JP4108123B2 - Nmdaアンタゴニストとしてのテトラヒドロキノリン - Google Patents

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Description

本発明は、1,2,3,4−テトラヒドロキノン誘導体、それらの製造のための方法、それらを含む医薬組成物、および医学におけるそれらの使用に関する。特に、興奮性アミノ酸の有効で特異的なアンタゴニストである1,2,3,4−テトラキノリン誘導体に関する。
Carling et al,Bioorganic and Medical Chemistry letters Vol 13,pp 65-70,1993によれば、4−位置換された2−カルボキシテトラヒドロキノリンはNMDAレセプター複合体のグリシンモジュレーター部位に関して良好なインビトロ親和性を有するが、最良でもごく弱いインビボ活性しか含まない。より詳細には、4−位でCHCOHまたはCHCONHPhによって置換された誘導体を全身性(腹腔内)投与した場合、それらはインビボ活性をほとんどまたは全く有しない。
我々は、静脈投与された場合に、NMDAレセプター複合体に付随したストリキニーネ非感受性グリシン部位に関して良好なインビトロ親和性を有するのみならず、良好なインビトロ活性を有する4−位置換された2−カルボキシテトラヒドロキノリン誘導体の新規グループを見出した。
従って、本発明は、式(I)
Figure 0004108123
[上記式中、
Rはハロゲン、アルキル、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、シアノ、SOまたはCOR(但し、Rはヒドロキシ、メトキシ、アミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノである)から選択される基であり、mは0または1もしくは2の整数であり、
は水素、アルキル、アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、ハロゲンまたは(CH(但し、Rはヒドロキシ、COR、NR、NHCORまたはNHCONR基である)であり、
はアルコキシ、アミノまたはヒドロキシル基であり、
およびRはそれぞれ独立して水素またはアルキル基であるか、または
およびRはそれらが結合している窒素原子と一緒になって複素環基を表し、
は水素原子または置換されていてもよいアルキル、アルコキシ、アリールまたは複素環基であり、
は水素またはアルキル基であり、
は水素、置換されていてもよいアルキル、アリール、複素環またはシクロアルキル基であり、
nは0または1〜4の整数である]の化合物、またはその塩もしくは代謝的に不安定なエステルを提供する。
式(I)の化合物において、環外二重結合はトランス(E)構造である。
医療用途のためには、式(I)の化合物の塩はそれらの生理学的に許容可能なものであろう。しかし、他の塩も式(I)の化合物または生理学的に許容可能なそれらの塩の調製のために有用であり得る。従って、特に断らない限り、塩という表現は式(I)の化合物の生理学的に許容可能な塩および生理学に許容可能ではない塩の双方を含む。
本発明の化合物の適切な生理学的に許容可能な塩には、塩基付加塩および、適切であれば酸付加塩が含まれる。
式(I)の化合物の適切な塩基付加塩には、ナトリウム、カリウム、カルシウムおよびマグネシウム塩のようなアルカリ金属またはアルカリ金属塩、およびアミノ酸(例えば、リジンおよびアルギニン)および有機塩基(例えば、プロカイン、フェニルベンジルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミンおよびN−メチルグルコースアミン)とで形成されるアンモニウム塩が含まれる。
式(I)の化合物および/またはそれらの塩は、溶媒和物(例えば水和物)を形成することができ、本発明はそれら溶媒和物のすべてを含む。
式(I)の化合物および特にそれらの塩基付加塩(例えばナトリウム塩)は、水での溶解性の有利な特性を有することが見出された。
本明細書で基あるいは基の一部として用いられる「アルキル」という用語は、1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基を表し、その例としてはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、第二ブチルまたは第三ブチルが挙げられる。
本明細書で用いられる「置換されていてもよいアルキル」という用語は、上記で定義したアルキル基であって、1個以上のヒドロキシ、カルボキシルおよびアミノ基によって置換されたものを表す。
「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を表す。
「アリール」という用語は、置換されていてもよいフェニル基、または5員環ヘテロアリールが酸素、硫黄または窒素から選択された1または2個の異種原子を含み、6員環ヘテロアリール基が1または2個の窒素原子を含む、5または6員環ヘテロアリールを表す。
好適なヘテロアリール基の例としては、フラニル、チオフェニル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピリジニルおよびピリミジニルが挙げられる。
「置換されていてもよいフェニル」という用語は、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、カルボキシルまたはメトキシカルボニルから選択される3個までの置換基で置換されたフェニル基を表す。
「シクロアルキル」という用語は、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたは2−メチルシクロヘキシルのような、1または2個のC1−4アルキル基で任意に置換されていてもよいC3−7シクロアルキル基を表す。
「置換されていてもよい複素環基」という用語は、酸素、硫黄または窒素から選択される1または2個の異種原子を含む5〜7員環飽和複素環基を表す。単一の異種原子を含む好適な基の例としては、4−テトラヒドロピラニルのようなテトラヒドロピラニル、2−または3−ピロリジニルのようなピロリジニル、4−または3−ピペリジニルのようなピペリジニルおよびそれらのN−置換誘導体(例えば、メチルのようなN−アルキルまたはアセチルなどのN−アルカノイルのようなN−アシルまたはエトキシカルボニルのようなN−アルコキシカルボニル)、ピペリジノまたはピロリジノが挙げられる。2個の異種原子を含む好適な基の例としては、モルホリノ、チオモルホリノまたはピペラジノが挙げられる。
およびRがそれらが結合している窒素原子と一緒になって複素環基を表す場合、これは酸素、硫黄または窒素から選択される追加の異種原子を任意に含む飽和5〜7員環である。
そのような基の例としては、モルホリノ、2、6−ジメチルモルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、ピペラジノまたはN−メチルピペラジノが挙げられる。
式(I)の化合物は、少なくとも1個の不斉炭素原子(すなわち、1,2,3,4−テトラヒドロキノン環系の2−位を占める炭素原子)を有し、他の不斉炭素原子は基RおよびRにおいて可能である。本発明は、その範囲内に、すべての鏡像異性体およびジアステレオマーならびにそれらの混合物を包含する。
式(I)の化合物は適切なプロドラッグの代謝によってインビボで産生され得ることが認められよう。そのようなプロドラッグには、例えば、一般式(I)の化合物の生理学的に許容可能な代謝的に不安定なエステルが含まれる。これらは、例えば、適宜、分子に存在する他の任意の反応性基を予め保護した一般式(I)の親化合物のカルボン酸基のいずれかのエステル化と、必要ならばそれに続く脱保護によって形成することができる。そのような代謝的に不安定なエステルの例としては、メチルまたはエチルエステルのようなC1−4アルキルエステル、置換または非置換アミノアルキルエステル(例えば、アミノエチル、2−(N、N−ジエチルアミノ)エチル、または2−(4−モルホリノ)エチルエステル)またはアシルオキシメチルまたは1−アシルオキシエチルのようなアシルオキシアルキルエステル(例えば、ピバロイルオキシメチル、1−ピバロイルオキシエチル、アセトキシメチル、1−アセトキシエチル、1−(1−メトキシ−1−メチル)エチルカルボニルオキシエチル、1−ベンゾイルオキシエチル、イソプロポキシカルボニルオキシメチル、1−イソプロポキシカルボニルオキシエチル、シクロヘキシルカルボニルオキシメチル、1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル、1−シクロヘキシルオキシカルボニルオキシエチル、1−(4−テトラヒドロピラニルオキシ)カルボニルオキシエチルまたは1−(4−テトラヒドロピラニル)カルボニルオキシエチルエステルが挙げられる。
式(I)の化合物において、mは1または2であるのが好都合であり、これら化合物の中で、Rが5−および/または7−位にあるものが好ましい。
R基は、臭素または塩素などのハロゲン原子であるのが好都合であり、好ましくは塩素原子である。
置換基Rは、フェニル環の2−、3−または4−位にあることができる。R基は3−または4−位にあるのが好都合であり、4−位にあるのが好ましい。Rが基(CHである場合、nは0、1または2であるのが好都合である。
好適なR基の例としては、水素、塩素のようなハロゲン、メトキシのようなアルコキシ、(CHCOR(但し、Rはアミノまたはヒドロキシルである)、(CHNR(但し、Rは水素であってRは水素またはメチル、エチルのようなアルキルであるか、NRはモルホリノのような酸素を含む飽和6員環である)、(CHNHCOR(但し、Rは水素、メチル、イソプロピル、イソブチルのようなアルキル、フェニルのようなアリール基または3−ピリジルのようなピリジルである)または(CHNHCONHR(但し、Rは水素、フェニル(任意にメトキシで置換される)、4−テトラヒドロピラニルのような複素環またはシクロプロピルもしくはシクロヘキシルのようなシクロアルキルである)が挙げられる。化合物のこれらの基内で、nは0、1または2であるのが好都合である。
式(I)の化合物の好ましい群は、mが2であって5−および7−位にあるRが臭素または特に塩素であるものである。式(I)の化合物のさらなる好ましい群は、Rが水素、塩素、カルボキシメチルまたはカルバモイルメチルのような(CHCOR(但し、Rはヒドロキシルまたはアミノであり、nは0、1または2である)、アミノまたはモルホリノメチルのような(CHNR(但し、RおよびRはそれぞれ水素であるか、NRはモルホリノ基であり、nは0、1または2である)、アセトアミド、アセトアミドメチル、アセトアミドエチル、ホルムアミドメチル、イソブチリルアミノ、イソブチリルアミノメチル、イソブチリルアミノエチル、3−メチルブチリルアミノメチルのような(CHNHCOR(但し、Rは水素または、メチル、イソプロピルあるいはイソブチルのようなC1−4アルキルであり、nは0、1または2である)、ウレイドメチルのような(CHNHCONH(但し、nは0、1または2である)であるものである。
本発明の特定の好ましい化合物には以下のものが含まれる。
(±)(E)4−(4−アセチルアミノ−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
(±)(E)5,7−ジクロロ−4−フェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
(±)(E)7−クロロ−4−フェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
(±)(E)5,7−ジブロモ−4−フェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
(±)(E)4−(4−アミノ−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
(±)(E)4−(3−アセチルアミノ−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
(±)(E)5,7−ジクロロ−4−(4−イソブチリルアミノ−フェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
(±)(E)5,7−ジクロロ−4−[4−(3−メチル−ブチリルアミノ)−フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
(±)(E)5,7−ジクロロ−4−(3−クロロ−フェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
(±)(E)5,7−ジクロロ−4−[4−(イソブチリルアミノ−メチル)−フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
(±)(E)5,7−ジクロロ−4−[4−(ウレイドメチル)−フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
(±)(E)4−[4−(アセチルアミノ−メチル)−フェニルカルバモイルメチレン]−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
(±)(E)5,7−ジクロロ−4−(4−ホルミルアミノメチル−フェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
(±)(E)5,7−ジクロロ−4−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
(±)(E)4−[4−(2−アセチルアミノ−エチル)−フェニルカルバモイルメチレン]−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
(±)(E)5,7−ジクロロ−4−[4−(2−イソブチリルアミノ−エチル)−フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
(±)(E)4−(4−カルバモイルメチル−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
(±)(E)4−(4−カルボキシメチル−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、および生理学的に許容可能なナトリウム塩のような塩または代謝的に不安定なそれらのエステル。
式(I)の化合物および/または生理学的に許容可能なそれらの塩は、興奮性アミノ酸アンタゴニストである。より詳細には、NMDAレセプター複合体に付随したストリキニーネ非感受性グリシン結合部位で強力なアンタゴニストである。それ自体、これらはNMDAレセプター複合体の強力なアンタゴニストである。したがって、これら化合物は、神経毒性障害または神経組織変性疾患の治療または予防において有用である。すなわち、化合物は、脳卒中、血栓塞栓症卒中、出血性卒中、脳虚血、脳血管攣縮、低血糖症、アネジア(anaesia)、低酸素症、無酸素症、周生期窒息性心停止による神経毒性傷害の治療に有用である。化合物は、ハンチントン病、アルツハイマー老人痴呆症、筋萎縮性側索硬化症、Glutaric Acidaemiタイプ、多重梗塞性痴呆症、痙攣重積状態、挫傷(例えば、脊髄損傷および頭部損傷)、ウイルス感染誘発神経組織変性(例えばAIDS、脳症)、ダウン症、癲癇症、精神分裂症、鬱病、不安、痛み、神経因性膀胱傷害、過敏膀胱障害、薬物依存症(アルコール、コカイン、アヘン剤、ニコチン、ベンゾジアゼピンおよび嘔吐(吐剤)からの禁断症状を含む)のような慢性神経組織変性疾患の治療において有用である。
