JP4107175B2 - 電線着色装置及び電線の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車用電線等の電線の表面を着色するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電線として、導体上に絶縁体を被覆すると共に、この外周に色付の表皮及びストライプを被覆したものがある。
【0003】
このような電線では、表皮の色(例えば赤)及びストライプ層の色(例えば青)の組合せ(赤/青)により、数多くの電線種類を識別できる。例えば、13色の組合せで169種類の電線識別を行える。
【0004】
また、この種の電線は、絶縁体、表皮及びストライプの3つを一括して押出被覆可能な設備にて、それらを構成するための各熱可塑性樹脂を導体上に溶融押出し、その各樹脂を冷却凝固することにより製造される。
【0005】
上記表皮やストライプ層を形成するための着色樹脂は、コンパウンド工程にて、顔料を加えた着色材又は着色マスターバッチを製造し、この着色材又は着色マスターバッチを、絶縁体を形成するための樹脂と同様の樹脂材料に混合することにより得られる。
【0006】
なお、通常、電線切断面での電線種類識別は不要とされるため、絶縁体を構成する樹脂としては、高価な着色剤を混合していないものが用いられる。
【0007】
また、上述のような電線を製造するにあたって、表皮、ストライプ層の色換えを行う場合には、設備を停止させて設備内の着色樹脂を除去した後、新規に使用する着色材料に入換える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば、スクリュー押出機等を用いた押出被覆装置では、製造技術的にみて、1μm単位での被覆厚さの調整は難しい。このため、0.05mm〜0.1mm程度の厚さになるように、表皮及びストライプを押出被覆している。
【0009】
しかしながら、人が色相を感じるのは表面反射光によるものであることからすると、顔料の粒径よりも極端に大きな被覆厚さは不要と考えることができる。ところが、押出被覆した表皮及びストライプの被覆厚さである0.05mm〜0.1mmは、一般的な顔料の粒径に比べて比べてかなり大きい。このため、高価な顔料を含む材料を必要以上に多く使用しているという問題があった。
【0010】
また、電線表面の色換えを行う場合、一旦設備を停止させて設備内の着色樹脂を除去した後、新規に使用する着色材料に入換える必要があるため、設備停止時間による時間ロスと材料ロス(ちなみに、材料ロスは2%〜5%と作業スキル習熟度によって差がある)による問題が発生し、設備生産能力を低下させる要因となる。例えば、13色の組合せで169種類の電線を製造するためには、色換えによる機械停止は頻繁に発生し、時間ロスと材料ロスの問題は大きい。特に、材料ロスに関しては、近年環境保全の観点から考えて、資源有効利用のためにも改善が必要である。
【0011】
そこで、この発明の第1の課題は、着色用の材料の必要量を少なくすることであり、第2の課題は、材料ロスを少なくして迅速に色換えを行うことである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記課題を解決すべく、請求項1記載の発明は、電線の表面に着色するための電線着色装置であって、前記電線が通過可能な環状内周面を有し、その環状内周面に着色剤を吐出する吐出開口部が形成されたコーティングノズルと、前記コーティングノズルに対して着色剤を供給するための着色剤供給機構と、を備え、前記コーティングノズルは、ストライプ着色部分を除く全周着色用の内部空間とストライプ着色用の内部空間との間にセパレート部を設けると共に、前記環状内周面の周方向に沿って該環状内周面の周方向全体に亘って形成されたスリット状の前記吐出開口部を有するものである。
【0018】
この場合、請求項2記載のように、前記着色剤供給機構は、それぞれ異なる色の着色剤を供給する複数の着色剤供給部と、前記各着色剤供給部より供給された着色剤を混合して前記コーティングノズルに供給するための混合部と、を備えるとよい。
