JP4116162B2 - 機械警備装置の保守点検方法 - Google Patents

機械警備装置の保守点検方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機械警備装置及びその保守点検方法と装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
機械警備システムにおいては、一般に、不法侵入者があったことを電気的に検出するため、ドアセンサ、ガラス破壊センサ、超音波センサ又は遠赤外線を利用した焦電センサ等の侵入検知センサが従来から用いられてきている。これらの侵入検知センサは、通常、ワイヤによって警報装置と接続されており、侵入検知センサが発報した場合に、警報装置が作動し、電話線等を介して所定の監視センタに侵入警報信号が送られる構成となっている。
【0003】
この種の機械警備システムの信頼性を高めるための定期的な保守点検は、警備会社にとっては必要不可欠であり、現状では、保守点検要員が2人1組で警備契約先建物等に立ち入って実際にセンサを発報させ、上記受信装置又は非常通報装置に設備されている表示灯によりシステムの動作の確認を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の構成による場合、次のような問題点があった。
(1)センサに対する不正工作、例えば、遠赤外線検出センサへのカバーの取り付けによる監視視界遮蔽、マグネットスイッチの短絡等が行われた場合、保守点検時までセンサが実質的に機能しない状態となり、機械警備装置が正常に機能しなくなる。
(2)保守点検を実施する場合、2人1組となり、1人がセンサを故意に発報状態とし、残りの1人が表示灯の表示をチェックして動作を確認するという作業が必要となり、保守点検のコストが高くならざるを得ない。
(3)保守点検時に個人宅又は事務所、工場等の警備対象施設内に立ち入ることになるので、プライバシー保護の観点等から時間的に制約を受けたり、顧客からの拒否を受けたりするので、保守点検の作業効率が極めて悪く、最悪の場合には保守点検を行うことができないという事態も生じる。また、定期保守点検時以外にも、付近で落雷、侵入等の事件があったりした場合には臨時に保守点検を行う必要が生じる。しかし、予め予告して行う定期保守点検と異なり、臨時保守点検の場合には種々の理由で対象施設内に立ち入ることができず、ワイヤレスセンサに対する不正工作の発見のチャンスを逃し、ワイヤレスセンサに対する不正工作の発見が遅れてしまうという事態が生じる。
【0005】
本発明の目的は、したがって、従来技術における上述の問題点を解決することができるようにした、機械警備装置及びその保守点検方法と装置を提供することにある。
【0006】
本発明では、保守点検要員の省人化を図ることができ、機械警備装置が設置されている警備対象施設内に立ち入ることなくその保守点検作業を行うことができるようにした、機械警備装置及びその保守点検方法と装置を提供することを目的としている。
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1の発明によれば、侵入検知を行うためのセンサと、該センサと配線接続され該センサの発報に応答して警報信号を出力する受信装置とを備えて成り、前記受信装置が、時刻データを発生させるための時刻データ発生手段と、前記センサの発報時における前記時刻データ発生手段からの時刻データを最新時刻データとして記憶しておくための手段と、前記最新時刻データを内容として含む保守用無線信号を所与の時間間隔で送出する無線送信手段とを備えている機械警備装置のための保守点検方法であって、前記機械警備装置が設置されている施設の外部において前記保守用無線信号を受信し、受信された前記保守用無線信号より得られた前記最新時刻データの最新時刻からの経過時間に基づいて前記機械警備装置の状態を判別するようにしたことを特徴とする機械警備装置の保守点検方法が提案される。
【0008】
このようにして保守用無線信号を出力すると、センサ及び受信装置の作動状態のチェックを行うことができるのは勿論、その内容に含まれる最新時刻データを利用してセンサが正常に機能しているか否かをもチェックすることができる。
