JP4112726B2 - 測量装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、反射体装置と自動視準トータルステーションからなる測量装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動視準の機能をもったトータルステーションは、常に反射プリズムやターゲット等の反射体を望遠鏡の視野内に捉えるように自動視準していなければならない。もし、反射体が望遠鏡の視野から外れてしまった場合には、すばやく反射体を捕捉しなければならない。
【0003】
このために、トータルステーション側から望遠鏡の視準方向に沿って光を送光し、反射体で反射して戻って来る反射光を再び望遠鏡で捕捉して、図11に示したような4分割センサ19で受光することにより自動視準が行われていた。このため、4分割センサ19の4つの部分a,b,c、dの出力は、スイッチング回路20に入力され、a+cの部分とb+dの部分の出力差により水平サーボアンプ21を介して水平サーボモータを駆動し、a+bの部分とc+dの部分の出力差により垂直サーボアンプ22を介して垂直サーボモータを駆動することにより、望遠鏡を上下左右に回転させて、自動視準を行っていた(特公平4−5126号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記4分割センサを使用するものでは、反射体が存在すると思われる範囲に光をスキャンしながら送光しなければならないため、反射体を捕らえるまでに時間がかかっていた。また、4分割センサでは、反射体がトータルステーションの望遠鏡の視準線方向から、どのくらいの角度でずれているのか予測することが非常にむずかしく、そのずれ角度に応じて望遠鏡の回転速度を変えるようなことができず、このことも迅速に自動視準することを困難にしていた。
【0005】
そこで、反射体を迅速に自動視準できるトータルステーションが求められていた。
【0006】
【課題を決するための手段】
以上の課題を達成するために、請求項1に係る発明では、反射体装置と自動視準トータルステーションとからなる測量装置において、前記反射体装置は、位置の固定された無線局からの電波の到来方向Wと反射体が向く方向Pのなす方位角Dを求める無線方位測定装置と、前記方位角Dを前記トータルステーションへ送る通信装置とを備え、前記トータルステーションは、前記反射体装置から送られてくる前記方位角Dを受信する通信装置と、前記電波の到来方向Wと望遠鏡の向く方向Tのなす方位角D’を求める無線方位測定装置と、前記方位角D’を、D’=D−180°となるように制御する手段とを備えた。
請求項2に係る発明では、反射体装置と自動視準トータルステーションとからなる測量装置において、前記反射体装置は、位置の固定された無線局からの電波の到来方向Wと反射体が向く方向Pのなす方位角Dを求める無線方位測定装置と、前記方位角Dを前記トータルステーションへ送る通信装置とを備え、前記トータルステーションは、前記反射体装置から送られてくる前記方位角Dを受信する通信装置と、前記方位角Dから前記電波の到来方向Wを求めて記憶し、記憶した前記電波の到来方向Wと望遠鏡の向く方向Tのなす方位角D’を求める手段と、前記方位角D’を、D’=D−180°となるように制御する手段とを備えた。請求項3に係る発明では、請求項1または2に係る発明において用いられる無線方位測定装置が、垂直アンテナと、切り替えスイッチにより順次切り替えられるとともに互いに向きを変えた複数のフェライトバーアンテナとを備えている。請求項4に係る発明では、請求項1または2に係る発明において用いられる無線方位測定装置が、垂直アンテナと水平回転自在なフェライトバーアンテナとを備えている。
【0007】
【発明の実施の形態】
最初に、図1により、位置が固定されている無線局(放送局、ラジオビーコン等)から到来する電波の到来方向Wを知ることにより、トータルステーションが反射体を水平面内に関して、自動視準できる原理を説明する。
【0008】