NMDAレセプター複合体上に存在するストリキニーネ非感受性グリシン結合部位での本発明の化合物の強力で選択的な作用は、従来の試験方法を用いて容易に決定することができる。例えば、ストリキニーネ非感受性グリシン結合部位での結合能は、Kishimoto H et al.J.Neurochem.1981,37 1015-1024の方法を用いて決定された。ストリキニーネ非感受性グリシン部位に関する本発明の化合物の作用の選択性は、他の向イオン性の公知の興奮性アミノ酸レセプターでの研究において確認された。従って、本発明の化合物は、カイニン酸(カイニン酸塩)レセプター、a-アミノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−4−イソキサゾール−プロピオン酸(AMPA)レセプターに関するまたはNMDA結合部位での親和性をほとんどまたは全く示さないことが見出された。
本発明の化合物はまた、マウスにおいてNMDA誘発痙攣を阻害することがChiamulera C et al.Psychopharmacology(1990)102,551-552の方法を用いて見出された。
従って、本発明は、治療における使用および特にNMDAレセプター複合体上の興奮性アミノ酸の作用に拮抗する医薬としての使用のための、式(I)の化合物および/またはそれらの生理学的に許容可能な塩または代謝的に不安定なエステルの使用を提供する。
本発明はまた、治療の用途、特にNMDAレセプター複合体上の興奮性アミノ酸の作用に拮抗する医薬の製造のための、式(I)の化合物および/またはそれらの生理学的に許容可能な塩または代謝的に不安定なエステルの使用を提供する。
さらなる態様によれば、本発明はまた、それを必要とする患者に拮抗する量の式(I)の化合物および/またはそれらの生理学的に許容可能な塩または代謝的に不安定なエステルを投与することからなる、NMDAレセプター複合体上の興奮性アミノ酸の作用に拮抗する方法を提供する。
本明細書の治療に関する言及は、確立された疾患または症状の治療だけではなく予防にも拡大されるということは当業者には明らかであろう。
さらに、治療における使用に要求される本発明の化合物の量は、治療される状態の性質、投与経路および患者の年齢および状態によって異なり、最終的には担当医師の判断になるであろうことは明らかであろう。しかし、一般に、ヒト成人の治療に用いられる用量は、投与経路によって異なり、典型的には2〜800mg/日の範囲である。例えば、腸管外投与では、一日用量は典型的には20〜100mg、好ましくは60〜80mg/日の範囲である。経口投与では、一日用量は典型的には200〜800mg/日の範囲であり、例えば400〜600mg/日である。
所望の用量は、単一用量として、または例えば適当な間隔で1日に2、3、4あるいははそれ以上に分けて投与する分割用量として適宜表してもよい。
治療における使用のために本発明の化合物を未加工の化学物質として投与することも可能であるが、活性成分を薬剤調製物として提供するのが好ましい。
従って、本発明はさらに、式(I)の化合物またはそれらの薬学上許容可能な塩または代謝的に不安定なエステルと合わせて一つ以上の薬学上許容可能なそれらのキャリヤーおよび任意に他の治療および/または予防成分を含んでなる薬剤調製物を提供する。キャリアーは、調製物の他の成分と混和性であるという意味において「許容可能」でなければならず、その受容者に有害であってはならない。
本発明の組成物は、経口、口内、非経口、吸入または通気、インプラントまたは直腸投与のためにとくに調製されたかたちを含む。非経口投与が好ましい。
経口投与のための錠剤およびカプセルは、例えばシロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビトール、トラガカントゴム、澱粉のゴム糊またはポリビニルピロリドンのような結合剤、例えば乳糖、蔗糖、微晶質セルロース、トウモロコシ澱粉、リン酸カルシウムまたはソルビトールのような増量剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルク、ポリエチレングリコールまたはシリカのような潤滑剤、例えばポテト澱粉または澱粉グリコール酸ナトリウムのような崩壊剤またはラウリル硫酸ナトリウムのような湿潤剤などの従来の賦形剤を含むことができる。錠剤は当業者に公知の方法によって被覆することができる。経口液体調製物は、例えば水性または油性懸濁液、液体、エマルジョン、シロップまたはエリキシルのかたちにしたり、使用前に水または他の適当な媒体で還元するための乾燥製品として提供することもできる。そのような液体調製物は、例えばソルビトールシロップ、メチルセルロース、グルコース/蔗糖シロップ、ゼラチン、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロール、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは水素添加食用油のような懸濁剤、例えばレシチン、ソルビタンモノオレアートまたはアラビアゴムのような乳化剤、例えばアーモンド油、分別ココヤシ油、油性エステル、プロピレングリコールまたはエチルアルコールのような非水性媒体(食用油を含むことができる)、例えばポリソルビン酸塩のような界面活性剤またはシクロデキストリンのようなその他の作用剤のような溶解剤、および例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはプロピルまたはアスコルビン酸のような保存剤などの、従来の添加物を含むことができる。組成物はまた、例えばココアバターまたは他のグリセリドのような従来の座薬基剤を含む座剤として調製することができる。
口内投与のためには、組成物は従来の方法で調製される錠剤またはトローチ剤の剤型にすることができる。
本発明の組成物は、注射または連続注入による非経口投与用に調製することができる。注射用の調製物は、アンプルに入れた単位用量剤形でまたは添加保存料とともに複数用量容器に入れて提供することができる。組成物は、油性または水性媒体中の懸濁液、溶液またはエマルジョンとすることができ、懸濁剤、安定剤および/または分散剤などの調製剤を含むことができる。代わりに、活性成分を使用前に無発熱物質滅菌水などの好適な媒体で還元するための粉末のかたちにしてもよい。
吸入による投与のために、本発明の化合物は、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、炭酸ガスのようなプロペラントまたはジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、炭酸ガスまたは他の適当なガスのようなの他の適当なプロペラント(複数)を用いた圧縮パックからのエアゾルスプレーのかたちでまたはネブライザーから提供するのが好都合である。圧縮エアゾルの場合、投与単位はバルブを用いて測定量を噴出することによって決定することができる。
あるいは、吸入または通気による投与のためには、本発明の化合物は、例えば化合物とラクトースまたは澱粉のような適当なキャリヤーとの粉末混合物のような乾燥粉末組成物のかたちにすることができる。粉末組成物は、例えばゼラチンなどのカプセルあるいはカートリッジまたは、それから吸入器または吹き入れ器を用いて粉末を投与できるようなブリスターパックに入れて、単位用量剤形として提供することができる。
本発明による組成物はまた、デポー製剤として調製することができる。そのような長期作用製剤は、埋め込み(例えば、皮下または筋肉内)または筋内注射によって投与することができる。例えば、本発明の化合物は、適当な重合あるいは疎水性物質(例えば、許容可能な油中のエマルジョンとして)またはイオン交換樹脂とともに、または例えば難溶性塩のような難溶性誘導体として、調製することができる。
本発明による組成物は、活性成分を0.1〜99%含むことができ、錠剤およびカプセルでは30〜95%、液体調製物では3〜50%が好都合である。
式(I)の化合物およびそれらの塩は、後記する一般的方法によって調製することができる。以下の記述において、基R、mおよびRは特に断らない限り、式(I)の化合物で定義した通りである。
式(I)の化合物は、式(II)
Figure 0004108123
(式中、R10はカルボキシル保護基であり、R11は臭素またはヨウ素原子であり、R12は水素または窒素保護基であり、そしてRは式(I)で定義した通りであるかまたはそれらの保護された誘導体である)の化合物の環化によって、必要な場合または望ましい場合には1個以上の保護基を続いて除去して、調製することができる。
このプロセスの一つの態様において、反応は触媒量のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムのようなパラジウム(O)複合体およびトリアルキルアミン(例えばトリエチルアミン)のような好適な有機塩基または炭酸カリウムのような無機塩基を用いて行うことができる。反応は、アセトニトリルまたはジメチルホルムアミドのような非プロトン性溶媒中で60〜150℃の温度範囲で都合よく行うことができ、必要であればまたは望ましければ、カルボキシル保護基R10および任意の保護基R12の除去がそれに続く。
このプロセスのさらなる態様において、反応は触媒量の酢酸パラジウムのようなPd(II)塩を用いてトリアルキルアミン(例えばトリエチルアミン)のような好適な有機塩基およびトリフェニルホスフィンのようなトリアリールホスフィンの存在下で行われる。
反応は、アセトニトリルまたはジメチルホルムアミドのような非プロトン性溶媒中で、好ましくは加熱下で行われ、必要であればまたは望ましければ、カルボキシル保護基R10および任意の保護基R12を続いて除去する。
この反応において用いられる好適なカルボキシル保護基R10には、アルキル、トリクロロアルキル、トリアルキルシリルアルキルまたはベンジル、ニトロベンジルあるいはトリチルのようなアリールメチル基が含まれる。
12が窒素保護基の場合、好適な基の例には、t−ブトキシカルボニルのようなアルコキシカルボニル、フェニルスルホニルのようなアリールスルホニルまたは2−トリメチルシリルエトキシメチルが含まれる。
本発明のさらなるプロセスにおいて、式(I)の化合物はカルボン酸(III)
Figure 0004108123
(式中、R10はカルボキシル保護基であり、R12は水素または式(II)で定義された窒素保護基である)の活性化誘導体と、アミン(IV)
Figure 0004108123
(式中、Rは式(I)で定義した通りであるかまたはそれらの保護された誘導体である)
との反応によって、必要であればカルボキシル保護基R10および任意の窒素保護基R12を続いて除去して、調製することができる。
好適なカルボキシル基の活性化誘導体には、対応するハロゲン化アシル、混合無水物、チオエステルのような活性化エステル、またはカルボン酸基とカルボニルジイミダゾールまたはジイミド(例えばジシクロヘキシルカルボジイミド)のようなペプチド化学で用いられるカップリング剤との間で形成される誘導体が含まれる。
反応は、好ましくは、炭化水素、ジクロロメタンのようなハロ炭化水素またはテトラヒドロフランのようなエーテルなどの非プロトン性溶媒中で行う。
この反応において用いられる好適なカルボキシル保護基R10には、アルキル、トリクロロアルキル、トリアルキルシリルアルキルまたはベンジル、ニトロベンジルまたはトリチルのようなアリールメチル基が含まれる。
12が窒素保護基の場合、好適な基の例には、t−ブトキシカルボニルのようなアルコキシカルボニル、フェニルスルホニルのようなアリールスルホニルまたは2−トリメチルシリルエトキシメチルが含まれる。
カルボン酸(III)の活性化誘導体は、従来の方法で調製することができる。この反応において用いられる特に好適な活性化誘導体は、ピリジン−2−チオールから誘導されるようなチオエステルである。これらのエステルは、カルボン酸(III)を2、2′−ジチオピリジンおよびトリフェニルホスフィンとテトラヒドロフランのようなエーテル、ジクロロメタンのようなハロ炭化水素、N、N−ジメチルホルムアミドのようなアミドまたはアセトニトリルなどの好適な非プロトン性溶媒中で処理することによって調製するのが好都合である。
式(I)の化合物[式中、Rは(CHNHCOR(但し、Rは式(I)で定義した通りである)である]は、また、アミン(V)
Figure 0004108123
(式中、(R)、m、R12およびR10は式(I)で定義した通りである)と、酸RCOH(但し、Rは式(I)で定義した通りであるかまたはそれらの保護された誘導体である)の活性化誘導体との反応によって、適宜、任意の保護基を続いて除去して、調製することができる。
酸RCOHの好適な活性化誘導体には、塩化アシルのような対応するハロゲン化アシルが含まれる。反応は、テトラヒドロフランのような非プロトン性溶媒中でトリエチルアミンのような第三アミンなどの塩基の存在下で行うのが好都合である。
式(I)の化合物[式中、Rは(CHNHCONR基(但し、RおよびRは式(I)で定義した通りである)である]は、また、式(V)のアミン誘導体と式(VI)
NC=O (VI)
(式中、RおよびRは式(I)で定義した通りであるかまたはそれらの保護された誘導体である)のイソシアナートまたは化合物(VII)
NC=OR13 (VII)
(式中、RおよびRは式(I)で定義した通りであるかまたはそれらの保護された誘導体であり、R13は任意に置換されたフェノキシ、ハロゲンまたはイミダゾール基である)との反応によって、必要であればまたは望ましければ任意の保護基を続いて除去して、調製することができる。
化合物(VI)との反応は、テトラヒドロフランまたは水性テトラヒドロフラン、ハロ炭化水素(例えばジクロロメタン)またはアセトニトリルのような溶媒中で、任意にトリエチルアミンのような塩基の存在下で、0〜80℃の温度範囲で行うのが好都合である。
化合物(VII)との反応は、好ましくは、ハロ炭化水素(例えばジクロロメタン)またはエーテル(例えばテトラヒドロフラン)またはアミド(例えばN、N−ジメチルホルムアミド)のような溶媒中で室温から溶媒の還流温度までの範囲で、任意にトリエチルアミンのような第三アミンのような塩基の存在下で行う。R13がハロゲンである式(VII)の化合物を用いて反応を行う場合、反応は0〜60℃の範囲の温度で行うのが好都合である。
この反応において用いられる好適なカルボキシル保護基R10には、アルキル、トリクロロアルキル、トリアルキルシリルアルキルまたはベンジル、ニトロベンジルもしくはトリチルのようなアリールメチル基が含まれる。
12が窒素保護基の場合、好適な基の例には、t−ブトキシカルボニルのようなアルコキシカルボニル、フェニルスルホニルのようなアリールスルホニルまたは2−トリメチルシリルエトキシメチルが含まれる。
式(II)の化合物は、式(VIII)
Figure 0004108123
(式中、R10はカルボキシル保護基であり、R12は水素または式(II)で定義された窒素保護基であり、R11は臭素またはヨウ素原子である)
の化合物から、CHO基を下記基:
Figure 0004108123
に変換できる適当なリン試薬との反応によって、必要であればまたは望ましければ、カルボキシル保護基R10および窒素保護基R12の続いての除去によって、調製することができる。
このプロセスの一つの態様において、反応は、式(IX)
Figure 0004108123
(式中、R14はアルキルまたはフェニル基であり、Rは式(I)に定義された通りであるかまたはその保護された誘導体である)のリンイリドを用いて行うことができる。
反応は、アセトニトリルまたはジメチルホルムアミドのような非プロトン性溶媒中で−10℃から溶媒の還流温度の範囲で行う。
式(VIII)の化合物は、式(X)
Figure 0004108123
(式中、R10はカルボキシル保護基であり、R12は水素または上記で定義した窒素保護基であり、R11は臭素またはヨウ素原子である)
のアリル化合物のオゾン化によって調製することができる。
反応は、硫化ジメチルまたはトリフェニルホスフィンの存在下でジクロロメタンのようなハロ炭化水素などの好適な溶媒中で−78℃のような低温で、オゾン流を式(X)の化合物の溶液中に通すことによって達成される。
式(X)の化合物(式中、R12は水素原子であり、R10は上記で定義したようなカルボキシル保護基である)は、アミン(XI)(式中、R11は臭素またはヨウ素原子である)と、アルデヒド(XII)(式中、R10はカルボキシル保護基である)
Figure 0004108123
