JP4109374B2 - 船尾管シール装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船舶用の船尾管シール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より弾性材料からなるシールリングを使用する船尾管シールが船舶に用いられて来たが、船舶の大型化に伴なって吃水圧が増加することから、シールリングにかかる圧力が増大してシールリングの損傷事故が多くなって、海水が浸入し船舶の保守上の不都合が生じることから、従来その対策として第1シールリングと第2シールリングとによって形成される最船尾環状空間に吃水圧よりもやや高い加圧空気を供給し、該環状空間より海側へ常に空気を放出することによって、海水の浸入を封止すると共にシールリングの耐久性の向上を図っていた。
【0003】
ところで、前述のように海に空気を送り出すことは、第1シールリングの負荷は少なくなるが、しかしながら第1シールリングは該空気により乾燥状態に近くなって摺接面が摩耗することがある。第1シールリングに摩耗が発生すると、微量の海水が浸入し、最後部チャンバー内で水分が蒸発して塩分が析出するため、シールリングやライナーに塩分が付着して固化し、双方の摩耗が促進されることになったり、あるいはドレンラインが閉塞される不都合が生じたりする。また、第1シールリングの海水側に付着した海洋生成物や泥などの異物が最後部チャンバーに浸入し、さらにシールリングやライナーを摩耗させる原因にもなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は前記事情に基づいてなされたものであり、第1シールリングの摺接面を冷却すると共に潤滑にして摩耗を防止し、また異物や海水の浸入を阻止してシールリング及びライナーの耐用性を一段と向上させ、しかも加圧装置を使用しないことによってシール装置の簡素化とコストの低廉化を図り、延いてはシールシステムの信頼性の高い船尾管シール装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、プロペラ軸ライナーに摺接する複数のシールリングによって構成され、船尾側に配置した第1シールリングと、これに隣接する第2シールリングによって区画される船尾環状空間に、液溜りタンクと連通する配管を設け、第1シールリングの摺接面又は/及び該第1シールリングが摺接する相手方の摺接面には、軸回転時に船尾環状空間の液体を高圧側の船外へ強制的に送り出させる送り込み手段を備えていることを特徴とする。
【0006】
ここでいう送り込み手段とは、軸回転時(プロペラの正転時及び逆転時を含む)にシールリングによるポンピング作用によって、該シールリングの低圧側からシールすべき高圧の海水側へ液体を送り出させる手段のすべてをいう。また、シールリングとは、リップ形シールリング、端面形シールリング及びメカニカルシールを含む概念である。リップ形シールリングの場合には、送り込み手段を施こすシールリングはリップの向きが海水側に向いていることを必ずしも要件とするものではなく、ライナーとの接触角度は海水側の方が船内側よりも大きければ足りる。
【0007】
このように形成すると、船尾環状空間内を海水側よりも低圧に保ち且つ海水側への液体の送り込みを可能にし、第1シールリングの摺動面の冷却と潤滑を同時に行うことができ、異物や海水の浸入を阻止し、しかも第2シールリングも低圧下でライナーとの摺動荷重が小さくなる。
【0008】
ここでシールリングの低圧側からシールすべき高圧の海水側へ液体を送り出させる送り込み手段は、シールリングに必ずしも施こす必要はなく、第1シールリングが摺接する相手方の該摺接面に施しても、第1シールリングに施した場合と同様の作用・効果を奏する。また、第1シールリングと相手方との相互の摺接面にそれぞれ送り込み手段を施してもよい。リップ形シールリングの場合には、該シールリングが摺接する相手方はライナーである。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の船尾管シール装置において、前記液溜りタンクと連通する配管の途中に、液体供給源に接続する分岐管を第1切替弁を介して設け、該分岐管に、第1切替弁の切替によって一定流量の液体を船尾環状空間から船外へ流出可能にする定流量弁を介在していることを特徴とする。
【0010】
