JP4110272B2 - 作物幹刈り機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、畝に植えられて育成された葉たばこ等の作物の幹を切断して収穫する作物幹刈り機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、下記特許文献1〜3に記載されるようなたばこ幹刈り機がある。
下記特許文献1に記載されるたばこ幹刈り機は、一つの前輪と一つの後輪と歩行操縦用のハンドルを備えた走行機体の側部に、たばこの幹の基部側を切断する切断装置と収穫後に幹を吊下げるときに引っ掛けるための溝を形成する溝切り装置を設けた構成である。
【0003】
下記特許文献2に記載されるたばこ幹刈り機は、左右一対の前輪と左右一対の後輪を備えて畝を跨いで自走する走行機体を設け、該走行機体の後部に歩行操縦用のハンドルを設け、該歩行操縦用のハンドルの前側で機体平面視で左右の車輪の間に、たばこの幹を機体に対し後方に案内する案内装置と、該案内装置により案内されるたばこの幹の基部側を切断する切断装置と、収穫後に幹を吊下げるときに引っ掛けるための溝を形成する溝切り装置とを設け、前記案内装置と切断装置及び溝切り装置は、機体前方に突出した状態に配置した構成である。
【0004】
下記特許文献3に記載されるたばこ幹刈り機は、左右一対の前輪と左右一対の後輪を備えて畝を跨いで自走する乗用型の走行機体を設け、該走行機体上に設けた機体操縦用のハンドルの前側で機体平面視で左右の車輪の間に、たばこの幹を機体に対し後方に挟持搬送する挟持搬送装置と、該挟持搬送装置により挟持搬送されるたばこの幹の基部側を切断する切断装置と、収穫後に幹を吊下げるときに引っ掛けるための溝を形成する溝切り装置とを設けた構成である。
【0005】
【特許文献1】
実開昭58−91237号
【0006】
【特許文献2】
特開昭62−115208号
【0007】
【特許文献3】
実開昭55−162522号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載のたばこ幹刈り機は、機体がコンパクトになる利点があるが、一つの前輪と一つの後輪で自走する走行機体なので、作業走行中、操縦者は、機体が横転しないようハンドルをしっかりと握っていなければならず、操縦が容易ではなかった。また、このたばこ幹刈り機は、たばこの幹を切り倒して行くものなので、あとで幹刈りされたたばこを回収するのに案外と手間がかかるものであった。
【0009】
特許文献2に記載のたばこ幹刈り機は、四輪構成の走行機体なので、特許文献1に記載のたばこ幹刈り機より機体の操縦が容易である。また、このたばこ幹刈り機は、特許文献1に記載のもののようにたばこの幹を切り倒して行くものではなく、幹刈りされたたばこは、作業者が取上げて機体に設けた受け枠に載せて行けるようになっている。しかしながら、案内装置と切断装置が機体前方に突出した位置に配置しているので、機体進行とともに畝間の谷部を歩行しながら作業する作業者は、前輪の前方を歩行しながら、切断装置により切断されたたばこの幹を切断後直ちに取り上げなければならず、従って、作業者は後を向きで歩行しながら作業を行う形態となる。このため、甚だ作業がしにくく、速い速度で作業走行することもできず、よって、作業能率の悪いものであった。また、このものは、切断装置によってたばこの幹が切断された後に直ちにたばこを取上げないと、案内装置の間を落下してしまって容易に取り出せなくなる場合がある。
【0010】
特許文献3に記載のたばこ幹刈り機は、たばこを挟持搬送する装置を設けているので、特許文献2に記載のもののように、切断されたたばこの幹を切断後直ちに取り上げなければならないものではなく、切断されたたばこは挟持搬送装置の搬送終端部から排出されるものとなっている。そして、このたばこ幹刈り機は、操縦者が乗車する乗用型の走行機体としたものなので、上記特許文献1及び特許文献2に記載のたばこ幹刈り機のようなコンパクトな機体構成とするには限界があり、畝端で機体を旋回させて隣の畝に移動するのが迅速に行い難い。また、幹刈りされたたばこは、非常に嵩張るものなので、一つの畝の作業が終了するまで幹刈りされたたばこを全て積載して移動するには、かなり大きな積載部を設けなければならず、一層、機体が大型になる。
【0011】
そこで、本発明は、小回り等が容易に行えるコンパクトな機体構成とし、且つ、幹刈りされた作物を作業者が容易に取上げられて、能率良く作業が行えるようにし、また、切断後に圃場に残る残幹が機体底部に接触しにくくして軽快に作業走行できるようにすることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を講じるものである。
