JP2000339609A - 磁気記録再生装置及び記録再生方法 - Google Patents

磁気記録再生装置及び記録再生方法

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JP2000339609A
JP2000339609A JP11152925A JP15292599A JP2000339609A JP 2000339609 A JP2000339609 A JP 2000339609A JP 11152925 A JP11152925 A JP 11152925A JP 15292599 A JP15292599 A JP 15292599A JP 2000339609 A JP2000339609 A JP 2000339609A
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/584Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭トラック化及び記録密度の向上が図れると
ともに、記録トラック上の一部の情報をインサート書き
換えすることができる。 【解決手段】 略円筒状の回転ドラムと、回転ドラムに
搭載された磁界印加手段及び磁界検出手段と、所定の信
号処理を施す信号処理手段と、トラッキング信号に基づ
いてトラッキング制御を行うトラッキング制御手段とを
備える。そして、磁界印加手段は、トラッキング制御が
行われている状態で記録トラックの一部に情報信号を記
録し、磁界検出手段は、トラッキング制御が行われてい
る状態で記録トラックを複数回トレースすることにより
記録トラック上の信号を検出し、信号処理手段は、磁界
検出手段で検出された信号に対して所定の信号処理を施
すことにより情報信号を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープから情
報信号を記録再生する磁気記録再生装置及び記録再生方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープを記録媒体として用いるビデ
オテープレコーダ、オーディオテープレコーダ、及びコ
ンピュータ用データストレージシステム等の磁気記録再
生装置では、記録密度を上げて大容量化を図るために、
ヘリカルスキャン方式が採用されている。
【0003】ヘリカルスキャン方式に用いられる磁気テ
ープでは、情報信号が記録される記録トラックが、テー
プの長手方向に対して所定の角度(アジマス角)を有す
るように形成されている。
【0004】そして、再生用の磁気ヘッドは、記録トラ
ック上をトレースすることにより、磁気テープから情報
信号を再生する。このとき、磁気ヘッドが磁気テープか
ら情報信号を正確に再生するためには、磁気ヘッドが記
録トラックを正確にトレースするようにトラッキング制
御を行う必要がある。
【0005】トラッキングを正確に行うためには、磁気
テープの走行系や回転ドラムの回転位相等を精密に制御
しなければならず、装置の構成が複雑になっていた。ま
た、磁気テープにおいても、磁気ヘッドが記録トラック
を正確にトレースできるようにするために、記録トラッ
ク幅をある程度広くする必要があり、高記録密度化の妨
げとなっていた。
【0006】これに対し、トラッキング制御を行わなく
ても磁気テープから情報信号の再生を行うことのでき
る、いわゆるノントラッキング方式の磁気記録再生装置
が提案されている。
【0007】ノントラッキング方式の磁気記録再生装置
では、1つの記録用磁気ヘッドに対して複数、例えば2
つの再生用磁気ヘッドを用いて、記録トラックを倍密度
でトレースすることにより記録トラック上の情報信号を
検出する。そして、得られた信号をメモリ上で合成処理
することにより磁気テープから情報信号が再生される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うなノントラッキング方式による記録再生では、再生デ
ータをメモリ上で再構築するために、磁気ヘッドを複数
回トレースさせなければならない。このため、再生デー
タを再構築するためのメモリとして、大容量のものを用
いる必要がある。また、トラッキング制御を行わないた
め、再生データをメモリ上で再構築するためには磁気ヘ
ッドを何回トレースさせればよいかが確定していない。
このため、再生データを再構築するための容量が十分で
ないと、メモリが溢れてしまうおそれがある。
【0009】そこで、本発明者は、特開平9−1716
05号公報において、磁気テープの記録トラックの一部
に、トラッキングのための信号を設けて、そこの場所の
みをトラッキングするという方式を報告している。
【0010】ところが、従来の記録再生方式では、磁気
ヘッドが記録トラック上のどこの位置でオントラック又
はオフトラックするかが不明のため、当該記録トラック
の一部の情報のみをインサート書き換えすることが難し
いという問題があった。
【0011】本発明は、上述したような従来の実情に鑑
みて提案されたものであり、狭トラック化及び記録密度
の向上が図れるとともに、記録トラック上の一部の情報
をインサート書き換えすることができる磁気記録再生装
置及び記録再生方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録再生装
置は、記録トラックの一部にトラッキング制御のための
