JP4116720B2 - レンズの自動中肉補正加工方法および装置 - Google Patents

レンズの自動中肉補正加工方法および装置 Download PDF

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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレンズ素材の供給からカーブジェネレータ加工(以下、CG加工と略す)および精研削加工、その後の研磨加工等を自動で行うレンズ自動加工ライン、あるいは精研削加工の自動加工機におけるレンズの中肉自動補正加工方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図15および図16は特開平2−303749号公報に開示された従来のレンズの自動加工ラインを示す。このレンズの自動加工ラインは、レンズ素材自動供給装置101、CG加工装置103、精研削加工装置106、研磨加工装置109、心取り装置112,完成品収納装置114が順に配置されており、レンズ素材は次のような工程にしたがって自動でレンズに創成される。
【0003】
(1)レンズ素材の自動供給
レンズ素材自動供給装置101に置かれた多数のレンズ素材115はロボット102により次のCG加工装置103に1枚ずつ自動供給される。
【0004】
(2)CG加工
CG加工装置103の加工ヘッド104では、図16に示すように側周面Cがチャック116によって保持されたレンズ素材115のA面aにカップ型ダイヤモンド砥石117を用いて球面を創成し(図16(a))、加工ヘッド105ではレンズ素材115の他のB面bに対してカップ型ダイヤモンド砥石118を用いて球面を創成する(図16(b))。
【0005】
(3)精研削加工
精研削加工装置106の加工ヘッド107では、レンズホルダー119に保持されたレンズ素材115のA面aをダイヤモンドペレット120を貼付した球面精研削工具121で精研削加工し(図16(c))、加工ヘッド108ではレンズホルダー122に保持されたレンズ素材115のB面bをダイヤモンドペレット120を貼付した球面精研削工具123で精研削加工する(図16(d))。
【0006】
(4)研磨加工
研磨加工装置109の加工ヘッド110では、レンズホルダー124に保持されたレンズ素材115のB面bをポリウレタンシートなどの研磨用シート125を貼付した球面研磨工具126を用い、酸化セリウムなどを含む研磨液127の供給を受けながら研磨し(図16(e))、加工ヘッド111では、レンズホルダー128に保持されたレンズ素材115のA面aをポリウレタンシートなどの研磨用シート125を貼付した球面研磨工具129を用い、酸化セリウムなどを含む研磨液127の供給を受けながら研磨する(図16(f))
【0007】
(5)心取り加工
心取り装置112では1対のカップ型ホルダー130、131によってレンズ素材115を挟持して心出しを行い、その中心線回りにレンズ素材115を回転させながらレンズ素材115の側周面cをダイヤモンド砥石132で真円に研削する(図16(g))。
【0008】
(6)完成品の収納
心取り加工を終わったレンズはロボット113により完成品収納装置114に収納される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで近年、カメラ、顕微鏡、内視鏡などの光学機器では小型化および機能向上がなされている。これに伴い、光学機器の光学系で用いられているレンズの単体の品質、特に中肉精度(レンズの光軸上での肉厚精度)の向上が必要不可欠になっている。
【0010】
しかしながら、上述した従来装置により創成されるレンズの中肉を向上させるためには、CG加工から研磨加工までの各工程間でレンズを抜き取り、ダイヤルゲージや磁気スケールなどで中肉計測を手動で行い、所望肉厚の規格に対してズレが生じたとき、その加工工程あるいはその前加工工程の加工条件を補正する必要がある。そのため、レンズの中肉計測および加工条件の補正を実施する間、自動加工ラインが停止し、サイクルタイムが延びて、装置の稼働率が低下する。
【0011】
また、人件費を削減するために数台の自動加工ラインを1人のオペレータが受け持って、中肉精度の規格が厳しいレンズを生産する場合には、上述した中肉計測や加工条件の補正が通常のレンズより頻繁に発生し、受け持ちライン数が減じる。このようなことから中肉精度の規格が厳しいレンズは人件費が高騰してコスト高となる。
【0012】
さらに、CG加工、精研削加工、研磨加工の内、精研削加工における中肉制御が他の加工より難しい。すなわち、CG加工は母性原理に基づき強制的に加工が進むので中肉の変化は少なく、立ち上げ時の砥石軸、ワーク軸回転スピンドルの熱的変化が一定になるまでの軸の延びを考慮して暖気運転を実施することにより、その以後の中肉変化は少ない一方、研磨加工は倣い加工のため、加工時間制御で取り代を調整するが、設定値が数μmと少ないため、取り代のバラツキが中肉精度にほとんど影響しない。これに対し、精研削加工では研磨加工と同様に倣い加工であると共に、取り代が20μm〜70μm(この取り代は、CG加工で用いる砥石メッシュやボンドあるいは研磨加工での取り代の設定値により精研削加工で用いるダイヤモンドペレットのメッシュやボンドが異なるのに伴って設定するものである。)程度で、多くの取り代が必要であり、取り代のバラツキが中肉精度にかなり影響するためである。
【0013】
以下に精研削加工の取り代のバラツキの要因を説明する。
一般に、精研削加工は、中肉(取り代)の制御とともに形状の制御を行っている。前者の中肉は加工荷重、加工時間、工具の回転数によって変化し、後者の形状は工具あるいはレンズホルダーの揺動によって変化する。
【0014】
例えば、図17に示すような球心研磨機の場合、凸形状のレンズ素材115、即ち、曲率中心Oを支点として球面研削工具121が球心揺動(レンズホルダー119の中心軸dから球面研削工具121の揺動中心までの角度を揺動中心角θとし、この角度θを中心に両側に角度α/2に揺動)するとともに、工具軸eを中心軸として回転する。このとき、レンズホルダー119によって上方からレンズ素材115を加圧し、レンズ素材115が球面研削工具121の回転で連れ回りすることにより精研削加工する。
【0015】