このように形成すると、送り込み手段が有効に機能しなくなったときであっても、第1切替弁による流路の切替えによって、定流量弁が作動して一定流量の液体を第1シールリングより船外へ流すことができ、第1シールリングの摺接面の冷却と潤滑が保たれ、さらには異物や海水の浸入も阻止できる。
【0011】
また、第1シールリングの配設位置は通常、最後部位置(最も海水側)に配置するが、請求項3記載の発明のように、単数又は複数の補助シールリングを更に海水側に配置すると共に、該補助シールリングと相手方との摺接面において、補助シールリング又は相手方のいずれか一方あるいは双方に送り込み手段を備えるようにしてもよい。補助シールリングがリップ形シールリングの場合には、前記相手方はライナーである。このように形成すると、送り込み効果の信頼性を一層高めることができる。
【0012】
ここで、前述したように、ポンピング作用によってシールリングの低圧側からシールすべき高圧側である海水側へ液体を送り出させる送り込み手段に関しては、特に限定されるものではないが、請求項4記載の発明のように、シールリングと相手方摺接面において、シールリング又は/及び相手方に微小な凹凸を形成したり、あるいは微細なネジ溝を形成したりすることができる。凹凸形状については、円形状、角形状など限定されない。ここで「微小」の凹凸の大きさについては、凹凸の高さが数ミクロン乃至数百ミクロンの範囲で実施可能であるが、効果的な送り込み機能を発揮するためには、数十ミクロンが望ましい。また、「微細」なネジ溝の大きさは、ネジ角度やネジ深さなどにより望ましい値も変化するので幅広く設定するが、ネジ溝幅及び深さは、数ミクロン乃至数百ミクロンの範囲で設定して実施する。前者の手段を採用した場合には、微小な凹凸は軸回転時に液体の潤滑膜に微小クサビ効果を与えて摺接面から海水側へ液体を送り出す。また後者の手段を採用した場合には、微細なネジ溝はプロペラの正転時にネジ形粘性ポンプ作用を与えて摺接面から海水側へ液体を送り出す。
【0013】
請求項5記載の発明は、プロペラ軸ライナーに摺接する複数のシールリングによって構成され、船尾側に配置した第1シールリングと、これに隣接する第2シールリングによって区画される船尾環状空間に、液溜りタンクと連通する配管を設け、前記船尾環状空間内には、該配管に直結する前室と後室とに仕切るゴム又は高分子樹脂製のスリーブを配置し、該スリーブとライナーとが相互に摺接する当該スリーブの摺接面又は/及び該ライナーの摺接面には、プロペラの正転時に前記前室の液体を強制的に後室へ送り出させる微細なネジ溝を備えていることを特徴とする。
【0014】
ここで、船尾環状空間のスリーブで仕切られる前室とは、船内側に位置する区画領域をいい、後室とは、海水側に位置する区画領域をいう。
【0015】
このように形成すると、船尾環状空間内においてスリーブの摺接面に形成した微細なネジ溝は、プロペラの正転時にネジ形粘性ポンプ作用によって、前室から後室へ液体を送り出されると共に、該液体は後室から第1シールリングの摺接面を通り抜けて海水側へ漏れ出ることになる。
【0016】
前記の微細なネジ溝は、スリーブの摺接面に形成することに限定されず、当該スリーブが摺接するライナーの該摺接面に形成しても、スリーブに形成したのと同様の作用・効果が得られる。
【0017】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の船尾管シール装置において、前記液溜りタンクと連通する配管の途中に、液体供給源に接続する分岐管を第1切替弁を介して設け、該分岐管に、第1切替弁の切替によって一定流量の液体を船尾環状空間から船外へ流出可能にする定流量弁を介在していることを特徴とする。
【0018】
このように形成すると、スリーブの摺接面に形成した微細なネジ溝によるネジ形粘性ポンプ作用が有効に機能しなくなったときであっても、第1切替弁による流路の切替えによって、定流量弁が作動して一定流量の液体を前室から後室さらには第1シールリングから船外へ流すことができ、摺接面の冷却と潤滑が保たれ、異物や海水の浸入も阻止できる。
【0019】
また、第1シールリングの配設位置は、通常、最後部位置(最も海水側)に配置するが、請求項7記載の発明のように、第1シールリングの海水側に更に単数又は複数の補助シールリングを配置し、補助シールリングの摺接面又は/及び該補助シールリングが摺接する相手方の摺接面にも、液体を船外へ強制的に送り出させる送り込み手段を形成してもよい。
【0020】
