JP4110672B2 - 磁気記録再生装置及び記録再生方法 - Google Patents

磁気記録再生装置及び記録再生方法 Download PDF

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    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気テープから情報信号を記録再生する磁気記録再生装置及び記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気テープを記録媒体として用いるビデオテープレコーダ、オーディオテープレコーダ、及びコンピュータ用データストレージシステム等の磁気記録再生装置では、記録密度を上げて大容量化を図るために、ヘリカルスキャン方式が採用されている。
【0003】
ヘリカルスキャン方式に用いられる磁気テープでは、情報信号が記録される記録トラックが、テープの長手方向に対して所定の角度(アジマス角)を有するように形成されている。
【0004】
そして、再生用の磁気ヘッドは、記録トラック上をトレースすることにより、磁気テープから情報信号を再生する。このとき、磁気ヘッドが磁気テープから情報信号を正確に再生するためには、磁気ヘッドが記録トラックを正確にトレースするようにトラッキング制御を行う必要がある。
【0005】
トラッキングを正確に行うためには、磁気テープの走行系や回転ドラムの回転位相等を精密に制御しなければならず、装置の構成が複雑になっていた。また、磁気テープにおいても、磁気ヘッドが記録トラックを正確にトレースできるようにするために、記録トラック幅をある程度広くする必要があり、高記録密度化の妨げとなっていた。
【0006】
これに対し、トラッキング制御を行わなくても磁気テープから情報信号の再生を行うことのできる、いわゆるノントラッキング方式の磁気記録再生装置が提案されている。
【0007】
ノントラッキング方式の磁気記録再生装置では、1つの記録用磁気ヘッドに対して複数、例えば2つの再生用磁気ヘッドを用いて、記録トラックを倍密度でトレースすることにより記録トラック上の情報信号を検出する。そして、得られた信号をメモリ上で合成処理することにより磁気テープから情報信号が再生される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したようなノントラッキング方式による記録再生では、再生データをメモリ上で再構築するために、磁気ヘッドを複数回トレースさせなければならない。このため、再生データを再構築するためのメモリとして、大容量のものを用いる必要がある。また、トラッキング制御を行わないため、再生データをメモリ上で再構築するためには磁気ヘッドを何回トレースさせればよいかが確定していない。このため、再生データを再構築するための容量が十分でないと、メモリが溢れてしまうおそれがある。
【0009】
そこで、本発明者は、特開平9−171605号公報において、磁気テープの記録トラックの一部に、トラッキングのための信号を設けて、そこの場所のみをトラッキングするという方式を報告している。
【0010】
ところが、従来の記録再生方式では、磁気ヘッドが記録トラック上のどこの位置でオントラック又はオフトラックするかが不明のため、当該記録トラックの一部の情報のみをインサート書き換えすることが難しいという問題があった。
【0011】
本発明は、上述したような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、狭トラック化及び記録密度の向上が図れるとともに、記録トラック上の一部の情報をインサート書き換えすることができる磁気記録再生装置及び記録再生方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、記録トラックの一部にトラッキング制御のためのトラッキング信号が記録されてなる磁気テープに対して情報信号の記録再生を行うヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置において、略円筒状の回転ドラムと、上記回転ドラムに搭載された記録ヘッドからなり、上記磁気テープに磁気的に情報信号を記録する磁界印加手段と、上記回転ドラムに搭載され、上記記録ヘッドに対して倍数設けられた再生ヘッドからなり、上記磁気テープから磁気的に信号を検出する磁界検出手段と、上記磁界検出手段で検出された信号に対して所定の信号処理を施す信号処理手段と、上記磁気テープに対する情報信号の記録時又は再生時に、上記トラッキング信号に基づいて上記磁界印加手段又は磁界検出手段のトラッキング制御を行うトラッキング制御手段とを備え、上記トラッキング制御手段は、上記記録ヘッドに対して倍数設けられた再生ヘッドのいずれか1つの再生ヘッドで検出されるトラッキング信号に基づいてトラッキング制御を行い、上記信号処理手段は、上記トラッキング制御手段によりトラッキング制御が行われている状態で、上記磁界検出手段で上記記録トラックを複数回トレースすることにより検出された信号に対して所定の信号処理を施すことにより情報信号を再生し、上記磁界印加手段は、上記トラッキング制御手段によりトラッキング制御が行われている状態で、上記トラッキング信号を検出する再生ヘッドよりも先行して磁気テープを走査する磁気ヘッドにより、上記磁気テープの記録トラックの一部に情報信号を記録するインサート記録を行うことを特徴とする。
