JP4117501B1 - トイレ用設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】トイレ室の限られたスペースに効率的に配置でき、効率的な暖房を可能としたトイレ用暖房装置及びこれを備えたトイレ用設備を提供する。
【解決手段】上面が取付状態において略水平となる設置基準面とされ、前記設置基準面に対向する下面に温風を吹き出す吹出口が設けられ、前縁に向かって厚みが薄くなるように前記下面が傾斜してなることを特徴とするトイレ用暖房装置が提供される。また、トイレ室の壁面に沿って設けられる棚板と、前記棚板の下面に取り付けられる上記のトイレ用暖房装置と、を備えたことを特徴とするトイレ用設備が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、トイレ用設備に関し、具体的にはトイレ室を暖房可能なトイレ用暖房装置を備えたトイレ用設備に関する。
トイレ室を暖房することにより冬場でも快適にトイレを使用でき、他室との温度差による高齢者の脳卒中などを防ぐことができる。トイレ室を暖房する装置として、便器の背後にキャビネットを設置し、このキャビネットに設けた吹出口から温風を吹き出す暖房装置が開示されている(特許文献1)。
特開2005−249311号公報
しかし、便器の配置は当初から決まっている場合が多く、暖房用のキャビネットを便器の背後に設置することは容易ではない。また、トイレ室のスペースは限られており、見栄えや圧迫感の点でも改善の余地があった。またさらに、使用者の足下を含めたトイレ室のスペースを効率的に暖房するためにも、さらなる工夫が必要である。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、トイレ室の限られたスペースに効率的に配置でき、効率的な暖房を可能としたトイレ用暖房装置を備えたトイレ用設備を提供する。
本発明の一態様によれば、便器と、トイレ室の壁面に沿って設けられる棚板と、前記棚板の前記便器に近い端部の下面に取り付けられ前記トイレ室の床面から離間したトイレ用暖房装置と、を備え、前記トイレ用暖房装置は、前記棚板の前記下面に取り付けられる上面と、前記上面に対向する下面と、を有し、前記トイレ用暖房装置の前記下面は、前記トイレ用暖房装置の厚みが前縁に向かって薄くなるように傾斜してなり、前記トイレ用暖房装置の前記下面には、温風を吹き出す吹出口が設けられ、前記トイレ用暖房装置は、前記吹出口から斜め下方に向け且つ前記トイレ室の略対角方向に向けて前記温風を吹き出すことを特徴とするトイレ用設備が提供される。
本発明によれば、トイレ室の限られたスペースに効率的に配置でき、効率的な暖房を可能としたトイレ用暖房装置を備えたトイレ用設備が提供される。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付す。
図1は、本発明の実施の形態に係るトイレ用暖房装置が設置されたトイレ室を例示する模式図である。
また、図2は、このトイレ用暖房装置を正面から眺めた模式図である。
また、図3は、このトイレ用暖房装置を横から眺めた模式図である。
図1に例示したトイレ室900には、便器800が設置され、その側方において第1の方向Xに延在した棚板100が設けられている。便器800には、温水洗浄便座装置810が設けられ、便座に座った使用者の「おしり」などに向けて水を噴射し洗浄可能とされている。
棚板100の下には、トイレットペーパー590を保持するペーパーホルダ500が設けられている。また、棚板100の下には、キャビネット600、602などを設置してもよい。また、棚板100には、水栓170を付設した手洗いボウル160を設けてもよい。
そして、便器800の後方において、棚板100の下にトイレ用暖房装置700が設けられている。すなわち、トイレ用暖房装置700は、その上面が取付状態において略水平となる設置基準面700Tとされ、前縁に向けてその厚みが薄くなるように傾斜した下面700Sと、を有する。下面700Sをこのように傾斜させることによって、トイレ用暖房装置700を棚板100の下に隠蔽し、トイレ室900に入室した使用者の視線からほぼ外すことができる。また、便器800の脇のスペースは、便器800が邪魔をするために手を伸ばしても届きにくく、キャビネットなどを配置しても使い勝手がよくない。これに対して、本実施形態によれば、トイレ室900の見栄えを損なうことなく、便器800の脇のデッドスペースに効率的にトイレ用暖房装置700を配置することができる。
また、棚板100の下にトイレ用暖房装置700を設置することにより、水などがかかりにくく、ホコリや汚れもつきにくくなる。ホコリが付きにくいので、吸気口702にたまるダストも少なく、長期間にわたり円滑な送風動作が可能となる。
