JP4107940B2 - 掃除機用サイクロン集塵装置及び電気掃除機 - Google Patents

掃除機用サイクロン集塵装置及び電気掃除機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電気掃除機に関する。より詳しくは、本発明は、掃除機に吸入された空気中の塵埃を遠心分離して集める掃除機用サイクロン集塵装置及びこれを用いた電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気掃除機に吸入された空気中の塵埃を分離して集める集塵装置として、従来は使い捨て型の袋状塵埃フィルター(集塵袋)が多く用いられている。しかし、この方式では、集塵袋に塵埃がいっぱい溜まると、その都度集塵袋を新しい集塵袋と取り替えなければならず不経済であるという問題があった。そこで、この問題を解決する電気掃除機としてサイクロン集塵装置が開発されてきた。
【0003】
サイクロン集塵装置は、一般的には、特許文献1、特許文献3などに記載されているように吸気口から空気を流入させ、流入した空気を旋回させて空気中の塵埃を遠心分離する塵埃分離室を形成する円筒状容器と、この円筒状容器の外側に形成された塵埃受け部(塵埃収集室)を備えたものである。
【0004】
特許文献1は、アップライト型電気掃除機であって、床用吸込具と、床用吸込具に対し起倒自在に取り付けられた、モータ、コードリール及び上述のようなサイクロン集塵装置を内蔵した掃除機本体とを備えていた。このような電気掃除機では、円筒状容器の径方向寸法が大きいため、サイクロン集塵装置が大きくなり、かつ重量も重くなるため操作がし難くなるという問題があった。なお、前記円筒状容器の径方向寸法を小さくすると、遠心分離効果が小さくなり集塵効果が小さくなるので、前記円筒状容器の径方向寸法を小さくすることには制限がある。
【0005】
また、特許文献2は、同じくアップライト型電気掃除機であって、床用吸込具と、床用吸込具に対し起倒自在に取り付けられた、モータ及びコードリールを内蔵した掃除機本体とを備え、床用吸込具に集塵装置として集塵袋を用いたものであるが、集塵装置としての集塵袋の高さ寸法が大きく、床用吸込具が高くなり掃除機保管時の姿勢で安定性に欠けるという問題があった。
【0006】
また、特許文献3は、キャニスタ型電気掃除機であって、掃除機本体に車輪が取り付けられ、この車輪を用いて掃除機本体が床面を転動し、吸入ブラシを床面に沿って移動させるタイプであって、掃除機本体内に前述のようなサイクロン集塵装置を円筒状の軸心を垂直方向にして設けられていた。しかし、サイクロン集塵装置の高さ寸法が大きいため掃除機本体が嵩張り、重量も重くなるため電気掃除機の重心位置が高くなり、デザイン上好ましくない場合が多く、また使い勝手が悪いという問題があった。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−51947号公報
【特許文献2】
特開2001−61720号公報
【特許文献3】
特開2002−51951号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の電気掃除機の変遷から、塵埃分離室を構成する円筒状容器のの径方向寸法を大きくすることを抑制しながら、所定の集塵効果を確保可能としたサイクロン集塵装置の開発について高い要望のあることが分かった。
【0009】
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に鑑みされたものである。その目的とするところは、掃除機用サイクロン集塵装置の筒状容器の筒状壁の軸線と直角な一断面における一方向の寸法を小さくすることにより、電気掃除機の小型化又はコンパクト化を可能とすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る掃除機用サイクロン集塵装置は、塵埃分離室を構成する筒状容器と、筒状容器内に旋回空気流を形成するように空気を導入する吸気口と、筒状容器内の中心部に配設された筒状の排気筒と、排気筒の筒状壁に設けられた排気孔とを備え、前記筒状容器の筒状壁は、断面形状が対向する半円筒壁部間を平面壁で結合した形状に形成され、前記吸気口を、筒状容器に流入する空気が前記扁平形状の最短寸法方向に壁面に沿うように導入されるように形成すると共に、前記排気筒を筒状容器の筒状壁面との間に略一定寸法の間隔を有する筒状形状に形成し、前記排気孔を、排気筒の最長寸法方向の平面壁に最短寸法方向に向くように形成したことを特徴とするものである。
