向上を図ることができる。また、送気管からの排出ガスの一部は、排出管に流れ込み、排出管の下端部を周方向に循環する。この循環する排出ガスの熱によって燃焼室の壁面が保温され、燃焼室内の温度低下が防止される。また、燃焼の初期段階においては、燃焼室内の温度が速やかに上昇する等の利点がある。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記燃焼室内に被燃焼物を投入する投入口を、前記燃焼室内の鉛直方向における有効高さの2/5〜3/4の範囲で、前記最大径となる略中央部に向けて設置することを特徴としている。
これによれば、投入口が、楕円体形状の燃焼室中、断面半径が比較的大きい位置にあると共に、その向きが被燃焼物の燃焼経路が最も長くなる燃焼室の略中央部に向けられている。そのため、被燃焼物が最も燃焼の長い位置、すなわち、断面半径が最も長い燃焼室の略中央部に投入されることになり、燃焼効率が他の位置からの投入に比べて著しく向上する。なお、投入口の位置が、燃焼室内の鉛直方向における有効高さ3/4よりも高い位置であると、投入位置が高すぎるため、被燃焼物が燃焼炎と絡む前に不完全状態で排気ダクト等に運ばれてしまい、燃焼効率が悪くなる。また、投入口の位置が、燃焼室内の鉛直方向における有効高さ2/5よりも低い位置であると、投入位置が低すぎるため、被燃焼物が旋回流に乗る前に不完全燃焼状態で落下してしまい、燃焼効率が悪くなる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記略楕円体状の燃焼室の前記最大径となる略中央部が平面形状であることを特徴としている。
これによれば、略楕円体状の燃焼室の最大径となる略中央部が平面形状なので、その中央部付近にある炎が燃焼室の壁面によって方向付けらることがない。そのため、ダクト等による吸引力によって中央部付近の炎に上向きの力を加えれば、容易に上方に向かう旋回流を発生させることができる。したがって、排気ダクトを上方に設けた場合には、略中央部が曲面形状の場合と比べ、循環が促進されることになり、排気効率が向上し、燃焼効率も向上する。なお、略中央部が曲面形状の場合には、燃焼室の最大径部よりも上側の燃焼室側面が下向きとなる。そのため、中央部付近にある炎が燃焼室の壁面によって下方向に方向付けられてしまい、上方に向かう旋回流を発生させることが困難となる。
以上説明したように本発明に係る旋回流型燃焼炉の燃焼室によれば、旋回流の燃焼炎を燃焼室の最大直径付近で発生させることにより、燃焼経路が最大になり燃焼経路長さを最大限に利用して、燃焼炎と被燃焼物から発生する可燃性ガスとの反応時間を十分に確保できる。これにより、黒煙や煤などを処理する設備を設けることなく黒煙や煤などの発生を抑えて連続的にシュレッダーダストや残渣などの可燃物の燃焼を良好に行うことができるで、低コストで燃焼効率と処理効率の向上を図ることができる。
図1〜図5を参照して、1は、投入される被燃焼物を旋回流の燃焼炎で燃焼させる旋回流燃焼炉である。
旋回流燃焼炉1は、上部部材2、中部部材3、下部部材4の円柱状の3つの部材を備えており、それぞれの部材2、3、4には、その外周に枠体2a、3a、4aが設けられている。
枠体2aの下端部にはフランジ2a1が設けられており、これと同様に、枠体3aの上端部及び下端部にもフランジ3a1が、枠体4aの上端部にもフランジ4a1が設けられている。下部部材4、中部部材3、上部部材2を下からこの順に積み重ねた状態で、各フランジ2a1、3a1、4a1をボルト5とナット6で締結することにより、各部材2、3、4が一体化し、旋回流燃焼炉1が構成される。
旋回流燃焼炉1は、略回転楕円体に形成されている燃焼室7を備えており、この燃焼室7は、各部材2、3、4に設けられている、燃焼室上部7a、燃焼室中部7b、燃焼室下部7cによって構成されている。
