JP4114730B2 - 制御盤及びそのためのリレーソケット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リレーの装着されるリレーソケットであって所定の制御盤の中に配備されるものおよび当該リレーソケットを備えた制御盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種消費財・生産財などを生産する工場においては、多くの装置を動かすための制御盤が設置されている。制御盤には、プログラマブルコントローラ(シーケンサとも呼ばれる。)が多数用いられて制御の高度化、配線の合理化、省スペース化、省力化、高速化等が図られている。
【0003】
制御盤は、必要な入力に対してプログラマブルコントローラで計算あるいは演算した結果を、各種の電圧、電流、接点、アナログ信号、ディジタル信号、などの形で外部の装置へ出力するようになっている。プログラマブルコントローラの入出力は、直接外部の装置へ入出力するものと、一旦、リレーを介して入出力するものがある。
【0004】
現在、市場で使用されているプログラマブルコントローラからの信号の出力形態は、交流電圧電流によるもの、直流電圧電流によるもの、接点信号によるものおよび各種出力で出力容量の増大されたもの等がある。また共通線の形態は、一方の配線が所定のグループごとに共通になっているものと、全ての配線が独立になっているものとがある。プログラマブルコントローラへの信号の入力形態は、そのほとんどが一方の配線を共通配線とした接点入力を基本としている。また取り扱う電圧は直流24v(ボルト)あるいは交流100vが多い。
【0005】
特定する機械装置あるいは小型の装置にあっては、プログラマブルコントローラへの入出力の形態を選択することでプログラマブルコントローラからこれらの装置を直接制御することが可能である。しかしながら、大型の機械装置や、複数の機械装置を取り扱うプログラマブルコントローラにあっては、電圧の回り込みや、制御配線が長くなることによる誘導電圧や誤配線などから、プログラマブルコントローラを保護する必要がある。このため、一旦リレーで受けてからプログラマブルコントローラに入力を行うとともに、出力にあってはプログラマブルコントローラからの出力を十分な容量接点をもつリレーで受けて接点出力するようになっている。
【0006】
また年々高速化、小型化されるプログラマブルコントローラにあって、制御盤設計者あるいは機械装置設計者が必要とするすべて内容の入出力をプログラマブルコントローラに要求するのが困難であることから、リレーを介して入出力することに多くの利点が認められる。
【0007】
現状では多くの場合、制御盤内の配線は、図15に示すようなものになっている。図15において、プログラマブルコントローラ1501からの出力は、まず配線1502を経てリレー1503に入力され、リレーの動作の結果は、配線1504を経て端子台1505に至り、当該端子台1505に接続される外部配線1506を通じて外部の装置に出力される。また、外部信号はその逆の経路を経てプログラマブルコントローラ1501に入力される。すなわち、リレーを介して入出力するものでは、プログラマブルコントローラと、リレーと、端子台とを備え、プログラマブルコントローラとリレーとの間、およびリレーと端子台との間をそれぞれ配線するようになっている。
【0008】
一方、リレー受けで入出力すると、制御盤が大きくなったり制御盤内部の配線が複雑になるので、配線の省力化・省スペース化を進める各種の改善が成されている。たとえば、制御盤内部の電圧により、外部の接点信号をリレー受けするリレーブロックがある。リレーブロックは4コ、8コあるいは16コなど複数のリレーが並置されてブロック化されている。プログラマブルコントローラからリレーブロックへの配線は、コネクターで一括して行うものとバラ配線するものとがある。
【0009】
同様にプログラマブルコントローラからの出力を、4コ、8コあるいは16コなど複数のリレーをブロック化したリレーブロックを介して行うものがある。プログラマブルコントローラからリレーブロックへの配線は、コネクタで行うものとバラ配線で行うものがある。リレーブロックは、入出力ともに端子台構造で端子銘板が具備されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述の機材は入出力の多いプログラマブルコントローラを使用する場合には、ある程度の省力化を期待できるが、多数のリレーがブロック化されているので、制御対象が小型の装置の場合には、一部のリレーだけを使用することになって無駄が多くなる。また、多数のリレーがブロック化されているので、入出力先別の端子台あるいは機械別の端子台としての使用が困難となる。
【0011】
また、リレーブロックを用いるか否かにかかわらず制御盤の内部では、プログラマブルコントローラとリレーの間の配線と、リレーと端子台の間の配線をそれぞれ行う必要があるので、配線が複雑化し、制御盤の小型化や組み立て作業の軽減を十分に進めることができないという問題があった。
【0012】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、制御盤内部の配線が簡略化されかつ制御盤を小型化することのできる制御盤及びそのためのリレーソケットを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の発明に存する。
