JP4117391B2 - 鉄道騒音対策用セラミック吸音装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸音装置に関し、特に、トンネル内の騒音を低減するための吸音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
交通騒音は、国民生活の保全の観点から、生活に支障のない程度に低減することが求められている。なかでも道路や鉄道などに用いられるトンネル抗口から発せられる騒音は大きい上、特に鉄道のトンネルでは騒音の継続時間が長くなるため、トンネル抗口騒音に対する騒音対策が求められることが多い。
【0003】
鉄道のトンネル抗口騒音でも特に新幹線は、列車が高速度で走行することによりトンネル内に風圧や振動などが引き起こされるため、騒音対策のためのトンネル内部に設置する吸音装置は、トンネルの騒音を低減することができることは勿論のこと、車両走行に伴う風圧や振動などの衝撃にも耐える構造が求められる。しかも、走行中の車両からは下部に付着している氷解等が落下し、吸音材に激突することもあるため、吸音装置は落下物に対する衝撃に対して、安全である必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
トンネルなどにおいて使用される吸音装置が、例えば、特許文献1に開示されている。この吸音装置は、防錆処理した金属の周囲フレームを有し、この周囲フレームにはグラスウールからなる吸音材が収容される。グラスウールの表面は合成樹脂フィルムで覆われ、合成樹脂フィルムの表面は不織布マットによって、更に、不織布マットは多数の開口部を有する金属製表面板によって覆われている。
【特許文献1】
特開平10―25713号公報
しかしながら、特許文献1に開示された吸音装置においては、グラスウール自体がトンネル内の湿気により劣化しやすく、また、風圧により潰れてしまいやすいなどの欠点をもっている。また、グラスウールが湿気により劣化したり、風圧により潰れないようにするために開口部の面積を減少させたのでは、グラスウールの露出面積もまた減じられてしまい、主たる吸音効果それ自体が減じられてしまうという問題点がある。
従って、本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、吸音性、耐衝撃性に優れた吸音装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の吸音装置は、支持面を有する構造物に取り付けられる吸音装置であって、吸音装置本体を有し、該吸音装置本体が、セラミックス製のプレート状吸音部材と、該吸音部材の表側面又は背面に配置される格子状プレート部材と、各々が前記吸音部材、格子状プレート部材の縁部を保持するようになった、中央に開口を有する少なくとも2つの主フレームと、隣接した前記中央開口主フレームを連結するための連結フレームとを有し、該連結フレームに取付穴が形成され、最外方に位置する前記各主フレームから外方に取付プレートが延び、該各取付プレートに取付穴が形成されていることを特徴とする。
【0006】
上記構成の吸音装置によれば、吸音部材が強度に優れたセラミックスで作られ、かかる吸音部材は縁部が中央が開口した主フレームによって支持されるようになっているので大きな吸音面積を提供することができる。
また、本発明においては、前記吸音装置を前記構造物に取り付けたときに、前記構造物の支持面と前記格子状プレート部材との間に背後空気層が構成されるように、前記主フレームが形作られているのが好ましい。
【0007】
更に、前記構造物の支持面と前記吸音部材との間に背後空気層が構成されるように、前記吸音装置本体を前記構造物に取り付けるための取付部材を有するのが好ましい。
更にまた、前記取付部材は、該取付部材を前記支持面に取り付けるための穴と、前記取付プレートの取付穴に通すことができる、少なくとも1つのねじ付きシャフトとを有するのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。この実施形態は、本発明を、新幹線のトンネル用吸音装置に適用したものである。
