JP4107229B2 - フレーム連結構造、枠体、脚体、接合体及び家具 - Google Patents

フレーム連結構造、枠体、脚体、接合体及び家具 Download PDF

Info

Publication number
JP4107229B2
JP4107229B2 JP2003400765A JP2003400765A JP4107229B2 JP 4107229 B2 JP4107229 B2 JP 4107229B2 JP 2003400765 A JP2003400765 A JP 2003400765A JP 2003400765 A JP2003400765 A JP 2003400765A JP 4107229 B2 JP4107229 B2 JP 4107229B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
connecting member
inclined end
corner connecting
corner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003400765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005163303A (ja
Inventor
陽一 善田
広晃 今高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo Co Ltd filed Critical Kokuyo Co Ltd
Priority to JP2003400765A priority Critical patent/JP4107229B2/ja
Publication of JP2005163303A publication Critical patent/JP2005163303A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4107229B2 publication Critical patent/JP4107229B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Corner Units Of Frames Or Wings (AREA)
  • Cabinets, Racks, Or The Like Of Rigid Construction (AREA)
  • Furniture Connections (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Description

本発明は、傾斜端面を有するフレーム同士を所定角度で適切に連結するためのフレーム連結構造及びこれを利用して構成される枠体、脚体、接合体及び家具に関するものである。
例えば、フレーム連結構造として、特許文献1に示されるものがある。このものは、一対のフレーム間を、コーナー連結部材を介して直角に連結するものであり、空洞を有するフレームに長手方向に対して45度に傾斜した傾斜端面を設け、コーナー連結部材の張り出し板部から直交方向に突出させた脚部に各フレームの長手方向に対して45度に傾斜した傾斜端面を設けている。そして、各脚部を各々対応するフレームの空洞に挿入し、その状態でフレームと脚部とをねじ止めにより直角状に結合することによって、矩形枠状の扉用フレームを構成している。
特開平10−196237号公報
ところが、かかる連結構造は、脚部の挿入方向と直交する方向に沿って、フレームの背面から挿入したねじを脚部にねじ込んで固定するものである。このため、フレームのねじ挿通孔及び脚部のねじ孔とねじとの交差に基づく組付け誤差、あるいは孔の加工誤差等に起因して、位置決め精度が低下し易く、連結強度不足や外観の毀損等を招き易いという問題がある。仮に、寸法管理を徹底して加工精度を上げることができたとしても、かかる連結構造の下では、コーナー連結部材の張り出し板の端面とフレームの端面とを密着させるものではないため、一定以上の強連結状態を実現することは困難であり、平行四辺形に歪み易いといった不具合も抱えるものである。また、これを防ぐために、固定ビスの数量を多くすると、ビスが随所において露出することによる外観の低下を更に招くこととなる。