トラッキング信号が記録されてなる磁気テープに対して
情報信号の記録再生を行うヘリカルスキャン方式の磁気
記録再生装置であって、略円筒状の回転ドラムと、上記
回転ドラムに搭載され、上記磁気テープに磁気的に情報
信号を記録する磁界印加手段と、上記回転ドラムに搭載
され、上記磁気テープから磁気的に信号を検出する磁界
検出手段と、上記磁界検出手段で検出された信号に対し
て所定の信号処理を施す信号処理手段と、上記磁気テー
プに対する情報信号の記録時又は再生時に、上記トラッ
キング信号に基づいて上記磁界印加手段又は磁界検出手
段のトラッキング制御を行うトラッキング制御手段とを
備える。そして、本発明の磁気記録再生装置は、上記磁
界印加手段は、上記トラッキング制御手段によりトラッ
キング制御が行われている状態で上記記録トラックの一
部に情報信号を記録し、上記磁界検出手段は、上記トラ
ッキング制御手段によりトラッキング制御が行われてい
る状態で上記記録トラックを複数回トレースすることに
より当該記録トラック上の信号を検出し、上記信号処理
手段は、上記磁界検出手段で検出された信号に対して所
定の信号処理を施すことにより情報信号を再生すること
を特徴とする。
【0013】上述したような本発明に係る磁気記録再生
装置では、上記トラッキング信号に基づいて上記磁界印
加手段又は磁界検出手段のトラッキング制御を行うトラ
ッキング制御手段を備えているので、記録又は再生時の
磁気テープの位置が明確になる。そして、この磁気記録
再生装置では、上記磁界印加手段によって上記記録トラ
ックの一部に情報信号を記録する際に、当該磁界印加手
段は、上記記録トラックの所定の位置でほぼ確実にオン
トラックすることになる。
【0014】また、この磁気記録再生装置では、上記磁
界検出手段で検出された信号に対して所定の信号処理を
施すことにより情報信号を再生する信号処理手段を備え
ているので、再生時にオフトラックが発生しても磁気テ
ープからの情報信号の再生が行われる。
【0015】また、本発明の記録再生方法は、記録トラ
ックの一部にトラッキング制御のためのトラッキング信
号が記録されてなる磁気テープに対してヘリカルスキャ
ン方式により情報信号の記録再生を行うに際し、上記磁
気テープに情報信号を記録する場合には、上記トラッキ
ング信号に基づいてトラッキング制御を行うとともに、
磁界印加手段によって上記記録トラックの一部に情報信
号を記録し、上記磁気テープから情報信号を再生する場
合には、上記トラッキング信号に基づいてトラッキング
制御を行うとともに、磁界検出手段によって上記記録ト
ラックを複数回トレースすることにより当該記録トラッ
ク上の信号を検出し、検出された信号に対して所定の信
号処理を施すことにより情報信号の再生を行うことを特
徴とする。
【0016】上述したような本発明に係る記録再生方法
では、上記トラッキング信号に基づいてトラッキング制
御を行っているので、記録又は再生時の磁気テープの位
置が明確になる。そして、この記録再生方法では、磁界
印加手段によって上記記録トラックの一部に情報信号を
記録する際に、当該磁界印加手段は、上記記録トラック
の所定の位置でほぼ確実にオントラックすることにな
る。
【0017】また、この記録再生方法では、上記磁界検
出手段で検出された信号に対して所定の信号処理を施し
ているので、再生時にオフトラックが発生しても磁気テ
ープからの情報信号の再生が行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】本発明に係る磁気記録再生装置は、磁気テ
ープを記録媒体として用いる磁気記録再生装置であり、
例えば、ビデオテープレコーダ、オーディオテープレコ
ーダ又はコンピュータ用データストレージシステムなど
として使用される。そして、本発明に係る磁気記録再生
装置は、回転ドラムを用いて記録再生を行うヘリカルス
キャン方式の磁気記録再生装置である。
【0020】本発明を適用した磁気記録再生装置に搭載
される回転ドラム装置の一構成例を図1に示す。なお、
図1は回転ドラム装置1の概略を示す斜視図である。図
1に示すように、回転ドラム装置1は、円筒状の固定ド
ラム2と、円筒状の回転ドラム3と、回転ドラム3を回
転駆動するモータ4と、回転ドラム3に搭載された記録
用磁気ヘッド5a,5bと、回転ドラム3に搭載された
再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2とを備え
る。
【0021】なお、ここでは、固定ドラム2の上に回転
ドラム3が配された、いわゆる上ドラム型の回転ドラム
装置1を例に挙げるが、本発明はヘリカルスキャン方式
の磁気記録再生装置に対して広く適用可能であり、回転
ドラム装置1の種類は特に問わない。例えば、一対の固
定ドラム2に回転ドラム3が挟持された、いわゆる中ド
ラム型の回転ドラム装置等を用いるようにしてよい。
【0022】上記回転ドラム装置1において、固定ドラ
ム2は、回転することなく保持されるドラムである。こ
の固定ドラム2の側面には、磁気テープ7の走行方向に
沿ってリードガイド部8が形成されている。後述するよ
うに、記録再生時に磁気テープ7は、このリードガイド
部8に沿って走行する。そして、この固定ドラム2と中
心軸が一致するように、回転ドラム3が配されている。
【0023】回転ドラム3は、磁気テープ7に対する記
録再生時に、モータ4によって所定の回転速度で回転駆
動されるドラムである。この回転ドラム3は、固定ドラ