図面を参照すると、本発明による吸音装置が全体的に参照番号1で示されている。この吸音装置1は、正面から見たときに中央が開口した、全体的に矩形の複数の主フレーム2を有し、この実施形態では、主フレーム2は、3つの主フレーム2A、2B、2Cからなる。
【0009】
各主フレーム2は、その四辺で、パネル状の吸音部材5及びエキスパンドメタル6を保持することができるようになっている。すなわち、各主フレーム2は、吸音部材5の縁部前面を支持するための前面支持壁部5Aと、前面支持壁部5Aと平行に延びる背面支持壁部5Bと、前面支持壁部5Aと背面支持壁5Bとを連結する連結壁部5Cと有する。
【0010】
この実施形態では、背面支持壁部5Bは全体が前面支持壁部5Aよりも内方に位置し、前面支持壁部5Aの外端部と背面支持壁部5Bの内端部との間に延びる連結壁部5Cは、変形「コの字」状断面形状であり、背面支持壁部5Bの後方に位置する後方壁部5Dを有する。
【0011】
吸音装置1はまた、各主フレーム2に取り付けられる、樹脂で固めたセラミックス、好ましくはアルミナ系セラミックスで作られた矩形のプレート状吸音部材5を有する。矩形吸音部材5の各辺部は、上述したように、その前面が主フレーム2の前面支持壁部5Aにより、また、背面が主フレーム2の背面支持壁5Bによって支持されることによって主フレーム2に取り付けられる。
【0012】
吸音部材5は、吸音装置1が配置されるトンネル内を新幹線が通過する際に引き起こす衝撃を受けても欠けなどが生じない強度を有するように寸法形状決めされている。吸音部材5はまた、セラミックス製であるので、従来、吸音材として良く使用されていたグラスウールなどに比較して経年劣化が少ないことに加えて、曲げも容易であるので、トンネルの内壁曲面形状に合わせて製造することも容易であるという利点がある。
【0013】
各吸音部材5の背面には、格子状プレート部材、すなわち、アルミのエキスパンドメタル6が配置される。各エキスパンドメタル6は吸音部材5とほぼ同一の寸法形状を有し、その各辺部が吸音部材5と主フレーム2の背面支持壁5Bとの間で支持されるようになっている。エキスパンドメタル6が吸音部材5を覆うので、吸音部材5が落下物や飛散物による衝撃によって万一部分的に欠けた、又は、破損したときでも、吸音部材5の破片の飛散を抑制することができる。
【0014】
吸音装置1は更に、隣接した主フレーム2Aと主フレーム2B、主フレーム2Bと主フレーム2Cとを、夫々、連結するための連結フレーム3A、3Bを有する。この実施形態では、各連結フレーム3はH形断面を有し、H形の各脚部の外端面が主フレーム2の連結壁部5Cに溶接などによって固定される。各連結フレーム3には、構造物の支持面、すなわち、トンネルの内壁面から延びる取付ロッド、例えば、アンカーロッドが通って延びる取付穴7が形成されている。
【0015】
尚、連結フレーム3の強度を向上させるための補強ロッド4が、連結フレーム3の上部及び下部において、H形の脚部間に延びる。
【0016】
更に、取付プレート8が、この実施形態では、主フレーム2A、2Cの外側の連結壁部5Cに溶接などによって取り付けられ、連結壁部5Cから外方に突出する各取付プレート8の延長部分にはトンネルの内壁面から延びる取付ロッドを通すための取付穴9が形成されている。
【0017】
吸音装置1をトンネルの内壁面に取り付けるときには、トンネルの内壁面から突出する夫々のアンカーロッド(図示せず)に吸音装置1の取付穴7、9を通し、かかる吸音装置1の取付穴7、9から突出するアンカーロッドにナットを螺合することによって吸音装置1をトンネルの内壁面に固定する。
【0018】
かくしてトンネルの内壁面に固定された吸音装置1によれば、吸音部材5が所定の寸法形状に作られているのでトンネル内を通過する新幹線が引き起こす衝撃によっても欠けが生じにくく、しかも、新幹線に面する面積も従来技術の項で述べた従来装置に比較して大きいので、より良い吸音効果を発揮する。
【0019】
また、本実施形態の吸音装置1では、主フレーム2の連結壁部5Cの後方壁部5Dが、背面支持壁部5Bの後方に位置するように形作られているので、かかる吸音装置1を上述した仕方でトンネルの内壁面に取り付けたときには、トンネルの内壁面と背面支持壁部5B、ひいては、吸音部材5との間に背後空気層が構成される。かくして、吸音すべき音の周波数に応じて、背後空気層の長さ、又は、厚みを変えることによって吸音効果を最適化することができる。
