JP4114765B2 - 物体検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁波を利用して埋設物等の物体までの距離を検出する物体検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
物体としての地中埋設物(例えば、鉄柱、ガス管、水道管等)を検出する物体検出装置が知られている。このような物体検出装置として、本出願人は、パルス状の信号を発生する発器と、発器からの発信信号に基づいて電磁波を地中に送信する送信アンテナと、地中埋設物からの反射電磁波を受信する受信アンテナと、受信アンテナからの受信信号をサンプリング信号に基づいて所要の通りにサンプリングするサンプリング手段と、サンプリング手段によりサンプリングされた信号を所要の通りに演算処理して物体の位置を測定するための信号演算処理手段とを備えたものを提案した。
【0003】
この提案した物体検出装置においては、サンプリング手段に関連して、サンプリング信号を生成するサンプリング信号生成手段が設けられ、サンプリング信号生成手段は所望のサンプリング間隔でサンプリング信号を生成し、サンプリング手段は、受信アンテナからの受信信号をこのサンプリング間隔でサンプリングする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この提案した物体検出装置では、高周波の電磁波を利用することに起因して、受信アンテナの受信信号の信号レベルが比較的小さく、特に送信アンテナ及び受信アンテナから離れた位置にある物体を検出するとき、その距離が大きくなるに伴って受信信号の信号レベルが小さくなってSN比が悪くなり、高精度の物体の位置測定が難しくなる。
本発明の目的は、物体からの反射電磁波の受信信号のSN比を向上させて物体の位置を高精度に測定することができる物体検出装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明は、検出する物体に向けて電磁波を発信するための送信アンテナと、物体から反射された電磁波を受信するための複数個の受信アンテナと、前記複数個の受信アンテナの受信信号の物体の検出部分に対応する時間部分が実質上重ならないように順次遅延処理するための遅延手段と、前記受信アンテナからの受信信号及び前記遅延手段により遅延処理された遅延受信信号を加算処理するための加算手段と、前記加算手段により加算処理された加算受信信号をサンプリング信号に基づいてサンプリングするためのサンプリング手段と、前記サンプリング手段によりサンプリングされた信号を前記受信アンテナ毎の信号に分割して加算又は平均化処理した後にこの処理分割信号を所要の通りに演算して物体までの距離を測定するための信号演算処理手段と、を具備することを特徴とする物体検出装置である。
【0008】
本発明に従えば、物体からの反射電磁波を受信するための受信アンテナが複数個設けられ、これら受信アンテナの受信信号の物体の検出部分に対応する時間部分が遅延手段により実質上重ならないように順次遅延処理され、これらの受信信号及び遅延処理された遅延受信信号が加算手段により加算処理され、かく加算された加算受信信号がサンプリング手段によりサンプリングされ、このようにすることによって、複数個の受信アンテナからの受信信号を一度にサンプリングすることができる。このようにサンプリングされた信号は、受信アンテナ毎の信号に分割され、これら分割された分割信号が加算又は平均化処理され、この処理によって、複数個の受信アンテナの受信信号が加算又は平均化処理されたのと同様になり、ノイズ成分を小さくしてSN比を向上させることができる。そして、この加算又は平均化された処理分割信号を利用して物体までの距離を演算することによって、物体までの距離を高精度に測定することができる。尚、受信アンテナは2個又は3個以上設けることができる。
【0009】
また、本発明では、前記複数個の受信アンテナの少なくとも一部に関連してそれらの受信信号を平均化処理するための平均化手段が設けられ、前記平均化手段により平均化処理された平均化受信信号が前記受信アンテナの受信信号を構成することを特徴とする。
本発明に従えば、複数個の受信アンテナの一部に関連して設けられた平均化手段がこれら受信アンテナからの受信信号を平均化処理し、かかる平均化処理された平均化受信信号が受信アンテナの受信信号として用いられる。それ故に、この受信信号としての平均化受信信号はノイズ成分が少なく、この信号を利用することによって物体までの距離をより高精度に測定することが可能となる。
【0010】
また、本発明では、物体を検出するために移動される車両を更に備え、前記車両の移動方向である測定方向に間隔をおいて第1及び第2受信アンテナが前記車両に搭載されまた前記第1及び第2受信アンテナに対応して第1及び第2送信アンテナが前記車両に搭載されており、前記第1送信アンテナから発信された電磁波が前記第1受信アンテナに受信され、前記第2送信アンテナから発信された電磁波が前記第2受信アンテナに受信されることを特徴とする。
本発明に従えば、受信アンテナが2個設けられ、これら受信アンテナの各々に対応して送信アンテナが設けられているので、第1送信アンテナから物体に送信された電磁波は、それに反射された後に第1受信アンテナに受信され、また第2送信アンテナから物体に送信された電磁波は、それに反射された後に第2アンテナに受信され、比較的簡単な構成でもって物体までの距離を高精度に測定することができる。また、受信アンテナは測定方向に間隔をおいて配置されているので、この測定方向における物体までの距離を高精度に測定することができる。
【0011】
また、本発明は、物体を検出するために移動される車両と、検出する物体に向けて電磁波を発信するために前記車両に搭載された送信アンテナと、物体から反射された電磁波を受信するために、前記車両の移動方向である測定方向に間隔をおいて前記車両に搭載された第1及び第2受信アンテナと、前記第1及び第2受信アンテナの受信信号の物体の検出部分に対応する時間部分が実質上重ならないように遅延処理するための遅延手段と、前記受信アンテナからの受信信号及び前記遅延手段により遅延処理された遅延受信信号を加算処理するための加算手段と、前記加算手段により加算処理された加算受信信号をサンプリング信号に基づいてサンプリングするためのサンプリング手段と、前記サンプリング手段によりサンプリングされた信号を前記第1受信アンテナからの受信信号に対応する第1分割信号と前記第2受信アンテナからの受信信号に対応する第2分割信号とに分割して記憶するメモリ手段と、前記車両が前記測定方向に移動する際に測定する測定個所に対応する前記第1分割信号と前記第2分割信号を選択する信号選択手段と、前記信号選択手段により選択された前記第1分割信号及び前記第2分割信号を加算又は平均化処理するための加算又は平均化手段と、前記加算又は平均化手段により加算又は平均化された処理分割信号を所要の通りに演算して物体までの距離を測定するための検出信号生成手段と、を具備することを特徴とする物体検出装置である。
【0012】
