JP4110225B2 - 無機質板の製造方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、押出成形により形成するグリーンシートを切断して目的とするサイズの無機質板を連続して製造するための無機質板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、セメントを主成分とし、これに、パルプ、ポリプロピレン繊維やビニロン繊維等の繊維、珪砂、珪石粉、フライアッシュ等のシリカ成分等と水を混合した材料を押出成形機により押出して中実又は中空部を有するグリーンシートを形成し、これを切断して養生することで建築用の外装材などとして使用される無機質板を製造する方法が知られている。
【0003】
従来にあっては、押出成形機により連続して押出したグリーンシートを連続して供給されるトレー上に載せ、トレーとトレーとの間でグリーンシートを切断し、更に、短尺品はトレー上でカットして目的とするサイズの無機質板を得て、次工程に搬送して養生等を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の従来例にあっては、トレー上でカットするので、トレーが傷つくという問題があり、更に、トレー上でカットした際に生じる端材は不要部分であるため、これを処分する必要があり、切断した際に生じる不要部分の処理に労力とコストがかかっていた。
【0005】
そこで、連続して押出成形されるグリーンシートを搬送ラインにより搬送する途中で次々と切断して連続して無機質板を形成し、この切断した無機質板を搬送ラインの前端から別経路のトレー搬送ラインに載置して搬送されてくるトレーに次々と載置して供給することを考えた。ところが、切断端部同士が突き合わされている切断された無機質板を無機質板を搬送ラインの前端から別経路のトレー搬送ラインに載置して搬送されてくるトレーに次々と載置して供給する場合、トレーへの移送のずれ等により正確に切断した無機質板を一つずつ連続して搬送されてくるトレーに移載するということができない。また、グリーンシートを切断して長さの短い無機質板を形成した場合、トレーの長さよりも無機質板の長さが短いため、同上にトレーへの移送のずれ等により正確に切断した無機質板を一つずつ連続して搬送されてくるトレーに移載するということができない。
【0006】
そこで、本発明に至る過程で、図6に示すように、押出成形機1により連続して押出成形されるグリーンシート2を搬送ラインAにより搬送する途中で、押し出されて来たグリーンシート2を切断用コンベア3により所定の搬送速度で搬送しながら搬送方向と直交する方向に切断手段4により切断して無機質板2aを連続して形成し、切断用コンベア3で搬送しながら切断した無機質板2aをフリーローラ5を介して上記搬送ラインAの後端部に設けた増速コンベアにより増速して搬送方向に隣合う無機質板2aと無機質板2aとの間に間隔をあけて、別経路のトレー搬送ラインBにより搬送されてくるトレー7に移載して次工程に搬送することを考えた。図中11はエンボスロールである。
【0007】
ところが、図6において、切断されたフリーローラ5上を搬送される無機質板2aの前端部が増速コンベア6上に位置した段階で、無機質板2aの前端部の増速コンベア6に載置されている部分は増速コンベア6による増速された搬送速度で搬送されるが、該無機質板2aの未だフリーローラ5上に載置されている部分は上記増速された搬送速度に追随できず、硬化前の柔らかい状態の無機質板2aに図7に示すようなくびれ変形が発生し、形状不良や加工代増加による歩留り悪化を生じるという問題が不可避であった。図7において符号Cは無機質板2aに生じたくびれ変形部分を示している。
【0008】
本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、押出成形機から連続して押出成形されるグリーンシートを連続して目的とする寸法に切断しながら、別経路で搬送されてくるトレー上に連続して正確にトレー上に移送するために搬送ラインの前端部で切断した無機質板を増速して切断した無機質板を間隔をあけて、別経路のトレー搬送ラインにより搬送されるトレー上に順次移送するに当たって、無機質板を増速する際に無機質板の変形を防止することができる無機質板の製造方法を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決して本発明の課題を解決するため、本発明の