燃焼室7は、垂直方向の中心軸線(以下、長軸という)Hに対して左右対称(投入口T、排出口8a、導入口8bの部分を除く)であり、燃焼室7の長軸H方向の略中央部における水平方向の軸線(以下、短軸という)Lでの径が最も大きい。即ち、この短軸Lの位置が燃焼室7の最大直径部分である。燃焼室7は、その長軸Hと短軸Lとの比(H:L)が7:4〜9:8の範囲になるような断面形状が略楕円形又は略卵形に形成されており、より好ましくは(H:L)が5:4〜3:2となるような形状である。
本発明者の実験によれば、(H:L)が9:8より短軸Lの比が大きくなって、例えば(H:L)が9:8.5になると、球体に近くなることによって燃焼室7内の燃焼容積を稼げないばかりか、燃焼炎の旋回流が拡散してしまい、燃焼経路の増長が望めなくなる。このため、燃焼効率が低下し、燃焼効率を上げるためにより大量の大気を燃焼室7内に導入すれば、益々燃焼炎の移動速度が速くなり、燃焼する前に可燃ガスが排出口8aから排出される不具合が生じた。
また、本発明者の実験によれば、(H:L)が7:4未満となって、例えば(H:L)が8:4になると、縦長になり過ぎることによって燃焼室7内の頂部における高温常態の熱輻射がうまく作用せず、燃焼室7内の頂部の温度低下が顕著となり易くなり、燃焼効率が低下した。
よって、本発明の実施形態のように、燃焼室7の長軸Hと短軸Lとの比(H:L)が7:4〜9:8の略楕円体とすることにより、燃焼経路長効果と熱輻射効果の両方の効果をバランスよく良好に得ることができ、燃焼効率を上げることができた。図1に示す本実施の形態では、燃焼室7の長軸Hと短軸Lとの比(H:L)が5:4の略楕円体とした。
また、旋回流燃焼炉1は、廃自動車から発生するシュレッダーダストを溶解または分解処理した残渣等の被燃焼物を外部から投入するための投入口Tと、それら被燃焼物が燃焼して発生するガスを排出する排出口8aと、その排出口8aから排出された排出ガス等燃焼室7内に導入する導入口8bとが設けられている。
投入口Tは、燃焼室7内の長軸H方向の略中央部に可燃物が投入されるように斜め下方に向けて傾斜している。なお、投入口Tは、燃焼室7の長軸H方向における燃焼室7内の有効高さの約2/5〜3/4の範囲の位置に設置する。この場合も、投入口Tを燃焼室7の長軸H方向の中央部に向けて設置する。
この投入口Tには、旋回流燃焼炉1の外部に設置されるホッパ9から被燃焼物を投入するための投入管10が挿通されている。この投入管10の上流端と、ホッパ9下部の側壁から外側に向けて水平に延びるコンベア管9aの下流端とは、上下方向の接続管11で接続されている。
ホッパ9の上部には上蓋9bが設けられており、この上蓋9bを開けてホッパ9内に被燃焼物を投入する。
投入管10の上流側には、投入管10の管方向に延びる棒部12aと、投入管10の内周形状に沿う形状の押出部12bとで構成される押出棒12が設けられている。押出棒12の棒部12bは、投入管10の上流側端部の側壁10a中央に形成されている孔10bに挿通されている。これにより、棒部12bを投入管10の下流側に向けて押すことにより、押出部12aで投入管10内部に残留した被燃焼物を燃焼室7内に押し出すことができる。
ホッパ9の下部及び接続管11内には、ホッパ9内の被燃焼物を接続管11下流側に移動させ、投入管10に運ぶためのスクリューコンベア13が設けられており、このスクリューコンベア13は、接続管11の上側に設置されているモータ14の動力をベルト15で伝達することにより駆動される。また、このモータ14の動力は、スクリューコンベア13及びベルト16を介して、ホッパ9内に設けられている解し機構17に伝達される。
解し機構17は、ベルト6によって回転力を付与される回転軸17aと、その回転軸17aに対して垂直に取り付けられている複数の解し棒17bとで構成されている。
なお、このホッパ9は、所定の傾動手段によって、θ1=5度程度傾動可能に構成するのが好ましい。
排出口8aは、燃焼室7の上部7aに3カ所、等間隔に設けられており、この排出口8aから燃焼室内での燃焼に伴い発生したガスが自然対流によって排出される。導入口8bは、燃焼室中部7bの高さ方向中央よりも下方の壁面に3カ所、等間隔に設けられている。これら排出口8aと導入口8bとは、副燃焼室部18及び送気管19(循環装置)によって連通されており、この副燃焼室部18及び送気管19を通って排出口8aからの排出ガスが導入口8bに再度導入される。