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、傾斜端面を有するフレーム同士を、簡単な構造及び操作を通じて的確に連結することを可能にするフレーム連結構造及びこれにより構成される枠体、脚体、接合体及び家具を提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のフレーム連結構造は、一対のフレーム間を、コーナー連結部材を介して所定角度に連結するに際して、フレームに、長手方向に対して傾斜した傾斜端面を設け、コーナー連結部材に、各フレームの長手方向に対して傾斜した傾斜端面を設けるようにする。そして、フレームとコーナー連結部材の間に、フレームの長手方向に沿って対応する傾斜端面同士を密着させる方向の締め付け力を作用させる締め付け手段と、その締め付け力によりフレーム及びコーナー連結部材が傾斜端面を介して長手方向と直交する方向へ相対変位した際に両者の一部を当接させて所定位置に位置決めする位置決め手段とを構成してなることを特徴とする。
上記の構造において、締め付け手段による締め付け力が作用し、これによりフレーム及びコーナー連結部材の傾斜端面同士が近づく方向へ動作すると、その動作の一部は傾斜端面を介してフレームの長手方向と直交する方向の相対変位に変換され、所定位置において位置決め手段が両者の一部を係り合わせることにより位置決めを行う。そして、その位置において以降加えられる締め付け力によって、傾斜端面同士が最終的に強く密着し、連結が完了することとなる。
具体的な実施の態様としては、傾斜端面に45度の傾斜を付与してフレーム同士を直角に連結するもの等が挙げられる。
好ましい実施の態様としては、フレームが、傾斜端面に開口する空洞を備え、コーナー連結部材が、傾斜端面より突出して前記空洞に挿入可能な突起を備え、位置決め手段が、突起の外表面の一部と空洞の内表面の一部とによって構成されるものが挙げられる。
突起は、空洞に嵌合可能なものであることが望ましい。
外観を良好に保つためには、コーナー連結部材が、薄板状の張り出し片の両面から一対の突起を互いに直交方向に突出させ、前記張り出し片の両面をコーナー連結部材の傾斜端面としていることが好ましい。
この場合、連結状態におけるコーナー部分の外観を有効に整えるためには、少なくともフレームの傾斜端面と直交する前面同士をコーナー連結部材の張り出し片の前面を含めて略面一に連続させておく態様や、フレームの前面と直交する側面同士をコーナー連結部材の張り出し片の側面を含めて直角に折れ曲がりながら略面一に連続させておく態様が有効である。
締め付け手段としては、フレームをコーナー連結部材側に引き寄せるねじ要素を具備するものが好適である。
特に、締め付け手段は、一方のフレームの長手方向に沿ってコーナー連結部材に挿入されて当該一方のフレームにねじ込まれる第1ねじ要素と、他方のフレームの長手方向に沿ってコーナー連結部材に挿入されて当該他方のフレームにねじ込まれる第2ねじ要素とを具備しているものが望ましい。
外観をより良好なものにするためには、第1、第2ねじ要素のうち先にねじ込まれるねじ要素が、後のねじ要素がねじ込まれるフレームによって隠蔽される構造をなしていることが好ましい。
ねじ要素同士の干渉を有効に回避するためには、第1、第2ねじ要素のうち先にねじ込まれるねじ要素の頭部を、後にねじ込まれるねじ要素のねじ込み時に通過すべき領域を越えた位置に位置づけておくことが望ましい。
以上のようなフレーム連結構造は、フレーム及びコーナー連結部材を一対の縦枠材、一対の横枠材、及び四隅に配置されるコーナー連結部材として用い、枠体や当該枠体を有する家具を構成したり、フレーム及びコーナー連結部材を一対の脚柱、両脚柱間を連結する横架材、及び横架材と各脚柱との間に配置されるコーナー連結部材として用い、脚体や当該脚体を有する家具を構成する場合等に好適となる。また、これら以外にも、フレーム連結構造を構成するフレーム及びコーナー連結部材を用いて接合体やこれに準じた接合部を有する家具を構成する場合等にも好適となる。
本発明は、以上説明した構成により、傾斜端面を有するフレーム同士を、簡単な構造及び操作を通じて的確に連結することを可能にしたフレーム連結構造及びこれにより構成される枠体、脚体、接合体及び家具を有効に提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は本実施形態のフレーム連結構造が適用された家具である引き戸式の収納庫を示している。この収納庫は、一対の縦枠材x1となるフレーム1及び一対の横枠材x2となるフレーム2の間を、四隅にコーナー連結部材3を配置して直角に連結し、収納庫に付帯する引き戸の枠体Xを構成したものである。図2は図1の正面視左上コーナー部分のコーナー連結部材3及びその周辺を示す斜視図、図3はその組付け手順を示す図、図4は図3におけるIV−IV線断面図、図5は同V−V線部分断面図、図6は同VI−VI線断面図、図7は同VII−VII線部分断面図である。また、図8は組付け状態における同コーナー部分の正断面図である。
