JP4116994B2 - 上敷き付きマットレス - Google Patents
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Description
本発明はベッド様家具用、特にすのこを有するベッドフレーム用の上敷き付きマットレスに関する。本発明のマットレスは保持手段を備え、保持手段には固定手段を備えた少なくとも1体の上敷きが固定可能であり、上敷きをマットレス上に乗せることができる。
マットレスの利用者の要求を可能な限り満たすために、マットレスには望ましい特性を有する上敷きを設ける。マットレスは、基本的にコア材料とそれを覆うカバーとからなり、マットレスの上に置かれる上敷きを各種選択することにより、多種類の組み合わせを提供することができる。
マットレス上の上敷きは、頻繁に滑り落ち、場合によってはマットレスの上にいる人間の健康に悪影響を与え得るしわを形成するため、この上敷きをマットレスに固定することが必要である。固定手段として例えばジッパーを使用することが知られている。この場合、完全に分離可能なジッパーの一方をマットレスに固定し、他方を上敷きに固定する。これにより、1組あるいは複数組のジッパーを介して、上敷きとマットレスとが結合される。
この固定方法には、ジッパーをマットレスや上敷きに正確な位置で固定しなければならないという欠点がある。上敷きをマットレスの上に乗せて結合させる場合、その上敷きは適切なジッパー要素を備えなければならない。このようなものの製造は相当複雑で、更にマットレスにも上敷きにもそれぞれジッパー要素が必要であり、例えば上敷きを取り外して洗浄する際欠点となる可能性がある。更に、マットレスの両側にこのようなジッパー要素を備える場合、マットレスが接する下側の物体にかき傷を作るため望ましくない。更にこの種の固定方法は、特に、調整可能なヘッド部分とフット部分を有し台枠の上で用いるマットレスにおいては、上敷きがマットレスの折り曲がり領域でしわを作り、マットレスが伸ばされる領域では過度に引っ張られるという欠点があり、横たわった時の快適さを損ねる原因となる。
ジッパーの代わりにマジックテープ(登録商標)を従来の方法で使用することもできる。しかしながら汚れるという欠点があり、また取り外し可能なマジックテープ(登録商標)を剥がす際に不快な音が発生する。
本発明の課題は、マットレスとその上に置くことができる上敷きの固定システムを作ることであり、このシステムは、マットレスが折れ曲がるあるいは曲がる場合も、上敷きを最適な方法でマットレスの上に固定する。更にこの固定システムは使用に際してフレキシブルである。
前記課題は本発明によって解決される。即ち、保持手段が、基本的に長手方向に固定された細長のフレキシブル要素を含み、該フレキシブル要素の二個の第一の領域がマットレスと結合され、その間にある第二の領域は該マットレスと結合されておらず、該保持手段を少なくとも該マットレスの上側及び/又は下側のへり領域の周囲の一部に固定し、隣り合う第二の領域の間隔は基本的に一定であり、固定手段は上敷きのへり領域に取り付けられ、基本的に該保持手段の第二の領域のそれぞれに対向し、該固定手段が該保持手段の対応する第二の領域と結合可能であることにより解決される。
これにより、上敷きが位置調整可能なヘッド部とフット部を有するために縦方向に表面形状が変化する場合でも、最適な方法で上敷きをマットレスに固定できる。
好ましくは、固定手段の隣り合う第二の領域の相互間隔がそれぞれ保持手段の隣り合う第二の領域の間隔の整数倍である。固定手段はこれにより、必要なところに備えることができ、保持手段の第二の領域に対して常に適切に取り付けられる。
好ましくは、細長のフレキシブル要素は保持手段の少なくとも一部に渡って伸び、その際マットレスと結合する第一の領域と自由な第二の領域は交互に並ぶ。これによりマットレスへの保持手段の固定が簡単となる。
本発明の他の好ましい実施形態においては、細長のフレキシブル要素が、一方の縦へり領域がマットレスが備えるカバーと結合する第一のテープの他の縦へり領域に取り付けられ、特に縫い付けられる。これにより保持手段のマットレスへの取り付けが簡単になる。