本発明に従えば、物体からの反射電磁波を受信するための受信アンテナが測定方向に間隔をおいて2個設けられ、これら第1及び第2受信アンテナの受信信号の物体の検出部分に対応する時間部分が遅延手段により実質上重ならないように遅延処理され、これらの受信信号及び遅延処理された遅延受信信号が加算手段により加算処理され、かく加算された加算受信信号がサンプリング手段によりサンプリングされ、このようにすることによって、第1及び第2受信アンテナからの受信信号を一度にサンプリングすることができる。このようにサンプリングされた信号は、第1受信アンテナの受信信号に対応する第1分割信号と、第2受信アンテナの受信信号に対応する第2分割信号とに分割してメモリ手段に記憶される。そして、信号選択手段は、車両が測定方向に移動する際に測定する測定個所に対応する第1分割信号と第2分割信号とを選択し、選択された第1及び第2分割信号が加算又は平均化処理される。例えば、第1及び第2送信アンテナ並びに第1及び第2受信アンテナが車両に搭載され、この車両が測定方向に移動する場合、第1受信アンテナが特定測定所を測定した後例えば2回の測定遅れでもって第2受信アンテナが上記特定測定個所を測定するとすると、信号選択手段は、第1受信アンテナの特定回目の測定(n回目の測定)の受信信号に対応する第1分割信号と、この特定回目より2回後の測定{(n+2)回目の測定}の第2分割信号とを選択し、かく選択された特定回目の第1分割信号と特定回目より2回後の測定の第2分割信号とが加算又は平均化処理される。このようにすることによって、第1受信アンテナと第2受信アンテナとの距離が離れていても、上記特定測定個所を測定した第1受信アンテナの受信信号に対応する第1分割信号と同じ所を測定した第2受信アンテナの受信信号に対応する第2分割信号とが加算又は平均化処理され、これによってノイズ成分を少なくしてSN比を向上することができる。そして、この加算又は平均化された処理分割信号を利用して物体までの距離を演算することによって、物体までの距離を高精度に測定することができる。
【0013】
更に、本発明では、前記第1受信アンテナは複数個の第1アンテナから構成され、前記複数個の第1アンテナからの受信信号が加算又は平均化処理されて前記第1受信アンテナの受信信号を構成し、また前記第2受信アンテナは複数個の第2アンテナから構成され、前記複数個の第2アンテナからの受信信号が加算又は平均化処理されて前記第2受信アンテナの受信信号を構成することを特徴とする。
【0014】
本発明に従えば、第1受信アンテナが複数個の第1アンテナから構成され、これら第1アンテナからの受信信号を加算又は平均化処理して第1受信アンテナの受信信号として利用するので、第1受信アンテナの受信信号のノイズ成分を少なくすることができる。また、第2受信アンテナが複数個の第2アンテナから構成され、これら第2アンテナからの受信信号を加算又は平均化処理して第2受信アンテナの受信信号として利用するので、第2受信アンテナの受信信号のノイズ成分を少なくすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の物体検出装置について説明する。
第1の実施形態
まず、図1〜図6を参照して、本発明に従う物体検出装置の第1の実施形態を説明する。図1は、第1の実施形態の物体検出装置を装備した車両を簡略的に示す側面図であり、図2は、図1の車両を示す簡略底面図であり、図3は送信アンテナ及び受信アンテナの変形形態を示す簡略底面図であり、図4は、図1の車両に装備された物体検出装置を簡略的に示すブロック図であり、図5は、図4の物体検出装置において生成される各種信号を示すタイムチャートであり、図6(a)〜(d)は、図1の物体検出装置のサンプリング手段によるサンプリング様式を説明するための図であり、図7は、各測定サイクルにおける時間と制御電圧との関係を示す図である。
【0016】
図1及び図2を参照して、図示の車両は車両本体2を備え、この車両本体2に第1の実施形態の物体検出装置4の主要構成要素が搭載され、その残りの構成要素が地上又は移動車両(図示せず)に設置される。車両本体2は前輪6及び後輪8を備え、これら前輪6及び後輪8が所要の通りに回転駆動することによって、例えば矢印10で示す測定方向に移動する。この車両は、車両本体2に前輪6及び/又は後輪8を回転するための電動モータ等の駆動手段(図示せず)を設けて自走するようにしてもよく、或いは駆動手段を設けずに手動で移動させるようにしてもよい。
【0017】
図示の物体検出装置4は、検出すべき物体としての例えば埋設物12(ガス管、水道管、鉄柱等)に向けて電磁波を発信するための第1及び第2送信アンテナ14,16と、埋設物12からの反射電磁波を受信するための第1及び第2受信アンテナ18,20とを備え、これらアンテナ14,16,18,20が車両本体2の底部に設けられている。この形態では、車両本体2の略中央部に第1及び第2送信アンテナ14,16が配置され、その前部及び後部に第1及び第2受信アンテナ18,20が配置されている。従って、第1送信アンテナ14は幾分前方に向けて下方に電磁波を送信し、かく送信されて埋設物12から反射された電磁波は、図1に一点鎖線22で示すように第1受信アンテナ18に受信される。また、第2送信アンテナ16は幾分後方に向けて下方に電磁波を送信し、かく送信されて埋設物12から反射された電磁波は、図1に一点鎖線24で示すように第2受信アンテナ20に受信される。このように第1送信アンテナ14からの電磁波を前方側に、また第2送信アンテナ16からの電磁波を後方側に送信することによって、送信された電磁波の干渉をなくして埋設物12を後述する如く所要の通りに検出することができる。
【0018】
送信アンテナ及び受信アンテナを図3に示すように構成してもよい。変形形態を示す図3を参照して、この例では、車両本体2の略中央部に第1及び第2送信アンテナ14a,16aが設けられ、第1送信アンテナ14aに対応して車両本体2の前部に第1受信アンテナ18aが設けられ、この第1受信アンテナ18aは一対の受信用第1アンテナ26から構成されている。また、第2送信アンテナ16aに対応して車両本体2の後部に第2受信アンテナ20aが設けられ、この第2受信アンテナ20aは一対の受信用第2アンテナ28から構成されている。このように構成することによって、第1(又は第2)送信アンテナ14a(又は16a)から送信された後に埋設物12に反射された電磁波は、一対の受信用第1(又は第2)アンテナ26(又は28)に受信される。このように構成した場合、受信用第1(又は第2)アンテナ26(又は28)の受信信号は、後に詳述するのと同様に加算又は平均化手段によって加算又は平均化処理されて第1(又は第2)受信アンテナ18a(又は20a)の受信信号を構成し、このように構成することによって、第1(又は第2)受信アンテナ18a(20a)の受信信号に含まれるノイズ成分を低減してSN比を改善することができる。
【0019】
このような送信アンテナ14,16(14a,16a)及び受信アンテナ18,20(18a,20a)は、例えばボータイアンテナから構成することができる。尚、送信アンテナについては、第1及び第2受信アンテナ18,20(18a,20a)に向けて電磁波を送信することができる場合(例えば、指向性の広いアンテナを用いたり、所定方向に所定速度で回転するように構成した場合等)に単一の送信アンテナから構成することができる。