まず、反射体である反射プリズム13側で、測定者により、反射プリズム13をトータルステーション2に正対させた後に、無線方位測定装置により、位置が固定されている無線局から到来する電波の到来方向Wと反射プリズム13が向く方向Pのなす方位角Dを求める。トータルステーション2側でも、無線方位測定装置により、望遠鏡27の向く方向Tと前記電波の到来方向Wのなす方位角D’を求める。そして、D’=D−180°となるように、望遠鏡27を回転させると、望遠鏡27は反射プリズム13と正対することになり、水平面内に関する自動視準を行うことができる。
【0009】
それでは、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の第1実施例について説明する。
【0010】
図2は、反射体である反射プリズム13側で、前記原理を適用するためのブロック図である。反射プリズム13側では、位置の固定された無線局から到来する電波の到来方向Wと反射プリズム13の向く方向Pとのなす方位角Dを求める無線方位測定装置5と、前記方位角D等のデータや自動視準開始指令信号等のコマンドをトータルステーション2へ送る通信装置3と、図示していないチルトセンサと、これらと接続されたコントローラ4とを備えている。コントローラ4は、図示していない表示部と接続され、必要な情報を表示できるようになっている。
【0011】
図3は、反射プリズム13を備えた反射体装置の正面図である。反射体装置1は、脚11の上に水平回転自在に支持体17を備え、この支持体17にケース12を水平軸18回りに垂直回転自在に取り付け、このケース12に反射プリズム13とターゲット板16を固定している。ターゲット板16の中心は、反射プリズム13の中心と一致するようにされているので、望遠鏡27の十字線でターゲット板16を視準することにより、反射プリズム13を視準することを容易にすることができる。また、前記ターゲット板16を含む平面は、水平軸18を含み、かつ、反射プリズム13の仮想反射面と一致させている。
【0012】
ケース12は、内部に通信装置3、コントローラ4、無線方位測定装置5を収容し、上面に垂直アンテナ10を取り付けている。したがって、反射プリズム13と無線方位測定装置5との位置関係は固定されているから、無線方位測定装置5により、反射プリズム13の向く方向Pと電波の到来方向Wのなす方位角Dを求めることができる。さらに、自動視準開始を指示するためのスタートスイッチ14を脚11の操作しやすい高さに取り付けており、スタートスイッチ14とコントローラ4とを導線15で接続している。
【0013】
図4は、トータルステーション2側で、前記原理を適用するためのブロック図である。トータルステーション2は、前記電波の到来方向Wとトータルステーション2の望遠鏡27の向く方向のなす方位角D’を求める無線方位測定装置5’と、反射体装置1側の通信装置3と交信するための通信装置3’と、反射プリズム13を照射する光を送光する送光装置6と、望遠鏡27を回転させる望遠鏡駆動装置7と、反射プリズム13からの反射光を受光する4分割光センサ8と、望遠鏡27の角度を検出する望遠鏡角測定装置9と、図示していないチルトセンサと、これらと接続されたコントローラ4’を備えている。コントローラ4’は、図示していない表示部と接続され、必要な情報を表示できるようになっている。
【0014】
図5は、トータルステーション2の正面図である。トータルステーション2は、脚24の上の支持台25に水平回転自在に水平回転部26を取り付け、この水平回転部26に垂直回転自在に望遠鏡27を取り付け、垂直回転軸線と水平回転軸線の交点が望遠鏡27の光軸上に存在するようにした機構をもったものである。水平回転部26と望遠鏡27夫々には、回転角を求めるため、光学エンコーダ等の回転角検出装置9が設けられ、求めた回転角信号はコントローラ4’を経て、図示していない表示器へ送られるようになっている。さらに、望遠鏡27には、光波距離計が設けられていて、反射プリズム13と前記垂直回転軸線と前記水平回転軸線の交点との間の距離が計測できる。
【0015】
また、水平回転部26は、内部に通信装置3’、コントローラ4’、無線方位測定装置5’を収容し、上面に垂直アンテナ10を取り付けている。したがって、無線方位測定装置5’と望遠鏡27との水平面内に関する位置関係は固定されているから、無線方位測定装置5’により、望遠鏡27の向く方向Tと電波の到来方向Wのなす方位角D’を求めることができる。
【0016】