[1]一種類のリレー(102)が一つずつ一つのリレーソケットに装着される多数のリレーソケットが配備される制御盤(100)のためのものであって、
前記リレーソケットは、
前記リレー(102)の入出力端子であるプラグイン金具が挿入されるリレーピン受け口(113)と、
前記リレーピン受け口(113)に挿入された前記プラグイン金具と接触するように前記リレーピン受け口(113)の内部に配置された電極と、
前記制御盤(100)の外部に配線される電線を接続するための盤外配線用端子(130)と、
前記制御盤(100)の内部だけで配線される電線を接続するための盤内配線用端子(120)とを備え、
前記盤外配線用端子(130)と前記盤内配線用端子(120)とを分離して予め方向を定めて配置するものであって、
前記盤外配線用端子(130)と前記盤内配線用端子(120)の用途の区別を維持しつつ接点条件などの要求される入出力仕様が異なるように、前記電極と前記盤外配線用端子(130)と前記盤内配線用端子(120)との間を予め異なる内部配線によって、入力用及び出力用とされたリレーソケットが各々複数種類用意され、
前記各々複数種類用意された入力用及び出力用のリレーソケットの中から適宜の入力用及び出力用のリレーソケットを選択して組み合わせ、規格レール上に方向を揃えて併置することで、前記盤外配線用端子(130)を整列させて並べることができ、
前記リレーソケットであって、前記電極と前記盤外配線用端子(130)と前記盤内配線用端子(120)との間の内部配線を予め行わないものを、任意の入出力条件を後に設定するための予備として備えたことを特徴とする制御盤(100)及びそのためのリレーソケット。
【0020】
前記本発明は次のように作用する。
制御盤(100)の外部に配線される電線を接続するための盤外配線用端子(130)と、制御盤(100)の内部だけで配線される電線を接続するための盤内配線用端子(120)とを分離して配置したので、盤内配線用端子(120)と盤外配線用端子(130)が近傍で混在することがない。これにより、外部配線を接続するための端子としてリレーソケット(110、200)の端子を直接利用することができ、端子台、およびリレーと端子台との間の配線を省略することができ、制御盤の小型化および配線工数の削減を図ることができる。
【0021】
すなわち、従来から使用されているリレーソケットでは、プラグイン金具の受け口内部の電極とリレーソケットの備える端子とが予め一律の形式で内部配線されているので、接点条件等に依存して、どの端子が外部配線用となるかが変化し、盤外の配線を接続する端子と盤内の配線を接続する端子が混在し、リレーソケットの端子を直に外部配線を受けるための端子として用いることができなかった。
【0022】
本発明では、盤外配線用端子(130)と盤内配線用端子(120)とを分離して配置し、盤外配線用端子と盤内配線用端子としての用途の区別を維持しつつ要求される接点条件が満足されるようにリレーソケットの内部配線を行うので、接点条件等が各種に変化しても、盤外配線用端子(130)と盤内配線用端子(120)とが分離しており、リレーソケットの盤外配線用端子(130)を直に外部配線を受ける端子として利用することができる。
【0023】
さらに、装着されたリレー(102)を挟んでその両側に分離するように盤外配線用端子(130)と前記盤内配線用端子(120)とを配置したものでは、たとえば、多数のリレーソケットを併置した際に、一方の側に盤外配線用端子(130)を整列させて並べることができ、整然と並ぶ盤外配線用の端子台を、リレーソケットの盤外配線用端子(130)で構成することができる。
【0025】
制御盤を製作するにおいて、上述のようなリレーソケットであって、要求される接点条件や動作電圧条件などが異なるものを複数種類用意し、これらのリレーソケットを組み合わせることで、制御盤の外部に配線すべき電線を接続するために必要な端子群を、リレーソケットの有する盤外配線用端子(130)で形成する。これにより、要求仕様に対応した制御盤を容易に製造することができる。
【0026】
さらに組み合わせるリレーソケットの中に内部配線を予め行わないものを制御盤に予備として備え付けたものでは、任意の入出力条件を後で設定することができ、特殊なものへの対応が可能になる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
各図は、本発明の一実施の形態を示している。
図1は、制御盤100の内部に配置されたプログラマブルコントローラ101およびリレーソケット110を示している。リレーソケット110は、略直方体形状をなしており、制御盤100の内部に多数のリレーソケット110が互いに隙間なく並設されている。
【0028】
リレーソケット110は、その上面中央部分にリレー102を装着するようになっている。装着されたリレー102よりもプログラマブルコントローラ101の側となる端部寄りには、盤内配線用端子120が配置されている。またリレー102を挟み反対側には、盤外配線用端子130が配置されている。すなわち、リレー102を挟みその両側に盤内配線用端子120と盤外配線用端子130とが分離して配置されている。
【0029】
プログラマブルコントローラ101の図示省略した端子とリレーソケット110の盤内配線用端子120とは、配線140で接続される。また盤外配線用端子130には、外部装置と入出力するための配線150が接続される。
【0030】