また、請求項3記載のように、導体の周りに絶縁体を押出被覆する工程と、上記請求項1又は請求項2記載の電線着色装置を用いて、前記絶縁体の表面に、着色剤を塗布して着色コーティング層を形成する工程と、を備えるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
<電線の構成>
以下、この発明の実施の形態に係る電線について説明する。
【0020】
まず、参考形態について説明する。図1(a)は電線10を示す断面図である。なお、図1(b)に示す電線については後述する。
【0021】
この電線10は、自動車等で用いられるものであり、導体12と、絶縁体14と、着色コーティング層16とを備えている。
【0022】
導体12は、単数又は複数の軟銅線により構成される線状の導体である。
【0023】
絶縁体14は、ポリ塩化ビニル(PVC)やポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等の絶縁性樹脂により形成されており、導体12の外周囲に押出被覆されている。
【0024】
着色コーティング層16は、絶縁体14の表面に形成されて所定の色を呈する層であり、厚さ50μm以下、好ましくは、5〜10μmに形成されている。
【0025】
ところで、着色コーティング層16に混合される顔料の粒径を可及的均一に揃えることは、着色性や、複数種類の顔料を混合して別の色を作る場合の再現性、安定性において、重要な要因となっている。このため、着色コーティング層16に混合する顔料の粒径を可及的に均一に揃えることが好ましい。この考えは、企業組合「まっち絵の具製造」による。
【0026】
また、着色コーティング層16の厚みと顔料の粒径とを揃えることで、顔料が表面に剥き出しになりそこでの乱反射が減少し、色の鮮やかさ実現に貢献する。このため、着色コーティング層16の厚みを、顔料の粒径と同等にすることが好ましく、例えば、顔料の粒径に応じて、50μm以下、好ましくは5〜10μmにすることが好ましい。
【0027】
また、着色コーティング層16のデザインパターンとしては、絶縁体14の全周に所定色の着色コーティング層を形成し、その外周囲に2本の同色又は異色の線状の着色コーティング層を形成したパターン等、種々の態様を考えることができる。
【0028】
図1(a)では、絶縁体14の外周囲に、その周方向に沿って均等間隔で、4つの着色コーティング層16a,16bが形成されている。各着色コーティング層16a,16bは、電線10の長手方向に沿って延びる線状に形成されており、そのうち導体12を挟んで対向する一組の着色コーティング層16aは第1の所定色を呈しており、導体12を挟んで対向する他組の着色コーティング層16bは第2の所定色を呈している。このようなデザインパターンの電線10では、一組の着色コーティング層16aの色と他組の着色コーティング層16bの色との組合せによって、電線10の種類を識別できる。例えば、13色の使用を考えた場合、13×(13+1)÷2=91により、91通りの識別数を得ることができる。
【0029】
この図1(a)に示すデザインパターンでは、電線10をその周方向360゜に亘っていずれの方向から見た場合であっても、2色の着色コーティング層16a,16bを認識して誤り無く種別をできるという点で利点がある。
【0030】
その他のデザインパターンを図2(a)〜図2(e)に示す。
【0031】
図2(a)では、絶縁体14の外周の半周領域に第1の所定色の着色コーティング層16aを形成し、その残りの半周領域に第2の所定色の着色コーティング層16bを形成している。この場合、13色の組合せを考えると、13×(13+1)÷2=91により、91通りの識別数を得ることができる。
【0032】
図2(b)では、絶縁体14の外周の半周領域に第1の所定色の着色コーティング層16aを形成し、その残りの半周領域の周方向略中間部に、電線10の長手方向に沿って線状に延びかつ前記着色コーティング層16aより幅狭な第2の所定色の着色コーティング層16bを形成している。この場合、着色コーティング層16a,16bの区別を行えるため、例えば、13色の組合せを考えると、13×13=169により、169通りの識別数を得ることができる。