【0013】
上述したような本発明に係る磁気記録再生装置では、上記トラッキング信号に基づいて上記磁界印加手段又は磁界検出手段のトラッキング制御を行うトラッキング制御手段を備えているので、記録又は再生時の磁気テープの位置が明確になる。そして、この磁気記録再生装置では、上記磁界印加手段によって上記記録トラックの一部に情報信号を記録する際に、当該磁界印加手段は、上記記録トラックの所定の位置でほぼ確実にオントラックすることになる。
【0014】
また、この磁気記録再生装置では、上記磁界検出手段で検出された信号に対して所定の信号処理を施すことにより情報信号を再生する信号処理手段を備えているので、再生時にオフトラックが発生しても磁気テープからの情報信号の再生が行われる。
【0015】
また、本発明に係る記録再生方法は、記録トラックの一部にトラッキング制御のためのトラッキング信号が記録されてなる磁気テープに対してヘリカルスキャン方式により情報信号の記録再生を行うに際し、記録ヘッドに対して倍数設けられた再生ヘッドのいずれか1つの再生ヘッドで検出されるトラッキング信号に基づいてトラッキング制御を行い、上記トラッキング制御が行われている状態で、上記記録トラックを複数回トレースすることにより、上記記録ヘッドに対して倍数設けられた再生ヘッドで検出される信号に対して所定の信号処理を施すことにより情報信号を再生し、上記トラッキング制御が行われている状態で、上記トラッキング信号を検出する再生ヘッドよりも先行して上記磁気テープを走査する磁気ヘッドにより、上記磁気テープの記録トラックの一部に情報信号を記録するインサート記録を行うことを特徴とする。
【0016】
上述したような本発明に係る記録再生方法では、上記トラッキング信号に基づいてトラッキング制御を行っているので、記録又は再生時の磁気テープの位置が明確になる。そして、この記録再生方法では、磁界印加手段によって上記記録トラックの一部に情報信号を記録する際に、当該磁界印加手段は、上記記録トラックの所定の位置でほぼ確実にオントラックすることになる。
【0017】
また、この記録再生方法では、上記磁界検出手段で検出された信号に対して所定の信号処理を施しているので、再生時にオフトラックが発生しても磁気テープからの情報信号の再生が行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
本発明に係る磁気記録再生装置は、磁気テープを記録媒体として用いる磁気記録再生装置であり、例えば、ビデオテープレコーダ、オーディオテープレコーダ又はコンピュータ用データストレージシステムなどとして使用される。そして、本発明に係る磁気記録再生装置は、回転ドラムを用いて記録再生を行うヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置である。
【0020】
本発明を適用した磁気記録再生装置に搭載される回転ドラム装置の一構成例を図1に示す。なお、図1は回転ドラム装置1の概略を示す斜視図である。図1に示すように、回転ドラム装置1は、円筒状の固定ドラム2と、円筒状の回転ドラム3と、回転ドラム3を回転駆動するモータ4と、回転ドラム3に搭載された記録用磁気ヘッド5a,5bと、回転ドラム3に搭載された再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2とを備える。
【0021】
なお、ここでは、固定ドラム2の上に回転ドラム3が配された、いわゆる上ドラム型の回転ドラム装置1を例に挙げるが、本発明はヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置に対して広く適用可能であり、回転ドラム装置1の種類は特に問わない。例えば、一対の固定ドラム2に回転ドラム3が挟持された、いわゆる中ドラム型の回転ドラム装置等を用いるようにしてよい。
【0022】
上記回転ドラム装置1において、固定ドラム2は、回転することなく保持されるドラムである。この固定ドラム2の側面には、磁気テープ7の走行方向に沿ってリードガイド部8が形成されている。後述するように、記録再生時に磁気テープ7は、このリードガイド部8に沿って走行する。そして、この固定ドラム2と中心軸が一致するように、回転ドラム3が配されている。
【0023】
回転ドラム3は、磁気テープ7に対する記録再生時に、モータ4によって所定の回転速度で回転駆動されるドラムである。この回転ドラム3は、固定ドラム2と略同径の円筒状に形成されてなり、固定ドラム2と中心軸が一致するように配されている。そして、この回転ドラム3の固定ドラム2に対向する側には、記録用磁気ヘッド5a,5bと再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2とが搭載されている。
【0024】
記録用磁気ヘッド5a,5bには、一対の磁気コアが磁気ギャップを介して接合されるとともに、磁気コアにコイルが巻装されてなるインダクティブ型の磁気ヘッドが用いられる。
【0025】
そして、これらの記録用磁気ヘッド5a,5bは、それらの磁気ギャップ部分が回転ドラム3の外周から突き出すように、回転ドラム3に搭載されている。なお、これらの記録用磁気ヘッド5aと記録用磁気ヘッド5bとは、磁気テープ7に対して所定のアジマス角をもってガードバンドレス記録を行うように、アジマス角が互いに逆となるように設定されている。
【0026】