形状の制御はダイヤモンドペレット120の加工面120aの各点に対して、レンズ素材115の滞留する時間の変化により行う。即ち、レンズ素材115の曲率半径が目標値より大きくなった場合、揺動中心角θを小さくしてダイヤモンドペレット120の加工面120aの中心付近のレンズ素材15が滞留する時間を増やすことによって、中心付近の摩耗量を相対的に増やす。これにより、ダイヤモンドペレット120の加工面120aの曲率半径は小さくなる方向に変化し、レンズ素材115にその面が転写される。また、レンズ素材115の曲率半径が目標値より小さくなった場合、揺動中心角θを大きくしてダイヤモンドペレット120の加工面120aの外周付近のレンズ素材115が滞留する時間を増やして、外周付近の摩耗量を相対的に増やす。これにより、ダイヤモンドペレット120の加工面120aの曲率半径は大きくなる方向に変化し、レンズ素材115にその面が転写される。
【0016】
従って、倣い加工における形状の制御は、目標となる曲率半径を中心に小さくなったときは、大きくなるように揺動条件を変更し、目標値を越えて大きくなったときは、小さくなるように揺動条件を変更するという繰り返しである。そして、この揺動条件の変更が中肉のバラツキの主要因となっている。これは、揺動中心角θを大きくするほど、ダイヤモンドペレット120の加工面120aの外周側にレンズ素材115が滞留する時間が増えて、ダイヤモンドペレット120の周速度が早くなり、即ち、レンズ素材115との相対速度が早くなって、単位時間当たりのレンズ素材115の取り代が増えるためである。
【0017】
以上のように精研削加工での倣い加工では、形状を制御するのに必要不可欠な揺動条件の変更が中肉の精度を悪くしている。従って、中肉精度が厳しいレンズの場合には、自動加工ラインによって形状を維持するために揺動条件を変更したときに、中肉計測の頻度を増やし、中肉の変化に対して荷重、回転数、加工時間などの条件により調整し、これにより取り代を一定に保つようにしなければならない。
【0018】
中肉のバラツキのその他の要因としては、球面精研削工具のダイヤモンドペレットのラップ作業直後や目詰まりを発生した場合において、徐々に取り代が減少傾向となる。その場合も、中肉計測を行って加工条件を修正することが必要となる。
【0019】
以上のように、従来のレンズの自動加工ラインでは、中肉精度の厳しいレンズを加工する場合、各加工工程間、特に精研削工程完了時にレンズ素材を抜き取り、手動で中肉計測を行って、加工条件を補正することが必要となる。そのため、サイクルタイムが延びたり(即ち、稼働率が低下したり)、持ちライン数の低下による人件費高騰によりレンズのコストが高騰する問題を有している。
【0020】
よって、本発明は、レンズの自動加工ラインにおいて、中肉精度の厳しいレンズを加工する際に、自動的に中肉計測を行い、加工条件を自動的に補正することにより、サイクルタイムを短縮すると共に、持ちライン数を増大させてレンズのコストを低減することができるレンズの中肉自動補正加工方法および装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の加工方法は、レンズ素材の供給からカーブジエネレータ加工および精研削加工を自動で行うレンズ自動加工ラインにおいて、前記カーブジェネレータ加工後のレンズ素材とマスターレンズとを検出スケールにて自動で中肉測定する工程と、前記カーブジェネレータ加工後のレンズ素材とマスターレンズとの中肉差およびその前に前段のレンズ素材を精研削加工したときの加工速度から加工時間を演算し、演算した加工時間で倣い加工により前記レンズ素材の精研削加工を行う工程と、この精研削加工を完了したレンズ素材を検出スケールにて自動で中肉測定する工程と、前記カーブジェネレータ加工後のレンズ素材と前記精研削加工後のレンズ素材との中肉差から導いた取り代および前記演算した加工時間から加工速度を演算し、その加工速度を次に精研削加工する次段のレンズ素材の加工時間を演算するときの加工速度とする工程と、を有することを特徴とする。
【0030】
この発明では、中肉測定の差と前段のレンズ素材の加工速度とからレンズ素材の加工時間を演算し、さらに精研削加工を終了したレンズ素材の中肉差から取り代を演算し、この取り代と上述の加工時間とから次段のレンズ素材の加工速度を制御するため、レンズ素材の加工毎の連続的なデータによって加工時間を設定できる。このため、厳しい中肉精度に対しても高精度に対応することができる。
【0031】
請求項2の発明は、請求項1記載の発明であって、前記精研削加工を完了したレンズ素材を中肉測定する工程において、規格を越えたレンズ素材のとき、アラームによってエラーを表示することを特徴とする。
【0032】
アラームによるエラー表示によって、適格性に劣るレンズを次工程に持ち込むことがなくなる。
【0033】
請求項3の発明の加工装置は、貼付皿に貼り付けたレンズ素材の供給からカーブジェネレータ加工および精研削加工を自動で行うレンズ自動加工ラインにおいて、前記レンズ素材を貼り付けた貼付皿を保持する保持リングと、この保持リングと同一形状でありマスターレンズを貼り付けた貼付皿を保持する保持リングと、前記2つの保持リングの中心軸間の中心を回転軸として前記2つの保持リングを保持する回転台と、この回転台を回転し位置決めさせる回転駆動手段とを有するレンズ保持部と、このレンズ保持部を上下移動させる直進駆動手段と、前記保持リングの中心軸上に対向して配置され、レンズ素材およびマスターレンズの中肉を測定する検出スケールと、この検出スケールの外周部に保持されるとともに、前記保持リングに嵌合して保持リングに対する検出スケールの位置決めを行う位置決めリングと、前記レンズ素材とマスターレンズとの中肉の差を演算する中肉演算回路を有する中肉演算装置と、この中肉演算装置からの信号に基づいて前記カーブジェネレータ加工の加工量を補正する制御装置と、を備えていることを特徴とする。
【0034】
この発明では、レンズ保持部を検出スケールに接近させて保持リングを位置決めリングに嵌合させることにより、保持リングに対する検出スケールの位置決めを行う。この位置決めによってレンズ素材やマスターレンズの中肉を測定するため、正確に中肉を測定することができる。また、制御手段は測定した中肉の差に基づいてカーブジェネレータ加工の加工量を補正するため、レンズの自動加工ライン中にレンズ素材の中肉を制御することができ、厳しい中肉精度に対応した加工を行うことができる。
【0035】
請求項4の発明は、レンズ素材の供給からカーブジェネレータ加工および精研削加工を自動で行うレンズ自動加工ラインにおいて、前記レンズ素材及びマスターレンズの球面部を真空吸引によって保持する保持リングと、この保持リングを上下移動させる直進駆動手段と、前記保持リングの中心軸上に対向して保持されレンズ素材およびマスターレンズの中肉を測定する検出スケールと、この検出スケールに取り付けられ、前記保持リングに嵌合して保持リングとの相対的な位置決めを行うとともに保持リング上のレンズ素材およびマスターレンズの球面部に当接する測定リングと、前記レンズ素材とマスターレンズとの中肉の差を演算する中肉演算回路を有する中肉演算装置と、この中肉演算装置からの信号に基づいて前記カーブジェネレータ加工の加工量を補正する制御装置と、を備えていることを特徴とする。