請求項1記載の発明は、左右一対の前輪と左右一対の後輪を備えて畝を跨いで自走する走行機体を設け、該走行機体の後部にエンジンとミッションケースと歩行操縦用のハンドルを設け、該ミッションケースの前側で機体平面視で左右の車輪より機体中央側に、作物の幹を機体に対し後方に挟持搬送する挟持搬送装置と該挟持搬送装置により挟持搬送される作物の幹の基部側を切断する切断装置を設け、前記挟持搬送装置の挟持搬送終端部を前記後輪前端位置より後側に位置するように設けるとともに、該挟持搬送装置の挟持搬送終端部の下方に、挟持搬送装置の挟持搬送終端部から排出される作物の幹の下端部を下方から支持可能な受け台を配置し、前記ミッションケースの受け台上面より上側個所から取出した動力を、受け台より下方に伝動する第一伝動部と、該下方伝動部の下部から受け台の下方を通過して前側に伝動する第二伝動部を介して挟持搬送装置の後部に設けた駆動軸に伝動する構成としたことを特徴とする作物幹刈り機としたものである。
【0013】
請求項2記載の発明は、前記第一伝動部と前記第二伝動部を、挟持搬送装置の挟持個所に対して機体左右方向において左右両側方に設け、ミッションケースの受け台上面より上側個所から取出した動力を、左右それぞれの第一伝動部と第二伝動部を経由して挟持搬送装置の左右一対の無端体を駆動する左右の駆動軸に伝動する構成としたことを特徴とする請求項1記載の作物幹刈り機としたものである。
【0014】
請求項3記載の発明は、第一伝動部の左右間隔を上側が狭く下側が広くなるように設けたことを特徴とする請求項2記載の作物幹刈り機としたものである。
【0015】
【作用】
請求項1記載の作物幹刈り機は、左右一対の前輪と左右一対の後輪を備えた走行機体が畝を跨いで自走し、挟持搬送装置が作物の幹を機体に対し後方に挟持搬送し、また、挟持搬送される作物の幹の基部側を切断装置が切断する。切断された作物は、後輪前端位置より後側に位置する挟持搬送装置の挟持搬送終端部から排出される。作業者は、既に幹刈りされた畝と作業中の畝との間の谷部を歩行し、且つ、後輪の後方寄りを歩行しながら、挟持搬送装置の挟持搬送終端部から排出されるたばこの幹を掴んで取上げ、複数本づつまとめて圃場に置いていく。また、作業者が、挟持搬送装置の挟持搬送終端部から排出されるたばこの幹を取上げるとき、幹を掴むタイミングが遅れても、受け台で幹の下端部が支持され、更に、幹の下端部を受け台上を滑らせるようにして機体側方に移動させてたばこの幹を取上げることもできる。挟持搬送装置への伝動は、ミッションケースの受け台上面より上側個所から取出された動力を、受け台より下方に伝動する第一伝動部と、該下方伝動部の下部から受け台の下方を通過して前側に伝動する第二伝動部を介して挟持搬送装置の後部に設けた駆動軸に伝動する。
【0016】
請求項2記載の作物幹刈り機では、挟持搬送装置への伝動は、ミッションケースの受け台上面より上側個所から取出された動力を、挟持搬送装置の挟持個所に対して機体左右方向において左右両側方に設けた左右の第一伝動部と左右の第二伝動部を経由して挟持搬送装置の左右一対の無端体を駆動する左右の駆動軸に伝動する。請求項3記載の作物幹刈り機では、更に、第一伝動部の上側の左右間隔は狭く下側の左右間隔は広くなっている。
【0017】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、歩行型の機体構成となって、コンパクトで小回りがきき、作業性の良好なものとなる。また、挟持搬送終端部が後輪前端位置より後側に位置するように設けたので、後輪の後方寄りを前向きに歩行しながら、挟持搬送装置の挟持搬送終端部から排出されるたばこの幹を掴んで取上げ圃場に置いていけるので、作業が容易に行え、能率良く作業が行える。また、挟持搬送装置の挟持搬送終端部の下方には、挟持搬送装置の挟持搬送終端部から排出されるたばこの幹の下端部を下方から支持可能な受け台を配置しているので、作業者が、挟持搬送装置の挟持搬送終端部から排出されるたばこの幹を取上げるとき、幹を掴むタイミングが遅れても、受け台で幹の下端部が支持されるので、幹が落下してしまうことがなくたばこの幹の取上げが適確に行え、高速での作業も良好に行える。更に、前記ミッションケースの受け台上面より上側個所から取出した動力を、受け台より下方に伝動する第一伝動部と、該下方伝動部の下部から受け台の下方を通過して前側に伝動する第二伝動部を介して挟持搬送装置の後部に設けた駆動軸に伝動する構成としたので、ミッションケースをコンパクトに構成し且つ機体の高い位置に配置し、更に受け台の位置を適確な高さに設定しながらも、走行速に比例して回転するミッションケース内の動力を挟持搬送装置に伝動して適確な幹刈り作業が行え、且つ、切断後に圃場に残る残幹が機体底部側に接触しにくくなって軽快に作業走行できる。
【0018】
請求項2記載の発明は、更に、前記第一伝動部と前記第二伝動部を、挟持搬送装置の挟持個所に対して機体左右方向において左右両側方に設け、ミッションケースの受け台上面より上側個所から取出した動力を、左右それぞれの第一伝動部と第二伝動部を経由して挟持搬送装置の左右一対の無端体を駆動する左右の駆動軸に伝動して、挟持搬送装置の左右一対の無端体を効率良く駆動できるものでありながら、下側にのびる左右の第一伝動部に残幹が接触しにくく軽快に作業走行できるものとなる。