さらに請求項8記載の発明のように、前記船尾環状空間の船内側に隣接する第2環状空間に、大気に通じる空気抜きライン又は/及びドレンラインに接続する配管を備えておけば、船尾管軸受潤滑油に漏れが発生した場合にこれを船内に回収して船外漏出を防ぐことが可能である。しかも、船尾環状空間の液体の圧力は低く且つ第2環状空間が大気開放であるから、第2シールリングの差圧を小さな状態に保つことができる。
【0021】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の船尾管シール装置において、前記液溜りタンクと連通する配管の途中に、液体供給源に接続する分岐管を第1切替弁を介して設け、該分岐管に、第1切替弁の切替によって一定流量の液体を船尾環状空間から船外へ流出可能にする定流量弁を介在し、さらに空気抜きラインの途中に、空気供給源に接続する枝管を第2切替弁を介して設け、該枝管に、前記定流量弁により導かれる液体圧を背圧として印加されるエアーリレーを介在していることを特徴とする。
また、請求項10記載の発明は、請求項8記載の船尾管シール装置において、前記液溜りタンクと連通する配管の途中に、液体供給源に接続する分岐管を第1切替弁を介して設け、該分岐管に、第1切替弁の切替によって一定流量の液体を船尾環状空間から船外へ流出可能にする定流量弁を介在し、さらに空気抜きラインの途中に、油溜りタンクに接続する送油管を第2切替弁を介在して設け、該油溜りタンクを、船尾環状空間に送り込まれる定流量の送りこみ圧力よりも低い油圧となるように配置してあることを特徴とする。
【0022】
このように形成すると、送り込み手段あるいはスリーブの摺接面のネジ溝によるネジ形粘性ポンプ作用が有効に機能しなくなったときであっても、定流量弁により一定流量の液体を第1シールリングから船外へ流すことができると共に、第2環状空間に送られる加圧空気又は油によって、第2シールリングのシール効果と、第2シールリングとライナーとの接触摩耗を軽減できる。
【0023】
船外側(海水側)へ強制的に送り出される液体は、請求項11記載の発明のように、水又は海水に混入しても環境に害を及ぼさない液体とすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1乃至図18に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の船尾管シール装置の代表的な実施形態を示す断面図である。図1において、1,2,3は弾性材料からなるリップ型のシールリングであって、船尾管シール12のハウジング部材13に保持されてプロペラ軸10のライナー11に摺接している。前記各シールリングのうち最も船尾側の第1シールリング1と、該第1シールリングに隣り合う第2シールリング2と、の各リップをそれぞれ海水側に向けて配列し、第3シールリング3のリップを船内側に向けて配列してある。そして、第1シールリング1と第2シールリング2との間には最船尾環状空間4が形成され、さらに第2シールリング2と第3シールリング3との間には第2環状空間5が形成されている。第3シールリング3と第4シールリング30との間の船尾管31内には、油溜りタンク32に連通する船尾管室33がある。尚、符号14は魚網防止リングであり、34は船尾管軸受である。
【0025】
前記最船尾環状空間4には、船内に設けた水溜りタンク6と送水管7を介在して連通接続し水が供給されるようになっている。この際、水溜りタンク6は最船尾環状空間4の液圧が軸心吃水圧よりも低くなるように配置されている。また、第2環状空間5には、大気に通じる空気抜きライン8と船尾管軸受潤滑油の漏れ発生の場合にこれを船内に回収するドレンライン9が接続してある。水溜りタンク6には、該タンク内の水面が低下すると、水を補給するための補給ライン28とバルブ29が付設されている。
【0026】
第1シールリング1におけるライナー11との摺接面15の表面には、プロペラ軸10の回転時に最船尾環状空間4の水を高圧側の船外へ強制的に送り出させる送り込み手段16を備えている。
【0027】
該送り込み手段16としては、図2に示すように、微小な凹凸16aを多数設ける。この微小な凹凸は、プロペラ軸10の回転時に流水の潤滑膜に微小クサビ効果を与えシールリング1に流水送り込み作用(背面漏れ)を積極的に発生させ高圧の海水側に水を流出させるように、数ミクロン乃至数百ミクロン望ましくは数十ミクロンの大きさの範囲で設定されている。
【0028】
