JP2000253514A - ジャンクションブロックの内部回路配索構造 - Google Patents

ジャンクションブロックの内部回路配索構造

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JP2000253514A
JP2000253514A JP11054029A JP5402999A JP2000253514A JP 2000253514 A JP2000253514 A JP 2000253514A JP 11054029 A JP11054029 A JP 11054029A JP 5402999 A JP5402999 A JP 5402999A JP 2000253514 A JP2000253514 A JP 2000253514A
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JP
Japan
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circuit
junction block
electric
voltage
bus bar
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JP11054029A
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Toru Makabe
徹 真壁
Yutaka Kawada
豊 河田
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上述した事情に鑑みてなされるもので、各種
電気部品等が内在した状態で高密度の配索を実現し、以
て、コスト低減とメンテナンス性の向上に寄与すること
ができるジャンクションブロックの内部回路配索構造を
提供する。 【解決手段】 高圧系回路と低圧系回路とが複数の電気
部品等と共に内在するジャンクションブロック21の内
部回路配索構造であり、高圧系回路をバスバー22、2
3及び電線群24で、低圧系回路を組電線25で配索す
る構造を採用する。また、高圧系回路における大電流が
流れる回路にはバスバー22、23を、中電流が流れる
回路には電線群24を用いて配索する構造となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電気自動車
に用いられるジャンクションブロックの内部回路配索構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】図22に示される平面図は、特開平7−
212940号公報に開示された電気自動車用高圧大電
流分電装置(以下、ジャンクションブロックと記載す
る)における内部回路配索構造を示している。
【0003】ジャンクションブロック1は、そのケース
2内のほぼ中央部であって車体の前後方向に平行な仕切
板3を有しており、仕切板3の左右両側には左、右絶縁
板4、5が設けられている。左絶縁板4の左方にはリレ
ー6が配設されており、右絶縁板5の右方には複数個の
リレー7が連設されている。リレー6の上方には、二個
の限流ヒューズ8が配設されており、また、複数個のリ
レー7の上方には、それぞれ限流ヒューズ9が配設され
ている。各限流ヒューズ9間は絶縁板(不図示)によっ
て仕切られている。
【0004】仕切板3の左右両側で仕切り板3の近傍に
は、図23に示されるような二つの負側接続導体10と
正側接続導体11とが設けられている。二つの負側接続
導体10は、それぞれ基部10aと延出片10bと接続
片10cとで構成されており、また、正側接続導体11
は、基部11aと延出片11bとL字片11c又は接続
片11dとで構成され、接続片10c、及びL字片11
c又は接続片11dには、限流ヒューズ8、9(図22
参照)の端子が接続固定されている。
【0005】上記構成において、ジャンクションブロッ
ク1は、仕切板3の両側に負側接続導体10及び正側接
続導体11を配設していることから、その仕切板3の両
側に各電気部品を配設する場合、各負側接続導体10、
正側接続導体11それぞれに接続しやすい方を選択して
各電気部品を配設し、その各電気部品の位置にあわせて
負側接続導体10及び正側接続導体11の形状を設定す
ることで、ケース2内のスペースの有効利用を図るとと
もに、効果的に装置を小型化できるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術にあって
は、負側接続導体10及び正側接続導体11を図23に
示される如くのバスバーでケース2内に配索する内部回
路配索構造を採用していることから、接続片10c、及
びL字片11c又は接続片11dを電気部品(図22の
限流ヒューズ8、9)の接続部分に合わせた高さ(ケー
ス2の底壁から等の高さ)に屈曲形成する必要があっ
た。
【0007】しかし、その屈曲を含む加工を精度良く行
うことは極めて煩雑な作業であって、材料の板取りが非