【0011】
このように構成することにより、筒状容器が扁平になる。したがって、サイクロン集塵装置を掃除機本体に組み込む場合に掃除機本体の外形寸法を小さくしたり、床用吸込具に組み込む場合における床用吸込具の高さを低くしたりすることができ、掃除機の小型化又はコンパクト化を図ることができる。また、集塵収集室の容積も十分に確保することができる。
また、筒状容器の筒状壁を、断面形状が対向する半円筒壁部間を平面壁で結合した形状に形成したので、形状が単純化され、作成が容易になる。また、半円筒壁部において空気が旋回され、空気に遠心力が有効に作用するため、扁平形状でありながら、塵埃を効率よく遠心分離させることが可能となる。
さらに、吸気口を、筒状容器に流入する空気が前記扁平形状の最短寸法方向に壁面に沿うように導入されるように形成しているので、筒状容器に流入された塵埃を含む空気が直ちに遠心分離作用を受けるため、塵埃が排気孔に吸い込まれる前に分離される割合が大きくなる。したがって、排気筒の排気孔や排気出口部などに設けられるフィルターの目詰まりを緩和することができる。
また、排気孔を、排気筒の最長寸法方向の平面壁に最短寸法方向に向くように形成しているので、排気筒を樹脂成形品とするための成形型を最短寸法方向の二つ割りの割り型とし、この型の割り面上に最短寸法方向に突出した排気孔成形部分を形成することで、容易に排気孔を形成する全ての孔を最短寸法方向に向けることができる。
【0012】
また、前記排気筒を前記筒状容器の一端側から中間部に至るように配置し、さらに、前記排気筒を、筒状容器の中間部側が末広がり状に広げられ、広げられた端部と前記筒状容器の内壁面との間に環状空間を形成するように形成し、前記筒状容器の排気筒の末広がり側に塵埃収集用の空間を形成してもよい。
このように構成すると、排気筒の末広がり側端部を境として、排気筒側に空気中の塵埃を遠心分離する塵埃分離室が形成され、末広がり側に塵埃収集室が形成される。したがって、塵埃分離室と塵埃収集室とが扁平状に形成された筒状容器の筒状壁内において軸方向に並べて形成されることになり、サイクロン集塵装置をより一層扁平に形成することが可能となる。
【0016】
また、本発明に係る電気掃除機は、上記のような掃除機用サイクロン集塵装置を用いたものであるので、サイクロン集塵装置収納部分を小型化又はコンパクト化することが可能になり、取り扱い性が向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をアップライト型電気掃除機に具体化した実施の形態につき図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態に係るアップライト型電気掃除機の使用時の側面図である。図2は同電気掃除機の保管時の側面図である。図3は同電気掃除機の保管時の正面図である。図4は同電気掃除機の保管時の平面図である。図5は、同電気掃除機を、把手パイプを取り外してハンディタイプとしたときの、使用時の側面図である。図6は、同電気掃除機の、把手パイプを取り外してハンディタイプとしたときの縦断面図である。図7は、同電気掃除機の、把手パイプを取り外してハンディタイプとしたときの、サイクロン集塵装置取外し時の側面図である。図8は、同電気掃除機のサイクロン集塵装置を最短寸法方向に切断した断面図である。図9は、同電気掃除機のサイクロン集塵装置を最長寸法方向に切断した断面図である。図10は、同電気掃除機の床用吸込具の水平断面図である。図11は、同掃除機用サイクロン集塵装置における排気孔の説明図である。図12は、同掃除機用サイクロン集塵装置における排気孔の参考説明図である。図13は、同掃除機用サイクロン集塵装置から塵埃を棄てるために排気筒及び分離部を取り外す途中の状態図である。図14は、図13において排気筒及び分離部が完全に取り外された状態図である。
【0019】
