JP4112723B2 - 工業用ロボットにおけるケーブル類の取り回し構造 - Google Patents

工業用ロボットにおけるケーブル類の取り回し構造 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガイドレールに移動自在に支持されるロボット本体と、ロボット本体にガイドレールの長手方向たるX軸方向の第1回転軸線回りに揺動自在に支持される第1ロボットアームと、第1ロボットアームの先端部にX軸方向の第2回転軸線回りに揺動自在に支持される第2ロボットアームと、第2ロボットアームの先端の手首とを備える工業用ロボットであって、手首に取付ける工具に接続されるケーブル類を第2ロボットアームに沿わせて配設するようにした工業用ロボットにおけるケーブル類の取り回し構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の工業用ロボットにおいては、ガイドレールから離れた位置に支柱を立設し、工具に接続するケーブル類を支柱と第2ロボットアームとの間に弛みを持って掛け渡している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例のものでは、ケーブル類の取り回しスペースを広く必要とし、スペース効率が悪くなる不具合がある。
【0004】
本発明は、以上の点に鑑み、工具用のケーブル類をスペース効率良く配設できるようにしたケーブル類の取り回し構造を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明は、ガイドレールに移動自在に支持されるロボット本体と、ロボット本体にガイドレールの長手方向たるX軸方向の第1回転軸線回りに揺動自在に支持される第1ロボットアームと、第1ロボットアームの先端部にX軸方向の第2回転軸線回りに揺動自在に支持される第2ロボットアームと、第2ロボットアームの先端の手首と、第2ロボットアームの尾端であって第2回転軸線よりも尾方に設けられ、第2ロボットアーム内に配設された回転軸を介して手首を駆動させる駆動モータとを備える工業用ロボットであって、手首に取付ける工具に接続される第1ケーブル類を第2ロボットアームに沿わせて配設するものにおいて、ロボット本体に連れ動きするケーブル担持部材に前記第1ケーブル類及び前記駆動モータに接続させる第2ケーブル類を担持させ、ケーブル担持部材と第2ロボットアームの尾端との間で両ケーブル類を、順に、ロボット本体の第1回転軸線回りの周面と、第2ロボットアームの先端側に向く第1ロボットアームの揺動方向片側の側面と、第1ロボットアームの先端部の第2回転軸線回りの周面とに沿わせて配設し、ロボット本体と第1ロボットアームとの間の両ケーブル類の掛け渡し部分では、両ケーブル類はロボット本体の第1回転軸線回りの周面の第2ロボットアームの先端側に向く部分から第1ロボットアームの揺動方向に延出され、この延出部分を第1ロボットアームに向けて湾曲させて掛け渡し部分の弛みを付け、第1ロボットアームと第2ロボットアームの尾端との間の両ケーブル類の掛け渡し部分では、両ケーブル類は第1ロボットアームの先端部の第2回転軸線回りの周面の第2ロボットアームの尾端側に向く部分から第2ロボットアームの揺動方向に延出され、この延出部分を第2ロボットアームに向けて湾曲させて掛け渡し部分の弛みを付けている
【0006】
本発明によれば、ロボット本体と第1ロボットアームとに沿ってこれらのX軸方向幅内に収まるように両ケーブル類をスペース効率良く配設でき、ロボットを狭いスペースに配置する場合でも、両ケーブル類が他部材に干渉することを防止できる。
【0007】