これらの記録用磁気ヘッド5a,5bには、従来のヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置で採用されていた公知の記録用磁気ヘッドがいずれも使用可能である。具体的には、磁気コアが、フェライト等のような軟磁性材と、当該軟磁性材上に形成された金属磁性膜とからなり、一対の磁気コアが、磁気ギャップを挟んで金属磁性膜が対向するように接合されてなる、いわゆるMIG(Metal In Gap)型の磁気ヘッドが特に好適である。
【0027】
再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2には、例えば磁気テープ7からの情報信号を磁気抵抗効果を利用して検出する磁気抵抗効果型磁気ヘッド(以下、MRヘッドと称する。)が用いられる。
【0028】
一般に、MRヘッドは、電磁誘導を利用して記録再生を行うインダクティブ型磁気ヘッドよりも感度が高く再生出力が大きいので、高密度記録に適している。従って、再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2としてMRヘッドを用いることで、より高密度記録化を図ることができる。
【0029】
なお、これらの再生用磁気ヘッド6a1,6a2と、再生用磁気ヘッド6b1,6b2とは、磁気テープ7に対して所定のアジマス角をもってガードバンドレス記録された磁気信号を検出できるように、記録用磁気ヘッド5a及び記録用磁気ヘッド5bと同様に、アジマス角が互いに逆となるように設定されている。
【0030】
そして、これらの再生用磁気ヘッド6a1,6a2は、回転ドラム3の中心に対して互いに成す角度が180°となり、磁気ギャップ部分が回転ドラム3の外周から突き出すように、回転ドラム3に搭載されている。また、再生用磁気ヘッド6b1,6b2は、回転ドラム3の中心に対して互いに成す角度が180°となり、磁気ギャップ部分が回転ドラム3の外周から突き出すように、回転ドラム3に搭載されている。
【0031】
そして、磁気記録再生装置は、図2に示すように、このような回転ドラム装置1に磁気テープ7を摺動させて、磁気テープ7へのデータの記録や、磁気テープ7からのデータの再生を行う。ここで、図2は、回転ドラム装置1を含む磁気テープ送り機構30の概略を示す平面図である。具体的には、記録再生時に磁気テープ7は、図2に示すように、供給リール31からガイドローラ32,33を経て、回転ドラム装置1に巻き付くように送られ、この回転ドラム装置1で記録再生がなされる。
【0032】
ここで、磁気テープ7には、例えば、図3に示すように、データが記録された記録トラックTA1,TB1,TA2,TB2・・・が形成されている。ここで、トラックTA1,TA2,TA3・・・は、記録用磁気ヘッド5aで記録でき、また、再生用磁気ヘッド6a1,6a2で再生できるアジマス角である。また、トラックTB1,TB2,TB3・・・は、記録用磁気ヘッド5bで記録でき、また、再生用磁気ヘッド6b1,6b2で再生できるアジマス角である。
【0033】
そして、図3に示すように、アジマス記録された記録トラックの一部、例えば記録トラックの略中央のブロックにはトラッキング信号が記録されている。なお、図3では、トラッキング信号が記録されているブロックを斜線で示している。そして、記録再生時には、トラッキング信号が記録されているブロックは毎回スキャンされてトラッキング信号が検出され、検出されたトラッキング信号に基づいてトラッキング制御が行われる。記録再生時にトラッキング制御を行うことで、記録再生時の当該磁気テープのポジショニングが明確となり、磁気ヘッドのオフトラック量を抑えることができる。
【0034】
このトラッキング信号には、従来のヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置において通常用いられているトラッキング制御のための信号を用いることができる。具体的には、トラッキング信号として、例えばATF(Automatic Tracking Following)信号等を用いることができる。
【0035】
ATF信号を用いたATFトラッキング制御は、トラックの一部にATF信号を記録しておき、隣接トラックから得られるATF信号のクロストーク成分を比較してATFエラー信号を得、このATFエラー信号をキャプスタンサーボの速度エラーに加算することで、トラッキング制御を行うものである。
【0036】
また、このトラッキング信号が記録されたブロックには、トラック番号など物理的なテープ情報の他、例えば特定の映像信号や音声信号、或いはそれらの特定の映像信号や音声信号を構成するために必要な認識番号等を含んだデータ等、種々の情報が記録されている。これらの信号は一部或いは全部がデジタル化されたものであってもよい。
【0037】
そして、磁気テープ7からデータを再生する際は、再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2と磁気テープ7とを摺動させ、磁気テープ7に記録されているデータをこれらの再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2により再生する。
【0038】