本実施の形態に係るアップライト型電気掃除機は、図1〜図4に示すように、床用吸込具1と床用吸込具1に対して起倒自在に連結された掃除機本体2を備えている。また、掃除機本体2の上部にはハンドル部4が取り付けられている。また、ハンドル部4に対し、把手パイプ5が取付け取外し自在に設けられ、この把手パイプ5を介して操作用の把手部6が設けられている。また、本実施の形態のアップライト型電気掃除機は、図1〜図4に示すようにこの把手部6を把持して使用することができるが、図5〜図7に示すように把手パイプ5を取り外し、掃除機本体2のハンドル部4を把持してハンディタイプとしても使用することもできる。
【0020】
床用吸込具1は、前端の両側に前車輪11を、後端の両側に後車輪12をそれぞれ備え、把手部3の操作力により前後方向に移動させることができるように構成されている。
また、床用吸込具1は、図10に示されるように、前方部分には回転ブラシ13を備えた吸込口14が形成されている。また、吸込口14の後側中央部分には連結口15が設けられ、この連結口15を介して吸気口72が連結されるようにサイクロン集塵装置7が設けられている。また、このサイクロン集塵装置7の排気出口部71は右側に形成された連絡通路16を介し、後方部のL字形連結管17に接続されている。なお、図7に示されるように、サイクロン集塵装置7は取付け及び取外しが自在となるように床用吸込具1に取り付けられている。また、この連結管17は、床用吸込具1の後部において垂直方向に回転自在に取り付けられている。
【0021】
掃除機本体2は、図6に示すように、その内部が補強用の隔壁21により上部及び下部に区画されている。そして、下部に形成される収納室22にはモータ23及び吸引ファン24が収納され、上部に形成される収納室25にはコードリール26が収納されている。
【0022】
床用吸込具1と掃除機本体2とは、床用吸込具1の後方部に回転自在に取り付けられている連結管17にベンド27を介して連結されている。これにより、掃除機本体2は床用吸込具1に対し起倒自在に回動可能とされている。本実施の形態に係るアップライト型電気掃除機は、図1、図5のような使用状態以外に、連結管17の回動軸を支点として掃除機本体2を床用吸込具1に対して垂直に起立させ、掃除機本体2が床用吸込具1の上方に位置する保管状態(図2、図6参照)とすることができる。また、本実施の形態に係る電気掃除機は、掃除機本体2を床面側に傾動させて床用吸込具1に平行な状態、すなわち、サイクロン集塵装置7を交換するときの状態(図7参照)とすることもできる。
【0023】
掃除機本体2は、前側ケース31と、カバー33と、前側ケース31に嵌着される後側ケース32とに分割される。前側ケース31には、図5及び図6に示されるように把手基部34が一体に形成されており、前記カバー33はこの把手基部34に嵌着されている。
前述のハンドル部4は、把手基部34にカバー33を嵌着することにより形成されている。
後側ケース32には、予めベンド27が一体成型されたリアカバー35が嵌着されている。なお、前側ケース31の側面には、サイクロン集塵装置7で除塵された空気を排出するスリット28が設けられている(図1等参照)。
【0024】
サイクロン集塵装置7は、図8、図9に示すように、筒状容器73と、筒状容器73の内部の中心部において筒状容器73の一端側から中間部に至るように配設された筒状の排気筒74と、排気筒74の中間部側が末広がり状に広げられ、広げられた端部が筒状容器73の壁面との間に環状空間75aを形成するように形成された分離部75と、排気筒74の他端に形成された排気出口部71と、排気出口部71に設けられたフィルター78などから構成されている。また、前記吸気口72は、筒状容器73に流入する空気流の方向が最短寸法方向となるように設けられている。
【0025】
筒状容器73は、筒状の樹脂一体成形品であって、その筒状壁は、対向する半円筒壁73a、73b部間を平面壁73c、73dで結合した形状に形成されている。また、半円筒壁73a、73b部の中心部において筒状の壁面に対し、接線方向に空気を導入する吸気口72が形成されている。なお、筒状容器73の筒状壁は、軸線に直角な一断面における一方向が最長寸法であり、この方向と直交する方向が最短寸法である扁平筒状壁であればよく、この実施の形態のような形状に限定されるものではない。したがって、断面楕円形の筒状壁であってもよい。
【0026】