具体的に説明すると、前記フレーム1、2はアルミ押し出し材Aを所要長さに切断してなるもので、アルミ押し出し材は、図5及び図7に示すように、前壁a1、後壁a2、外側壁a3及び内側壁a4によって内側に閉じた空間を形成し、更に前壁a1と後壁a2の内法間に中間壁a5を設けて、前記空間を内側空洞a6と外側空洞a7に略2分している。内側壁a4の一部には外側壁a3側に凹む溝a8が設けてあり、この溝a8に引き戸を構成する面板p(図1参照)の縁部を差し込んで保持するようにしている。また、中間壁a5に押し出し方向に沿って延びる部分円筒部a9を設け、この部分円筒部a9にねじ孔a10を形成している。このようにしてなるフレーム1、2の端部には、図3に示すように、長手方向に対して45度に切断した傾斜端面11、21が設けてある。
一方、コーナー連結部材3は、アルミダイキャスト製のもので、図2〜図7に示すように、薄板状の張り出し片31の両面から一対の突起32、33を互いに直交方向に突出させた形態をなす。張り出し片31は、直交するフレーム1、2の各々の長手方向に対して45度の角度をなし、従って張り出し片31の一方の傾斜端面31aが一方のフレーム1の傾斜端面11と平行をなし、他方の傾斜端面31bが他方のフレーム2の傾斜端面21と平行をなす関係にある。本実施形態では、直角二等辺三角形状をなす部材本体30の斜面30aから一方の突起32が、また等辺30bの一方から他方の突起33が、それぞれ突出するとともに、前記斜面30aに張り出し片31を剛接した構造をなす。但し、突起32、33と張り出し片31とを一体成形しても勿論構わない。一方の突起32は、対応するフレーム1の内側空洞a6に比較的緊密に嵌合可能な断面形状及び位置に設定され、他方の突起33は、対応するフレーム2の外側空洞a7に比較的緊密に嵌合可能な断面形状及び位置に設定される。また、それらの嵌合状態において、図2に示すように、張り出し片31の前面31c及び外側面31dがフレーム1、2の前面12、22及び外側面13、23と略面一となるよう、突起32、33からの張り出し片31の張り出し寸法を規定している。ここに、フレーム1,2の前面12,22とはこれに用いられているアルミ押し出し材Aの前壁a1の表面を指し、フレーム1,2の外側面13、23とはこれに用いられているアルミ押し出し材Aの側壁a3の表面を指す。また、張り出し片31の前面31c及び外側面31dとは、前記フレーム1,2の前面12、22及び外側面13,23にそれぞれ隣接する面をいう。
そして、フレーム1、2とコーナー連結部材3の間に、フレーム1、2の長手方向に沿って当該フレーム1、2及びコーナー連結部材3の対応する傾斜端面11、31a同士、或いは傾斜端面21、31b同士を密着させる方向の締め付け力を作用させる締め付け手段4と、その締め付け力によりフレーム1、2及びコーナー連結部材3が傾斜端面11、31aを介して、或いは傾斜端面21、31bを介して長手方向と直交する方向へ相対変位した際に両者の一部を当接させて所定位置に位置決めする位置決め手段5とを設けている。
締め付け手段4は、図3及び図8に示すように、前記フレーム1、2に設けた前記ねじ孔a10と、このねじ孔a10の対応部位においてコーナー連結部材3に設けた座繰り41a、42aを有するねじ挿通孔41、42と、ねじ挿通孔41、42から挿通されてフレーム1、2の対応するねじ孔a10にねじ込まれる第1、第2ねじ要素v1、v2とから構成される。
具体的には、第1ねじ要素v1は、一方のフレーム1の長手方向に沿ってコーナー連結部材3のねじ挿通孔41に挿入されて、当該一方のフレーム1のねじ孔a10にねじ込まれるものであり、第2ねじ要素v2は、他方のフレーム2の長手方向に沿ってコーナー連結部材3のねじ挿通孔42に挿入されて、当該他方のフレーム2のねじ孔a10にねじ込まれるものである。
本実施形態において、先にねじ込まれるのは第2ねじ要素v2であり、先に他方のフレーム2の傾斜端面21を張り出し片31の傾斜端面31bに当接させて、当該他方のフレーム2とコーナー連結部材3とを第2ねじ要素v2により結合する。しかる後、フレーム1の傾斜端面11を張り出し片31の傾斜端面31aに当接させて、当該一方のフレーム1とコーナー連結部材3の突起32とを結合する。しかして、フレーム1の傾斜端面11を張り出し片31の傾斜端面31aに当接させた際、先にねじ込んだ第2ねじ要素v2がフレーム1によって隠蔽されるようにしている。
なお、後にねじ込まれる第1ねじ要素v1を導入するために、フレーム2の外側壁23には前記ねじ挿通孔41の対応部位にねじ挿通孔23aが設けてある。すなわち、この実施形態においてコーナー部分に露出するのはこのねじ挿通孔23aだけである。