出力用のリレーソケットにあっては、リレーソケット110の一方側を外部配線専用の領域とし、ここに外部配線接続に必要な端子(盤外配線用端子130)のみを設置してある。また盤外配線用端子130の近傍には、端子銘板103が設けてある。リレーソケット110の、盤外配線用端子130の反対側には、盤内配線用端子120を設け、その一部を、リレーの作動電圧を供給するための端子としている。
【0031】
またリレーソケット110の盤内配線用端子120の一部として、外部配線が必要とする条件付き接点端子を設ける。この端子は盤外配線用端子130に電圧出力したり接点に盤内条件を含めた接点出力をするために使用する。さらにリレーソケット110の盤内配線用端子120および盤外配線用端子130にはそれぞれ感電防止カバーが取り付けられる。
【0032】
リレーソケット110は、これを方向を揃えて複数を密接併置した際に、盤外配線用端子間のピッチがいずれの箇所においても、すなわち、リレーソケット同士の境界部分においても、等しくなるように設定されている。これにより端子銘板の作成が容易になる。
【0033】
各種の仕様の制御盤100に対応するため、出力用としては、a接点出力のためのリレーソケット、b接点出力のためのリレーソケット、c接点出力のためのリレーソケットを準備する。
【0034】
より具体的には、a接点出力のリレーソケットおよびb接点出力のリレーソケットであって、電圧出力、あるいは他の接点条件を含めた接点出力をするためのもの、c接点出力のリレーソケットであって、共通回路に電圧出力、あるいは他の接点条件を含めた接点出力をするためのもの、a接点出力のためのリレーソケットであってその一方が盤内配線用端子120にあるもの、b接点出力のためのリレーソケットであってその一方が盤内配線用端子120にあるもの、c接点出力のためのリレーソケットであってその一方が盤内配線用端子120にあるリレーソケットを用意する。さらに上記以外の条件の出力を必要とする場合に、接点構成を自作し得るように、接点構成を持たないリレーソケットを用意する。
【0035】
入力用リレーソケットとしては、接点入力を盤外配線用端子130で受け入れ、盤内配線用端子120にはリレーを作動させる電圧供給端子を設け、且つリレー作動による接点信号を取り出す端子を設けたものを用意する。また入力用リレーソケットとして、電圧入力を盤外配線用端子130で受け入れ、盤内配線用端子120にはリレー作動による接点信号を取り出す端子を設けたものを用意する。
【0036】
さらに入力用リレーソケットにあっても上記以外の条件の入力を必要とする場合があるので、必要なリレーソケットを自作するために、接点構成を持たないリレーソケット、すなわち、始めから内部配線を施さないリレーソケットも準備する。
【0037】
このほか、出力用リレーソケット、入力用リレーソケットは次の共通構造と共通部品を有する。まず、各リレーソケットは、所定の規格レールに取り付けできる構造になっている。またリレーソケットの付属品として以下のものを用意する。
【0038】
▲1▼端子台カバー。本発明にかかるリレーソケット110は、制御盤の外部に延びる外部配線を盤外配線用端子130に接続するので、絶縁性の感電防止カバーを準備している。ここでは、安全性等をより向上させるため盤外配線用端子130に加えて盤内配線用端子120の感電防止カバーも準備する。この端子台カバー(感電防止カバー)はリレーソケットに取り付けるようになっている。
【0039】
▲2▼リレーソケットエンド。普通、端子台の最終端に端子台エンドが用意される。本実施の形態では、図13に示すリレーソケットエンド1301を用意し、リレーの区切りに使用したり、密接併置したリレーソケット群の両端にリレーソケットエンドを配置し、リレーソケットの保護と端子台銘板の固定になど使用する。
【0040】
▲3▼リレーソケットと同じ寸法の端子台1401。制御盤100の内部にのみ敷設されている内部配線と外部配線とをリレーを介することなく接続するとき、リレーソケット110と寸法の異なる端子台を用いると、端子配列および端子台銘板のならびがばらばらになって、配線管理や保守する上で支障をきたす。そこで、リレーソケット110と同じ寸法の端子台1401(図14参照)を準備しておく必要がある。
【0041】
▲4▼リレーソケット、リレーソケットエンド、内外の配線を直接接続するための端子台を先の規格レールに固定するための金具。
【0042】
▲5▼端子銘板。これは、盤外配線用端子130の近傍に張り付けるものである。
【0043】
これら用意した各種のリレーソケットや付属品などを用いて、制御盤100が作成される。なおリレーソケット110に、直接、外部配線が接続されることになるので、リレーソケット110の取り付け箇所は、制御盤100の中で外部配線の取り入れし易い場所を選定する。次に、各種用意したリレーソケット110の中から設計図に対応したリレーソケットを適宜選択してこれらを組み合わせ、規格レール上に配置して固定する。
【0044】
その後、リレーソケット110の盤外配線用端子130の近傍に端子銘板103を取り付ける。さらにリレーソケット110の盤内配線用端子120に必要な配線を接続等して盤内の配線を行う。盤内の配線は、具体的にはプログラマブルコントローラ101への接続と電圧出力の場合の電源供給である。
【0045】
このようにして作成した制御盤100を所定の場所に取り付けしたのち、外部配線をリレーソケット110の盤外配線用端子130に接続する。その後、端子台カバーを取り付けて、作業完了となる。
【0046】