そこで、本実施例で、トータルステーション2の望遠鏡27が反射プリズム13を水平面内及び垂直面内で自動視準する動作について説明する。まず、測定者は、反射体装置1側で、反射プリズム13をトータルステーション2に正対させた後に、反射体装置1に設けられているスタートスイッチ14を押す。すると、無線方位測定装置5により、位置が固定されている無線局から到来する電波の到来方向Wと反射プリズム13が向く方向Pのなす方位角D、及び、図示していないチルトセンサにより、水平面と反射プリズム13が向く方向Pのなす高度角を求める。それから、反射体装置1側から、通信装置3によって、トータルステーション2へ無線で、自動視準開始の指令と前記方位角Dと前記高度角を伝える。
【0017】
なお、受信する無線局としては、位置が固定されていれば、どのようなものでもよいが、出力電力が大きく、電離層や近くの建築物や測定者による反射等の影響の少ない中波のラジオ放送局が適している。このため、適当な放送局を予めプリセットしておくと作業が楽になる。
【0018】
トータルステーション2側では、自動視準開始指令を受け取ると、無線方位測定装置5’は、望遠鏡27の向く方向Tと電波の到来方向Wのなす方位角D’を求めると同時に、図示していないチルトセンサにより、望遠鏡27の向く方向Tと水平面のなす高度角を求める。次に、コントローラ4’は、方位角D’をD’=D−180°となるように、望遠鏡駆動装置7により望遠鏡27を水平回転させる。さらに、反射体装置1から受け取った高度角と正負反対で大きさが等しい高度角となるように、望遠鏡駆動装置7により望遠鏡27を垂直回転させる。これで、望遠鏡27は反射プリズム13と正対することになる。
【0019】
ここで、コントローラ4’と望遠鏡駆動装置7によって、請求項1に記載された「方位角D’を、D’=D−180°となるように制御する手段」が構成される。
【0020】
この後さらに、送光装置6から円形断面の光を反射プリズム13に向けて送光し、反射光を4分割光センサ8で受光し、従来のものと同じく4分割光センサ8の4つの部分からの出力が皆等しくなるまで、望遠鏡駆動装置7により望遠鏡を回転させる。これで、望遠鏡は正確に反射プリズム13に正対することになり、自動視準を完了する。
【0021】
本実施例によれば、トータルステーション2は、反射体装置1側から反射プリズム13の方位角Dが送られてくると、直にその方位角の大きさに応じて、最適の速さで望遠鏡27の方位角D’を制御できるので、迅速に自動視準できる。
【0022】
次に、トータルステーション2から無線方位測定装置5’を省いた第2実施例を説明する。第2実施例は、トータルステーション2が無線方位測定装置5’を備えないこと以外は、第1実施例と同じである。
【0023】
第2実施例の場合、作業開始前に、トータルステーション2に電波の到来方向Wを記憶させなければならない。この方法を図6を用いて説明する。そのためには、最初に、測定者は、反射体装置1側で、反射プリズム13をトータルステーション2に正対させた後に、トータルステーション2側に移動し、望遠鏡27で反射プリズム13を視準する。次に、図示していない準備完了スイッチを押して、反射体装置1側へ方位測定開始指令信号を送る。すると、反射体装置1側は、無線方位測定装置5によって、電波の到来方向Wと反射プリズム13の向く方向P0のなす方位角D0を測定し、該方位角D0を返送してくる。このとき、望遠鏡27の向く方向T0と電波の到来方向Wのなす方位角D0’は、D0’=D0−180°であるはずである。次に、望遠鏡角測定装置9で支持台25に固定した基準方向Kと望遠鏡の向く方向T0のなす望遠鏡角B0を測定し、コントローラ4’で、該望遠鏡角B0と前記方位角D0’=D0−180°とを減算して、B0−D0’=Bwを電波の到来方向Wとして記憶しておく。基準方向Kは、真北方向を基準としてもよく、または、既に座標が明らかとなっている任意の点の方向を用いてもよい。
【0024】
その後、望遠鏡27が反射プリズム13と異なる方向Tを向いてしまったときでも、望遠鏡角測定装置9で望遠鏡角Bを測定し、コントローラ4’で、D’=B−Bwを計算することにより、電波の到来方向Wと望遠鏡の向く方向Tのなす角D’を求めることができる。後は、前記第1実施例と全く同じように、自動視準を行うことができる。
【0025】