尚、ロボット本体と第1ロボットアームとの間及び第1ロボットアームと第2ロボットアームの尾端との間に両ケーブル類を弛みを付けて掛け渡す必要があり、これら掛け渡し部分で両ケーブル類が第1ロボットアームや第2ロボットアームにからみ付く可能性があるが、本発明において両ケーブル類はロボット本体の周面や第1ロボットアームの先端部周面から第1ロボットアームや第2ロボットアームの揺動方向に延出するため、この延出部分を第1ロボットアームや第2ロボットアームの尾端に向けてU字状に湾曲させて掛け渡し部分の弛みを付けることができ、これによれば、第1ロボットアームや第2ロボットアームの揺動に追従して掛け渡し部分が規則的に動き、掛け渡し部分で両ケーブル類が第1ロボットアームや第2ロボットアームにからみ付くことはない。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、前方に向って順に、フロア投入ステーション1とルーフ投入ステーション2と組立ステーション3とアイドルステーション4とを配置した車体組立ラインを示している。
【0009】
フロア投入ステーション1にはフロアW1用の置台5が設けられており、図示しない上流側のフロア加工ラインから払出されるフロアW1を置台5上に立設した複数のワーク受け5aにより位置決めして支持し得るようにしている。組立ステーション1にも、図3に示す如く、フロアW1を位置決めして支持する複数のワーク受け6aを立設した置台6が設けられており、フロア投入ステーション1の置台5に載置されたフロアW1を第1トランスファ装置71によりフロア投入ステーション1から組立ステーション3にルーフ投入ステーション3を通過させて搬送し、組立ステーション3の置台6に載置するようにしている。
【0010】
また、ライン上方に、ルーフ投入ステーション2と組立ステーション3との間に往復動自在な走行枠8を設け、走行枠8にルーフW2用とリヤルーフレールW3用とダッシュボードアッパW4用の各保持具91,92,93を昇降自在に吊設し、図示しない移載機によりルーフ投入ステーション2の側方から投入されるルーフW2、リヤルーフレールW3、ダッシュボードアッパW4の3部材を各保持具91,92,93に受取らせ、走行枠8の組立ステーション3への往動でこれら3部材W2,W3,W4を組立ステーションに搬入するようにしている。
【0011】
そして、組立ステーション3において、置台6上のフロアW1に左右のサイドパネルW5,W5を溶接結合すると共に、リヤルーフレールW3及びダッシュボードアッパW4の両端部を両サイドパネルW5,W5に溶接結合し、更に、両サイドパネルW5,W5の上縁部間にルーフW2を上方から挿入セットして、ルーフW2とサイドパネルW5とを溶接結合し、かくて組立てられた自動車車体Wを第2トランスファ装置72により組立ステーション3から図示しない下流側の車体増打ラインにアイドルステーション4を通過させて払出すようにしている。
【0012】
組立ステーション3の左右両側部には、夫々、図3の左半部に示されている横方向内方の溶接位置と、図3の右半部に示されている横方向外方の待機位置とに進退自在な可動台10が設けられており、可動台10に前後1対の支柱10a,10aを立設して、両支柱10a,10a間に前後方向の回転軸線11a回りに回転自在な回転枠11を軸支している。そして、回転枠11にサイドパネルW5用のセット治具12を取付け、セット治具12を横方向内方を向く内向き姿勢(図3の左半部の姿勢)と上方を向く上向き姿勢(図3の右半部の姿勢)とに回転枠11の回転で反転自在としている。セット治具12は、枠組みした治具枠にサイドパネルW5を位置決めして保持する複数のワーク受け12aやクランパー12bを取付けて構成される。尚、図1ではセット治具を省略している。
【0013】
回転枠11は、回転軸線11aに沿って延在する棒状部材11bと、棒状部材11bの前後両端のフランジ部材11c,11cとを備えており、前記各支柱10aに前記回転軸線11a上に位置させてモータ11dと同軸型減速機11eとを取付け、この減速機11eの出力端に各フランジ部材11cを連結して、回転枠11を回転させるようにしている。そして、前記両フランジ部材11c,11cに前記セット治具12の前後両端部を着脱自在に連結し、車体の機種変更に際し機種に応じてセット治具12を交換し得るようにしている。