【0019】
そして、請求項3記載の発明は、第一伝動部の左右間隔を上側が狭く下側が広くなるように設けたので、機体に対する残幹の左右方向の位置が変化しても、下側にのびる左右の第一伝動部に残幹が接触しにくくなって、一層軽快な作業走行が行えるものとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態としてのたばこ幹刈り機を以下に説明する。
たばこ幹刈り機は、図1〜4に示すように、左右一対の前輪1,1と左右一対の後輪2,2を備えて畝を跨いで自走する走行機体3を設け、該走行機体3の後部に歩行操縦用のハンドル4を設け、該歩行操縦用のハンドル4の前側で機体平面視で左右の車輪1,1,2,2の間に、たばこの幹Tを機体に対し後方に挟持搬送する挟持搬送装置5と該挟持搬送装置5により挟持搬送されるたばこの幹Tの基部側を切断する切断装置6を設け、前記挟持搬送装置5は、機体側面視で機体の前輪配置側から後輪配置側にかけて配置するとともに、挟持搬送装置5の挟持搬送終端部5Eが後輪前端位置より後側に位置するように設けた構成としている。また、前記歩行操縦用のハンドル4の左右両端部が左右の後輪2,2よりも左右方向内側に位置するように設けた構成としている。
【0021】
走行機体3は、機体後部に第一エンジン7を設置し、該第一エンジン7の前側にミッションケース8を設けている。このミッションケース8の左右両側部に、下方にのびる第一走行伝動ケース9,9を装着し、この第一走行伝動ケース9,9の下部一側部に第二走行伝動ケース10,10を横軸心回りに回動可能に取付け、この第二走行伝動ケース10,10の先端側一側部に後輪車軸11,11を突出させてそれに後輪2,2を取付けている。後輪2,2は、第一エンジン7の動力がミッションケース8内の伝動機構と、第一走行伝動ケース9,9及び第二走行伝動ケース10,10内の伝動機構を経由して伝達され、駆動回転される構成となっている。
【0022】
また、左右の後輪2,2と左右の前輪1,1は機体に対して上下動できる構成として、挟持搬送装置5と切断装置6を備えた幹刈作業部Wの高さを、畝Uの高さに対応して適宜修正できるように設けている。本例では、具体的に、後輪2,2を取付けた左右の第二走行伝動ケース10,10と昇降調節機構11,11とを連結し、昇降調節機構11,11の操作により第二走行伝動ケース10,10が回動して後輪2,2が上下する構成としている。具体的には、第二走行伝動ケース10,10の第一走行伝動ケース9,9への回動可能な取付け部に第一アーム12,12を設け、該第一アーム12,12の先端部と機体の左右に設けた支持フレーム4b,4bとを伸縮ロッド13,13で連結した構成としている。伸縮ロッド13,13の伸縮動作は、人為操作具11a,11aを操作することにより動作し、伸縮ロッド13,13が短くなるよう操作すると、第二走行伝動ケース10,10が上昇回動して後輪2,2が上昇し、伸縮ロッド13,13が長くなるよう操作すると、第二走行伝動ケース10,10が下降回動して後輪2,2が下降する。左右の後輪2,2を互いに異なる高さに設定すれば、圃場の左右方向の傾斜に対応して、挟持搬送装置5と切断装置6を備えた幹刈作業部Wの左右方向の姿勢を適宜修正することができる。なお、本例では、手動操作によって調整する機構としているが、機体の対地姿勢を検出するセンサと車輪を昇降駆動する油圧機構とを設けて自動調節する構成とすることもできる。
【0023】
走行機体3の前部には、遊転輪で構成した左右の前輪1,1を機体に対して上下高さ調節可能に取付けている。本例では、後輪2,2の上下調節と連動して同じ方向に上下調節されるように左右同じ側の前輪と後輪とを連結し、幹刈作業部Wの上下高さを調節したときに前後方向の姿勢が大きく変動しないように設けている。具体的には、第二走行伝動ケース10,10の第一走行伝動ケース9,9への回動可能な取付け部に、前記第一アーム12,12と一体的に回動する第二アーム14,14を設け、左右の前輪1,1の前輪車軸1a,1aを設けた前輪支持部材1b,1bの機体フレームに対し回動自在に取付けている取付け部に、前輪支持部材1b,1bと一体的に回動する連動アーム15a,15aを設け、該連動アーム15a,15aの先端部と前記第二アーム14,14の先端部とを連結ロッド15b,15bで連結し、第二走行伝動ケース10,10と前輪支持部材1b,1bとが同じ方向に連動して上下動するようになっている。
【0024】
なお、前輪支持部材1b,1bを伸縮調節可能に設けているので、前後方向に傾斜する圃場を作業走行したときに、垂直方向に向ってのびる幹を水平に切断できるように幹刈作業部Wの前後姿勢を調節することが可能となる。また、前後の車輪を左右位置調節可能に設けることにより、畝幅の広狭に対応して車輪の接地位置を適正に調節可能となる。
【0025】