ここで、コントローラ4’と望遠鏡角測定装置9によって、請求項2に記載の「前記反射体装置から送られてくる方位角Dから前記電波の到来方向を求めて記憶し、記憶した前記電波の到来方向と望遠鏡の向く方向のなす方位角D’を求める手段」が構成され、また、コントローラ4’と望遠鏡駆動装置7によって、請求項2に記載された「方位角D’を、D’=D−180°となるように制御する手段」が構成される。
【0026】
本実施例によれば、第1実施例と同じ効果を奏するうえ、トータルステーション2は無線方位測定装置を必要としないから、トータルステーション1の大型化を伴わず経済的であり、かつ、2つの無線方位測定装置の方位誤差による視準方向の狂いをなくすことができる。
【0027】
図7に、前記両実施例に用いられる無線方位測定装置5、5’のブロック図を示す。無線方位測定装置5、5’は、受信した電波を扱い易い所定の中間周波数に下げる周波数変換回路42、中間周波を安定に高利得で増幅する中間周波増幅回路44、中間周波から音声信号と受信電波の強さに対応した直流電圧を取り出す検波回路46と、中波のAMラジオと共通の回路を有している。
【0028】
ただし、周波数変換回路の前に、普通の中波のAMラジオが、1本のフェライトバーアンテナと1つの同調回路だけ備えているのに対して、本無線方位測定装置5、5’では、向きを変えた4本のフェライトバーアンテナL1−L4と、フェライトバーアンテナL1−L4と切り替えスイッチ回路36A、36B、36Cを介して接続されたフェライトバーアンテナ同調回路38と、1本の垂直アンテナ10と、垂直アンテナ10と接続された垂直アンテナ同調回路30と、垂直アンテナ同調回路30からの出力とフェライトバーアンテナ同調回路38からの出力を略等しくするように、垂直アンテナ同調回路30からの出力の振幅を調整する振幅調整回路32と、振幅調整回路32からの出力の位相を90°変える90°移相回路34と、90°移相回路34からの出力とフェライバーアンテナ同調回路38からの出力を加え合わせる合成回路40を備えている。
【0029】
ここで、フェライトバーアンテナL1−L4は、互いに45°づつ方向を変えて適切な間隔だけ離すとともに、他の装置のじゃまにならず、かつ他の装置からの電磁波等を拾わないないように、ケース12または水平回転部26の内部の適切な位置に、図8の如く配置する。また、切り替えスイッチ回路36A、36Bは、フェライトバーアンテナ同調回路38と接続するフェライトバーアンテナL1−L4を選択するためのものであり、切り替えスイッチ36Cは、フェライトバーアンテナL1−L4の極性を反対にして、フェライトバーアンテナL1−L4を丁度180°回転させた場合のアンテナ出力を得ようとするものである。
【0030】
なお、フェライトバーアンテナは、原理的には2本でもよいが、この場合には方位誤差が大きく、逆に本数が多すぎるとスペースをとるうえ、測定時間が長くなるので、ほぼ実用上方位誤差が問題にならなくなり、さほどスペースを増さない4−8本ぐらいが適当である。また、振幅調整回路32と90°移相回路34は、フェライトバーアンテナ同調回路38と合成回路40の間に配置してもよい。
【0031】
また、検波回路46の後は、普通の中波のAMラジオと異なり、検波回路46から取り出した直流電圧をデジタル信号に変換するAD(アナログ/デジタル)変換回路50と、切り替えスイッチ回路36A、36B、36Cのスイッチ切り替えを制御するとともに、デジタル信号に変換された前記直流電圧を読み込み電波の到来方向Wを求めるマイクロコンピュータ52、マイクロコンピュータ52の動作状態や前記直流電圧や方位角等の情報をコントローラ4、4’へ送る出力部54を備えている。
【0032】
さらに、利得制御回路48は、普通のAMラジオが検波回路46から取り出された前記直流電圧に応じて常に自動的に中間周波増幅回路44及び周波数変換回路42の利得を制御するのに対して、本実施例5、5’では、マイクロコンピュータ52からの指示により、前記直流電圧が小さすぎたり大きすぎた場合に再測定する前にのみ中間周波増幅回路44及び周波数変換回路42の利得を適切に制御し、その後は、それらの利得は固定されるようになっている。
【0033】
なお、検波回路46からの出力には、受信電波の強さに対応する直流電圧の他にも、音声信号が含まれている。このため、無線方位測定装置5、5’に図示していないイヤホン端子を設け、検波回路46からの出力をイヤホン端子に供給し、ラジオ放送をイヤホンで聞くことができるようにしておく。こうしておくと、無線方位測定装置5、5’の点検に役立てることができる。