【0020】
第1及び第2送信アンテナ14,16並びに第1及び第2受信アンテナ18,20を備える図示の物体検出装置は図4に示すように構成され、図5に示すような各種信号を生成する。図4及び図5を参照して、この物体検出装置4は、第1及び第2送信アンテナ14,16に信号を送給するための発振器32を備えている。発振器32は、例えば水晶発振器から構成され、所定周波数の発信信号P1を生成する。この発振器32からの発信信号P1は、例えばサイン波でよい(図5参照)。埋設物12、例えば埋設ガス管、埋設水道管等を高速で、かつ高精度で検出するためには、この発信信号P1の周波数を大きくする、例えば1MHz以上に設定するのが望ましい。
【0021】
発振器32からの発信信号P1は、送信パルス発生器34に送給され、送信パルス発生器34は、発信信号P1がゼロから立上がって所定値V1になると送信パルス信号P4を生成する(図5参照)。従って、送信パルス発生器34によって生成される送信パルス信号P4は、上記発信信号P1の立上がりのゼロ点から時間T1遅れて発生される。送信パルス信号P4は第1及び第2送信アンテナ14,16に送給され、第1及び第2送信アンテナ14,16は、送信パルス信号P4に基づいて電磁波を埋設物12に向けて発射する。
【0022】
物体検出装置4は、更に、加算手段を構成する加算回路36、サンプリング手段38及びサンプリング信号生成手段40を備えている。第1受信アンテナ18は第1送信アンテナ14から送信された後埋設物12により反射された電磁波を受信し、また第2受信アンテナ20は第2送信アンテナ16から送信された後埋設物12により反射された電磁波を受信し、第1受信アンテナ18により受信された受信信号P5(図5参照)及び第2受信アンテナ20により受信された受信信号P6(図5参照)は加算回路36に送給される。この実施形態では、第1送信アンテナ14及び第1受信アンテナ18によって検出される埋設物12の部位と第2送信アンテナ16及び第2受信アンテナ20によって検出される埋設物12の部位とはほぼ同じ部位であり(図1における間隔ΔLは小さい)、従って、図5に示すように、第1受信アンテナ18の受信信号P5と第2受信アンテナ20の受信信号P6は実質上同じ波形となる。第1の実施形態では埋設物12までの深さDが間隔△Lに比べて充分に大きい値を規定しているので、埋設物12の埋設方向が紙面に垂直方向の場合も同様の効果が得られる。
【0023】
加算回路36は第1受信アンテナ18からの受信信号P5及び第2受信アンテナ20からの受信信号P6を加算処理し、加算された加算受信信号P7(図5参照)がサンプリング手段38に送給される。加算回路36とサンプリング手段38との間には高周波増幅器42が配設され、加算回路36からの加算受信信号P7は高周波増幅器42によって増幅される。第1及び第2受信アンテナ18,20の受信信号P5,P6を上述したように加算処理することによって、高周波増幅器42に送給される受信信号の信号レベルが大きくなり、従ってその信号に含まれるノイズ成分が相対的に小さくなり、これによって埋設物12までの距離の高精度の測定が可能となる。尚、高周波増幅器42による増幅は、後述する各測定サイクルにおいて時間の経過に伴って増幅率が大きくなるようにするのが望ましく、このように受信信号を増幅することによって、受信信号の信号レベルの小さい部分がより大きく増幅されるようになり、埋設物12の位置をより高精度に測定することが可能となる。
【0024】
この実施形態では、第1及び第2受信アンテナ18,20の受信信号P5,P6を加算回路36によって加算処理しているが、加算回路36に代えて、平均化手段を構成する平均化回路を用い、第1及び第2受信アンテナ18,20の受信信号P5,P6を平均化処理するようにしてもよく、このように平均化処理することによってもノイズ成分を低減して埋設物12までの距離を高精度に測定することが可能となる。この明細書における「加算又は平均化手段」とは、加算処理を行う加算手段又は平均化処理を行う平均化手段のことを意味する。
【0025】
第1及び第2受信アンテナ18,20の受信信号P5,P6は、埋設物12から反射された電磁波の受信信号であり、それ故に、送信パルス発生器34の送信パルス信号P4よりも時間遅れの信号となり(図5参照)、この遅れ時間T2は、第1及び第2送信アンテナ14,16と埋設物12との距離が大きいほど長くなる。
発振器32からの発信信号P1はサンプリング信号生成手段40にも送給される。図示のサンプリング信号生成手段40は、電圧制御発振手段44、可変移相回路46、パルス化回路48及びサンプリング信号発生器50を備えている。発振器32からの発信信号P1は可変移相回路46に送給される。電圧制御発振手段44は可変移相回路46に送給する電圧を制御し、可変移相回路46は電圧制御発振手段44からの制御電圧に基づいて上記発信信号P1の位相を可変とする。即ち、可変移相回路46は、電圧制御発振手段44からの制御電圧が例えば大きくなるに伴って上記発信信号P1の位相遅れを大きくし(換言すると、遅延時間を長くする)、その制御電圧が例えば小さくなるに伴って上記発信信号P1の位相遅れを小さくする(換言すると、遅延時間を短くする)。
【0026】
この実施形態では、電圧制御発振手段44はメモリ52を含んでおり、このメモリ52には図7に示すマップが記憶されている。このマップは各測定サイクルにおける時間と制御電圧との関係を示しており、各測定サイクルにおいて電圧制御発振手段44から可変移相回路46に図7のマップに示す通りの制御電圧が送給される。また、可変移相回路46は、例えば30〜200pF程度のバリキャップを5個程度組み込んだ回路から構成することができ、このような回路において電圧制御発振手段44の制御電圧を例えば0〜5V変化させることによって、上記発信信号P1を例えば0〜60×10−9秒(0〜60ns)遅れ方向に移相することができる。
【0027】
この可変移相回路46は、上述した通りにして移相信号P2(図5参照)を生成する。この移相信号P2は、上記発信信号P1が所定値V1になった時点から移相信号P2が所定値V2になる時点までの間隔が所定時間Tになるように位相が遅れた信号となり、可変移相回路46に供給される制御電圧を変化させることによって、発信信号P1との位相遅れ時間が制御される。可変移相回路46からの移相信号P2はパルス化回路48に送給され、このパルス化回路48によって、移相信号P2がパルス化される。パルス化された信号は、その後、サンプリング信号発生器50に送給され、サンプリング信号発生器50は、この信号に基づいてサンプリング信号P3(図5参照)を生成する。この実施形態では、図5に示す通り、可変移相回路46からの移相信号P2の出力が所定値V2になると、サンプリング信号発生器50はサンプリング信号P3を生成する。即ち、サンプリング信号発生器50は、移相信号P2の立上がりのゼロ点から所定値V2になるとサンプリング信号P3を生成し、このサンプリング信号P3をサンプリング手段38に送給する。サンプリング信号発生器50にて生成されるサンプリング信号P3は非常に短く、このサンプリング信号P3が生成される期間がサンプリング期間に対応し、サンプリング手段38はこのサンプリング期間に対応して加算受信信号P7(この形態では高周波増幅器42によって高周波増幅されている)をサンプリングする。