この回転ドラム装置1では、記録用磁気ヘッド5a,5bに対して倍数の再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2を搭載するとともに、再生用磁気ヘッド6a1,6a2と再生用磁気ヘッド6b1,6b2とはアジマス角が異なるものとされているので、磁気テープ7からの情報信号の再生時に、再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2の走査軌跡が記録トラックから外れても、磁気テープ7から情報信号を再生することが可能である。
【0039】
上述したように、磁気テープ7には、再生用磁気ヘッド6a1,6a2で再生できるアジマス角の記録トラックTA1,TA2,TA3・・・と、再生用磁気ヘッド6b1,6b2で再生できるアジマス角の記録トラックTB1,TB2,TB3・・・とが、交互に形成されている。
【0040】
ここで、一対の再生用磁気ヘッド6a1,6a2で再生できる記録アジマス角のトラックTA2を例に挙げて説明する。一方の再生用磁気ヘッド6a1が、まず最初に磁気テープ7上を軌跡▲1▼で走査し、続いて回転ドラムの1回転後に磁気テープ7上を軌跡▲2▼で走査したとする。以下、1回転ずつ後に、再生用磁気ヘッド6a1が磁気テープ7上を軌跡▲3▼・・・と走査する。このとき、各軌跡▲1▼,▲2▼,▲3▼は、例えば2トラックピッチだけずれている。
【0041】
このとき、記録トラックTA1,TA2,TA3の略中央のブロックには、トラッキング信号が記録されている。そして、再生用磁気ヘッド6a1からの再生信号は、後述するように、トラッキング制御用の回路に供給されており、再生用磁気ヘッド6a1に対してトラッキング制御が行われる。これにより、再生用磁気ヘッド6a1は、記録トラックTA1,TA2,TA3の略中央のブロック上をほぼ確実に走査することになる。
【0042】
また、他方の再生用磁気ヘッド6a2も同様に磁気テープ7上を走査する。このとき、再生用磁気ヘッド6a1と再生用磁気ヘッド6a2とは、約1トラックピッチ離れた場所をそれぞれ走査することになる。すなわち、再生用磁気ヘッド6a1が軌跡▲1▼で走査した後、再生用磁気ヘッド6a2は、軌跡▲1▼から約1トラックピッチ離れた場所を軌跡Iで走査する。以下、1回転ずつ後に、再生用磁気ヘッド6a2は磁気テープ7上を軌跡II,軌跡III・・・と走査する。このとき、各軌跡II,IIIは、2トラックピッチだけずれている。
【0043】
このような走査が行われることで、各軌跡▲1▼,▲2▼の走査で、再生用磁気ヘッド6a1からは、図4(a),(c)に示すような再生出力が得られる。ここで、図4(a)は、軌跡▲1▼の走査における再生出力である。図4(c)は、軌跡▲2▼の走査における再生出力である。
【0044】
また、各軌跡I,IIの走査で、再生用磁気ヘッド6a2からは、図4(b),(d)に示すような再生出力が得られる。ここで、図4(b)は、軌跡Iの走査における再生出力である。また、図4(d)は、軌跡IIの走査における再生出力である。
【0045】
すなわち、再生用磁気ヘッド6a1による軌跡▲1▼の走査では、図4(a)に示すように、トラックTA1の信号の一部が再生される。また、軌跡▲2▼の走査では、図4(b)に示すように、トラックTA2の信号の一部が再生される。
【0046】
また、再生用磁気ヘッド6a2による軌跡Iの走査では、図4(b)に示すように、最初にトラックTA2の信号の一部が再生され、後半にトラックTA1の信号の一部が再生される。また、軌跡IIの走査では、図4(d)に示すように、最初にトラックTA3の信号の一部が再生され、後半にトラックTA2の信号の一部が再生される。
【0047】
このように、複数の再生用磁気ヘッド6a1,6a2を用いて、磁気テープを倍密度で走査することで、一方の再生用磁気ヘッド6a1での走査時に検出されなかった信号を、他方の再生用磁気ヘッド6a2で検出することができる。
【0048】
そして、トラックTA2に記録されている信号は、上述したように、再生用磁気ヘッド6a1と再生用磁気ヘッド6a2とによって、いくつかに分割されて再生される。そして、分割されて再生された信号に対して所定の信号処理を行うことにより、図4(e)に示すように、トラックTA2に記録されている信号を再生することができる。
【0049】
アジマス角の異なる他の一対の再生用磁気ヘッド6b1,6b2についても、再生用磁気ヘッド6a1,6a2と同様にして磁気テープ7からの信号を再生することができる。従って、この回転ドラム装置1では、オフトラックが発生しても、以上のようにして磁気テープ7から情報信号を再生することができる。
【0050】
そして、再生時にトラッキング制御を行うことで、磁気テープ7のポジショニングが明確となり、再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2のオフトラック量を例えば1トラック以下程度に抑えることができる。
【0051】
再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2のオフトラック量を抑えることで、何回の走査で1トラック分のデータを再生することができるかが明確となり、記録トラックを再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2によって複数回走査し、再生信号をメモリ上で再構築させる場合に、再生信号がメモリから溢れるおそれが無く、大容量のメモリを用いる必要が無くなる。
【0052】