またさらに、便器800から万が一水が溢れでたような場合でも、トイレ用暖房装置700の冠水を防止できる。
そして、本実施形態においては、トイレ用暖房装置700の下面700Sに、吸気口702と吹出口704とが設けられている。すなわち、トイレ室900の空気は矢印Aで表したように吸気口702から吸引され、加熱されて吹出口704から矢印Bの方向に吹き出される。
図4は、本実施形態のトイレ用暖房装置700から吹き出される温風の方向を例示した模式図である。
本実施形態においては、温風は矢印Aで表したように、トイレ室900の略対角方向に沿って斜め下方に向けて吹き出される。トイレ用暖房装置700から吹き出された温風は、便器800の前端800Pの付近の床面の近くを流れ、広がりながら対角方向に向けて上昇する。このように、トイレ室900の略対角方向に沿って温風を吹き出すことにより、トイレ室900をむらなく効率的に暖めることが可能となる。また特に、便器800の前端800Pの付近の床面の近くに温風が供給されることにより、使用者の足下が暖まり、極めて効率的な暖房が可能となる。
一方、夏場などは、ヒータを停止させ、涼風を送風させることにより、トイレ室900の空気を循環させて快適な空間をつくることもできる。
図5は、本実施形態のトイレ用暖房装置700の内部構造を例示する模式図である。
また、図6は、このトイレ用暖房装置700の風路を表す模式図である。
トイレ用暖房装置700の吸気口702には防塵フィルタ708が設けられている。防塵フィルタ708は着脱可能とされ、洗浄や交換を容易に行うことができる。また、吸気口702の内側には脱臭触媒シート709が設けられている。ファン712により吸気されたトイレ室900の空気に含まれる臭気成分を脱臭触媒シート709に吸着させ、臭気を除去することができる。また、サーミスタ710を設けて室内の温度を計測可能としている。
吸気された空気は、温風用のダクト714と芳香用のダクト730に分岐して流れる。温風用のダクト714には、ヒータ718と温度ヒューズ720が設けられている。ヒータ718は、サーモスタット721により制御される。また、加熱された温風の風路は、マイカ724により保護されている。温風の吹出口704にはルーバー728が設けられ、吹き出し方向が上下左右方向の少なくともいずれかに調節可能とされている。
一方、ファン712により吸引され芳香用のダクト730に送られた空気は、フレグランス用トレイ734に設けられた芳香剤の揮発成分が混入され、吹出口738から放出される。このようにして、温風と、芳香を含む空気と、がそれぞれ放出される。なお、図示しない風路切り替え手段を設け、温風用のダクト714と芳香用のダクト730のいずれか一方のみに送気するようにしてもよい。
本実施形態によれば、吹出口704が設けられたトイレ用暖房装置700の下面700Sが棚板100の主面に対して傾斜している。すなわち、トイレ用暖房装置700の厚みが前方に向けて薄くなるように下面700Sが傾斜している。下面700Sをこのように傾斜させることにより、矢印Bで表したように、吹出口704から斜め下方に向けて温風を吹き出しやすくなる。つまり、温風の吹き出し方向(矢印B)に対して、吹出口704が設けられた下面700Sを垂直に近づけることができる。その結果として、吸気口702から垂直に近い方向に温風を吹き出させることができ、吹き出し部の損失を低減できる。
なお、図5に表したように、棚板100は、例えば、天板110と、幕板120と、をL型アングル130で結合した構造とすることができる。また、天板110は、化粧板112と、補強板114と、を積層した構造とすることができる。そして、図5に表したように、幕板120は、トイレ用暖房装置700の前縁を隠蔽するように設けられ、使用者からトイレ用暖房装置700が見えないようにして見栄えをすっきりさせている。
次に、本実施形態のトイレ用暖房装置700の下面700Sの傾斜についてさらに詳しく説明する。
図7は、標準的なトイレ室における平面配置関係を表す模式図である。
多くのトイレ室900において、ドアの配置は、便器800に対して側面の端に設けられるか(902A)、または対向正面の端に設けられる(902B)。本実施形態によれば、これらいずれの場合も、ドア902A、902Bを開けてトイレ室900に入室する使用者の視線からトイレ用暖房装置700をほぼ外すことができる。
図8は、ドア902Aの位置に立った使用者の視線を表す模式図である。
この時、ドア902Aからトイレ用暖房装置700の後端までの距離は、1573ミリメータである。身長の5パーセントタイル値によると、成人女性の視点の高さは、1321ミリメータである。つまり、成人女性の95パーセントの視点は、1321ミリメータよりも高い。同様に、成人男性の95パーセントの視点は、1432ミリメータよりも高い。
