JP4117349B2 - 観測システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、地球観測もしくは惑星探査をミッションとする衛星に搭載された光学センサーの感度をラジオメトリック校正装置により監視する観測システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の観測システムにおいては、検出器の全画素を均一に照射する校正光を出射することにより、1次元アレイ検出器の全画素を同時に校正できるとともに、ポインティングミラーの振動によるずれや、真空中における脱ガス付着の影響を少なくできる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2660364号公報(第4頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の観測システムでは、観測光学系の入射開口面の全面に一様に光りが当たっていないため、観測時に有害なフレアとなる可能性のある光路を発見できる機能などを持たせることができないという問題点があった。
【0005】
この発明は、前述した問題点を解決するためになされたもので、観測光学系の入射開口面の全体をカバーすることができ、かつ少ない消費電力で十分な校正輝度を有する観測システムを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る観測システムは、校正光束を出力するラジオメトリック校正装置と、校正時に前記校正光束を導入する折り曲げミラーと、前記折り曲げミラーにより導入された前記校正光束を通過させる観測光学系と、前記観測光学系から出射される前記校正光束を検出するCCD検出器とを備えたものである。さらに、前記ラジオメトリック校正装置は、平面状に束ねられて発光面を構成する多数の微小光源を有し、これら多数の微小光源のうち最も外側に配置された微小光源に外接する仮想的な円である外接円の投影像に囲まれた領域が前記観測光学系の入射開口面で囲まれた領域を包含し、前記多数の微小光源を、前記外接円を断面とする半球を想定した場合に、前記CCD検出器の画素並びと光軸を含む平面に含まれる前記外接円の直径の両端を極とした複数の子午線を描き、前記複数の子午線を前記断面に投影して得られる複数の子午線投影曲線に沿った複数の微小光源毎にグループにまとめ、前記グループ毎に個別に点灯されるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
まず、この発明に関連する観測システムについて図面を参照しながら説明する。図9は、この発明に関連する観測システムの構成を示す図である。この図9は、煩雑さを避けるために、一部破断面を設け、構成要素を見やすくしたものである。
【0008】
図9において、ラジオメトリック校正装置1は、ベースプレート8上に載置され、少なくとも一個のランプを構成要素とする装置である。ポインティングミラー2は、観測時に、さまざまな観測方向を設定するためポインティングミラー回転軸3の回りに回転できる機能が主たるものであるが、観測の合間に、ラジオメトリック校正装置1から観測光学系4に校正光束7を導入する角度に設定できるようにしたものである。
【0009】
また、同図において、ラジオメトリック校正装置1は、地上から軌道上までに遭遇する環境において安定した放射強度の校正光束7を供給できるよう設計されており、この校正光束7を、適時、観測光学系4に入射し、その出力を収集することにより、観測光学系4の光学面での汚染や透過もしくは反射の劣化、あるいは検出器感度の低下等を監視することができるものである。前記ランプを有するラジオメトリック校正装置1は、通常、図に示す通り、出射口径が小さく、このため校正光束7は観測光学系4の入射開口面5a及び出射開口面5bの全面をカバーできるものではなかった。
【0010】
図10は、図9で示す観測システムの作用を説明するための図である。
【0011】
この図10では、ポインティングミラー2はトンネルダイヤグラムにより省略している。ラジオメトリック校正装置1から射出した校正光束7は、ポインティングミラー2、観測光学系4の入射開口面5a、観測光学系4の出射開口面5bを経て、CCD検出器6に到る。
【0012】