筒状の排気筒74は、樹脂一体成形品であって、筒状容器73の筒状壁面との間に略一定寸法の間隔を有する筒状形状とされている。より具体的には、本実施の形態の場合は筒状容器73と同様に、対向する半円筒壁74a、74b部間を平面壁74c、74dで結合した形状に形成されている。そして、この排気筒74の筒状壁における最長寸法方向の中心線を中心とする所定幅部分、すなわち、この実施の形態では中央部の平面壁74c、74d部分に複数の丸孔81aを備えた排気孔81が形成されている。なお、この排気孔81を形成している各丸孔81aは、丸孔81aの孔方向が全て最短寸法方向に向くように形成されている。
【0027】
排気筒74と分離部75とは一体に成形されている。排気筒74の排気出口部71は、筒状容器73と同程度の直径とされているが、半径が異なる2段に形成されている。出口開放側の大径部71aが大径に形成され、筒状容器73の端部を覆う径に形成されている。小径部71bは筒状容器73の内周に嵌合する程度の大きさとされている。
【0028】
上記構成とすることにより、本実施の形態に係るサイクロン集塵装置7では、排気筒74周辺の空間が遠心力作用により塵埃を分離する塵埃分離室7aとして構成され、排気筒74端部に形成された分離部75と筒状容器73の端部との間に形成される空間が塵埃収集室7bとして構成される。したがって、この実施の形態に係るサイクロン集塵装置7では、筒状容器73内において塵埃分離室7aと塵埃収集室7bとが筒状容器73の軸方向に配置されることになるので筒状容器73の径方向寸法を小さくすることができる。
【0029】
本サイクロン集塵装置7を備えたアップライト型電気掃除機は使用時において次のように動作する。
運転スイッチを操作すると、モータ23が運転され、吸引ファン24が駆動される。これにより、吸込口14から塵埃とともに空気が吸引される。吸引された空気は、連結口15を介してサイクロン集塵装置7の吸気口72に導かれ、吸気口72から塵埃分離室7aに導かれる。塵埃分離室7aに吸入された塵埃を含む空気は、筒状容器73の半円筒壁73a部の壁面に沿うように導入されるため直ちに旋回される(図11参照)。空気中に含まれる塵埃は、空気が塵埃分離室7aで旋回されることにより遠心分離作用により分離される。分離された塵埃は、塵埃分離室7aの壁面付近に集まるが塵埃収集室7bが負圧になるため、分離部75と筒状容器73との環状空間75aを通って、塵埃収集室7bに集められる。
【0030】
分離部75は、末広がりの形状とされていることにより、塵埃収集室7bを負圧にするとともに、塵埃分離室7aにおける空気の旋回流の影響により塵埃収集室7bで空気の旋回流が発生することを抑制している。これにより塵埃収集室7bから塵埃分離室7aへ塵埃が舞い戻ることが防止されている。
塵埃分離室7aで塵埃が除去された空気は、排気筒74の排気孔81及び排気筒74の排気出口部71、排気出口部71に設けられたフィルター78を経由し、掃除機本体2の収納室22を経由した後、掃除機本体2の側面に設けられたスリット28を通って外部に排出される。
【0031】
上記のように、塵埃分離室7aで塵埃が分離された空気が排気孔81を通過する動作において、排気孔81が半円筒壁74a、74b部を連結する平面壁74c、74d部分のみに設けられているため、塵埃の移動する方向と排気孔81を構成する丸孔81aの孔方向とが一致せず塵埃が吸い込まれにくくなっている(図12参照)。因みに、半円筒壁74a、74b部に排気孔81を構成する丸孔81aを成形した場合は、排気筒74を成形する割り型を筒状容器73の軸と直角な平面において4方向に分割した型とし、各型の割り面に丸孔81aを構成する突起部を形成することになる。この場合、割り型の製作費が高価となる。また、排気孔81を形成する丸孔81aは、半円筒壁74a、74b部に形成される丸孔81aの孔方向と平面壁74c、74b部に形成される丸孔81aの孔方向とが直交する形となる。したがって、この場合には塵埃の流れと半円筒壁部に形成される丸孔81aの孔方向とが交差することになり、丸孔81aから塵埃が吸い込まれ易くなる。このため排気出口部71に設けられたフィルター78が目詰まりを起こし易くなるという問題が発生するが、本実施の形態のようにするとこのような問題を回避することができる。