【0028】
この実施形態では、測定サイクルM、即ち一つの測定データとしての探査データ(物体検出データ)を得る期間は、複数、例えば256のサンプリング区間から構成され、複数のサンプリング区間は例えば後述する数のサンプリング期間を有していてもよい。そして、サンプリング信号発生器50からのサンプリング信号P3は、各測定サイクルMにおいてサンプリング区間のサンプリングが終了する毎に基準サンプリング間隔W1に所定加算時間(△W)を加えただけ長くずれて発生される。尚、このサンプリング間隔は一つのサンプリング区間内においては実質上等しく、変化することはない。
【0029】
この実施形態では、次の通りにして、サンプリング手段38によるサンプリングが行われる。図6をも参照して、発振器32によって生成される発信信号P1の周波数は、例えば20MHzに設定され、その周期は50nsである。この周期は基準サンプリング間隔W1(W1=50ns)に対応する。このような場合、一測定サイクルM(第1番目のサンプリング区間S1から第256番目のサンプリング区間S256までの期間が一測定サイクルとなる)の間、電圧制御発振手段44は図7に示す通りの制御電圧を可変移相回路46に送給する。図7を参照して、メモリ52に記憶されたマップでは、測定サイクルにおいて時間の経過とともに電圧値がステップに上昇し、この形態ではサンプリング区間の数に対応して256段階に上昇している。このように制御電圧の電圧値が上昇するので、時間の経過とともに可変移相回路46に送給される制御電圧が上昇し、これによって可変移相回路46は時間の経過に伴って位相が次第に遅れた移相信号P2を生成する。このマップの各ステップにおける時間間隔は対応するサンプリング区間の時間長さに対応する。第1番目のステップの時間間隔は第1番目のサンプリング区間S1の時間長さに対応し、この第1番目のサンプリング区間S1においては制御電圧は変化せず、従って可変移相回路46による発信信号P1の位相遅れはなく、この移相信号P2に基づいてサンプリング信号発生器50は複数個、この実施形態では390個のサンプリング信号P3を生成し、そのサンプリング信号の間隔は一定のW1である。
【0030】
また、第2(第3、第4・・・第256)番目のステップの時間間隔は第2(第3、第4・・・第256)番目のサンプリング区間S2(S3,S4・・・S256)の時間長さに対応し、第2(第3、第4・・・第256)番目のサンプリング区間S2(S3,S4・・・S256)内においても制御電圧は変化せず、従って可変移相回路46による発信信号P1の位相遅れはなく、この移相信号P2に基づいてサンプリング信号発生器30は複数個、この実施形態では552個(676個、781個・・・6250個)のサンプリング信号P3を生成し、このときのサンプリング信号の間隔も一定のW1である。
【0031】
各サンプリング区間Sとこれに対応するサンプリング回数との関係は、この実施形態では、次のように設定される。即ち、各サンプリング区間におけるサンプリング回数(t)は、
t=a×√n
a:係数(a=390.65とする)
n:サンプリング区間の番号数(n番目のサンプリング区間Snの番号数を「n」とする)
(但し、サンプリング区間数N=256、また測定サイクルMにおける高周波領域での受信波数R=1069653とする)
を利用して設定されている。上述したサンプリング区間Sの数、各サンプリング区間におけるサンプリング回数t、また高周波領域での受信波数Rは一例であり、発信信号P1の発信周波数、測定サイクルの間隔等によって適宜設定することができる。
【0032】
サンプリングされた信号P8(図5参照)はサンプリング手段から下流側に送給される。図6(a)の各信号は、高周波増幅器42の出力信号を示し、各信号の成分aは、第1及び第2送信アンテナ14,16から直接的に第1及び第2受信アンテナ18,20に受信された直接波成分であり、それらの成分bは、埋設物12から反射して第1及び第2受信アンテナ18,20に受信された反射波成分である。第1及び第2受信アンテナ18,20からの受信信号は加算回路36によって加算処理され、高周波増幅器42にて増幅された後に図6(a)に示す信号がサンプリング手段38に送給される。
【0033】
物体検出装置4は、サンプリングされた信号を処理する信号演算処理手段56を備え、サンプリング手段38と信号演算処理手段56との間に、ローパスフィルタ手段58が介在されている。ローパスフィルタ手段58は、周波数の低い信号成分の通過を許容するが、周波数の高いノイズ成分の通過を阻止し、これによってサンプリングされた信号Pに含まれたノイズ成分を除去する。物体検出装置4は、更に、信号演算処理手段56によって処理された埋設物12の位置を表示するための表示手段60を含んでいる。信号演算処理手段56はメモリ手段を構成する第1及び第2メモリ62,64を有し、サンプリング手段38からの信号Pは一旦第1メモ62に保存され、信号演算処理手段56は、測定サイクルMの各サンプリング区間にてサンプリングされた信号(第1メモリ62に記憶された信号)、この実施形態では第1(第2、第3・・・)番目のサンプリング区間S1(S2,S3・・・)においては390個(552個、676個・・・)のサンプリングされた信号をいわゆる平均化処理し、この平均化処理した信号が各サンプリング区間に対応して第2メモリ64に記憶される。信号演算処理手段56は、更に、第2メモリ64に記憶された一測定サイクルのサンプリング区間の平均化信号を所要の通りに演算処理し、処理された物体検出信号としての探査信号P9が、ハードディスクの如き記憶装置66に記憶される。記憶装置66に記憶された探査信号P9は、必要に応じて、信号演算処理手段56を介して表示手段60に送給され、探査信号P9に含まれた埋設物12の埋設位置情報を表示手段60に表示することができる。表示手段60として、CRT(陰極線管)、液晶表示装置等を用いることができる。尚、この形態では、各サンプリング区間にてサンプリングされた複数の信号をいわゆる平均化処理しているが、このような平均化処理に代えて積分化処理を行うようにしてもよい。
【0034】
第1及び第2受信アンテナ18,20から加算回路36及び高周波回路42により処理された受信信号のサンプリングは、図6に示す通りに行われる。図6(b)に示すように、測定サイクルMにおける第1番目のサンプリング区間S1においては、電圧制御発振手段44の制御電圧が一定であるので移相信号P2の位相遅れはなく、加算回路36によって加算処理された加算受信信号P7は、発振器32からの発信号が所定値V1になった後所定遅延時間T遅れた時点でサンプリング手段38によりサンプリングされ、そのサンプリング間隔は一定のW1であり、サンプリングされた信号が信号演算処理手段56の第1メモリ62に蓄えられる。この第1番目のサンプリング区間S1では、サンプリング手段38によるサンプリングが上述したようにして390回繰り返し行われ、受信信号波形の同一部分が390個サンプリングされる。次の第2番目のサンプリング区間S2においては、電圧制御発振手段44からの制御電圧がステップ状に幾分上昇して一定に保たれ、サンプリングの開始が第1番目のサンプリング区間S1の最後のサンプリング(390番目のサンプリング)よりも所定時間ΔT(この△Tは、サンプリング区間が変わる際にサンプリング間隔が延長する所定加算期間△Wに対応する)長くなり、加算回路36からの加算受信信号P7は、図6(c)に示すように、第1番目のサンプリング区間S1に続いて上記サンプリング間隔(W=W1+ΔW)でもってサンプリングが開始され、それ以降サンプリング間隔W1でもってサンプリングが行われ、サンプリングされた信号が第1メモリ62に蓄えられる。この第2番目のサンプリング区間S2では、サンプリング手段38によるサンプリングが上述したようにして552回繰り返し行われ、受信信号波形の同一部分(第1番目のサンプリング区間S1でサンプリングした部分に続く部分)が552個サンプリングされる。