送り込み手段16は前記の微小な凹凸に限らず、図3に示すように、第1シールリング摺接面15に微細なネジ溝16bを設けてもよく、また図4に示すように、第1シールリング摺接面15に三角溝若しくは三角突起16cを設けてもよい。この場合においても、プロペラ軸10の回転時に流水の潤滑膜にネジ形粘性ポンプ作用または微小クサビ効果を与え第1シールリング1に流水送り込み作用(背面漏れ)を積極的に発生させて水を高圧側の船外へ流出させることができる。微細なネジ溝の大きさ(溝幅や深さ)は数ミクロン乃至数百ミクロンに設定されている。
【0029】
送り込み手段16は、シールリング1の摺接面15の代わりに、図5に示すようにシールリング摺接面15が摺接するライナー11の摺接面17の表面に、プロペラ軸10の回転時にシールリング1が背面漏れをするような微細なネジ溝16dを設けてもよく、さらに、これを前記図3に示したシールリング摺接面に設けたネジ溝16bと組み合わせて使用することも可能である。
【0030】
送り込み手段を施こすリップ形シールリングにおいては、図6及び図7に示すように、リップの向きが必ずしも海水側に向いていることが必須要件ではなく、ライナーとの接触角度は海水側の方の角度αが船内側の角度βよりも大きければ足りる。
【0031】
図1に示す船尾管シール装置において、リップ形シールリングに代えて端面形シールリングあるいはメカニカルシールを用いることができる。この場合、図8に示す送り込み手段16の例は、第1シールリング1に代わりに装着した端面形シールリング18の摺接面19に微小な凹凸16eを設けたもので、該微小な凹凸16eはプロペラ軸10の回転時に流水の潤滑膜に微小クサビ効果を与え流水送り込み作用(背面漏れ)を積極的に発生させ水を高圧側の船外へ流出させる。また、図9は端面形シールリング18の摺接面19に微細なネジ溝16fを、図10は端面形シールリング18の摺接面19に三角溝16gを、それぞれ設けた例を示している。この場合においても、プロペラ軸10の回転時に流水の潤滑膜にネジ形粘性ポンプ作用を与え端面形シールリングに流水送り込み作用(背面漏れ)を積極的に発生させ水を高圧側の船外へ流出させる。
【0032】
送り込み手段16は、端面形シールリング18の摺接面19の代わりに、図11に示すように、端面形シールリング18が摺接する相手方の摺接面20の表面に、プロペラ軸10の正転時に端面形シールリング18が背面漏れをするような微細なネジ溝16hを設けてもよく、これを端面形シールリング18の摺接面19に設けるネジ溝16fと組み合わせて使用することも可能である。
【0033】
図12は、他の実施形態を示すもので、第1シールリング1と第2シールリング2との間の最船尾環状空間4に、ハウジング部材13に保持されてプロペラ軸のライナー11に摺接するゴム又は高分子樹脂製のスリーブ21を配置し、該スリーブ21におけるライナー11との摺接面22の表面に、プロペラ軸10の正転時に流水の潤滑膜にネジ形粘性ポンプ作用を与え海水側に水が移動する微細なネジ溝23を設けた他の実施形態例を示している。すなわち、最船尾環状空間4はスリーブ21によって船内側の前室24と海水側の後室25に区画され、前記ネジ溝23の作用によってプロペラ正転時に水溜りタンク6から送水管7を介して前室24に送られてくる水を後室25に強制的に送り出すと共に、後室25の水は第1シールリング1の摺接面を通り抜けて海水側へ漏れ出るものである。
【0034】
前記ネジ溝23は、スリーブ21の摺接面22に代わりに、図13に示すように、スリーブ摺接面22が摺接するライナー11の摺接面26の表面に、プロペラ軸10の正転時にネジ形粘性ポンプ作用によって海水側に水を移動させる微細なネジ溝27を設けてもよく、さらにこれを前述したスリーブ21に設けたネジ溝23と組み合わせて使用することも可能である。
【0035】
前述した最船尾環状空間4に供給する水に代えて、海水に混入しても害を及ぼさない液体、例えば、エチレングリコールやアルコール等を使用することも可能である。
【0036】
以上述べてきた各実施形態において、図14乃至図16に示すように、第1シールリング1の海水側に補助シールリング35を配設し、該補助シールリング35とライナー11との摺接面または相手方との摺接面に送り込み手段16を設けてもよい。図15に示すように、補助シールリング35が端面形シールリングの場合には、ライナー11に固定されているため相互の摺接面はリップ形シールリングの場合と異なる。
【0037】