【0032】
サイクロン集塵装置7における塵埃収集室7bに貯まった塵埃は次のようにして棄てられる。
まず、図7に示すように、サイクロン集塵装置7を床用吸込具1から取り外す。次いで、図13に示されているように、筒状容器73の端部に嵌め込まれた排気筒74及び分離部75の一体成形品を取り外し、図14に図示されているように筒状容器73の塵埃収集室7bに溜まっている塵埃を取り出す。以上のようにしてサイクロン集塵装置7に溜められた塵埃を排気することができる。
【0033】
本実施の形態に係るサイクロン集塵装置7を用いたアップライト型電気掃除機は以上のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
(1) 塵埃分離室を構成する筒状容器73と、筒状容器73内に旋回空気流を形成するように空気を導入する吸気口72と、筒状容器73内の中心部に配設された筒状の排気筒74と、排気筒74の筒状壁に設けられた排気孔81とを備え、筒状容器73の筒状壁は、軸線に直角な一断面における一方向が最長寸法であり、この方向と直交する方向が最短寸法である扁平形状とされてなるので、筒状容器73が扁平になる。したがって、筒状容器73を掃除機本体2に組み込む場合に掃除機本体2の外径寸法を小さくしたり、床用吸込具1に組み込む場合における床用吸込具1の高さを低くしたりすることができ、掃除機の小型化又はコンパクト化を図ることができる。また、塵埃収集室7bの容積を十分に確保することができる。
【0034】
(2) 排気筒74を筒状容器73の一端側から中間部に至るように配置し、さらに、排気筒74を、筒状容器73の中間部側が末広がり状に広げられ、広げられた端部(分離部75)と筒状容器73の内壁面との間に環状空間75aを形成するように形成し、筒状容器73の排気筒74の末広がり側に塵埃収集用の空間を形成しているので、排気筒74の末広がり側端部(分離部75)を境として、排気筒74側に空気中の塵埃を遠心分離する塵埃分離室7aが形成され、末広がり側に塵埃収集室7bが形成される。したがって、塵埃分離室7aと塵埃収集室7bとが扁平状に形成された筒状容器73の筒状壁内において軸方向に並べて形成されることになり、サイクロン集塵装置をより一層扁平に形成することが可能となる。
また、排気筒74の端部において末広がり状に形成された分離部75が形成されているので、塵埃収集室7bから塵埃分離室7aへの塵埃の舞い戻りが抑制される。
【0035】
(3) また、筒状容器73は、具体的には、対向する半円筒壁73a、73b部間を平面壁73c、73dで結合した形状とされているので、形状が単純化されて製作が容易になる。また、半円筒壁73a、73b部において空気が旋回され、空気に遠心力が有効に作用するため、扁平形状でありながら塵埃を効率よく遠心分離させることが可能となる。
【0036】
(4) また、排気筒74を、筒状容器73の筒状壁面との間に略一定寸法の間隔を有する筒状形状とし、この排気筒74の筒状壁における最長寸法方向の中心線を中心とする所定幅部分に複数の丸孔81aを備えた排気孔81を形成しているので、筒状容器73を樹脂成形品とするための成形型を最短寸法方向の二つ割りの割り型とすることができる。したがって、この型の割り面上に最短寸法方向に突出した排気孔81成形部分を形成することで、容易に排気孔81を形成する全ての丸孔81aを最短寸法方向に向けることができる。
(5) また、吸気口72を、筒状容器73に流入される空気が最短寸法方向に導入されるように筒状容器73の筒状壁に設けられているので、筒状容器73に流入された塵埃を含む空気が直ちに遠心分離作用を受けるため、塵埃が排気孔81に吸い込まれる前に分離される割合が大きくなる。したがって、排気筒74の排気出口部71などに設けられるフィルター78の目詰まりを緩和することができる。
因みに、図12のように、筒状容器73に流入する空気が最長寸法方向に向けて導入される場合には、導入直後の空気に対しては遠心分離力、塵埃が排気孔81に流入され易い。したがって、排気出口部71などに設けられるフィルター78の目詰まりを起し易くなる。
【0037】
(6) また、本実施の形態に係るアップライト型電気掃除機は、サイクロン集塵装置7の収納部分を小型化又はコンパクト化することが可能になり、取り扱い性が向上する。