送気管19の途中には、外部から大気を導入する大気導入管20が接続されている。送気管19の大気導入管20が接続された部分の下流側は、排出口8aからの排出ガスと大気導入管20からの大気を混合するガス混合部19aを構成している。
送気管19のガス混合部19aは、燃焼室7の導入口8bに対し、水平より下向きにθ2=5度傾斜した管方向で接続されている。これにより、燃焼室7内に投入されて燃焼室下部7cに位置している被燃焼物に排出ガス等が吹き込みやすくなる。さらに、導入口8bより下の部分に生じる旋回流の旋回数が増加するため、大気と排出ガスとの混合経路、及び、それらの混合ガスの燃焼経路が長くなり、燃焼効率が著しく高まる。
また、送気管19のガス混合部19aは、燃焼室7の壁面の法線方向aに対し水平方向にθ3=75度傾斜(燃焼室7の壁面の接方向bに対し水平方向に15度傾斜)させて、接続されている。これにより、導入口8bから燃焼室7の内壁に沿って排出ガスと大気との混合ガスが導入されるようになっており、これら導入される混合ガスにより、燃焼室7内に効率よく旋回流を生じさせることができる。
大気導入管20には、その端部にブロア等の大気加圧手段(図示しない)が接続されている。この大気加圧手段による、燃焼室7内への大気導入圧は、0.5〜0.7MPaであり、その大気導入量は、600Nmm/h〜700Nmm/hである。
副燃焼室部18は、第1副燃焼室18a、第2副燃焼室18b、第3副燃焼室18cの、3つの副燃焼室18a、18b、18cで構成されている。各副燃焼室18a、18b、18cはその室内形状が略球状体に形成されており、第1副燃焼室18aの球状体の半径は、排出口8aの径よりもおおきくなっている。また、第1副燃焼室18a、第2副燃焼室18b、第3副燃焼室18cの順に、球状体の半径が小さくなっている。
これにより、排出口8aから排出された排出ガスは、第1副燃焼室18aに進入する際にその流速が減速され、排出ガスの第1副燃焼室18aでの滞留時間が長くなる。そして、第1副燃焼室18aでの滞留中にさらに燃焼が進んだ排出ガスは、第2副燃焼室18b、第3副燃焼室18cに、順に進入し、その際に流速が加速される。このように、第1副燃焼室18a、第2副燃焼室18b、第3副燃焼室18cの順に球状体の半径が徐々に小さくなっていることにより、排ガスが通過する際にガスの流速が急激に変化しないようになっている。
上記送気管19の途中には、下方に延びる排出管21が接続されており、この排出管21の下端に、接続部22を介して循環部23が接続されている。これら接続部22及び循環部23は、燃焼室下部7cの側方に、全周にわたって形成されており、循環部23には、外部と連通する外部排気管24が接続され、この外部排気管24には大気吸引手段(図示しない)が接続されている。
この大気吸引手段による大気吸引量は、上記大気加圧手段による大気導入量よりも多くなるように設定されており、これにより、燃焼室7内は約−1mmAq〜−5mmAqの負圧となっている。この−1mmAq〜−5mmAqという燃焼室7内圧力は、燃焼炎が投入口Tから逆流せず、かつ、被燃焼物から発生する可燃ガス及び燃焼炎の排出口8aへの排出速度が速くなりすぎない圧力である。
燃焼室下部7cの底部には、その下側に灰排出用通路25が連通されていると共に、外部から振動させることができる26が設置されている。この26は上下2段の網目を備えており、上段の網目は目が粗く、下段の網目は目が細かく形成されている。この26を外部から振動させることにより、燃焼後の細かい灰は灰排出用通路25に落下し、所定の排出手段によってこの灰が外部に排出される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、被燃焼物をホッパ9内に投入する。そして、モータ14を駆動させると、解し機構17によってホッパ9内の被燃焼物が分解され、その分解されてホッパ9下部に落下した被燃焼物がスクリューコンベア13によってコンベア管9aの下流側に運ばれる。コンベア管9aの下流側に運ばれた被燃焼物は、接続管11を通って投入管10に落下し、投入管10の傾斜によって投入口Tから燃焼室7内に投入される。この被燃焼物は、廃車された自動車のうち、インストルメンタルパネルやシートに代表される樹脂を多く含む部分を粉砕したシュレッダーダストを、溶剤や水蒸気を用いて溶解または分解した後に、溶解または分解されずに残った汚泥状物質を乾燥させて液体分を除去した残渣である。この残渣は、固形・粉末状であり、樹脂未分解物の他、金属分、土砂、ガラス及び炭素類が含まれている。