常に悪く、歩留まりを著しく低下させてしまっていた。
また、上述の如く、バスバーにより連続して限流ヒュー
ズ8、9を接続固定しているため、部品交換などのメン
テナンスの際には、その取り外しが困難となってしまっ
ていた。
【0008】一方、図22に示される平面図を見ると、
リレー6、7及び限流ヒューズ8、9が整然と並んで配
設され、負側接続導体10及び正側接続導体11の配
索、即ちバスバーの配索は非常に簡単なものであるよう
に思われる。
【0009】しかし実際には、特に近年においては、電
子ユニット、センサ類及び抵抗類などの各種電気電子部
品がケース2内に更に組み込まれるようになってきたこ
とから、負荷容量の違いによりリレー及び限流ヒューズ
の大きさ(高さ)が一定とならない場合が多くなり、上
述の内部回路配索構造を採用することは非常に困難とな
ってきた。
【0010】またこれとは別に、近年において、組み込
まれる各種電気電子部品の数がジャンクションブロック
1のものと比べて格段に多くなってきたことから、限ら
れたスペースの中で各種電気電子部品を連続して配置さ
せることが困難となってきた。
【0011】本発明は、上述した事情に鑑みてなされる
もので、各種電気部品等が内在した状態で高密度の配索
を実現し、以て、コスト低減とメンテナンス性の向上に
寄与することができるジャンクションブロックの内部回
路配索構造を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明のジャンクションブロッ
クの内部回路配索構造は、高圧系回路と低圧系回路とが
複数の電気部品等と共に内在するジャンクションブロッ
クの内部回路配索構造であって、前記高圧系回路をバス
バー若しくは電線、又は、バスバー及び電線で、前記低
圧系回路を電線で配索したことを特徴としている。
【0013】請求項2記載の本発明のジャンクションブ
ロックの内部回路配索構造は、請求項1に記載のジャン
クションブロックの内部回路配索構造において、前記高
圧系回路は大電流及び中電流が流れる回路を有し、該大
電流が流れる回路にはバスバーを、前記中電流が流れる
回路にはバスバー若しくは電線を用いて配索したことを
特徴としている。
【0014】請求項3記載の本発明のジャンクションブ
ロックの内部回路配索構造は、請求項1又は請求項2に
記載のジャンクションブロックの内部回路配索構造にお
いて、前記高圧系回路における電線の被覆と前記低圧系
回路における電線の被覆の色を違えて配索したことを特
徴としている。
【0015】請求項4記載の本発明のジャンクションブ
ロックの内部回路配索構造は、請求項1ないし請求項3
いずれか記載のジャンクションブロックの内部回路配索
構造において、前記電気部品等を挟んだ両側に正負の前
記バスバーを配索したことを特徴としている。
【0016】請求項1の本発明によれば、バスバー及び
電線それぞれの特性を生かした配索をすることが可能に
なる。即ち、電線は被覆により導体自体が保護されてい
るため、正負の接触問題が発生することはなく、配索時
の空間スペースを必須とすることはない。つまりは設計
的な制約を受け難く、寸法自由度が大きい利点を合わせ
ると、仕様変更等による対応が非常に容易である。一
方、バスバーにあっては、ジョイント吸収が非常に容易
である。このことから、これら電線及びバスバーを使い
分けることで、ジャンクションブロック内部の配索を高
密度化することが可能である。また、使い分けにより、
従来のようなバスバーのみの配索構造とは違って加工精
度と組み付け精度を緩和することができ、コスト低減と
メンテナンス性の向上に寄与することが可能である。さ
らには、使い分けにより、限られたスペースの中で各種
電気部品等を配置することが可能である。従って、より
良いジャンクションブロックの内部回路配索構造を提供
することができる。
【0017】請求項2の本発明によれば、大電流が流れ
る回路はジョイント吸収を容易にし、また、中電流が流
れる回路は、電線及びバスバーの使い分けとなることか
ら、上述同様、高密度配索等が可能になる。従って、更
により良いジャンクションブロックの内部回路配索構造
を提供することができる。
【0018】請求項3の本発明によれば、高圧系回路に
おける電線の被覆と低圧系回路における電線の被覆の色
を違えて配索したため、高圧系回路と低圧系回路とを見
分けることが容易である。従って、メンテナンス性の向
上に寄与することができる。
【0019】請求項4の本発明によれば、電気部品等を
挟んだ両側に正負のバスバーを配索したため、そのレイ
アウトと上述の使い分けにより、複数の電気部品等を従
来のような直線的な配置としなくとも、限られたスペー
ス内に数多く配設することが可能である。従って、高密
度配索を実現するとともに、ジャンクションブロックを
コンパクトにすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施の形態を説明する。図1は本発明のジャンクション