【0014】
また、セット治具12が前記内向き姿勢となる位相に回転枠11を回転したときに上方と下方を向く棒状部材11bの上面と下面とに、夫々、動作端に溶接ガンGを取付けた複数の溶接ロボット13を上下逆向きにして前後方向に移動自在に搭載している。尚、本実施形態で棒状部材11bは、2本の角パイプ11b1,11b1を前後複数の連結片11b2で結合して成るものに構成されているが、単一のパイプや中実棒で棒状部材を構成しても良い。
【0015】
回転枠11には、更に、溶接ロボット13に接続すべきケーブル類を支持するケーブル支持枠14が取付けられている。ケーブル支持枠14は、セット治具12が内向き姿勢となる位相に回転枠11を回転した状態において、棒状部材11bに対し横方向外方、且つ、上方に位置して前後方向に延在する、棒状部材11bの上面側に搭載した溶接ロボット13用のケーブル類を挿通支持するダクト状の上枠部14aと、棒状部材11bに対し横方向外方、且つ、下方に位置して前後方向に延在する、棒状部材11bの下面側に搭載した溶接ロボット13用のケーブル類を挿通支持するダクト状の下枠部14bと、上下の両枠部14a,14bの前後両端部を連結する前後1対のダクト状の縦枠部14c,14cと、各縦枠部14cの上端部から各支柱10aの前後方向外側に張出すダクト状の張出し部14dとを備え、各縦枠部14cにおいて回転枠11の各フランジ部材11cに連結されている。そして、可動台10の移動スペースの前後両外側にケーブル担持部材15を配置して、その一端を張出し部14dに連結し、ケーブル担持部材15から引出されるケーブル類のうち棒状部材11bの上面側に搭載する溶接ロボット13用のケーブル類を張出し部14dを通して上枠部14aに挿入し、棒状部材11bの下面側に搭載する溶接ロボット13用のケーブル類を張出し部14dと縦枠部14cとを通して下枠部14bに挿入している。上下の各枠部14a,14bと各溶接ロボット13との間にはケーブル担持部材13aが配置されており、各枠部14a,14bから引出したケーブル類をケーブル担持部材13aに担持させて各溶接ロボット13に接続している。
【0016】
また、組立ステーションの左右各側の上下に夫々前後方向に長手の固定フレーム16,17を設け、各フレーム16,17に、夫々、動作端に溶接ガンGを取付けた複数の溶接ロボット18,19を前後方向に移動自在に搭載している。図中18a,19aは夫々溶接ロボット18,19用のケーブル類を担持するケーブル担持部材である。尚、図1ではケーブル担持部材15,13a,18a,19aを省略している。
【0017】
自動車車体Wの組立てに際しては、先ず、可動台10を待機位置に移動すると共に回転枠11の回転でセット治具12を上向き姿勢に反転し、この状態で図示しない移載機によりサイドパネルW5を上方からセット治具12にセットすると共に、フロアW1とルーフW2とリヤルーフレールW3とダッシュボードアッパW4とを組立ステーション3に搬入する。次に、セット治具12を内向き姿勢に反転すると共に可動台10を溶接位置に移動し、フロアW1と夫々所定の組付位置に下降させたリヤルーフレールW3及びダッシュボードアッパW4とにサイドパネルW5を側方から接合させ、この状態で回転枠11の棒状部材11bの下面側に搭載した下部溶接用の溶接ロボット13によりサイドパネルW5をフロアW1に溶接結合すると共に、棒状部材11bの上面側に搭載した上部溶接用の溶接ロボット13によりリヤルーフレールW3及びダッシュボードアッパW4の端部をサイドパネルW5に溶接結合し、更に、左右のサイドパネルW5,W5間に上方からルーフW2を挿入セットし、上部溶接用の溶接ロボット13によりサイドパネルW5をルーフW2に溶接結合する。
【0018】
尚、各溶接ロボット13は夫々複数の打点部の溶接を行うもので、打点数の多い機種ではサイクルタイムが長くなる。この場合には、上下の固定フレーム16,17に搭載した溶接ロボット18,19によりフロアW1とルーフW2とに対するサイドパネルW5の溶接をアシストし、サイクルタイムの短縮を図る。