無機質板の製造方法は、押出成形機1によりグリーンシート2を押出して搬送ラインAにより搬送し、該搬送ラインAにより搬送する途中で押し出されて来たグリーンシート2を切断用コンベア3により所定の搬送速度で搬送しながら搬送方向と直交する方向に切断手段4により切断して無機質板2aを連続して形成し、切断用コンベア3で搬送しながら切断した無機質板2aをフリーローラ5を介して上記搬送ラインAの後端部に設けた増速コンベア6により増速して搬送方向に隣合う無機質板2aと無機質板2aとの間に間隔をあけて、別経路のトレー搬送ラインBにより搬送されるトレー7上に順次移送する方法であって、フリーローラ5上を搬送される無機質板2aの前端が増速コンベア6上に至った段階で無機質板2aを載置している部分のフリーローラ5を増速コンベア6による搬送速度と同じ搬送速度となるように強制駆動して無機質板2aをフリーローラ5から増速コンベア6に移送することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の無機質板の製造装置は、押出成形機1と、押出成形機1の前方に配置されて押出成形機1より押し出されたグリーンシート2を所定速度で搬送する切断用コンベア3と、該切断用コンベア3の上方に配置されて切断用コンベア3により所定の搬送速度で搬送されるグリーンシート2を搬送方向と直交する方向に切断して無機質板2aを連続して形成するための切断手段4と、切断用コンベア3の前方に配置されたフリーローラ5と、フリーローラ5の前方に配置され切断用コンベア3による搬送速度よりも速い搬送速度で切断された無機質板2aを搬送するための増速コンベア6と、別経路に形成されて増速コンベア6の前端から供給される無機質板2aを順次トレー7上に載せて搬送するためのトレー搬送ラインBとで構成され、フリーローラ5上を搬送される無機質板2aの前端が増速コンベア6上に至った段階で無機質板2aを載置している部分のフリーローラ5を増速コンベア6による搬送速度と同じ搬送速度となるように強制駆動するためのフリーローラ強制駆動手段8を設けて成ることを特徴とするものである。
【0011】
そして、本発明においては、押出成形機1により連続して押し出されてくるグリーンシート2を搬送方向と直交する方向に切断して次々と無機質板2aを製造することで、切断による不要部分が生じないように目的とする寸法に切断でき、また、この切断に当たって、トレー7上で切断しないので、トレー7を傷つけることがないものである。そして、上記のように連続して押し出されてくるグリーンシート2を搬送方向と直交する方向に切断して次々と目的とする寸法の無機質板2aを製造した後、切断した無機質板2aを搬送ラインAの先端部からトレー搬送ラインBの上に載せて次々と搬送されてくるトレー7上に次々と移載するに当たって、無機質板2aを増速するためにフリーローラ5から増速コンベア6上に移送する際、フリーローラ5の無機質板2aが乗っている部分を増速コンベア6と同じ速度に強制駆動させて、無機質板2aが変形することがないようにできるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明を以下添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1には本発明の無機質板2aを製造する装置の概略図が示してある。図中1は押出成形機であり、この押出成形機1の先端に金型となる口金部9が設けてあり、押出成形機1に投入された成形材料は押出成形機1の先端部に設けた口金部9から中空部を押出方向に連続して有するグリーンシート2として押し出される。図においては、口金部9の先端部の下側部が前方に向けて突出して受け部10となっており、この受け部10の上方にエンボスロール11が配置してあり、口金部9から押し出されてくるグリーンシート2の下面部を受け部10で支持しながらグリーンシート2の上面部にエンボスロール11により凹凸模様を形成するようになっている。
【0013】