【0036】
この発明では、保持リングが真空吸引によってレンズ素材やマスターレンズを保持し、この保持状態で保持リングが測定リングに嵌合してレンズ素材やマスターレンズの中肉を測定する。このため、中肉を正確に測定することができる。また、制御手段は測定した中肉の差に基づいてカーブジェネレータ加工の加工量を補正するため、レンズの自動加工ライン中にレンズ素材の中肉を制御することができ、厳しい中肉精度に対応した加工を行うことができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施の形態により具体的に説明する。なお、各実施の形態において、同一の要素は同一の符号を付して対応させてある。
【0038】
(実施の形態1)
図1〜図5は本発明の実施の形態1を示し、図1はレンズ自動加工ラインの平面図、図2は中肉計測ユニットの側面図、図3は中肉自動補正加工のフローチャート、図4はCG加工装置のワーク軸の断面図、図5は中肉計測ユニットにより中肉を測定している状態の断面図である。
【0039】
図1に示すように、レンズ自動加工ラインでは、CG加工装置6,第1の精研削加工装置7,第2の精研削加工装置8、研磨加工装置9及びストッカー3が横並び状に配置されることにより構成されている。
【0040】
ストッカー3は貼付皿2(図2及び図4参照)に接着剤によって貼り付けられたレンズ素材1の供給を行うと共に、このレンズ素材1に対して研磨加工を完了したレンズ完成品を収納するユニットである。このストッカー3に取り付けられたロボット4は、貼付皿2に貼り付けられたレンズ素材1を多数個収納したパレット5からレンズ素材1を順次供給するとともに、パレット5に順次完成品を収納する。このように貼付皿2に貼り付けることによりレンズ素材を安定して固定することができる。
【0041】
CG加工装置6は加工ヘッド12において、カップ型ダイヤモンド砥石によりCG加工する。第1の精研削加工装置7は、加工ヘッド13において、球面形状のメタルボンドダイヤモンドペレットにより倣い加工する(これを精研削加工1と称す)。第2の精研削加工装置8は加工ヘッド14において、球面形状のレジンボンドダイヤモンドペレッにより倣い加工する(これを精研削加工2と称す)。研磨加工装置9は加工ヘッド15において、球面形状のレジンボンド酸化セリウム砥石で水の供給を受けながら、あるいは研磨シートを貼付した球面工具で酸化セリウムなどを含む研磨液の供給を受けながら研磨加工する。
【0042】
ベルトコンベア10はストッカー3からCG加工装置6までレンズ素材1を搬送する。ベルトコンベア11は各加工ヘッド12,13,14,15へ順次にレンズ素材1を搬送する。また、第1の精研削加工装置7と第2の精研削加工装置8との間には中肉測定ユニット16が設けられている。
【0043】
図2は中肉計測ユニット16の構成を示す。筒形状の保持リング17には、既に研削が完了したレンズ素材1の第1面を貼り付けた貼付皿2を挿入する挿入穴17cを設けてある。この保持リング17は回転台18に固定されている。回転台18は回転駆動手段としてのステッピングモータ(あるいはサーボモータ)19の回転軸19aに保持されている。また、この回転軸19aの軸心fに対して対称位置に保持リング22が設けられている。この保持リング22には、所定規格の中肉を有するマスタレーレンズ20を貼り付けた貼付皿21を挿入する挿入穴22cが形成されている。この保持リング22は保持リング17と同一形状、同一寸法である。
【0044】
以上の保持リング17,22の上面の外側は、後述する位置決めリング29に当接する当接面17a、22aとなっている。この当接面17a、22aの内方側には段差部が起立しており、この段差部の外周面が位置決めリング29に嵌合する位置決め面17b、22bとなっている。
【0045】
上述した貼付皿2,21はレンズ素材1,マスターレンズ20がそれぞれ貼り付けられる貼付面2b、21bが中央部分に突出しているとともに、この貼付面2b、21bよりも低い位置には、フランジ状の基準面2a、21aが水平方向に延びている。基準面2a、21aは中肉測定を行う際の基準点となるものである。
【0046】
前記ステッピングモータ19はアーム23に保持されており、アーム23は支柱25に固定されたリニアガイド24によって上下動自在に保持されている。この上下移動は図示省略した直進駆動手段としてのエアーシリンダにより行われる。なお、アーム23、ステッピングモータ19、回転台18、保持リング17、22、貼付皿2、21がレンズ保持部32を構成するものである。
【0047】
一方、保持リング17に対向してその上方には、磁気スケール或いは光学式スケールからなる検出スケール26が配設されている。なお、この実施の形態では、磁気スケールが検出スケールとして使用されている。この検出スケール26の中心軸hは保持リング17の中心軸gと一致している。検出スケール26の先端には、測定端子27が中心軸hに一致した状態で保持されている。
【0048】
測定端子27の下端面27aは平面形状になっている。この下端面27aはレンズ素材1に形状によって変更されるものであり、凹形状のレンズ素材1あるいは平面形状のレンズ素材1の場合は針状あるいは球面形状となる。
【0049】
支柱25にはアーム49が水平方向に設けられており、このアーム49に検出スケール26の外周部26aが上下に摺動可能に貫通して保持されている。その移動量は、アーム49の上面49aと、検出スケール26の外周部26aに固定されたリング28とが接触する位置から、検出スケール26の突起部26b上面とアーム49の下面49bとが接触する位置までである。
【0050】
測定端子27の外側には筒形状の位置決めリング29が配設されている。この位置決めリング29は検出スケール26の突起部26bの下側のネジ部26cによって検出スケール26に締結されている。位置決めリング29の中心軸は検出スケール26の中心軸hと一致している。
【0051】
位置決めリング29の下端部には段差部が形成されており、この段差部内周面が保持リング17及び22の位置決め面17b、22bと嵌合する位置決め面29bとなっている。この嵌合によって後述するように、保持リング17及び22の中心軸と検出スケール26の中心軸hとが一致する。また、段差部の先端面は保持リング17及び22の当接面17a、22aと当接する当接面29aとなっている。
【0052】