以下、本実施の形態にかかるリレーソケットおよび制御盤100をより具体的に説明する。ここでプログラマブルコントローラへの入出力については、実際には、1点のみの場合がほとんどで、複数点の入出力を行うことが少ない。そこで、本例では、1c接点の機能のリレーおよびリレーソケットについて説明する。また、a接点のみ、あるいはb接点のみのリレーが市場にはあるが、ここでは一般的な1c接点のリレーを対象に説明する。
【0047】
図2および図3は、a接点およびb接点入出力用リレーソケット110を示している。リレーソケット110は、絶縁性であって細長い略直方体形状をなしたリレーソケット本体112を有しており、その上面の一端側に盤内配線用端子120が、他端側に盤外配線用端子130が分離して配置されている。盤内配線用端子120は、4つの端子121〜124からなり、盤外配線用端子130は2つの端子131,132から構成されている。
【0048】
ここでは盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124を盤外配線用端子130の条件加工用とし、盤内配線用第2端子122、盤内配線用第3端子123をリレー操作電圧入力用として用いる場合を説明する。ただし、盤内配線用端子120の各端子の機能分担は、適宜入れ替わってもよい。たとえば、盤内配線用第2端子122、盤内配線用第3端子123を条件加工用にする等に変更を加えてもよい。
【0049】
上面の中央部分には、図3に示すようにリレー102が装着される。リレー102の入出力端子であるプラグイン金具の挿入されるリレーピン受け口113がリレーソケット本体112の上面の中央部分に開設されている。リレーソケット本体112の内部には、装着状態でリレー102のプラグイン金具と接触する電極が取り付けられている。
【0050】
また盤外配線用端子130の近傍には、端子銘板103を載せる場所としての端子銘板スペース114が設けてある。端子銘板スペース114はその上下に案内壁があり、当該案内壁の上端は内側にわずかに突出しており、端子銘板103が外れるのを防止する端子銘板止め115として機能するようになっている。なお、端子銘板スペース114の左右は開放されており、端子銘板103は、横からスライドさせて端子銘板スペース114に取り付けるようになっている。
【0051】
盤外配線用端子130のある箇所は、リレーソケット110の上面より下方に段差が付けてあり、奥手および左右両側が壁で覆われるようになっている。感電防止カバー104は、図中の感電防止カバー止め117に係合し、盤外配線用端子130の上面を覆うように取り付けられる。
【0052】
盤内配線用端子120のリレー寄りにある盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124は、リレーソケット110の上面より下方にやや段差が設けてあり、端部寄りの盤内配線用第2端子122、盤内配線用第3端子123は、盤内配線用第1端子121等よりもさらに一段下方に段差を付けて配置されている。盤内配線用端子120の盤外配線用端子130と同様に感電防止カバー止め117に感電防止カバー104を取り付けることで、上面がカバーされるようになっている。
【0053】
リレーソケット110の底面には、規格レールに係合するための規格レール止めピン118のピン操作部119が形成されている。
【0054】
図4は、本実施の形態で用いるc接点出力用リレーソケット200の構造を示している。図示する通り、c接点出力用にあっては3つの盤外配線用の端子が必要になるので、a,b接点用のリレーソケット110に対して、盤外配線用第3端子133を追加している。その他の点についてはa,b接点用ソケットと変わるところはないので、その説明を省略する。またc接点出力用リレーソケット200の側面図は、図3と同様のため図示および説明を省略する。
【0055】
次に、リレーソケットの内部配線について説明する。ここで、説明に使用するリレー102は、図5aに示すものである。図示したリレー102の中で、Lはリレー作動コイルを、a,b,cはそれぞれ接点を表している。
【0056】
以下リレーソケットの内部配線は、リレー102のプラグイン金具から図2に示したリレーピン受け口113内の電極を経て、リレーソケット110の各端子に配線される。
【0057】
図5bは、リレーソケット110を、外部側a接点出力のためのリレーソケット501として機能させる場合の内部配線を示している。図5bのリレーソケット501において、盤内配線用第2端子122、盤内配線用第3端子123は内部側動作電圧端子台である。盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132は外部側a接点出力端子台である。盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124は遊び端子台である。
【0058】
図5cは、内部側条件付き外部側a接点出力のリレーソケット502として機能させる場合の内部配線を示している。図5cに示したリレーソケット502の盤内配線用第2端子122、盤内配線用第3端子123は内部側動作電圧端子台である。盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132は外部側a接点出力端子台である。盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124は内部側条件付き出力のための端子台である。