なお、トラッキング信号は各記録トラックに記録されているが、このトラッキング信号は、すべての再生用磁気ヘッドで検出する必要はなく、いずれか1つの再生用磁気ヘッドで検出すればよい。ここでは、再生用磁気ヘッド6a1でトラッキング信号の検出を行っている。
【0053】
また、磁気テープ7にデータを記録する際は、記録トラック上に記録されているトラッキング信号を再生用磁気ヘッド6a1により検出してトラッキング制御を行うとともに、一対の記録用磁気ヘッド5a,5bと磁気テープ7とを摺動させ、これらの記録用磁気ヘッド5a,5bにより情報信号を記録する。以下の説明では、記録トラックの一部に、情報のインサート書き換え記録を行う場合について説明する。
【0054】
ここで、インサート書き換え記録が行われる領域は、記録トラックのうち、図3において斜線で示している、トラッキング信号が記録されているブロックである。具体的に、記録用磁気ヘッド5aを用いて、記録トラックTA3においてインサート書き換え記録を行う場合を例に挙げて説明する。
【0055】
ここで、回転ドラム装置1において、記録用磁気ヘッド5aは、再生用磁気ヘッド6a1よりも2トラックピッチに相当する分だけ先行して磁気テープ7上を走査するように配置されている。
【0056】
すなわち、図3において、再生用磁気ヘッド6a1が磁気テープ7上を軌跡▲1▼で走査しているとき、記録用磁気ヘッド5aは磁気テープ7上を軌跡▲2▼で走査することになる。また、再生用磁気ヘッドが磁気テープ7上を軌跡▲2▼で走査しているとき、記録用磁気ヘッド5aは磁気テープ7上を軌跡▲3▼で走査することになる。
【0057】
このとき、上述したように、再生用磁気ヘッド6a1は、記録トラックTA1,TA2,TA3の略中央のブロックに記録されたトラッキング信号を検出しており、再生用磁気ヘッド6a1に対してトラッキング制御が行われる。これにより、再生用磁気ヘッド6a1は、記録トラックTA1,TA2,TA3の略中央のブロック上をほぼ確実に走査することになる。
【0058】
そして、磁気テープ7上を、再生用磁気ヘッド6a1と2トラックピッチ離れたところを走査する記録用磁気ヘッド5aについても、上述したトラッキング制御により、記録トラックTA1,TA2,TA3の略中央のブロック上をほぼ確実に走査することになる。これにより、記録トラックTA3の略中央のブロックに対する情報のインサート書き換え記録をほぼ確実に行うことができる。
【0059】
インサート書き換え記録を行う場合には、まず、再生用磁気ヘッド6a1は、磁気テープ7上を軌跡▲1▼で走査し、記録トラックTA1からトラッキング信号を検出するとともに、トラック番号等の情報を確認する。このとき、記録用磁気ヘッド5aは磁気テープ7上を軌跡▲2▼で走査している。そして、確認されたトラック番号から、回転ドラムの一回転後、すなわち再生用磁気ヘッド6a1が磁気テープ7上を軌跡▲2▼で走査するときに、記録用磁気ヘッド5aは磁気テープ7上を軌跡▲3▼で走査し、トラックTA3上においてインサート書き換え記録が行われることが判断される。
【0060】
そして、情報の内容が確認された後に、モードを再生モードから記録モードに切り替え、回転ドラムの一回転後に、記録用磁気ヘッド5aは、磁気テープ7上を軌跡▲3▼で走査し、トラックTA3の略中央のブロック上において、情報のインサート書き換え記録が行われる。
【0061】
また、記録用磁気ヘッド5bを用いてインサート書き換え記録を行う場合にも、上述した方法と同様にして行うことができる。
【0062】
また、複数の記録トラックについてインサート書き換え記録を行う場合には、上述した方法を繰り返して行えばよいが、この場合、情報を記録した後にすぐ、記録した情報を再生して、記録が正しく行われたかどうかを確認する、いわゆるRAW(Read After Write)モードによって記録を行うことが好ましい。
【0063】
この磁気記録再生装置では、記録時にトラッキング制御を行うことで、記録用磁気ヘッド5a,5bが磁気テープ7の記録トラック上でオントラックする位置が明確となり、当該記録トラック上の所定の位置に記録されている情報のインサート書き換え記録を容易に行うことができる。
【0064】
回転ドラム装置1による記録再生について、この回転ドラム装置1並びにその周辺回路についての回路構成の概略を示す図5を参照しながら説明する。
【0065】
上記回転ドラム装置1を用いて磁気テープ7にデータを記録する際は、先ず、モータ4の駆動用コイルに電流が供給され、これにより、回転ドラム3が回転駆動される。そして、回転ドラム3が回転している状態にて、図5に示すように、外部回路40からの記録信号が、符号器41に供給される。
【0066】
外部回路40から記録信号が供給された符号器41は、当該記録信号を符号化して、所定の誤り訂正符号を付加する。すなわち、符号器41は、外部回路40からの記録信号を符号化して、磁気テープ7に記録するデータに誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号付加手段として機能する。そして、符号器41によって誤り訂正符号が付加されたデータは、変調回路42に供給される。
【0067】
変調回路42は、符号器41から送られてきたデータを例えばDCフリーの符号列からなるデータに変調する。
【0068】