検出スケール26で測定された電気信号は、中肉演算回路を有する中肉演算装置16aを介して中肉測定ユニット16に隣接して配備したアラーム16bおよびCG加工装置6の加工ヘッド12に送出される。CG加工装置6の加工ヘッド12においては、図4に示すように、加工ヘッド12のワーク軸31の中心軸iの軸方向の送りを行うサーボモータあるいはステッピングモータの制御装置6a(図2参照)に連結されている。ワーク軸31の先端には、レンズ素材1を貼付けた貼付皿2を吸引により、あるいは開閉によって保持するチャック30が配設されている。
【0053】
図3はこの実施の形態のレンズ自動加工ラインの制御のフローチャートであり、このフローチャートに基づいて作動を説明する。なお、コンベア11と各加工ヘッド12,13,14との間あるいはレンズ素材1を貼付けた貼付皿2の中肉測定ユニット16への搬送は、図示省略したロボットなどの搬送装置により行われる。
【0054】
(1)レンズ素材供給
ストッカー3のロボット4により、貼付皿2に接着剤によって貼り付けたレンズ素材1をパレット5からベルトコンベア10に乗せることによって、レンズ素材1はベルトコンベア10,11を介してCG加工装置6に搬送される。
【0055】
(2)CG加工
コンベア11からロボットが貼付皿2を把持して加工ヘッド12のワーク軸31のチャック30に移送することにより、図4に示すようにチャック30に貼付皿2が保持され、レンズ素材1はカップ型ダイヤモンド砥石によりCG加工される。
【0056】
(3)精研削加工1
CG加工後、ロボットがチャック30から貼付皿2をコンベア11に移送した後、貼付皿2はベルトコンベア11により搬送され、次いでロボットにより貼付皿2は第1の精研削装置7の精研削加工ヘッド13に移送され、加工ヘッド13で球面形状のメタルボンドダイヤモンドペレットによりレンズ素材1が倣い加工される。一般にその取り代は20〜70μmである。この取り代はCG加工に用いる砥石のボンド材、メッシュにより加工面の粗さ、内部のクラックが異なり、それを除去するために20〜70μmで設定されるものである。
【0057】
(4)中肉計測
倣い加工されたレンズ素材1は、貼付皿2に貼り付けられた状態のままでロボットにより搬送される。そして、貼付皿2が保持リング17に装着されてレンズ素材1の中肉測定が行われる。なお、レンズ素材1の中肉測定に先立って、マスターレンズ20の測定が行われる。
【0058】
マスターレンズ22の測定は、まず、ステッピングモータ19により回転台18が回転し、マスターレンズ20が貼り付けられた貼付皿21側の保持リング22の中心軸と検出スケール26の中心軸hとが一致する位置で回転台18が停止する。そして、図示省略したエアー供給装置によりマスターレンズ20をエアーブローし、図示省略したエアーシリンダによりリニアガイド24に支持されたレンズ保持部32の全体が上方に移動する。
【0059】
このとき、図5に示すように、保持リング22の当接面22aと位置決めリング29の当接面29aとが当接し、さらに、位置決めリング29が検出スケール26の突起部26b上面とアーム49の下面49bとが接触する位置まで上昇して停止する。なお、このときは、保持リング22の位置決め面22bをガイドにして、位置決めリング29の位置決め面29bが保持リング22の位置決め面22bと嵌合し、この嵌合によって保持リング22の中心軸gと検出スケール26の中心軸hとが位置決めされる。
【0060】
図5はマスターレンズ20の測定状態を示し、検出スケール26によって貼付皿21の基準面21aからマスターレンズ20の面頂までの寸法H0 が測定され、この測定値が中肉演算装置16aに送られる。なお、この測定は、レンズ素材1が保持リング17に挿入される前の空き時間に実施することも可能である。
【0061】
この寸法H0 と、貼付皿21の基準面21aから貼付皿21の貼付面21bの面頂までの寸法Sと、マスターレンズ20の中肉寸法L0 との関係は、
0 =L0 +S (1)式
である。L0 、Sは予め演算装置16aに入力されている。ここで、マスターレンズ20の中肉寸法L0 は精研削加工2の取り代(精研削加工1のダイヤモンドペレットのボンドの種類、メッシュによって設定される)と、研磨加工の取り代(同様に精研削加工2のダイヤモンドペレットのボンドの種類、メッシュによって設定される)とを製品中肉寸法に加えた寸法である。
【0062】
マスターレンズ20の測定が終了した後、図示省略したエアーシリンダによりレンズ保持部32が下方に移動する。次いでステッピングモータ19により回転台18が回転する。この回転は、レンズ素材1が貼り付けられた貼付皿2が挿入されている保持リング17の中心軸と検出スケール26の中心軸hとが一致する位置で停止する。そして、図示省略したエアー供給装置によりレンズ素材1をエアーブローし、図示省略したエアーシリンダによりリニアガイド24に支持されたレンズ保持部32の全体が上方に移動する。
【0063】
このとき保持リング17の当接面17aと位置決めリング29の当接面29aとが当接し、さらに、位置決めリング29、検出スケール26の突起部26bとアーム49の下面49bとが接触する位置まで上昇し、停止する。なお、このときは、保持リング17の位置決め面17bをガイドにして、位置決めリング29の位置決め面29bが保持リング17の位置決め面17bとが嵌合し、この嵌合によって保持リング17の中心軸と検出スケール26の中心軸hとが位置決めされる。
【0064】
そして、図5に示すマスターレンズ20の測定と同様に、貼付皿2の基準面2aからレンズ素材1の面頂までの寸法Hが検出スケール26により測定され、測定値が中肉測定装置16aに送られる。
【0065】
この寸法Hと、貼付皿2の基準面2aから貼付皿2の貼付面2bの面頂までの寸法Sと、レンズ素材1の中肉寸法Lとの関係は、
H=L+S (2)式
である。ここで、貼付皿2と貼付皿21とは同一形状、同一寸法のものを使用しているので、いずれも基準面2a、21aから貼付面2b、21bの面頂まで寸法Sは等しい。従って(1)、(2)式より、レンズ素材1とマスターレンズ20の中肉との差△Lは、
△L=L−L0 (3)式
である。
【0066】
アラーム16bは、このようにして中肉演算装置16aの中肉演算回路で得られる測定した中肉の差△Lが規格を越えた場合、鳴動して中肉不良のレンズ素材1が後工程に流れるのを防止する。すなわち、中肉の差△Lが規格を越えた場合、エアーシリンダーによりレンズ保持部32が下方に移動した後、アラーム信号に対応して移動するロボットがレンズ素材1および貼付皿2を不良保管庫(不図示)に排出して後工程へ流れるのを防止するものである。
【0067】
(5)中肉演算、自動補正