【0059】
図5cのリレーソケット502において、盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124を図6に示す短絡片61で短絡すれば、盤外配線用端子130の盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132はa接点出力となる。またこのリレーソケット502の盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124に出力電圧を加えれば、盤外配線用端子130の盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132には電圧出力を得ることができる。
【0060】
また図5cに示したリレーソケット502の盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124に他の回路配線を挿入すれば、盤外配線用端子130の盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132には条件付き出力を得ることができる。
【0061】
図5dは、外部側b接点出力のためのリレーソケット503として機能させる場合の内部配線を示している。図5dにおいて盤内配線用第2端子122、盤内配線用第3端子123は内部側動作電圧端子台である。盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132は外部側b接点出力端子台である。盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124は遊び端子台である。
【0062】
図5eは、内部側条件付き外部側b接点出力のリレーソケット504として機能させる場合の内部配線を示している。図5eの盤内配線用第2端子122、盤内配線用第3端子123は内部側動作電圧端子台である。盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132が外部側b接点出力端子台である。盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124は内部側条件付き出力のための端子台である。
【0063】
図5eに示すリレーソケット504において盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124を図6に示す短絡片61で短絡すれば、盤外配線用端子130の盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132はb接点出力となる。またこのリレーソケット504の盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124に出力電圧を加えれば、盤外配線用端子130の盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132には電圧出力を得ることができる。また図5eに示したリレーソケット504の盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124に他の回路配線を挿入すれば、盤外配線用端子130の盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132には条件付き出力を得ることができる。
【0064】
図7は、外部側c接点出力のためのリレーソケットとして機能させるための内部配線を示している。このうち図7aは外部側c接点出力のリレーソケット701としての内部配線を示している。図7aの盤内配線用第2端子122、盤内配線用第3端子123は内部側動作電圧端子台である。盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132が外部側b接点出力端子台であり、盤外配線用第1端子131、盤外配線用第3端子133が外部側a接点出力端子台である。盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124は遊び端子台である。
【0065】
図7bは、条件付き外部側c接点出力のリレーソケット702としての内部配線を示している。図7bのリレーソケット702において盤内配線用第2端子122、盤内配線用第3端子123は内部側動作電圧端子台である。盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132が外部側b接点出力端子台であり、盤外配線用第1端子131、盤外配線用第3端子133が外部側a接点出力端子台である。盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124は内部側条件付き出力のための端子台である。盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124を図8の短絡片62で短絡すれば、盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132はb接点出力、盤外配線用第1端子131、盤外配線用第3端子133はa接点出力となる。
【0066】