との反応、およびそれに続いての塩化チタニウム(IV)または三フッ化ホウ素エーテル化合物のようなルイス酸の存在下でのアリルトリブチル錫の添加によって調製することができる。反応は、トルエンのような炭化水素またはジクロロメタンのようなハロゲン化炭化水素などの溶媒中で−78℃から室温の範囲の温度で行うのが好都合である。
式(X)(但し、上記で定義したように、R12は窒素保護基であり、R10はカルボキシル保護基である)の化合物は、R12が水素原子である式(X)の化合物からそのような保護された窒素原子を調製するための従来の方法を用いて調製することができる。
式(III)の化合物は、式(XIII)
Figure 0004108123
(式中、上記で定義したように、R10はカルボキシル保護基であり、R11は臭素またはヨウ素原子であり、R12は水素または窒素保護基であって、R15はt−ブチル基のような好適なカルボキシル保護基である)の化合物を、式(II)の化合物の環化に関して上記したのと同様の反応条件を用いて環化し、続いてカルボキシル保護基R15を除去して、必要であればまたは望ましければ窒素保護基R12を続いて除去することによって、調製することができる。
式(XIII)の化合物は、式(VIII)の化合物およびリンイリド(R14P=CHCO15(式中、R14は式(IX)で定義した通りであり、R15は上記で定義した通りである)から、式(VIII)の式(IX)の化合物との反応に関して上記したのと同様の反応条件を用いて調製することができる。
式(V)の化合物は、式(I)の化合物のための上記の一般的調製法の工程によって、適切な中間体(II)、(IV)、(IX)のいずれかを用いて調製することができる。
式(IV)、(VI)、(VII)、(IX)、(XI)および(XII)の化合物は、公知の化合物であるかまたは、公知化合物のために使用されるものと類似の方法によって調製することができる。
上記反応において、カルボキシル保護基はそのような基を除去するための公知の従来法によって除去することができる。すなわち、R10がベンジル基である化合物では、これはエタノールまたはイソプロパノール、水またはそれらの混合物のような好適な溶媒中で水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムのような水酸化アルカリ金属を用いる加水分解によって除去することができ、必要であればまたは望ましければ、塩酸のような好適な酸を続いて添加して、対応する遊離カルボン酸を得ることができる。
上記反応において、窒素保護基は、そのような基の除去のための公知の従来法、例えば、酸またはアルカリ加水分解によって除去することができる。すなわち、R12がt−ブトキシカルボニルまたはフェニルスルホニルのようなアルコキシカルボニルの場合、これは例えば水酸化リチウムを用いてテトラヒドロフランまたはイソプロパノールのようなアルカノールなどの好適な溶媒中でアルカリ加水分解することによって除去することができる。代わりに、アルコキシカルボニル基は酸加水分解によって除去してもよい。R15がt−ブチル基の場合、これはギ酸のような有機酸を用いる加水分解によって除去することができる。
式(I)の化合物の生理学的に許容可能な塩は、対応する酸を適切な塩基を用いて好適な溶媒中で処理することによって調製することができる。例えば、アルカリおよびアルカリ金属塩は、アルカリまたはアルカリ金属水酸化物、または対応するそれらの炭酸塩または重炭酸塩から調製することができる。代わりに、アルカリまたはアルカリ金属塩は、適切なアルカリまたはアルカリ金属水酸化物を用いて式(I)の化合物のカルボキシル保護された誘導体を直接加水分解することによって調製してもよい。
式(I)の化合物の代謝的に不安定なエステルは、従来の方法を用いて、カルボン酸基あるいはその塩のエステル化によって、またはトランスエステル化によって調製することができる。すなわち、例えば、アシロキシアルキルエステルは、遊離カルボン酸またはその塩を、ジメチルホルムアミドのような好適な溶媒中で適切なハロゲン化アシロキシアルキルと反応させることによって調製することができる。遊離カルボキシル基のエステル化のために、この反応は塩化テトラブチルアンモニウムまたは塩化ベンジルトリエチルアンモニウムなどのハロゲン化第四アンモニウムの存在下で行うのが好ましい。
アミノアルキルエステルは、例えば50〜150℃の高めた温度で対応するアミノアルカノールを用いる反応よってメチルまたはエチルエステルのような対応するアルキルエステルをトランスエステル化を、調製することができる。
本発明を一層よく理解できるように、下記の実施例を挙げるが、これはもっぱら説明のみを意図するものである。
中間体および実施例における用語等は、特に断らない限り、次の通りである。
融点(m.p.)はGallenkamp融点装置上で決定し、未修正である。温度はすべて℃(摂氏)で表す。赤外線スペクトルはFT-IR計器によって測定した。陽子磁気共鳴(H−NMR)スペクトルは400MHzで記録し、化学シフトは内部標準物質として用いたMeSiからのppmダウンフィールド(d)で表し、一重線(s)、二重線、二重線の二重線(dd)、三重線(t)、四重線(q)または多重線(m)と指定する。カラムクロマトグラフィーは、シリカゲル(Merck AG Darmstaadt、独国)上で行った。次の様な略語を使用した。EA=酢酸エチル、CH=シクロヘキサン、DCM=ジクロロメタン、THF=テトラヒドロフラン、TFA=トリフルオロ酢酸、TEA=トリエチルアミン、PPA=ポリ燐酸、DBU=1、8−ジアゾビシクロ[5、4、0]ウンデク−7−エン、DMSO=ジメチルスルホキシド。Tlcはシリカプレート上での薄層クロマトグラフィーを表す。溶液は無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。r.t.(RT)は室温を表す。
中間体1
4−クロロ−1−ヨード−2−ニトロベンゼン
10℃に冷却した12N硫酸溶液(60ml)に4−クロロ−2−ニトロアニリン(5.18g)を懸濁した液に、亜硝酸ナトリウム(2.76g)の硫酸(20ml)溶液およびポリ燐酸(40ml)を順次加えた。反応混合液を室温で3時間撹拌した後、破砕した氷中に注ぎ、ガス発生が止むまで尿素を加えた。得られる溶液を、ヨウ化カリウム(7.47g)の水溶液(20ml)で処理して、70℃で1時間加熱した。混合物をブラインで稀釈して、EAで抽出した後、有機相をブラインで洗浄して、乾燥して、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶出液:CH/EA=100/0〜95/5)によって精製して、表題化合物(7.96g、融点=55〜56℃)を黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl):7.98(1H、d)、7.80(1H、d)、7.28(1H、dd)
IR(純):υmax(cm−1)=1535(NO)、1354(NO
中間体2
5−クロロ−2−ヨード−アニリン
中間体1(3.71g)の95%エタノール(25ml)溶液に、酢酸(25ml)および鉄(2.98g)を加えた。反応混合物を100℃で1時間加熱した後、ブライン中に注いでから、炭酸水素ナトリウム粉末をpH=10になるまで加えた。EAで抽出後、有機相をブラインで洗浄して、乾燥、蒸発処理して、表題化合物(3.60g)を黄色油として得た。
H−NMR(CDCl):7.5(1H、d)、6.7(1H、d)、6.5(1H、dd)、4.2(2H、bs)
IR(純):υmax(cm−1)=3468(NH)、3371(NH)、1610(C=C)
中間体3
(+/−)2−(5−クロロ−2−ヨード−フェニルアミノ)−ペンテ−4−エン二酸ベンジルエステル
中間体2(1.05g)の乾燥トルエン(15ml)溶液に、ベンジルグリオキシラート(750mg)およびNaSO(2g)を加えた。混合物を一晩還流した。濾過後、得られる溶液を褐色油までに減圧濃縮して、これをジクロロメタン(30ml)に溶かした。−78℃に冷却後、TiCl(0.46ml)をシリンジを用いて徐々に加えて、撹拌を5分間続けた。次いで、乾燥アイス/アセトン槽を除去することによって30分間かけて溶液を室温にまで温度を上げた後に、再び−78℃に冷却して、トリブチルアリル錫(2.6ml)を加えた。1時間後、それをNH4Clの飽和溶液(100ml)中に注ぐことによって反応を止めた。水相をEA(2×150ml)で抽出して、合わせた有機画分をHCl(3N、2×50ml)およびブライン(50ml)で洗浄して、乾燥した。カラムクロマトグラフィー(CH/EA=95/15)による最終精製によって表題化合物(1.4g)を無色油として得た。
H−NMR:d(CDCl)7.55(d、1H)、7.34(m、5H)、6.47(dd、1H)、6.42(d、1H)、5.73(m、1H)、5.19(m、4H)、4.82(d、1H)、4.17(m、1H)、2.65(m、2H)
中間体4
(+/−)2−(5−クロロ−2−ヨード−フェニルアミノ)−4−オキソ−酪酸ベンジルエステル
中間体3(1.43g)を乾燥ジクロロメタンに溶解して、得られる溶液を乾燥アイス/アセトン槽を用いて−78℃まで冷却した。レンガ赤色が表れるまで(約10分間)それにオゾンを泡立たせて通した後、トリフェニルホスフィン(0.92g)を加えて、冷却槽を除去した。温度を完全に上げた後、溶液をロータリーエバポレーターで乾燥するまで濃縮して、カラムクロマトグラフィー(CH/EA=85/25)による最終精製によって表題化合物(0.86g)を無色油として得た。
H−NMR:d(CDCl)9.77(t、1H)、7.57(d、1H)、7.37(m、5H)、6.54(d、1H)、6.51(dd、1H)、5.20(s、2H)、4.99(d、1H)、4.52(m、1H)、3.07(m、2H)
IR:(CDCl)nmax(cm−1)1730
中間体5
(+/−)(E)7−クロロ−4−フェニルカルバモイルメチレン−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体4(0.185g)を乾燥アセトニトリル(10ml)に溶解して−10℃まで冷却したものに、臭化フェニルカルバモイルメチルトリフェニルホスホニウム(0.241g)およびDBU(0.08ml)を撹拌しながら加えた。白色沈澱が直ちに形成された。1時間後、それを濾過によって分離して、少量の冷アセトニトリルで洗浄して、真空乾燥して、粗(+/−)(E)2−(5−クロロ−2−ヨード−−フェニルアミノ)−5−フェニルカルバモイル−pent−4−enoic酸ベンジルエステル(0.156g)を得て、これを乾燥アセトニトリル(20ml)に溶解して、溶液に乾燥Nを泡立てて通すことによって脱酸素化した。この溶液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.032g)およびトリエチルアミン(0.08ml)を加えて、反応容器を閉じて、80℃で2時間加熱した。次いで、褐色混合物を冷却して、EA(100ml)で稀釈して、NHClの飽和溶液(50ml)で洗浄した。ブラインおよびNaSOで乾燥後、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(CH/EA=4/1〜3/1)で精製して、表題化合物(0.035g)を白色固体として得た。
H−NMR:d(CDCl)10.03(bs、1H)、7.64(m、4H)、7.38(d、1H)、7.30(m、2H)、7.22(m、5H)、7.03(m、1H)、7.03(m、1H)、6.96(bd、1H)、6。78(d、1H)、6.61(dd、1H)、6.49(s、1H)、5.05(m、2H)、4.28(m、1H)、4.15(dd、1H)、3.02(m、1H)
IR:(ヌジョール)nmax(cm−1)3385−3287、1720−1645、1599
中間体6
4,6−クロロ−1−ヨード−2−ニトロベンゼン
2−ニトロ−4、6−ジクロロアニリン(5g)をHSOの12N溶液(20ml)に溶解して、0℃で冷却した。次いで、NaNO(2.15g)のHsSO溶液(5ml)を慎重に加えてから、ポリ硫酸(40ml)を続いて加えた。反応溶液を室温放置して温度を上げて、3時間撹拌した。次いで、溶液を破砕した氷中に注いで、尿素をガス発生が止むまで加えた。得られる混合液をヨウ化カリウム(5.6g)の水溶液で処理して、70℃で2時間加熱した。反応混合液を水酸化ナトリウムの10%溶液(40ml)で稀釈して、酢酸エチル(3×40ml)で抽出して、ブライン(3×25ml)で洗浄して、減圧下で乾燥して濃縮した。表題化合物(7.5g)を赤色油として得た。
H−NMR(CDCl):7.67(1H、d)、7.54(1H、d)
IR(ヌジョール):1454cm−1、1350cm−1
中間体7
2−ヨード−3,5−ジクロロアニリン
中間体6(4g)の95%エタノール(35ml)溶液に、氷酢酸(35ml)および鉄(2.8g)を加えた。反応混合物を100℃で1時間加熱した後、炭酸水素ナトリウム飽和溶液で稀釈して、酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。有機層をブライン(2×20ml)で洗浄して、減圧下で乾燥、蒸発して、表題化合物を褐色固体として得た(2.9g)。
IR(ヌジョール):υmax(cm−1)=3491(NH)、3103(NH)、1614(C=C)
中間体8
(±)2−(3,5−ジクロロ−2−ヨード−フェニルアミノ)−ペンテ−4−エン二酸ベンジルエステル
中間体7(1.5g)の乾燥トルエン(20ml)溶液に、ベンジルグリオキシラート(1.070g)およびNaSO(2.5g)を加えた。混合液を一晩還流した。濾過後、得られる溶液を褐色油までに減圧濃縮して、これを乾燥ジクロロメタン(40ml)に溶かした。−78℃に冷却後、TiCl(0.57ml)をシリンジを用いて徐々に加えて、撹拌を5分間続けた。次いで、乾燥アイス/アセトン槽を除去することによって、溶液を放置して30分間かけて室温にまで温度を上げた後で、再び−78℃に冷却して、トリブチルアリル錫(1.94ml)を加えた。1時間後、それをNHClの飽和溶液(100ml)中に注ぐことによって反応を止めた。水相をEA(2×200ml)で抽出して、合わせた有機画分をHCl(3N、2×70ml)およびブライン(50ml)で洗浄して、乾燥した。カラムクロマトグラフィー(CH/EA=95/5)による最終精製によって表題化合物(1.05g)を黄色油として得た。
H−NMR(CDCl):7.4−7.3(3H、m)、6.87(1H、d)、6.27(1H、d)、5.72(1H、m)、5.22−5.16(2H、m)、5.19(2H、s)、5.14(1H、d)、4.16(1H、t)、2.65(2H、m)
IR(純):3371cm−1、1744cm−1、1572cm−1
中間体9
(±)2−(3,5−ジクロロ−2−ヨード−フェニルアミノ)−4−オキソ−酪酸ベンジルエステル
中間体8(1.0g)を乾燥ジクロロメタン(40ml)に溶解して、得られる溶液を乾燥アイス/アセトン槽を用いて−78℃まで冷却した。レンガ赤色が表れるまで(約20分間)それにオゾンを泡立たせて通した後、トリフェニルホスフィン(0.82g)を加えて、冷却槽を除去した。温度を完全に上げた後、溶液を乾燥するまで濃縮して、カラムクロマトグラフィー(CH/EA=80/20)で精製して表題化合物(0.745g)を無色油として得た。
H−NMR(CDCl):9.77(1H、s)、7.36−7.28(5H、m)、6.91(1H、d)、6.40(1H、d)、5.34(1H、d)、5.20(2H、s)、4.50(1H、dt)、3.09(2H、d)
IR(ヌジョール)3371cm−1、1738cm−1、1732cm−1
中間体10
(±)(E)2−(3,5−ジクロロ−2−ヨード−フェニルアミノ)−5−フェニルカルバモイル−ペンテ−4−エン二酸ベンジルエステル