図5中12は引取コンベアであってエンボスロール11の前方に配置してあり、上記エンボスロール11により凹凸模様が形成されたグリンーシート2を一定の速度で引き取るようになっており、該引取コンベア12の前方には引取コンベア12と同じ速度で移動する切断用コンベア3が配置してあり、該切断用コンベア3の上方位置に切断手段4が配設してあり、添付図面に示す実施形態においては切断手段4としてウォータジェット噴射装置が設けてあって、該ウォータジェット噴射装置から噴射するウォータジェットによりグリンーシートを搬送方向と直交する方向に切断して無機質板2aを形成するようになっている。切断用コンベア3の先端部にはフリーローラ5が配置してあり、フリーローラ5の前方には増速コンベア6が配置してある。そして、上記引取コンベア12、切断用コンベア3、フリーローラ5、増速コンベア6等により押出成形機1から押し出されたグリーンシート2を切断して搬送するための搬送ラインAが構成してある。
【0014】
上記搬送ラインAの先端部の増速コンベア6の下方には別経路のトレー搬送ラインBが配置してあり、このトレー搬送ラインBはトレー7を載せて搬送するトレー搬送コンベアにより構成してある。そして、一定長さに切断された無機質板2aがフリーローラ5を経て、増速コンベア6からトレー搬送コンベア上に載置されて搬送されるトレー7上に供給されて、次工程に移送されるようになっている。
【0015】
ここで、本発明においては、引取コンベア12の搬送速度と切断用コンベア3の搬送速度とは同じ速度となっており、連続して押し出されるグリーンシート2を引取コンベア12で連続して搬送し、更に、同じ速度で切断用コンベア3により搬送しながらウォータジェット噴射装置によりグリーンシート2を切断して目的とする寸法の無機質板2aを製造し、該切断された無機質板2aは切断直後は切断用コンベア3の搬送速度であるV1 でフリーローラ5に搬送されるものである。一方、増速コンベア6の搬送速度V2 は上記切断用コンベア3の搬送速度であるV1 よりも速い速度となっており、したがって、グリーンシート2を切断して得られた無機質板2aがフリーローラ5を介して増速コンベア6により搬送される段階では、無機質板2aが増速されて搬送されることになり、この結果、図1において切断用コンベア3上を搬送される無機質板2aと、増速コンベア6により増速されて搬送される無機質板2aとの間には間隔が生じ、この結果、切断された無機質板2a同士が前後方向に突き合わされた状態で搬送されることがなく、上記搬送ラインAの先端から上記搬送ラインAとは別経路のトレー搬送ラインBにより搬送されるトレー7上に移送するに当たって、無機質板2aが間隔をあけて移送されることになって一つのトレー7に一つの無機質板2aを確実に移送できることになる。
【0016】
つまり、切断した無機質板2aを搬送ラインAの先端部からトレー搬送ラインBの上に載せて次々と搬送されてくるトレー7上に次々と移載するに当たって、増速コンベア6により増速させて無機質板2aが間隔をあけてトレー搬送ラインB上に載って次々と搬送されてくるトレー7上に次々と移載されるので、移送誤差等を考慮してトレー7を無機質板2aよりも少し大きいサイズにしても、切断した無機質板2aを確実にトレー7に移送できるものである。また、無機質板2aを短尺に切断した場合、長尺の無機質板2aを搬送するためのサイズのトレー7を同一間隔で且つ同一速度で搬送する場合であっても、増速コンベア6の増速速度を調整することで、簡単に対応して供給できるものである。
【0017】
しかも、本発明においては、上記のようにフリーローラ5の前方に増速コンベア6を配置して無機質板2aを増速して搬送するに当たり、フリーローラ5上を搬送される無機質板2aの前端が増速コンベア6上に至った段階で無機質板2aを載置している部分のフリーローラ5を増速コンベア6による搬送速度と同じ搬送速度となるように強制駆動するためのフリーローラ強制駆動手段8を設けてある。
【0018】
以下、フリーローラ強制駆動手段8について図2乃至図5に基づいて説明する。フリーローラ5の側方の上方位置から増速コンベア6の側方の上方位置にかけて基台15が配設してあり、この基台15に一対のガイド棒16がフリーローラ5の側方の上方位置から増速コンベア6の側方の上方位置にかけてフリーローラ5及び増速コンベア6の傾斜と同じ傾斜角度で傾斜して配置してある。この一対のガイド棒16には移動体17に設けたリニアガイド18が移動自在に取付けてある。図中19は回転自在に支持されたねじ棒であって、このねじ棒19は移動体17に設けたナット部24に螺挿してある。そして、ねじ棒19は基台15に取付けたモータ20によりプーリ21、伝導ベルト22、プーリ23を介して回転するようになっており、ねじ棒19を回転することで移動体17がガイド棒16に沿って往復移動できるようになっている。ここで、移動体17は少なくとも無機質板2aの搬送方向に移動する場合には(つまりフリーローラ5側から増速コンベア6側に向けて移動する場合には)、増速コンベア6の駆動速度(つまり増速コンベア6により無機質板2aの搬送速度)と同じ速度V2 で移動するようになっている。