また図7bのリレーソケット702において、盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124に出力電圧を加えれば、盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132と盤外配線用第1端子131、盤外配線用第3端子133には電圧出力を得ることができる。さらにこの端子台121、124に他の回路配線を挿入すれば、盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132と盤外配線用第1端子131、盤外配線用第3端子133は条件付き出力を得ることができる。
【0067】
このほかc接点出力のためのリレーソケット703として図7cの配線方法がある。これは共通接点を内部にのみ配置して出力しようとするもので、共通線は別の端子台から外部側に出力される。この端子台は共通線が複数あるとき1端子台節約できる。
【0068】
次に、入力のためのリレーソケットについて説明する。
まずa接点入力のためのリレーソケットにおける内部配線について説明する。図9aは、リレーの動作電圧が外部側にある場合のa接点入力のリレーソケット901としての内部配線を示している。図9aのリレーソケット901において盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132は外部側からの入力端子台である。盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124はプログラマブルコントローラ101へのあるいは盤内側の配線への出力端子台である。盤内配線用第2端子122、盤内配線用第3端子123は遊びの端子台である。
【0069】
図9bは、リレーの動作電圧が内部側にある場合のa接点入力のリレーソケット902としての内部配線を示している。図9bのリレーソケット902では、盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132は外部側からの入力端子台である。盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124はプログラマブルコントローラ101へのあるいは盤内側の配線への出力端子台である。盤内配線用第2端子122、盤内配線用第3端子123はリレー動作電圧供給端子台である。
【0070】
また盤内配線用第2端子122、盤内配線用第3端子123へ他の条件を加えれば、リレー102へあるいは内部側配線へ条件つき入力となる。また盤内配線用第2端子122、盤内配線用第3端子123を図6に示した短絡片61で短絡すれば、図9aに示したリレーソケット901と同じ働きとなる。
【0071】
次にb接点入力のためのリレーソケットについて説明する。図10は、リレーの動作電圧が外部側にある場合のb接点入力のリレーソケット1001の内部配線を示している。同図aのリレーソケット1001における盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132は外部側入力端子台である。盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124はプログラマブルコントローラ101へあるいは盤内配線への出力端子台である。盤内配線用第2端子122、盤内配線用第3端子123は遊び端子台である。
【0072】
図10bは、リレーの動作電圧が内部側にある場合のb接点入力のリレーソケット1002の内部配線を示している。同図bのリレーソケット1002において、盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132は外部側入力端子台である。盤内配線用第1端子121、盤内配線用第4端子124はプログラマブルコントローラ101へあるいは盤内配線への出力端子台である。盤内配線用第2端子122、盤内配線用第3端子123は、リレー動作電圧供給端子台である。また盤内配線用第2端子122、盤内配線用第3端子123へ他の条件を加えれば、プログラマブルコントローラ101へあるいは盤内配線へ条件つき入力となる。また盤内配線用第2端子122、盤内配線用第3端子123を短絡片61で短絡すれば、図10aのリレーソケット1001と同じ動作をする。
【0073】
このほか、あらゆる入出力のためのリレーソケットを予め準備しても、ときとして予期せぬ接点構成を必要とすることがある。このために内部配線のないリレーソケットを用意しておいて、そのつど必要な配線ができる準備も必要である。
【0074】
また外部配線を取り込みする関係上、リレーの幅が小さい場合には、リレーソケットに2段端子を採用してもよい。このリレーソケットは多数の入出力を取り扱う場合必要になる場合がある。2段端子のリレーソケットにおいても、盤外配線用端子と盤内配線用端子に分けて配置し、必要な接点条件等に応じて内部配線を施すことになる。
【0075】
多極リレーを用いるケースもまれであるが、多極リレー採用の場合にあっても、盤外配線用端子と、盤内配線用端子を分離し、必要な接点条件に応じて内部配線を施すことになる。
【0076】
なお、図5、図7、図9、図10に示した内部配線の説明において、c接点側をすべて盤外配線用第1端子131に設定して説明したが、盤外配線用第2端子132あるいは盤外配線用第3端子133とc接点とを接続するように構成してもよい。
【0077】