また、この実施形態において、ねじ挿通孔41、42は途中で交差しているが、先にねじ込まれる第2ねじ要素v2は、その頭部を含めて後にねじ込まれる第1ねじ要素v1のねじ込み時に通過すべき領域を越えた位置までねじ込まれるように、ねじ挿通孔42の座繰り42aを交差部分よりも奥方に形成している。ねじ挿通孔41の座繰り41aは交差部分よりも手前に位置している。したがって、分解する際は先に第1ねじ要素v2を外し、しかる後、第2ねじ要素v1を外すこととなる。
一方、位置決め手段5は、フレーム1側にあっては突起32の外表面の一部と内側空洞a6の内表面の一部とによって構成され、フレーム2側にあっては突起33の外表面の一部と外側空洞a7の内表面の一部とによって構成されている。
具体的に説明すると、締め付け手段4を構成する第1ねじ要素v1を締め付けると、フレーム1は図3において矢印w1で示す方向に引き付けられ、これにより傾斜端面11、31aを介してコーナー連結部材3に対し図中左方へ相対変位する動作を引き起こす。すなわち、フレーム1が相対的に左方へ、コーナー連結部材3が相対的に右方へ変位すると、図3及び図5に示すように、フレームの内側壁14側の内表面14aと、コーナー連結部材3の突起32の対応する外表面32aとが当接する。また、締め付け手段4を構成する第2ねじ要素v2を締め付けると、フレーム2は図3において矢印w2で示す方向に引き付けられ、これにより傾斜端面21、31bを介してコーナー連結部材3に対し図中上方へ相対変位する動作を引き起こす。すなわち、フレーム2が相対的に上方へ、コーナー連結部材3が相対的に下方へ変位すると、図3及び図7に示すように、フレームの部分円筒部a9の外周に位置する内表面a9xと、コーナー連結部材3の突起33の対応する外表面33aとが当接する。この外表面33aは前記部分円筒部a9に沿って凹状に湾曲している。
なお、図3の紙面に垂直な方向への位置決めは、突起32とフレーム1の空洞a6との嵌合によって、また突起33とフレーム2の空洞a7との嵌合によって、それぞれ行うようにしてある。
以上のように、本実施形態のフレーム連結構造は、一対のフレーム1、2の間を、コーナー連結部材3を介して所定角度に連結するためのものであり、フレーム1、2に、長手方向に対して傾斜した傾斜端面11、21を設け、コーナー連結部材3に、各フレーム1、2の長手方向に対して傾斜した傾斜端面31a、31bを設けたものである。そして、フレーム1、2とコーナー連結部材3の間に、フレーム1、2の長手方向に沿って対応する傾斜端面11、31a同士、21、31b同士を密着させる方向の締め付け力を作用させる締め付け手段4と、その締め付け力によりフレーム1、2及びコーナー連結部材3が傾斜端面11、31a、21、31bを介して長手方向と直交する方向へ相対変位した際に両者の一部を当接させて所定位置に位置決めする位置決め手段5とを構成したものである。
すなわち、かかる構造において、締め付け手段4による締め付け力が作用し、これによりフレーム1、2及びコーナー連結部材3の傾斜端面11、31a同士、21、31b同士が近づく方向へ動作すると、その動作の一部は傾斜端面11、31a、21、31bを介してフレーム1、2の長手方向と直交する方向の相対変位に変換され、所定位置において位置決め手段5が両者の一部を係り合わせることにより位置決めを行う。そして、その位置において以降加えられる締め付け力によって、傾斜端面11、31a同士、21、31b同士が最終的に強く密着し、連結が完了することとなる。
したがって、本実施形態によれば、傾斜端面11、31a同士、21、31b同士をフレーム1、2の長手方向に強連結することができ、また位置決め手段5がフレーム1、2とコーナー連結部材3の一部を直接当接させるため、ねじ等の別部材を介して間接的に位置決めする場合に比べて、位置決め精度を簡単に向上させることができる。また、これにより組付け誤差も排除することができ、寸法管理も便ならしめることができる。特に、フレーム1、2の傾斜端面11、21はコーナーにおけるフレーム1、2同士の突き合わせに必要なものであり、本実施形態はこのような傾斜端面11、21を好適に利用して構成できる点で有益なものとなる。
特に、本実施形態の連結構造は、傾斜端面11、21に45度の傾斜を付与してフレーム1、2同士を直角に連結するものであるため、フレーム1、2の何れに対しても均等な連結作用を得て、縦枠材x1及び横枠材x2からなる枠体に歪みのない適切な組付け精度と剛性を出すことができる。