【0033】
図2(c)では、絶縁体14の外周の一側部に、電線10の長手方向に沿って線状に延びる第1の所定色の着色コーティング層16aを形成し、絶縁体14の外周の他側部に、電線10の長手方向に沿って線状に延びる第2の所定色の着色コーティング層16bを形成している。この場合には、13色の組合せを考えると、図2(a)と同様に91通りの識別数を得ることができる。
【0034】
図2(d)では、絶縁体14の外周囲に、その周方向に沿って均等間隔で、4つの着色コーティング層16a,16bが形成されている。各着色コーティング層16a,16bは、電線10の長手方向に沿って延びる線状に形成されており、そのうち隣合う一組の着色コーティング層16aは第1の所定色を呈しており、隣合う他組の着色コーティング層16bは第2の所定色を呈している。この場合には、13色の組合せを考えると、図2(a)と同様に91通りの識別数を得ることができる。
【0035】
図2(e)では、絶縁体14の絶縁体14の外周囲に、その周方向に沿って均等間隔で、3つの着色コーティング層16a,16bが形成されている。各着色コーティング層16a,16bは、電線10の長手方向に沿って延びる線状に形成されており、そのうち隣合う一組の着色コーティング層16aは第1の所定色を呈しており、他の1つの着色コーティング層16bは第2の所定色を呈している。この場合には、13色の組合せを考えると、図2(b)と同様に、169通りの識別数を得ることができる。
【0036】
なお、電線10の外周全体に亘って着色コーティング層を形成する際には、その層による隠蔽性を発揮させるため、白系統の着色コーティング層を施すことが好ましい。
【0037】
このように構成された電線10によると、絶縁体14の表面に厚さ50μm以下の着色コーティング層16を形成しているため、従来のように、識別用の色付表皮及びストライプを押出被覆した電線に比べて、着色剤の使用量を少なくすることができる。
【0038】
<電線の製造方法>
上記電線10は、導体12の周りに絶縁体14を押出被覆する工程と、絶縁体14の表面に、着色剤を塗布して厚さ50μm以下の着色コーティング層16を形成する工程と、を経て製造される。
【0039】
上記押出被覆する工程では、周知の押出被覆機を用いて導体12の周りに絶縁体14を連続的に押出被覆する。
【0040】
また、上記着色コーティング層16を形成する工程では、絶縁体14の外周囲に着色剤を連続的に塗布していく。
【0041】
この着色剤は、顔料を混合した液状の着色剤であり、例えば、カネビニールペースト(鐘淵化学の塩ビペースト商品名)やカネビラック(鐘淵化学のアクリルと塩化ビニルとの液状混合物の商品名)、その他、エポキシ樹脂や液状ポリウレタン、UV硬化樹脂等の液状樹脂に、顔料を混合したものを用いることができる。着色剤としては、さらに、グラビア印刷やシルク印刷用のインク等を用いることができる。
【0042】
また、着色剤の粘度は、300Pa・s以下であることが好ましい。このように、比較的粘度が小さい着色剤を用いることにより、迅速に比較的薄い着色コーティング層16を形成することができる。
【0043】
ちなみに、このように液状の着色剤を用いた場合、基準色(例えば、赤、青、黄、白、黒)の着色剤を単体で用いたり、複数を混合して容易に別色を作成し、着色することができ、それらの配合量の調整により微妙な色合を実現できる。
【0044】
また、熱硬化性樹脂に顔料を混合した着色剤を用いる場合、押出被覆する工程による余熱を利用して、絶縁体14の表面に塗布された着色剤を硬化させることが好ましい。
【0045】
すなわち、押出被覆工程では、溶融樹脂を導体12周りに押出被覆しているため、絶縁体14が押出被覆機から導出された直後では、絶縁体14はかなり高温になっている。そこで、絶縁体14が押出被覆機から導出された後、可及的速やかに、絶縁体14の表面に着色剤を塗布すると、押出被覆工程による余熱によって着色剤が硬化して、着色コーティング層16が形成されることになる。
【0046】
これにより、押出被覆する工程による余熱を利用して、別途新たな着色剤硬化工程(加熱工程や紫外線照射工程)等を経ることなく、効率的に着色剤を硬化させることができる。