このように、制御盤100の外部に配線される電線を接続するための端子が、どのような接点条件等であっても盤外配線用第1端子131、盤外配線用第2端子132、盤外配線用第3端子133になるように内部配線を設定した各種のリレーソケットが用意される。
【0078】
次に、各種の接点条件等に応じて用意した多種類のリレーソケットを適宜組み合わせて作成される制御盤100の一例について説明する。
【0079】
図11は、プログラマブルコントローラ101の入出力図であり、図12は、その配線図である。実際には図12に示したもの以外に電源関係その他の配線があるが、ここではプログラマブルコントローラ101とリレー(リレーソケット)との関係についてのみ説明する。各種用意したリレーソケットの中から適宜のものを選択し、図12に示した端子台の並びに従い、次のように、各リレーソケットを取付用の規格レールに配置する。すなわち、図12で上から、図5bの内部配線をもつリレーソケット501、図5dに示したリレーソケット503、図7bに示したリレーソケット702、図7aに示したリレーソケット701、図10bに示したリレーソケット1002、図10bに示したリレーソケット1002、図10aに示したリレーソケット1001、それに図14に示す端子台1401を4個配置する。さらにこれらのリレーソケットおよび端子台の両端にリレーソケットエンド1301を配置し固定する。
【0080】
この際、図1に示すように、各リレーソケットは規格レールに従って一列に整列して配置されるとともに、盤外配線用端子130の部分が制御盤100の外部配線を受ける側に揃えられる。リレーソケットを取り付けた後、各リレーソケットに対してプログラマブルコントローラ101から入出力の配線を行う。さらにその後、リレーソケットに対して供給電圧の配線を行う。
【0081】
このようにして作成された制御盤100では、リレーソケットの盤外配線用端子130が外部配線を接続するための端子台として機能し、図12に示すように各端子に外部配線が接続される。
【0082】
従来のリレーを用いた場合、プログラマブルコントローラ101からリレーへの配線と、リレーから端子台への配線の双方が必要なため、配線作業に多くの手間を要していたが、本発明のリレーソケットを採用することで、外部配線用の別途の端子台の取り付けや、端子台とリレーとの間の配線が不要になるので、作業工数の大幅な削減が可能となった。
【0083】
また、リレーソケットが、盤外配線を接続するための端子台としての機能を果たすので、盤内スペースの大幅な削減ができた。さらに端子台の削減のみならず、配線ダクトも削減されるので制御盤全体の小型化を図ることができた。
【0084】
またリレーソケットの盤外配線用端子130に外部配線を直接接続するので、外部配線とそれが接続されるリレーの動作内容との関係を配線をたどることなく容易かつ直接的に確認できるので、すなわち、リレー動作が直接配線に反映されるので、配線のチェックが容易で、試運転作業等を円滑に行うことができた。
【0085】
さらに、プログラマブルコントローラ101を選択するにあたり、小容量の出力のものを採用でき、制御盤100内を広く使用できた。また保守の際、プログラマブルコントローラ101への波及事故がなくなり、リレーの取り替えで終わることができた。またプログラマブルコントローラ101のリレー出力にくらべ、リレー容量を自由に選択できるので、余裕ある設計が可能となり、メンテナンスを削減することができた。
【0086】
以上説明した実施の形態では、c接点のリレーを用いたが、他の接点構成のリレーを併用等してもよい。なお、実施の形態では、c接点出力用にだけ3つの盤外配線用端子を持つリレーソケット200を用いたが、a接点出力、b接点出力用などのリレーソケットを3つの盤外配線用端子をもつもので構成し、3つのうち1つの盤外配線用端子を遊び端子台としてもよい。
【0087】
このほか、実施の形態では、リレーソケットに装着するものをリレーとして説明したが、本発明にかかるリレーソケットにタイマーユニット等を挿入して使用してもよい。タイマーを挿入したものにおいては、プログラマブルコントローラへの入力の場合には、タイマーの設定時間経過後に入力が成されることになる。また、出力の場合にはタイマーの設定時間経過後に出力されることになる。
【0088】
さらに、信号用接点や信号用電圧の入力出力のみならず、電力用リレーにあっても、本発明のソケットを採用することにより大幅な合理化と省力化が実現される。また、この配線方法を採用した電磁開閉器を開発することにより直接外部配線と接続可能となって大幅な合理化と省力化が実現される。
【0089】
【発明の効果】
本発明にかかる制御盤及びそのためのリレーソケットによれば、盤外配線用端子と盤内配線用端子とを分離して配置し、盤外配線用端子と盤内配線用端子の用途の区別を維持しつつ、要求される接点条件等の入出力仕様が満足されるようにリレーソケットの内部配線を行うので、接点条件等が各種に変化しても、盤外配線用端子と盤内配線用端子の配置の分離が維持されて混在することがないので、リレーソケットの盤外配線用端子を直に外部配線を受ける端子として利用することができる。
【0090】
さらに、装着されたリレーを挟んでその両側に分離するように盤外配線用端子と盤内配線用端子とを配置したものでは、多数のリレーソケットを併置した際に、一方の側に盤外配線用端子を整列させて並べることができ、整然と並ぶ端子台を、リレーソケットの盤外配線用端子で構成することができる。
【0091】