図8に表したように、標準的なサイズのトイレ室900において、棚板100の奥行きを170ミリメータ(図7参照)、棚板100の上面を床面から750ミリメータ、幕板120の下端を棚板100上面から90ミリメータ、としたとき、トイレ用暖房装置700の前端の厚みを棚板100上面から90ミリメータ、トイレ用暖房装置700の後端の厚みを棚板100上面から194ミリメータ、とすれば、成人男女の95パーセント以上は、ドア902Aの位置からトイレ用暖房装置700が見えない。つまり、ドア902Aの位置に立った使用者の視線からトイレ用暖房装置700を外すことができる。
図9は、ドア902Bの位置に立った使用者の視線を表す模式図である。
この時、ドア902Bからトイレ用暖房装置700の後端までの距離は、1581ミリメータである。図9においても、成人女性及び男性の視点の高さの5パーセントタイル値に基づいて視線を表した。
ドア902Bの位置からみた場合には、トイレ用暖房装置700の前端の厚みを棚板100上面から90ミリメータ、トイレ用暖房装置700の後端の厚みを棚板100上面から235ミリメータ、とすれば、成人男女の95パーセント以上は、ドア902Bの位置からトイレ用暖房装置700が見えない。つまり、ドア902Bの位置に立った使用者の視線からトイレ用暖房装置700を外すことができる。
このように、本実施形態によれば、棚板100の下にトイレ用暖房装置700を設置することより、トイレ室900に入る使用者からはその存在が殆ど気にならず、見栄えがすっきりとして美観を保つことができる。
図10は、比較例としてのトイレ用暖房装置を例示した模式図である。
例えば、キャビネット600の下方に設けられた吹出口790あるいはキャビネット600の前面に設けられた吹出口792から温風を吹き出す比較例の場合、便器800の後方にまで温風を行き渡らせることが容易ではない。つまり、トイレ室900の前半部のみに温風が滞留しやすく、むらのない暖房のためには改善の余地がある。
一方、便器800の脇の棚板100の下に、ヒータユニット794を設けて温風を吹き出させる比較例の場合、トイレ室900の対角方向に温風を吹き出すことも可能であるが、トイレ室900の床面に設置すると、吹出口の位置は低く、温風を下方に吹き出すことは困難である。このようなヒータユニット794から吹き出された温風は吹き出し直後にすぐに床面にあたって上昇を開始してしまい、対角方向の床面にまで行き渡らない。またさらに、ヒータユニット794を床面に設置すると、狭いトイレ室900のスペースを圧迫し、見栄えが悪く美観を損ねる。
一方、便器800の後方にキャビネットを設け、その吹出口796から温風を吹き出させる比較例の場合、暖房用のキャビネットを便器の背後に設置することは容易ではなく、また圧迫感や見栄えの点でも改善の余地がある。また、吹出口796からみて便器800の正面の空間は死角となり、使用者が専ら存在する便器800の正面の空間を効率的に暖房できない点で改善の余地がある。
これら比較例に対して、本実施形態によれば、棚板100の下にトイレ用暖房装置700を設置することにより、デッドスペースを有効に活用して見栄えがよく美観にもすぐれる。そして、図4に関して前述したように、トイレ室900の略対角方向に沿って斜め下方に温風を吹き出させることにより、使用者の足下からトイレ室900の全体を効率的にむらなく暖めることができる。特に、棚板100の下という高い位置から温風を斜め下方に吹き出させることにより、トイレ室900の床面に干渉されずに温風を対角方向の隅にまで行き渡らせることができる。
図11は、本実施形態のトイレ用暖房装置の制御システムを例示するブロック図である。
本実施形態のトイレ用暖房装置700は、単独で独立制御による動作を可能としてもよい。また一方、図11に表したように、リモコンや温水洗浄便座装置810からの制御により動作させてもよい。すなわち、図11に表した具体例の場合、ビルトインリモコン200と、電源ユニット610と、による制御系が設けられている。ビルトインリモコン200からの有線による制御信号が電源ユニット610に送信され、電源ユニット610から有線により電力と制御信号がトイレ用暖房装置700に出力される。
一方、温水洗浄便座装置810を制御するフラットリモコン280とスティックリモコン290が設けられ、これらから赤外線により制御信号が温水洗浄便座装置810に送信される。温水洗浄便座装置810は電波送信部840を有し、電源ユニット610に設けられた電波受信部230に電波による制御信号を送信する。つまり、トイレ用暖房装置700は、フラットリモコン280やスティックリモコン290によっても制御可能とされている。