校正光束7でCCD検出器6により取り込まれる光束が観測光学系4の光学面上を通過する領域サイズは、CCD検出器6の一画素に向かうラジオメトリック校正装置1の出射口径全面を出た光束が、観測光学系4の光学面上を通過する領域サイズと、CCD検出器6の全画素に向かうラジオメトリック校正装置1の中心点から出た光束が、観測光学系4の光学面上を通過する領域サイズとのコンボルーションとして求まる。
【0013】
この結果、観測光学系4の入射開口面5aでは、ラジオメトリック校正装置1の出射口径の影響を大きく受け、観測光学系4の出射開口面5bでは、CCD検出器6のサイズの影響を大きく受ける。図10ではCCD検出器6を長方形に描いているが、実際は直線に近い形状を有するため、観測光学系4の入射開口面5a上の領域サイズは、概ねラジオメトリック校正装置1に一致し、観測光学系4の出射開口面5b上の領域サイズは、短辺方向に少し太くなったCCD検出器6サイズに一致する。
【0014】
このため、校正光束7が通過しない観測光学系4の光学面に汚染が付着するとCCD検出器6には出力変化として現れない。しかし、観測光は、観測光学系4の光学面のほぼ全域を通過してCCD検出器6に到るため、観測時のデータには前記汚染の影響が現れる。つまり,前述のごとき装置による校正データでは観測時のデータのラジオメトリック補正が完全にはなしえなかった。この欠点を解決するため、拡散板や複数のランプを用いることで、校正時の光束径を、観測光学系4の入射開口面5aまで拡大する方式が提案されているが、前者の方式では校正光の輝度が著しく低下する。また、後者の方式では膨大な電力消費と発熱を伴うため、衛星搭載用としては不適とされてきた。
【0015】
一方、このラジオメトリック校正装置1では、校正光束7が通過する領域に汚染が付着した場合には、特定の条件下であれば付着場所を特定できるメリットがある。例えば、観測光学系4の入射開口面5aに点状もしくは微小領域の汚染が付着した場合は、CCD検出器6の多くの画素に出力変化となって現れるが、観測光学系4の出射開口面5bに同じ汚染が付着した場合は、CCD検出器6の一部の画素にしか出力変化は現れない特性がある。従って、この出力変化からどの光学面が汚染されているかを推定することが可能で、同時に、その光学面のどの辺りが汚染されているかも判断できるのである。しかし、この特性も、観測光学系4の入射開口面5a全面に校正光束7が当たっていないため、十分に機能を果たしてはいなかった。
【0016】
次に、観測光学系4内部に屈折光学系が存在すると、観測時のデータには、光学面相互の反射によるフレアが必ず重畳する。正常に伝播する光束により生じるフレアであれば解析的に求めることが可能であるが、異常な伝播、例えば、観測光学系4内部にプリズム等がある場合、そのプリズムの側面で反射した光束は複雑な三次元的反射を起こすため、解析的に求めることが極めて困難となる。
【0017】
そのため、この異常な伝播によるフレア量はラジオメトリック補正では見積もることができなかった。もし、観測時に有害なフレアとなる可能性のある光路を事前に把握できれば、より精度の高い校正が可能となるのである。観測時に有害なフレアとなる現象も、その原因の大多数は、CCD検出器6と共役なゴースト源が観測光学系4の近傍に存在していることによる。つまり、観測光学系4の近傍に置かれるラジオメトリック校正装置1であれば、事前にそのゴースト、更に言えば観測時に有害なフレアとなる可能性のある光路を発見できる機能を付加させることが可能である。しかし、このラジオメトリック校正装置1では、観測光学系4の入射開口面5a全面に一様に光りが当たっていなかったため、その機能を持たせることができなかった。
【0018】
そして、ポインティングミラー2と観測光学系4を結合した光学系全体の視線(Line of Sight)の軌道上での計測という課題については、これまでも望まれてはいたが実現されていなかった。光学系全体の視線は、光学系を保持する金枠取付部が環境要因によって歪むとその方向が変化する。この歪みは、軌道上に投入された衛星が遭遇する温度環境によっても発生する。しかし、軌道上で歪みが発生した場合、その歪みを測定することは、全く不可能であった。このため、熱構造解析によって予測し、設計段階で確認するというのが主流であった。こうした変形を検出するには、光束をアクティブに入射するシステムが必要であるが、消費電力に制約のある衛星では、積極的な導入はなされていなかった。しかし、ラジオメトリック校正装置1であれば光源を内蔵しているので、前記歪みを計測する機能を付加できる可能性があるが、このラジオメトリック校正装置1では、その機能を付加することに成功していない。