【0047】
一方、押出被覆後、室温(常温)程度まで冷却した絶縁体14の外周囲に着色コーティング層16を形成する際においては、熱硬化性樹脂に顔料を混合した着色剤を用いる場合には、当該着色剤を絶縁体14の表面に塗布した後、連続して導体12を周知のヒータ等で加熱する。また、紫外線硬化樹脂に顔料を混合した着色剤を用いる場合には、当該着色剤を絶縁体14の表面に塗布した後、紫外線を照射する。
【0048】
これにより、着色剤が硬化して、着色コーティング層16が形成されることになる。
【0049】
<電線着色装置>
<単色に着色するための電線着色装置>
まず、電線10を単色に着色するための電線着色装置について説明する。
【0050】
図3は電線着色装置30を示す斜視図である。この電線着色装置は、押出被覆機28の電線搬送経路下流側に配設される装置であり、コーティングノズル32と着色剤供給機構40とを備えている。
【0051】
着色剤供給機構40は、コーティングノズル32に対して着色剤を供給するための装置であり、圧送タンク48と、三方バルブ44と、ロータリアクチュエータ46と、着色剤吐出部41と、着色剤吐出部41による吐出量を調整するためのコントローラ38とを備えている。このような着色剤供給機構40は、有限会社キャドサービルにより提供されている。
【0052】
圧送タンク48は、着色剤を貯留する第1容器48aと、第1容器48aを気密状に覆う第2容器48bとを備えている。また、液送給管43が第2容器48bに貫通しており、その一端部が第1容器48a内の着色剤内に導入されている。さらに、第2容器48b内には、エアが導入されて所定の気圧に保たれている。この気圧により、第1容器48a内の着色剤が液送給管43を通って外部に押出されるようになっている。
【0053】
着色剤吐出部41は、筒容器上のシリンダ41aと、シリンダ41a内を往復移動するピストン41bと、ピストン41bを上下移動させるためのピストン駆動機構42とを備えている。
【0054】
シリンダ41aの上端部には、吐出管39が接続されており、また、シリンダ41a内であってピストン41bの上方空間には、着色剤が貯留可能に形成されている。そして、ピストン41bを上方に移動させることによって、貯留された着色剤が吐出管39を通って外部に押出される一方、ピストン41bを下方に移動させることによって、外部の着色剤が吐出管39を通ってシリンダ41a内に吸引されるようになっている。
【0055】
ピストン駆動機構42は、コントローラ38により回転方向、回転量、回転速度等が制御されるモータ42a及びボールネジ機構42bとを備えている。そして、モータ42aの回転運動がボールネジ機構42bにより直線運動に変換されてピストン41bに伝達される。これにより、モータ42aの回転に応じて、ピストン41bが上方又は下方に移動する構成となっている。
【0056】
また、三方バルブ44の第1の出入口が圧送タンク48側の液送給管43に接続され、第2の出入口が着色剤吐出部41側の吐出管39に接続され、第3の出入口がコーティングノズル32側の吐出管31に接続されている。この三方バルブ44は、エア圧により駆動するロータリアクチュエータ46の切替動作により、圧送タンク48側の第1の出入口と着色剤吐出部41側の第2の出入口とを連通状態にした液補給状態と、着色剤吐出部41側の第2の出入口とコーティングノズル32側の第3の出入口とを連通状態にした液吐出状態とに切替られる。
【0057】
そして、コントローラ38によりロータリアクチュエータ46へのエア圧印加タイミング及びモータ42aの回転方向等が適宜に制御され、コーティングノズル32に対して着色剤を供給するときには、三方バルブ44を液吐出状態にして、モータ42aの駆動によりピストン41bを上方に移動させて、吐出管31側に液を供給する。一方、シリンダ41a内の液が不足したときには、三方バルブ44を液補充状態にして、モータ42aの駆動によりピストン41bを下方に移動させて、着色剤を吸引する。
【0058】
このような着色剤供給機構40は、モータ42aの駆動制御により吐出量をコントロールしているため、1μL単位で、吐出量をコントロールすることができる。