【0009】
すなわち、昼間人の出入りのある場所にセンサが設置してあれば、人の出入りの状態に応じた発報が適宜の時間間隔であるのが普通であり、したがって、保守用無線信号を受信して最新時刻データの内容をチェックすれば、センサが正常に機能しているか否かを容易にチェックすることができる。若し、何らかの不正工作がなされていれば、最新の発報時刻が数十時間前又は数日前などとなるので、最新時刻データの内容から不正工作の有無をチェックすることが可能である。ここで、時刻データとは、時、分、秒のみのデータでもよいが、これに年、月、日等のデータを適宜に加えたデータであってもよい。
【0010】
請求項2の発明によれば、侵入検知を行うためのセンサと、該センサと配線接続され該センサの発報に応答して警報信号を出力する受信装置とを備えて成る機械警備装置のための保守点検方法であって、前記受信装置側において、前記センサの最新の発報時刻を示す時刻データを最新時刻データとして記憶しておき、所与の時間間隔で該最新時刻データを保守用無線信号として無線出力し、該保守用無線信号を前記機械警備装置の設置されている施設外で受信し、受信された前記保守用無線信号より得られた前記最新時刻データの最新時刻からの経過時間に基づいて前記機械警備装置の状態を判別するようにしたことを特徴とする機械警備装置の保守点検方法が提案される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明による機械警備装置の実施の形態の一例を示すブロック図である。
【0015】
機械警備装置1は、警備対象施設である個人の住宅2内に設置されており、センサ装置3と、センサ装置3からの発報信号31Bを受信する受信装置4と、受信装置4からの警報信号4Aの出力に応答して非常通報信号5Aを出力する非常通報装置5とを備えて成っている。
【0016】
非常通報装置5は、警備開始・解除スイッチ51を含んで成り、警備開始・解除スイッチ51が警備開始に切り替えられている場合に受信装置4から警報信号4Aが入力された場合、電話回線7を介して監視センタ6に対して所要の非常通報信号5Aを送る公知の構成となっている。なお、警備開始・解除スイッチ51が警備解除に切り替えられている場合には、受信装置4から警報信号4Aが入力されても非常通報装置5は非常通報信号5Aの送信を行わない。
【0017】
センサ装置3は、人体から発している遠赤外線を利用して住宅2の室内に人がいるか否かを検出するための人体検知用のセンサとして構成された侵入検知センサ装置であり、焦電センサ31Aを含んで成る公知の構成のセンサユニット31を有している。住宅2の室内に人がいる場合にはセンサユニット31が発報して発報信号31Bが出力され、発報信号31Bは配線Wを介して受信装置4に入力される。なお、符号32で示されるのは、センサユニット31の作動に必要な電力を供給するための電源である。
【0018】
受信装置4は、発報信号31Bを処理するためマイクロコンピュータを用いて構成される受信信号処理ユニット41を備えており、受信信号処理ユニット41には、信号出力回路42及びインターフェイス回路43が接続されている。受信信号処理ユニット41に発報信号31Bが入力された場合、受信信号処理ユニット41からの指令により信号出力回路42から非常通報装置5に警報信号4Aが送られる。
【0019】
受信信号処理ユニット41は、時刻データを出力する時刻データ発生部41Tを備えており、時刻データ発生部41Tからは時の流れの一点を特定するためのデータが出力される。すなわち、ここで時刻データとは、時、分、秒の単位でのデータのみならず、年、月、日の単位でのデータをも含むものである。本実施の形態では、月、日、時、分、秒を含んでいるが、これに限定されず、例えば曜日のデータを含んでいてもよい。
【0020】
受信信号処理ユニット41は、センサ装置3から発報信号31Bを受け取った場合、その入力時点における時刻データ発生部41Tからの時刻データをセンサユニット31の発報時刻を示す発報時刻データ41Aとして出力し、これを最新時刻データTDとして時刻データメモリ44に格納する。すなわち、受信装置4は、センサ装置3のセンサユニット31の発報に応答しセンサユニット31の発報毎に発報時における時刻データ発生部41Tからの時刻データを最新時刻データTDとして記憶しておくための手段を有している。