図17及び図18は、前述した送り込み手段16(16a〜16h)が有効に機能しなくなったときに、作動する安全システムを備えた船尾管シール装置の実施形態の概略構造図を示すものである。
【0038】
まず図17においては、水溜りタンク6と連通する送水管7の途中に、水供給源36に接続する分岐管37を第1の三方弁38を介在して設けてあり、該分岐管37の中間には定流量弁39が介在している。この定流量弁39は第1の三方弁38による水供給源36側への流路の切替えによって、水供給源36から一定流量の水を最船尾環状空間4に送水すると共に第1シールリング1から船外へ流出するものである。また、空気抜きライン8の途中には、空気供給源40に接続する枝管41が第2の三方弁42を介在して設けてあり、該枝管41の中間には、前記定流量弁39により導かれる水圧を背圧として印加されるエアーリレー43が介在している。したがって第2の三方弁42による空気供給源40側への流路の切替えによって、エアーリレー43により第2環状空間5に空気が送られる。この際、エアーリレー43による送気圧は最船尾環状空間4に定流量弁39により送り込まれる送水圧よりも一定差圧だけ低くなるように設定してある。
【0039】
さらに、船尾管室33に連通する油溜りタンク32は、管路44の途中に第3の三方弁45を介在して接続されており、該管路44の上端には高位油溜りタンク46が接続されている。したがって、第3の三方弁45を高位油溜りタンク46側に切替えて船尾管室33を加圧することによって、エアーリレー43により送り込まれる第2環状空間5内の空気が第3シールリング3から背面漏れすることを防止する。第2環状空間5に接続しているドレンライン9には第4の三方弁47を介在しており、この第4の三方弁47によって、一方はドレンタンク48に、他方はオリフィス49に流路を切替え得るようになっている。前記エアーリレー43の作動により第2環状空間5に空気を送気する際には、第4の三方弁47をオリフィス49側に切替えて第2環状空間5の圧力を保持する。
【0040】
次に図18の実施形態において、前記図17の実施形態と相違するところは、第2環状空間に空気を送り込む空気供給源及びエアーリレーを備える代わりに、空気抜きライン8の途中に、油溜りタンク32に接続する送油管50を第2の三方弁42を介在して設け、該油溜りタンク32によって加圧される第2環状空間の圧力を、最船尾環状空間4に送り込まれる定流量の送り込み圧力よりも常に低い油圧となるようにしたものである。そして、送り込み手段16が有効に機能しなくなったときには、水溜りタンク6から水供給源36側に流路を切替え、定流量弁39により一定流量の水を船外へ流すと共に、空気抜きライン8を油溜りタンク32側に切替えて第2環状空間5に油を送ると同時にドレンライン9のドレンバルブ51を閉じる。さらに、高位油溜りタンク46に切替えて船尾管室33を加圧する。
【0041】
前記図17及び図18の実施形態は、最船尾環状空間4にスリーブ21を配置し、スリーブ21の摺接面にネジ形粘性ポンプ作用をする微細なネジ溝23,27を備えている場合であっても適用できる。
【0042】
【発明の効果】
本願による各請求項記載の発明は、軸回転時に第1シールリングと第2シールリングとによって形成された船尾環状空間の液体を高圧側の船外へ強制的に送り出させる送り込み手段を備えているので、第1シールリングの摺接面を冷却すると同時に潤滑にして摺接面の異常摩耗や劣化が防止される。また、シールリングやライナーなどの摩耗の原因となる海洋生成物や泥などの異物の前記船尾環状空間内への浸入を、強制的に送りだされる液体によって船外へ洗い流すこともできる。さらに、微量の海水浸入によって発生する塩分の析出もないので、前述の異物の浸入もないこととも相まって、シールリング及びライナーなどシールリングが摺接する部材の耐用性を一段と向上させることができ、しかもドレンラインの閉塞も防止できる。
【0043】
また、船尾環状空間の送り出す液体の圧力を低く設定し、且つ隣接する第2環状空間に大気開放配管又はドレンラインを備えているので、第2シールリングの差圧は少なく、したがってエアーリレーによる加圧や船尾管潤滑油タンクの加圧の必要がなくなり、シール装置の簡素化とコストの低廉化に貢献することができると共に、シール装置の信頼性も向上させることができる。
【0044】
さらに、第2環状空間は大気開放なので、船尾管室の圧力を独自に軸心吃水圧より低く設定でき、第3シールリング延いては第4シールリングの負荷を低くでき、そのシールリングの性能を長期間維持することができる。