マスターレンズ20の中肉の差△Lが生じた場合、その後に加工されるレンズ素材1に対して、中肉演算装置16aは直接に(あるいは自動加工ラインの制御装置を介して)CG加工装置6を制御する制御装置6aに対して、その差△Lの信号を出力する。これにより制御装置6aはワーク軸31の加工終了位置に△Lだけの自動的な補正を行う。すなわち、中肉演算装置16aからの信号に基づいて、制御装置6aはプラスの場合は前進、マイナスの場合は後退させた位置でワーク軸31が加工終了するように設定する。
【0068】
(6)精研削加工2
中肉計測後、レンズ素材1の中肉Lが規格内の場合、貼付皿2に貼り付けられたレンズ素材1は保持リング17からロボットにより取り出され、次いでベルトコンベア11により搬送され、第2の精研削加工装置8の加工ヘッド14に移送される。そして、加工ヘッド14によって球面形状のレジンボンドダイヤモンドペレットにより、レンズ素材1が倣い加工される。一般にその取り代は5〜20μmである。この取り代は、精研削加工1に用いるダイヤモンドペレットのボンド材、メッシュにより加工面の粗さ、内部のクラックが異なり、それを除去するために設定されるものである。
【0069】
(7)研磨加工
倣い加工の終了後、貼付皿2に貼り付けられたレンズ素材は、ロボットにより取り出され、次いで、ベルトコンベア11により搬送され、研磨加工装置9の加工ヘッド15にロボットにより移送され、加工ヘッド15によって球面形状のレジンボンド酸化セリウム砥石で水の供給を受けながら、あるいは研磨シートを貼付した球面工具で酸化セリウムなどを含む研磨液の供給を受けながら研磨加工する。一般にその取り代は1〜5μmである。精研削加工2に用いるダイヤモンドペレットのボンド材、メッシュにより加工面の粗さ、内部のクラックが異なり、それを除去するために取り代が設定されるものである。
【0070】
(8)完成品収納
研磨加工終了後、貼付皿2に貼り付けられたレンズ素材1はロボットにより取り出され、次いでベルトコンベア11により搬送され、ストッカー3のロボット4によって完成品をパレット5に収納する。
【0071】
このような実施の形態によれば、自動的に中肉を計測し、加工条件を補正するので、中肉の精度が厳しいレンズ素材に加工においても、手動での抜き取り測定、加工条件の補正をする必要がなくなるとともに、自動加工ラインを一時停止することもなくなる。このため、サイクルタイムを短縮でき、持ちライン数の増大が可能となり、レンズのコストを低減することができる。
【0072】
また、(5)項の中肉演算、自動補正においては、多数個のレンズ素材1を測定した後、マスターレンズ20との中肉の差△Lの平均値を算出し、その値をCG加工装置6のワーク軸31の加工終了位置の変更として自動補正することも可能である。このときには、その前の平均値より突発的な値の変化を除去することにより、中肉測定時のエラー(例えば、レンズ素材1の加工面に異物が付着していた場合)の誤った補正を防止することができる。
【0073】
なお、中肉計測ユニット16を第2の精研削加工装置8と研磨加工装置9の間に配置し、精研削加工2の後で中肉を計測して、CG加工装置6のワーク軸31に対して自動補正を行ってもよい。このときは、多少のタイムラグが生じるが、精研削加工2の取り代のバラツキまでを加味した正確な中肉補正を行うことができる。
【0074】
また、精研削加工1と精研削加工2を1つにしたCG加工と精研削加工と研磨加工からなる構成のレンズ自動加工においては、精研削加工後に中肉計測をして、CG加工のワーク軸の加工終了位置を補正することができる。このときは後工程の取り代が研磨加工のみであるとともに、前工程がCG加工のみであるので、中肉制御を高精度に行うことができる。
【0075】
(実施の形態2)
図6〜図9は実施の形態2を示し、図6はレンズ自動加工ラインの倣い加工によってレンズ素材を保持するレンズ保持装置の部分破断正面図、、図7は図6の骨組みを示す斜視図、図8はレンズ自動加工ラインの平面図、図9は中肉自動補正加工のフローチャートである。
【0076】
図6及び図7は、図1における加工ヘッド13,14,15のレンズ素材1および貼付皿2を保持するレンズ保持装置40を示す。レンズ保持装置40は、それぞれの加工ヘッド13,14,15に固定されるものである。
【0077】
レンズ保持装置40は倣い加工時に加わる加工圧力を支えるステー部材41と、ステー部材41の下端側に第1の支軸42を介して第1の支軸42の軸回りに回動自在に支承されたシーソー板44と、シーソー板44に取り付けられたアッパーアーム45とを備えている。
【0078】
図7に示すように、シーソー板44は第1の支軸42を対称軸とする略コ字形状に形成されており、その両側のアーム部44a、44bが第1の支軸42よりも前方に延びている。アッパーアーム45はこのシーソー板44の両側のアーム部44a、44bの先端部分に第2の支軸43を介して第2の支軸43回りに回動自在に支承されている。このとき、第2の支軸43は第1の支軸42の軸線xと直交する軸線yに沿って設けられるものである。
【0079】
アッパーアーム45は第2の支軸43から上方に伸び、且つ、アーム部44a、44bを連結するコ字形に形成されており、その水平部45aの中央部分には、貼付皿2がベアリング46を介して回動自在に保持されている。貼付皿2はレンズ素材1が貼り付けられるが、その中心軸zは第1の支軸42の軸線xと一致している。
【0080】
図8に示すように、中肉計測ユニット16は精研削加工1を行う第1の精研削加工装置7に設けられており、図示省略した搬送装置(ロボット)により精研削加工1の加工前後で中肉計測を行うように配設されている。
【0081】
図9はこの実施の形態によるレンズ加工を行うフローチャートであり、実施の形態1と同一の加工については説明を省略する。
【0082】
(1)レンズ素材供給及び(2)CG加工は実施の形態1と同じである。
【0083】
(3)中肉計測
精研削加工1の前(即ちCG加工の後)に、実施の形態1と同様にマスターレンズ20の中肉L0 およびレンズ素材1の中肉L2 を測定する。
【0084】
(4)取り代演算
加工するレンズ素材の1個前の前段のレンズ素材1の精研削加工1における取り代をK1 、加工時間をT1 としたとき、加工速度V1 は、
1 =K1 /T1 (4)式
である。中肉を高精度に加工するためには、マスターレンズ20の中肉L0 とレンズ素材1の中肉L2 との差△L2 だけ精研削加工1を行えばよい。そこで、このための加工時間T2 は、
2 =△L2 ×V1 (5)式
となる。
【0085】
(5)精研削加工1
図示省略した搬送装置(ロボット)によりCG加工後のレンズ素材1および貼付皿2をレンズ保持装置40に保持させ、メタルボンドのダイヤモンドペレットで倣い加工する。そのときの加工時間は、式(5)で演算した加工時間T2 に制御する。
【0086】
(6)中肉計測