次に、投入口Tから種火(新聞紙に火を付けたもの等)を投入することによって、燃焼室7内の被燃焼物に対して点火を行う。そして、上記大気加圧手段を駆動させ、大気導入管20から導入口8bに対して大気を供給する。これにより、大気が3箇所の導入口8bから燃焼室7の内壁に沿って導入され、燃焼室7内に螺旋状の旋回流が発生する。そして、被燃焼物の燃焼炎が旋回流に乗って旋回する。
この旋回流で被燃焼物が燃焼されて発生したガスは、排出口8aから排出されて副燃焼室部18に進入する。副燃焼室部18の第1副燃焼室18aに進入したガスは、上述したように流速が減速されるので、第1副燃焼室18aでの滞留時間が長くなり、排ガスに含まれる未燃ガス及び煤等が再燃焼される。さらに、第2副燃焼室18b及び第3副燃焼室18cで流速を加速しつつ、未燃ガス及び煤等の再燃焼を行う。そして、再燃焼された排ガスは、第3副燃焼室18cから送気管19に流れ込み、大気導入管20から導入される大気とガス混合部19aで混合される。この混合ガスは、導入口8bから燃焼室7内に導入される。
また、送気管19からの排ガス及び大気導入管20からの大気の一部は、排出管21に流れ込み、それら排出ガスは、接続部22を介して循環部23を循環する。この循環部23を循環する排出ガスの熱によって下部部材4が保温され、燃焼室7内の温度低下が防止される。また、燃焼の初期段階においては、燃焼室7内の温度が速やかに上昇する。
このようにして循環部23を循環した後に外部排気管24から排気された排ガスは、触媒を経由して燃焼炎と共に2次燃焼機(図示しない)に送出される。この2次燃焼機では、副燃焼室部18で燃焼しきれない未燃ガス(hc、一酸化炭素等)を摂氏800〜900度で燃焼した後、これらをCO2とH2Oとにする。そして、2次燃焼機を経た排ガスは、排ガス処理系でCO2とH2Oとに処理される。
この状態で投入口Tから被燃焼物を所定量ずつ断続的に投入すると、投入した被燃焼物は燃焼室7の高さ方向中央部付近に放出され、燃焼室7内の旋回流と反応して燃焼される。この際、燃焼室7内は旋回流の燃焼炎によって高温(摂氏1200〜1350度以上)になる。
このように構成された旋回流燃焼炉1で残渣を燃焼処理した結果、燃焼状態は良好で、最も温度の高い燃焼室7中央部では摂氏1350度の炉温を得ることができた。また、煤の発生率は1%以下に抑制され、CO濃度は10ppm以下、ダイオキシン濃度は0.4ng/m3以下に抑制された。
なお、本実施形態では、送気管19のガス混合部19aを、燃焼室7の導入口8bに対し、水平より下向きに5度傾斜した管方向で接続しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、燃焼室7内の導入口8bより下の部分に生じる旋回流の旋回数が増加し、大気と排出ガスとの混合経路、及び、それらの混合ガスの燃焼経路が長くなり、燃焼効率が著しく高まるような傾斜角度であれば良い。具体的には、導入する大気の圧力及び導入量に応じて、0度より大きくかつ15度以下の傾斜角度に調整する。
また、本実施形態では、ガス混合部19aを、燃焼室7の壁面の法線方向に対し水平方向に75度傾斜(燃焼室7の壁面の接戦方向に対し水平方向に15度傾斜)させているが、本発明はこれに限定されるものではなく、導入口8bから燃焼室7の内壁に沿って混合ガスが導入され、燃焼室7内に効率よく旋回流が生じるような傾斜角度であれば良い。具体的には、導入する大気の圧力及び導入量、燃焼室の大きさ及び形状等に応じて、燃焼室の壁面の法線方向に対し水平方向に傾斜させるようにする。