臭化フェニルカルバモイルメチルトリフェニルホスホニウム(0.517g)を乾燥アセトニトリル(20ml)に懸濁して、DBU(0.173ml)を撹拌しながら加えた。反応混合液を0℃で冷却して、乾燥アセトニトリル(8ml)に溶解した中間体9(0.460g)を加えた。1時間後、塩化アンモニウムの飽和溶液(20ml)を加えて、次いで酢酸エチル(30ml)を加えた。有機層を分離して、ブライン(2×30ml)で洗浄して、乾燥して、減圧下で蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(CH/EA=80/20)で精製して、表題化合物(0.250g)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl):7.54(2H、5.06)、7.38−7.3(7H、m)、7.13(1H、t)、6.99(1H、s)、6.90(1H、d)、6.85(1H、t)、6.32(1H、d)、5.26(1H、d)、4.28(1H、d)、2.80(2H、dt)
融点:146〜148℃
中間体11
(+/−)(E)5,7−ジクロロ−4−フェニルカルバモイルメチレン−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体10(0.120g)を乾燥アセトニトリル(10ml)に溶解して、溶液に乾燥Nを泡立てて通すことによって溶液を脱酸素化した。この溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.012g)およびトリエチルアミン(0.056ml)を加えて、反応容器を閉じて、80℃で2時間加熱した。褐色混合物を次いで冷却して、EA(100ml)で稀釈して、NHClの飽和溶液(50ml)で洗浄した。ブラインおよびNaSOで乾燥後、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(CH/EA=7/3)で精製して、表題化合物(0.080g)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):9.42(1H、s)、7.75(2H、d)、7.35−7.25(7H、m)、7.07(1H、tt)、6.78(1H、s)、6.77(1H、s)、6.70(1H、d)、6.44(1H、m)、5.12(1h、d)、4.98(1H、d)、4.40(1H、ddd)、4.25(1H、d)、3.15(1H、d)
IR(ヌジョール):3281cm−1、1730cm−1、1661cm−1、1626cm−1
融点:185〜188℃
中間体12
(+/−)(E)−5−(3,5−ジクロロ−2−ヨード−フェニルアミノ)−ヘキセ−2−エン二酸6−ベンジルエステル
中間体14(0.2g)をHCOOH(5ml)に溶解して、室温で24時間撹拌した。次いで、反応混合物を乾燥するまで蒸発させて、表題化合物(0.180g)を得た。
H−NMR(DMSO):12.3(bs、1H)、7.4−7.3(m、5H)、7.01(d、1H)、6.73(dt、1H)、6.66(d、1H)、5.87(d、1H)、5.37(d、1H)、5.18(s、2H)。4.73(dt、1H)、2.81(t、1H)
中間体13
(+/−)(E)−5−(3,5−ジクロロ−2−ヨード−フェニルアミノ)−1−(4−アセチルアミノ−フェニルカルバモイル)−ヘキセ−2−エン二酸6−ベンジルエステル
中間体12(0.18g)を乾燥THF(5ml)に窒素下で溶解して、トリフェニルホスフィン(0.11g)およびアルドリチオール(0.092g)を順次加えた。RTで2時間保持した後、市販の4−アセトアミドアニリンをRTで加えて、混合液を還流まで加温した。2時間後、溶液を少容量にして、EA(20ml)中に注ぎ入れて、水で抽出した。粗生成物を乾燥するまで蒸発させて、カラムクロマトグラフィー処理(CH/EA=20/80)して、表題化合物(150mg)を得た。
H−NMR(DMSO):9.94(s、1H)、9.86(s、1H)、7.53(d、2H)、7.47(d、2H)、7.35−7.3(m、5H)、7.24(dt、1H)、7.00(d、1H)、6.68(d、1H)、6.15(d、1H)、5.37(d、1H)、5.19(s、2H)、4.74(m、1H)、2.8(m、2H)、1.99(s、3H)
融点:200℃
中間体14
(+/−)(E)−2−(3,5−ジクロロ−2−ヨード−フェニルアミノ)−ヘキセ−2−エン二酸−6−ベンジル−1−tert−ブチルエステル
中間体9(8.2g)を乾燥トルエン(200ml)に溶解して、次いで(tert−ブトキシカルボニルメチレン)トリフェニルホスホランを加えて、混合物を100℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去して、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(CH/EA=95/5)で精製して、表題化合物(6.00g)を白色固体として得た。
H−NMR(d−アセトン):7.4−7.3(m、5H)、6.92(dt、1H)、6.82(dt、1H)、6.67(d、1H)、5.88(dt、1H)、5.40(d、1H)、5.24(s、2H)、4.66(dt、1H)、3.0−2.8(m、2H)、1.5(s、9H)
融点:95〜96℃
中間体15
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−tert−ブトキシカルボニルメチレン−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体14(6.5g)を乾燥メチルホルムアミド(150ml)に溶解した。この溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.65g)およびトリエチルアミン(9.15ml)を加えて、反応混合物を100℃で1時間窒素雰囲気下で加熱した。反応混合物を次いで室温まで冷却して、酢酸エチル(250ml)で稀釈して、NHClの飽和水溶液(100ml)およびブライン(3×100ml)で洗浄した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(EA/CH=1/9)で精製して、表題化合物(4g)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO):7.44−7.3(m、5H)、6.77(d、1H)、6.70(d、1H)、6.47(bs、1H)、6.45(s、1H)、5.21(d、1H)、5.02(d、1H)、4.40(td、1H)、3.98(dd、1H)、3.11(ddd、1H)、1.5(s、9H)
中間体16
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−カルボキシメチレン−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体15(0.96g)をギ酸(40ml)に懸濁して、室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した後、固体をエーテル中に懸濁して、次いで再び乾燥するまで濃縮して、表題化合物(0.86mg)を白色固体として得た。
H−NMR(d−アセトン):11.2−10.6(bs、1H)、7.4−7.3(m、5H)、6.78(d、1H)、6.71(d、1H)、6.57(s、1H)、6.49(bs、1H)、5.18(d、1H)、5.03(d、1H)、4.41(t、1H)、4.05−4(m、1H)、3.14(ddd、1H)
IR(ヌジョール):3373cm−1、1726cm−1、1688cm−1、1614cm−1
融点:210〜212℃
中間体17
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[2−(ピリジル)チオカルボニルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体16(3.7g)を乾燥テトラヒドロフラン(50ml)に溶解した。この溶液に、トリフェニルホスフィン(6.17g)および2、2‘−ジチオピリジン(5.2g)を加えて、反応混合物を室温で1時間窒素雰囲気下で撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(200ml)で稀釈して、次いで1NのHCl(50ml)、2MのNaOH(50ml)およびブライン(2×50ml)で洗浄した。有機層を分離して、乾燥して、濾過して、減圧下で蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(EA/CH=3/7)で精製して、表題化合物(3.5g)を黄色泡として得た。
H−NMR(DMSO):8.59(m、1H)、7.78(dt、1H)、7.62(m、2H)、7.45−7.27(m、5H)、6.84−6.76(s、3H)、5.15(d、1H)、4.97(d、1H)、4.40(m、1H)、3.92(dd、1H)、2.80(m、1H)
中間体18
(+/−)(E)−4−(4−アセチルアミノ−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体13(0.14g)を乾燥アセトニトリル(11ml)に窒素下で溶解して、Pdテトラキストリフェニルホスフィン(0.012g)およびTEA(0.06ml)を続けて加えた。懸濁液を撹拌して、加温して、反応が完了するまで還流した。冷却後、白色固体を沈澱させて、濾過後に表題化合物(30mg)を得た。
H−NMR(DMSO):10.12(s、1H)、9.86(s、1H)、7.56(d、2H)、7.47(d、2H)、7.3−7.2(m、5H)、6.71(d、1H)、6.69(d、1H)、6.68(bm、1H)、5.05(d、1H)、4.85(d、1H)、4.35(m、1H)、4.25(dd、1H)、2.0(s、3H)
融点:275℃
中間体19
(+/−)(E)−4−(3−アセチルアミノ−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体16(0.080g)を乾燥テトラヒドロフラン(7ml)に溶解して、溶液を−20℃に冷却した。同温度でPCl(0.053g)を加えて、反応混合物を0℃まで加温して、窒素雰囲気下で1時間撹拌した。次いで、ピリジン(0.025ml)および3−アセチルアミノアニリン(0.035g)を加えて、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を次いで酢酸エチル(50ml)で稀釈して、1NのHCl(50ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。有機層を分離して、乾燥して、濾過して、減圧下で蒸発させて、得られる粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(EA/CH=6:4)で精製して、表題化合物(0.045g)を黄色油として得た。
H−NMR(DMSO):10.19(s、1H)、9.93(s、1H)、7.99(s、1H)、7.24(m、5H)、7.38−7.16(m、4H)、6.73(bs、1H)、6.72(d、1H)、6.70(d、1H)、5.07−4.8(d、2H)、4.35(m、1H)、4.22(m、1H)、2.02(s、3H)
IR(ヌジョール):3304、1732、1668、1600
中間体20
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[3−(クロロ)フェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体16(0.11g)をTHF(10ml)に溶解して、得られた溶液を−20℃で冷却して、PCl(0.10g)を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌して、次いで温度を−20℃に下げて、ピリジン(0.045ml)および3−クロロアニリン(0.037ml)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌して、次いでEA(100ml)で稀釈して、NHClの飽和溶液(2×50ml)、1NのHCl(50ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。有機層を乾燥して、減圧下で蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(CH/EA=9/1〜8/2)で精製して、表題化合物(0.05g)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):10.36(bs、1H)、7.94(bs、1H)、7.43(d、1H)、7.33(d、1H)、7.28(bd、1H)、7.10(dt、1H)、7.24(m、5H)、6.72(m、3H)、5.03(d、1H)、4.85(d、1H)、4.38(m、1H)、4.26(dd、1H)、2.78(dd、1H)
IR(ヌジョール):3340cm−1、1732cm−1、1659cm−1
中間体21
(+/−)(E)−4−(4−アミノ−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体23(0.175g)を乾燥ジクロロメタン(5ml)に懸濁して、TFA(0.10ml)をRTで加えて、溶液を4時間撹拌した。溶液を乾燥するまで蒸発させて、粗固体を得て、それをEAに溶解して、飽和炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を乾燥するまで蒸発させて、得られる粗生成物をペンタンと摩砕して、表題化合物(0.116g)を得た。
H−NMR(DMSO):9.79(s、1H)、7.31(d、2H)、7.3−7.2(m、5H)、7.19(d、1H)、6.70(d、1H)、6.69(d、1H)、6.64(m、1H)、6.48(d、2H)、5.05(d、1H)、4.85(d、1H)、4.33(m、1H)、4.24(dd、1H)、2.80(s、1H)
融点80℃
中間体22
4,6−ジブロモ−1−ヨード−2−ニトロベンゼン
2−ニトロ−4,6−ジブロモアニリン(2g)をHSOの12N溶液(14ml)に溶解して、0℃で冷却した。次いで、NaNO(0.6g)のHsSO溶液(5ml)を慎重に加えてから、PPA(10ml)を続いて加えた。反応混合物を放置して室温で温度を上げてから、3時間撹拌した。次いで、溶液を破砕した氷中に注ぎ入れて、尿素をガス発生が止むまで加えた。得られた混合物をヨウ化カリウム(1.6g)の水溶液で処理して、70℃で2時間加熱した。反応混合物を水酸化ナトリウムの10%溶液(20ml)で稀釈して、酢酸エチル(3×20ml)で抽出して、ブライン(3×15ml)で洗浄して、減圧下で乾燥して濃縮した。表題化合物(2.6g)を黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl):7.98(1H、d)、7.60(1H、d)
IR(ヌジョール):1529cm−1、1377cm−1
融点(℃):68℃〜70℃
中間体23
(+/−)(E)−4−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体16(0.157g)を乾燥THF(8ml)に溶解して、溶液を−20℃に冷却した。PCl(0.104g)を加えて、溶液を1時間撹拌した。ピリジン(0.05ml)を加えて、次いで4−t−ブトキシカルボニルアミノアニリン(0.104g)を一度に加えた。溶液はオレンジ色になり、温度をRTまで温めた。3時間後、溶液をpH=3の酸性にして、EAで抽出して、乾燥するまで蒸発させて、得られた粗固体をペンタン/ジエチルエーテルと摩砕して、表題化合物(0.181g)を得た。
H−NMR(DMSO):9.35(bs、1H)、8.23(bs、1H)、7.66(m、2H)、7.48(m、2H)、7.35−7.28(m、5H)、6.76(m、2H)、6.68(d、1H)、6.42(bs、1H)、5.13(d、1H)、4.97(d、1H)、4.39(t、1H)、4.23(dd、1H)、3.18(dd、1H)、1.48(s、9H)
中間体24