【0019】
移動体17にはシリンダ装置24が取付けてあり、該シリンダ装置24の上下移動するロッド25の下端部にガイド棒16と平行なバー材26が取付けてあり、該バー材26にゴムのような弾性部材により形成したガイド棒16と平行な長尺の押圧部材27が取付けてある。上記長尺の押圧部材27は複数のローラにより構成されるフリーローラ5の前後方向の長さよりも若干長く設定してあり、フリーローラ5の側端部の上方位置においてフリーローラ5の前後方向と平行な「初期位置」から、増速コンベア6の側端部の上方位置において増速コンベア6の前後方向と平行な「移動位置」まで往復移動自在となっている。
【0020】
上記バー材26に取付けられた押圧部材27は上記「初期位置」から「移動位置」まで移動する際には、シリンダ装置24により下方に押し下げられてフリーローラ5に押圧した状態で移動させられるものであり(この場合、押圧部材27が増速コンベア6の所まで移動した場合には増速コンベア6の側端部に押接するようにしてもよく、あるいは、増速コンベア6の幅を短くしたりして押圧部材27に増速コンベア6が接触しないようにしてもよい)、逆に、上記バー材26に取付けられた押圧部材27が上記「移動位置」から「初期位置」まで移動する際にはシリンダ装置24により上方に引き上げられてフリーローラ5に接しない状態で移動させられるものである。
【0021】
したがって、押圧部材27が「初期位置」から「移動位置」まで移動する時にはフリーローラ5の押圧部材27が押接している部分のローラは押圧部材27の移動速度と同じ速度で強制的に回転させられるようになっている。
しかして、押出成形機1により連続して押し出されてくるグリーンシート2を切断用コンベア3により速度V1 で搬送しながら切断手段4により搬送方向と直交する方向に切断して目的とする寸法の無機質板2aを製造し、この切断直後の無機質板2aは切断用コンベア3からフリーローラ5に上記速度速度V1 で搬送される。そして、傾斜したフリーローラ5を上記速度V1 で搬送しながら、切断された無機質板2aが増速コンベア6に至ると同時に、上記「初期位置」に待機していた押圧部材27が下降してフリーローラ5を押圧すると共に移動体17を増速コンベア6の駆動速度(つまり増速コンベア6により無機質板2aの搬送速度)と同じ速度V2 で移動するものである。これにより、押圧部材27がフリーローラ5を押圧した状態で移動することで無機質板2aを搬送している部分のフリーローラ5が増速コンベア6と同調して強制駆動させられ、一部が増速コンベア6に乗り且つ一部がフリーローラ5に乗った状態の無機質板2aの各部分を増速コンベア6及びフリーローラ5によって同じ速度V2 で搬送し、無機質板2aは、一部が増速コンベア6に乗り且つ一部がフリーローラ5に乗った状態で、増速コンベア6による搬送速度にフリーローラ5に乗っている部分が追随せずに変形するという現象が生じないようになったものである。
【0022】
上記のようにして無機質板2aは一部が増速コンベア6に乗り且つ一部がフリーローラ5に乗った状態で搬送されていって、完全に増速コンベア6に乗り移った時点で(つまり押圧部材27が「移動位置」まで来た時点で)、シリンダ装置24により押圧部材27を上昇させると共に移動体17を上記とは逆方向(つまり無機質板2aの搬送方向と反対方向)に移動させ、再び「初期位置」に押圧部材27を位置させるものである。
【0023】
そして、以降は、同様にして、次の切断された無機質板2aが傾斜したフリーローラ5を上記速度V1 で搬送しながら、切断された無機質板2aが増速コンベア6に至ると同時に、上記「初期位置」に待機していた押圧部材27が下降してフリーローラ5を押圧すると共に移動体17を増速コンベア6の駆動速度と同じ速度V2 で移動するものである。
【0024】
ここで、押出成形機1により押し出されてくるグリーンシート2を切断して無機質板2aを形成するに当たって、得られる無機質板2aの最長切断長さはフリーローラ5の前後方向の長さと略同じ長さに設定してある。添付図面に示す実施形態においては、「初期位置」で下降した場合に図2のように押圧部材27がフリーローラ5の前後方向の全長に渡って押接するようになっているので、この実施形態においては無機質板2aの切断長さはフリーローラ5の前後方向の長さとなっている。勿論、無機質板2aの切断長さに対応して「初期位置」で下降した場合における押圧部材27のフリーローラ5の前後方向の押接する長さを変えるようにしてもよい。この場合、移動体17の移動位置を変更することで簡単に「初期位置」を変更して対応することができるものである。したがってグリーンシート2を切断して無機質板2aを形成するに当たって、切断長さを変えることも可能となるものである。