ブロックの内部回路配索構造の一実施の形態を示す平面
図である。また、図2は図1に対して内部回路としての
電線の配索前の状態を説明するとともに、複数の電気部
品等の配置を示すための平面図、図3は図2に対する左
側面図、図4は図2に対する右側面図、図5は低圧系回
路の配索状態を説明する平面図、図6ないし図18は高
圧系回路の配索手順を説明する平面図を示している。
【0021】図1において、引用符号21は電気自動車
(モーター及びエンジンにより駆動されるハイブリッド
車も含む)の高圧大電流分電装置として用いられるジャ
ンクションブロックを示している。そのジャンクション
ブロック21には、内部に高圧系回路(96V〜350
V程度であり、メインバッテリーの仕様により異なる)
と低圧系回路(一般的には12V系)とが後述する複数
の電気部品等と共に配設されている。高圧系回路は、バ
スバー22、23と電線群24とで、また、低圧系回路
は複数の電線から成る組電線25で配索されており、バ
スバー及び電線それぞれの特性の良さを考慮した内部回
路配索構造を採用している。
【0022】先ず、ジャンクションブロック21自体の
構成について説明すると、図2に示される如く、底壁2
6a及び側壁26bから成る金属製のケース26と、側
壁26bの上端縁に形成されたフランジに締め付け固定
される図示しない矩形板状の本体カバーとを有してお
り、ケース26内には複数の電気部品等が取り付けられ
(電気部品等の配置例を示すため、ここでは電線の配索
状態を省略する)、また、側壁26bにはケース26内
外の電気的導通を図るコネクタ27〜31が設けられて
いる。コネクタ27はDC/DC用(DC/DCコンバ
ータ、図3参照)、コネクタ28はバッテリー用(図3
参照)、コネクタ29はA/C用(エアコンディショナ
ー、図4参照)、コネクタ30は外部充電用(図4参
照)、コネクタ31はECU用(エンジンコントロール
ユニット、図4参照)となっている。
【0023】上記複数の電気部品等は、本形態におい
て、図2に示される如く、略中央から右側に配設された
複数のリレー32〜36と抵抗37、及び略中央から左
側に配設されたヒューズ38〜40と電流センサ41と
電圧センサ42と漏電検出センサ43と抵抗44と電圧
検出ユニット45とタイマーユニット46とで構成され
ており、これら複数の電気部品等は既知構成の部品であ
ることから、その詳細な説明は省略することにする。
【0024】リレー32〜36は、側壁26bに沿って
対向して配設されたP側のバスバー22とN側のバスバ
ー23との間に配置されており、リレー32はインバー
タリレー(モーター用)、リレー33はインバータサブ
リレー、リレー34はチャージャーリレー、リレー35
はA/Cリレー、リレー36はA/Cサブリレーとなっ
ている。本形態においては、リレー32の定格容量を6
0Aとしてその他を30Aとするとともに、外形ケース
の大きさを全て同じにしてある。
【0025】ヒューズ38〜40は、本形態において定
格20Aとしており、電圧センサ42上に配設されたホ
ルダ47を介して接続されている。また、本形態におい
て抵抗37は17Ω、抵抗44は40Ωとなっている。
タイマーユニット46には、高電圧放電回路が含まれて
おり、組電線25を介してLED49が接続されてい
る。
【0026】P側のバスバー22は、一端が台座50に
固定されており、他端がリレー32に接続されている。
また、P側のバスバー22の中間には、ジョイント吸収
用の穴22a、22bが穿設されている。
【0027】N側のバスバー23は、両端が台座51、
52に固定されており、中間にはジョイント吸収用の穴
23a、23bが穿設されている。
【0028】尚、引用符号53はアース部であり、54
はクリップ(不図示)が嵌合する穴である。
【0029】次に、図5ないし図18を参照しながら電
線の配索手順に沿って内部回路配索構造を説明する。
尚、高圧系回路における大電流が流れる回路(250A
〜400Aレベル)は、上述の如く、上記P側のバスバ
ー22とN側のバスバー23とが予め配設されているも
のとする。
【0030】図5において、先ず、ケース26内に小電
流が流れる低圧系回路、即ち組電線25を配索する。組
電線25は、黒色被覆の電源系及び信号系の電線によっ
て構成されており、グロメット55を介してコネクタ3
1へ導出されている。また、組電線25は、リレー32
〜36と電流センサ41と電圧センサ42と漏電検出セ
ンサ43と電圧検出ユニット45とタイマーユニット4
6とにコネクタ接続されるとともに、LED49及びア
ース部53とも接続されている。
【0031】続いて、以降は高圧系回路(上記大電流が
流れる回路と下記中電流が流れる回路とで構成される)
の中電流が流れる回路(20A〜60Aレベル)として
の電線群24を接続する。電線群24(図1参照)は、
後述する組電線56、62…と電線59、60、61…
とで構成されている。
【0032】図6に示される如く、組電線56を配索す