【0059】
コーティングノズル32,32Bは、基本的に、供給された着色剤を絶縁体14の表面に塗布するものであり、電線が通過可能な環状内周面33,33Bと、環状内周面33に形成された吐出開口部36,36Bとを備えている(図4及び図5参照)。
【0060】
特に、電線10の周方向全体に着色コーティング層16を形成するコーティングノズル32は、供給された着色剤を前記環状内周面33の周方向全体に分配するための環状内部空間34を備えている。また、吐出開口部36は、環状内周面33の周方向に沿って該環状内周面33の周方向全体に亘って形成されたスリット状に形成されている。そして、上記吐出管39より送給される着色剤が環状内部空間34において、記環状内周面33の周方向全域に分散されて、吐出開口部36の周方向全体から着色剤が吐出されるようになっている(図4参照)。
【0061】
これにより、電線10が環状内周面33を通過する際、電線10の周方向全体に着色剤が吐出されて、電線10の周方向全体にその長手方向に沿って連続的に、着色コーティング層16が形成されることとなる。
【0062】
また、電線10の周方向の一部に線状の着色コーティング層16を形成するコーティングノズル32Bにおいては、吐出開口部36Bは、環状内周面33の周方向の一部に形成された小孔状に形成されている。この吐出開口部36Bは、電線10に形成する着色コーティング層16の数に応じて単数又は複数形成される。また、上記吐出管39は、必要に応じて分岐されて適宜吐出開口部36Bに接続されている。そして、上記吐出管39より送給される着色剤が吐出開口部36Bより吐出されるようになっている(図5参照)。
【0063】
これにより、電線10が環状内周面33Bを通過する際、電線10の周方向の一部に着色剤が吐出されて、電線10の周方向の一部に、その長手方向に沿って連続的に、線状の着色コーティング層16が形成されることとなる。以上が参考形態に係る説明である。
【0064】
以上の新規な電線識別デザインの製造方法に対し、外観が現行電線と同様である図1(b)に示す電線、即ち、ストライプ部着色部分を除く全周とストライプ着色を組合わせた場合の製造方法を図6に示す。この方法は、図4と図5の装置を一体に組合わせた構造を用いてる。図6に示すように、単一のノズル32Cにおいて、ストライプ着色部分を除く全周着色用の内部空間34Cbとストライプ着色用の内部空間34Caとの間にセパレート部66を設けることにより、それらの間で異色の着色剤の進入を防止するようにしている。
【0065】
なお、コントローラ38は、電線10の送給機構等に接続されており、着色剤供給機構40からの着色剤のトータル吐出量と電線10の送給速度とが比例関係になるように、それら吐出量及び送給速度を制御する。
【0066】
また、着色コーティング層16の厚さは、着色剤の吐出量と電線送給速度との関係で設定される。
【0067】
このように構成された電線着色装置30によると、押出被覆機28より導出された電線10を、コーティングノズル32,32B内に通しつつ、吐出開口部36,36Bから所定色の着色剤を吐出させることで、該着色剤が絶縁体14の長手方向に沿って連続的に、該絶縁体14の表面全周(ストライプ着色部分を除く)に亘り又は線状に塗布される。そして、その着色剤が硬化することで、所定色の着色コーティング層16が形成されることになる。このため、電線10の表面に比較的薄い着色コーティング層16を形成することができ、着色用の材料の必要量を少なくすることができる。
【0068】
<容易に色換えできる電線着色装置>
次に、電線10の表面に形成する着色コーティング層16の色換えを容易に行うことができる電線着色装置について説明する。
【0069】
図4に示すように、この電線着色装置50は、上記着色剤供給機構40に代えて複数色の着色剤を切替えて送給可能な着色剤供給機構60を備えると共に、上記と同様のコーティングノズル32,32Bを備えている。
【0070】
着色剤供給機構60は、複数の着色剤供給部62a〜62eと、混合部64とを備えている。
【0071】