ム2と略同径の円筒状に形成されてなり、固定ドラム2
と中心軸が一致するように配されている。そして、この
回転ドラム3の固定ドラム2に対向する側には、記録用
磁気ヘッド5a,5bと再生用磁気ヘッド6a1,6
2,6b1,6b2とが搭載されている。
【0024】記録用磁気ヘッド5a,5bには、一対の
磁気コアが磁気ギャップを介して接合されるとともに、
磁気コアにコイルが巻装されてなるインダクティブ型の
磁気ヘッドが用いられる。
【0025】そして、これらの記録用磁気ヘッド5a,
5bは、それらの磁気ギャップ部分が回転ドラム3の外
周から突き出すように、回転ドラム3に搭載されてい
る。なお、これらの記録用磁気ヘッド5aと記録用磁気
ヘッド5bとは、磁気テープ7に対して所定のアジマス
角をもってガードバンドレス記録を行うように、アジマ
ス角が互いに逆となるように設定されている。
【0026】これらの記録用磁気ヘッド5a,5bに
は、従来のヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置で
採用されていた公知の記録用磁気ヘッドがいずれも使用
可能である。具体的には、磁気コアが、フェライト等の
ような軟磁性材と、当該軟磁性材上に形成された金属磁
性膜とからなり、一対の磁気コアが、磁気ギャップを挟
んで金属磁性膜が対向するように接合されてなる、いわ
ゆるMIG(Metal In Gap)型の磁気ヘッドが特に好適
である。
【0027】再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1
6b2には、例えば磁気テープ7からの情報信号を磁気
抵抗効果を利用して検出する磁気抵抗効果型磁気ヘッド
(以下、MRヘッドと称する。)が用いられる。
【0028】一般に、MRヘッドは、電磁誘導を利用し
て記録再生を行うインダクティブ型磁気ヘッドよりも感
度が高く再生出力が大きいので、高密度記録に適してい
る。従って、再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1
6b2としてMRヘッドを用いることで、より高密度記
録化を図ることができる。
【0029】なお、これらの再生用磁気ヘッド6a1
6a2と、再生用磁気ヘッド6b1,6b2とは、磁気テ
ープ7に対して所定のアジマス角をもってガードバンド
レス記録された磁気信号を検出できるように、記録用磁
気ヘッド5a及び記録用磁気ヘッド5bと同様に、アジ
マス角が互いに逆となるように設定されている。
【0030】そして、これらの再生用磁気ヘッド6
1,6a2は、回転ドラム3の中心に対して互いに成す
角度が180°となり、磁気ギャップ部分が回転ドラム
3の外周から突き出すように、回転ドラム3に搭載され
ている。また、再生用磁気ヘッド6b1,6b2は、回転
ドラム3の中心に対して互いに成す角度が180°とな
り、磁気ギャップ部分が回転ドラム3の外周から突き出
すように、回転ドラム3に搭載されている。
【0031】そして、磁気記録再生装置は、図2に示す
ように、このような回転ドラム装置1に磁気テープ7を
摺動させて、磁気テープ7へのデータの記録や、磁気テ
ープ7からのデータの再生を行う。ここで、図2は、回
転ドラム装置1を含む磁気テープ送り機構30の概略を
示す平面図である。具体的には、記録再生時に磁気テー
プ7は、図2に示すように、供給リール31からガイド
ローラ32,33を経て、回転ドラム装置1に巻き付く
ように送られ、この回転ドラム装置1で記録再生がなさ
れる。
【0032】ここで、磁気テープ7には、例えば、図3
に示すように、データが記録された記録トラックTA
1,TB1,TA2,TB2・・・が形成されている。
ここで、トラックTA1,TA2,TA3・・・は、記
録用磁気ヘッド5aで記録でき、また、再生用磁気ヘッ
ド6a1,6a2で再生できるアジマス角である。また、
トラックTB1,TB2,TB3・・・は、記録用磁気
ヘッド5bで記録でき、また、再生用磁気ヘッド6
1,6b2で再生できるアジマス角である。
【0033】そして、図3に示すように、アジマス記録
された記録トラックの一部、例えば記録トラックの略中
央のブロックにはトラッキング信号が記録されている。
なお、図3では、トラッキング信号が記録されているブ
ロックを斜線で示している。そして、記録再生時には、
トラッキング信号が記録されているブロックは毎回スキ
ャンされてトラッキング信号が検出され、検出されたト
ラッキング信号に基づいてトラッキング制御が行われ
る。記録再生時にトラッキング制御を行うことで、記録
再生時の当該磁気テープのポジショニングが明確とな
り、磁気ヘッドのオフトラック量を抑えることができ
る。
【0034】このトラッキング信号には、従来のヘリカ
ルスキャン方式の磁気記録再生装置において通常用いら
れているトラッキング制御のための信号を用いることが
できる。具体的には、トラッキング信号として、例えば
ATF(Automatic TrackingFollowing)信号等を用い
ることができる。
【0035】ATF信号を用いたATFトラッキング制
御は、トラックの一部にATF信号を記録しておき、隣
接トラックから得られるATF信号のクロストーク成分
を比較してATFエラー信号を得、このATFエラー信
号をキャプスタンサーボの速度エラーに加算すること
で、トラッキング制御を行うものである。
【0036】また、このトラッキング信号が記録された