る。組電線56は橙色被覆の電線によって構成されてお
り、グロメット57を介してコネクタ29及び30へ、
また、グロメット58を介してコネクタ27へ導出され
ている。さらに、組電線56はリレー34及び35と、
そのリレー35を介してリレー36と、ヒューズ38
と、N側のバスバー23の穴23bと、アース部53と
に接続されている。
【0033】続いて、図7に示される如く、電線59〜
61を配索する。電線59〜61は橙色の被覆を有して
おり、P側のバスバー22の上記一端と漏電検出センサ
43とが電線59によって接続されている。また、電線
60及び61は、P側のバスバー22の穴22a及びN
側のバスバー23の穴23aを介してジョイント吸収さ
れており、これらは電圧センサ42に接続されている。
【0034】続いて、図8に示される如く、組電線62
を配索する。組電線62は橙色の被覆を有しており、P
側のバスバー22の穴22bとヒューズ38〜40とに
接続されている。
【0035】続いて、図9に示される如く、太物で橙色
被覆の電線63を配索する。電線63は、P側のモータ
ー用の電線であってリレー32に接続されており、ケー
ス26のフランジに穿設された孔64を介して外部へ導
出されている。
【0036】続いて、図10に示される如く、太物で橙
色被覆の電線65を配索する。電線65は、N側のモー
ター用の電線であってN側のバスバー23の一端に接続
されており、ケース26のフランジに穿設された孔66
を介して外部へ導出されている。
【0037】続いて、図11に示される如く、橙色被覆
の電線67を配索する。電線67は、N側のバスバー2
3の一端とタイマーユニット46とに接続されている。
【0038】続いて、図12に示される如く、橙色被覆
の電線68を配索する。電線68は、リレー32及び3
3間に接続されている。
【0039】続いて、図13に示される如く、組電線6
9を配索する。組電線69は橙色の被覆を有しており、
リレー32及び35とタイマーユニット46とに接続さ
れている。
【0040】続いて、図14に示される如く、橙色被覆
の電線70及び71を配索する。電線70及び71はリ
レー32及び33と抵抗37とに接続されている。
【0041】続いて、図15に示される如く、組電線7
2を配索する。組電線72は橙色の被覆を有しており、
リレー35とヒューズ40、及びそのヒューズ40と抵
抗44とに接続されている。
【0042】続いて、図16に示される如く、橙色被覆
の電線73を配索する。電線73は、リレー36と抵抗
44間に接続されている。
【0043】続いて、図17に示される如く、橙色被覆
の電線74を配索する。電線74は、リレー34とヒュ
ーズ39間に接続されている。
【0044】そして最後に、図18に示される如く、太
物で橙色被覆の電線75及び76を配索して一連の内部
回路配索を完了する。電線75は、P側のバスバー22
の一端に接続されており、グロメット77を介してコネ
クタ28へ導出されている。また、電線76は、N側の
バスバー23の他端に接続されており、同じくグロメッ
ト77を介してコネクタ28へ導出されている。
【0045】以上、図1ないし図18までを参照しなが
ら説明したように、ジャンクションブロックの内部回路
配索構造は、ケース26内に内在する高圧系回路をバス
バー22、23と電線群24とで配索し、また、同じく
内在する低圧系回路を電線25で配索した内部回路配索
構造を採用している。
【0046】これにより、バスバー22、23、電線群
24及び電線25それぞれの特性を生かした内部回路配
索をすることができる。
【0047】即ち、電線群24及び電線25は被覆によ
り導体自体が保護されているため、正負の接触問題が発
生することはなく、配索時の空間スペースを必須とする
ことはない。つまりは設計的な制約を受け難く、寸法自
由度が大きい利点を合わせると、仕様変更等による対応
が非常に容易である。また、バスバー22、23にあっ
ては、穴22a等を穿設することによって、ジョイント
吸収が非常に容易になる。
【0048】このことから、バスバー22、23、電線
群24及び電線25を使い分けることで、ジャンクショ
ンブロック21の内部回路配索を高密度化することがで
きる。
【0049】また、使い分けにより、従来のようなバス
バーのみの配索構造とは違って加工精度と組み付け精度
を緩和することができ、コスト低減とメンテナンス性の
向上に寄与することができる。さらには、使い分けによ
り、限られたスペースの中で各種電気部品等を配置する
ことができる。
【0050】一方、高圧系回路と低圧系回路とにおける
電線の被覆の色を違えて配索した内部回路配索構造を採
用しているため、高圧系回路と低圧系回路とを見分ける
ことが容易であり、メンテナンス性を格段に向上させる
ことができる。また、バスバー22、23を対向させて
リレー32〜36の両側に配索した内部回路配構造を採
用しているため、そのレイアウトと上述の使い分けによ
り、複数の電気部品等を従来のような直線的な配置とし