各着色剤供給部62a〜62eは、それぞれ異なる色の着色剤を供給するためのものであり、上記着色剤供給機構40と同様構成にて、コントローラ38の制御に応じて、所定タイミング、所定の供給量で所定量の着色剤を供給する。
【0072】
各着色剤供給部62a〜62eは、供給管63a〜63eを通じて混合部64に接続されており、混合部64は供給管65を通じてコーティングノズル32又は32Bに接続されている。
【0073】
混合部64は、複数の着色剤供給部62a〜62eから供給される着色剤を混合してコーティングノズル32又は32Bに供給するようになっている。
【0074】
ここで、電線10の周方向全体に着色コーティング層16を形成する際には、コーティングノズル32が用いられ、電線10の周方向2箇所に線状の着色コーティング層16を形成する際には、図5に示すコーティングノズル32Bが用いられる。また、電線10の周方向4箇所に線状の着色コーティング層16を形成する際には、2つのコーティングノズル32Bが用いられる。
【0075】
この電線着色装置では、各着色剤供給部62a〜62eより、所定の基準色(例えば、赤、青、黄、白、黒)の着色剤が供給される。
【0076】
コントローラ38は、上記押出被覆機28側の電線10の送給速度や着色を行う色に応じて、上記各着色剤供給部62a〜62eからの着色剤の供給のオン・オフ、供給量を制御する。
【0077】
そして、所定の基準色の着色コーティング層16を施す際には、各着色剤供給部62a〜62eのうちいずれか一つから当該所定の基準色の着色剤を供給する。これにより、この所定の基準色の着色剤が、混合部64を経て(この場合に、混合部64における混合動作は不要である)コーティングノズル32又は32Bに供給される。そして、環状内周面33,33B内を通過する電線10の絶縁体14の表面に所定の基準色の着色コーティング層16が形成される。
【0078】
また、所定の基準色以外の色を持つ着色コーティング層16を施す際には、各着色剤供給部62a〜62eのうち2つ以上から、2色以上の所定の基準色の着色剤を所定の割合で混合されるように供給する。例えば、黄緑の着色剤を得たい場合には、各着色剤供給部62a〜62eのうち青色を供給するものと黄色を供給するものとが、1対2の割合で着色剤を供給するように、それぞれの供給量を制御する。これにより、当該2色以上の所定の基準色の着色剤が、混合部64内において攪拌されて上記所望色の着色剤に生成された後、コーティングノズル32又は32Bに供給される。そして、環状内周面33,33B内を通過する電線10の絶縁体14の表面に所望の色の着色コーティング層16が形成される。
【0079】
そして、色換えを行う場合には、各着色剤供給部62a〜62eからの供給タイミングや供給量を適宜切替えて、他の色の着色剤をコーティングノズル32又は32Bに供給して、当該他の色の着色コーティング層16を形成する。
【0080】
このように構成された電線着色装置50によると、各着色剤供給部62e〜62eからの着色剤の供給タイミングを適宜制御したり、或は、供給量を調整することで、所望色の着色剤を供給することができる。
【0081】
図7は、図4で示した電線着色装置50を応用した電線着色システムを示している。
【0082】
上記電線着色装置50で説明したものと同様構成要素については同一符号を付して、相違点を中心に説明すると、この電線着色システムは、2つの着色剤供給機構160A,160Bを備えている。そして、一方側の着色剤供給機構160A側にコーティングノズル32が接続されていて、電線10の外周囲全体に所定色の着色を行う。また、他方側の着色剤供給機構160B側にコーティングノズル32Bが接続されていて、電線10の外周囲に線状の着色を行う。
【0083】
着色剤供給機構160A,160Bは、混合部64と着色剤供給部62a〜62eとの各間に、コントローラ38により開閉制御される開閉手段としての電磁バルブ170Aa〜170Ae,170Ba〜170Beを備えている。
【0084】
また、各混合部64は配管172A,172Bを介して共通の清掃吸引シリンダ174に接続されている。また、各配管172A,172Bには、コントローラ38により開閉制御される開閉手段としての電磁バルブ173A,173Bが介挿されている。清掃吸引シリンダ174はコントローラ38の制御により、所定の吸引動作を行う。