精研削加工1の後に、レンズ素材1の中肉L3 を測定する。ここで、L0 とL3 との差△L3 が規格を越えた場合、アラーム6bが鳴動作動して実施の形態1と同様に中肉不良のレンズ素材1が後工程に流れるのを防止する。
【0087】
(7)加工速度演算
前工程の中肉測定で測定した中肉の差△L2 と(6)項の中肉測定で測定した中肉の差△L3 により精研削加工1の取り代K2 は、
2 =△L2 −△L3 (6)式
となる。今回の精研削加工1の加工速度V2 は、
2 =K2 /T2 (7)式
となる。したがって、次のレンズ素材1の精研削加工1の加工時間T3 は、仮に中肉の差を△L4 と仮定すると、
3 =△L4 ×V2 (8)式
となる。この加工時間T3 を、次のレンズ素材1の精研削加工1のための加工時間とするために、上述した時間T1 をT3 に自動補正する(すなわち、このT3 を取り代演算のT1 として扱うことになる)。
【0088】
その後のフローでは、実施の形態1と同様に、(8)精研削加工2、(9)研磨加工、(10)完成品収納を行う。
【0089】
このような実施の形態によれば、精研削加工の前に中肉を測定し、その前のレンズ素材1の加工速度から加工時間を設定するので、中肉の精度が厳しいレンズ素材の加工であっても、より正確な中肉の自動補正を行うことができる。
【0090】
なお、この実施の形態では、精研削加工1に限って説明したが、精研削加工2においても同様なことが可能であり、実施の形態1の精研削加工1の中肉計測結果をCG加工にフィードバックする方法と組み合わせることにより、加工時間のバラツキが最小となり、しかもサイクルタイムが短縮する。
【0091】
また、この中肉自動補正加工は精研削加工の工程内で実施できるので、レンズ自動加工ラインのみならず、精研削加工装置のみでも同様な効果が得られる。
【0092】
この実施の形態の応用としては、レンズ素材1を貼り付けるための貼付皿2の基準面2aから貼付面2bの面頂までの寸法Sを全ての貼付皿2に対して測定し(S1 、S2 、S3 、…)、規格中心の寸法S0 との差△S(△S1 、△S2 、△S3 、…)の値を取り代の演算に加える(K1 =L2 −L0 ±△S)。そして、各貼付皿2の△Sを記憶させておいて、その順番でレンズ自動加工を行うことにより、貼付皿2の基準面2aから貼付面2bまでの誤差をキャンセルすることができる。これにより、さらに高精度な中肉自動補正加工が可能となる。
【0093】
(実施の形態3)
図10〜図14は実施の形態3を示し、図10はレンズ自動加工ラインの平面図、図11はレンズ自動加工ラインの一連の加工工程の正面図、図12は中肉計測ユニットの側面図、図13は中肉自動補正加工のフローチャート、図14は中肉計測中の断面図である。
【0094】
図10において、ストッカー3は、レンズ素材1の供給および心取り加工を完了した完成品を収納するユニットである。このストッカー3に取り付けられたロボット4は、レンズ素材1を多数個収納したパレット5からレンズ素材1を供給するとともに、完成品を収納する。CG加工装置6は加工ヘッド52,53によってCG加工する。精研削加工装置50は、加工ヘッド54,55によって倣い加工する。研磨加工装置9は、加工ヘッド56,57によって研磨加工する。心取り加工装置51は、加工ヘッド58によって心取り加工する。ベルトコンベア10はストッカー3からCG加工装置6までレンズ素材1を搬送する。ベルトコンベア11は、各加工ヘッド52,53,54,55,56,57,58ヘレンズ素材1を搬送する。また、精研削加工装置50には中肉測定ユニット59が設けられている。
【0095】
図12に示すように、レンズ素材1は筒形状の保持リング61によって保持されて中肉の測定が行われる。すなわち、この実施の形態では、レンズ素材1は貼付皿2に貼り付けられていない状態で中肉の測定が行われるものである。
【0096】
保持リング61は中空状となっており、輪帯形状にざぐりされた内側部分のエッジ部がレンズ素材1のA面aに当接する支持エッジ部61cとなる一方、外側部分の外周面が後述する測定リング62と嵌合して相対的な位置決めを行う位置決め面61bとなっている。また、保持リング61は吸引孔61aから図示省略した真空装置によりレンズ素材1を吸引するようになっている。この保持リング61はアーム23を介してリニアガイド24に上下動自在に保持されている。リニアガイド24は支柱25に沿って上下方向に移動するが、この上下移動は図示省略した直進駆動手段としてのエアーシリンダにより行う。このような実施の形態では、アーム23、保持リング61がレンズ保持部63となっている。
【0097】
一方、保持リング61の上方には、中肉測定ユニット59が設けられている。中肉測定ユニット59は磁気スケールからなる検出スケール60を有しており、検出スケール60の中心軸kと、保持リング61の中心軸jとは一致している。この検出スケール60の下側先端には測定リング62が保持されている。また、検出スケール60は支柱25に固定されたアーム49に保持されている。
【0098】
測定リング62は内側から外側に向かって段状に高くなるように内面が形成されており、最外方側の段部の内周面が保持リング61の位置決め面61bと嵌合する位置決め面62bとなっている。また、最内方側のエッジ部はレンズ素材1に当接する当接エッジ部62cとなっている。
【0099】
検出スケール60の電気信号は中肉演算回路を有する中肉演算装置を介して図11に示すCG加工装置6の加工ヘッド53に供給される。すなわち、検出スケール60には、レンズ素材1を保持するチャック70を有したワーク軸71の中心軸に平行な方向の送りの加工終了位置を制御する制御装置(図示省略)に連結されている。
【0100】
図13はこの実施の形態のレンズの加工を行うフローチャートである。なお、この実施の形態では、レンズ素材1の凸形状の面aをA面、凹形状の面bをB面として説明する。
【0101】
(1)レンズ素材供給
ストッカー3のロボット4により、レンズ素材1をパレット5からベルトコンベア10、11を介してCG加工装置6に搬送する。
【0102】
(2)A面CG加工
加工ヘッド52のチャック70にレンズ素材1を保持し、カップ型ダイヤモンド砥石73によりレンズ素材1のA面をCG加工する(図11(a))。
【0103】
(3)B面CG加工
加工ヘッド53のチャック72にレンズ素材1を保持し、カップ型ダイヤモンド砥石74によりレンズ素材1のB面をCG加工する(図11(b))。
【0104】
(4)A面精研削加工
ベルトコンベア11により搬送され、精研削加工装置50の加工ヘッド54によって行われる。この加工では球面形状のダイヤモンドペレット76を貼り付けた球面精研削工具77によりA面を精研削加工する(図11(c))。
【0105】
(5)B面精研削加工