なお、本実施形態では、導入口8bを、燃焼室中部7bの高さ方向中央よりも下方の壁面に3カ所、等間隔に設けているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、燃焼室7の高さ方向の位置が異なる2箇所に導入口8bをそれぞれ設け、燃焼室7内に投入された被燃焼物の量によって、用いる導入口8bを変えるようにしても良い。
なお、本実施形態では、略楕円形の燃焼室7について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図6に示すような燃焼室7としても良い。
この燃焼室7は、燃焼室上部7aの内壁面を略楕円形よりも外方向に膨らむようにして少し平たくし、燃焼室7内の長軸H方向の中央部付近(燃焼室7の最大直径付近)を略楕円形に略内接する平面とし、更に、燃焼室下部7cも短軸Lと平行な略楕円形に略内接する平面とした。
なお、燃焼室7内の長軸H方向の中央部付近(燃焼室7の最大直径付近)と燃焼室下部7c内壁面の間も略楕円形に略内接する平面とした。他の構成は図1に示した実施形態と同様であり、重複する説明は省略する。
本実施の形態では、燃焼室7の上部7a内壁面を曲面を少し平たくしたことにより、この上部7a内壁面で熱源である旋回流の燃焼炎からの輻射熱を効果的に反射して、熱輻射効果をより高めて燃焼効率をさらに向上させることができる。
更に、中央部付近(燃焼室7の最大直径付近)を平面とし、更に、下部7c内壁面も平面としたことにより、曲面の場合に比べて可燃性ガスの接触面積を大きくすることができるので、可燃性ガスの発生率を高めて燃焼効率をさらに向上させることができる。
なお、本実施の形態においても、燃焼室7は、その長軸Hと短軸Lとの比(H:L)が7:4〜9:8の範囲になるような断面形状に形成されており、より好ましくは(H:L)が5:4〜3:2となるような形状である。
本発明の実施形態に係る旋回流燃焼炉を示す断面図 図1のII−II線断面図 図1のIII−III線断面図 図1のIV−IV線断面図 図1のV−V線断面図 本発明の他の実施形態に係る旋回流燃焼炉を示す断面図
符号の説明
7 燃焼室
8a 排出口
8b 導入口
20 大気導入管

Claims (4)

  1. 投入される被燃焼物を燃焼室内で旋回流の燃焼炎で燃焼、焼却する旋回流型燃焼炉であって、前記燃焼室は水平方向より鉛直方向に長く、かつ前記燃焼室の鉛直方向においてその略中央部の水平面が最大径となるように、前記略中央部が水平方向に膨らんでおり、鉛直方向の長軸と、該長軸と直交する前記略中央部における水平方向の短軸との比が7:4〜9:8となるような略楕円体である旋回流型燃焼炉において、
    前記燃焼室から排出される排出ガスを再度燃焼室に送り戻す循環装置と、この循環装置内の前記排出ガスを外部に排出する排出手段とを備え、
    前記循環装置は、前記燃焼室の上部に設けられた排出口と、前記燃焼室の高さ方向中央よりも下方の壁面に設けられて前記排出ガスを前記燃焼室に戻す導入口と、前記排出口と前記導入口とを連通させる送気管を有し、
    前記排出手段は、前記送気管から下方へ向けて延在する排出管を備え、該排出管の下端部は、前記燃焼室の全周に亘って設けられるとともに前記排出ガスを外部に排出する外部排気管と接続されている
    ことを特徴とする旋回流型燃焼炉。
  2. 前記燃焼室内に被燃焼物を投入する投入口を、前記燃焼室内の鉛直方向における有効高さの2/5〜3/4の範囲で、前記最大径となる略中央部に向けて設置することを特徴とする請求項1に記載の旋回流型燃焼炉。
  3. 前記略楕円体状の燃焼室の前記最大径となる略中央部が平面形状である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の旋回流型燃焼炉。
  4. 前記略楕円体状の燃焼室の最下部が平面形状である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の旋回流型燃焼炉。
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