【0085】
この電線着色システムでは、上記電線着色装置50と同様に、基本色の着色剤、又は、基本色を混合して生成した所定色の着色剤を供給する。
【0086】
そして、色換えを行う場合には、電磁バルブ170Aa〜170Ae,170Ba〜170Beを全て閉じると共に、電磁バルブ173A,173Bを閉じた状態で、清掃吸引シリンダ174に吸引動作を、例えば、1秒程度行わせる。これにより、コーティングノズル32,32B及び各混合部64内の着色剤が吸引清掃される。ノズル32内の着色剤は、およそ2mm幅のドーナツ上の環状空間の体積であり、一般的には、0.05cm3以下である。このため、従来において、押出被覆機にて無駄になっていた着色用の材料よりも極めて少ない。
【0087】
つまり、図4〜図7に示す装置、システムでは、色換えを行う場合において、混合部64やノズル32,32B内等で無駄になる着色用の材料量は、従来において、押出被覆機で無駄になる着色用の材料量よりも明らかに少ないので、材料ロスを少なくして色換えを行うことができる。また、従来のように、設備を停止させて設備内の着色樹脂を除去して新規に使用する着色材料に入換える必要はないので、各着色剤供給部62e〜62eからの着色剤の供給タイミング、或は、量を調整することで、所望色の着色剤を供給することができるので、迅速に色換えを行うことができる。
【0088】
また、従来のように、押出被覆にて電線の着色を行う構成では、予め各色の樹脂材料(カラーバッチ等)を製造してストックしておく必要があったため、その各色の樹脂材料を製造する上でも色替えの際の材料ロスを生じる上、それらの材料の在庫管理上の問題も生じていた。
【0089】
しかしながら、上記着色剤供給装置やシステムでは、電線10に着色コーティング層16を形成する段階で、複数の基準色から容易に所望の色を生成することができるため、上述のような事前段階での材料ロスの問題が無く、また、材料の在庫管理上の問題も少ない。
【0090】
なお、本発明者等の実際の製造条件下では、従来押出被覆機を用いていた場合の材料のロス率2.1パーセントから、本発明の場合にはロス率0.1パーセントに改善された(但し銅と樹脂と使用量のロス率)。また、製造時間短縮についても、大幅な改善が図られると共に、着色用に用いる顔料自体についてみても、その使用量を削減することが可能になった。
【0091】
<着色剤の粘度と着色コーティング層の厚さ、電線の送給速度等との関係>
ところで、電線10がコーティングノズル32,32B内を通過する際、当該電線10に作用する張力によって、導体12の引き伸びが発生しないようにすることが、電線10の品質において重要である。
【0092】
そして、コーティングノズル32において、着色剤を電線10の表面に塗布することによる抵抗力(剪断力)が電線10に作用する張力F(N)であると考えることができ、流体の粘性と剪断力計算式より、当該張力Fは下記式のようになる。
【0093】
F=A(μ×V÷T)・・・(1)
ここで、値A(m2)はコーティングノズル32のうち電線10と接触する部分の面積であり、値μ(Pa・s)は着色剤の粘度であり、値V(m/sec)は電線10の送給速度であり、値T(m)は塗布厚さである。
【0094】
そして、実施上想定される厳しい条件を想定する。
【0095】
コーティングノズル32の環状内周面33の径を1.6mm(=1.6/1000m)、環状内周面33の軸方向の長さ(ランド長さ)を1/1000mとすると、面積A=(1.6/1000)×π×(1/1000)=5.0/1000000mm2となる。
【0096】
また、粘度3.1(Pa・s)の塩ビペーストカネビラック100重量部に20重量部の顔料を加えた着色剤の場合、粘度は310Pa・sになる。
【0097】
送給速度V(m/sec)は1000m/分(およそ16.7m/sec)、塗布厚さは5μm(=5/1000000m)であると想定した。
【0098】
この条件1の場合、上記式(1)より、F=1657(N)が導き出される。