走行機体3には、前輪1側から後輪2側にわたって前後にのびる左右のフレーム16,16を設けている。該フレーム16,16に対して、挟持搬送装置5と切断装置6を備えた幹刈作業部Wが着脱可能に装着された構成としている。また、左右のフレーム16,16の各前部に、側面視で上面部が後上がり傾斜に平面視で前側ほど幅狭く形成した分草体17,17を装着し、機体進行に伴い前方から挟持搬送装置5の挟持個所に入ってくる作物の下側の葉を持上げて、下側の葉を挟持搬送装置5が挟持しないように設けている。フレーム16,16の後部は、ミッションケース8の下部と第一走行伝動ケース9の内側部とに取付部材を介して取付けて固定している。また、ハンドル4の支持フレーム4aは下方に屈曲して前記左右の支持フレーム4b、4bに固着している。
【0026】
幹刈作業部Wは、本例では、以下のように構成している。挟持搬送装置5は、走行機体3を駆動する前記第一エンジン7の動力によって駆動する構成としている。従って、挟持搬送装置5を走行速に比例して回転駆動でき、刈取りする幹を直立姿勢を維持しながら挟持搬送して、切断装置6による幹切断が適確な姿勢で行われ、良好に幹刈り作業が行える。一方、走行機体3の駆動負荷と挟持搬送装置5の駆動負荷よりも格段に大きい駆動負荷が生じる切断装置6は、前記第一エンジン7とは別に搭載した第二エンジン18の動力によって駆動する構成としている。これにより、切断時の過負荷によって、切断装置6とともに走行機体3と挟持搬送装置5とが停止して刈取不能状態となる事態が生じにくくなり、能率良く刈取作業が行える。なお、単一のエンジンで、走行機体と幹刈作業部全体を駆動する構成として、切断時の過負荷でできるだけ作業中断しないようにするため馬力が大きいものにすると、比較的駆動負荷が小さい走行機体と挟持搬送装置とを余分な馬力で駆動することになり、結果として、馬力ロスが生じるが、上記の駆動構成とすることにより、馬力ロスが少なく抑えながら馬力アップが図れる。
【0027】
更に具体的な構成を説明する。前記フレーム16の左右一側(図示では左側)前部に第二エンジン18を搭載し、また、円盤状の切断刃で構成した構成した切断装置6を、前記フレーム16に装着した切断刃駆動ケース19から上方に突出させた駆動軸に取り付けている。切断刃駆動ケース19の入力軸にはプーリ19aを取付け、このプーリ19aと第二エンジン18の出力軸に取付けたプーリ18aとに伝動ベルト20を巻き掛けて、第二エンジン18の動力が切断刃駆動ケース19内に伝動して前記駆動軸が駆動回転され切断装置6が回転する構成としている。また、切断装置6の後側には、収穫後にたばこの幹を吊下げるときに引っ掛けるための溝を形成する溝切り装置21を設けている。この溝切り装置21は、上下に2枚溝巾に対応した上下間隔で円盤状の切断刃を前記フレーム16に装着した溝切り刃駆動ケース22から上方に右側傾斜状態で突出させた駆動軸に取り付けている。溝切り刃駆動ケース22の入力軸にはプーリ22aを取付け、このプーリ22aと切断刃駆動ケース19の入力軸に取付けたプーリ19bとに伝動ベルト23を巻き掛けて、第二エンジン18の動力が溝切り刃駆動ケース22内に伝動して前記駆動軸が駆動回転され溝切り装置21が回転する構成としている。なお、切断装置6により切断されて挟持搬送装置5により挟持搬送される幹の下部を更に設定寸法短くするための第二切断装置を切断装置6より後側或は切断装置6と前後方向同位置に設けると、残幹を短く切断するとともに、刈り取ったたばこの幹の下部が、挟持搬送装置5の搬送中或は搬送終端部から後方に排出されるときに引っかかりにくくすることができる。
【0028】
挟持搬送装置5は、左右に且つ上下二段に設けた挟持搬送チェン24L,24R;25L,25Rが、機体の左右中央側部位が機体後方に移動するように駆動回転される構成としたものである。左右の挟持搬送チェン24L,24R;25L,25Rは、機体の左右中央側において、たばこの幹を適宜挟持し得るよう適宜設定した左右間隔をあけて配置されている。なお、本例では、挟持搬送チェン24L,24R;25L,25Rのチェン連結プレートが回転外周方向に山形に突出する突起を有するものに形成しており、機体の左右中央側において左右の挟持搬送チェン24L,24R;25L,25Rのチェン連結プレートの上記突起がたばこの幹を適確に挟持して搬送するようになっている。
【0029】
挟持搬送装置5の左右の上下挟持搬送チェン24L,24R;25L,25Rは、前記左右のフレーム16,16の前部に設けた左右の縦軸26a,26aに回転自在に取付けた従動スプロケット26,26;26,26と、前記左右のフレーム16,16の後部に設けた左右の挟持搬送駆動ケース27,27から上方に突出させた駆動軸28a,28aに取付けた駆動スプロケット28,28;28,28とに巻き掛け、更に、テンションローラ29,29;29,29を挟持搬送チェン24L,24R;25L,25Rの各周回内側から周回外側に押圧するように接当させて設け、また、左右挟持搬送チェン24L,24R;25L,25Rの左右中央側は、たばこの幹を挟持し搬送するときにチェンが左右外方に逃げないように且つ上下にずれないように支持するチェン支持部材30,30;30,30をチェンの周回内側から接当するように設けている。左右の挟持搬送駆動ケース27,27には、ミッションケース8から取出した動力を伝動手段を介して伝動している。