ブロックには、トラック番号など物理的なテープ情報の
他、例えば特定の映像信号や音声信号、或いはそれらの
特定の映像信号や音声信号を構成するために必要な認識
番号等を含んだデータ等、種々の情報が記録されてい
る。これらの信号は一部或いは全部がデジタル化された
ものであってもよい。
【0037】そして、磁気テープ7からデータを再生す
る際は、再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2
と磁気テープ7とを摺動させ、磁気テープ7に記録され
ているデータをこれらの再生用磁気ヘッド6a1,6
2,6b1,6b2により再生する。
【0038】この回転ドラム装置1では、記録用磁気ヘ
ッド5a,5bに対して倍数の再生用磁気ヘッド6
1,6a2,6b1,6b2を搭載するとともに、再生用
磁気ヘッド6a1,6a2と再生用磁気ヘッド6b1,6
2とはアジマス角が異なるものとされているので、磁
気テープ7からの情報信号の再生時に、再生用磁気ヘッ
ド6a1,6a2,6b1,6b2の走査軌跡が記録トラッ
クから外れても、磁気テープ7から情報信号を再生する
ことが可能である。
【0039】上述したように、磁気テープ7には、再生
用磁気ヘッド6a1,6a2で再生できるアジマス角の記
録トラックTA1,TA2,TA3・・・と、再生用磁
気ヘッド6b1,6b2で再生できるアジマス角の記録ト
ラックTB1,TB2,TB3・・・とが、交互に形成
されている。
【0040】ここで、一対の再生用磁気ヘッド6a1
6a2で再生できる記録アジマス角のトラックTA2を
例に挙げて説明する。一方の再生用磁気ヘッド6a
1が、まず最初に磁気テープ7上を軌跡で走査し、続
いて回転ドラムの1回転後に磁気テープ7上を軌跡で
走査したとする。以下、1回転ずつ後に、再生用磁気ヘ
ッド6a1が磁気テープ7上を軌跡・・・と走査す
る。このとき、各軌跡,,は、例えば2トラック
ピッチだけずれている。
【0041】このとき、記録トラックTA1,TA2,
TA3の略中央のブロックには、トラッキング信号が記
録されている。そして、再生用磁気ヘッド6a1からの
再生信号は、後述するように、トラッキング制御用の回
路に供給されており、再生用磁気ヘッド6a1に対して
トラッキング制御が行われる。これにより、再生用磁気
ヘッド6a1は、記録トラックTA1,TA2,TA3
の略中央のブロック上をほぼ確実に走査することにな
る。
【0042】また、他方の再生用磁気ヘッド6a2も同
様に磁気テープ7上を走査する。このとき、再生用磁気
ヘッド6a1と再生用磁気ヘッド6a2とは、約1トラッ
クピッチ離れた場所をそれぞれ走査することになる。す
なわち、再生用磁気ヘッド6a1が軌跡で走査した
後、再生用磁気ヘッド6a2は、軌跡から約1トラッ
クピッチ離れた場所を軌跡Iで走査する。以下、1回転
ずつ後に、再生用磁気ヘッド6a2は磁気テープ7上を
軌跡II,軌跡III・・・と走査する。このとき、各軌跡I
I,IIIは、2トラックピッチだけずれている。
【0043】このような走査が行われることで、各軌跡
,の走査で、再生用磁気ヘッド6a1からは、図4
(a),(c)に示すような再生出力が得られる。ここ
で、図4(a)は、軌跡の走査における再生出力であ
る。図4(c)は、軌跡の走査における再生出力であ
る。
【0044】また、各軌跡I,IIの走査で、再生用磁気
ヘッド6a2からは、図4(b),(d)に示すような
再生出力が得られる。ここで、図4(b)は、軌跡Iの
走査における再生出力である。また、図4(d)は、軌
跡IIの走査における再生出力である。
【0045】すなわち、再生用磁気ヘッド6a1による
軌跡の走査では、図4(a)に示すように、トラック
TA1の信号の一部が再生される。また、軌跡の走査
では、図4(b)に示すように、トラックTA2の信号
の一部が再生される。
【0046】また、再生用磁気ヘッド6a2による軌跡
Iの走査では、図4(b)に示すように、最初にトラッ
クTA2の信号の一部が再生され、後半にトラックTA
1の信号の一部が再生される。また、軌跡IIの走査で
は、図4(d)に示すように、最初にトラックTA3の
信号の一部が再生され、後半にトラックTA2の信号の
一部が再生される。
【0047】このように、複数の再生用磁気ヘッド6a
1,6a2を用いて、磁気テープを倍密度で走査すること
で、一方の再生用磁気ヘッド6a1での走査時に検出さ
れなかった信号を、他方の再生用磁気ヘッド6a2で検
出することができる。
【0048】そして、トラックTA2に記録されている
信号は、上述したように、再生用磁気ヘッド6a1と再
生用磁気ヘッド6a2とによって、いくつかに分割され
て再生される。そして、分割されて再生された信号に対
して所定の信号処理を行うことにより、図4(e)に示
すように、トラックTA2に記録されている信号を再生
することができる。
【0049】アジマス角の異なる他の一対の再生用磁気
ヘッド6b1,6b2についても、再生用磁気ヘッド6a
1,6a2と同様にして磁気テープ7からの信号を再生す
ることができる。従って、この回転ドラム装置1では、
オフトラックが発生しても、以上のようにして磁気テー
プ7から情報信号を再生することができる。
【0050】そして、再生時にトラッキング制御を行う
ことで、磁気テープ7のポジショニングが明確となり、