精研削加工装置50の加工ヘッド55により行う。この加工では、球面形状のダイヤモンドペレット76を貼り付けた球面研削工具79によりB面を精研削加工する(図11(d))。
【0106】
(6)中肉計測
予め、マスターレンズを保持リング61に載置する。保持リング61の吸引孔61aから図示省略した真空装置によりマスターレンズのA面を吸引し、支持エッジ部61cにマスターレンズのA面を密着させる。この状態で、図示省略したエアーシリンダによりレンズ保持部63が上方に移動する。
【0107】
これにより、図14に示すようにマスターレンズのB面が測定リング62の段差部で形成される当接エッジ部62cと密着する。このとき、マスターレンズが傾いていても上下から外周付近の輪帯(当接エッジ部62c及び支持エッジ部61c)で受けるので傾きが修正される。また、保持リング61の外周面をガイドにして、測定リング62の位置決め面62bが保持リング61の位置決め面61bに嵌合し、この嵌合によって保持リング61の中心軸jと検出スケール60の中心軸kとが位置決めされる。
【0108】
そして、図14に示すように、保持リング61の支持エッジ部61cと、測定リング62の当接エッジ部62cとの寸法R0 が検出スケール60により測定される。この寸法R0 を記憶しておく。なお、マスターレンズの中肉寸法は、A面、B面の研磨加工の取り代(精研削加工のダイヤモンドペレットのボンドの種類、メッシュによって設定)を製品中肉寸法に加えた寸法である。
【0109】
マスターレンズの測定後、図示省略したエアーシリンダによりレンズ保持部63が下方に移動する。なお、この作業はレンズ素材1の自動加工に入る前に実施しておく。
【0110】
次に、図示省略した搬送装置(ロボット)によりレンズ素材1が保持リング61に載置される。そして、保持リング61の吸引孔61aから図示省略した真空装置によりレンズ素材1のA面を吸引し、支持エッジ部61cにレンズ素材1のA面を密着させる。この状態で、図示省略したエアーシリンダによりレンズ保持部63が上方に移動することにより、図14で示すようにレンズ素材1のB面が測定リング62の当接エッジ部62cと密着する。この密着によって、保持リング61の支持エッジ部61cと、測定リング62の当接エッジ部62cとの寸法Rが検出スケール60により測定される。
【0111】
レンズ素材1とマスターレンズの測定寸法の差△Rは、
△R=R−R0 (9)式
である。なお、光軸上の中肉Lは、A面の曲率半径Ra、B面の曲率半径Rb、保持リング61の支持エッジ部61cの直径Da、測定リング62の当接エッジ部62cの直径Dbとしたとき、
L={Ra−Ra2 −(Da/2)2 }+R−{Rb−Rb2 −(Db/2)2 }である。
【0112】
このことから、△Rは△L(マスターレンズの光軸上の中肉とレンズ素材の光軸上の中肉との差)と同じである。なお、測定した寸法差△Rが規格を越えた場合、アラーム59aが鳴動作動して中肉不良のレンズ素材1が排出されて後工程に流れるのを防止する。この中肉測定の後、図示省略したエアーシリンダによりレンズ保持部63が下方に移動する。
【0113】
(7)中肉演算及び自動補正
マスターレンズとの差△Rが生じた場合、その後に加工されるレンズ素材1に対して、CG加工装置6のB面に対するCG加工でのワーク軸71の加工終了位置に△Rだけ自動的に補正を行う。すなわち、プラスの場合はワーク軸71を前進、マイナスの場合はワーク軸71を後退させた位置で加工終了させる。
【0114】
(8)B面研磨加工
ベルトコンベア11により搬送され、研磨加工装置9の加工ヘッド56によって球面形状のレジンボンド酸化セリウム砥石で水をかけながら研磨加工する。あるいは研磨用シート81を貼付した球面研磨工具82で酸化セリウムなどを含む研磨液83の供給を受けながら研磨加工する(図11(e))。一般にその取り代は1〜5μmである。精研削加工に用いるダイヤモンドペレットのボンド材、メッシュにより加工面の粗さ、内部のクラックが異なり、それを除去するために取り代が設定されるものである。
【0115】
(9)A面研磨加工
研磨加工装置9の加工ヘッド57によって球面形状のレジンボンド酸化セリウム砥石で水をかけながら研磨加工する。あるいは研磨用シート81を貼付した球面研磨工具85で酸化セリウムなどを含む研磨液83の供給を受けながら研磨加工する(図11(f))。一般にその取り代は1〜5μmであり、精研削加工に用いるダイヤモンドペレットのボンド材、メッシュにより加工面の粗さ、内部のクラックが異なり、それを除去するために取り代が設定されるものである。
【0116】
(10)心取り加エ
ベルトコンベア11により搬送され、心取り加工装置51の加工ヘッド58によって、1対のカップ型ホルダー86,87でレンズ素材1を挟持して心出しを行い、その中心線回りにレンズ素材1を回転させながらレンズ素材1の側周面cをダイヤモンド砥石88で真円に研削する(図11(g))。
【0117】
(11)完成品収納
ベルトコンベア11により搬送され、ストッカー3のロボット4によって完成品をパレット5に収納する
【0118】
このような実施の形態によれば、レンズ素材1の両面a,bを研磨および心取りするレンズ自動加工ラインにおいても、自動的に中肉を計測し、加工条件を補正するので、手動での抜き取り測定、加工条件の補正をする必要がなくなるとともに、自動加工ラインを一時停止することもなくなるので、サイクルタイムを短縮でき、しかも持ちライン数を増大させることができるため、レンズのコストを低減できる。
【0119】
また、中肉演算、自動補正においては、数個のレンズ素材1を測定した後、マスターレンズの中肉の差△Rの平均値を算出し、その値を自動補正することも可能である。このときには、その前の平均値より突発的な値の変化を除去することにより中肉測定時のエラー(例えば、レンズ素材1の加工面に異物が付着していた場合)の誤った補正を防止することができる。
【0120】
なお、精研削工程が2工程に分かれている場合、精研削加工2の後に加工する面のCG加工装置6のワーク軸に対して自動補正を行ってもよい。このとき、多少のタイムラグが生じるが、精研削加工2の取り代のバラツキまでをも加味して中肉を補正できる。
【0121】
また、実施の形態2で示したように、精研削加工の後で加工する面の加工前に中肉測定を行って取り代を求め、1個前の加工速度から加工時間を求め、その加工時間で次のレンズ素材を加工し、この加工の後、再度中肉測定を行って、取り代を算出し、加工速度を演算して、それを次のレンズ素材の加工時間の算出に使用する中肉自動補正加工を行うことにより、さらに中肉精度が向上する。
