JP4114168B2 - 外断熱工法床体の断熱構造およびその施工法 - Google Patents

外断熱工法床体の断熱構造およびその施工法 Download PDF

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Description

本発明は、外断熱工法床体の断熱構造およびその施工法に関する。
一般に、室内の温度変化を抑制するための建築物の施工法として、コンクリート躯体の周りを断熱部材で包むといった外断熱工法が知られている。このような外断熱工法が適用された壁の構造としては、従来、二枚のコンクリート層の間に断熱部材を設けた構造が知られている(特許文献1参照)。この構造では、断熱部材の上から湿式工法によりコンクリート層を施工するため、コンクリート層の乾燥硬化により、断熱部材とコンクリート層とが強固に固着された状態となっている。なお、この構造は、建物の横壁であるが、このような構造をベランダ等の床体に採用することも考えられている。
特開2002−339451号公報(図1)
ところで、床体に断熱部材を設ける構造では、床体に浸み込む雨水等により断熱部材が経年劣化することが考えられるため、断熱部材を交換できる構造が望まれている。しかしながら、前記した従来技術を床体に採用した場合には、断熱部材の上にコンクリート層が強固に固着されているため、仮に断熱部材が経年劣化したときには、断熱部材の上のコンクリート層を破壊しなければならず、断熱部材の交換作業が煩雑になるといった問題が予想される。
そこで、本発明は、断熱部材の交換作業を容易にすることができる外断熱工法床体の断熱構造およびその施工法を提供することを課題とする。
前記課題を解決する本発明は、コンクリート層と、このコンクリート層上に載置される断熱部材とを備えた外断熱工法床体の断熱構造であって、前記断熱部材上に載置される乾式パネルと、前記断熱部材の側面を保護する側面保護部材とを備えたことを特徴とする。なお、この外断熱工法床体の施工法としては、コンクリート層上に断熱部材を載置する工程と、前記断熱部材の側面に沿うように側面保護部材を配設する工程と、前記断熱部材上に乾式パネルを載置する工程とを備えていればよい。
ここで、「外断熱工法床体」とは、外断熱工法が適用される床体をいう。また、「乾式パネル」とは、施工現場でモルタル等の水を含んだ材料を使用しない乾式工法に使用するパネルをいう。
本発明によれば、断熱部材上に乾式パネルを載置するだけなので、断熱部材が経年劣化した場合には、乾式パネルを単に取り外すだけで、簡単に断熱部材を交換することができる。なお、側面保護部材が例えば断熱部材の角部に取り付けられる断面視L字状のアングルである場合には、アングルを断熱部材と一緒に取り外した後、新しい断熱部材に付け替えればよい。また、側面保護部材が例えば断熱部材の側面に沿って配設される化粧ブロックである場合には、化粧ブロックを動かさずに断熱部材のみを取り外すか、あるいは、化粧ブロックの位置をずらした後で断熱部材を取り外せばよい。
本発明によれば、乾式パネルを取り外すだけで断熱部材を取り出すことができるので、断熱部材の交換作業を容易にすることができる。
[第1の実施形態]
次に、本発明の第1の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、第1の実施形態に係る床体の断熱構造を示す断面図である。また、図2は、図1のX部分の拡大図であり、分解した状態を示す断面図(a)と、完成後の状態を示す断面図(b)である。
図1に示すように、ベランダの床を構成する床体(外断熱工法床体)1の断熱構造は、コンクリート層11と、断熱部材12と、側面保護部材としてのアングル13と、乾式パネル14とを備えて構成されている。
コンクリート層11は、建物の外周壁から外側へ突出するように形成された層であり、その上面の外側には、図2(a)に示すように、排水溝11aが形成されている。また、コンクリート層11の上面全体には、ウレタンが塗布されることによって防水用のウレタン層15が形成されている。
断熱部材12は、押出成形により形成されたポリスチレンボードであり、コンクリート層11上(排水溝11aを除く)に載置されるようになっている。なお、この断熱部材12は、一枚で構成されていてもよいし、複数に分割されて構成されていてもよいが、複数に分割した場合には、持ち運びやすく、かつ、取り付けやすいというメリットがある。
アングル13は、断熱部材12の露出する側面12aを保護するアルミ製の部材であり、断熱部材12の側面12aに当接する縦壁13aと、断熱部材12の上面12bに当接する横壁13bとによって断面視L字状に形成されている。そして、このアングル13は、断熱部材12の側面12aと上面12bとで形成される角部に合致するように取り付けられることで、その縦壁13aが断熱部材12の側面12aの略全体を覆うようになっている。
また、図2(b)に示すように、このアングル13は、断熱部材12に取り付けられた状態において、その縦壁13aの下縁13cが、断熱部材12の下面12cから所定距離離れるように形成されている。そのため、アングル13の下縁13cとコンクリート層11(詳しくは、ウレタン層15)との間に、所定の隙間が形成されるようになっている。
乾式パネル14は、例えば正方形のブロックを所定の溝を介して縦横に並べたような表面形状を有する化粧平板ブロックであり、断熱部材12上に載置されるようになっている。なお、この乾式パネル14は、一枚で構成されていてもよいし、複数に分割されて構成されていてもよいが、複数に分割した場合には、持ち運びやすく、かつ、取り付けやすいというメリットがある。
次に、床体1の施工法について説明する。
図2(a)に示すように、まず、コンクリート層11上に断熱部材12を載置する。次に、断熱部材12の側面12aに沿うように、アングル13を断熱部材12の角部に合わせた後、粘着テープなどによって断熱部材12に固定する。そして、最後に、断熱部材12の上に乾式パネル14を載置することで、床体1の施工が完了する。
以上によれば、第1の実施形態において以下のような効果を得ることができる。
断熱部材12上に乾式パネル14を載置するだけなので、断熱部材12が経年劣化した場合には、乾式パネル14を単に取り外すだけで、簡単に断熱部材12を交換することができる。
なお、アングル13を粘着テープによって断熱部材12に固定した場合は、断熱部材12の交換の際に、断熱部材12から簡単にアングル13を取り外して、新たな断熱部材12に簡単に付け替えることができる。そのため、このようにアングル13の固定に粘着テープを使用した場合は、断熱部材12の交換作業をより簡単にすることができる。
断熱部材12の側面12aを保護する部材としてアングル13を採用することにより、乾式パネル14で隠れる横壁13bを粘着テープ等により厳重に固定すればよいので、見栄えを気にすることなく、アングル13を断熱部材12に強固に固定できる。
アングル13の下縁13cが断熱部材12の下面12cから所定距離離れるように形成されているので、仮に乾式パネル14の下側に水が浸入した場合であっても、その水をアングル13の下縁13cとウレタン層15との間の隙間から外部に排出できる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前記した第1の実施形態の構造の一部を変更したものであるため、第1の実施形態と同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略することとする。参照する図面において、図3は、第2の実施形態に係る床体の断熱構造を示す部分拡大図であり、完成後の状態を示す断面図(a)と、図3(a)のY−Y断面図(b)である。
図3(a)に示すように、第2の実施形態に係る床体1’の断熱構造は、第1の実施形態におけるアングル13の代わりに、側面保護部材として矩形の化粧ブロック21を備えた構造となっている。具体的に、この化粧ブロック21は、第1の実施形態と略同様に形成される断熱部材12および乾式パネル14の各側面12a,14aに当接した状態で、コンクリート層11上(詳しくは、ウレタン層15上)に載置されるようになっている。
また、この化粧ブロック21は、図3(b)に示すように、その両端部が、中央部よりも低く形成されるとともに、その下面の適所に、排水用の溝部21aが形成された構造となっている。
次に、床体1’の施工法について説明する。
図3(a)に示すように、まず、コンクリート層11上に、断熱部材12および乾式パネル14を順次載置していく。そして、最後に、断熱部材12および乾式パネル14の各側面12a,14aに沿うように、複数の化粧ブロック21を配設することで(図3(b)参照)、床体1’の施工が完了する。
以上によれば、第2の実施形態において以下のような効果を得ることができる。
化粧ブロック21の両端部が低く形成されているので、断熱部材12の交換の際には、その低くなった部分から乾式パネル14に指が引っ掛かりやすくなる。したがって、その交換作業がより簡単となる。
化粧ブロック21の適所に排水用の溝部21aを設けたので、仮に乾式パネル14の下側に水が浸入した場合であっても、その水を各溝部21aから外部に排出できる。
なお、本発明は前記各実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記各実施形態では、断熱部材としてポリスチレンボードを採用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
第1の実施形態では、アングル13の横壁13bを断熱部材12の上面12bに固定したが、本発明はこれに限定されず、断熱部材12の下面12cまたはコンクリート層11に固定してもよい。ただし、この場合は、乾式パネル14の下側に浸入した水を排出するために、複数のアングル13を所定の隙間を空けつつ配設するのが望ましい。
第1の実施形態に係る床体の断熱構造を示す断面図である。 図1のX部分の拡大図であり、分解した状態を示す断面図(a)と、完成後の状態を示す断面図(b)である。 第2の実施形態に係る床体の断熱構造を示す部分拡大図であり、完成後の状態を示す断面図(a)と、図3(a)のY−Y断面図(b)である。
符号の説明
1 床体
11 コンクリート層
12 断熱部材
12a 側面
12b 上面
12c 下面
13 アングル(側面保護部材)
13a 縦壁
13b 横壁
13c 下縁
14 乾式パネル
14c 下面
15 ウレタン層
21 化粧ブロック(側面保護部材)