再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2のオフト
ラック量を例えば1トラック以下程度に抑えることがで
きる。
【0051】再生用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1
6b2のオフトラック量を抑えることで、何回の走査で
1トラック分のデータを再生することができるかが明確
となり、記録トラックを再生用磁気ヘッド6a1,6
2,6b1,6b2によって複数回走査し、再生信号を
メモリ上で再構築させる場合に、再生信号がメモリから
溢れるおそれが無く、大容量のメモリを用いる必要が無
くなる。
【0052】なお、トラッキング信号は各記録トラック
に記録されているが、このトラッキング信号は、すべて
の再生用磁気ヘッドで検出する必要はなく、いずれか1
つの再生用磁気ヘッドで検出すればよい。ここでは、再
生用磁気ヘッド6a1でトラッキング信号の検出を行っ
ている。
【0053】また、磁気テープ7にデータを記録する際
は、記録トラック上に記録されているトラッキング信号
を再生用磁気ヘッド6a1により検出してトラッキング
制御を行うとともに、一対の記録用磁気ヘッド5a,5
bと磁気テープ7とを摺動させ、これらの記録用磁気ヘ
ッド5a,5bにより情報信号を記録する。以下の説明
では、記録トラックの一部に、情報のインサート書き換
え記録を行う場合について説明する。
【0054】ここで、インサート書き換え記録が行われ
る領域は、記録トラックのうち、図3において斜線で示
している、トラッキング信号が記録されているブロック
である。具体的に、記録用磁気ヘッド5aを用いて、記
録トラックTA3においてインサート書き換え記録を行
う場合を例に挙げて説明する。
【0055】ここで、回転ドラム装置1において、記録
用磁気ヘッド5aは、再生用磁気ヘッド6a1よりも2
トラックピッチに相当する分だけ先行して磁気テープ7
上を走査するように配置されている。
【0056】すなわち、図3において、再生用磁気ヘッ
ド6a1が磁気テープ7上を軌跡で走査していると
き、記録用磁気ヘッド5aは磁気テープ7上を軌跡で
走査することになる。また、再生用磁気ヘッドが磁気テ
ープ7上を軌跡で走査しているとき、記録用磁気ヘッ
ド5aは磁気テープ7上を軌跡で走査することにな
る。
【0057】このとき、上述したように、再生用磁気ヘ
ッド6a1は、記録トラックTA1,TA2,TA3の
略中央のブロックに記録されたトラッキング信号を検出
しており、再生用磁気ヘッド6a1に対してトラッキン
グ制御が行われる。これにより、再生用磁気ヘッド6a
1は、記録トラックTA1,TA2,TA3の略中央の
ブロック上をほぼ確実に走査することになる。
【0058】そして、磁気テープ7上を、再生用磁気ヘ
ッド6a1と2トラックピッチ離れたところを走査する
記録用磁気ヘッド5aについても、上述したトラッキン
グ制御により、記録トラックTA1,TA2,TA3の
略中央のブロック上をほぼ確実に走査することになる。
これにより、記録トラックTA3の略中央のブロックに
対する情報のインサート書き換え記録をほぼ確実に行う
ことができる。
【0059】インサート書き換え記録を行う場合には、
まず、再生用磁気ヘッド6a1は、磁気テープ7上を軌
跡で走査し、記録トラックTA1からトラッキング信
号を検出するとともに、トラック番号等の情報を確認す
る。このとき、記録用磁気ヘッド5aは磁気テープ7上
を軌跡で走査している。そして、確認されたトラック
番号から、回転ドラムの一回転後、すなわち再生用磁気
ヘッド6a1が磁気テープ7上を軌跡で走査するとき
に、記録用磁気ヘッド5aは磁気テープ7上を軌跡で
走査し、トラックTA3上においてインサート書き換え
記録が行われることが判断される。
【0060】そして、情報の内容が確認された後に、モ
ードを再生モードから記録モードに切り替え、回転ドラ
ムの一回転後に、記録用磁気ヘッド5aは、磁気テープ
7上を軌跡で走査し、トラックTA3の略中央のブロ
ック上において、情報のインサート書き換え記録が行わ
れる。
【0061】また、記録用磁気ヘッド5bを用いてイン
サート書き換え記録を行う場合にも、上述した方法と同
様にして行うことができる。
【0062】また、複数の記録トラックについてインサ
ート書き換え記録を行う場合には、上述した方法を繰り
返して行えばよいが、この場合、情報を記録した後にす
ぐ、記録した情報を再生して、記録が正しく行われたか
どうかを確認する、いわゆるRAW(Read After Writ
e)モードによって記録を行うことが好ましい。
【0063】この磁気記録再生装置では、記録時にトラ
ッキング制御を行うことで、記録用磁気ヘッド5a,5
bが磁気テープ7の記録トラック上でオントラックする
位置が明確となり、当該記録トラック上の所定の位置に
記録されている情報のインサート書き換え記録を容易に
行うことができる。
【0064】回転ドラム装置1による記録再生につい
て、この回転ドラム装置1並びにその周辺回路について
の回路構成の概略を示す図5を参照しながら説明する。
【0065】上記回転ドラム装置1を用いて磁気テープ
7にデータを記録する際は、先ず、モータ4の駆動用コ
イルに電流が供給され、これにより、回転ドラム3が回
転駆動される。そして、回転ドラム3が回転している状
態にて、図5に示すように、外部回路40からの記録信
号が、符号器41に供給される。
【0066】外部回路40から記録信号が供給された符