具体的な構造として、フレーム1、2は、傾斜端面11、21に開口する空洞a6、a7を備え、コーナー連結部材3が、傾斜端面11、21より突出して前記空洞a6、a7に挿入可能な突起32,33を備え、位置決め手段5が、突起32、33の一部の外表面32a、33aと空洞a6、a7の一部の内表面14a、a9xとによって構成されている。
このため、突起32、33と空洞a6、a7の呑み込み構造によって、適度な深さの連結を容易に実現することができるとともに、位置決め手段5が両者の表面32a、14a同士、33a、a9x同士を当接させて位置決めするため、外観を毀損せずに適切な位置決め機能を発揮させることが可能となる。
とりわけ、突起32、33は、空洞a6、a7に嵌合可能なものであるため、突起32、33の肉厚を極力確保して有効にその強度を高めることができる。
また、コーナー連結部材3が、薄板状の張り出し片31の両面31a、31bから一対の突起32、33を互いに直交方向に突出させたものであり、前記張り出し片31の両面31a、31bをコーナー連結部材3の傾斜端面としているため、フレーム1、2間に介在させるコーナー連結部材3の外部からの見え掛かりを極力小さく抑えつつ、両フレーム1、2の傾斜端面11、21に対応する一対の傾斜端面31a、31bをコーナー連結部材3に有効に確保することができる。
さらに、その連結状態で、少なくともフレーム1、2の傾斜端面11、21と直交する前面12、22同士がコーナー連結部材3の張り出し片31の前面31cを含めて略面一に連続させてあり、また、フレーム1の前面12、22と直交する側面13、23同士がコーナー連結部材3の張り出し片31の側面31dを含めて直角に折れ曲がりながら略面一に連続させてあるため、連結部分の前面側や側面側の外観を良好に保つことができる。
一方、本実施形態の連結構造を実現する締め付け手段4は、フレーム1、2をコーナー連結部材3側に引き寄せるねじ要素v1、v2を具備するものであるため、ねじの有する引き込み作用及びセルフロック機能を利用して、確実に締め付け力を導入し、また締め付けた状態を維持することができる。
特に、締め付け手段4が、一方のフレーム1の長手方向に沿ってコーナー連結部材3に挿入されて当該一方のフレーム1にねじ込まれる第1ねじ要素v1と、他方のフレーム2の長手方向に沿ってコーナー連結部材3に挿入されて当該他方のフレーム2にねじ込まれる第2ねじ要素v2とを具備するため、フレーム1、2の長手方向に沿って所要のねじ込み量を与えることができ、有効な締め付け力を簡単に確保することができる。
とりわけ、第1、第2ねじ要素v1、v2のうち先にねじ込まれるねじ要素v2は、後のねじ要素v1がねじ込まれるフレーム1によって隠蔽される構造であるため、ねじ要素を導入するために外部に露出するねじ挿通孔を第1ねじ要素v1のねじ挿通孔23aのみにして、連結部分の外観向上に資することができる。
さらに、第1、第2ねじ要素v1、v2のうち先にねじ込まれるねじ要素v2は、その頭部が後にねじ込まれるねじ要素v1のねじ込み時に通過すべき領域を越えた位置に位置づけられるようにしているため、ねじ要素同士の干渉を的確に回避することができる。
そして、本実施形態の枠体xや当該枠体xを引き戸に採用した収納庫を、本発明のフレーム1、2及びコーナー連結部材3からなるフレーム連結構造によって好適に構成することができる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、前記突起はともに外側空洞に挿入されても、内側空洞に挿入されても構わない。あるいは、図9に示すように、フレーム101、102の内部に仕切りのない単一の空洞a100を設けて、この空洞a100内全域に、コーナー連結部材103に設けた突起132、133を嵌合させるようにしてもよい。図において符号130xで示すものはフレーム101、102の傾斜端面111、121とコーナー連結部材103の傾斜端面130a、130bとを相対摺動させた際にフレーム101、102の内表面と当接して両者の相対位置を規定する補助突起であり、本発明の位置決め手段104を構成するものである。また、同図に示すように、第1、第2ねじ要素を挿通するためのねじ挿通孔141,142は、ともに他方のねじ要素のねじ込み時に邪魔にならないように互いに相手方の通過領域を越えた位置まで頭部をねじ込める位置に座繰り141a、142aを形成しておくようにしてもよい。このようにすれば、一対のねじ要素の着脱手順の間に先後の制約がなくなる利点が得られる。なお、同図において、フレーム101、102とコーナー連結部材103との連結構造は、上記実施形態におけるフレーム1,2とコーナー連結部材3との連結構造と基本的に同様のものである。