【0099】
導体12の断面積が0.5sqである電線10の一般的な電線破断強度は154Nであり、上記張力1657(N)は電線破断強度は154(N)を大幅に上回ってしまう。
【0100】
そこで、上記着色剤に適宜可塑剤を混入して、粘度を3Pa・sに調整した(条件2)。
【0101】
この条件2の場合、F=16(N)<154(N)×0.2=30.4(N)から、電線10に作用する張力が電線破断強度の0.2倍以下となり、引き伸びの無い電線を製造することができることとなった。
【0102】
また、上記条件1において、送給速度V(m/sec)を1000m/分(およそ16.7m/sec)から10m/分に変更すると共に、塗布厚さを5μmから40μmに変更すると、F=1657/40より、およそF=20(N)となった。このため、粘度がおよそ300Pa・Sの場合でも、送給速度や塗布厚さを製造上許容される範囲内で適宜調整することにより、電線10に作用する張力を、一般的な電線破断強度の0.2倍以下程度に抑えることができた。
【0103】
以上より、電線に作用する張力をなるべく少なくするという点からは、着色剤の粘度をなるべく小さくすることが好ましく、電線10の送給速度や塗布厚さ等を許容される範囲内で適宜調整することを考慮すると、着色剤の粘度としては300Pa・s以下が好ましい。
【0104】
【発明の効果】
【0110】
以上のように、この発明の請求項1記載の発明によれば、電線の表面に比較的薄い着色コーティング層を形成することができ、着色用の材料の必要量を少なくすることができる。また、ストライプ着色部分を除く全周とストライプ着色を組合わせた電線を着色できる。
【0111】
請求項2記載の発明によれば、各着色剤供給部からの着色剤の供給を断続させたり、或は、供給量を調整することで、材料ロスを少なくして迅速に電線表面の色換えを行うことができる。
また、請求項3記載の発明によれば、電線の表面に比較的薄い着色コーティング層を形成することができ、着色用の材料の必要量を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)及び図1(b)は参考形態に係る電線を示す断面図である。
【図2】 図2(a)〜図2(e)は電線の着色デザインパターンを示す断面図である。
【図3】 電線着色装置を示す概略斜視図である。
【図4】 色換えを容易に行うことができる電線着色装置を示す概略図である。
【図5】 線状の着色コーティング層を形成するためのコーティングノズルを示す概略図である。
【図6】 発明に係るコーティングノズルを示す図である。
【図7】 電線着色装置を応用した電線着色システムを示す図である。
【符号の説明】
10 電線
12 導体
14 絶縁体
16(16a,16b) 着色コーティング層
28 押出被覆機
30,50 電線着色装置
40,60 着色剤供給機構
62a〜62e 着色剤供給部
64 混合部
Claims (3)
- 電線の表面に着色するための電線着色装置であって、
前記電線が通過可能な環状内周面を有し、その環状内周面に着色剤を吐出する吐出開口部が形成されたコーティングノズルと、
前記コーティングノズルに対して着色剤を供給するための着色剤供給機構と、
を備え、
前記コーティングノズルは、
ストライプ着色部分を除く全周着色用の内部空間とストライプ着色用の内部空間との間にセパレート部を設けると共に、前記環状内周面の周方向に沿って該環状内周面の周方向全体に亘って形成されたスリット状の前記吐出開口部を有するものである、電線着色装置。 - 請求項1記載の電線着色装置であって、
前記着色剤供給機構は、
それぞれ異なる色の着色剤を供給する複数の着色剤供給部と、
前記各着色剤供給部より供給された着色剤を混合して前記コーティングノズルに供給するための混合部と、
を備える電線着色装置。 - 導体の周りに絶縁体を押出被覆する工程と、
請求項1又は請求項2記載の電線着色装置を用いて、前記絶縁体の表面に、着色剤を塗布して着色コーティング層を形成する工程と、
を備える電線の製造方法。
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