そして、変調回路42から出力されたDCフリーの符号列からなるデータは、記録用アンプ43a又は記録用アンプ43bに供給される。ここで、変調回路42は、回転ドラム3の回転に同期させて、記録用アンプ43a又は記録用アンプ43bにデータを供給する。すなわち、変調回路42は、一方の記録用磁気ヘッド5aによってデータを記録するタイミングの時、当該記録用磁気ヘッド5aに対応した記録用アンプ43aにデータを供給し、また、他方の記録用磁気ヘッド5bにてデータを記録するタイミングの時、当該記録用磁気ヘッド5bに対応した記録用アンプ43bにデータを供給する。
【0069】
そして、変調回路42からDCフリーの符号列からなるデータが供給された記録用アンプ43aは、当該データに対応した記録信号を所定のレベルに増幅して、信号伝送用リング44aに供給する。同様に、変調回路42からDCフリーの符号列からなるデータが供給された記録用アンプ43bは、当該データに対応した記録信号を、所定のレベルに増幅して信号伝送用リング44bに供給する。
【0070】
そして、一方の記録用磁気ヘッド5aに対応した信号伝送用リング44aに供給された記録信号は、非接触にて信号伝送用リング45aに伝送される。そして、信号伝送用リング45aに伝送された記録信号は、記録用磁気ヘッド5aに供給され、当該記録用磁気ヘッド5aにより、磁気テープ7へのデータの記録がなされる。
【0071】
同様に、他方の記録用磁気ヘッド5bに対応した信号伝送用リング44bに供給された記録信号は、非接触にて信号伝送用リング45bに伝送される。そして、信号伝送用リング45bに伝送された記録信号は、記録用磁気ヘッド5bに供給され、当該記録用磁気ヘッド5bにより、磁気テープ7へのデータの記録がなされる。
【0072】
一方、上記回転ドラム装置1を用いて磁気テープ7からデータを再生する際は、データの記録時と同様に、先ず、モータ4の駆動用コイルに電流が供給され、これにより、回転ドラム3が回転駆動される。そして、回転ドラム3が回転している状態にて、図5に示すように、オシレータ46から高周波の電流がパワードライブ47に供給される。オシレータ46からの高周波の電流は、パワードライブ47によって所定の交流電流に変換された上で、電力伝送用リング48に供給される。
【0073】
そして、電力伝送用リング48に供給された交流電流は、非接触にて電力伝送用リング49に伝送される。そして、電力伝送用リング49に伝送された交流電流は、整流器50により整流されて直流電流とされレギュレータ51に供給され、当該直流電流はレギュレータ51により所定の電圧に設定される。
【0074】
そして、レギュレータ51によって所定の電圧に設定された電流は、再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2に供給される。
【0075】
再生用磁気ヘッド6a1には、再生用磁気ヘッド6a1からの信号を検出する再生用アンプ52a1が接続されており、レギュレータ51からの電流は、この再生用アンプ52a1にも供給される。また、再生用磁気ヘッド6a2には、再生用磁気ヘッド6a2からの信号を検出する再生用アンプ52a2が接続されており、レギュレータ51からの電流は、この再生用アンプ52a2にも供給される。
【0076】
また、再生用磁気ヘッド6b1には、再生用磁気ヘッド6b1からの信号を検出する再生用アンプ52b1が接続されており、レギュレータ51からの電流は、この再生用アンプ52b1にも供給される。また、再生用磁気ヘッド6b2には、再生用磁気ヘッド6b2からの信号を検出する再生用アンプ52b2が接続されており、レギュレータ51からの電流は、この再生用アンプ52b2にも供給される。
【0077】
そして、再生用アンプ52a1からの再生信号は、信号伝送用リング53a1に供給され、この再生信号は非接触にて信号伝送用リング54a1に伝送される。
【0078】
そして、信号伝送用リング54a1に伝送された再生信号は、再生用アンプ55a1に供給され、当該再生用アンプ55a1によって増幅された上で、検出回路56a1に供給される。そして、検出回路56a1は、再生用アンプ55a1から供給された再生信号から、符号列からなるデータを検出する。ここで、磁気テープ7に記録されているデータは、DCフリーの符号列に変換されたデータである。従って、検出回路56a1によって検出されるデータは、DCフリーの符号列からなるデータである。
【0079】
そして、検出回路56a1によって検出されたデータは、再生データA1として信号処理回路57に供給され、誤り訂正処理等の処理が行われる。
【0080】
また、検出回路56a1によって検出されたデータは、ATF検出回路60にも供給される。ATF検出回路60では、検出回路56a1によって検出されたデータのうち、ATF信号と、隣接トラックから得られるATF信号のクロストーク成分とを比較することによりATFエラー信号を得る。
【0081】
そして、ATF検出回路60で得られたATFエラー信号は、メカニカルコントローラ61へと供給される。そして、メカニカルコントローラ61は、ATF検出回路60から供給されたATFエラー信号をキャプスタンサーボの速度エラーに加算し、トラッキング制御を行う。
【0082】
また、再生用アンプ52a2からの再生信号は、信号伝送用リング53a2に供給され、この再生信号は非接触にて信号伝送用リング54a2に伝送される。
【0083】
そして、信号伝送用リング54a2に伝送された再生信号は、再生用アンプ55a2に供給され、当該再生用アンプ55a2によって増幅された上で、検出回路56a2に供給される。そして、検出回路56a2は、再生用アンプ55a2から供給された再生信号から、符号列からなるデータを検出する。