また、本発明のフレーム連結構造は、図10に示すように、フレーム201、202及びコーナー連結部材203を一対の脚柱y1、両脚柱y1間を連結する横架材y2、及び横架材y2と各脚柱y1の間に配置されるコーナー連結部材203として用いて脚体yや当該脚体yを有するテーブル等の家具を構成することができる。フレーム201、202とコーナー連結部材203との連結構造は、上記実施形態におけるフレーム1,2とコーナー連結部材3との連結構造と基本的に同様のものである。
その他、本発明のフレーム連結構造を扉その他の枠体のフレーム連結に適用したり、本発明のフレーム連結構造によってアングル状あるいはクランク状の接合体を構成したり、かかる接合体やこれに準じた接合部を有する扉、デスク、棚その他の種々の家具を構成するなど、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係るフレーム連結構造が適用された家具たる収納庫を示す斜視図。 図1の正面視左上コーナー部分を一部省略して示す部分拡大斜視図。 同コーナー部分の組付け手順を示す図。 図3におけるIV−IV線断面図。 同V−V線部分断面図。 同VI−VI線断面図。 同VII−VII線部分断面図。 前記コーナー部分における組付け状態を示す正断面図。 本発明のフレーム連結構造の変形例を示す図。 本発明のフレーム連結構造に関する他の適用例である脚体及びテーブルを示す斜視図。
符号の説明
1、2…フレーム
3…コーナー連結部材
4…締め付け手段
5…位置決め手段
11、21…傾斜端面
12、22、31c…前面
13、23、31d…側面
14a、a9x…内表面
31…張り出し片
31a、31b…傾斜端面
32、33…突起
32a、33a…外表面
a6、a7…空洞
x…枠体
x1…縦枠材
x2…横枠材
v1…第1ねじ要素
v2…第2ねじ要素

Claims (16)

  1. コーナー連結部材を介して一方のフレームと他方のフレームとを所定角度に連結するための構造であって、
    前記コーナー連結部材が、一対の傾斜端面を有する張り出し片と、そのうち一方の傾斜端面から突出した一方の突起と、他方の傾斜端面から突出した他方の突起とを備え、
    前記各フレームが、長手方向に対して傾斜した傾斜端面と、その傾斜端面に開口し前記突起を挿入可能な空洞とを備えており、
    前記コーナー連結部材の一方の突起を前記一方のフレームの空洞に挿入し、長手方向に沿った締め付け力を作用させる締め付け手段を以てコーナー連結部材の一方の傾斜端面に一方のフレームの傾斜端面を引き付けて密着させることにより、両者が傾斜端面を介して長手方向と直交する方向へ相対変位し、前記突起の外表面の一部と前記空洞の内表面の一部とが当接する位置決めがなされ、
    並びに、前記コーナー連結部材の他方の突起を前記他方のフレームの空洞に挿入し、長手方向に沿った締め付け力を作用させる締め付け手段を以てコーナー連結部材の他方の傾斜端面に他方のフレームの傾斜端面を引き付けて密着させることにより、両者が傾斜端面を介して長手方向と直交する方向へ相対変位し、前記突起の外表面の一部と前記空洞の内表面の一部とが当接する位置決めがなされる
    ことを特徴とするフレーム連結構造。
  2. 前記コーナー連結部材を介して前記一方のフレームと前記他方のフレームとを直角に連結するものであり、
    前記各フレームに長手方向に対して45度に傾斜した傾斜端面を設けるとともに、
    前記コーナー連結部材に前記各フレームの長手方向に対して45度に傾斜した一対の傾斜端面を設けている請求項1記載のフレーム連結構造。
  3. 突起が、空洞に嵌合可能なものである請求項1または2記載のフレーム連結構造。
  4. コーナー連結部材が、薄板状の張り出し片の両面から一対の突起を互いに直交方向に突出させたものであり、前記張り出し片の両面をコーナー連結部材の傾斜端面としている請求項1、2または3記載のフレーム連結構造。
  5. 連結状態で、少なくともフレームの傾斜端面と直交する前面同士がコーナー連結部材の張り出し片の前面を含めて略面一に連続する請求項記載のフレーム連結構造。
  6. 連結状態で、フレームの前面と直交する側面同士がコーナー連結部材の張り出し片の側面を含めて直角に折れ曲がりながら略面一に連続する請求項記載のフレーム連結構造。
  7. 締め付け手段が、フレームをコーナー連結部材側に引き寄せるねじ要素を具備する請求項1、2、3、4、5または6記載のフレーム連結構造。
  8. 締め付け手段が、一方のフレームの長手方向に沿ってコーナー連結部材に挿入されて当該一方のフレームにねじ込まれる第1ねじ要素と、他方のフレームの長手方向に沿ってコーナー連結部材に挿入されて当該他方のフレームにねじ込まれる第2ねじ要素とを具備する請求項記載のフレーム連結構造。