号器41は、当該記録信号を符号化して、所定の誤り訂
正符号を付加する。すなわち、符号器41は、外部回路
40からの記録信号を符号化して、磁気テープ7に記録
するデータに誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号付加
手段として機能する。そして、符号器41によって誤り
訂正符号が付加されたデータは、変調回路42に供給さ
れる。
【0067】変調回路42は、符号器41から送られて
きたデータを例えばDCフリーの符号列からなるデータ
に変調する。
【0068】そして、変調回路42から出力されたDC
フリーの符号列からなるデータは、記録用アンプ43a
又は記録用アンプ43bに供給される。ここで、変調回
路42は、回転ドラム3の回転に同期させて、記録用ア
ンプ43a又は記録用アンプ43bにデータを供給す
る。すなわち、変調回路42は、一方の記録用磁気ヘッ
ド5aによってデータを記録するタイミングの時、当該
記録用磁気ヘッド5aに対応した記録用アンプ43aに
データを供給し、また、他方の記録用磁気ヘッド5bに
てデータを記録するタイミングの時、当該記録用磁気ヘ
ッド5bに対応した記録用アンプ43bにデータを供給
する。
【0069】そして、変調回路42からDCフリーの符
号列からなるデータが供給された記録用アンプ43a
は、当該データに対応した記録信号を所定のレベルに増
幅して、信号伝送用リング44aに供給する。同様に、
変調回路42からDCフリーの符号列からなるデータが
供給された記録用アンプ43bは、当該データに対応し
た記録信号を、所定のレベルに増幅して信号伝送用リン
グ44bに供給する。
【0070】そして、一方の記録用磁気ヘッド5aに対
応した信号伝送用リング44aに供給された記録信号
は、非接触にて信号伝送用リング45aに伝送される。
そして、信号伝送用リング45aに伝送された記録信号
は、記録用磁気ヘッド5aに供給され、当該記録用磁気
ヘッド5aにより、磁気テープ7へのデータの記録がな
される。
【0071】同様に、他方の記録用磁気ヘッド5bに対
応した信号伝送用リング44bに供給された記録信号
は、非接触にて信号伝送用リング45bに伝送される。
そして、信号伝送用リング45bに伝送された記録信号
は、記録用磁気ヘッド5bに供給され、当該記録用磁気
ヘッド5bにより、磁気テープ7へのデータの記録がな
される。
【0072】一方、上記回転ドラム装置1を用いて磁気
テープ7からデータを再生する際は、データの記録時と
同様に、先ず、モータ4の駆動用コイルに電流が供給さ
れ、これにより、回転ドラム3が回転駆動される。そし
て、回転ドラム3が回転している状態にて、図5に示す
ように、オシレータ46から高周波の電流がパワードラ
イブ47に供給される。オシレータ46からの高周波の
電流は、パワードライブ47によって所定の交流電流に
変換された上で、電力伝送用リング48に供給される。
【0073】そして、電力伝送用リング48に供給され
た交流電流は、非接触にて電力伝送用リング49に伝送
される。そして、電力伝送用リング49に伝送された交
流電流は、整流器50により整流されて直流電流とされ
レギュレータ51に供給され、当該直流電流はレギュレ
ータ51により所定の電圧に設定される。
【0074】そして、レギュレータ51によって所定の
電圧に設定された電流は、再生用磁気ヘッド6a1,6
2,6b1,6b2に供給される。
【0075】再生用磁気ヘッド6a1には、再生用磁気
ヘッド6a1からの信号を検出する再生用アンプ52a1
が接続されており、レギュレータ51からの電流は、こ
の再生用アンプ52a1にも供給される。また、再生用
磁気ヘッド6a2には、再生用磁気ヘッド6a2からの信
号を検出する再生用アンプ52a2が接続されており、
レギュレータ51からの電流は、この再生用アンプ52
2にも供給される。
【0076】また、再生用磁気ヘッド6b1には、再生
用磁気ヘッド6b1からの信号を検出する再生用アンプ
52b1が接続されており、レギュレータ51からの電
流は、この再生用アンプ52b1にも供給される。ま
た、再生用磁気ヘッド6b2には、再生用磁気ヘッド6
2からの信号を検出する再生用アンプ52b2が接続さ
れており、レギュレータ51からの電流は、この再生用
アンプ52b2にも供給される。
【0077】そして、再生用アンプ52a1からの再生
信号は、信号伝送用リング53a1に供給され、この再
生信号は非接触にて信号伝送用リング54a1に伝送さ
れる。
【0078】そして、信号伝送用リング54a1に伝送
された再生信号は、再生用アンプ55a1に供給され、
当該再生用アンプ55a1によって増幅された上で、検
出回路56a1に供給される。そして、検出回路56a1
は、再生用アンプ55a1から供給された再生信号か
ら、符号列からなるデータを検出する。ここで、磁気テ
ープ7に記録されているデータは、DCフリーの符号列
に変換されたデータである。従って、検出回路56a1
によって検出されるデータは、DCフリーの符号列から
なるデータである。
【0079】そして、検出回路56a1によって検出さ
れたデータは、再生データA1として信号処理回路57
に供給され、誤り訂正処理等の処理が行われる。
【0080】また、検出回路56a1によって検出され
たデータは、ATF検出回路60にも供給される。AT
F検出回路60では、検出回路56a1によって検出さ