【0019】
以上の如くして自動車車体Wの組立てを完了すると、セット治具12によるサイドパネルW5の保持を解き、可動台10の待機位置への移動と、セット治具12の上外向き姿勢への反転とを行って、セット治具12に次のサイドパネルW5をセットすると共に、組立ステーション3からの自動車車体Wの払出しと、組立ステーション3への次のフロアW1、ルーフW2、リヤルーフレールW3、ダッシュボードアッパW4の搬入とを行う。そして、以上の作業の繰返しで自動車車体Wを連続して組立てる。
【0020】
尚、セット治具12を横方向外方を向く外向き姿勢に反転して、セット治具12に横方向外方からサイドパネルW5をセットすることも可能であり、また、サイドパネルW5を予め組立てずに、サイドパネルW5の構成部材をセット治具12に所要の位置関係でセットし、回転枠11に搭載した溶接ロボット13によりこれら構成部材を溶接結合してサイドパネルW5を組立てることも可能である。
【0021】
前記上方の固定フレーム16に搭載する溶接ロボット18は、図4及び図5に示す如く、前後方向をX軸方向、上下方向をY軸方向、横方向をZ軸方向として、固定フレーム16の横側面にY軸方向に間隔を存して並設したX軸方向に長手の1対のガイドレール180,180に移動自在に支持されるロボット本体181と、ロボット本体181にX軸方向の第1回転軸線回りに揺動自在に支持される第1ロボットアーム182と、第1ロボットアーム182の先端部にX軸方向の第2回転軸線回りに揺動自在に支持される第2ロボットアーム183とを備え、第2ロボットアーム183の先端に手首184を介して溶接ガンGを取付けて成るものに構成されている。
【0022】
ここで、ロボット本体181は、ガイドレール180,180に摺動自在に係合する基板部181aと、基板部181aのX軸方向一方の半部においてZ軸方向に立設したケース部181bとを有するものに形成されている。そして、ケース部181bのX軸方向他方を向く側面に、前記第1回転軸線上に位置する同軸型減速機182aを介して第1ロボットアーム182を片持ち支持すると共に、ケース部181bの周囲一側部にX軸方向に直交する姿勢で第1ロボットアーム182用の駆動モータ182bを取付け、ケース部181b内に、図に示す如く、駆動モータ182bを減速機182aに連結するベベルギア機構182cを収納している。また、第1ロボットアーム182の先端部のX軸方向一方を向く側面に、前記第2回転軸線上に位置する同軸型減速機183aを介して第2ロボットアーム183を片持ち支持すると共に、第1ロボットアーム182の中間部のX軸方向一方を向く側面にX軸方向に平行な姿勢で第2ロボットアーム183用の駆動モータ183bを取付けて、該モータ183bと減速機183aとを巻掛け伝動手段たるタイミングベルト183cを介して連結している。これによれば、第1ロボットアーム182とその駆動機構及び第2ロボットアーム183とその駆動機構を共にロボット本体181のX軸方向幅内に収めることができ、ロボット本体181に対するX軸方向への張出し部分を無くして、溶接ロボット18のX軸方向寸法を可及的に短縮できる。
【0023】
尚、ロボット本体181のY軸方向外側部にはロボット本体181用の駆動モータ181cが取付けられており、該モータ181cに同軸型減速機181dを介して連結されるピニオン181eを固定フレーム16に固定のラック181fに噛合させて、ロボット本体181をX軸方向に移動させるようにしている。また、手首184は、上記溶接ロボット13の手首134と同様に、第2ロボットアーム183の長手方向たるU軸回りに回動自在な第1手首部1841と、U軸に直交するV軸回りに回動自在な第2手首部1842と、V軸に直交するW軸回りに回動自在な第3手首部1843とから成る3軸構造のものに構成されており、第3手首部1843に溶接ガンGを取付けている。