  9. 第1、第2ねじ要素のうち先にねじ込まれるねじ要素は、後にねじ要素がねじ込まれるフレームによって隠蔽される請求項記載のフレーム連結構造。
  10. 第1、第2ねじ要素のうち先にねじ込まれるねじ要素は、その頭部が後にねじ込まれるねじ要素のねじ込み時に通過すべき領域を越えた位置に位置づけられる請求項8または9記載のフレーム連結構造。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10記載のフレーム連結構造を構成するフレーム及びコーナー連結部材を一対の縦枠材、一対の横枠材、及び四隅に配置されるコーナー連結部材として用いることにより構成されることを特徴とする枠体。
  12. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10記載のフレーム連結構造を構成するフレーム及びコーナー連結部材を一対の脚柱、両脚柱間を連結する横架材、及び横架材と各脚柱との間に配置されるコーナー連結部材として用いることにより構成されることを特徴とする脚体。
  13. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10記載のフレーム連結構造を構成するフレーム及びコーナー連結部材を用いることにより構成されることを特徴とする接合体。
  14. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10記載のフレーム連結構造を構成するフレーム及びコーナー連結部材を一対の縦枠材、一対の横枠材、及び四隅に配置されるコーナー連結部材として用い、枠体を構成してなることを特徴とする家具。
  15. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10記載のフレーム連結構造を構成するフレーム及びコーナー連結部材を一対の脚柱、両脚柱間を連結する横架材、及び横架材と各脚柱との間に配置されるコーナー連結部材として用い、脚体を構成してなることを特徴とする家具。
  16. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10記載のフレーム連結構造を構成するフレーム及びコーナー連結部材を用い、接合部を構成してなることを特徴とする家具。
JP2003400765A 2003-11-28 2003-11-28 フレーム連結構造、枠体、脚体、接合体及び家具 Expired - Fee Related JP4107229B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003400765A JP4107229B2 (ja) 2003-11-28 2003-11-28 フレーム連結構造、枠体、脚体、接合体及び家具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003400765A JP4107229B2 (ja) 2003-11-28 2003-11-28 フレーム連結構造、枠体、脚体、接合体及び家具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005163303A JP2005163303A (ja) 2005-06-23
JP4107229B2 true JP4107229B2 (ja) 2008-06-25

Family

ID=34724906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003400765A Expired - Fee Related JP4107229B2 (ja) 2003-11-28 2003-11-28 フレーム連結構造、枠体、脚体、接合体及び家具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4107229B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101034662B1 (ko) * 2010-07-12 2011-05-16 영광금속 주식회사 가구용의 직교방향 프레임 연결구조물

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102635609A (zh) * 2012-04-07 2012-08-15 江苏嘉斯顿家俱有限公司 一种全铝制家具桌面板外框的连接结构