【0084】
そして、検出回路56a2によって検出されたデータは、再生データA2として信号処理回路57に供給され、誤り訂正処理等の処理が行われる。
【0085】
また、再生用アンプ52b1からの再生信号は、信号伝送用リング53b1に供給され、この再生信号は非接触にて信号伝送用リング54b1に伝送される。
【0086】
そして、信号伝送用リング54b1に伝送された再生信号は、再生用アンプ55b1に供給され、当該再生用アンプ55b1によって増幅された上で、検出回路56b1に供給される。そして、検出回路56b1は、再生用アンプ55b1から供給された再生信号から、符号列からなるデータを検出する。
【0087】
そして、検出回路56b1によって検出されたデータは、再生データB1として信号処理回路57に供給され、誤り訂正処理等の処理が行われる。
【0088】
また、再生用アンプ52b2からの再生信号は、信号伝送用リング53b2に供給され、この再生信号は非接触にて信号伝送用リング54b2に伝送される。
【0089】
そして、信号伝送用リング54b2に伝送された再生信号は、再生用アンプ55b2に供給され、当該再生用アンプ55b2によって増幅された上で、検出回路56b2に供給される。そして、検出回路56b2は、再生用アンプ55b2から供給された再生信号から、符号列からなるデータを検出する。
【0090】
そして、検出回路56b2によって検出されたデータは、再生データB2として信号処理回路57に供給され、誤り訂正処理等の処理が行われる。
【0091】
このように誤り訂正処理を行うことにより、再生信号に欠落が生じていたとしても、当該再生信号の欠落があまり多すぎなければ、元のデータを再生することが可能となる。
【0092】
なお、図5に示したような回路構成とした場合、一対の記録用磁気ヘッド5a,5b、一対の再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2、整流器50、レギュレータ51及び再生用アンプ52a1,52a2,52b1,52b2は、回転ドラム3に搭載され、回転ドラム3と共に回転する。一方、符号器41、変調回路42、記録用アンプ43a,43b、オシレータ46、パワードライブ47、再生用アンプ55a1,55a2,55b1,55b2、検出回路56a1,56a2,56b1,56b2及び信号処理回路57については、回転ドラム装置1の固定部分に配するか、或いは、回転ドラム装置1とは別に構成された外部回路とする。
【0093】
そして、回転ドラム装置1で記録再生がなされた磁気テープ7は、図5に示すように、ガイドローラ34,35、キャプスタン36、ガイドローラ37を経て、巻き取りロール38へと送られる。すなわち、磁気テープ7は、キャプスタンモータ39により回転駆動されるキャプスタン36によって所定の張力及び速度にて送られ、回転駆動される回転ドラム3に搭載された記録用磁気ヘッド5a,5b及び再生用磁気ヘッド6a,6bに所定の接触圧にて接触し摺動した後、巻き取りロール38に巻き取られる。
【0094】
このように、この回転ドラム装置1では、キャプスタンモータ39により回転駆動されるキャプスタン38が、記録用磁気ヘッド5a,5b及び再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2と磁気テープ7との接触圧を制御する接触圧制御手段として機能するようになされている。
【0095】
また、このように磁気テープ7が送られるとき、回転ドラム3は、図1中の矢印Aに示すように、モータ4によって回転駆動される。一方、磁気テープ7は、固定ドラム2のリードガイド部8に沿って、固定ドラム2及び回転ドラム3に対して斜めに摺動するように送られる。すなわち、磁気テープ7は、テープ走行方向に沿って、図1中矢印Bに示すようにテープ入口側から固定ドラム2及び回転ドラム3に摺接するようにリードガイド部8に沿って送られ、その後、図1中矢印Cに示すようにテープ出口側へと送られる。
【0096】
上述したように、この磁気記録再生装置では、アジマス角の異なる複数の再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2を備えているので、オフトラックが発生しても、磁気テープ7から情報信号を再生することができる。そのため、記録トラックを狭トラック化することができ、記録密度の向上を図ることができる。
【0097】
また、この磁気記録再生装置では、再生時に、記録トラックの一部に記録されたトラッキング信号に基づいてトラッキング制御を行うことで、磁気テープのポジショニングが明確となり、再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2のオフトラック量を抑えることができる。従って、この磁気記録再生装置では、再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2で検出された再生信号をメモリ上で再構築させる場合に、大容量のメモリを用いる必要が無くなる。
【0098】
さらに、この磁気記録再生装置では、記録時に、記録トラックの一部に記録されたトラッキング信号に基づいてトラッキング制御を行うことで、磁気テープ7の記録トラック上の所定の位置で記録用磁気ヘッド5a,5bをオントラックさせることができ、当該記録トラック上の所定の位置に記録されている情報のインサート書き換え記録を容易に行うことができる。