【0034】
この無線方位測定装置5、5’で方位を測定できる原理を、図9を用いて説明する。垂直アンテナは、電波の電界によって起電力を生じ、破線Vで示したような無指向性の特性を有している。フェライトバーアンテナLは、電波の磁界によって起電力を生じ、電波の到来方向Wに対して、一点鎖線Fで示したように8字型の指向特性を有するとともに、垂直アンテナに対して90°位相遅れまたは位相進みの起電力を生じる。ここで、垂直アンテナからの出力を振幅を調整し、90°位相を変えて、垂直アンテナからの出力とフェライトバーアンテナLからの出力を加え合わせると、実線Gで示したようなカージオイド型指向特性を得られるので、最小感度点を電波の到来方向とすることができる。なお、この原理は、航空機や船舶に装備される自動方向探知機(ADF)と同じである。
【0035】
本実施例の無線方位測定装置5、5’では、マイクロコンピュータ52は、指令信号を出して切り替えスイッチ回路36A、36Bを制御して、使用するフェライトバーアンテナL1−L4を順次切り替え、そのつど検波回路46から取り出した直流電圧を読み込むことを繰り返して、各方位ごとに前記直流電圧を求める。また、切り替えスイッチ回路36Cを切り替えると、フェライトバーアンテナL1−L4を180°回転させた場合と同じことになる。したがって、マイクロコンピュータ52は、8方位における前記直流電圧を知ることにより、最小二乗法によりカージオイド曲線の形状を求めて、電波の到来方向を決定する。
【0036】
本実施例の無線方位測定装置5、5’は、普通の中波のAMラジオと共通する構成が多く、安価で容易に製作できるものである。
【0037】
図10に、第3実施例として、方位測定装置5、5’の構成の異なる実施例のブロック図を示す。本実施例も、フェライトバーアンテナ同調回路38の前方以外は、ほとんど図7に示した実施例と同じである。相違しているのは、水平回転自在な1本のフェライトバーアンテナLと、このフェライトバーアンテナLを水平回転させるサーボモータ60と、サーボモータ60をマイクロコンピュータ52からの指令により駆動するアンテナ駆動回路58と、フェライトバーアンテナLの回転角を検出するアンテナ角検出器62と、アンテナ角検出器62から出力されたアンテナ角をデジタル信号に変換して、マイクロコンピュータ52へ送るAD(アナログ/デジタル)変換回路64と、90°移相回路34と合成回路40との間に設けられたスイッチSWとを備えていることである。
【0038】
本実施例で、方位を測定する動作について説明する。反射体装置1のスタートスイッチ14を押して自動視準を開始すると、マイクロコンピュータ52は、スイッチSWを開いて、垂直アンテナ1を切り離し、フェライトバーアンテナLのみで電波を受信し、検波回路46から取り出された直流電圧を読み込む。それから、マイクロコンピュータ52は、フェライトバーアンテナLを所定角回転させ、再び検波回路46から取り出された直流電圧を読み込む。このような動作を繰り返して、場合によっては、該所定角の大きさを変更して逆方向へ回転させたりして、前記直流電圧が最小となる位置を見つける。これで、ファライトバーアンテナLの軸の延長方向のどちらかに無線局があることが分かる。
【0039】
それから、フェライトバーアンテナLを90°回転させるとともに、スイッチSWを閉じる。すると、垂直アンテナ10からの出力とフェライトバーアンテナLからの出力が加え合わされるため、電波の到来方向Wによって、検波回路46から取り出された直流電圧が大きくなるか小さくなるかする。よって、電波の到来方向Wを決定することができる。
【0040】
なお、本実施例では、フェライトバーアンテナLをサーボモータ60で水平回転させたが、測定者が、手動でフェライトバーアンテナLを水平回転させ、図示してない表示部に表示される前記直流電圧を見ながら、または、イヤホンで放送を聞きながら、前記直流電圧が最小となる位置、または、音量が最小となる位置を探して、その位置からファライトバーアンテナLを丁度90°再び手動により水平回転させるようにしてもよい。ここで、反射体装置1のスタートスイッチ14を押すと、マイクロコンピュータ52により、電波の到来方向Wを求めることができる。この場合には、トータルステーション2は、無線方位測定装置5’を備えることができず、必ず、「反射体装置1から送られてくる方位角Dから電波の到来方向を求めて記憶し、記憶した前記電波の到来方向と望遠鏡の向く方向のなす方位角D’を求める手段」を備えなければならない。