【0038】
(7) また、本実施の形態に係るアップライト型電気掃除機は、上記のような掃除機用サイクロン集塵装置7を、筒状容器73の軸を水平方向として床用吸込具1の組み込んでいるので、床用吸込具1の高さを低くすることが可能になり、保管状態におけるアップライト型電気掃除機の安定性が良好となる。特に、筒状容器73内において、塵埃分離室7aと塵埃収集室7bとが筒状容器の軸方向に配置されることになるので筒状容器73の径方向寸法を小さくすることができる。
【0039】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているため、筒状容器が扁平になる。したがって、サイクロン集塵装置を掃除機本体に組み込む場合に掃除機本体の外径寸法を小さくしたり、床用吸込具に組み込む場合における床用吸込具の高さを低くしたりすることができ、掃除機の小型化又はコンパクト化を図ることができる。また、塵埃収集室の容積を十分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る掃除機用サイクロン集塵装置の正面図である。
【図2】同電気掃除機の保管時の側面図である。
【図3】同電気掃除機の保管時の正面図である。
【図4】同電気掃除機の保管時の平面図である。
【図5】同電気掃除機の、把手パイプを取り外してハンディタイプとしたときの縦断面図である。
【図6】同電気掃除機の、把手パイプを取り外してハンディタイプとしたときの縦断面図である。
【図7】同電気掃除機の、把手パイプを取り外してハンディタイプとしたときの、サイクロン集塵装置取外し時の側面図である。
【図8】同電気掃除機のサイクロン集塵装置を最短寸法方向に切断した断面図である。
【図9】同電気掃除機のサイクロン集塵装置を最長寸法方向に切断した断面図である。
【図10】同電気掃除機の床用吸込具の水平断面図である。
【図11】同掃除機用サイクロン集塵装置における排気孔の説明図である。
【図12】同掃除機用サイクロン集塵装置における排気孔の参考説明図である。
【図13】同掃除機用サイクロン集塵装置から塵埃を棄てるために排気筒及び分離部を取り外す途中の状態図である。
【図14】図13において排気筒及び分離部が完全に取り外された状態図である。
【符号の説明】
1 床用吸込具
2 掃除機本体
7 サイクロン集塵装置
7a 塵埃分離室
7b 塵埃収集室
17 連結管
71 排気出口部
71a 大径部
71b 小径部
72 吸気口
73 筒状容器
73a 半円筒壁
73c 平面壁
74 排気筒
74a 半円筒壁
74c 平面壁
75 分離部
75a 環状空間
78 フィルター
81 排気孔
81a 丸孔

Claims (3)

  1. 塵埃分離室を構成する筒状容器と、筒状容器内に旋回空気流を形成するように空気を導入する吸気口と、筒状容器内の中心部に配設された筒状の排気筒と、排気筒の筒状壁に設けられた排気孔とを備え、前記筒状容器の筒状壁は、断面形状が対向する半円筒壁部間を平面壁で結合した形状に形成され、前記吸気口を、筒状容器に流入する空気が前記扁平形状の最短寸法方向に壁面に沿うように導入されるように形成すると共に、前記排気筒を筒状容器の筒状壁面との間に略一定寸法の間隔を有する筒状形状に形成し、前記排気孔を、排気筒の最長寸法方向の平面壁に最短寸法方向に向くように形成したことを特徴とする掃除機用サイクロン集塵装置。
  2. 前記排気筒は前記筒状容器の一端側から中間部に至るように配置され、さらに、前記排気筒は、筒状容器の中間部側が末広がり状に広げられ、広げられた端部と前記筒状容器の内壁面との間に環状空間を形成するように形成され、前記筒状容器は、排気筒の末広がり側に塵埃収集用の空間を形成してなる請求項1記載の掃除機用サイクロン集塵容器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の掃除機用サイクロン集塵装置を用いた電気掃除機。
JP2002314380A 2002-10-29 2002-10-29 掃除機用サイクロン集塵装置及び電気掃除機 Expired - Fee Related JP4107940B2 (ja)

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