【0021】
このように、受信信号処理ユニット41からは、センサ装置3が発報する度に発報時刻データ41Aが時刻データメモリ44に出力され、時刻データメモリ44内には、常に最新の発報時刻データ41Aが最新時刻データTDとして格納される。すなわち、ある時点で時刻tnを内容とする発報時刻データ41Aが出力されると、時刻データメモリ44内に既に格納されている時刻tn−1を内容とする最新時刻データTDは消去され、時刻tnを内容とする発報時刻データ41Aが最新時刻データTDとして時刻データメモリ44内に格納されることになる。
【0022】
受信信号処理ユニット41は、さらに、センサ装置3及び受信装置4が正常に作動していることを適宜の時間間隔で確認することができるようにする目的で、所定の時間間隔、例えば10分間隔で保守用信号41Bを出力する。本実施の形態にあっては、保守用信号41Bは、機械警備装置1に対して付与されている識別IDと、そのとき時刻データメモリ44に格納されている最新時刻データTDとから成っている。この保守用信号41Bはインターフェイス回路43を介して取り出され、保守用送信ユニット9に入力される。
【0023】
保守用送信ユニット9は、保守用信号41Bが入力されたことに応答して起動され、保守用信号41Bを内容とした保守用無線信号fを出力する。保守用無線信号fは保守用送信ユニット9に接続されたアンテナ91から送信される。この保守用無線信号fの出力電力は住宅2の外部において受信できるような適宜の強度に設定されている。
【0024】
したがって、保守用無線信号fを受信することにより、最新時刻データTDを入手してセンサ装置3における最新の発報時刻を知り、これにより、センサ装置3が正常に機能しているか否か、及び受信装置4が正常に作動しているか否かを住宅2内に立ち入ることなく、住宅2の外側でチェックすることができる。
【0025】
すなわち、昼間人の出入りのある場所にセンサ装置3が設置してあれば、人の出入りの状態に応じた発報が適宜の時間間隔であるのが普通であり、したがって、保守用無線信号fを受信して最新時刻データTDの内容をチェックすれば、センサ装置3が正常に機能しているか否かを受信装置4の機能チェックを含めて容易にチェックすることができる。若し、センサ装置3に対し監視視界隠蔽の如き何らかの不正工作がなされていれば、最新の発報時刻が数十時間前又は数日前などとなるので、最新時刻データTDの内容から不正工作の有無をチェックすることが可能である。すなわち、例えば、電源を切断するなど受信装置4に対する不正な工作をしても、これをチェックすることが可能となる。さらに、受信信号処理ユニット41、インターフェイス回路43、及び保守用送信ユニット9のいずれかの故障による障害の発生のチェックも可能である。
【0026】
インターフェイス回路43は、また、保守作業者が携帯している小型のコンピュータ8を接続することにより、受信信号処理ユニット41内の各種データをインターフェイス回路43を介してコンピュータ8に取り出し、又はコンピュータ8から受信信号処理ユニット41に各種のコマンドを送ることもできる構成となっている。
【0027】
符号45で示されるのは、受信信号処理ユニット41において得られた各種データを格納しておくためのデータメモリ、46は受信装置4の各部に所要の電力を供給するための電源回路である。
【0028】
図2は、マイクロコンピュータを用いて構成されている受信信号処理ユニット41が所要の処理機能を果たすようにプログラムされ受信信号処理ユニット41で実行される受信信号処理プログラムを示すフローチャートである。
【0029】
図2を参照して、受信信号処理ユニット41の動作について説明する。信号処理プログラムが起動されると、ステップS1で発報信号31Bが入力されたか否かが判別される。発報信号31Bが入力されていないと判別された場合、ステップS1の判別結果はNOとなり、ステップS2で保守用信号41Bの送信時刻か否かが判別される。保守用信号41Bの送信時刻が未だきていないと判別された場合、ステップS2の判別結果はNOとなり、ステップS1に戻り、上述の処理が繰り返される。