【0019】
つづいて、この発明の実施の形態1に係る観測システムについて図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る観測システムの構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0020】
図1において、関連技術のポインティングミラー2は折り曲げミラー9に替わっているが、ポインティング機能は、この発明の必須要件ではなく、観測時と校正時の2モードに切り替える機能があれば十分である。このため、ポインティングミラー2に替え折り曲げミラー9としたものである。ラジオメトリック校正装置1Aは、平面的な発光面を有し、ベースプレート8上、もしくはその中に設置される。
【0021】
図2は、この発明の実施の形態1に係る観測システムのラジオメトリック校正装置の構造及び作用を示す図である。
【0022】
図2(a)において、ラジオメトリック校正装置1Aは、外接円12の中に多数の微小光源(直径が5mm程度)11を配置している。微小光源11は、発光効率が良く複数の光源を一度に点灯しても電力消費や発熱が少ない光源、例えば白色LEDが最適である。また、微小光源11は、互いの発熱で破壊されるのを防ぐため、間隔を空けて平面状に配置されている。この外接円(直径が200mm程度)12は、全ての微小光源11に外接する仮想的な円である。
【0023】
図2(b)は、この実施の形態1に係る観測システムのラジオメトリック校正装置の作用を説明するための図である。同図は、観測光学系の入射開口面5a上にラジオメトリック校正装置1Aの外接円12を投影し、この外接円12の投影像に囲まれた領域が観測光学系の入射開口面5aで囲まれた領域を包含する様子を示している。図2(a)における、ラジオメトリック校正装置1Aの微小光源11の全部もしくは一部を除く全てを点灯することで、観測光学系の入射開口面5aの全面を校正光束7が照射できるものとなっている。なお、点線は折り曲げミラー9を表す。
【0024】
これにより、ラジオメトリック校正装置1Aが観測光学系の入射開口面5a全体をカバーする発光面からなり、かつ少ない消費電力で十分な校正輝度を有することになる。微小光源11の点消灯は、微小光源11の全部にスイッチを介して電源を接続し、CPU等により予めプログラムされた微小光源11に対応するスイッチを開閉制御するものであり、以下に説明する各実施の形態も同様である。
【0025】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る観測システムについて図面を参照しながら説明する。図3は、この発明の実施の形態2に係る観測システムのラジオメトリック校正装置の構成を示す図である。
【0026】
図3(a)において、全体的な構成は、上記の実施の形態1と同じであるが、ラジオメトリック校正装置1Aの機能が上記実施の形態1と異なることから、ラジオメトリック校正装置1Aの構成のみを示す。
【0027】
同図において、ラジオメトリック校正装置1Aの多数の微小光源11を囲む外接円12を断面とする図示しない半球を想定した時、CCD検出器6の画素並びと光軸13を含む第一の平面14に含まれる外接円12の直径15の両端を極16とした複数の子午線17を描く。図の煩雑さを避けるため、子午線17は第一の平面14を境に片側のみを図示している。
【0028】
図3(b)は、図3(a)を光軸方向から見た図である。
【0029】
同図において、図3(a)の複数の子午線17の中から選ばれた子午線を、前記断面に投影して得られる選ばれた子午線投影曲線18に沿って微小光源群19が確定する。図では微小光源群19が塗り潰した丸(黒丸)で示されている。この微小光源群19の全微小光源11を点灯する。その他の子午線17についても同様にグループ化が行え、微小光源群(グループ)毎に個別に点灯できるように構成することが出来る。
【0030】
選ばれた子午線投影曲線18に沿って微小光源群19を点灯すると、校正光束7は、選ばれた子午線投影曲線18を含んだ曲面に沿って観測光学系4に入射するため、その曲面と観測光学系4の光学面との交線は概ね光学面の子午線を描く。しかも、その光学面の子午線上の点はCCD検出器6の画素と一対一に対応するため、観測光学系4の光学面の子午線上に付着した汚染の領域が特定できる機能を持つことになる。これにより、上記実施の形態1と同じ効果を奏すると同時に、観測光学系内にある光学面上の汚染もしくは劣化の領域を特定することができるという効果を奏する。
【0031】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る観測システムについて図面を参照しながら説明する。図4は、この発明の実施の形態3に係る観測システムのラジオメトリック校正装置の構成を示す図である。
【0032】
図4において、この実施の形態3は、観測システムの全体的な構成は、上記実施の形態1と同じであるが、ラジオメトリック校正装置1Aの構成が上記実施の形態2と異なることから、ラジオメトリック校正装置1Aの構成のみを示す。
【0033】
この実施の形態3は、観測光学系4内で発生するフレアの原因となる異常な伝播光路を特定する機能を付加したものである。
【0034】
正常に伝播する光束により生じるフレアの原因となるゴーストは、観測光学系4が回転対称であれば、回転対称軸近辺から入射する光束が支配的に関与するが、プリズム等の側面反射が関与する異常な伝播によるフレアの原因となるゴーストは、観測光学系4の回転対称軸から遠く離れた場所に存在することが多い。
【0035】
このようなゴーストを見出すためには、幅の狭い光束で観測光学系4の入射開口面5a前面を走査する必要がある。例えば、図4のように、外接円12で囲まれた面を格子状に縦横分割する方法がある。横、右斜め、及び左斜めの各方向の分割格子20に六角形状に囲まれた微小光源11をまとめたグループを微小光源群21とする。図では塗り潰した丸(黒丸)で示されている。
【0036】
微小光源群21の近傍に異常な伝播によるフレアの原因となるゴーストが存在すれば、この微小光源群21の全微小光源を点灯すると、CCD検出器6の特定画素に異常に大きな出力が出現し、異常な伝播光路を直ちに特定することができる。微小光源11全てを点灯すると、平均的な出力が増加してしまうため、相対的にゴーストが小さくなり判別が不可能となっていたが、これにより上記実施の形態1と同じ効果を奏すると同時に、観測光学系内で発生するフレアの原因となる異常な伝播光路を特定することができるという効果を奏する。
【0037】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係る観測システムについて図面を参照しながら説明する。図5は、この発明の実施の形態4に係る観測システムのラジオメトリック校正装置の構成を示す図である。
【0038】
図5(a)において、この実施の形態4に係る観測システムの全体的な構成は、上記実施の形態1と同じであるが、ラジオメトリック校正装置1Aの構成が他の実施の形態と異なる。
【0039】
同図において、斜線で示された第一微小光源グループ22a、第二微小光源グループ22bは、発光面上の仮想線分23の両端を中心として選ばれたグループで、この二グループを同時に点灯できるようにしたものである。なお、24はCCD検出器6の画素並び方向を示す仮想線である。
【0040】
図5(b)は、この実施の形態4に係る観測システムのラジオメトリック校正装置1Aの配置を説明するための図である。
【0041】
同図において、弦をなす線分25は、観測光学系4の入射開口面5aに張られた直径以外の弦であって、その弦はCCD検出器6の画素並び方向と平行である。そして、発光面上の仮想線分23と弦をなす線分25とは、折り曲げミラー9を介して光軸13に平行な平面を構成している。そして、第一微小光源グループ22a、第二微小光源グループ22bは、発光面上の仮想線分23の両端に中心をおく微小光源グループである。通常、観測光学系4の入射開口面5aは円形をなし、弦をなす線分25の両端での接線は互いに角度θをもつ。
【0042】
図6(a)は、この実施の形態4における第一微小光源グループ22aと第二微小光源グループ22bを同時に点灯した時にCCD検出器6に出現する全画素の出力プロファイルを示したグラフである。
【0043】
同図において、画素の両端近辺で出力が急激に落ち台形状の出力プロファイルとなる。これは観測光学系4の入射開口面5aの縁で光束がけられるために生じるものである。
【0044】
そこで、折り曲げミラー9からCCD検出器6までに存在する光学系が偏心/チルトすることで光軸13の方向も変化し、その変化がCCD検出器6の画素並び方向である場合には、出力プロファイルは図6(b)の実線に示すように台形の幅が変化せず左右にシフトする。
【0045】
一方、変化が画素並びと直交した方向である場合には、出力プロファイルは図6(c)の実線に示すように台形の幅が変化する。なお、いずれにおいても点線は、変化前のプロファイルを示す。この特性を利用して光軸13の変化を求めることで観測光学系4の視線方向の変化を捕らえ、軌道上で発生する歪みを計測することができる。
【0046】
図7は、実施の形態4の別な構成例を示した図である。
【0047】
図7において、弦をなす線分25と、発光面上の仮想線分23との関係は図5と同じである。ただし、第一微小光源グループ22aと第二微小光源グループ22bは、観測光学系4の有効径内に入り込むように光学系内部に、例えばアルミ板のΛ(ラムダ)型構造体26を設けているため、発光面上の仮想線分23の両端にその中心を置く必要はない。
【0048】
このΛ型構造体26は、CCD検出器6の画素並び方向を示す仮想線24とA字型をなすよう設けられている。このような構成にすることで、より確実に、図6で示された出力プロファイルを得ることが可能となる。
【0049】
図8は、Λ型構造体26を、鏡筒の一部をなし、例えば樹脂製のパイプからなるトラス27で構成したものである。
【0050】
観測光学系4としてエネルギーロスが生じるΛ型構造体26を単独で追加するより、補強構造として必要となるトラス構造を利用することでエネルギーロスを最小限に抑え、かつ課題解決をなしうると言うメリットある。上記構成により、上記実施の形態1と同じ効果を奏すると同時に、軌道上で遭遇する環境下での視線の変化を計測することができるという効果を奏する。
【0051】
【発明の効果】
この発明に係る観測システムは、以上説明したとおり、ラジオメトリック校正装置が、平面状に束ねられて発光面を構成する多数の微小光源を有し、これら多数の微小光源のうち最も外側に配置された微小光源に外接する仮想的な円である外接円の投影像に囲まれた領域が前記観測光学系の入射開口面で囲まれた領域を包含し、前記多数の微小光源を、前記外接円を断面とする半球を想定した場合に、前記CCD検出器の画素並びと光軸を含む平面に含まれる前記外接円の直径の両端を極とした複数の子午線を描き、前記複数の子午線を前記断面に投影して得られる複数の子午線投影曲線に沿った複数の微小光源毎にグループにまとめ、前記グループ毎に個別に点灯されるものである。従って、観測光学系の入射開口面の全体をカバーすることができ、かつ少ない消費電力で十分な校正輝度を確保することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る観測システムの構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る観測システムのラジオメトリック校正装置の構造及び作用を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る観測システムのラジオメトリック校正装置の構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係る観測システムのラジオメトリック校正装置の構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態4に係る観測システムのラジオメトリック校正装置の構成及び配置を説明するための図である。
【図6】 この発明の実施の形態4に係る観測システムのラジオメトリック校正装置の出力プロファイルを示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態4に係る観測システムの別の構成例を示す図である。
【図8】 図7のΛ型構造体をトラスで構成した図である。
【図9】 関連技術の観測システムによる校正方式を示した図である。
【図10】 関連技術の観測システムの作用を示した図である。
【符号の説明】
1A ラジオメトリック校正装置、4 観測光学系、5a 入射開口面、5b出射開口面、6 CCD検出器、7 校正光束、8 ベースプレート、9 折り曲げミラー、10 折り曲げミラー回転軸、11 微小光源、12 外接円、13 光軸、14 第一の平面、15 直径、16 極、17 子午線、18 子午線投影曲線、19 微小光源群、20 分割格子、21 微小光源群、22a 第一微小光源群、22b 第二微小光源群、23 仮想線分、24 CCD検出器の画素並び方向を示す仮想線、25 弦をなす線分、26 Λ型構造体、27 トラス。

Claims (6)

  1. 校正光束を出力するラジオメトリック校正装置と、
    校正時に前記校正光束を導入する折り曲げミラーと、
    前記折り曲げミラーにより導入された前記校正光束を通過させる観測光学系と、
    前記観測光学系から出射される前記校正光束を検出するCCD検出器と
    を備え、
    前記ラジオメトリック校正装置は、
    平面状に束ねられて発光面を構成する多数の微小光源を有し、これら多数の微小光源のうち最も外側に配置された微小光源に外接する仮想的な円である外接円の投影像に囲まれた領域が前記観測光学系の入射開口面で囲まれた領域を包含し、
    前記多数の微小光源を、前記外接円を断面とする半球を想定した場合に、前記CCD検出器の画素並びと光軸を含む平面に含まれる前記外接円の直径の両端を極とした複数の子午線を描き、前記複数の子午線を前記断面に投影して得られる複数の子午線投影曲線に沿った複数の微小光源毎にグループにまとめ、前記グループ毎に個別に点灯される
    ことを特徴とする観測システム。
  2. 校正光束を出力するラジオメトリック校正装置と、
    校正時に前記校正光束を導入する折り曲げミラーと、
    前記折り曲げミラーにより導入された前記校正光束を通過させる観測光学系と、
    前記観測光学系から出射される前記校正光束を検出するCCD検出器と
    を備え、
    前記ラジオメトリック校正装置は、
    平面状に束ねられて発光面を構成する多数の微小光源を有し、これら多数の微小光源のうち最も外側に配置された微小光源に外接する仮想的な円である外接円の投影像に囲まれた領域が前記観測光学系の入射開口面で囲まれた領域を包含し、
    前記多数の微小光源を、前記外接円で囲まれた面において6つの分割格子に囲まれた六角形状の領域にある7つの微小光源毎にグループにまとめ、前記グループ毎に個別に点灯される
    ことを特徴とする観測システム。
  3. 校正光束を出力するラジオメトリック校正装置と、
    校正時に前記校正光束を導入する折り曲げミラーと、
    前記折り曲げミラーにより導入された前記校正光束を通過させる観測光学系と、
    前記観測光学系から出射される前記校正光束を検出するCCD検出器と
    を備え、
    前記ラジオメトリック校正装置は、
    平面状に束ねられて発光面を構成する多数の微小光源を有し、これら多数の微小光源のうち最も外側に配置された微小光源に外接する仮想的な円である外接円の投影像に囲まれた領域が前記観測光学系の入射開口面で囲まれた領域を包含し、
    前記多数の微小光源を、前記CCD検出器の画素並びと光軸を含む平面に平行で前記観測光学系の入射開口面に張られる直径以外の弦を含む、前記平面に平行な第二の平面と前記発光面が交叉して形成される線分の両端に中心を置き、前記外接円に接する複数の微小光源毎に二グループにまとめ、前記二グループが同時に点灯される
    ことを特徴とする観測システム。
  4. 前記観測光学系の内部に開口の外辺を遮るようにΛ型構造体をさらに備え、
    前記Λ型構造体が前記CCD検出器の画素並びと光軸を含む平面とA字型をなすように交叉して配置されている
    ことを特徴とする請求項3記載の観測システム。
  5. 前記Λ型構造体を、鏡筒の一部をなすトラスで構成した
    ことを特徴とする請求項4記載の観測システム。
  6. 前記微小光源を、白色LEDで構成した
    ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の観測システム。
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