またさらに、温水洗浄便座装置810に設けられた人体検知センサ(図示せず)などによる人体検知情報に基づいて、トイレ用暖房装置700を制御することも可能である。具体的には、使用者がトイレ室900に入室すると、温水洗浄便座装置810に設けられた人体検知センサがこれを検知し、電源ユニット610に制御信号を送信することで、トイレ用暖房装置700の運転を自動的に開始させることもできる。
図12は、本具体例のビルトインリモコン200と電源ユニット610を例示する模式図である。
棚板100の下には、ビルトインリモコン200が取り付けられている。そして、リモコン200の前部の下にはペーパーホルダ500が固定ピース510により固定されている。一方、ペーパーホルダ500の背後において、棚板100の裏面にL型アングル350が取り付けられている。電源ユニット610は、L型アングル350にネジ353で締め付けることにより取り付けられている。そして、電源ユニット610には、トイレ用暖房装置700などに電力を供給するためのコンセント612が設けられている。
図13は、本実施形態のトイレ用暖房装置の操作部の構造を例示する模式図である。
トイレ用暖房装置700の下面700Sには、電源のオンオフやヒータのオンオフ、風量の切り替えなどの操作スイッチを適宜設けることができる。これら操作スイッチは、下面700Sに設けられた操作部740の操作面742に配置することができる。この場合、操作部740を可動にして、図13(a)に表したように収納させた状態においては、操作面742が下面700Sと略同一面となるようにすれば、トイレを使用する使用者にとって目立つことがなく、見栄えや美観を損ねることもない。一方、図13(b)に表したように、操作部740を引き出せば、操作面742は正面方向を向くので、使用者は操作面742に設けられたスイッチ類を操作しやすく便利である。
(実施例)
本発明者は、本実施形態にかかるトイレ用暖房装置と、比較例のトイレ用暖房装置と、についてそれぞれシミュレーションによる解析を行った。
図14及び図15は、本実施形態及び比較例のトイレ用暖房装置による暖房効果のシミュレーション結果を表す模式図である。
ここでは、比較例として、図10に表したキャビネット600の下方の吹出口790から温風を吹き出すものを採用した。暖房開始前のトイレ室900の室内温度は5℃、吹出口704および吹出口790の温度は100℃、とし、暖房を開始した後のトイレ室900における15℃の等温線の広がり方を比較した。
図14(a)は、本実施形態のトイレ用暖房装置を用いた場合の温風吹出から30秒後の15℃の等温線750の分布を表す。また、図14(b)は、比較例のトイレ用暖房装置を用いた場合の温風吹出から30秒後の15℃の等温線750の分布を表す。
また、図14(c)、(e)、図15(a)、(c)、(e)は、それぞれ本実施形態のトイレ用暖房装置を用いた場合の、暖房開始から60秒後、90秒後、120秒後、150秒後、240秒後における15℃の等温線750の分布を表す。同様に、図14(d)、(f)、図15(b)、(d)、(f)は、比較例のトイレ用暖房装置を用いた場合の、暖房開始から60秒後、90秒後、120秒後、240秒後における15℃の等温線750の分布を表す。
この温度分布解析の結果、本実施形態の場合、温風の吹き出しから60秒後には、トレイ用暖房装置からみてトイレ室900の対角方向の隅部までほぼ15℃の等温線750が広がり、さらに90秒後には、対角の隅部の床面付近まで15℃の等温線750が広がっていることが分かる。つまり、トイレ室900の殆ど全体がむらなく暖められている。その後、120秒、150秒、240秒後においても、トイレ室900の全体が暖かい空気により包まれた状態が維持される。
一方、比較例の場合、吹出口790から吹き出した温風は、トイレ室900の入り口付近(便器とは反対側)ですぐに上昇してしまい、便器800の周囲に暖かい空気が供給されない。この傾向は、温風吹出から240秒が経過した時にも変わらず、15℃の等温線750は、トイレ室900の片隅のみに局在している。つまり、便器800の周囲は効率的に暖房されず、便器800の前に立ったり座って使用する使用者にとって暖房は不十分である。
これに対して、本実施形態によれば、温風吹出から60秒後には便器800の周囲のみならず、トイレ室900の対角隅部までむらなく暖めることができる。その結果として、トイレ室900に入室した使用者は、トイレ室900の入口付近でも、便器800の傍においても、暖められた空気に包まれ、トイレを快適に使用することができる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明をした。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。
前述の具体例に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレ用暖房装置の形状やサイズ、及びトイレ用暖房装置を構成する各要素の構造やサイズ、形状、配置関係、数、材料などについて当業者が適宜変更したものも、本発明の要旨を含む限り本発明の範囲に包含される。
また、便器、温水洗浄便座装置、棚板や筐体、リモコン、ブラケット、ガイド、レール、取付具などの各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施例が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
本発明の実施の形態に係るトイレ用暖房装置が設置されたトイレ室を例示する模式図である。 トイレ用暖房装置を正面から眺めた模式図である。 トイレ用暖房装置を横から眺めた模式図である。 本実施形態のトイレ用暖房装置700から吹き出される温風の方向を例示した模式図である。 本実施形態のトイレ用暖房装置700の内部構造を例示する模式図である。 トイレ用暖房装置700の風路を表す模式図である。 標準的なトイレ室における平面配置関係を表す模式図である。 ドア902Aの位置に立った使用者の視線を表す模式図である。 ドア902Bの位置に立った使用者の視線を表す模式図である。 比較例としてのトイレ用暖房装置を例示した模式図である。 本実施形態のトイレ用暖房装置の制御システムを例示するブロック図である。 本具体例のビルトインリモコン200と電源ユニット610を例示する模式図である。 本実施形態のトイレ用暖房装置の操作部の構造を例示する模式図である。 本実施形態及び比較例のトイレ用暖房装置による暖房効果のシミュレーション結果を表すグラフ図である。 本実施形態及び比較例のトイレ用暖房装置による暖房効果のシミュレーション結果を表すグラフ図である。
符号の説明
100 棚板、110 天板、112 化粧板、114 補強板、120 幕板、130 L型アングル、160 ボウル、170 水栓、200 ビルトインリモコン、230 電波受信部、280 フラットリモコン、290 スティックリモコン、350 L型アングル、353 ネジ、500 ペーパーホルダ、510 固定ピース、590 トイレットペーパー、600 キャビネット、610 電源ユニット、612 コンセント、700 トイレ用暖房装置、700S 下面、700T 設置基準面、702 吸気口、704 吹出口、708 防塵フィルタ、709 脱臭触媒シート、710 サーミスタ、712 ファン、714 ダクト、718 ヒータ、720 温度ヒューズ、721 サーモスタット、724 マイカ、728 ルーバー、730 ダクト、734 フレグランス用トレイ、738 吹出口、740 操作部、742 操作面、750 等温線、790 吹出口、792 吹出口、794 ヒータユニット、796 吹出口、800 便器、800P 前端、810 温水洗浄便座装置、840 電波送信部、900 トイレ室、902A、902B ドア

Claims (4)

  1. 便器と、
    トイレ室の壁面に沿って設けられる棚板と、
    前記棚板の前記便器に近い端部の下面に取り付けられ前記トイレ室の床面から離間したトイレ用暖房装置と、
    を備え、
    前記トイレ用暖房装置は、前記棚板の前記下面に取り付けられる上面と、前記上面に対向する下面と、を有し、
    前記トイレ用暖房装置の前記下面は、前記トイレ用暖房装置の厚みが前縁に向かって薄くなるように傾斜してなり、
    前記トイレ用暖房装置の前記下面には、温風を吹き出す吹出口が設けられ、
    前記トイレ用暖房装置は、前記吹出口から斜め下方に向け且つ前記トイレ室の略対角方向に向けて前記温風を吹き出すことを特徴とするトイレ用設備。
  2. 前記トイレ用暖房装置の空気を吸い込む吸気口は、前記トイレ用暖房装置の前記下面に設けられたことを特徴とする請求項1記載のトイレ用設備。
  3. 前記トイレ用暖房装置の操作スイッチが配置された操作面は、前記トイレ用暖房装置の前記下面から突出可能に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のトイレ用設備。
  4. 前記棚板は、天板と、前記天板の前縁に結合された幕板と、を有し、
    前記幕板は、前記トイレ用暖房装置の前記前縁を隠蔽してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のトイレ用設備。
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