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4(tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体16(0.57g)を乾燥THF(15ml)に溶解して、得られた溶液を−20℃で冷却して、PCl(0.38g)を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで温度を−20℃に下げて、ピリジン(0.176ml)およびN−t−ブトキシカルボニル−4−アミノベンジルアミン(0.39g)を加えた。反応液を室温で30分間撹拌して、EA(100ml)で稀釈して、NHClの飽和溶液(2×50ml)、0.1NのHCl(50ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。有機層を乾燥して、減圧下で蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(CH/EA=8/2〜7/3)で精製して、表題化合物(0.72g)を白色固体として得た。
H−NMR(d−アセトン):9.42(bs、1H)、7.69(d、2H)、7.33(dd、2H)、7.3−7.27(m、3H)、7.26(d、2H)、6.78(d、1H)、6.77(s、1H)、6.69(d、1H)、6.44(d、1H)、6.42(t、1H)、5.12(d、1H)、4.97(d、1H)、4.40(td、1H)、4.25(dd、1H)、4.23(d、1H)、3.13(ddd、1H)、1.42(s、9H)
IR(ヌジョール):3368cm−1、3304cm−1、1717cm−1
中間体25
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体17(0.3)を乾燥テトラヒドロフラン(20ml)およびトルエン(20ml)に溶解した。この溶液に4−(2−tert−ブチルアミノエチル)アニリン(0.175g)を加えて、反応混合物を110℃で2時間撹拌した。反応混合物を次いで酢酸エチル(50ml)で稀釈して、0.1NのHCl(50ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。有機層を分離して、乾燥して、減圧下で蒸発させて、粗生成物得て、これをフラッシュクロマトグラフィー(EA/CH=3:7)で精製して、表題化合物(0.360g)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):10.12(s、1H)、7.55(d、2H)、7.24(m、5H)、7.10(d、2H)、6.85(t、1H)、6.70(m、3H)、5.04−4.84(d、d、2H)、4.35(m、1H)、4.25(m、1H)、3.10(m、2H)、2.79(m、1H)、2.62(t、2H)、1.34(s、9H)
IR(ヌジョール):3368、3298、1700、1686
中間体26
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4(ウレイドメチル)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体24(0.36g)を乾燥ジクロロメタン(20ml)に懸濁して、次いでトリフルオロ酢酸(7.5ml)を加えて、反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去して、得られた固体をエーテルに懸濁させて、乾燥するまで蒸発させた。この固体を乾燥THF(50ml)に溶解して、次いで乾燥TEA(0.14ml)を加えて、混合物を室温で1.5時間撹拌した。次いで反応液を0℃に冷却して、トリメチルシリルイソシアナート(0.164ml)を滴下して加えた。1時間後、それをNHClの飽和溶液(50ml)中に注ぎ入れることによって反応を止めた。水相をEA(100ml)で抽出して、ブライン(50ml)で洗浄して、減圧下で蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(EA:EA/MeOH=95:5)で精製して、表題化合物(0.14g)を黄色固体として得た。
H−NMR(DSMO):10.15(s、1H)、7.58(d、2H)、7.25(bm、5H)、7.24(m、1H)、7.17(d、2H)、6.71(m、3H)、6.33(bt、3H)、5.48(bs、2H)、5.06(d、1H)、4.85(d、1H)、4.36(mt、1H)、4.25(dd、1H)、4.11(m、2H)、2.81(ddd、1H)
中間体27
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4(ホルミルアミノメチル)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体24(0.18g)をギ酸(10ml)に溶解して、室温で15分間撹拌した。溶媒を減圧下で除去して、固体を得て、それをエーテルに懸濁して、乾燥するまで蒸発させた。この固体を乾燥THF(10ml)に溶解して、次いで乾燥TEA(0.09ml)を加えて、混合物を室温で30分間撹拌した。次いで反応液を0℃に冷却して、メタンスルホニルクロリド(0.025ml)を滴下して加えた。30分後、それをNHClの飽和溶液(50ml)中に注ぎ入れることによって反応を止めた。水相をEA(100ml)で抽出して、ブライン(50ml)で洗浄して、乾燥して、減圧下で蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(CH/EA=1/1)で精製して、表題化合物(0.050g)を副産物として得た。
H−NMR(DSMO):10.2(bs、1H)、8.44(t、1H)、8.10(d、1H)、7.60(d、2H)、7.26−7.20(m、6H)、7.18(d、2H)、6.72−6.68(m、3H)、5.04(d、1H)、5.40(d、1H)、4.35(m、1H)、4.25(m、1H)、4.23(d、2H)、2.80(dd、1H)
中間体28
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4(アセチルアミノメチル)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体24(0.08g)を乾燥ジクロロメタン(10ml)に溶解して、次いでトリフルオロ酢酸(1ml)を加えて、反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去して、得られた固体をエーテルに懸濁させて、乾燥するまで蒸発させた。この固体を乾燥THF(15ml)に溶解して、次いで乾燥TEA(0.04ml)を加えて、混合物を室温で1時間撹拌した。反応液を次いで0℃に冷却して、塩化アセチル(0.01ml)を滴下して加えた。40分後、それをNHClの飽和溶液(50ml)中に注ぎ入れることによって反応を止めた。水相をEA(100ml)で抽出して、ブライン(50ml)で洗浄して、乾燥して、減圧下で蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(EA/CH=9/1)で精製して、次いで固体をEAに懸濁して、石油エーテルを加えて、固体を濾過して、表題化合物(0.045g)を黄色固体として得た。
H−NMR(d−アセトン):9.41(bs、1H)、7.68(d、2H)、7.5−7.25および7.24(m、6H)、6.77(d、1H)、6.76(bs、1H)、6.69(d、1H)、6.44(bs、1H)、5.12および4.96(d、2H)、4.39(m、1H)、4.32b(d、2H)、4.25(dd、1H)、3.14(ddd、1H)
中間体29
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4(イソブチリルアミノ)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体23(0.15g)を乾燥ジクロロメタン(20ml)に溶解して、次いでトリフルオロ酢酸(2ml)を加えて、反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去して、得られた固体をエーテルに懸濁させて、乾燥するまで蒸発させた。この固体を乾燥THF(20ml)に溶解して、次いで乾燥TEA(0.08ml)を加えて、混合物を室温で1時間撹拌した。反応液を次いで0℃に冷却して、塩化イソブチリル(0.03ml)を滴下して加えた。40分後、それをNHClの飽和溶液(50ml)中に注ぎ入れることによって反応を止めた。水相をEA(100ml)で抽出して、ブライン(50ml)で洗浄して、乾燥して、減圧下で蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(EA/CH=2/3)で精製して、表題化合物(0.040g)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):10.11(bs、1H)、9.74(bs、1H)、7.56(d、2H)、7.52(d、2H)、7.26(m、5H)、7.22(d、1H)、6.70(m、3H)、5.04(d、1H)、4.86(d、1H)、4.36(m、1H)、4.25(m、1H)、2.83(m、1H)、2.51(m、1H)、1.07(d、6H)
IR(ヌジョール):3387cm−1、3292cm−1、1715cm−1、1661cm−1、1658cm−1
中間体30
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4(イソブチリルアミノメチル)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体24(0.36g)を乾燥ジクロロメタン(20ml)に懸濁して、次いでトリフルオロ酢酸(7.5ml)を加えて、反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去して、得られた固体をエーテルに懸濁させて、乾燥するまで蒸発させた。この固体を乾燥THF(50ml)に溶解して、次いで乾燥TEA(0.23ml)を加えて、混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応液を次いで0℃に冷却して、塩化イソブチリル(0.09ml)を滴下して加えた。1時間後、それをNHClの飽和溶液(50ml)中に注ぎ入れることによって反応を止めた。水相をEA(100ml)で抽出して、ブライン(50ml)で洗浄して、減圧下で蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(CH/EA=6/4〜1/1)で精製して、石油エーテルと磨砕して、表題化合物(0.14g)を黄色固体として得た。
H−NMR(d−アセトン):9.42(bs、1H)、7.68(d、2H)、7.35(bm、1H)、7.34(dd、2H)、7.28(m、3H)、7.23(d、2H)、6.77(d、1H)、6.76(bs、1H)、6.69(d、1H)、6.44(d、1H)、5.12(d、1H)、4.96(d、1H)、4.40(td、1H)、4.34(d、2H)、4.25(dd、1H)、4.23(d、1H)、3.13(ddd、1H)、1.42(s、9H)
IR(ヌジョール):3368−3290cm−1、1724cm−1、1647cm−1、1591cm−1
中間体31
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−(4−モルホリン−4−イルメチルフェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体17(0.15g)を乾燥テトラヒドロフラン(10ml)に溶解して撹拌した溶液に4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルアミン(0.09g)を加えて、反応混合物を還流して4時間加熱した。溶媒を蒸発させて、残渣をトルエン(10ml)に溶解して、溶液を還流して1時間加熱した。反応混合物を24℃で冷却して、得られる沈澱を濾過して、純粋な表題化合物(0.11g)を得た。T.l.c.:酢酸エチル、R=0.42
H−NMR(DMSO):10.17(s、1H)、7.60(d、2H)、7.21(m、8H)、6.72−6.70(m、3H)、5.03(d、1H)、4.83(d、1H)、4.36(m、1H)、4.25(dd、1H)、3.54(t、4H)、3.38(s、2H)、2.8(dd、1H)、2.30(m、4H)
中間体32
(+/−)(E)−4−(4−メトキシカルボニルメチル−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体17(0.121g)を乾燥トルエン(10ml)に溶解した。この溶液に4−(アミノフェニル)酢酸メチル(0.052g)を加えて、反応混合物を1時間還流した。次いで反応混合物を冷却して、形成された沈澱を濾過して、ジエチルエーテルで洗浄して、表題化合物(0.099g)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):10.2(s、1H)、7.59(d、2H)、7.26−7.2(m、6H)、7.18(d、2H)、6.72−6.70(m、3H)、5.04(d、1H)、4.84(d、1H)、4.36(m、1H)、4.25(dd、1H)、3.61(s、2H)、3.59(s、3H)、2.79(dd、1H)
IR(ヌジョール):3358、3308、1722、1649
中間体33
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−(4−カルバモイルメチルフェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体17(0.2g)を乾燥ジメチルホルムアミド(30ml)に溶解した。この溶液に4−カルバモイルメチルアニリン(0.073g)を加えて、反応混合物を100℃で2時間撹拌した。次いで反応混合物を酢酸エチル(50ml)で稀釈して、NHClの飽和水溶液(50ml)およびブライン(50mI)で洗浄した。有機層を分離して、乾燥して、濾過して、減圧下で蒸発させて、得られた粗生成物を酢酸エチル(5ml)および石油エーテル(20ml)中で磨砕して、表題化合物(0.150g)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):10.2(bs、1H)、7.56(d、2H)、7.40(bs、1H)、7.26−7.20(m、6H)、7.17(d、2H)、6.84(bs、1H)、6.72−6.70(m、3H)、5.04(d、1H)、4.84(d、1H)、4.35(m、1H)、4.25(dd、1H)、2.79(dd、1H)
IR(ヌジョール):3366、3287、1715、1653
中間体34
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4−(2−イソブチリルアミノエチル)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体17(0.2g)を乾燥テトラヒドロフラン(15ml)および乾燥トルエン(15ml)に溶解した。この溶液に4−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)アニリン(0.127g)を加えて、反応混合物を110℃で2時間加熱した。次いで反応混合物を酢酸エチル(50ml)で稀釈して、0.1NのHCl(50ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。有機相を分離して、乾燥して、濾過して、減圧下で蒸発させて、得られる黄色油(0.4g)を乾燥ジクロロメタン(10ml)に溶解した。この溶液にトリフルオロ酢酸(1ml)を加えて、反応混合物を室温で窒素雰囲気下で2時間撹拌して、次いで減圧下で蒸発させて、得られる暗黄色油を乾燥テトラヒドロフラン(10ml)に溶解した。次いでトリエチルアミン(0.073ml)を加えて、溶液を室温で1時間撹拌した。次いで塩化イソブチリル(0.052ml)を加えて、得られる反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物を酢酸エチル(50ml)で稀釈して、NHClの飽和水溶液(50ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。有機層を分離して、乾燥して、濾過して、減圧下で蒸発させて、表題化合物(0.120g)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):10.12(s、1H)、7.74(t、1H)、7.56(d、2H)、7.24(m、5H)、7.11(d+s、3H)、6.70(m、3H)、5.05(d、1H)、4.85(d、1H)、4.36(m、1H)、4.25(dd、1H)、3.21(m、2H)、2.80(dd、1H)、2.63(m、2H)、2.28(m、1H)、0.94(d、6H)