【0041】
本実施例によれば、フェライトバーアンテナLの向きを微調整でき、かつ、検出の容易な8字型特性の最小感度点を探して、電波の到来方向を求めているから、図7に示した無線方位測定装置5、5’よりも、高精度に方位角を測定できる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、各請求項1−4に係る発明では、トータルステーション2は、反射体装置側から反射プリズムの方位角が送られてくると、直にその方位角の大きさに応じて、最適の速さで望遠鏡の方位角を制御できるので、迅速に自動視準できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トータルステーションと反射体装置において、位置が固定されている無線局から到来する電波の到来方向Wを知ることにより、方位角に関して自動視準できる原理を説明する図である。
【図2】第1実施例の反射体装置のブロック図である。
【図3】前記反射体装置の正面図である。
【図4】第1実施例のトータルステーションのブロック図である。
【図5】前記トータルステーションの正面図である。
【図6】第2実施例において、電波の到来方向を記憶する方法を説明する図である。
【図7】前記両実施例に用いられる無線方位測定装置のブロック図である。
【図8】前記無線方位測定装置が備えるフェライトバーアンテナの配置例である。
【図9】前記無線方位測定装置で方位を測定できる原理を示す図である。
【図10】前記無線方位測定装置とは異なる構成の無線方位測定装置のブロック図である。
【図11】従来の4分割センサを用いた自動視準装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 反射体装置
2 トータルステーション
3、3’ 通信装置
4、4’ コントローラ
5、5’ 無線方位測定装置
7 望遠鏡駆動装置
9 望遠鏡角検出装置
10 垂直アンテナ
13 反射プリズム(反射体)
27 望遠鏡
L、L1−L4 フェライトバーアンテナ

Claims (4)

  1. 反射体装置と自動視準トータルステーションとからなる測量装置において、
    前記反射体装置は、位置の固定された無線局からの電波の到来方向Wと反射体が向く方向Pのなす方位角Dを求める無線方位測定装置と、前記方位角Dを前記トータルステーションへ送る通信装置とを備え、
    前記トータルステーションは、前記反射体装置から送られてくる前記方位角Dを受信する通信装置と、前記電波の到来方向Wと望遠鏡の向く方向Tのなす方位角D’を求める無線方位測定装置と、前記方位角D’を、D’=D−180°となるように制御する手段とを備えたことを特徴とする測量装置。
  2. 反射体装置と自動視準トータルステーションとからなる測量装置において、
    前記反射体装置は、位置の固定された無線局からの電波の到来方向Wと反射体が向く方向Pのなす方位角Dを求める無線方位測定装置と、前記方位角Dを前記トータルステーションへ送る通信装置とを備え、
    前記トータルステーションは、前記反射体装置から送られてくる前記方位角Dを受信する通信装置と、前記方位角Dから前記電波の到来方向Wを求めて記憶し、記憶した前記電波の到来方向Wと望遠鏡の向く方向Tのなす方位角D’を求める手段と、前記方位角D’を、D’=D−180°となるように制御する手段とを備えたことを特徴とする測量装置。
  3. 前記無線方位測定装置は、垂直アンテナと、切り替えスイッチにより順次切り替えられるとともに互いに向きを変えた複数のフェライトバーアンテナとを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の測量装置。
  4. 前記無線方位測定装置は、垂直アンテナと、水平回転自在なフェライトバーアンテナとを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の測量装置。
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