【0099】
なお、上述した実施の形態では、トラッキング信号が記録トラックの略中央のブロックに記録されている場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、トラッキング信号の記録位置はこれに限定されるものではなく、例えば記録トラックの長手方向の端部のブロックに記録されている場合にも適用可能である。
【0100】
【発明の効果】
本発明では、磁気テープから情報を再生する際に、記録ヘッドに対して倍数設けられた再生ヘッドのいずれか1つの再生ヘッドで検出されるトラッキング信号に基づいてトラッキング制御を行い、上記トラッキング制御が行われている状態で、上記記録トラックを複数回トレースすることにより、上記記録ヘッドに対して倍数設けられた再生ヘッドで検出される信号に対して所定の信号処理を施すことにより磁気テープから情報信号を確実に再生することができる。また、本発明では、再生時にトラッキング制御を行うことで、磁気テープのポジショニングが明確となり、メモリ容量の増大化を抑えることができる。
【0101】
また、本発明では、記録ヘッドに対して倍数設けられた再生ヘッドのいずれか1つの再生ヘッドで検出されるトラッキング信号に基づいてトラッキング制御を行うことで、記録用磁気ヘッドが磁気テープの記録トラック上でオントラックする位置が明確となり、上記トラッキング制御が行われている状態で、上記トラッキング信号を検出する再生ヘッドよりも先行して上記磁気テープを走査する磁気ヘッドにより、上記磁気テープの記録トラックの一部に情報信号を記録するインサート記録を行うことで、当該記録トラック上の所定の位置に記録されている情報のインサート書き換え記録を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気記録再生装置に搭載される回転ドラム装置の一構成例について、その概略を示す斜視図である。
【図2】上記回転ドラム装置を含む磁気テープ送り機構の一構成例について、その概略を示す平面図である。
【図3】記録又は再生時の磁気ヘッドの走査軌跡を示す図である。
【図4】再生時の、再生用磁気ヘッドの再生出力を示す図である。
【図5】上記回転ドラム装置並びにその周辺回路について、回路構成の概略を示す図である。
【符号の説明】
1 回転ドラム装置、 2 固定ドラム、 3 回転ドラム、 4 モータ、5a,5b 記録用磁気ヘッド、 6a1,6a2,6b1,6b2 再生用磁気ヘッド、 7 磁気テープ

Claims (2)

  1. 記録トラックの一部にトラッキング制御のためのトラッキング信号が記録されてなる磁気テープに対して情報信号の記録再生を行うヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置において、
    略円筒状の回転ドラムと、
    上記回転ドラムに搭載された互いに異なるアジマス角の一対の記録ヘッドからなり、上記磁気テープに磁気的に情報信号を記録する磁界印加手段と、
    上記回転ドラムに搭載され、上記記録ヘッドに対して倍数設けられた再生ヘッドからなり、上記磁気テープから磁気的に信号を検出する磁界検出手段と、
    上記磁界検出手段で検出された信号に対して所定の信号処理を施す信号処理手段と、
    上記磁気テープに対する情報信号の記録時又は再生時に、上記トラッキング信号に基づいて上記磁界印加手段又は磁界検出手段のトラッキング制御を行うトラッキング制御手段とを備え、
    上記トラッキング制御手段は、上記記録ヘッドに対して倍数設けられた再生ヘッドのいずれか1つの再生ヘッドで検出されるトラッキング信号に基づいてトラッキング制御を行い、
    上記信号処理手段は、上記トラッキング制御手段によりトラッキング制御が行われている状態で、上記磁界検出手段で上記記録トラックを複数回トレースすることにより検出された信号に対して所定の信号処理を施すことにより情報信号を再生し、
    上記磁界印加手段は、上記トラッキング制御手段によりトラッキング制御が行われている状態で、上記トラッキング信号を検出する再生ヘッドよりも先行して磁気テープを走査する磁気ヘッドにより、上記磁気テープの記録トラックの一部に情報信号を記録するインサート記録を行う
    ことを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 記録トラックの一部にトラッキング制御のためのトラッキング信号が記録されてなる磁気テープに対してヘリカルスキャン方式により情報信号の記録再生を行うに際し、
    記録ヘッドに対して倍数設けられた再生ヘッドのいずれか1つの再生ヘッドで検出されるトラッキング信号に基づいてトラッキング制御を行い、
    上記トラッキング制御が行われている状態で、上記記録トラックを複数回トレースすることにより、上記記録ヘッドに対して倍数設けられた再生ヘッドで検出される信号に対して所定の信号処理を施すことにより情報信号を再生し、
    上記トラッキング制御が行われている状態で、上記トラッキング信号を検出する再生ヘッドよりも先行して上記磁気テープを走査する磁気ヘッドにより、上記磁気テープの記録トラックの一部に情報信号を記録するインサート記録を行う
    ことを特徴とする記録再生方法。
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