融点:180〜182℃
中間体35
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4−(2−アセチルアミノエチル)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体25(0.180g)を乾燥ジクロロメタン(10ml)に溶解した。この溶液にトリフルオロ酢酸(2ml)を加えて、反応混合物を室温で2時間窒素雰囲気下で撹拌して、次いで減圧下で蒸発させて、得られる暗黄色油を乾燥テトラヒドロフラン(10ml)に溶解した。次いでトリエチルアミン(0.088ml)を加えて、溶液を室温で1時間撹拌した。次いで塩化アセチル(0.025ml)を加えて、得られる反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで反応混合物を酢酸エチル(50ml)で稀釈して、NHClの飽和水溶液(50ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。有機層を分離して、乾燥して、濾過して、減圧下で蒸発させて、表題化合物(0.110g)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO):10.129(s、1H)、7.88(t、1H)、7.56(d、2H)、7.24(m、5H)、6.71(d、1H)、6.70(d、1H)、6.70(bs、1H)、6.12(d、2H)、5.05(d、1H)、4.85(d、1H)、4.35(m、1H)、4.24(m、1H)、3.21(m、2H)、2.83(m、1H)、2.63(m、2H)、1.76(s、3H)
融点:235〜238℃
IR(ヌジョール):3288、1247、1724、1624−1600
中間体36
N−(4−t−ブトキシカルボニルアミノ−フェニル)−3−メチル−ブチルアミド
N−t−ブトキシカルボニル−1、4−フェニレンジアミン(0.2g)を乾燥テトラヒドロフラン(20ml)に溶解して撹拌した溶液にピリジン(0.15ml)および塩化3−メチルブチリル(0.13g)を加えて、反応混合物を1時間撹拌した。溶液を酢酸エチル(50ml)で稀釈して、塩酸の3N溶液(30ml)およびブライン(30ml)で洗浄して、乾燥して、減圧下で濃縮して、表題化合物(0.27g)を得た。T.l.c.:シクロヘキサン/酢酸エチル:1/1、R=0.71
H−NMR(CDCl):7.43(d、2H)、7.30(d、2H)、7.05(bs、1H)、6.43(bs、1H)、2.25−2.18(m、3H)、1.51(s、9H)、1.01(d、6H)
中間体37
N−(4−アミノフェニル)−3−メチル−ブチルアミド
中間体36(0.27g)をジクロロメタン/トリフルオロ酢酸(5ml/5ml)に溶解して、45分間撹拌した。溶媒を蒸発させて、粗生成物を酢酸エチル(50ml)で稀釈して、水酸化ナトリウムの5%溶液(30ml)およびブライン(30ml)で洗浄して、乾燥して、減圧下で濃縮した。粗生成物を酢酸エチルを溶出液として用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、表題化合物(0.177g)を得た。T.l.c.:酢酸エチル、R=0.52
H−NMR(DMSO):9.37(s、1H)、7.18(d、2H)、6.45(d、2H)、4.80(s、2H)、2.1−1.95(m、3H)、0.89(d、6H)
中間体38
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4−(3−メチルブチリルアミノ)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体17(0.05g)を乾燥トルエン(6ml)に溶解して撹拌した溶液に中間体37(0.043g)を加えて、反応混合物を還流して1時間加熱した。反応混合物を24℃で冷却して、得られる沈澱を濾過して、純粋な表題化合物(0.05g)を得た。T.l.c.:EA/CH=1/1、R=0.62
H−NMR(DMSO):10.12(s、1H)、9.78(s、1H)、7.56(d、2H)、7.50(d、2H)、7.25(m、6H)、6.71(d、1H)、6.69(d、1H)、6.69(s、1H)、5.06(d、1H)、4.85(d、1H)、4.33(m、1H)、4.25(dd、1H)、2.82(dd、1H)、2.14(d、2H)、2.05(m、1H)、0.91(d、6H)
中間体39
2−ヨード−3,5−ジブロモアニリン
中間体22(1.5g)を95%エタノール(12ml)に溶解して、氷酢酸(12ml)および鉄(0.823g)を加えた。反応混合物を100℃で1時間加熱して、次いで炭酸水素ナトリウム飽和溶液で稀釈して、酢酸エチル(3×10ml)で抽出した。有機層をブライン(2×10ml)で洗浄して、乾燥して、減圧下で蒸発させて、表題化合物(1.15g)を褐色油として得た。
H−NMR(CDCl):7.20(1H、d)、6.80(1H、d)、4.40(2H、bs)
IR(ヌジョール):1609cm−1、1580cm−1、1592cm−1
中間体40
(+/−)2−(3,5−ジブロモ−2−ヨード−フェニルアミノ)−ペンテ−4−エン二酸ベンジルエステル
2−ヨード−3,5−ジブロモアニリン(1.1g)の乾燥トルエン(20ml)溶液に、ベンジルグリオキシラート(0.530g)およびNaSO(1g)を加えた。混合物を一晩還流した。濾過後、得られる溶液を褐色油までに減圧濃縮して、これを乾燥ジクロロメタン(20ml)に溶かした。−78℃に冷却後、TiCl(0.318ml)をシリンジを用いて徐々に加えて、撹拌を5分間続けた。次いで、乾燥アイス/アセトン槽を除去することによって30分間かけて溶液温度を室温にまで上げた後で、再び−78℃に冷却して、トリブチルアリル錫(0.98ml)を加えた。1時間後、それをNHClの飽和溶液(80ml)中に注ぐことによって反応を止めた。水相をEA(2×100ml)で抽出して、合わせた有機画分をHCl(3N、2×30ml)およびブライン(50ml)で洗浄して、乾燥した。カラムクロマトグラフィー(CH/EA=8/2)による最終精製によって表題化合物(0.6g)を黄色油として得た。
H−NMR(CDCl):7.4−7.3(3H、m)、6.87(1H、d)、6.27(1H、d)、5.72(1H、m)、5.22−5.16(2H、m)、5.19(2H、s)、5.14(1H、d)、4.16(1H、t)、2.65(2H、m)
IR(純):3371cm−1、1744cm−1、1572cm−1
中間体41
(+/−)2−(3,5−ジブロモ−2−ヨード−フェニルアミノ)−4−オキソ−酪酸ベンジルエステル
中間体40(0.45g)を乾燥ジクロロメタン(20ml)に溶解して、得られる溶液を乾燥アイス/アセトン槽を用いて−78℃まで冷却した。レンガ赤色が表れるまで(約20分間)それにオゾンを泡立たせて通した後、トリフェニルホスフィン(0.4g)を加えて、冷却槽を除去した。温度を完全に上げた後、溶液をロータリーエバポレーターで乾燥するまで濃縮して、カラムクロマトグラフィー(CH/EA=80/20)によって最終精製して表題化合物(0.22g)を無色油として得た。
H−NMR(DMSO):9.64(1H、t)、7.26−7.36(5H、m)、7.21(1H、d)、6.87(1H、d)、5.63(1H、d)、5.13(2H、s)、4.91(1H、dt)、3.17(1H、ddd)、3.09(1H、ddd)
IR(ヌジョール)3371cm−1、1738cm−1、1732cm−1
中間体42
(+/−)−(E)−2−(3,5−ジブロモ−2−ヨード−フェニルアミノ)−5−フェニルカルバモイル−ペンテ−4−エン二酸ベンジルエステル
臭化フェニルカルバモイルメチレントリフェニルホスホニウム(0.2g)を乾燥アセトニトリル(15ml)に懸濁して、DBU(0.066ml)を撹拌しながら加えた。反応混合液を0℃で冷却して、乾燥アセトニトリル(8ml)に溶解した中間体41(0.210g)を加えた。1時間後、塩化アンモニウムの飽和溶液(10ml)を加えて、次いで酢酸エチル(30ml)を加えた。有機層を分離して、ブライン(2×10ml)で洗浄して、乾燥して、減圧下で蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(CH/EA=70/30)で精製して、表題化合物(0.150g)を白色固体として得た(純E異性体)。
H−NMR(CDCl):7.54(2H、bd)、7.4−7.3(7H、m)、7.13(1H、t)、7.00(1H、s)、6.90(1H、s)、6.85(1H、dt)、6.49(1H、d)、5.26(1H、d)、4.28(1H、d)、2.77−2.83(2H、m)
融点(℃):168〜170℃
中間体43
(+/−)−(E)−5,7−ジブロモ−4−フェニルカルバモイルメチレン−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ベンジルエステル
中間体42(0.130g)を乾燥アセトニトリル(10ml)に溶解して、溶液に乾燥Nを泡立てて通すことによって脱酸素化した。この溶液に、Pd(PPh(0.011g)およびトリエチルアミン(0.053ml)を加えて、反応容器を閉じて、80℃で4時間加熱した。褐色混合物を次いで冷却して、EA(100ml)で稀釈して、NHClの飽和溶液(50ml)で洗浄した。ブラインおよびNaSOで乾燥後、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(CH/EA=75/25)で精製して、表題化合物(0.048g)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):9.45(1H、s)、7.77(2H、m)、7.35−7.28(7H、m)、7.07(1H、m)、7.02(1H、d)、6.96(1H、d)、5.12(1H、d)、4.96(1H、d)、4.40(1H、m)、4.22(1H、dd)、3.17(1H、ddd)
融点:(℃)184〜186℃
実施例1
(+/−)(E)7−クロロ−4−フェニルカルバモイルメチレン−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体5(0.035g)をEtOH/HO(4/1)(2ml)に溶解して撹拌した溶液に、LiOH・HO(0.007g)を加えた。撹拌を室温で1.5時間続けた。溶液を約0.5mlに濃縮した後、HCl(3N、5ml)を加えて、形成される沈澱を濾過して、少量の冷水で洗浄して、減圧下で乾燥して、表題化合物(0.022g)を黄色固体として得た。
H−NMR:d(CDCl)12.71(bs、1H)、10.01(bs、1H)、7.62(m、2H)、7.38(d、1H)、7.29(m、2H)、7.01(m、1H)、6.80(bd、1H)、6.78(d、1H)、6.59(dd、1H)、6.49(s、1H)、4.03(t、1H)、3.71(dd、1H)、3.35(m、1H)
融点:118〜120℃
実施例2
(+/−)(E)7−クロロ−4−フェニルカルバモイルメチレン−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ナトリウム塩
実施例1の化合物(0.019g)を水に懸濁して、NaOH(0.1N、0.55ml)を撹拌しながら加えた。30分後、懸濁液を−40℃に冷却して、24時間凍結乾燥した。表題化合物(15mg)を黄色固体として分離した。
H−NMR:d(CDCl)10.89(bs、1H)、7.70(d、2H)、7.30(d、1H)、7.27(t、2H)、6.99(t、1H)、6.77(d、1H)、6.42(dd、1H)、6.37(bs、1H)、6.25(s、1H)、3.25−3.42(m、2H)、2.69(m、1H)
IR:(ヌジョール)nmax(cm−1)3180−3500、1651、1599
実施例3
(+/−)(E)5,7−ジクロロ−4−フェニルカルバモイルメチレン−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体11(0.016g)をEtOH/HO(4/1)(2ml)に溶解して撹拌した溶液に、LiOH・HO(0.003g)を加えた。撹拌を室温で30分間続けた。溶液を約0.5mlに濃縮した後、HCl(3N、5ml)を加えて、形成される沈澱を濾過して、少量の冷水で洗浄して、減圧下で乾燥して、表題化合物(0.008g)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):12.71(1H、s)、10.13(1H、s)、7.63(2H、d)、7.29(2H、t)、7.03(1H、t)、6.70(1H、s)、6.69(1H、m)、6.68(1H、m)、4.12(1H、t)、3.90(1H、dd)、3.64(1H、dd)
IR:(ヌジョール):3377cm−1、3200−3600cm−1、1726cm−1
実施例4
(+/−)(E)5,7−ジクロロ−4−フェニルカルバモイルメチレン−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ナトリウム塩
実施例3の化合物(0.019g)を水に懸濁して、NaOH(0.1N、1.06ml)を撹拌しながら加えた。30分後、懸濁液を−40℃に冷却して、24時間凍結乾燥した。表題化合物(41mg)を黄色固体として分離した。
H−NMR(DMSO):11.37(s、1H)、7.74(d、2H)、7.28(m、2H)、7.00(m、2H)、6.73(d、1H)、6.71(m、1H)、6.52(s、1H)、6.49(d、1H)、3.49(m、1H)、3.28(m、1H)、2.64(m、1H)
実施例5
(+/−)(E)−4−(4−アセチルアミノ−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体18の化合物(0.027g)をEtOHとHOの2/1混合液(5ml)に溶解して、LiOH一水和物(0.009g)を加えた。懸濁液を撹拌して、40分間で60℃に加温した。冷却後、溶液を2NのHCl(2ml)で酸性にして、濾過後に表題化合物(0.016g)を明黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):10.71(bs、1H)、10.08(s、1H)、9.86(s、1H)、7.54(d、2H)、7.48(d、2H)、7.10(d、1H)、6.69(d、1H)、6.67(m、2H)、4.10(dt、1H)、3.88(dd、1H)、3.05(dd、1H)、2.0(s、3H)
融点185℃
実施例6
(+/−)(E)−4−(3−アセチルアミノ−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体19(0.045g)をエタノール(5ml)および水(2.5ml)に懸濁した。この溶液にLiOH(HO)(0.007g)を加えて、反応混合物を50℃で1時間撹拌して、清澄な淡黄色溶液を得た。次いで2NのHCl(5ml)を滴下して加えて、得られる酸性溶液を水(30ml)で稀釈した。このようにして形成された沈澱を濾過して、少量の冷水で洗浄して、乾燥して、表題化合物(0.013g)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):12.74(bs、1H)、10.15(s、1H)、9.94(s、1H)、7.97(s、1H)、7.31(d、1H)、7.29(d、1H)、7.12(d、1H)、6.72(bs、1H)、6.69(d、1H)、6.68(d、1H)、4.12(m、1H)、3.9(m、1H)、3.06(m、1H)、2.02(s、3H)