【0035】
この様式においては、可変移相回路46は一つのサンプリング区間Sが終了する毎に発信信号P1から順次所定加算時間△W(例えば0.07ns)ずつ遅れた移相信号P2を生成し、この移相信号P2に関連してサンプリング信号発生器50がサンプリング信号P3を生成する。このようなサンプリング区間Sの数は256あり、各サンプリング区間において受信信号の所定設定数のサンプリングが行われる。これらのサンプリングされた信号は第1メモリ62に蓄えられ、信号演算処理手段56は第1メモリ62に蓄えられた信号をいわゆる平均化処理して第2メモリ64に蓄え、その後第2メモリ64に蓄えられた信号を処理して図6(d)に示す探査信号P9を生成して記憶装置66に記憶し、この探査信号P9は、この実施形態では例えば50ms間隔に生成される。
【0036】
この物体検査装置4では、第1及び第2受信アンテナ18,20からの受信信号P5,P6を加算処理した後に上述したようにサンプリングしているので、加算処理信号P7を所要の通りにサンプリングして埋設物12の埋設位置を測定することができる。また、この実施形態では、各サンプリング区間において受信信号波形の同一部分を複数回サンプリングし、各サンプリング区間におけるサンプリング回数は時間の経過に伴って増加していくので、受信信号の信号レベルが小さい範囲ほどサンプリング回数が多くなり、トータルのサンプリング回数を変えることなく信号レベルが小さい範囲ほどよりSN比を向上することができる。
【0037】
この第1実施形態では、図1及び図4から理解される如く、発振器32、送信パルス発生器34、加算回路36,高周波増幅器42、サンプリング信号生成手段40、サンプリング手段38及びローパスフィルタ手段58が、車両本体2に電子機器ユニット68として搭載され、信号演算処理手段56、記憶装置66及び表示手段60が計測制御ユニット70(例えば、パソコンから構成される)として地上、移動車両等に設置される。電子機器ユニット68と計測制御ユニット70との間はケーブル(有線)又は無線でもって信号が送られる。尚、車両本体2が大きい場合、電子機器ユニット68及び計測制御ユニット70を車両本体2に搭載するようにしてもよい。
【0038】
第2の実施形態
図8〜図10は、本発明に従う物体検出装置の第2の実施形態を示し、図8は、第2の実施形態の物体検出装置を簡略的に示すブロック図であり、図9は、図8の物体検出装置において生成される各種信号の一部を示すタイムチャートであり、図10は、図8の物体検出装置の受信信号の処理の流れを示すフローチャートである。尚、この第2の実施形態において、上述した第1実施形態と実質上同一のものには同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0039】
図8を参照して、この第2の実施形態では、第1送信アンテナ14から発信され埋設物12によって反射された電磁波は第1受信アンテナ18によって受信され、また第2送信アンテナ16から発信され埋設物12によって反射された電磁波は、第2受信アンテナ20によって受信される。そして、第2受信アンテナ20と加算回路36との間には遅延手段を構成する遅延回路82が設けられ、第2受信アンテナ20からの受信信号P6(図9参照)がこの遅延回路82によって所定時間遅延され、遅延受信信号が加算回路36に送給される。従って、加算回路36は第1受信アンテナ18からの受信信号P5(図9参照)と遅延回路82によって遅延された遅延受信信号とを加算処理して加算受信信号P7(図9参照)を生成する。尚、第2受信アンテナ20の受信信号に代えて、第1受信アンテナ18の受信信号を遅延させるようにしてもよい。
【0040】
第2受信アンテナ20からの受信信号P6は、加算回路36にて加算処理した際に少なくとも第1受信アンテナ18からの受信信号P5の埋設物12の検出部分と実質上重ならないように遅延処理する必要があり、従って第1受信アンテナ18の受信信号P5の所定の時間部分が第2アンテナ20の受信信号P6に重ならないように構成される。この実施形態では、第1及び第2受信アンテナ18,20は20ns以下の時間でもって埋設物12からの反射電磁波を受信し、このことに関連して、遅延回路82の遅延時間は例えば25ns程度に設定される。このように設定することによって、加算回路36からの出力信号P7のうち前部分、例えばサンプリング間隔W1の前期間Q1の信号は実質上第1受信アンテナ18の受信信号P5(埋設物12を検出する信号部分を含む)となり、その出力信号P7のうち後部分、例えばサンプリング間隔W1の後期間Q2の信号は実質上第2受信アンテナ20の受信信号P6(埋設物12を検出する信号部分を含む)となる。この実施形態では、サンプリング間隔W1は、第1の実施形態と同様に例えば50nsに設定され、その前期間Q1は25nsに、またその後期間Q2は25nsに設定され、前期間Q1と後期間Q2とが実質上等しくなっている(Q1=Q2)。尚、前期間Q1と後期間Q2とを等しく設定する必要はなく、前期間Q1を後期間Q2より小さく(Q1<Q2)、又は大きく(Q1>Q2)設定してもよい。
【0041】
この第2の実施形態では、加算回路36の加算受信信号P7がサンプリング手段38によってサンプリングされ、サンプリングされた信号がローパスフィルタ手段58を通して信号演算処理手段56Aに送給される。第2の実施形態の信号処理演算手段56Aはメモリ手段を構成する第1及び第2メモリ62,64を備え、第1メモリ62にサンプリング手段38によりサンプリングされた信号が記憶され、第2メモリ64には信号演算処理手段56Aによって平均化処理された信号が記憶される。この信号演算処理手段56Aは、第2メモリ64に記憶された平均化処理された信号を第1受信アンテナ18によって受信された部分、即ちサンプリングした信号の前部分(前期間Q1に対応する部分)と、第2受信アンテナ20によって受信された部分、即ちサンプリングした信号の後部分(後期間Q2に対応する部分)に分割して加算処理して加算分割信号P8’を生成し、この加算分割信号P8’を所要の通りに演算処理して埋設物12までの距離を測定する。
【0042】