【0030】
挟持搬送装置5の挟持搬送終端部5Eの下方には、挟持搬送装置5の挟持搬送終端部5Eから排出されるたばこの幹Tの下端部を下方から支持し得る受け台31を配置している。これにより、作業者が、挟持搬送装置5の挟持搬送終端部5Eから排出されるたばこの幹Tを取上げるとき、幹Tを掴むタイミングが遅れても、受け台31で幹Tの下端部が支持されるので、幹Tが落下してしまうことがなくたばこの幹Tの取上げが適確に行え、高速での作業も良好に行える。なお、挟持搬送装置5の挟持搬送終端部5Eから排出されるたばこの幹Tの下端部が受け台31により下方から支持され得るには、受け台31の高さを、切断装置6の切断高さに対し同高さ或はそれよりも低く設定する必要がある。前記第二切断装置を装備した場合は、第二切断装置の切断高さに対し同高さ或はそれよりも低く設定する。
【0031】
また、この受け台31は、挟持搬送装置5の挟持搬送終端部5Eの下方から後方に延設するとともに、挟持搬送装置5の後端部左右両外側部より左右外方に延設している。これにより、作業者が、挟持搬送装置5の挟持搬送終端部5Eから排出されるたばこの幹Tを取上げるとき、幹Tの下端部を受け台31上を滑らせるようにして機体側方に移動させてたばこの幹Tを取上げることができるので、重量の重いたばこを繰り返し取上げて圃場に置いていく作業が楽に行えるようになって、労力軽減を図るものとなる。
【0032】
更に、左右外方に延設した受け台31の左右端は、左右の後輪2,2より内側に位置するように配置しているので、作業者が、後輪の後側よりに立って挟持搬送装置5の挟持搬送終端部5Eから排出されるたばこの幹Tを取上げようとして、手を挟持搬送終端部5Eに向ってのばすときに体が機体側に寄っても受け台31が邪魔にならず容易にたばこの幹Tを取上げられて作業が能率良く行える。
【0033】
挟持搬送装置5の後端後方には、左右両外方に通じる通路Sを形成している。作業者は、挟持搬送装置5の挟持搬送終端部5Eから排出されるたばこの幹Tを掴んで当該通路Sを通過させて左右外方に引き出せるので、刈取られたたばこの幹Tの取出しが容易に行え、作業が能率良く行える。具体的には、挟持搬送装置5の後端個所と、受け台31の後端部からカバー32が上方に立ち上がる個所との前後間の巾をたばこの幹Tが起立姿勢で左右方向に通過可能な巾を有するように設ける。また、この間隔部において受け台31の前後巾も同様な巾を少なくとも有するものとする。なお、上記の前後間の巾は、たばこの幹T2本相当分(具体的には7〜10cm)の巾とすると、一層、たばこの幹Tの左右外方への引き出しが容易となる。
【0034】
受け台31の後側には、ミッションケース8等の伝動部の上方を覆うカバー32を設けている。また、挟持搬送装置5の上方及び左右両側方は、作業部カバー33,33で覆っている。第二エンジン18の上方と左右外側方及び前方を第二エンジンカバー34で覆っている。
【0035】
ミッションケース8から挟持搬送装置5の後部に設けた駆動軸28a,28aへの伝動構成は以下のように構成している。即ち、ミッションケース8の受け台31上面より上側個所から取出した動力を、受け台31より下方に伝動する第一伝動部35と、該下方伝動部35の下部から受け台31の下方を通過して前側に伝動する第二伝動部36を介して挟持搬送装置5の後部に設けた駆動軸28a,28aに伝動する構成としている。また、前記第一伝動部35と前記第二伝動部36を、挟持搬送装置5の挟持個所(左右の挟持搬送チェン24L,24R;25L,25Rの対向部)に対して機体左右方向において左右両側方に設け、ミッションケース8の受け台31上面より上側個所から取出した動力を、左右それぞれの第一伝動部35と第二伝動部36を経由して挟持搬送装置5の左右一対の無端体(左右の挟持搬送チェン24L,24R;25L,25R)を駆動する左右の駆動軸28a,28aに伝動する構成としている。更にまた、第一伝動部35の左右間隔を上側が狭く下側が広くなるように設けている。
【0036】
更に、本例の具体構成を説明すると、まず、ミッションケース8の受け台31上面より上側個所から伝動軸37を取出して第一伝動部35の上部に導入させている。第一伝動部35の上部に導入された動力は、左右に配置し互いに噛み合う歯車G1,G1の一方の軸を駆動回転し、該歯車G1,G1の噛み合いにより他方側の歯車の軸を逆回転して左右に動力を分配する。左右の歯車G1,G1の軸にはそれぞれスプロケットS1,S1を取り付け、そのスプロケットS1,S1と、第一伝動部35の下部に設けたスプロケットS2,S2とに伝動チェンC1,C1を巻き掛けて、これにより、第一伝動部35の上部で左右に分かれた回転動力は左右の第一伝動部35の下部に伝達される。そして、左右の第一伝動部35の下部に設けた各スプロケットS2,S2の軸を前方に突出延長させた第二伝動部36,36が挟持搬送駆動ケース27,27の入力軸にユニバーサルジョイントを介して連結して、挟持搬送駆動ケース27,27内に伝動し、挟持搬送装置5の後部に設けた駆動軸28a,28aを駆動する。