好ましくは、上敷きの固定手段は、少なくとも1個の基本的に長手方向に固定された細長のフレキシブル要素を含み、該フレキシブル要素は上敷きと結合する第一の領域と結合され、結合されていない第二の領域を有し、結合されていない領域は2個の第一の領域間にあり、また第二の領域は互いに基本的に一定の間隔を有し、この間隔は保持要素の第二の領域の相互の間隔と等しい。上敷きの固定手段とマットレスの保持手段はこれにより、同じ基本要素を有するため、製造と適用が容易となる。
前記細長のフレキシブル要素は同様に、一方の縦へり領域が上敷きの備えるカバーと結合する第二のテープの他の縦へり領域に取り付けられ、特に縫い付けられる。これによっても上敷きへの固定は容易となる。
固定手段は、結合要素を更に含む。この結合要素は、一方の細長のフレキシブル要素においてそれぞれ第二の領域内で保持される第一の終端領域と、他方の細長のフレキシブル要素の第二の領域に係合されるフック状の第二の終端領域を有する。これにより、非常に簡単に適用可能な固定方法が有利に実現できる。
好ましくは、少なくと一方の細長のフレキシブル要素が太さdを有する組み紐からなる。組み紐上においてフックとして形成され、それによりフックの開口部が部分的に閉じられる突出部を備える終端部が設けられる。結合要素の終端領域が把持され、結合要素の意図しない外れが回避される。それにもかかわらず、結合要素は、例えば洗浄のために、マットレスからも上敷きからも簡単な方法で外すことができる。
好ましくは、結合要素は弾性プラスチックから製造され、これにより組み紐の軽い掴みが可能になり、更に結合要素の簡単で安価な製造を可能にする。
本発明の一実施形態を添付の図面を参照し詳述する。
図1に保持手段1と固定手段2の斜視図を示す。保持手段1は第一のテープ3に固定され、固定手段2は第二のテープ4に取り付けられる。第一のテープ3は、後に更に示すように、マットレスと結合され、第二のテープ4は、同様に後に更に示すように、上敷きと結合される。
保持手段1と固定手段2は、基本的に長手方向に固定された細長のフレキシブル要素5又は6を含み、例えばそれぞれ太さd(図2)の組み紐から形成される。この細長のフレキシブル要素5又は6は他の形、例えばテープ状にすることもできることは言うまでもない。細長のフレキシブル要素5と6はそれぞれ第一の領域7又は8に沿って第一のテープ3又は第二のテープ4と結合され、この第一の領域7又は8の間に第二の領域9又は10が存在し、第二領域中で細長のフレキシブル要素5又は6は自由に動ける。図1に示す固定手段2の細長のフレキシブル要素6の第二の領域10は、第二のテープ4の図では見えない側にある。第一のテープ3による細長のフレキシブル要素5の固定と、第二のテープ4による細長のフレキシブル要素6の固定は、第一の領域7又は8において縫い付けにより行われ、第一のテープ3と第二のテープ4が織物から構成される場合、細長のフレキシブル要素5又は6はそれぞれ第一のテープ3又は第二のテープ4の縦ふち領域11で縫い付けられることもできる。フレキシブル細長の要素5と6は、縦方向の移動が不可能なように固定しなければならない。
第一のテープ3の第一の領域7と第二の領域9は、隣り合った第二の領域の間のそれぞれの間隔が一定であり長さaを有するように配置される。第一の領域7と第二の領域9のそれぞれの長さはほぼ同じで、この実施例では約1〜2cmである。
細長のフレキシブル要素6は、第二の領域10が互いに一定の間隔で長さbを有するように、第二のテープ4に適切な方法で配置される。両間隔aとbはこの実施例では等しく、固定手段2の第一の領域8と第二の領域10も同様にほぼ等しく、保持手段1の第一の領域7と第二の領域9の長さは等しい。
後に示すように、互いに結合しあうために、保持手段1と結合手段2は、互いに平行に配置され、その際保持手段1の一個の第一の領域7に固定手段2の第一の領域8が対向し、この結果保持手段1の第二の領域9に固定手段2の第二の領域10が対向する。固定手段2の細長のフレキシブル要素6に、後に更に説明するが、結合要素12の終端領域13がはめ込まれ、第二の結合されていない領域9において他の終端領域14は、保持手段1の細長のフレキシブル要素5に取り付けられる。