【0030】
ステップS1で発報信号31Bが入力されたと判別されると、ステップS1の判別結果はYESとなり、ステップS3に進み、ここで時刻データ発生部41Tからのその時の時刻データを発報時刻データ41Aとしてデータメモリ45内に一時的に格納する。
【0031】
次に、ステップS4で時刻データメモリ44にすでに最新時刻データTDが記憶されているか否かが判別される。時刻データメモリ44に最新時刻データTDが記憶されていないと判別された場合にはステップS4の判別結果はNOとなり、ステップS6に入り、ここで、時刻データメモリ44にステップS3で得られた発報時刻データ41Aを最新時刻データTDとして書き込む。
【0032】
一方、ステップS4で時刻データメモリ44にすでに最新時刻データTDが記憶されていると判別された場合には、ステップS4の判別結果はYESとなり、ステップS5で時刻データメモリ44の内容をクリアしてからステップS6に入り、ここで、時刻データメモリ44にステップS3で得られた発報時刻データ41Aを最新時刻データTDとして書き込む。この結果、時刻データメモリ44には、常に、センサ装置3の最新の発報時刻を示すデータが記憶されていることになる。
【0033】
そして、ステップS7に入り、ここで、非常通報装置5に警報信号4Aを出力する処理を行った後、ステップS1に戻る。
【0034】
一方、ステップS1において発報信号31Bが入力されていないと判別された場合には、ステップS1の判別結果はNOとなり、このときステップS2で保守用信号41Bの送信時刻であると判別された場合、ステップS2の判別結果はYESとなり、ステップS8に入る。ステップS8では、時刻データメモリ44から最新時刻データTDが読み出され、次のステップS9で、識別ID及びステップS8で読み出された最新時刻データTDが用意され、これらに基づいて保守用信号41Bが作成される。
【0035】
次のステップS10では、このようにして作成された保守用信号41Bを、インターフェイス回路43を介して保守用送信ユニット9に送るための処理を行い、しかる後、ステップS1に戻る。
【0036】
以上説明したように、センサ装置3から発報信号31Bが出力される度に、受信装置4においてその発報時刻を示すデータが最新時刻データとして記憶され、所定の時間間隔でこの最新の発報時刻を示す最新時刻データTDを含む保守用信号41Bを出力し、この保守用信号41Bを内容とする保守用無線信号fを保守用送信ユニット9から無線出力するようにしたので、保守用無線信号fに含まれる最新時刻データTDを住宅2内に立ち入ることなく住宅2の外側にてチェックすることができる。
【0037】
このように、保守用送信ユニット9からは保守用信号41Bを内容とする保守用無線信号fが無線送信出力され、保守用無線信号fを住宅2の外側において傍受可能である。したがって、保守用無線信号fを住宅2の外側で受信し、保守用信号41Bを得、保守用信号41Bに含まれる最新時刻データTDの内容を分析すれば、センサ装置3及び受信装置4の保守点検を住宅2内に立ち入らずに行うことができる。したがって、住宅2内に家人が居る居ないに拘らず、いつでも機械警備装置1の保守点検を行うことが可能となるので、住宅2の居住者のプライバシーの保護に役立つのは勿論、その保守点検の作業能率を飛躍的に向上させることができる。
【0038】
また、上述の保守点検は1人で十分に行うことができるので、省人化を図ることもでき、保守点検コストを大幅に低減させることができる。
【0039】
図1に示した機械警備装置1は、発報信号31Bの最新発報時刻を示す最新時刻データTDを受信装置4内において記憶しておき、受信装置4から例えば一定時間間隔でこの最新時刻データTDを内容に含む保守用信号41Bを出力し、これを保守用送信ユニット9から保守用無線信号fとして無線出力している。この保守用無線信号fは上述のように、受信装置4を経由して出力されているので、保守用無線信号fを利用すれば、センサ装置3のみならず、受信装置4の作動が正常か否かもチェックすることができる。したがって、例えば、受信装置4に不正な工作をしてもこれをチェックすることが可能である。
【0040】