【0020】
続いて、図2乃至図4を参照して、本発明の第2実施形態の吸音装置を説明する。
図2に全体的に参照番号10で示される第2実施形態の吸音装置は、その基本構造を、上述した吸音装置1のものと同じくする。すなわち、吸音装置10は、セラミックス製のプレート状吸音部材15と、格子状プレート部材16と、吸音部材15、格子状プレート部材16の縁部を保持するようになった主フレーム12と、隣接した主フレーム12を連結するための連結フレーム13とを有することなどにおいて、吸音装置1の構造と共通する。そこで、以下、第1実施形態の吸音装置1の構造と異なる構造、構成を中心に吸音装置10について説明する。
【0021】
先ず始めに、吸音装置10では、格子状プレート部材16は吸音部材15の表側面に配置されている。格子状プレート部材16を吸音部材15の外側に配置することにより、万が一、吸音部材15がかけたときに破片が車両の方向に飛散するのを防止することができる。同様の観点から、吸音装置1においても格子状プレート部材6を吸音部材5の外側に配置することができる。
【0022】
次に、吸音装置10の連結フレーム13は矩形断面を有する点で、吸音装置1の連結フレーム3のH形断面と異なる。吸音装置10の連結フレーム13もまた、連結フレーム3の取付穴7と同様に、トンネルの内壁面ISから突出するアンカーロッドR1(図4)が通される取付穴を備える。この取付穴は、この実施形態では、連結フレーム13の対向する壁間に延びるスリーブ17によって構成されている。変形実施例として、連結フレーム13の対向する壁に形成した取付穴によって構成しても良い。
【0023】
最外方に位置する各主フレーム12A、12Cの外側部からは、該主フレームと一体成形された取付プレート18が外方に延び、該各取付プレートの上端部、下端部には、取付位置調節可能に長円形に形作られた取付穴19が形成されている。
また、各取付プレート18は、その上端が主フレーム12の上端よりも低くなるように切り欠かれ、下端が主フレーム12の下端よりも高くなるように切り欠かれている。
【0024】
この実施形態では、主フレーム12(取付プレート18)、連結フレーム13、吸音部材15、格子状プレート部材16からなる吸音装置本体をトンネルの内壁面IS(図4)に取り付けるのに取付部材20、30、40を使用する。取付部材20、30、40の高さを変えることにより、すなわち、異なる高さの取付部材20、30、40を使用することにより、トンネルの内壁面ISと吸音部材15との間の距離、すなわち、これらの間に構成される背後空気層の厚さを容易に調整することができる。
【0025】
理解を容易にするため、始めに、1つの吸音装置本体をトンネルの内壁面IS(図4)に取り付ける仕方を説明する。
4つの取付部材20と、2つの取付部材(スペーサ)30とによって、1つの吸音装置本体をトンネルの内壁面IS(図4)に取り付けることができる。
図4に示すように、取付部材20は矩形断面を有し、取付部材20の対向する壁21、22間にはスリーブ23が延びる。取付部材20にはボルト24が固定され、ボルト24のヘッド25は取付部材20の壁21の内面に当接して設けられ、ボルト24のシャフト26はスリーブ23が延びるのと同じ方向に、壁21から外方に突出する。
【0026】
他方、取付部材30は、この実施形態では、アンカーロッドR1を通すことができる穴31を備えたプレートからなる。取付部材30は、取付部材20と同様に、矩形断面を有し、対向する壁間にはスリーブが延びる形態をとっても良い。
【0027】
吸音装置本体をトンネルの内壁面IS(図4)に取り付けるには、図4に示すように、トンネルの内壁面ISから突出する各アンカーロッドR2に各取付部材20のスリーブ23を、また、各アンカーロッドR1に各取付部材30の穴31を通す。
続いて、各取付部材20の上から各アンカーロッドR2に座金W1を通し、ナットN1を仮留めする。
【0028】
次に、各取付部材20のボルト24のシャフト26に取付プレート18の取付穴19を通すと共に、各アンカーロッドR1に各連結フレーム13のスリーブ17を通す。そして、各取付プレート18の上からボルト24のシャフト26に座金W2を、また、各連結フレーム13の上からアンカーロッドR1に座金W3を通し、ナットN2、N3を、夫々、シャフト26、アンカーロッドR1に仮留めする。