【0037】
上記のように構成したたばこ幹刈り機を用いてたばこの幹刈り作業を行う場合、このたばこ幹刈り機は、図5に示すように、左右一対の前輪1,1と左右一対の後輪2,2を備えた走行機体3が畝Uを跨いで自走し、挟持搬送装置5がたばこの幹Tを機体に対し後方に挟持搬送し、また、挟持搬送されるたばこの幹Tの基部側を切断装置6が切断する。幹が切断されたたばこは、後輪前端位置より後側に位置する挟持搬送装置5の挟持搬送終端部5Eから排出される。作業者は、既に幹刈りされた畝U’と作業中の畝Uとの間の谷部Vを歩行し、且つ、左右一方側の後輪2の後方寄りを歩行しながら、挟持搬送装置5の挟持搬送終端部5Eから排出されるたばこの幹Tを片手で掴んで取上げ、その後、他方側の手に持ち替えて、既に幹刈りされた畝U’上に置いていく。このとき、一本一本ばらばらに置いていくと後で幹刈りしたたばこを回収するときに一本一本移動しながら回収しなければならないので、作業能率が悪くなる。しかし、上記のように幹刈りされたたばこを畝上に置いていくとき、図例のように複数本づつまとめて圃場に置いていくと、後で幹刈りしたたばこを回収するのが能率良く行える。上記のようにたばこ幹刈り機を構成したことにより、このような置き方も容易に行えるようになり、たばこの収穫作業が格段に能率良く行えるようになる。なお、次の畝に移って幹刈り作業を行うときには、作業者は、機体後方に移動してハンドル4を手でもって機体を操縦する。機体を旋回させるときには、ハンドル4を押し下げると、前輪1,1を上昇させて左右の後輪2,2のみによる二輪接地状態となり、機体の旋回が容易に行える。また、このとき、左右の後輪2,2を下降させておけば、ハンドル4を押し下げ時のハンドル高さが適当な高さになって楽な姿勢で機体を旋回させる操縦が行える。そして、次の畝に移ったら、上記のような作業を再開する。このとき、作業者は前の畝で作業していたときとは機体の反対側に立って歩行移動しながら上記のような作業を行うことになるが、この場合も上記と同じように能率良く作業が行える。
【0038】
以上のように、このたばこ幹刈り機は、歩行型の機体構成となって、コンパクトで小回りがきき、作業性の良好なものとなる。また、挟持搬送終端部5Eが後輪前端位置より後側に位置するように設けたので、後輪の後方寄りを前向きに歩行しながら、挟持搬送装置5の挟持搬送終端部5Eから排出されるたばこの幹Tを掴んで取上げ圃場に置いていけるので、作業が容易に行え、能率良く作業が行える。
【0039】
更に、このたばこ幹刈り機は、機体後部側に設けたハンドル4の左右両端部が左右の後輪2,2よりも左右方向内側に位置するように設けたものなので、作業中、後輪2,2の後方寄りに立つ作業者にとってハンドル4が邪魔になりにくく、作業が一層容易に行えるものとなる。
【0040】
また、このたばこ幹刈り機は、以下のように構成したものである。即ち、左右一対の前輪1,1と左右一対の後輪2,2を備えて畝Uを跨いで自走する走行機体3を設け、該走行機体3の後部に歩行操縦用のハンドル4を設け、該歩行操縦用のハンドル4の前側で機体平面視で左右の車輪1,1,2,2の間に、たばこの幹Tを機体に対し後方に挟持搬送する挟持搬送装置5と、該挟持搬送装置5により挟持搬送されるたばこの幹Tの基部側を切断する切断装置6を設け、前記挟持搬送装置5は、機体側面視で機体の前輪配置側から後輪配置側にかけて配置するとともに、挟持搬送装置5の挟持搬送終端部5Eが後輪前端位置より後側に位置するように設け、エンジン7とミッションケース8を挟持搬送装置5の挟持搬送終端部5Eより後側に配置した構成としている。これにより、ミッションケース8の下方の空間と、幹刈作業部Wの下方の空間を充分に確保できて、刈取った後に畝U上に残る残幹が機体に接触することが少なくなり、よって、軽快に作業走行できて、能率良く作業が行える。
【0041】
このたばこ幹刈り機は、また、切断装置6は、機体側面視で挟持搬送装置5の挟持搬送始端部5Sより後側で挟持搬送終端部5Eより前側に配置するとともに、切断装置6の幹刈作用位置が、機体前後方向において、前輪車軸1a位置より後側で、後輪車軸10より前側になるように設けたので、切断装置6の幹刈作用個所が、四つの車輪1,1,2,2でしっかりと支持された状態となるので、機体の直進走行が乱れ難く、そのぶん機体の進路修正操作が少なくて済み、能率良く作業が行える。
【0042】
また、たばこの幹Tの基部側を切断する切断装置6とともに、収穫後に幹を吊下げるときに引っ掛けるための溝を形成する溝切り装置18を設け、該溝切り装置18の溝切り作用位置が、機体前後方向において前輪車軸1a位置より後側で後輪車軸10より前側になるように設けたので、幹刈り後に吊下げ乾燥するときに使用する引っ掛け溝を幹刈時に幹に形成でき、しかも、その溝を形成する溝切り装置18が幹の一側方から溝切り作用する個所が、四つの車輪1,1,2,2でしっかりと支持された状態となるので、機体の直進走行が乱れ難く、そのぶん機体の進路修正操作が少なくて済み、能率良く幹刈収穫作業が行える。