そして、第2ロボットアーム183の尾端に第1手首部1841用の駆動モータ1841aと第2手首部1842用の駆動モータ1842aとを取付け、駆動モータ1841aに同軸型減速機1841bとギア1841cとを介して連結される中空の回転軸1841dを第2ロボットアーム183の中空部に挿通して、この回転軸1841dの先端に第1手首部1841を連結すると共に、駆動モータ1842aに直結される回転軸1842bを回転軸1841dの中空部に挿通し、この回転軸1842bの先端に第1手首部1841内のベベルギア1842cと同軸型減速機1842dとを介して第2手首部1842を連結し、また、第2手首部1842に第3手首部1843用の駆動モータ1843aを取付け、このモータ1843aに同軸型減速機1843bを介して第3手首部1843を連結している。
【0024】
溶接ロボット18用のケーブル担持部材18aは、ロボット本体181に取付けたケーブル受け185に連結されており、該担持部材18aに担持されるケーブル類のうちロボット本体181用と第1ロボットアーム182用の駆動モータ181c,182bに対するケーブル類をケーブル受け185で分岐してこれら駆動モータ181c,182bに接続し、残りのケーブル類をロボット本体181のケース部181bの第1回転軸線回りの周面に沿わせて配設してから第2ロボットアーム183の先端側に向く第1ロボットアーム182の揺動方向片側の側面に掛け渡し、ここで第2ロボットアーム183用の駆動モータ183bに対するケーブル類を分岐して該モータ183bに接続し、更に、残りのケーブル類を第2ロボットアーム183の先端側に向く第1ロボットアーム182の揺動方向片側の側面と、次に該アーム182の先端部の第2回転軸線回りの周面とに沿わせて配設してから第2ロボットアーム183の尾端部に掛け渡し、ここで第1手首部184用と第2手首部184用の駆動モータ184a,184aに対する第2ケーブル類を分岐してこれらモータ184a,184aに接続し、その残りの第3手首部184用の駆動モータ184aに対するケーブル類CMと、溶接ガンG用の第1ケーブル類CGとを夫々第2ロボットアーム183の外面に形成した各凹溝183d,183eに収容した状態で第2ロボットアーム183に沿わせて配置し、これらケーブル類を第2ロボットアーム183の先端近傍で該アーム183から引出して駆動モータ184aと溶接ガンGとに接続している。尚、溶接ガンG用の第1ケーブル類CGは、ロボット本体181のケース部181bの周面から第1ロボットアーム182の先端部周面に亘ってこれら面の外側にケーブルクランパ186を介して保持され、各駆動モータ183b,184a,184a,184a用のケーブル類CMはケース部181bの周面と第2ロボットアーム182の側面及び先端部周面とに形成した凹溝181g,182dに収容されている。
【0025】
これによれば、ロボット本体181と第1ロボットアーム182とに沿ってこれらのX軸方向幅内に収まるようにケーブル類をスペース効率良く配設でき、また、ロボット本体181と第1ロボットアーム182との間のケーブル掛け渡し部分において、ケーブル類はロボット本体181のケース部181bの周面の第2ロボットアーム183の先端側に向く部分から第1ロボットアーム182の揺動方向に延出されるため、この延出部分を第1ロボットアーム182に向けてU字状湾曲させて掛け渡し部分の弛みを付けることができ、また、第1ロボットアーム182と第2ロボットアーム183との間のケーブル掛け渡し部分において、ケーブル類は第1ロボットアーム182の先端部の第2回転軸線回りの周面の第2ロボットアーム183の尾端側に向く部分から第2ロボットアーム183の揺動方向に延出されるため、この延出部分を第2ロボットアーム183に向けてU字状に湾曲させて掛け渡し部分の弛みを付けることができる。その結果、第1ロボットアーム182や第2ロボットアーム183の揺動に追従して掛け渡し部分が規則的に動き、掛け渡し部分でケーブル類が第1ロボットアーム182や第2ロボットアーム183にからみ付くことを防止できる。
【0026】