吸音装置本体をトンネルの内壁面ISの適所に配置できたら、各ナットN1、N2、N3をきつく締めて吸音装置本体をトンネルの内壁面ISに固定する。
【0029】
本発明の理解を容易にするため、最も単純な取付方法を説明したけれども、上記取付方法では、トンネルの内壁面ISに多くの吸音装置本体を互いに隣接して取り付けるとき、アンカーロッドR2もまた隣接して配置しなければならない。しかし、隣接したアンカーロッドR2間の距離が短か過ぎると、トンネルの内壁を構成する材料、多くはコンクリートの耐力が低下し、コーン状破壊が生ずる恐れがある。そこで、トンネルの内壁面ISに多くの吸音装置本体を互いに隣接して取り付けるときには、図3、図4に示す仕方、方法で取り付けるのが好ましい。
【0030】
図3は、上下左右に近接してトンネルの内壁面ISに取り付けられた多数の吸音装置本体のうちの4つの吸音装置本体50、60、70、80の一部を拡大して示している。
【0031】
図4で見たときに左右に隣接して配置された吸音装置本体50、60は、トンネルの内壁面ISに取り付けられた多数の吸音装置本体のうち最上方に位置する列のものであるとする。
【0032】
左右に隣接する吸音装置本体50、60は、夫々の隣接する取付プレート18同士が上下に重ねられて配置され、重ねられる取付プレート18の取付穴19同士が整合するように位置決めされる。従って、前述した単一の吸音装置本体の取付けにおいては、1つの取付プレート18のみが取付部材20で支持されたけれども、図3で見たときに吸音装置本体50、60の上端部に位置する取付部材20では、吸音装置本体50、60の重ねられた2つの取付プレート18が支持され、これらの取付プレート18の上から座金W2、ナットN2が取り付けられる。
【0033】
他方、図3で見たときに吸音装置本体50、60の下端部の取り付けには、取付部材40が使用される。吸音装置本体50の右側下端部及び吸音装置本体60の左側下端部の取り付けについてのみ説明するが、吸音装置本体50の左側下端部及び吸音装置本体60の右側下端部の取り付けも同様に行われる。
【0034】
取付部材40は、矩形断面を有し、取付部材40の対向する壁41、42間にはスリーブ43が延びる。取付部材40にはスリーブ43を挟んで対抗する一対のボルト44A、44Bが固定され、各ボルト44のヘッド45は取付部材40の壁41の内面に当接して設けられ、各ボルト44のシャフト46はスリーブ43が延びるのと同じ方向に、壁41から外方に突出する。
【0035】
取付部材40を用いて吸音装置本体50、60の下端部をトンネルの内壁面ISに取り付けるには、図4に示すように、トンネルの内壁面ISから突出するアンカーロッドR3に取付部材40のスリーブ43を通す。この作業は、前述した、アンカーロッドR1に取付部材30の穴31を通す作業、アンカーロッドR2に取付部材20のスリーブ23を通す作業と前後して行われる。その後、取付部材40の上からアンカーロッドR3に座金W5を通し、その上からN5をアンカーロッドR3に螺合して仮留めし、その後適当な時期に本締めする。
【0036】
次に、取付部材40のボルト44Aのシャフト46に、重ねられた取付プレート18の下端部の各(整合された)取付穴19を通す。勿論、この作業は、前述した、アンカーロッドR1に連結フレーム13のスリーブ17を通す作業、取付部材20のシャフト26に重ねられた取付プレート18の上端部の各(整合された)取付穴19を通すのといっしょに行われる。
【0037】
そして、重ねられた取付プレート18、18(の下端部)の上からボルト24、44Aのシャフト26、46に座金W2、W4を、また、連結フレーム13の上からアンカーロッドR1に座金W3を、夫々、通し、ナットN2、N3、N4をシャフト26、アンカーロッドR1、シャフト46に、夫々、仮留めし、次いで、適宜本締めする。
【0038】
そして、図3で見たときに吸音装置本体50、60の下方に位置する吸音装置本体70、80の上端部を、吸音装置本体50、60の下端部の取り付けに用いた取付部材40を用いて取り付ける。
【0039】