【0045】
さらに加えて、請求項2,6,9及び10記載の発明にあっては、シールリングとライナー等との摺接面に設けた送り込み手段あるいはスリーブとライナーとの摺接面に設けた微細なネジ溝による船外への強制的な液体流出機能が有効に働かなくなった場合でも、切替弁による流路の切替によって船尾環状空間に液体を加圧して送り、第1シールリングから船外へ液体を流出することができるので、第1シールリングの摺接面における冷却と潤滑が引き続き確保され、異物や海水の浸入が阻止されることとも相まって、シールリング及びライナーなどシールリングが摺接する部材の耐用期間を飛躍的に延ばすことができる。また隣接する第2環状空間には、流路の切替によって加圧空気又は油が船尾環状空間の液圧と差圧(船尾環状空間の液圧よりも低い)をもって送気又は送油されるので、第2シールリングによるシール効果と第2シールリング及びライナーなど第2シールリングが摺接する部材の摩耗軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明の要部である送り込み手段を備えたリップ形シールリングの一例を示す説明図である。
【図3】送り込み手段の他の例を示す説明図である。
【図4】さらに図2の類例を示す説明図である。
【図5】リップ形シールリング摺接面のライナーに送り込み手段を備えた例を示す説明図である。
【図6】リップ形シールリングの接触角を示すもので、リップの向きが海水側である説明図である。
【図7】図6に対応して接触角を示すもので、リップの向きが船内側である説明図である。
【図8】送り込み手段を備えた端面形シールリングの一例を示す説明図である。
【図9】送り込み手段の他の例を示す説明図である。
【図10】さらに図8の類例を示す説明図である。
【図11】端面形シールリングが摺接する摺接面に送り込み手段を備えた例を示す説明図である。
【図12】船尾環状空間に配置したスリーブにネジ溝を設けた実施形態を示す断面図である。
【図13】スリーブが摺接するライナー表面にネジ溝を設けた他の実施形態を示す断面図である。
【図14】図1に対応する図で、第1シールリングのさらに海水側に送り込み手段を備えた補助シールリングを配した本発明の変形例を示す断面図である。
【図15】図14の類例で補助シールリングを端面形シールリングした状態のものを示す断面図である。
【図16】図12に対応する図で、第1シールリングのさらに海水側に送り込み手段を備えた補助シールリングを配した例を示す断面図である。
【図17】安全システムを備えた本発明の船尾管シール装置の構造を示す断面図である。
【図18】図17の類例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 第1シールリング
2 第2シールリング
4 船尾環状空間(最船尾環状空間)
5 第2環状空間
6 液溜りタンク(水溜りタンク)
7 配管(送水管)
8 空気抜きライン
9 ドレンライン
10 プロペラ軸
11 ライナー
15 第1シールリングの摺接面
16 送り込み手段
16a,16c,16e,16g 微小な凹凸
16b,16d,16f,16h 微細なネジ溝
17 ライナーの摺接面
21 スリーブ
22 スリーブの摺接面
23 微細なネジ溝
24 前室
25 後室
26 ライナーの摺接面
27 微細なネジ溝
35 補助シールリング

Claims (11)

  1. プロペラ軸(10)のライナー(11)に摺接する複数のシールリングによって構成され、船尾側に配置した第1シールリング(1)と、これに隣接する第2シールリング(2)によって区画される船尾環状空間(4)に、該船尾環状空間(4)内の液圧が軸芯吃水圧よりも低くなるように配置した液溜りタンク(6)と連通する配管(7)を設け、第1シールリングの摺接面(15)又は/及び第1シールリング(1)が摺接する相手方の摺接面(17,20)には、軸回転時に船尾環状空間(4)の液体を高圧側の船外へ強制的に送り出させる送り込み手段(16)を備えていることを特徴とする船尾管シール装置。
  2. 請求項1記載の船尾管シール装置において、前記液溜りタンク(6)と連通する配管(7)の途中に、液体供給源(36)に接続する分岐管(37)を第1切替弁(38)を介して設け、該分岐管に、第1切替弁(38)の切替によって一定流量の液体を船尾環状空間(4)から船外へ流出可能にする定流量弁(39)を介在していることを特徴とする船尾管シール装置。