図3には、機械警備装置1の保守点検を住宅2の外部にて行うのに好適な保守点検装置の実施の形態の一例がブロック図で示されている。
【0041】
図3に示される保守点検装置80において、81はアンテナ、82は受信ユニットで、保守用無線信号fを受信し、保守用信号41Bを出力することができるように構成されている。
【0042】
保守用処理ユニット83には、データメモリ84、ID入力ユニット85及び表示ユニット86が接続されている。ID入力ユニット85は、チェックしたい受信装置4の識別IDを入力するためのものである。ID入力ユニット85から入力された所要の識別IDは、保守用処理ユニット83で受信した保守用信号41Bに含まれる識別IDと照合される。両識別IDが一致すると、保守用信号41Bに含まれている識別IDを含む全てのデータ内容が表示ユニット86上に表示される。したがって、操作者はここに表示された最新時刻データTDの内容からセンサ装置3の動作状態を判別することができ、また、機械警備装置1全体の動作もチェックすることができる。保守点検結果はデータメモリ84にストアすることができる。符号87は、各部に所要の電力を供給するための電池である。
【0043】
保守用処理ユニット83には、インターフェイス回路88が接続されており、保守用処理ユニット83での処理結果をプリンタ89で印字することができる。また、インターフェイス回路88にはパーソナルコンピュータを接続してデータのやりとりをすることも可能である。さらに、プリンタ89に代えて、又はプリンタ89に加えてLCD表示器90を設け、保守用処理ユニット83での処理結果をLCD表示器90で表示できるように構成してもよい。
【0044】
保守用処理ユニット83は、マイクロコンピュータを用いて構成されており、保守用処理ユニット83において実行される上述の処理動作は、予めセットされている保守用処理プログラムを中央演算処理装置で実行することにより実現される。
【0045】
図4は、保守用処理ユニット83において実行される保守用処理プログラムを示すフローチャートである。以下、図4を参照して保守用処理プログラムに従う保守用処理ユニット83の動作について説明する。
【0046】
まず、ステップS51において、受信ユニット82より出力があったか否かが判別される。受信ユニット82より出力がなかったと判別された場合、ステップS51の判別結果はNOとなり、再びステップS51の処理が行われる。ステップS51で受信ユニット82より出力があったと判別されると、ステップS51の判別結果はYESとなり、ステップS52で受信データをデータメモリ84に格納した後ステップS53に入る。
【0047】
ステップS53では、ID入力ユニット85より識別IDの入力があったか否かが判別される。ID入力ユニット85より識別IDの入力がなかったと判別された場合、ステップS53の判別結果はNOとなり、再びステップS53の処理が行われる。ステップS53でID入力ユニット85より識別IDの入力があったと判別されると、ステップS53の判別結果はYESとなり、ステップS54で入力された識別IDをメモリした後ステップS55に入る。
【0048】
ステップS55では、受信した識別IDに基づいて登録ワイヤレスセンサ装置からの信号であるか否かが判別される。登録ワイヤレスセンサ装置からの信号でないと判別された場合はステップS55の判別結果はNOとなり、ステップS58に入り、ここでステップS52でメモリされた受信データをクリアした後、ステップS51に戻る。
【0049】
一方、ステップS55において、受信した信号が登録ワイヤレスセンサ装置、すなわちワイヤレスセンサ装置3からの信号であると判別された場合には、ステップS55の判別結果はYESとなり、ステップS56に入る。
【0050】
ステップS56では、動作確認コードが受信されているか否かが判別される。動作確認コードが受信されていないと判別された場合、ステップS56の判別結果はNOとなり、ステップS58に入り、ここでステップS52でメモリされた受信データをクリアした後、ステップS51に戻る。
【0051】