JP6526961B2 (ja) * 2014-11-25 2019-06-05 アイシン軽金属株式会社 バッテリー搭載フレーム構造体
TWI770599B (zh) * 2020-09-04 2022-07-11 賴祥瑞 模組化連接裝置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5556876U (ja) * 1978-10-13 1980-04-17
JPS5932708Y2 (ja) * 1978-12-28 1984-09-12 新日軽株式会社 装飾額縁のコ−ナ−部材
JPS606146Y2 (ja) * 1979-05-09 1985-02-26 立山アルミニウム工業株式会社 コ−ナ−連結具
JPS5869687U (ja) * 1981-11-05 1983-05-12 立山アルミニウム工業株式会社 サツシ枠の連結装置
JPS58114380U (ja) * 1982-01-30 1983-08-04 松下電工株式会社 中空枠の継手
JP2599812Y2 (ja) * 1992-12-09 1999-09-20 立山アルミニウム工業株式会社 コーナー部の結合構造
EP1030067A1 (de) * 1999-02-18 2000-08-23 Fehlbaum & Co. Klemmverbindung für ein aus Rohren zusammengesetztes Präsentationsgestell

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101034662B1 (ko) * 2010-07-12 2011-05-16 영광금속 주식회사 가구용의 직교방향 프레임 연결구조물
WO2012008720A2 (ko) * 2010-07-12 2012-01-19 영광금속 주식회사 가구용의 직교방향 프레임 연결구조물
WO2012008720A3 (ko) * 2010-07-12 2012-05-03 영광금속 주식회사 가구용의 직교방향 프레임 연결구조물

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005163303A (ja) 2005-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7857404B2 (en) Corner fitting
JP4107229B2 (ja) フレーム連結構造、枠体、脚体、接合体及び家具
JP2007202992A (ja) 遊技盤の前面扉
JP2015059393A (ja) 枠組みパネルの補強装置
JP2008095374A (ja) 接続枠及び枠用コーナージョイント部材
JP2006329305A (ja) コーナー継手及び金属フレーム組立体
JP4508059B2 (ja) 箱型収納家具
JP3316187B2 (ja) フレーム連結構造
KR102121125B1 (ko) 도어 틀체 결합 구조
JP2005278698A (ja) 家具の壁固定構造
JP4863198B2 (ja) 部材取付構造及びテーブル
JP4114865B2 (ja) パネル構造
JP4386714B2 (ja) テーブルのフレーム構造
JP2009068306A (ja) 建物の開口部内枠材の組立構造及び連結部材
KR200392530Y1 (ko) 가구 조립용 조인트 쐐기
JP3923415B2 (ja) キャビネット用扉
JP3068488U (ja) 家具の補強具
KR200490980Y1 (ko) 가구 도어틀용 가구 모서리 결합구
JP3933968B2 (ja) 連結装置
JP7331174B2 (ja) 建具
JP3462409B2 (ja) 金属製キャビネットの連結構造
JP2004332217A (ja) 枠装置
JP4160854B2 (ja) 家具用扉
JP2939111B2 (ja) 扉 体
JP3354379B2 (ja) 収納家具の組立て構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080324

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4107229

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140411

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees