JP4113068B2 - 作業機のブーム角度検出装置 - Google Patents
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Description
このクレーン機能が付いた掘削作業機にあっては、フックの吊り位置(フックの作業半径)をもとめて、該吊り位置における吊り荷重をコントローラで演算し、この吊り荷重を定格荷重と比較し、吊り荷重が定格荷重を超える場合には、ブザー、ランプ等の報知手段によって過負荷を運転者等に警告する過負荷防止装置が備えられている。
ブームの角度を検出する角度センサはブームの基部に取り付けられ、ブームの基部を枢支連結する支持ブラケットには、ステーが設けられ、このステーと、角度センサとがリンク等の連動部材によって連動連結されている。
特に、旋回体の前部にスイングブラケット(前記支持ブラケットに相当)を上下方向の軸心回りに揺動自在に設け、このスイングブラケットにブームの基部を枢支連結させるようにしたタイプの作業機にあっては、前記リンクを破損させる惧れが大きい。
また、前記スイングブラケットとブームとの間にブーム作動用のブームシリンダを介装し、このブームシリンダのシリンダ本体のボトム側を左右方向の枢軸を介してスイングブラケットに枢支連結し、このシリンダ本体を枢支連結する枢軸の側方に角度センサを配置し、角度センサの検出部をシリンダ本体に連動連結したものにあっては、吊り荷を旋回体に近接させるように移動させたときに、吊り荷がゆれて角度センサにあたって該角度センサを破損させる惧れがある。
スイングブラケットの左右一側面の、ブーム取付部から外れた位置にブームの角度を検出する角度センサが取り付けられ、この角度センサの検出部が連動部材を介してブームの被取付部に連動連結され、前記スイングブラケットは旋回台に左右方向一側にオフセットして設けられ、このオフセットした側の、スイングブラケット側面に角度センサを設けていることを特徴とする。
また、スイングブラケットの側面に、角度センサを取り付けるためのブラケットが取り付けられると共に、ブームの被取付部に、連動部材を連結するためのブラケットが取り付けられ、このブラケットを取り付ける取付部材に油圧ホースを支持するクランプ部材が取り付け可能とされているのがよい。
また、スイングブラケットを旋回台に左右方向一側にオフセットして設けられている作業機にあっては、側溝堀をする際に、スイングブラケットをオフセットした側とは反対側に大きくスイングさせるので、このオフセットした側とは反対側の、スイングブラケット側面に角度センサを取り付けると、スイングブラケットをオフセットした側とは反対側に大きくスイングさせたときに、角度センサが旋回体側に接触して破損する惧れが大きいが、オフセットした側の、スイングブラケット側面に角度センサを設けることにより、角度センサの破損の惧れを少なくすることができる。
また、スイングブラケットの側面に、角度センサを取り付けるためのブラケットが取り付けられると共に、ブームの被取付部に、連動部材を連結するためのブラケットを取り付け、このブラケットを取り付ける取付部材に油圧ホースを支持するクランプ部材を取り付け可能とすることにより、前記ブラケットとクランプ部材とを1カ所に取り付けることができる。
走行体2は、クローラ式走行装置によって構成され、前部にドーザ17を備えている。
旋回体3は、走行体2のフレームに旋回ベアリングを介して旋回自在に支持された旋回台5と、この旋回台5上の前後方向中途部の左側寄りに配置された運転席6と、旋回台5に搭載されたエンジン、ラジエータ、燃料タンク、作動油タンク等の各種機器を覆うボンネット7と、運転室を形成するキャビン8とを有する。
このスイングブラケット10の上部にはブーム取付部12が設けられ、前部の上下方向中途部にはブームシリンダ取付部13が設けられ、右側(スイングブラケット10がオフセットされた側)の下部には、スイングシリンダ取付部14が設けられている。
作業装置4は、ブーム18と、このブーム18の先端側に左右方向の軸心回りに回動自在に枢支連結されたアーム19と、このアーム19の先端側に左右方向の軸心回りに回動自在に枢支連結されたバケット20と、このバケット20の背面側に設けられたフック(吊り具)22とを有し、バケット20による掘削作業とフック22によるクレーン作業とが行えるようになっている。
ブームシリンダ25は、ブーム18の下側で且つブーム18の下部側に沿って配置されており、シリンダ本体のボトム側端部がスイングブラケット10のブームシリンダ取付部13に左右方向の枢軸29を介して軸心回りに回動自在に枢支連結されており、ピストンロッドの先端側がブーム18の長手方向中途部に左右方向の枢軸30を介して軸心回りに回動自在に枢支連結されていて、ピストンロッドを伸縮させることにより、ブーム18が支軸24回りに揺動動作する。
バケットシリンダ27は、アーム19の前側に該アーム19に沿って配置され、シリンダ本体のボトム側端部がアーム19の基部側に左右方向の軸心回りに回動自在枢支連結され、ピストンロッドの先端側がリンクを介してアーム19先端側及びバケット20背面側に連結されており、ピストンロッドを伸縮させることにより、バケット20が揺動動作(スクイ・ダンプ動作)する。
なお、このバックホー1には、バケット20の代わりに取り付けられる油圧機器を作動させることができるようにすべく、アーム19に油圧取出部(サービスポート)が設けられている。
このバックホー1には、フック22の吊り位置を検出するために、アーム19の角度を検出する角度センサ(アーム角度センサ)31と、ブーム18の角度を検出する角度センサ(ブーム角度センサ)32とを備えている。
また、ブーム角度センサ32は、スイングブラケット10の右側面の上下方向中途部に配置されていて、ブーム取付部12から外れた位置に設けられており、スイングブラケット10の側面から左右方向に大きく突出しないように考慮されている。
また、ブーム角度センサ32は、スイングブラケット10のスイングシリンダ取付部14と、ブーム18の被取付部23との間の凹んだ空間に配置されていて、何かのものが衝当することによる破損の防止が図られている。
ポテンショメータ34は回転型のものが採用され、このポテンショメータ34の入力軸34aは、左右方向外方に突出状とされていて、前記回動部材35と一体回動する。
一方、スイングブラケット10の左右両側の、ブーム角度センサ32よりも下方側には、油圧ホース37取り付け用のクランプ部材38を取り付けるための取付座39が設けられており、右側の取付座39にブラケット40が取り付けられ、このブラケット40にブーム角度センサ32のセンサケース33が取付固定されている。
また、ブーム18の被取付部23の左右両側にも、前記油圧ホース37取り付け用のクランプ部材38を取り付けるための取付座41が設けられ、右側の取付座41にブラケット42が設けられ、このブラケット42の連結部42aに、連動部材(リンク)43の一端側が左右方向の軸心回りに回動自在に枢支連結され、この連動部材43の他端側は、ブーム角度センサ32のアーム36の先端側に、左右方向の軸心回りに回動自在に枢支連結されている。
前記構成のものにあっては、ブーム18が支軸24回りに揺動すると、ブラケット42及び連動部材43を介して、ブーム角度センサ32のアーム36が押し引きされて回動部材35がポテンショメータ34の入力軸34aと一体回動し、これによる抵抗値の変化によって、ブーム18の基本位置からの回動角度(揺動角度)が検出されるようになっている。
また、ブーム角度センサ32を取り付けるブラケット40には、円柱状のネジ座44が左右方向外方(右方)に突出状に設けられ、このネジ座44にブーム角度センサ32及び連動部材43の側方と、連動部材43の後方側とを覆うカバー45がボルトによって取り付けられている。
一方、クランプ部材38は、油圧ホース37を保持するゴム製の保持部材52と、この保持部材52を押さえる押え部材53とをする。
また、保持部材53には、取付部材47の頭部50を挿通させるための挿通孔59が形成されている。
押え部材53には、ボルト挿通孔56が形成され、このボルト挿通孔56を挿通して前記取付部材47のネジ孔51に螺合されるボルト57によってクランプ部材38が取付部材47に取り付けられるように構成されている。
また、左側の取付座39,41及びクランプ部材38も同様の構成である。
なお、クレーン仕様でない標準機のバックホーで且つサービスポート付きのバックホーにあっては、取付座39,41にクランプ部材38が直接ボルトによって取り付けられ、また、クレーン仕様で且つサービスポートがないバックホーにあっては、図9に示すように、ブラケット40,42が通常のボルト58で取り付けられる。
5 旋回台
10 スイングブラケット
12 ブーム取付部
14 スイングシリンダ取付部
15 スイングシリンダ
18 ブーム
23 被取付部
24 支軸
32 角度センサ
37 油圧ホース
38 クランプ部材
40 ブラケット
42 ブラケット
43 連動部材
47 取付部材
Claims (3)
- 走行体(2)上に旋回自在に搭載された旋回台(5)の前部に、スイングブラケット(10)が上下方向の軸心回りに揺動自在に設けられ、このスイングブラケット(10)のブーム取付部(12)にブーム(18)の被取付部(23)が左右方向の支軸(24)を介して回動自在に枢支連結された作業機において、
スイングブラケット(10)の左右一側面の、ブーム取付部(12)から外れた位置にブーム(18)の角度を検出する角度センサ(32)が取り付けられ、この角度センサ(32)が連動部材(43)を介してブーム(18)の被取付部(23)側に連動連結され、前記スイングブラケット(10)は旋回台(5)に左右方向一側にオフセットして設けられ、このオフセットした側の、スイングブラケット(10)側面に角度センサ(32)が設けられていることを特徴とする作業機のブーム角度検出装置。 - スイングブラケット(10)の上部にブーム(18)の被取付部(23)を枢支連結するブーム取付部(12)が設けられ、ブーム(18)の前記被取付部(23)はブーム取付部(12)を挟むようにして取り付けられる二股状に形成され、スイングブラケット(10)の左右一側面の下部にスイングブラケット(10)を揺動動作させるスイングシリンダ(15)を連結するスイングシリンダ取付部(14)が設けられ、このスイングシリンダ取付部(14)の上方で且つブーム(18)の被取付部(23)の下方に角度センサ(32)が配置されていることを特徴とする請求項1記載の作業機のブーム角度検出装置。
- スイングブラケット(10)の側面に、角度センサ(32)を取り付けるためのブラケット(40)が取り付けられると共に、ブーム(18)の被取付部(23)に、連動部材(43)を連結するためのブラケット(42)が取り付けられ、これらブラケット(40,42)を取り付ける取付部材(47)に油圧ホース(37)を支持するクランプ部材(38)が取り付け可能とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機のブーム角度検出装置。
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