ステップS56で動作確認コードが受信されていると判別された場合には、ステップS56の判別結果はYESとなり、ステップS57に進む。ステップS57では、ステップS52でデータメモリ84に格納された最新時刻データTDをデータメモリ84から読み出し、読み出された最新時刻データTDをインターフェイス回路88を介してプリンタ89に送り、プリンタ89で最新時刻データTDにより示される時刻、すなわち最新発報時刻を印刷する。この場合、既に述べたように、インターフェイス回路88にLCD表示器90を接続しておき、この最新発報時刻をLCD表示器90で表示する構成としてもよい。勿論、両者を併用し、最新発報時刻をプリンタ89で印刷すると共にLCD表示器90で表示するようにしてもよい。しかる後、ステップS58に入り、ここでステップS52でメモリされた受信データをクリアした後、ステップS51に戻る。
【0052】
このように、保守点検装置80を用いれば、機械警備装置1の保守点検作業を住宅2の外部において住宅2に立ち入ることなしに行うことができる。すなわち、保守点検作業を住宅2の居住者の都合とは関係なく保守点検作業者の都合の良い時に行うことができる。したがって、定期保守点検時以外にも、付近で落雷、侵入等の事件があったりした場合に行う臨時保守点検の際に、その警備対象施設である住宅2内への立ち入りが種々の理由でできない場合であっても、住宅2の外側で保守点検作業を行うことができるので、もしセンサ装置3或いは受信装置4に対して不正工作が行われていた場合には、定期保守点検を待つことなくこれを発見することができる。すなわち、機械警備装置1に対する不正工作を早期に発見するのに役立つ。
【0053】
上記保守作業は、保守用無線信号fを受信して行うので、センサ装置3のみならず受信装置4の作動状態も併せてチェックすることができるので、より信頼性の高い機械警備装置1の機能チェックを行うことができる。
【0054】
さらに、上述の如く、住宅2に立ち入ることなく保守用無線信号fを受信してセンサ装置3の発報状態を知ることができるので、次のような効果も期待できる。すなわち、機械警備システム1が警備開始状態にある場合にセンサ装置3が発報し、これにより警備員が現場に出動した場合、保守点検装置80を携帯していれば、これを用いてセンサ装置3のそのときの発報状態を住宅2内に入ることなく知ることができるので、住宅2内に侵入者がまだ居るか否かを判別することが可能となり、警備員の受傷事故防止に大きく貢献することができる。
【0055】
以上、本発明の実施の形態の一例について説明したが、本発明の技術的範囲はこの一実施の形態の構成に限定されるものではない。本発明による機械警備装置1は、個人住宅を対象としたホームセキュリティのシステムのほか、一般のテナントビル、工場、銀行、商店などあらゆる警備対象施設に対しても同様にして設置することができ、同様の効果を得ることができるのは勿論である。
【0056】
また、図1に示した実施の形態では、センサ装置3を1つだけ設けた場合の例を示したが、勿論、センサ装置3を複数個設置するような機械警備装置においても同様に適用することができる。
【0057】
さらに、図1の場合は、センサ装置として焦電センサを用いた侵入検知センサ装置の例を示したが、センサユニット31をマグネットスイッチとしたドアセンサ、又は振動センサを用いたガラス破壊センサの場合にあっても同様に本発明を適用でき、同様の効果を得ることができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、上述の如く、センサからの発報情報を受信装置で受信する毎にセンサの最新の発報時刻を示す最新時刻データを記憶しておき、該最新時刻データを含む保守用無線信号を無線送信手段から所与の時間間隔で送出するようにしたので、この保守用無線信号を警備対象施設の外側にて受信し、所定時間毎に送られてくる最新時刻データをチェックすることにより、センサから受信装置までの機能が正常に作動しているかどうかをチェックすることができる。
【0059】
このように、保守用無線信号を警備対象施設の外側で受信し、センサの最新発報時刻を示す最新時刻データの内容を分析すれば、機械警備装置の保守点検を警備対象施設内に立ち入らずに行うことができる。したがって、警備対象施設内に人が居る居ないに拘らず、いつでも機械警備装置の保守点検を行うことが可能となるので、プライバシーの保護に役立つのは勿論、その保守点検の作業能率を飛躍的に向上させることができる。