【0025】
なお、押出成形機1により押し出されてくるグリーンシート2を切断する場合、無機質板2aの切断長さに応じて増速コンベア6の駆動速度や移動体17の往復移動速度を制御することで、切断された無機質板2aの長さに対応して上記のように、切断された無機質板2aを傾斜したフリーローラ5を上記速度V1 で搬送しながら、この切断された無機質板2aが増速コンベア6に至ると同時に、上記「初期位置」に待機していた押圧部材27が下降してフリーローラ5を押圧すると共に移動体17を増速コンベア6の駆動速度と同じ速度V2 で移動することができるようにタイミングを合わせることができるものである。
【0026】
なお、無機質板検出センサー(図示せず)を設けて、フリーローラ5を搬送される無機質板2aの前端部が増速コンベア6に至ったのを無機質板検出センサーで検出して、「初期位置」に位置する押圧部材27を下降させてフリーローラ5に押接すると共に移動体17を増速コンベア6側に移動させるようにし、また、該無機質板2aがフリーローラ5から離れたのを無機質板検出センサーにより検出して「移動位置」を知って、押圧部材27を上昇させると共に移動体17をフリーローラ5側に移動させて再び「初期位置」に復帰させるようにしてもよいものである。
【0027】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明にあっては、上述のように、押出成形機によりグリーンシートを押出して搬送ラインにより搬送し、該搬送ラインにより搬送する途中で押し出されて来たグリーンシートを切断用コンベアにより所定の搬送速度で搬送しながら搬送方向と直交する方向に切断手段により切断して無機質板を連続して形成し、切断用コンベアで搬送しながら切断した無機質板をフリーローラを介して上記搬送ラインの後端部に設けた増速コンベアにより増速して搬送方向に隣合う無機質板と無機質板との間に間隔をあけて、別経路のトレー搬送ラインにより搬送されるトレー上に順次移送するので、押出成形機から連続して押出成形されるグリーンシートを連続して目的とする寸法に切断しながら、別経路で搬送されてくるトレー上に連続して正確にトレー上に移送することができるものであり、このように、トレーに移送する前に目的とする寸法に移送するので、従来のように切断により生じた不要部分が発生せず、また、切断によってトレーを傷つけないものであり、しかも、フリーローラ上を搬送される無機質板の前端が増速コンベア上に至った段階で無機質板を載置している部分のフリーローラを増速コンベアによる搬送速度と同じ搬送速度となるように強制駆動して無機質板をフリーローラから増速コンベアに移送するので、無機質板を増速するためにフリーローラから増速コンベア上に移送する際、フリーローラの無機質板が乗っている部分を増速コンベアと同じ速度に強制駆動させて、無機質板が変形するのを防止し、この結果、無機質板を変形することなく、増速して搬送方向に隣合う無機質板と無機質板との間に間隔をあけて、別経路のトレー搬送ラインにより搬送されるトレー上に順次移送することができるものである。本発明が無機質板の形状に与える効果を図8に示した。図8から明らかなように、本発明を適用しない場合には図8(a)に示すように、無機質板の途中に切断後の増速時に発生する大きなくびれが発生し、形状不良と歩留り悪化を生じている(図8(a)において寸法aは無機質板の前部の巾寸法を示し、寸法bは無機質板の後部の巾寸法を示しており、くびれ量=a−b≒2〜5mmであり、また、図8(a)において斜線で示す部分はくびれ変形部分Cに合わせて切断加工する加工代であり、この部分が歩留り悪化部となる)が、本発明を適用した場合には図8(b)に示すように、切断後の増速に起因するくびれの発生は無くなり形状が良好で且つ歩留りの向上を達成できるものである(図8(b)寸法aは無機質板の前部の巾寸法を示し、寸法bは無機質板の後部の巾寸法を示しており、くびれ量=a−b≒0である)。以上のように本発明によれば、多サイズの無機質板をくびれの発生と歩留り悪化を招くことなく能率良く生産可能なり、大きな経済的な効果を生み出すことができる。