【0043】
このたばこ幹刈り機は、また、ミッションケース8の受け台31上面より上側個所から取出した動力を、受け台31より下方に伝動する第一伝動部35と、該下方伝動部35の下部から受け台31の下方を通過して前側に伝動する第二伝動部36を介して挟持搬送装置5の後部に設けた駆動軸28a,28aに伝動する構成としたので、ミッションケース8をコンパクトに構成し且つ機体の高い位置に配置し、更に受け台31の位置を適確な高さに設定しながらも、走行速に比例して回転するミッションケース8内の動力を挟持搬送装置5に伝動して適確な幹刈り作業が行え、且つ、切断後に圃場に残る残幹が機体底部側に接触しにくくなって軽快に作業走行できる。
【0044】
更に、前記第一伝動部35と前記第二伝動部36を、挟持搬送装置5の挟持個所に対して機体左右方向において左右両側方に設け、ミッションケース8の受け台31上面より上側個所から取出した動力を、左右それぞれの第一伝動部35,35と第二伝動部36,36を経由して挟持搬送装置5の左右一対の無端体24L,24R;25L,25Rを駆動する左右の駆動軸28a,28aに伝動して、挟持搬送装置5の左右一対の無端体24L,24R;25L,25Rを効率良く駆動できるものでありながら、下側にのびる左右の第一伝動部35,35に残幹が接触しにくく軽快に作業走行できるものとなる。
【0045】
そして、第一伝動部35,35の左右間隔を上側が狭く下側が広くなるように設けたので、機体に対する残幹の左右方向の位置が変化しても、下側にのびる左右の第一伝動部35,35に残幹が接触しにくくなって、一層軽快な作業走行が行えるものとなる。
【0046】
ところで、前記特許文献2に記載されたもののように、たばこ幹刈り機に幹刈りしたたばこを積載する積載部を設けたものがあるが、畝一つ分刈取ったたばこを積載するには充分な積載量を有してはいないので、畝の途中で、満載になったたばこを下ろさなければならず、作業能率の向上は充分に図れない。また、前記特許文献3に記載されたもののように、大きな積載部を設けると、たばこ幹刈り機自体が大型のものとなって、次の畝に移行するとき小回りがきかず、作業性が悪いものとなる。そこで、作物幹刈り機を、コンパクトで小回りがきき、作業性の良好なものに構成し、且つ、幹刈りした作物を多量に積載して畝端まで運搬できるようにして、幹刈り作業の能率向上を図るという課題が浮かび上がる。
【0047】
これに対し、作物幹刈り機を上記たばこ幹刈り機のように構成すると、コンパクトで小回りがきき、作業性の良好なものとなる。しかし、このたばこ幹刈り機を用いた幹刈り作業において、前記のように幹刈りしたたばこを圃場に置いていきながら作業を進めていくと、圃場に置いていったたばこの幹を後で回収し運搬しなければならない。そこで、図6に示すように、上記のように構成したたばこ幹刈り機Aと略同速度でたばこ幹刈り機Aの側方を伴走する作物運搬車Bに幹刈りしたたばこを積載しながら作業を進めていくようにすれば、幹刈りしたたばこの運搬が能率良く行えるようになる。そして、このような作業を能率良く行えるようにするために、作物運搬車Bを、以下のように構成する。
【0048】
この作物運搬車Bは、図7〜9に示すように、機体を自走させるための駆動走行部51,51を左右に備えた走行装置52と、上面に積載物を積載可能とする積載部53と、駆動走行部51,51の駆動及び停止等の操作を行う操縦部54と、前記積載部53上に積み降ろし自在とした下部に遊転輪55a…を有する作物収容台車55,55とを備え、該作物収容台車55,55は、積載部53上に積載した状態で作物運搬車Bの前後進方向の前後の側部に上方に立ち上がる仕切り部56,56を有するように設けるとともに、作物運搬車Bの前後進方向に対して左右の側部には、少なくともその一側部については上方に立ち上がる仕切り部を有しないで開放部57が形成されるように設けたものとしている。図例では、積載部53上に積載した状態で作物運搬車Bの前後進方向に対して左右一側部に仕切り部を設けないで開放部57を形成し、左右他側部には、仕切り部を形成したものとしている。左右他側部も仕切り部を設けないで開放部を形成しても良い。尚、上記駆動走行部51,51は、図例では、クローラ式走行部により構成しており、又、それに代えて、駆動車輪により構成することもできる。
【0049】