【0126】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、中肉測定の差と前段のレンズ素材の加工速度とからレンズ素材の加工時間を演算し、さらに精研削加工を終了したレンズ素材の中肉差から取り代を演算し、この取り代と上述の加工時間とから次段のレンズ素材の加工速度を制御するため、レンズ素材の加工毎の連続的なデータによって加工時間を設定でき、厳しい中肉精度に対しても高精度に対応することができる。これにより、手動での抜き取り測定、加工条件の補正をする必要がなくなるとともに、自動加工ラインを一時停止することもなくなるので、サイクルタイムを短縮し、持ちライン数を増大でき、レンズのコストを低減できる。
【0127】
請求項2の発明によれば、アラームによるエラー表示によって、適格性に劣るレンズを次工程に持ち込むことがなくなる。
【0128】
請求項3の発明によれば、レンズ保持部を検出スケールに接近させて保持リングを位置決めリングに嵌合させた位置決め状態でレンズ素材やマスターレンズの中肉を測定するため、正確に中肉を測定することができる。また、制御手段が測定した中肉の差に基づいてカーブジェネレータ加工の加工量を補正するため、レンズの自動加工ライン中にレンズ素材の中肉を制御することができ、厳しい中肉精度に対応した加工を行うことができる。
【0129】
請求項4の発明によれば、保持リングが真空吸引によってレンズ素材やマスターレンズを保持した状態で保持リングが測定リングに嵌合してレンズ素材やマスターレンズの中肉を測定するため、中肉を正確に測定することができる。また、制御手段は測定した中肉の差に基づいてカーブジェネレータ加工の加工量を補正するため、レンズの自動加工ライン中にレンズ素材の中肉を制御することができ、厳しい中肉精度に対応した加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるレンズ自動加工ラインの平面図である。
【図2】実施の形態1における中肉計測ユニットの部分破断側面図である。
【図3】実施の形態1の加工手順を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態1のCG加工装置のワーク軸の断面図である。
【図5】実施の形態1における中肉測定時の断面図である。
【図6】実施の形態2に用いるレンズ保持装置の部分破断側面図である。
【図7】レンズ保持装置を簡素化した斜視図である。
【図8】実施の形態2におけるレンズ自動加工ラインの平面図である。
【図9】実施の形態2の加工手順を示すフローチャートである。
【図10】実施の形態3におけるレンズ自動加工ラインの平面図である。
【図11】(a)〜(g)は実施の形態3による加工手順を示す側面図である。
【図12】実施の形態3における中肉測定ユニットの側面図である。
【図13】実施の形態3の加工手順を示すフローチャートである。
【図14】実施の形態3における中肉測定を示す断面図である。
【図15】従来のレンズ自動加工ラインの平面図である。
【図16】(a)〜(g)は従来の加工手順を示す側面図である。
【図17】従来から使用されている球心研磨機の部分正面図である。
【符号の説明】
1 レンズ素材
2 レンズ貼付皿
3 ストッカー
6 CG加工装置
7 第1の精研削加工装置
8 第2の精研削加工装置
9 研磨加工装置
16 中肉計測ユニット

Claims (4)

  1. レンズ素材の供給からカーブジエネレータ加工および精研削加工を自動で行うレンズ自動加工ラインにおいて、
    前記カーブジェネレータ加工後のレンズ素材とマスターレンズとを検出スケールにて自動で中肉測定する工程と、
    前記カーブジェネレータ加工後のレンズ素材とマスターレンズとの中肉差およびその前に前段のレンズ素材を精研削加工したときの加工速度から加工時間を演算し、演算した加工時間で倣い加工により前記レンズ素材の精研削加工を行う工程と、
    この精研削加工を完了したレンズ素材を検出スケールにて自動で中肉測定する工程と、
    前記カーブジェネレータ加工後のレンズ素材と前記精研削加工後のレンズ素材との中肉差から導いた取り代および前記演算した加工時間から加工速度を演算し、その加工速度を次に精研削加工する次段のレンズ素材の加工時間を演算するときの加工速度とする工程と、
    を有することを特徴とするレンズの自動中肉補正加工方法。
  2. 前記精研削加工を完了したレンズ素材を中肉測定する工程において、規格を越えたレンズ素材のとき、アラームによってエラーを表示することを特徴とする請求項1記載のレンズの自動中肉補正加工方法。
  3. 貼付皿に貼り付けたレンズ素材の供給からカーブジェネレータ加工および精研削加工を自動で行うレンズ自動加工ラインにおいて、
    前記レンズ素材を貼り付けた貼付皿を保持する保持リングと、この保持リングと同一形状でありマスターレンズを貼り付けた貼付皿を保持する保持リングと、前記2つの保持リングの中心軸間の中心を回転軸として前記2つの保持リングを保持する回転台と、この回転台を回転し位置決めさせる回転駆動手段とを有するレンズ保持部と、
    このレンズ保持部を上下移動させる直進駆動手段と、
    前記保持リングの中心軸上に対向して配置され、レンズ素材およびマスターレンズの中肉を測定する検出スケールと、
    この検出スケールの外周部に保持されるとともに、前記保持リングに嵌合して保持リングに対する検出スケールの位置決めを行う位置決めリングと、
    前記レンズ素材とマスターレンズとの中肉の差を演算する中肉演算回路を有する中肉演算装置と、
    この中肉演算装置からの信号に基づいて前記カーブジェネレータ加工の加工量を補正する制御装置と、
    を備えていることを特徴とするレンズの自動中肉補正加工装置。
  4. レンズ素材の供給からカーブジェネレータ加工および精研削加工を自動で行うレンズ自動加工ラインにおいて、
    前記レンズ素材及びマスターレンズの球面部を真空吸引によって保持する保持リングと、
    この保持リングを上下移動させる直進駆動手段と、
    前記保持リングの中心軸上に対向して保持されレンズ素材およびマスターレンズの中肉を測定する検出スケールと、
    この検出スケールに取り付けられ、前記保持リングに嵌合して保持リングとの相対的な位置決めを行うとともに保持リング上のレンズ素材およびマスターレンズの球面部に当接する測定リングと、
    前記レンズ素材とマスターレンズとの中肉の差を演算する中肉演算回路を有する中肉演算装置と、
    この中肉演算装置からの信号に基づいて前記カーブジェネレータ加工の加工量を補正する制御装置と、
    を備えていることを特徴とするレンズの自動中肉加工装置。
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