図1からわかるように、結合要素12は、固定手段2の細長のフレキシブル要素6の固定されていない領域10内に取り付けられ、保持手段1の細長のフレキシブル要素5上の対向する第二の領域9に係合される。結合要素は必要な数だけ、また必要な場所に挿入できる。結合要素の使用によって上敷きとマットレスの間の結合が非常にフレキシブルになる。
図2ではマットレス15と上敷き16の角領域が示される。マットレス15のコア材料はカバー17を備え、カバー17は、マットレス15のへり領域を覆うように第一の部分18と、マットレス15の上側あるいは下側をカバーする平坦表面19を含む。カバーの第一の部分18と平らな表面19の間の結合縫い目20の中に、第一のテープ3の縦へり領域20が縫い込まれる。この結果、細長のフレキシブル要素5はカバー17の外側でマットレス15の上に位置し、固定されていない。
上敷き16は同様にカバー21を備え、その結合縫い目の中に、マットレス15の場合と同様に、第二のテープ4の縦へり領域22が縫い込まれる。ここでも細長のフレキシブル要素6は上敷き16の表面に位置し、固定されていない。
図3は、細長のフレキシブル要素5と細長のフレキシブル要素6の結合に役立つ結合要素12を示す。この結合要素12は、一方のフック23を形成する終端領域13を有する。フック23はその終端に突出部24を有し、突出部により一方のフック23の開口部が部分的に閉じられる。この一方のフック23は、細長のフレキシブル要素6を介して、上敷き16に配置された固定手段2に止められ、突出部24により結合要素は細長のフレキシブル要素6に保持される。
他方の終端領域14はフック25の形状を呈し、フックは通常マットレスに固定された保持手段1の細長のフレキシブル要素5に係合される。本実施形態において結合要素は、通常上敷きの固定手段2に保持され、マットレス15と上敷き16の結合を外すためには、通常フック25が細長のフレキシブル要素5から外される。上敷き16の洗浄のために結合要素12を固定手段2から取り外しできるのは、結合要素が弾性プラスチックから製造されているからであり、フック23は細長のフレキシブル要素6から取り外すために曲げて開かれ、その結果細長のフレキシブル要素6は突出部24の下を通り抜けてフックから外すことができる。
いうまでもなく結合要素12は逆の方法で取り付け可能である。フック23が保持手段1の細長のフレキシブル要素5を介して止められ、フック25は固定手段2の細長のフレキシブル要素6を係合させることができる。
図4と5ではマットレス15が示される。この実施形態ではマットレス15の周囲全体に渡って保持手段1が設けられる。マットレス15の図示しない下側にも、適切な方法で保持手段1が設けられる。マットレス15の周囲全体に渡って保持手段1が設けられず、ストライプ状にマットレスの適切な箇所に取り付けることもできることは、言うまでもない。
図6及び図7に示すように、上敷き16が固定手段2を備えることは適切である。ここにおいても固定手段2を上敷き16の上側と下側に取り付けることができるが、通常不要であることは言うまでもない。
図8は、ヘッド部分とフット部分が直立可能なマットレス15を示す。前述の固定システムを用いれば、上述のような位置関係のマットレス15であっても、上敷き16とマットレス15の間の最適な結合が得られる。本実施形態の結合要素によれば、固定手段に対して保持手段の一定の縦方向移動が可能であり、これにより上敷き16はマットレス15に対して縦方向の移動が可能である。また、このような配置で結合要素を保持手段あるいは固定手段中のそれぞれ最適な場所に挿入できる。
このシステムにより、上敷きとマットレスの間に更に中間層を挿入することができ、特定の性質を付与することもできる。これにより実際に好ましい方法でマットレスに、所望の特性を有する上敷きを備えることができる。適切な選択により、マットレスの上に横たわる人間の要求を実際に好ましい方法で満たすことができる。
特にマットレスでは保持手段が他の目的のために利用され、例えば固定シーツやマットレスカバーは、フックによりこの保持手段に掛け、このような上敷きは最適な方法でマットレスの上に保持される。例えばダブルベッドにおいて、2つのマットレスを、その終端にフックを備えた付加的な結合要素の使用により互いに結合することも可能である。複数の上敷きを1つのマットレスの上に乗せ、固定し、固定手段が上敷きの上側と下側の両方に設けられている場合、上敷きを重ねて結合することもできる。
1 保持手段
2 固定手段
3、4 テープ
5、6 フレキシブル要素
12 結合要素
2 固定手段
3、4 テープ
5、6 フレキシブル要素
12 結合要素
Claims (10)
- ベッド様家具用、特にすのこを有するベッドフレーム用の上敷き付きマットレスであって、マットレス(15)が保持手段(1)を備え、固定手段(2)を有する少なくとも1体の上乗せ可能な上敷き(16)をマットレス(15)に保持手段(1)で取り外し/固定可能に備えており、保持手段(1)が基本的に長手方向に固定された細長のフレキシブル要素(5)を含み、該フレキシブル要素の二個の第一の領域(7)がマットレス(15)と固定的に結合され、その間にある第二の領域(9)は結合されておらず、保持手段(1)はマットレス(15)の上側及び/又は下側のへり領域の周囲の少なくとも一部を介して固定され、隣り合う第二の領域間の間隔(a)はそれぞれ基本的に一定で、固定手段(2)が上敷き(16)のへり領域に取り付けられ且つ基本的にそれぞれ保持手段(1)の第二の領域に対向して配置され、固定手段(2)が保持手段(1)の対応する第二の領域(9)と結合可能であることを特徴とする、上敷き付きマットレス。
- 固定手段(2)の隣り合う第二の領域(10)の相互間隔(b)が、保持手段(1)の隣り合う第二の領域(9)の間隔(a)の整数倍であることを特徴とする、請求項1記載の上敷き付きマットレス。
- 細長のフレキシブル要素(5)が保持手段(1)の少なくとも一部に渡って伸び、マットレス(15)と結合する第一の領域(7)と結合されていない第二の領域(9)とが交互に並ぶことを特徴とする、請求項1又は2記載の上敷き付きマットレス。
- 細長のフレキシブル要素(5)が第一のテープ(3)の縦へり領域(11)に取り付けられ、他の縦へり領域(20)は、マットレス(15)が備えるカバー(17)と結合し、特に縫い付けられることを特徴とする、請求項3記載の上敷き付きマットレス。
- 上敷き(16)の固定手段(2)が少なくとも1個の基本的に長手方向に固定された細長のフレキシブル要素(6)を含み、フレキシブル要素(6)は上敷き(16)と結合する第一の領域(8)と、2個の第一の領域(8)の間にある結合されていない第二の領域(10)とを有し、隣り合う領域(10)は基本的に一定の間隔(b)を有し、間隔(b)は保持手段(1)の隣り合う第二の領域(9)の間隔(a)に等しいことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の上敷き付きマットレス。
- 細長のフレキシブル要素(6)が第二のテープ(4)の縦へり領域(11)に取り付けられ、他の縦へり領域(22)は、上敷き(16)に備えられたカバー(21)と結合し、特に縫い付けられることを特徴とする、請求項5記載の上敷き付きマットレス。
- 固定手段(2)が更に結合要素(12)を含み、結合要素(12)は終端領域(13)において細長のフレキシブル要素(6)の第二の領域(10)内で保持され、他の終端領域(14)はフック(25)形状を呈し、保持手段(1)の細長のフレキシブル要素(5)の第二の領域(9)に係合されることを特徴とする、請求項5又は6記載の上敷き付きマットレス。
- 少なくとも細長のフレキシブル要素(6)が太さ(d)の組み紐であることを特徴とする、請求項5〜7のいずれか1項の記載の上敷き付きマットレス。
- 結合要素(12)の終端領域(13)は一方のフック(23)を形成し、その終端は突出部(24)を備え、突出部により一方のフック(23)の開口部が部分的に閉じられることを特徴とする、請求項8記載の上敷き付きマットレス。
- 結合要素(12)が弾性プラスチックから製造されることを特徴とする、請求項7〜9のいずれか1項に記載の上敷き付きマットレス。
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