れたデータのうち、ATF信号と、隣接トラックから得
られるATF信号のクロストーク成分とを比較すること
によりATFエラー信号を得る。
【0081】そして、ATF検出回路60で得られたA
TFエラー信号は、メカニカルコントローラ61へと供
給される。そして、メカニカルコントローラ61は、A
TF検出回路60から供給されたATFエラー信号をキ
ャプスタンサーボの速度エラーに加算し、トラッキング
制御を行う。
【0082】また、再生用アンプ52a2からの再生信
号は、信号伝送用リング53a2に供給され、この再生
信号は非接触にて信号伝送用リング54a2に伝送され
る。
【0083】そして、信号伝送用リング54a2に伝送
された再生信号は、再生用アンプ55a2に供給され、
当該再生用アンプ55a2によって増幅された上で、検
出回路56a2に供給される。そして、検出回路56a2
は、再生用アンプ55a2から供給された再生信号か
ら、符号列からなるデータを検出する。
【0084】そして、検出回路56a2によって検出さ
れたデータは、再生データA2として信号処理回路57
に供給され、誤り訂正処理等の処理が行われる。
【0085】また、再生用アンプ52b1からの再生信
号は、信号伝送用リング53b1に供給され、この再生
信号は非接触にて信号伝送用リング54b1に伝送され
る。
【0086】そして、信号伝送用リング54b1に伝送
された再生信号は、再生用アンプ55b1に供給され、
当該再生用アンプ55b1によって増幅された上で、検
出回路56b1に供給される。そして、検出回路56b1
は、再生用アンプ55b1から供給された再生信号か
ら、符号列からなるデータを検出する。
【0087】そして、検出回路56b1によって検出さ
れたデータは、再生データB1として信号処理回路57
に供給され、誤り訂正処理等の処理が行われる。
【0088】また、再生用アンプ52b2からの再生信
号は、信号伝送用リング53b2に供給され、この再生
信号は非接触にて信号伝送用リング54b2に伝送され
る。
【0089】そして、信号伝送用リング54b2に伝送
された再生信号は、再生用アンプ55b2に供給され、
当該再生用アンプ55b2によって増幅された上で、検
出回路56b2に供給される。そして、検出回路56b2
は、再生用アンプ55b2から供給された再生信号か
ら、符号列からなるデータを検出する。
【0090】そして、検出回路56b2によって検出さ
れたデータは、再生データB2として信号処理回路57
に供給され、誤り訂正処理等の処理が行われる。
【0091】このように誤り訂正処理を行うことによ
り、再生信号に欠落が生じていたとしても、当該再生信
号の欠落があまり多すぎなければ、元のデータを再生す
ることが可能となる。
【0092】なお、図5に示したような回路構成とした
場合、一対の記録用磁気ヘッド5a,5b、一対の再生
用磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2、整流器5
0、レギュレータ51及び再生用アンプ52a1,52
2,52b1,52b2は、回転ドラム3に搭載され、
回転ドラム3と共に回転する。一方、符号器41、変調
回路42、記録用アンプ43a,43b、オシレータ4
6、パワードライブ47、再生用アンプ55a1,55
2,55b1,55b2、検出回路56a1,56a2
56b1,56b2及び信号処理回路57については、回
転ドラム装置1の固定部分に配するか、或いは、回転ド
ラム装置1とは別に構成された外部回路とする。
【0093】そして、回転ドラム装置1で記録再生がな
された磁気テープ7は、図5に示すように、ガイドロー
ラ34,35、キャプスタン36、ガイドローラ37を
経て、巻き取りロール38へと送られる。すなわち、磁
気テープ7は、キャプスタンモータ39により回転駆動
されるキャプスタン36によって所定の張力及び速度に
て送られ、回転駆動される回転ドラム3に搭載された記
録用磁気ヘッド5a,5b及び再生用磁気ヘッド6a,
6bに所定の接触圧にて接触し摺動した後、巻き取りロ
ール38に巻き取られる。
【0094】このように、この回転ドラム装置1では、
キャプスタンモータ39により回転駆動されるキャプス
タン38が、記録用磁気ヘッド5a,5b及び再生用磁
気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2と磁気テープ7と
の接触圧を制御する接触圧制御手段として機能するよう
になされている。
【0095】また、このように磁気テープ7が送られる
とき、回転ドラム3は、図1中の矢印Aに示すように、
モータ4によって回転駆動される。一方、磁気テープ7
は、固定ドラム2のリードガイド部8に沿って、固定ド
ラム2及び回転ドラム3に対して斜めに摺動するように
送られる。すなわち、磁気テープ7は、テープ走行方向
に沿って、図1中矢印Bに示すようにテープ入口側から
固定ドラム2及び回転ドラム3に摺接するようにリード
ガイド部8に沿って送られ、その後、図1中矢印Cに示
すようにテープ出口側へと送られる。
【0096】上述したように、この磁気記録再生装置で
は、アジマス角の異なる複数の再生用磁気ヘッド6
1,6a2,6b1,6b2を備えているので、オフトラ
ックが発生しても、磁気テープ7から情報信号を再生す
ることができる。そのため、記録トラックを狭トラック
化することができ、記録密度の向上を図ることができ
る。