この第2の実施形態におけるその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一であり、発器32から送信パルス発生器34及び可変移相回路46には発信信号P1(図5参照)が送給され、送信パルス発生器34は第1及び第2送信アンテナ14,16に送信パルス信号P4(図5参照)を送給し、第1及び第2送信アンテナ14,16はかかる送信パルス信号P4に基づいて埋設物12に向けて電磁波を発信する。また、可変移相回路46は移相信号P2(図5参照)を生成し、サンプリング信号発生器50は上述したようにしてサンプリング信号P3(図5参照)を生成し、サンプリング手段38は上記サンプリング信号P3に基づいて加算回路36からの加算受信信号P7(図9参照)をサンプリングする。
【0043】
次に、図8〜図10を参照して、第1及び第2受信アンテナ18,20の受信信号P5,P6の処理について説明する。埋設物12からの反射電磁波を受信する(ステップS−1)と、第2受信アンテナ20の受信信号P6が遅延回路82によって遅延処理され(ステップS−2)、この遅延受信信号が加算回路36に送給される。この加算回路36には第1受信アンテナ18からの受信信号P5も送給され、加算回路36は上記遅延受信信号及び受信信号P5を加算処理し(ステップS−3)、加算受信信号P7が高周波増幅器42によって増幅された後にサンプリング手段38に送給される。この加算受信信号P7は、サンプリング信号生成手段40によって生成されるサンプリング信号に基づいてサンプリング手段38によって上述したと同様にサンプリングされる(ステップS−4)。尚、サンプリング信号生成手段40は第1の実施形態と同様にしてサンプリング信号を生成する。サンプリングされた信号はローパスフィルタ手段58を通して信号演算処理手段56Aに送給され、サンプリングされた信号が第1メモリ62に記憶される(ステップS−5)。このようなサンプリングが第1サンプリング区間S1にわたって、この実施形態では例えば390回のサンプリングを行うまで行われ、この間ステップS−1からステップS−5が繰り返し遂行される。
【0044】
第1サンプリング区間S1のサンプリングが終了すると、ステップS−6からステップS−7に進み、信号演算処理手段56Aは第1サンプリング区間S1のサンプリングした信号を平均化処理し(ステップS−7)、平均化処理した信号が第2メモリ64に記憶される(ステップS−8)。このようにして第1サンプリング区間S1に対する受信信号P5,P6の信号処理が所要の通りに行われる。
【0045】
第1サンプリング区間S1についての受信信号P5,P6の信号処理が所要の通りに行われると、ステップS−9からステップS−1に戻り、次に第2のサンプリング区間S2についての受信信号P5,P6のサンプリング、サンプリングした信号の平均化処理等の信号処理が上述したと同様にして行われ(ステップS−1〜ステップS−8)、次いで第3(第4、第5・・・)番目のサンプリング区間S3(S4,S5・・・)についての受信信号P5,P6のサンプリング、サンプリングされた信号の平均化処理等の信号処理が所要の通りに行われる。
【0046】
このようにして第256番目のサンプリング区間S256についての受信信号P5,P6の信号処理が所要の通りに行われると、ステップS−9からステップS−10に進み、信号演算処理手段56Aは第2メモリ64に記憶された平均化信号を加算処理し(ステップS−10)、しかる後加算処理した信号を所要の通りに演算して探査信号P9を生成し(ステップS−11)、生成された探査信号P9が記憶装置66に記憶される(ステップS−12)。ステップS−10の加算処理に際し、信号演算処理手段56Aは、第2メモリ64に記憶された平均化処理された信号を第1受信アンテナ18によって受信された部分(前期間Q1に対応する部分)と、第2受信アンテナ20によって受信された部分(後期間Q2に対応する部分)とに分割した後に加算処理することによって、加算分割信号P8’を生成し、この加算分割信号P8’を演算処理して物体検出信号としての探査信号P9を生成する。
【0047】
信号演算処理手段56Aによるこのような探査信号P9の生成が各測定サイクル毎に行われ、埋設物12の探査が終了するまでステップS−1〜ステップS−12が繰り返し遂行され、生成された探査信号P9が順次記憶装置66に記憶される。この探査が終了すると、第1及び第2受信アンテナ18,20の受信信号P5,P6の処理が終了する。尚、生成される探査信号P9を用いて埋設物12までの距離を測定することができる。
【0048】
この第2の実施形態では、第2受信アンテナ20からの受信信号P6を遅延させた後に第1受信アンテナ18の受信信号P5と加算しているので、一つのサンプリング手段38でもって第1及び第2受信アンテナ18,20の受信信号P5,P6を所要の通りにサンプリングすることができる。また、この実施形態では、信号演算処理手段56Aは、サンプリングされた信号を第1受信アンテナ18によって受信された部分(前期間Q1に対応する部分)と、第2受信アンテナ20によって受信された部分(後期間Q2に対応する部分)とに分割して加算処理しているので、埋設物12を検出する信号部分の信号レベルが大きくなり、相対的にノイズ成分を低減して埋設物12までの距離を高精度に測定することができる。
【0049】
この第2の実施形態では、信号演算処理手段56Aは第1受信アンテナ18によって受信された部分(前期間Q1に対応する部分)と第2受信アンテナ20によって受信された部分(前期間Q2に対応する部分)とを加算処理しているが、このような加算処理に代えて、平均化処理するようにしてもよく、このように平均化処理することによってもノイズ成分を低減して埋設物12までの距離を高精度に測定することが可能となる。
【0050】
また、この第2の実施形態では、受信用のアンテナとして第1及び第2受信アンテナ18,20を用いているが、3個以上の受信アンテナを用いるようにしてもよい。
図1の埋設物12までの深さDが間隔△Lに比べて充分に大きい値となる場合、第1又は第2の実施形態の処理で充分正確に測定することができるが、そうでない場合、例えば間隔△Lが深さDに対して無視できないような値となる場合、次の第3の実施形態のように処理するのが望ましい。
【0051】
第3の実施形態
次に、図11〜図13を参照して、本発明に従う物体検出装置の第3の実施形態について説明する。図11は、第3の実施形態の物体検出装置を装備した車両を簡略的に示す側面図であり、図12は、第3の実施形態の物体検出装置の一部を簡略的に示すブロック図であり、図13は、第3の実施形態の物体検出装置の受信信号の処理の流れを示すフローチャートである。尚、この第3の実施形態において、上述した第2実施形態と実質上同一のものには同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0052】
図11及び図12を参照して、この第3の実施形態では、車両本体2に装備された第1及び第2送信アンテナ14,16と第1及び第2受信アンテナ18,20との間隔が比較的大きく、従って第1送信及び受信アンテナ14,18によって検出する埋設物12の部位R1と第2送信及び受信アンテナ16,20によって検出する埋設物12の部位R2との間隔Lが、第2実施形態の場合よりも大きくなり、埋設物12までの深さDに対して無視できない値となるような場合、第1及び第2受信アンテナの受信信号P5,P6の処理を次の通りにすることによって、埋設物12までの距離を高精度に測定することができる。
【0053】
この第3の実施形態では、第2の実施形態における信号演算処理手段56Aを図12で示すように構成し、その他の構成は図8に示す第2の実施形態と実質上同一に構成することができる。即ち、第3の実施形態の信号演算処理手段56Bは、メモリ手段としての第1〜第3メモリ92,94,96を備え、第1メモリ92にサンプリング手段38によりサンプリングされた信号が記憶され、第2メモリ94には信号演算処理手段56Bによって平均化処理された信号が記憶される。この信号演算処理手段56Bは、第2メモリ94に記憶された平均化処理された信号を第1受信アンテナ18によって受信された部分、即ちサンプリングした信号の前部分(図9の前期間Q1に対応する部分)と、第2受信アンテナ20によって受信された部分、即ちサンプリングした信号の後部分(図9の後期間Q2に対応する部分)に分割し、かく分割された第1分割信号(第1受信アンテナ18によって受信された部分)及び第2分割信号(第2受信アンテナ20によって受信された部分)がそれらの測定所と関連して、換言すると測定回数番号と関連して第3メモリ96に記憶される。
【0054】
この信号演算処理手段56Bは、更に、信号選択手段98、加算手段100及び物体検出信号生成手段としての探査信号生成手段102を含んでいる。信号選択手段98は、第3メモリ96に記憶された第1分割信号及び第2分割信号のうち対応する信号を選択する。第1送信アンテナ14からの電磁波によって第1受信アンテナ18が埋設物12の特定部分を検出した後、例えば2回の測定遅れでもって第2送信アンテナ16からの電磁波によって第2受信アンテナ20が埋設物12の上記特定部位を検出する場合、信号選択手段98は、(n+2)回目の測定時に、(n+2)回目の測定の第2分割信号と、これに対応するn回目の測定の第1分割信号とを選択し、このようにすることによって、埋設物12の特定部位を測定した第1受信アンテナ18の受信信号と第2受信アンテナ20の受信信号とが選択される。加算手段100は選択された第1及び第2分割信号を加算し、探査信号生成手段102はかく加算された加算信号を所要の通りに処理して埋設物12の探査信号を生成し、この探査信号を用いて演算処理することによって、埋設物12の特定部位までの距離を測定することができる。この信号演算処理手段56Bに関連して、第2の実施形態と同様に、記憶装置66及び表示手段60が設けられる。
【0055】
次に、図12及び図13を参照して、第3の実施形態における第1及び第2受信アンテナ18,20の受信信号の処理について説明する。この第3の実施形態におけるステップS−21からステップS−28までの第1及び第2受信アンテナ18,20の受信信号の処理は、第2の実施形態におけるステップS−1からステップS−8までの受信信号P5,P6の処理と実質上同一であり、それ故に、それらの説明は省略する。
【0056】
第1及び第2受信アンテナ18,20の受信信号をステップS−21〜ステップS−28に従って処理して一測定サイクルにわたってサンプリングすると、ステップS−29からステップS−30に進み、信号演算処理手段56Bは、測定サイクルにわたってサンプリングした信号を第1受信アンテナ18によって受信された第1分割信号(図9の前期間Q1に対応する部分)と、第2受信アンテナ20によって受信された第2分割信号(図9の後期間Q2に対応する部分)に分割し、かく分割された第1分割信号(第1受信アンテナ18によって受信された部分)及び第2分割信号(第2受信アンテナ20によって受信された部分)が測定回数番号と関連して第3メモリ96に記憶される。
【0057】
その後、信号選択手段98は今回測定した第2分割信号、例えばN回目の測定の第2分割信号と、これに対応する第1分割信号、例えば(N−2)回目の測定の第1分割信号を選択し(ステップS−31)、加算手段100は、信号選択手段98によって選択された第1及び第2分割信号を加算処理する(ステップS−32)。このように埋設物12の特定部位を検出した第1及び第2分割信号を信号選択手段98によって選択しているので、第1及び第2受信アンテナ18,20の測定方向の間隔が大きくても、この特定部位を検出した対応する第1及び第2分割信号を選択して加算処理することができ、このように加算処理することによって、第2の実施形態と同様に、ノイズ成分を低減して埋設物12までの距離を高精度に測定することができる。
【0058】
加算処理後、信号演算処理手段56Bの探査信号生成手段102は、加算分割信号を所要の通りに演算処理して物体検出信号としての探査信号を生成し(ステップS−33)、生成された探査信号が記憶装置66に記憶される。このような埋設物12の探査は測定が終了するまで行われ、測定を終了することによって、第1及び第2受信アンテナ18,20の受信信号の処理が終了する。
この第3の実施形態では、信号演算処理手段56Bが加算手段100を備え、加算手段100が第1及び第2分割信号を加算処理しているが、このような加算処理に代えて、平均化処理するようにしてもよい。この場合、信号演算処理手段56Bは平均化手段を備え、第1及び第2分割信号はこの平均化手段によって平均化処理され、このように平均化してもノイズ成分を低減して埋設物12までの距離を高精度に測定することが可能となる。
【0059】
以上、本発明に従う物体検出装置の各種実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されず、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、図示の実施形態では、送信アンテナ14,16及び受信アンテナ18,20を車両本体2に固定的に設けているが、例えば測定方向(図1に矢印10で示す方向)に送信アンテナ14,16及び/又は受信アンテナ18,20を位置調整自在に設けるようにしてもよく、具体的には送信アンテナ14,16と受信アンテナ18,20との間隔を大きくしてもよい。
【0060】
また、例えば、図示の実施形態では、第1(又は第2)受信アンテナ18(又は20)の受信信号をそのまま利用しているが、これに代えて、例えば第1(又は第2)受信アンテナ18(又は20)を複数個の受信用第1(又は第2)アンテナから構成し、複数個の第1(又は第2)アンテナの受信信号を加算又は平均化処理して第1(又は第2)受信アンテナ18(又は20)の受信信号として用いることもでき、このように構成することによって、受信信号のノイズ成分を更に低減してより高精度の測定が可能となる。このような加算又は平均化処理は、複数個の受信アンテナの一部を複数個の受信用アンテナから構成して行うようにしてもよい。
【0061】
更に、例えば、図示の実施形態では、物体としての地中埋設物12の位置を検出するものに適用して説明したが、これに限定されず、建造物等に静止物体や自動車等に移動物体の位置を検出する物体検出装置として広く適用することができる。
【0063】
【発明の効果】