  3. 請求項1又は2記載の船尾管シール装置において、第1シールリング(1)の海水側に更に単数又は複数の補助シールリング(35)を配置し、補助シールリング(35)の摺接面又は/及び該補助シールリング(35)が摺接する相手方の摺接面にも、液体を高圧側の船外へ強制的に送り出させる送り込み手段(16)を備えていることを特徴とする船尾管シール装置。
  4. 前記摺接面に備えている送り込み手段(16)は、微小な凹凸(16a,16c,16e,16g)又は微細なネジ溝(16b,16d,16f,16h)であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の船尾管シール装置。
  5. プロペラ軸(10)のライナー(11)に摺接する複数のシールリングによって構成され、船尾側に配置した第1シールリング(1)と、これに隣接する第2シールリング(2)によって区画される船尾環状空間(4)に、該船尾環状空間(4)内の液圧が軸芯吃水圧よりも低くなるように配置した液溜りタンク(6)と連通する配管(7)を設け、前記船尾環状空間(4)内には、配管(7)に直結する前室(24)と、後室(25)とに仕切るゴム又は高分子樹脂製のスリーブ(21)を配置し、該スリーブ(21)とライナー(11)とが相互に摺接する当該スリーブの摺接面(22)又は/及び該ライナーの摺接面(26)には、軸回転時に前記前室(24)の液体を強制的に後室(25)へ送り出させる微細なネジ溝(23,27)を備えていることを特徴とする船尾管シール装置。
  6. 請求項5記載の船尾管シール装置において、前記液溜りタンク(6)と連通する配管(7)の途中に、液体供給源(36)に接続する分岐管(37)を第1切替弁(38)を介して設け、該分岐管に、第1切替弁(38)の切替によって一定流量の液体を船尾環状空間(4)から船外へ流出可能にする定流量弁(39)を介在していることを特徴とする船尾管シール装置。
  7. 請求項5又は6記載の船尾管シール装置において、第1シールリング(1)の海水側に更に単数又は複数の補助シールリング(35)を配置し、補助シールリング(35)の摺接面(22)又は/及び該補助シールリングが摺接する相手方の摺接面にも、液体を船外へ強制的に送り出させる送り込み手段(16)を備えていることを特徴とする船尾管シール装置。
  8. 液溜りタンク(6)と連通する前記船尾環状空間(4)の船内側に隣接する位置に形成される第2環状空間(5)に、大気に通じる空気抜きライン(8)又は/及びドレンライン(9)に接続する配管を備えていることを特徴とする請求項1,3,4,5又は7記載の船尾管シール装置。
  9. 請求項8記載の船尾管シール装置において、前記液溜りタンク(6)と連通する配管(7)の途中に、液体供給源(36)に接続する分岐管(37)を第1切替弁(38)を介して設け、該分岐管に、第1切替弁(38)の切替によって一定流量の液体を船尾環状空間(4)から船外へ流出可能にする定流量弁(39)を介在し、さらに空気抜きライン(8)の途中に、空気供給源(40)に接続する枝管(41)を第2切替弁(42)を介して設け、該枝管(41)に、前記定流量弁(39)により導かれる液体圧を背圧として印加されるエアーリレー(43)を介在することにより、第2環状空間(5)の圧力を船尾環状空間(4)の圧力より一定差圧低圧とすることを特徴とする船尾管シール装置。
  10. 請求項8記載の船尾管シール装置において、前記液溜りタンク(6)と連通する配管(7)の途中に、液体供給源(36)に接続する分岐管(37)を第1切替弁(38)を介して設け、該分岐管に、第1切替弁(38)の切替によって一定流量の液体を船尾環状空間(4)から船外へ流出可能にする定流量弁(39)を介在し、さらに空気抜きライン(8)の途中に、油溜りタンク(32)に接続する送油管(50)を第2切替弁(42)を介在して設け、該油溜りタンク(32)の配置高さによって設定される第2環状空間(5)の圧力を、定流量弁(39)によって送り込まれる船尾環状空間(4)の圧力よりも低圧とすることを特徴とする船尾管シール装置。
  11. 前記液体は水又は海水に混入しても害を及ぼさない液体であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10記載の船尾管シール装置。
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