尚、第ロボットアーム183の尾端には、溶接ガンG用の第1ケーブル類CGのうち溶接ガンGの加圧シリンダ用エア配管を接続する切替バルブGVが取付けられており、また、ロボット本体181の基板部181aに、ガイドレール180用のカバー180aを挿通する透孔部181hを形成し、基板部181aのX軸方向一端に、カバー180aをZ軸方向両側から挟む1対の挟みローラ181i,181iを取付けると共に、基板部181aのX軸方向他端にカバー180aをX軸方向内側から支える支えローラ180jを取付けている。
【0027】
以上、溶接ロボット18におけるケーブル類の取回し構造に本発明を適用した実施形態について説明したが、手首184に溶接ガンG以外の工具を取付ける工業用ロボットのケーブル取回し構造にも同様に本発明を適用できる。
【0028】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ロボット本体と第1ロボットアームとに沿ってこれらのX軸方向幅内に収まるようにケーブル類をスペース効率良く配設でき、且つ、ロボット本体と第1ロボットアームとの間及び第1ロボットアームと第2ロボットアームとの間のケーブル掛け渡し部分でケーブル類が第1ロボットアームや第2ロボットアームにからみ付くことも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるケーブル取回し構造を採用したロボットを具備する車体組立ラインの斜視図
【図2】 車体組立ラインの側面図
【図3】 図2のIII-III線から見た組立ステーションの正面図
【図4】 図2のIV-IV線拡大截断面図
【図5】 図4のV-V線截断面図
【図6】 図4のVI-VI線截断面図
【符号の説明】
18 溶接ロボット(工業用ロボット) 180 ガイドレール
181 ロボット本体 182 第1ロボットアーム
183 第2ロボットアーム 184 手首
G 溶接ガン(工具) CG 溶接ガン用のケーブル類

Claims (1)

  1. ガイドレールに移動自在に支持されるロボット本体と、ロボット本体にガイドレールの長手方向たるX軸方向の第1回転軸線回りに揺動自在に支持される第1ロボットアームと、第1ロボットアームの先端部にX軸方向の第2回転軸線回りに揺動自在に支持される第2ロボットアームと、第2ロボットアームの先端の手首と、第2ロボットアームの尾端であって第2回転軸線よりも尾方に設けられ、第2ロボットアーム内に配設された回転軸を介して手首を駆動させる駆動モータとを備える工業用ロボットであって、手首に取付ける工具に接続される第1ケーブル類を第2ロボットアームに沿わせて配設するものにおいて、
    ロボット本体に連れ動きするケーブル担持部材に前記第1ケーブル類及び前記駆動モータに接続させる第2ケーブル類を担持させ、
    ケーブル担持部材と第2ロボットアームの尾端との間で両ケーブル類を、順に、ロボット本体の第1回転軸線回りの周面と、第2ロボットアームの先端側に向く第1ロボットアームの揺動方向片側の側面と、第1ロボットアームの先端部の第2回転軸線回りの周面とに沿わせて配設し、
    ロボット本体と第1ロボットアームとの間の両ケーブル類の掛け渡し部分では、両ケーブル類はロボット本体の第1回転軸線回りの周面の第2ロボットアームの先端側に向く部分から第1ロボットアームの揺動方向に延出され、この延出部分を第1ロボットアームに向けて湾曲させて掛け渡し部分の弛みを付け、
    第1ロボットアームと第2ロボットアームの尾端との間の両ケーブル類の掛け渡し部分では、両ケーブル類は第1ロボットアームの先端部の第2回転軸線回りの周面の第2ロボットアームの尾端側に向く部分から第2ロボットアームの揺動方向に延出され、この延出部分を第2ロボットアームの尾端に向けて湾曲させて掛け渡し部分の弛みを付ける、
    ことを特徴とする工業用ロボットにおけるケーブル類の取り回し構造。
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