すなわち、左右に隣接する吸音装置本体70、80は、夫々の隣接する取付プレート18同士が上下に重ねられて配置され、重ねられる取付プレート18の上端部の取付穴19同士が整合するように位置決めされ、これらの取付穴19を取付部材40のボルト44Bのシャフト46に通し、重ねられた取付プレート18の上から座金W6を通した後、ナットN6をシャフト46にねじ係合させて仮留めする。
【0040】
吸音装置本体70、80の下端部の取り付けは、吸音装置本体50、60の下端部の取り付けと同様に取付部材40を用いて行われるが、その仕方は吸音装置本体50、60の下端部の取り付けと同様であるので、その説明は省略する。
【0041】
上述した取付方法によれば、吸音装置本体50の下端部、吸音装置本体60の下端部、吸音装置本体70の上端部、吸音装置本体80の上端部をトンネルの内壁面ISに取り付けるのに、1つのアンカーロッドR3しか必要としないので、使用するアンカーロッドR3の本数を抑制し、トンネルの内壁のコンクリートの耐力低下、コーン状破壊の発生を抑制することができる。
【0042】
本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の変更が可能である。
例えば、第1実施形態では、連結フレーム3は断面H形の一部品からなっていたけれども、これを、各々が断面コの字形の1対の連結フレームを溶接などして構成しても良い。
【0043】
また、上記両実施形態共に、吸音部材5、15を主フレーム2、12に直接取り付けていたけれども、これらの間にゴムなどで作られる振動吸収部材を設けても良い。そして、かかる振動吸収部材の主フレーム2、12とのクリアランスや、弾性係数などを、吸音すべき音に応じて最適化するのが良い。
更に、格子状プレート部材、すなわち、エキスパンドメタル6、16はアルミ製であったけれども、チタン製であっても良いし、ガラス繊維強化材であっても良い。
【0044】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明は、吸音性、耐衝撃性に優れた吸音装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施形態の吸音装置の一部を切断して示す概略斜視図である。
【図2】本発明による第2実施形態の吸音装置の正面図である。
【図3】隣接して取り付けられた図2の吸音装置の部分拡大概略図である。
【図4】図3のIV―IV線における概略断面図である。
【符号の説明】
1、10 吸音装置
2、12 主フレーム
3、13 連結フレーム
5、15 吸音部材
6、16 エキスパンドメタル(格子状プレート部材)
7(17) 取付穴(スリーブ)
8、18 取付プレート
9、19 取付穴
Claims (3)
- 支持面を有する構造物に取り付けられる吸音装置であり、吸音装置本体を有し、該吸音装置本体が、セラミックス製のプレート状吸音部材と、該吸音部材の表側面又は背面に配置される格子状プレート部材と、各々が前記吸音部材、格子状プレート部材の縁部を保持するようになった、中央に開口を有する少なくとも2つの主フレームと、隣接した前記中央開口主フレームを連結するための連結フレームとを有し、該連結フレームに取付穴が形成され、最外方に位置する前記各主フレームから外方に取付プレートが延び、該各取付プレートに取付穴が形成され、
前記吸音装置本体を前記構造物に取り付けるための取付部材を有し、
前期取付部材が、
該取付部材を前記支持面に取り付けるための穴と、
前記取付プレートの前記取付穴、並びに、前記吸音装置の左又は右に近接して配置される第2の前記吸音装置の前記取付プレートの前記取付穴に通すことができる第1のねじ付きシャフトと、
前記第2の吸音装置の前記取付プレートの上方又は下方に配置される第3の前記吸音装置の前記取付プレートの前記取付穴に通すことができる第2のねじ付きシャフトとを有する、
吸音装置。 - 前記吸音装置本体を前記構造物に取り付けたときに、前記構造物の支持面と前記吸音部材との間に背後空気層が構成されるように、前記主フレームが形作られている、請求項1記載の吸音装置。
- 前記取付部材が、前記構造物の支持面と前記吸音部材との間に背後空気層を構成する、請求項1記載の吸音装置。
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