融点:190〜193℃
融点:215℃
実施例7
(+/−)(E)5,7−ジクロロ−4−[3−(クロロ)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体20(0.02g)をEtOH/HO(2/1)に懸濁して、次いでLiOH・HO(5mg)を加えて、室温で30分間撹拌して反応させた。溶液を2NのHClで酸性にして、次いでEAで抽出して、有機層を水で洗浄して、乾燥して、溶媒を減圧下で除去した。固体を水に懸濁させて、濾過して、表題化合物(0.013g)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):12.73(bs、1H)、10.35(bs、1H)、7.69(t、1H)、7.46(m、1H)、7.33(m、1H)、7.10(m、1H)、7.16(m、1H)、6.71(d、1H)、6.69(d、1H)、6.69(bs、1H)、4.13(m、1H)、3.89(m、1H)、3.02(m、1H)
IR:(ヌジョール):3402cm−1、1718cm−1、1659cm−1
実施例8
(+/−)(E)−4−(4−アミノ−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体21(0.110g)をEtOHとHOの1/1混合液(3ml)に溶解して、LiOH一水和物(0.058g)を加えた。懸濁液を室温で2時間撹拌した。溶液を2NのHCl(2ml)で酸性にして、濾過後に表題化合物(0.060g)を明黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):12.60(bm、1H)、9.79(bs、1H)、7.33(d、2H)、7.07(bm、1H)、6.85−6.5(m、4H)、4.10(m、1H)、3.86(dd、1H)、3.09(dd、1H)
融点:>250℃
実施例9
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4(ウレイドメチル)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体26(0.14g)をEtOH/HO(2/1)に懸濁して、次いでLiOH・HO(44mg)を加えて、撹拌しながら室温で1.5時間反応させた。溶液を濃縮して、水で稀釈して、2NのHClで酸性にした。得られた沈澱を濾過して、水で洗浄して、表題化合物(0.084g)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):12.71(bs、1H)、10.11(bs、1H)、7.57(d、2H)、7.17(d、2H)、7.11(bs、1H)、6.7(m、3H)、6.34(t、1H)、5.48(bs、2H)、4.11(d、2H)、4.12(m、1H)、3.88(dd、1H)、3.07(dd、1H)
IR(ヌジョール):3474、3418、3287cm−1;1728cm−1、1664cm−1、1641cm−1、1620cm−1
融点:>230℃
実施例10
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4(ホルミルアミノメチル)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体27(0.050g)をEtOH/HO(2/1)に懸濁して、次いでLiOH・HO(14.6mg)を加えて、撹拌しながら室温で2時間反応させた。溶液を濃縮して、水で稀釈して、1NのHClで酸性にした。得られた沈澱を濾過して、水で洗浄して、表題化合物(0.040g)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):12.73(bs、1H)、10.15(s、1H)、8.44(t、1H)、8.10(d、1H)、7.58(d、2H)、7.18(d、2H)、7.11(d、1H)、6.70−6.66(m、3H)、4.83(d、2H)、4.10(m、1H)、3.86(dd、1H)、3.06(dd、1H)
IR(ヌジョール):3406cm−1、3344cm−1、1720cm−1
実施例11
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4(アセチルアミノメチル)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体28(0.045g)をEtOH/HO(3/1)に懸濁して、次いでLiOH・HO(14mg)を加えて、撹拌しながら室温で45分間反応させた。溶液を濃縮して、水で稀釈して、2NのHClで酸性にした。得られた沈澱を濾過して、水で洗浄して、表題化合物(0.035g)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO):12.73(bs、1H)、10.1(s、1H)、8.27(t,1H)、7.57(d、2H)、7.17(d、2H)、7.11(d、1H)、6.72−6.68(m、3H)、4.18(d、2H)、4.12(m、1H)、3.87(dd、1H)、3.06(dd、1H)、1.84(s、3H)
IR(ヌジョール):3422−3265cm−1、2725−2671cm−1、1730cm−1、1655cm−1
実施例12
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4(イソブチリルアミノ)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体29(0.040g)をEtOH/HO(1/1)に懸濁して、次いでLiOH・HO(12mg)を加えて、撹拌しながら室温で1.5時間反応させた。溶液を濃縮して、水で稀釈して、1NのHClで酸性にした。得られた沈澱を濾過して、水で洗浄して、表題化合物(0.030g)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO):12.72(bs、1H)、10.11(s、1H)、9.75(s、1H)、7.53(dd、2H)、7.09(s、1H)、6.70−6.66(m、3H)、4.09(bs、1H)、3.86(m、1H)、3.06(dd、1H)、2.54(m、1H)、1.07(d、6H)
IR(ヌジョール):3298cm−1、1720cm−1、1661cm−1
融点:230℃
実施例13
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4(イソブチリルアミノメチル)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体30(0.89g)をEtOH/HO(2/1)に懸濁して、次いでLiOH・HO(26.4mg)を加えて、撹拌しながら室温で1時間反応させた。溶液を1NのHClで酸性にして、次いでEAで抽出して、有機層を水で洗浄して、乾燥して、溶媒を減圧下で除去した。固体をEA中に懸濁して、次いで石油エーテルを加えて、固体を濾過して、表題化合物(0.06g)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):12.71(bs、1H)、10.11(s、1H)、8.19(t、1H)、7.66(d、2H)、7.15(d、1H)、7.11(m、1H)、6.69(d、1H)、6.68(bs、1H)、6.67(d、1H)、4.18(d、2H)、4.11(td、1H)、3.88(dd、1H)、3.85(dd、1H)、2.39(m、1H)、1.01(d、6H)
IR(ヌジョール):3302cm−1、1726cm−1、1653cm−1、1628cm−1
実施例14
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体31(0.06g)をエタノール/水(6ml/2ml)に撹拌して溶解した溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.018g)を加えて、反応混合物を1時間撹拌した。溶液を蒸発させて、塩化アンモニウムの飽和溶液(20ml)で稀釈して、酢酸エチル(2×30ml)で抽出して、乾燥して、減圧下で濃縮した。粗生成物をジクロロメタン/ジエチルエーテル(1.5ml/3ml)中で摩砕して、表題化合物(0.04g)を得た。
H−NMR(DMSO):11.0(bs、1H)、7.65(d、2H)、7.20(d、2H)、6.80(bs、1H)、6.73(d、1H)、6.57(s、1H)、6.54(d、1H)、3.54(t、4H)、3.38(s、2H)、2.9(m、1H)、2.31(m、4H)
実施例15
(+/−)(E)−4−(4−カルボキシメチル−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体32(0.083g)をエタノール(12ml)および水(4ml)に懸濁した。この溶液にLiOH・(HO)(0.039g)を加えて、反応混合物を室温で2時間30分撹拌して、清澄な淡黄色溶液を得た。溶媒を蒸発させた後、1NのHClを次いで滴下して加えてpH=1にして、得られる酸性溶液を水(15ml)で稀釈した。このようにして形成された沈澱を濾過して、少量の冷水で洗浄して、EA/CH(4/2)から結晶させて、表題化合物(0.053g)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):12.66(s、1H)、12.30(s、1H)、10.13(s、1H)、7.56(d、2H)、7.17(d、2H)、7.11(d、1H)、6.7−6.66(m、3H)、4.11(m、1H)、3.89(dd、1H)、3.49(s、2H)、3.04(dd、1H)
IR(ヌジョール):3368、3180−3123、1715、1691
融点:>220℃
実施例16
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−(4−カルバモイルメチル−フェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体33(0.150g)をテトラヒドロフラン(5ml)、エタノール(20ml)および水(10ml)に溶解した。この溶液にLiOH(HO)(0.023g)を加えて、反応混合物を室温で15分撹拌した。2NのHCl(5ml)を次いで滴下して加えて、得られる酸性溶液を水(30ml)で稀釈した。このようにして形成された沈澱を濾過して、少量の冷水で洗浄して、乾燥して、表題化合物(0.041g)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):12.70(s、1H)、10.10(s、1H)、7.55−7.39(d+s、3H)、7.17−7.10(d、3H)、6.83−6.67(m、4H)、4.11−3.90(m、2H)、3.28(s、2H)、3.05(dd、1H)
実施例17
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4−(2−イソブチリルアミノエチル)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体34(0.120g)をエタノール(20ml)および水(6ml)に懸濁した。この溶液にLiOH(HO)(0.017g)を加えて、反応混合物を室温で2時間撹拌して、清澄な淡黄色溶液を得た。2NのHCl(5ml)を次いで滴下して加えて、得られる酸性溶液を水(30ml)で稀釈した。このようにして形成された沈澱を濾過して、少量の冷水で洗浄して、乾燥して、表題化合物(0.045g)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):12.71(s、1H)、10.08(s、1H)、7.75(t、1H)、7.54(d、2H)、7.12(d+s、3H)、6.68(m、3H)、4.11(m、1H)、3.89(dd、1H)、3.21(m、2H)、3.04(dd、1H)、2.63(t、2H)、2.3(m、1H)、0.95(d、6H)
融点:216〜218℃
実施例18
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4−(2−アセチルアミノエチル)フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体35(0.100g)をエタノール(20ml)および水(7ml)に懸濁した。この溶液にLiOH(HO)(0.033g)を加えて、反応混合物を室温で2時間撹拌して、清澄な淡黄色溶液を得た。1NのHCl(5ml)を次いで滴下して加えて、得られる酸性溶液を水(30ml)で稀釈した。このようにして形成された沈澱を濾過して、少量の冷水で洗浄して、乾燥して、表題化合物(0.054g)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):12.71(s、1H)、10.13(bs、1H)、7.86(t、1H)、7.55(d、2H)、7.12(d、2H)、7.11(bs、2H)、6.98(d、1H)、6.70(d、1H)、6.70(d、1H)、6.67(s、1H)、4.1(m、1H)、3.9(m、1H)、3.2(m、1H)、3.09(m、1H)、1.76(s、3H)
融点:254〜256℃
IR(ヌジョール):3395、3339、1653
実施例19
(+/−)(E)−5,7−ジクロロ−4−[4−(3−メチル−ブチリルアミノ)−フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体38(0.043g)をエタノール/水(6ml/2ml)に撹拌溶解した溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.012g)を加えて、反応混合物を1.5時間撹拌した。溶液を蒸発させて、次いで塩酸の3N溶液(5ml)で稀釈して、酢酸エチル(30ml)で抽出した。有機層を乾燥して、減圧下で濃縮した。粗生成物を酢酸エチル/ジエチルエーテル(1ml/5ml)中で摩砕して、表題化合物(0.02g)を得た。
H−NMR(DMSO):12.72(bs、1H)、10.10(bs、1H)、9.78(s、1H)、7.55(d、2H)、7.50(d、2H)、7.10(d、1H)、6.70(d、1H)、6.67(s、1H)、6.67(d、1H)、4.10(m、1H)、3.86(m、1H)、3.07(m、1H)、2.14(d、2H)、2.05(m、1H)、0.91(d、6H)
実施例20
(+/−)(E)−4−(4−アセチルアミノ−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸ナトリウム塩
実施例5の化合物(0.050g)を水(5ml)に懸濁した。次いで1MのNaOH(0.115ml)を加えて、反応混合物を室温で0.5時間撹拌して、清澄な淡黄色溶液を得た。次いで得られた溶液を48時間凍結乾燥して、表題化合物(0.027g)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):11.21(bs、1H)、9.86(bs、1H)、7.65(d、2H)、7.47(d、2H)、6.74(d、1H)、6.68(d、1H)、6.52(m、1H)、6.50(d、1H)、3.49(m、1H)、3.34(m、1H)、2.60(m、1H)、2.00(s、3H)
IR(ヌジョール):3398、2720、1657、1600
実施例21
(+/−)−(E)−5,7−ジブロモ−4−フェニルカルバモイルメチレン−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸
中間体43(0.042g)をEtOH/HO(4/1)(2ml)に溶解して、撹拌した溶液にLiOH・HO(0.006g)を加えた。撹拌を室温で30分間続けた。溶液を0.5mlに濃縮した後、HCl(3N、5ml)を加えて、このようにして形成された沈澱を濾過して、少量の冷水で洗浄して、減圧下で乾燥して、表題化合物(0.025g)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO):12.71(1H、s)、10.15(1H、s)、7.65(2H、d)、7.30(2H、t)、7.06(1H、t)、6.95(1H、s)、6.68(1H、m)、4.11(1H、t)、3.90(1H、dd)、3.03(1H、m)
IR:(ヌジョール):3362cm−1、3292cm−1、1720cm−1、1597cm−1
融点:(℃):115〜120℃
調剤例
Figure 0004108123
グリシンアンタゴニストおよびポリソルベートを、注射用の適当な5%ブドウ糖水溶液に溶解したトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン溶液に加えた。溶液を滅菌0.2ミクロン滅菌用フィルターを通して濾過して、容器に充填してからオートクレーブによって滅菌した。
本発明の化合物のNMDAレセプター複合体上に位置するストリキニーネ非感受性グリシン結合部位に関する親和性を、Kishimoto H.et al J.Neurochem 81,37,1015-1024の方法を用いて決定した。本発明の代表的化合物を用いて得られたpKi値は次表に示す通りである。
実施例番号 pKi
2 7.4
4 8.2
5 8.1
6 7.8
7 7.4
8 7.8
9 8.4
10 8.3
11 8.3
12 7.8
13 7.8
14 8.1
15 7.72
16 8.18
17 7.9
18 7.9
19 7.73
21 7.58
本発明の化合物のマウスにおけるNMDA誘発痙攣の阻害能を、Chiamulera Cet al.Psychopharmacology 1990,102,551-552の方法を用いて決定した。この試験では、マウスにおけるNMDAの脳内空洞注入によって誘導された全身性発作の、静脈内投与の場合の化合物の阻害能を、多数の投与量レベルで調べた。
これらの結果から、50%の動物をNMDAの痙攣作用から防護するための投与量を算出した。これはmg/kgとして表され、ED50値と称され、代表的な化合物に関する結果は以下の通りである。
実施例番号 ED50、mg/kg
2 0.2
4 1
5 0.2
本発明の化合物の薬理学的活性用量をマウスに投与(静脈内あるいは経口)した場合、いかなる不良な影響も認められなかった。

Claims (16)

  1. 式(I)
    Figure 0004108123
    [上記式中、
    Rはハロゲン、アルキル、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、シアノ、SO22またはCOR2(但し、R2はヒドロキシ、メトキシ、アミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノである)から選択される基であり、mは0または1もしくは2の整数であり、
    1は水素、アルキル、アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、ハロゲンまたは(CH2n3(但し、R3はヒドロキシ、COR4、NR56、NHCOR7またはNHCONR89基である)であり、
    4はアルコキシ、アミノまたはヒドロキシル基であり、
    5およびR6はそれぞれ独立して水素またはアルキル基であるか、または
    5およびR6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、酸素、硫黄および窒素から選択される1、2もしくは3個の異種原子を含む5〜7員飽和複素環基を表し、
    7は、水素原子;ヒドロキシ、カルボキシルおよびアミノ基から選択される1以上の基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ;アリール;ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、カルボキシルまたはメトキシカルボニルから選択される3個までの置換基で置換されていてもよいフェニル基;または酸素、硫黄および窒素から選択される1もしくは2個の異種原子を含む5〜7員飽和複素環基であり、
    8は水素またはアルキル基であり、
    9は、水素;ヒドロキシ、カルボキシルおよびアミノ基から選択される1以上の基で置換されていてもよいアルキル基;アリール;ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、カルボキシルまたはメトキシカルボニルから選択される3個までの置換基で置換されていてもよいフェニル基;酸素、硫黄および窒素から選択される1もしくは2個の異種原子を含む5〜7員飽和複素環基;または1または2個のC1-4アルキルで置換されていてもよいC3-7シクロアルキル基であり、
    nは0または1〜4の整数であり、
    前記複素環基が単一の異種原子として窒素原子を含む場合には、該複素環基はアルキル、アシルまたはアルコキシカルボニルでN−置換されていてもよい]の化合物、またはその塩もしくは代謝的に不安定なエステル。
  2. mが1または2であり、Rが5−および/または7−位のハロゲン原子である、請求の範囲第1項に記載の化合物。
  3. mが2であり、Rが5−および7−位の塩素である、請求の範囲第1または2項に記載の化合物。
  4. 1が水素、塩素、(CH2nCOR4(但し、R4はヒドロキシルまたはアミノである)、(CH2nNR56(但し、R5およびR6はそれぞれ水素であるか、NR56はモルホリノ基である)、(CH2nNHCOR7(但し、R7は水素またはC1-4アルキルである)、または(CH2nNHCONH2であり、nが0、1または2である、請求の範囲第1〜3項のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 1が水素、塩素、カルボキシメチル、カルバモイルメチル、アミノ、モルホリノメチル、(CH2nNHCOR7(但し、nは0、1または2であり、R7は水素、メチル、イソプロピルまたはイソブチルである)またはCH2NHCONH2である、請求の範囲第4項に記載の化合物。
  6. (±)(E)4−(4−アセチルアミノ−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸または生理学的に許容可能なその塩。
  7. 以下から選択される化合物または生理学的に許容可能なその塩:
    (±)(E)5,7−ジクロロ−4−フェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
    (±)(E)7−クロロ−4−フェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
    (±)(E)5,7−ジブロモ−4−フェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
    (±)(E)4−(4−アミノ−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
    (±)(E)4−(3−アセチルアミノ−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
    (±)(E)5,7−ジクロロ−4−(4−イソブチリルアミノ−フェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
    (±)(E)5,7−ジクロロ−4−[4−(3−メチル−ブチリルアミノ)−フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
    (±)(E)5,7−ジクロロ−4−(3−クロロ−フェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
    (±)(E)5,7−ジクロロ−4−[4−(イソブチリルアミノ−メチル)−フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
    (±)(E)5,7−ジクロロ−4−[4−(ウレイドメチル)−フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
    (±)(E)4−[4−(アセチルアミノ−メチル)−フェニルカルバモイルメチレン]−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
    (±)(E)5,7−ジクロロ−4−(4−ホルミルアミノメチル−フェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
    (±)(E)5,7−ジクロロ−4−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルカルバモイルメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
    (±)(E)4−[4−(2−アセチルアミノ−エチル)−フェニルカルバモイルメチレン]−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
    (±)(E)5,7−ジクロロ−4−[4−(2−イソブチリルアミノ−エチル)−フェニルカルバモイルメチレン]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
    (±)(E)4−(4−カルバモイルメチル−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸、
    (±)(E)4−(4−カルボキシメチル−フェニルカルバモイルメチレン)−5,7−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸。
  8. 請求の範囲第1項に記載の化合物の製造法であって、
    (a)式(II)
    Figure 0004108123
    (式中、R10はカルボキシル保護基であり、R11は臭素またはヨウ素原子であり、R12は水素または窒素保護基であり、そしてR1は式(I)で定義した通りであるかまたはそれらの保護された誘導体である)
    の化合物の環化、
    必要であればまたは望ましければ、プロセス(a)の生産物からの任意の保護基の除去
    を含んでなる、製造法。
  9. 請求の範囲第1項に記載の化合物の製造法であって、
    (b)カルボン酸(III)
    Figure 0004108123
    (式中、R10はカルボキシル保護基であり、R12は水素または窒素保護基である)
    の活性化誘導体(この活性化誘導体は、対応するハロゲン化アシル、混合無水物およびチオエステル、ならびにカルボニルジイミダゾールもしくはジシクロヘキシルカルボジイミドとの間で形成される誘導体から選択される)と、アミン(IV)
    Figure 0004108123
    (式中、R1は式(I)で定義した通りであるかまたはそれらの保護された誘導体である)
    との反応、
    必要であればまたは望ましければ、プロセス(b)の生産物からの任意の保護基の除去
    を含んでなる、製造法。
  10. 請求の範囲第1項に記載の化合物の製造法であって、
    (c)式(V)
    Figure 0004108123
    (式中、(R)およびmは式(I)で定義した通りであり、R10はカルボキシル保護基であり、R12は水素または窒素保護基である)
    の化合物と、酸R7CO2Hの活性化誘導体(この活性化誘導体は、対応するハロゲン化アシル、混合無水物およびチオエステル、ならびにカルボニルジイミダゾールもしくはジシクロヘキシルカルボジイミドとの間で形成される誘導体から選択される)、または式(VI)もしくは(VII):
    89NC=O (VI)
    (式中、R8およびR9は式(I)で定義した通りであるかまたはそれらの保護された誘導体である)
    98NC=OR13 (VII)
    (式中、R8およびR9は式(I)で定義した通りであるかまたはそれらの保護された誘導体であり、R13は任意に置換されたフェノキシ、ハロゲンまたはイミダゾール基である)
    の化合物との反応、
    必要であればまたは望ましければ、プロセス(c)の生産物からの任意の保護基の除去
    を含んでなる、製造法。
  11. 請求の範囲第1〜7項のいずれか一項に記載の化合物を生理学的に許容可能な一つ以上のキャリヤーまたは賦形剤と混合して含んでなる、医薬組成物。
  12. 神経毒性障害または神経組織変性疾患を有するヒトを含む哺乳動物の治療に用いるための、請求の範囲第11項に記載の医薬組成物。
  13. NMDAレセプター複合体上の興奮性アミノ酸の作用に拮抗する医薬物の製造における請求の範囲第1〜7項のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  14. 治療における使用のための、請求の範囲第1〜7項のいずれか一項に記載の化合物。
  15. 1が水素、アルキル、アルコキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、ハロゲンまたは(CH2n3(但し、R3はヒドロキシ、COR4、NR56、NHCOR7またはNHCONR89基である)であり、
    4がアルコキシまたはヒドロキシル基であり、
    5およびR6がそれぞれ独立して水素またはアルキル基であるか、または
    5およびR6が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、酸素、硫黄および窒素から選択される1、2もしくは3個の異種原子を含む5〜7員飽和複素環基を表し、
    7が、ヒドロキシ、カルボキシルおよびアミノ基から選択される1以上の基で置換されていてもよいアルキル基;アルコキシ;アリール;ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、カルボキシルまたはメトキシカルボニルから選択される3個までの置換基で置換されていてもよいフェニル基;または酸素、硫黄および窒素から選択される1もしくは2個の異種原子を含む5〜7員飽和複素環基であり、
    8が水素またはアルキル基であり、
    9が、水素;ヒドロキシ、カルボキシルおよびアミノ基から選択される1以上の基で置換されていてもよいアルキル基;アリール;ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、カルボキシルまたはメトキシカルボニルから選択される3個までの置換基で置換されていてもよいフェニル基;酸素、硫黄および窒素から選択される1もしくは2個の異種原子を含む5〜7員飽和複素環基;または1または2個のC1-4アルキルで置換されていてもよいC3-7シクロアルキル基であり、
    nが0または1〜4の整数であり、
    前記複素環基が単一の異種原子として窒素原子を含む場合には、該複素環基はアルキル、アシルまたはアルコキシカルボニルでN−置換されていてもよい、請求の範囲第1項に記載の化合物。
  16. mが2であり、Rが5−位および7−位で塩素であり、R1が水素、(CH2nCOR4、(CH2nNR56、(CH2nNHCOR7または(CH2nNHCONH2であり、nが0、1または2であり、R4がヒドロキシルであり、R5およびR6がそれぞれ独立して水素であるかNR56がモルホリノであり、R7がC1-4アルキルである、請求の範囲第15項に記載の化合物。
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