【0097】また、この磁気記録再生装置では、再生時
に、記録トラックの一部に記録されたトラッキング信号
に基づいてトラッキング制御を行うことで、磁気テープ
のポジショニングが明確となり、再生用磁気ヘッド6a
1,6a2,6b1,6b2のオフトラック量を抑えること
ができる。従って、この磁気記録再生装置では、再生用
磁気ヘッド6a1,6a2,6b1,6b2で検出された再
生信号をメモリ上で再構築させる場合に、大容量のメモ
リを用いる必要が無くなる。
【0098】さらに、この磁気記録再生装置では、記録
時に、記録トラックの一部に記録されたトラッキング信
号に基づいてトラッキング制御を行うことで、磁気テー
プ7の記録トラック上の所定の位置で記録用磁気ヘッド
5a,5bをオントラックさせることができ、当該記録
トラック上の所定の位置に記録されている情報のインサ
ート書き換え記録を容易に行うことができる。
【0099】なお、上述した実施の形態では、トラッキ
ング信号が記録トラックの略中央のブロックに記録され
ている場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、トラッキング信号の記録位置は
これに限定されるものではなく、例えば記録トラックの
長手方向の端部のブロックに記録されている場合にも適
用可能である。
【0100】
【発明の効果】本発明では、磁気テープから情報を再生
する際に、アジマス角の異なる複数の再生用磁気ヘッド
を用い、検出された信号に対して所定の合成処理を施す
ことで、再生時にオフトラックが発生しても、磁気テー
プから情報信号を再生することができる。また、本発明
では、再生時にトラッキング制御を行うことで、磁気テ
ープのポジショニングが明確となり、メモリ容量の増大
化を抑えることができる。
【0101】また、本発明では、記録時にトラッキング
制御を行うことで、記録用磁気ヘッドが磁気テープの記
録トラック上でオントラックする位置が明確となり、当
該記録トラック上の所定の位置に記録されている情報の
インサート書き換え記録を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気記録再生装置に搭載され
る回転ドラム装置の一構成例について、その概略を示す
斜視図である。
【図2】上記回転ドラム装置を含む磁気テープ送り機構
の一構成例について、その概略を示す平面図である。
【図3】記録又は再生時の磁気ヘッドの走査軌跡を示す
図である。
【図4】再生時の、再生用磁気ヘッドの再生出力を示す
図である。
【図5】上記回転ドラム装置並びにその周辺回路につい
て、回路構成の概略を示す図である。
【符号の説明】
1 回転ドラム装置、 2 固定ドラム、 3 回転ド
ラム、 4 モータ、5a,5b 記録用磁気ヘッド、
6a1,6a2,6b1,6b2 再生用磁気ヘッド、
7 磁気テープ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録トラックの一部にトラッキング制御
    のためのトラッキング信号が記録されてなる磁気テープ
    に対して情報信号の記録再生を行うヘリカルスキャン方
    式の磁気記録再生装置において、 略円筒状の回転ドラムと、 上記回転ドラムに搭載され、上記磁気テープに磁気的に
    情報信号を記録する磁界印加手段と、 上記回転ドラムに搭載され、上記磁気テープから磁気的
    に信号を検出する磁界検出手段と、 上記磁界検出手段で検出された信号に対して所定の信号
    処理を施す信号処理手段と、 上記磁気テープに対する情報信号の記録時又は再生時
    に、上記トラッキング信号に基づいて上記磁界印加手段
    又は磁界検出手段のトラッキング制御を行うトラッキン
    グ制御手段とを備え、 上記磁界印加手段は、上記トラッキング制御手段により
    トラッキング制御が行われている状態で、上記記録トラ
    ックの一部に情報信号を記録し、 上記磁界検出手段は、上記トラッキング制御手段により
    トラッキング制御が行われている状態で、上記記録トラ
    ックを複数回トレースすることにより当該記録トラック
    上の信号を検出し、 上記信号処理手段は、上記磁界検出手段で検出された信
    号に対して所定の信号処理を施すことにより情報信号を
    再生することを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 記録トラックの一部にトラッキング制御
    のためのトラッキング信号が記録されてなる磁気テープ
    に対してヘリカルスキャン方式により情報信号の記録再
    生を行うに際し、 上記磁気テープに情報信号を記録する場合には、上記ト
    ラッキング信号に基づいてトラッキング制御を行うとと
    もに、磁界印加手段によって上記記録トラックの一部に
    情報信号を記録し、 上記磁気テープから情報信号を再生する場合には、上記
    トラッキング信号に基づいてトラッキング制御を行うと
    ともに、磁界検出手段によって上記記録トラックを複数
    回トレースすることにより当該記録トラック上の信号を
    検出し、検出された信号に対して所定の信号処理を施す
    ことにより情報信号の再生を行うことを特徴とする記録
    再生方法。
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