これにより、外部配線を受けるための端子台と、この端子台とリレーとの間の配線や配線ダクト等を省略でき、制御盤の製造作業にかかる工数が低減されるとともに、省スペース化され制御盤の小型化を図ることができる。
【0093】
制御盤を製作するにおいて、上述のようなリレーソケットであって、要求される入出力仕様の異なるものを複数種類用意し、これらのリレーソケットを組み合わせることで、制御盤の外部配線に対応した端子群をリレーソケットの有する盤外配線用端子で形成したもので、要求仕様に対応した制御盤を容易に製造することができる。
【0094】
さらに組み合わせるリレーソケットの中に内部配線を予め行わないものを予備として備えた制御盤では、任意の入出力条件を後に設定することができ、現場での対応等が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るリレーソケットを適用した制御盤の内部構成を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るリレーソケットを示す上面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るリレーソケットおよび感電防止カバーを示す側面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るリレーソケットであって盤外配線用端子を3つ備えたものを示す上面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係るリレーソケットをa接点出力用またはb接点出力用とする場合の内部配線を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係るリレーソケットに用いる短絡片を示す正面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係るリレーソケットをc接点出力用とする場合の内部配線を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係るc接点出力用のリレーソケットに用いる短絡片を示す正面図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係るリレーソケットをa接点入力用とする場合の内部配線を示す説明図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係るリレーソケットをb接点入力用とする場合の内部配線を示す説明図である。
【図11】プログラマブルコントローラの入出力の一例を示す説明図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係る制御盤の配線図である。
【図13】本発明の一実施の形態に係る制御盤で用いるリレーソケットエンドを示す側面図である。
【図14】本発明の一実施の形態に係る制御盤で用いる端子台を示す側面図である。
【図15】従来から使用されている制御盤の内部構成を示す説明図である。
【符号の説明】
61…短絡片
62…短絡片
100…制御盤
101…プログラマブルコントローラ
102…リレー
103…端子銘板
104…感電防止カバー
110、200、501〜504、701〜703、901、902、1001、1002…リレーソケット
112…リレーソケット本体
113…リレーピン受け口
114…端子銘板スペース
115…端子銘板止め
117…感電防止カバー止め
118…規格レール止めピン
119…ピン操作部
120…盤内配線用端子
121…盤内配線用第1端子
122…盤内配線用第2端子
123…盤内配線用第3端子
124…盤内配線用第4端子
130…盤外配線用端子
131…盤外配線用第1端子
132…盤外配線用第2端子
133…盤外配線用第3端子
140、150…配線
1301…リレーソケットエンド
1401…端子台
Claims (1)
- 一種類のリレーが一つずつ一つのリレーソケットに装着される多数のリレーソケットが配備される制御盤のためのものであって、
前記リレーソケットは、
前記リレーの入出力端子であるプラグイン金具が挿入されるリレーピン受け口と、
前記リレーピン受け口に挿入された前記プラグイン金具と接触するように前記リレーピン受け口の内部に配置された電極と、
前記制御盤の外部に配線される電線を接続するための盤外配線用端子と、
前記制御盤の内部だけで配線される電線を接続するための盤内配線用端子とを備え、
前記盤外配線用端子と前記盤内配線用端子とを分離して予め方向を定めて配置するものであって、
前記盤外配線用端子と前記盤内配線用端子の用途の区別を維持しつつ接点条件などの要求される入出力仕様が異なるように、前記電極と前記盤外配線用端子と前記盤内配線用端子との間を予め異なる内部配線によって、入力用及び出力用とされたリレーソケットが各々複数種類用意され、
前記各々複数種類用意された入力用及び出力用のリレーソケットの中から適宜の入力用及び出力用のリレーソケットを選択して組み合わせ、規格レール上に方向を揃えて併置することで、前記盤外配線用端子を整列させて並べることができ、
前記リレーソケットであって、前記電極と前記盤外配線用端子と前記盤内配線用端子との間の内部配線を予め行わないものを、任意の入出力条件を後に設定するための予備として備えたことを特徴とする制御盤及びそのためのリレーソケット。
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