従って、上記構成とした作物運搬車Bは、積載部を備えない作物幹刈り機Aの側方を作物幹刈り機Aと略同速度で且つ同じ方向に畝U”を跨いで走行する。積載部53上に積載された作物収容台車55,55は、作物幹刈り機Aが走行する側に開放部57,57が位置するように積載される。作業者は、作物幹刈り機Aと作物運搬車Bとの間に位置し、作物幹刈り機Aの後輪2の後側の谷部Vを歩行しながら作物幹刈り機Aが幹刈りした作物の幹の基部側を片手で掴んで取上げ、そして、反対側の手に持ち替えて作物運搬車Bの作物収容台車55,55上に積み込む。このとき、開放部57,57が作物幹刈り機A側の向けて形成されているので、作物収容台車55,55上への積み込みが容易に行える。畝端に到達したら、作物運搬車Bの近くにトラックCを停車させ、作物運搬車Bの積載部53上に積載した作物収容台車55,55をトラックCの荷台60上に移動することで、幹刈りした作物のトラックCへの積み込みが容易に行える。後は、トラックCを運転して所定の格納場所に運搬する。なお、作物収容台車55,55をトラックCの荷台60上に移動するとき、図10に示すように、積載部53の昇降機構58を設け、これにより積載部53を上昇させてトラックCの荷台60の高さと略同高さに調節するると、作物収容台車55,55のトラックCの荷台60上への移動が容易且つ迅速に行える。また、図11,12に示すように、作物運搬車Bを、積載部53上に作物収容台車55,55を積載した状態で、トラックCの荷台60上に積載可能となるように、作物運搬車Bの左右幅及び前後幅、上下高さを設定することで、作物運搬車Bの圃場までの移動及び作物運搬車Bの圃場から格納場所への移動が容易且つ迅速に行える。
【0050】
よって、作物幹刈り機Aを、コンパクトで小回りがきき、作業性の良好なものに構成しつつ、且つ、幹刈りした作物は、作物幹刈り機Aの側方を伴走させた作物運搬車Bに多量に積載して畝端まで運搬できて、幹刈り作業の能率向上が図れる。また、幹刈りした作物は、作物運搬車Bの積載部53上に積載した作物収容台車55,55の中に積載するので、作物収容台車55,55が満杯になって所定の格納場所にトラックC等で運搬する際に、作物運搬車BからトラックC等の荷台に幹刈りした作物を容易に積み替えられる。更に、作物収容台車55,55は、積載部53上に積載した状態で作物運搬車Bの前後進方向の前後の側部に上方に立ち上がる仕切り部56,56を有するように設けるとともに、作物運搬車Bの前後進方向に対して左右の側部には、少なくともその一側部については上方に立ち上がる仕切り部を有しないで開放部57が形成されるように設けたので、作物幹刈り機Aが幹刈りした作物を作物運搬車Bの作物収容台車55,55上に積み込むのが容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】たばこ幹刈り機の側面図。
【図2】たばこ幹刈り機の平面図。
【図3】たばこ幹刈り機の前部側の部分縦断面図。
【図4】たばこ幹刈り機の後部側の部分縦断面図。
【図5】たばこ幹刈り機による幹刈り作業状態を示す平面図。
【図6】たばこ幹刈り機と作物運搬車による幹刈り作業状態を示す平面図。
【図7】作物運搬車の側面図。
【図8】作物運搬車の平面図。
【図9】作物収容台車の斜視図。
【図10】作物運搬車からトラックへの収穫物の移動を示す背面図。
【図11】作物運搬車のトラック積載状態を示す側面図。
【図12】作物運搬車のトラック積載状態を示す平面図。
【符号の説明】
1,1 前輪
2,2 後輪
3 走行機体
4 ハンドル
5 挟持搬送装置
6 切断装置
7 エンジン(第一エンジン)
8 ミッションケース
21 溝切り装置
24L,24R;25L,25R 無端体(挟持搬送チェン)
28a,28a 駆動軸
31 受け台
35 第一伝動部
36 第二伝動部
U 畝
T たばこの幹

Claims (3)

  1. 左右一対の前輪と左右一対の後輪を備えて畝を跨いで自走する走行機体を設け、該走行機体の後部にエンジンとミッションケースと歩行操縦用のハンドルを設け、該ミッションケースの前側で機体平面視で左右の車輪より機体中央側に、作物の幹を機体に対し後方に挟持搬送する挟持搬送装置と該挟持搬送装置により挟持搬送される作物の幹の基部側を切断する切断装置を設け、前記挟持搬送装置の挟持搬送終端部を前記後輪前端位置より後側に位置するように設けるとともに、該挟持搬送装置の挟持搬送終端部の下方に、挟持搬送装置の挟持搬送終端部から排出される作物の幹の下端部を下方から支持可能な受け台を配置し、前記ミッションケースの受け台上面より上側個所から取出した動力を、受け台より下方に伝動する第一伝動部と、該下方伝動部の下部から受け台の下方を通過して前側に伝動する第二伝動部を介して挟持搬送装置の後部に設けた駆動軸に伝動する構成としたことを特徴とする作物幹刈り機。
  2. 前記第一伝動部と前記第二伝動部を、挟持搬送装置の挟持個所に対して機体左右方向において左右両側方に設け、ミッションケースの受け台上面より上側個所から取出した動力を、左右それぞれの第一伝動部と第二伝動部を経由して挟持搬送装置の左右一対の無端体を駆動する左右の駆動軸に伝動する構成としたことを特徴とする請求項1記載の作物幹刈り機。
  3. 第一伝動部の左右間隔を上側が狭く下側が広くなるように設けたことを特徴とする請求項2記載の作物幹刈り機。
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