なくとも、限られたスペース内に数多く配設することが
できる。
【0051】次に、本発明によるジャンクションブロッ
クの内部回路配索構造の他の一実施の形態を図19ない
し図21を参照しながら説明する。
【0052】引用符号81は上記ジャンクションブロッ
ク21と同様、電気自動車(モーター及びエンジンによ
り駆動されるハイブリッド車も含む)の高圧大電流分電
装置として用いられるジャンクションブロックを示して
おり、そのジャンクションブロック81には、ケース8
2の内部に高圧系回路と低圧系回路とが複数の電気部品
(既知であるので詳細な説明は省略する)等と共に配設
されている。
【0053】高圧系回路は、大電流及び中電流が流れる
回路を有しており、バスバー群83で配索されている。
また、小電流が流れる回路としての低圧系回路は、複数
の電線や組電線から成る電線群84で配索されており、
これらによって上記ジャンクションブロック21と同
様、バスバー及び電線それぞれの特性の良さを考慮した
内部回路配索構造が実現されている。
【0054】ジャンクションブロック81の構成は以下
のようになっており、引用符号85は下部プレート、8
6は上部プレート、87はヒューズブラケット、88は
リレーブラケット、89は電流センサブラケット、90
はLEDブラケット、91は本体カバー、92は本体カ
バープレート、93は20Aのヒューズ、94は400
Aのヒューズ、95はヒューズホルダ、96は電流セン
サ、97は電圧センサ、98は20Aのリレー、99は
150Aのリレー、100は電圧センサスペーサ、10
1はLEDレンズアッシー、102及び103はコネク
タ、104及び105はパッキンを示している。
【0055】また、引用符号106ないし引用符号11
3は高圧系回路としてのバスバーを示しており、さらに
引用符号114はタイマーユニット、115はリレー、
116はヒューズスペーサを示している。
【0056】従って、上記構成は図中に示される如く、
上記ジャンクションブロック21と同様、バスバー及び
電線それぞれの特性を生かした内部回路配索構造となっ
ており、高密度の配索の実現と、コスト低減及びメンテ
ナンス性の向上とを共になし得られるようになってい
る。
【0057】その他、本発明は本発明の主旨を変えない
範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【0058】尚、以上では(二つの実施の形態)、中電
流が流れる回路をバスバー又は電線(電線群)で配索す
る内部回路配索構造をそれぞれ採用していることになる
が、ジャンクションブロックの使用形態(外形、各種電
気部品等の形態)、レイアウト要件によりバスバー及び
電線それぞれの特長を融合させることも当然に効果的で
ある。従って、中電流が流れる回路をバスバー及び電線
(電線群)で配索することも可能とする。
【0059】一方、電線被覆の色は上記橙色及び黒色に
限定されるものではなく、識別可能な配色になればよい
(必ずしも高圧系回路と低圧系回路とを識別しなければ
ならないと言うものではない)。
【0060】また、高圧系回路の電線と低圧系回路の電
線とを混合させて組電線を構成し、それを配索すること
も可能とする。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、ジャンクションブロックの内部回
路配索構造は、内在する高圧系回路をバスバー若しくは
電線、又は、バスバー及び電線で配索する構造を採用し
ている。また、同じく内在する低圧系回路を電線で配索
する構造を採用している。このような内部回路配索構造
を採用することにより、バスバー及び電線それぞれの特
性を生かした配索をすることができる。即ち、電線は被
覆により導体自体が保護されているため、正負の接触問
題が発生することはなく、配索時の空間スペースを必須
とすることはない。つまりは設計的な制約を受け難く、
寸法自由度が大きい利点を合わせると、仕様変更等によ
る対応が非常に容易である。一方、バスバーにあって
は、ジョイント吸収が非常に容易である。このことか
ら、これら電線及びバスバーを使い分けることで、ジャ
ンクションブロック内部の配索を高密度化することがで
きる。また、使い分けにより、従来のようなバスバーの
みの配索構造とは違って加工精度と組み付け精度を緩和
することができ、コスト低減とメンテナンス性の向上に
寄与することができる。さらには、使い分けにより、限
られたスペースの中で各種電気部品等を配置することが
できる。従って、より良いジャンクションブロックの内
部回路配索構造を提供することができるという効果を奏
する。
【0062】請求項2に記載された本発明によれば、高
圧系回路における大電流が流れる回路にはバスバーを、
中電流が流れる回路にはバスバー若しくは電線を用いて
配索する構造を採用している。このような高圧系回路に
対する内部回路配索構造を採用することにより、大電流
が流れる回路はジョイント吸収を容易にし、また、中電
流が流れる回路は、電線及びバスバーの使い分けとなる