Claims (6)

  1. コンクリート層と、このコンクリート層上に載置される断熱部材とを備えた外断熱工法床体の断熱構造であって、
    前記断熱部材上に載置される乾式パネルと、
    前記断熱部材の側面を保護する側面保護部材とを備えたことを特徴とする外断熱工法床体の断熱構造。
  2. 前記側面保護部材は、
    前記断熱部材の上面または下面に当接する横壁と、
    前記断熱部材の側面に当接する縦壁とを有したアングルであることを特徴とする請求項1に記載の外断熱工法床体の断熱構造。
  3. 前記側面保護部材は、
    前記断熱部材の側面に当接した状態で、前記コンクリート層上に設けられる化粧ブロックであることを特徴とする請求項1に記載の外断熱工法床体の断熱構造。
  4. 前記アングルは、前記断熱部材の側面と上面とで形成される角部に合致するように取り付けられるとともに、
    前記アングルの縦壁の下縁は、前記アングルが前記断熱部材に取り付けられた状態において、前記断熱部材の下面から所定距離離れるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の外断熱工法床体の断熱構造。
  5. 前記断熱部材または前記乾式パネルは、複数に分割されて構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項に記載の外断熱工法床体の断熱構造。
  6. コンクリート層上に断熱部材を載置する工程と、
    前記断熱部材の側面に沿うように側面保護部材を配設する工程と、
    前記断熱部材上に乾式パネルを載置する工程とを備えたことを特徴とする外断熱工法床体の施工法。
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