【0060】
さらに、定期保守点検時以外にも、付近で落雷、侵入等の事件があったりした場合に行う臨時保守点検の際に、その警備対象施設内への立ち入りが種々の理由でできない場合であっても、警備対象施設の外側で保守用無線信号を受信することにより警備対象施設内へ入ることなく保守点検作業を迅速且つ能率良く行うことができるので、もしセンサ或いは受信装置などに対して不正工作が行われていた場合には、定期保守点検を待つことなくこれを発見することができる。すなわち、センサ或いは受信装置などに対する不正工作を早期に発見するのに役立つ。
【0061】
保守点検装置を用いることにより、警備対象施設に立ち入ることなく保守用無線信号を受信してセンサの発報状態を知ることができるので、発報通報により警備員が現場に出動した場合、保守点検装置を用いてセンサのそのときの発報状態を警備対象施設内に入ることなく知ることができ、警備対象施設内に侵入者がまだ居るか否かを警備対象施設に警備員が入る前に判別することが可能となり、警備員の受傷事故防止に大いに役立つ。
【0062】
また、上述の保守点検は1人で十分に行うことができるので、省人化を図ることもでき、保守点検コストを大幅に低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による機械警備装置の実施の形態の一例を示すブロック図。
【図2】図1の受信信号処理ユニットにおいて実行される信号処理プログラムを示すフローチャート。
【図3】図1の機械警備装置の保守点検を住宅の外側から行うための保守点検装置の実施の形態の一例を示すブロック図。
【図4】図3の保守点検装置の保守用処理ユニットにおいて実行される保守用処理プログラムを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 機械警備装置
2 住宅
3 センサ装置
4 受信装置
4A 警報信号
5 非常通報装置
5A 非常通報信号
6 監視センタ
7 電話回線
8 コンピュータ
9 保守用送信ユニット
31 センサユニット
31B 発報信号
41 受信信号処理ユニット
41A 発報時刻データ
41B 保守用信号
41T 時刻データ発生部
44 時刻データメモリ
45 データメモリ
80 保守点検装置
82 受信ユニット
83 保守用処理ユニット
85 ID入力ユニット
86 表示ユニット
89 プリンタ
TD 最新時刻データ
f 保守用無線信号

Claims (2)

  1. 侵入検知を行うためのセンサと、該センサと配線接続され該センサの発報に応答して警報信号を出力する受信装置とを備えて成り、前記受信装置が、時刻データを発生させるための時刻データ発生手段と、前記センサの発報時における前記時刻データ発生手段からの時刻データを最新時刻データとして記憶しておくための手段と、前記最新時刻データを内容として含む保守用無線信号を所与の時間間隔で送出する無線送信手段とを備えている機械警備装置のための保守点検方法であって、
    前記機械警備装置が設置されている施設の外部において前記保守用無線信号を受信し、受信された前記保守用無線信号より得られた前記最新時刻データの最新時刻からの経過時間に基づいて前記機械警備装置の状態を判別するようにしたことを特徴とする機械警備装置の保守点検方法。
  2. 侵入検知を行うためのセンサと、該センサと配線接続され該センサの発報に応答して警報信号を出力する受信装置とを備えて成る機械警備装置のための保守点検方法であって、
    前記受信装置側において、前記センサの最新の発報時刻を示す時刻データを最新時刻データとして記憶しておき、所与の時間間隔で該最新時刻データを保守用無線信号として無線出力し、
    該保守用無線信号を前記機械警備装置の設置されている施設外で受信し、
    受信された前記保守用無線信号より得られた前記最新時刻データの最新時刻からの経過時間に基づいて前記機械警備装置の状態を判別するようにした
    ことを特徴とする機械警備装置の保守点検方法。
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