ことから、上述同様、高密度配索等が可能になる。従っ
て、更により良いジャンクションブロックの内部回路配
索構造を提供することができるという効果を奏する。
【0063】請求項3に記載された本発明によれば、高
圧系回路における電線の被覆と低圧系回路における電線
の被覆の色を違えて配索した構造を採用しているため、
高圧系回路と低圧系回路とを見分けることが容易であ
る。従って、メンテナンス性の向上に寄与することがで
きるという効果を奏する。
【0064】請求項4に記載された本発明によれば、電
気部品等を挟んだ両側に正負のバスバーを配索した構造
を採用しているため、そのレイアウトと上述の使い分け
により、複数の電気部品等を従来のような直線的な配置
としなくとも、限られたスペース内に数多く配設するこ
とができる。従って、高密度配索を実現するとともに、
ジャンクションブロックをコンパクトにすることができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるジャンクションブロックの内部回
路配索構造の一実施の形態を示す平面図である。
【図2】図2は図1に対して内部回路としての電線の配
索前の状態を説明するとともに、複数の電気部品等の配
置を示すための平面図である。
【図3】図2に対する左側面図である。
【図4】図2に対する右側面図である。
【図5】低圧系回路の配索状態を説明する平面図であ
る。
【図6】高圧系回路の配索手順を説明する一番目の平面
図である。
【図7】高圧系回路の配索手順を説明する二番目の平面
図である。
【図8】高圧系回路の配索手順を説明する三番目の平面
図である。
【図9】高圧系回路の配索手順を説明する四番目の平面
図である。
【図10】高圧系回路の配索手順を説明する五番目の平
面図である。
【図11】高圧系回路の配索手順を説明する六番目の平
面図である。
【図12】高圧系回路の配索手順を説明する七番目の平
面図である。
【図13】高圧系回路の配索手順を説明する八番目の平
面図である。
【図14】高圧系回路の配索手順を説明する九番目の平
面図である。
【図15】高圧系回路の配索手順を説明する十番目の平
面図である。
【図16】高圧系回路の配索手順を説明する十一番目の
平面図である。
【図17】高圧系回路の配索手順を説明する十二番目の
平面図である。
【図18】高圧系回路の配索手順を説明する十三番目の
平面図である。
【図19】本発明によるジャンクションブロックの内部
回路配索構造の他の一実施の形態を示す一部断面を含ん
だ正面図である。
【図20】図19のA−A線断面図である。
【図21】図19に対して一部断面を含んだ左側面図で
ある。
【図22】従来例のジャンクションブロックの内部回路
配索構造を示す平面図である。
【図23】図22の一部の分解斜視図である。
【符号の説明】
21 ジャンクションブロック 22、23 バスバー 24 電線群 25 組電線(電線) 26 ケース 27〜31 コネクタ 32〜36 リレー 37、44 抵抗 38〜40 ヒューズ 41 電流センサ 42 電圧センサ 43 漏電検出センサ 45 電圧検出ユニット 46 タイマーユニット 56、62… 組電線 59、60、61… 電線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧系回路と低圧系回路とが複数の電気
    部品等と共に内在するジャンクションブロックの内部回
    路配索構造であって、 前記高圧系回路をバスバー若しくは電線、又は、バスバ
    ー及び電線で、前記低圧系回路を電線で配索したことを
    特徴とするジャンクションブロックの内部回路配索構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のジャンクションブロッ
    クの内部回路配索構造において、 前記高圧系回路は大電流及び中電流が流れる回路を有
    し、該大電流が流れる回路にはバスバーを、前記中電流
    が流れる回路にはバスバー若しくは電線を用いて配索し
    たことを特徴とするジャンクションブロックの内部回路
    配索構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のジャンク
    ションブロックの内部回路配索構造において、 前記高圧系回路における電線の被覆と前記低圧系回路に
    おける電線の被覆の色を違えて配索したことを特徴とす
    るジャンクションブロックの内部回路配索構造。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3いずれか記載の
    ジャンクションブロックの内部回路配索構造において、 前記電気部品等を挟んだ両側に正負の前記バスバーを配
    索したことを特徴とするジャンクションブロックの内部
    回路配索構造。
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