【0028】
また、本発明の請求項2記載の発明にあっては、上述のように、押出成形機と、押出成形機の前方に配置されて押出成形機より押し出されたグリーンシートを所定速度で搬送する切断用コンベアと、該切断用コンベアの上方に配置されて切断用コンベアにより所定の搬送速度で搬送されるグリーンシートを搬送方向と直交する方向に切断して無機質板を連続して形成するための切断手段と、切断用コンベアの前方に配置されたフリーローラと、フリーローラの前方に配置され切断用コンベアによる搬送速度よりも速い搬送速度で切断された無機質板を搬送するための増速コンベアと、別経路に形成されて増速コンベアの前端から供給される無機質板を順次トレー上に載せて搬送するためのトレー搬送ラインとで構成され、フリーローラ上を搬送される無機質板の前端が増速コンベア上に至った段階で無機質板を載置している部分のフリーローラを増速コンベアによる搬送速度と同じ搬送速度となるように強制駆動するためのフリーローラ強制駆動手段を設けてあるので、上記方法の発明において述べたような効果を奏することができる装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造装置の概略説明図である。
【図2】同上のフリーローラ強制駆動手段を示す正面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】同上の移動体部分を示す側面図である。
【図5】同上のモータ部分を示す側面図である。
【図6】本発明に至る過程で考えた比較のための製造装置の概略説明図である。
【図7】無機質板を増速して搬送する際に無機質板に生じる変形を示す説明図である。
【図8】(a)は従来法において発生するくびれを説明するための説明図であり、(b)は本発明においてくびれが発生しないことを説明するための説明図である。
【符号の説明】
A 搬送ライン
B トレー搬送ライン
1 押出成形機
2 グリーンシート
2a 無機質板
3 切断用コンベア
4 切断手段
5 フリーローラ
6 増速コンベア
7 トレー
8 フリーローラ強制駆動手段
Claims (2)
- 押出成形機によりグリーンシートを押出して搬送ラインにより搬送し、該搬送ラインにより搬送する途中で押し出されて来たグリーンシートを切断用コンベアにより所定の搬送速度で搬送しながら搬送方向と直交する方向に切断手段により切断して無機質板を連続して形成し、切断用コンベアで搬送しながら切断した無機質板をフリーローラを介して上記搬送ラインの後端部に設けた増速コンベアにより増速して搬送方向に隣合う無機質板と無機質板との間に間隔をあけて、別経路のトレー搬送ラインにより搬送されるトレー上に順次移送する方法であって、フリーローラ上を搬送される無機質板の前端が増速コンベア上に至った段階で無機質板を載置している部分のフリーローラを増速コンベアによる搬送速度と同じ搬送速度となるように強制駆動して無機質板をフリーローラから増速コンベアに移送することを特徴とする無機質板の製造方法。
- 押出成形機と、押出成形機の前方に配置されて押出成形機より押し出されたグリーンシートを所定速度で搬送する切断用コンベアと、該切断用コンベアの上方に配置されて切断用コンベアにより所定の搬送速度で搬送されるグリーンシートを搬送方向と直交する方向に切断して無機質板を連続して形成するための切断手段と、切断用コンベアの前方に配置されたフリーローラと、フリーローラの前方に配置され切断用コンベアによる搬送速度よりも速い搬送速度で切断された無機質板を搬送するための増速コンベアと、別経路に形成されて増速コンベアの前端から供給される無機質板を順次トレー上に載せて搬送するためのトレー搬送ラインとで構成され、フリーローラ上を搬送される無機質板の前端が増速コンベア上に至った段階で無機質板を載置している部分のフリーローラを増速コンベアによる搬送速度と同じ搬送速度となるように強制駆動するためのフリーローラ強制駆動手段を設けて成ることを特徴とする無機質板の製造装置。
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JP31533896A JP4110225B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 無機質板の製造方法及びその装置 |
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