発明の請求項の物体検出装置によれば、複数個の受信アンテナの受信信号の物体の検出部分に対応する時間部分を遅延手段により実質上重ならないように順次遅延処理し、これらの受信信号及び遅延処理された遅延受信信号を加算手段により加算処理した後にサンプリングしているので、複数個の受信アンテナからの受信信号をサンプリングすることができる。また、サンプリングされた信号を受信アンテナ毎の信号に分割し、これら分割した分割信号を加算又は平均化処理しているので、複数個の受信アンテナの受信信号を加算又は平均化処理したのと同様になり、ノイズ成分を小さくしてSN比を向上させることができる。
また、本発明の請求項の物体検出装置によれば、平均化手段によって複数の受信用アンテナからの受信信号を平均化処理して受信アンテナの受信信号として用いるので、受信信号のノイズ成分を少なくすることができる。
【0064】
また、本発明の請求項の物体検出装置によれば、2個の受信アンテナを測定方向に間隔をおいて配置しているので、この測定方向における物体までの距離を高精度に測定することができる。
【0065】
また、本発明の請求項の物体検出装置によれば、サンプリングされた信号を第1及び第2分割信号に分割し、車両が測定方向に移動する際に測定する測定個所に対応する第1及び第2分割信号を選択して加算又は平均化処理しているので、受信信号のノイズ成分を低減して物体の高精度の測定を行うことができる。また、特定測定所に対応する第1及び第2分割信号を選択しているので、第1及び第2受信アンテナの間隔が大きくても物体の位置を高精度に測定することができる。
【0066】
更に、本発明の請求項の物体検出装置によれば、複数の第1アンテナからの受信信号を加算又は平均化処理して第1受信アンテナの受信信号として利用するので、第1受信アンテナの受信信号のノイズ成分を少なくすることができ、また複数の第2アンテナからの受信信号を加算又は平均化処理して第2受信アンテナの受信信号として利用するので、第2受信アンテナの受信信号のノイズ成分を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う物体検出装置の第1の実施形態を装備した車両を簡略的に示す側面図である。
【図2】図1の車両を示す簡略底面図である。
【図3】送信アンテナ及び受信アンテナの変形形態を示す簡略底面図である。
【図4】図1の車両に装備された物体検出装置を簡略的に示すブロック図である。
【図5】図4の物体検出装置において生成される各種信号を示すタイムチャートである。
【図6】図6(a)〜(d)は、図1の物体検出装置のサンプリング手段によるサンプリング様式を説明するための図である。
【図7】各測定サイクルにおける時間と制御電圧との関係を示す図である。
【図8】本発明に従う物体検出装置の第2の実施形態を簡略的に示すブロック図である。
【図9】図8の物体検出装置において生成される各種信号の一部を示すタイムチャートである。
【図10】図8の物体検出装置の受信信号の処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明に従う物体検出装置の第3の実施形態を装備した車両を簡略的に示す側面図である。
【図12】図11の物体検出装置の一部を簡略的に示すブロック図である。
【図13】図11の物体検出装置の受信信号の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 車両本体
4 物体検出装置
12 埋設物
14,14a,16,16a 送信アンテナ
18,18a,20,20a 受信アンテナ
32 発振器
36 加算回路
38 サンプリング手段
40 サンプリング信号生成手段
56,56A,56B 信号演算処理手段
68 電子機器ユニット
70 計測制御ユニット
82 遅延回路
98 信号選択手段
100 加算手段
102 探査信号生成手段

Claims (5)

  1. 検出する物体に向けて電磁波を発信するための送信アンテナと、物体から反射された電磁波を受信するための複数個の受信アンテナと、前記複数個の受信アンテナの受信信号の物体の検出部分に対応する時間部分が実質上重ならないように順次遅延処理するための遅延手段と、前記受信アンテナからの受信信号及び前記遅延手段により遅延処理された遅延受信信号を加算処理するための加算手段と、前記加算手段により加算処理された加算受信信号をサンプリング信号に基づいてサンプリングするためのサンプリング手段と、前記サンプリング手段によりサンプリングされた信号を前記受信アンテナ毎の信号に分割して加算又は平均化処理した後にこの処理分割信号を所要の通りに演算して物体までの距離を測定するための信号演算処理手段と、を具備することを特徴とする物体検出装置。
  2. 前記複数個の受信アンテナの少なくとも一部に関連してそれらの受信信号を平均化処理するための平均化手段が設けられ、前記平均化手段により平均化処理された平均化受信信号が前記受信アンテナの受信信号を構成することを特徴とする請求項記載の物体検出装置。
  3. 物体を検出するために移動される車両を更に備え、前記車両の移動方向である測定方向に間隔をおいて第1及び第2受信アンテナが前記車両に搭載されまた前記第1及び第2受信アンテナに対応して第1及び第2送信アンテナが前記車両に搭載されており、前記第1送信アンテナから発信された電磁波が前記第1受信アンテナに受信され、前記第2送信アンテナから発信された電磁波が前記第2受信アンテナに受信されることを特徴とする請求項記載の物体検出装置。
  4. 物体を検出するために移動される車両と、検出する物体に向けて電磁波を発信するために前記車両に搭載された送信アンテナと、物体から反射された電磁波を受信するために、前記車両の移動方向である測定方向に間隔をおいて前記車両に搭載された第1及び第2受信アンテナと、前記第1及び第2受信アンテナの受信信号の物体の検出部分に対応する時間部分が実質上重ならないように遅延処理するための遅延手段と、前記受信アンテナからの受信信号及び前記遅延手段により遅延処理された遅延受信信号を加算処理するための加算手段と、前記加算手段により加算処理された加算受信信号をサンプリング信号に基づいてサンプリングするためのサンプリング手段と、前記サンプリング手段によりサンプリングされた信号を前記第1受信アンテナからの受信信号に対応する第1分割信号と前記第2受信アンテナからの受信信号に対応する第2分割信号とに分割して記憶するメモリ手段と、前記車両が前記測定方向に移動する際に測定する測定個所に対応する前記第1分割信号と前記第2分割信号を選択する信号選択手段と、前記信号選択手段により選択された前記第1分割信号及び前記第2分割信号を加算又は平均化処理するための加算又は平均化手段と、前記加算又は平均化手段により加算又は平均化された処理分割信号を所要の通りに演算して物体までの距離を測定するための検出信号生成手段と、を具備することを特徴とする物体検出装置。
  5. 前記第1受信アンテナは複数個の第1アンテナから構成され、前記複数個の第1アンテナからの受信信号が加算又は平均化処理されて前記第1受信アンテナの受信信号を構成し、また前記第2受信アンテナは複数個の第2アンテナから構成され、前記複数個の第2アンテナからの受信信号が加算又は平均化処理されて前記第2受信アンテナの受信信号を構成することを特徴とする請求項記載の物体検出装置。
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