JP4106973B2 - テーブル部材の支持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テーブル部材の支持構造に係り、更に詳しくは、椅子の側方に回転可能に設けられるとともに、着席時にテーブル本体上で筆記作業等を行うことができるテーブル部材の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、劇場やホール等において、上下及び左右方向に並ぶ複数の椅子を備えた移動観覧席が利用されている。このような移動観覧席は、使用時に、雛壇状に展開されたステージ上に複数の椅子を使用位置に起立可能に設けられる一方、不使用時には、椅子の背部等を倒伏させて折り畳み状態とし、各ステージを引き込んで重ね合わせた後、所定の収容スペースに格納されるようになっている。
【0003】
前述した移動観覧席に用いられる椅子としては、前記ステージに支持されるとともに、起立位置と倒伏位置との間で回転可能に設けられた背部及び当該背部の側方に位置する側部材と、背部の前方位置で側部材に支持されるとともに、背部に沿う位置と着座可能な略水平位置との間で回転可能な座部とを備えた構成が採用されている。側部材は、前後方向に延びる肘掛けと、この肘掛けを所定の高さ位置に回転可能に支持する支持体とを含んで構成されている。移動観覧席を格納する場合、椅子の各構成部品がステージ上に横たわるよう、すなわち、背部、支持体及び座部を倒伏する方向に回転させ、且つ、肘掛けを前後方向に延びる向きに維持させた状態で折り畳まれる。
【0004】
また、椅子に着座する者が書類等への筆記を容易に行えるようにするため、着座する者の腰上前方に位置可能なテーブル部材を備えた椅子が存在する。このテーブル部材は、肘掛けの外側面側に取り付けられて、略鉛直面内で回転可能に設けられるとともに、その回転中心が肘掛けと支持体の回転中心と略同一軸線上に設定された板状のテーブル支持体と、このテーブル支持体と相対回転可能に連結されるとともに、肘掛けの上面に乗せた略水平位置で作業面として利用可能な板状のテーブル本体とを備えて構成されている。テーブル本体は、不使用時に、支持体の前端に沿うようにして座部の下側に潜り込む位置に移動可能に設けられている。また、テーブル本体は、椅子を折り畳んだときに、倒伏姿勢となる支持体との相対位置を維持した状態で、支持体とステージとの間の隙間内に配置されるようになっている。
【0005】
ところで、最近では、移動観覧席における収納時の省スペース化を図るため、各椅子の折り畳み時の上下幅を小さくする傾向がある。従って、椅子の折り畳み時の全体上下幅に対応して、折り畳み時の肘掛けや支持体の上下幅にも複数のバリエーションが存在することとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記各バリエーションの肘掛けに共通するテーブル部材を取り付けると、いくつかのバリエーションによっては、テーブル本体を肘掛けの上面に乗せて使用位置にセットすることができず、略水平位置に保つことが不可能となったり、或いは、テーブル本体を支持体に沿う位置にセットできず、支持体とステージとの間にテーブル本体を位置させることが不可能になるという不都合を招来する。これは、テーブル支持体と肘掛け及び支持体との回転中心位置が略同一線上に設定されているため、当該中心位置との相対位置が変化した部材にテーブル部材が対応できないことに起因する。
【0007】
ここで、前述した不都合を回避するため、前記各バリエーションに応じてテーブル部材の形状や構造を変更すればよいが、この場合には、異なるタイプのテーブル部材を別途製造しなければならず、部品共有化を通じたコスト削減を図れないという反射的不都合を招来する。
【0008】
【発明の目的】
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、椅子を構成する各部材のバリエーションに応じてテーブル部材の取り付け位置を決定することができ、テーブル部材の汎用性を向上させることができるテーブル部材の支持構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、椅子の側部材に回転可能に支持されるテーブル部材の支持構造において、
前記側部材は、所定の高さ位置に設けられた肘掛けと、当該肘掛けを支持可能な支持体とを含み、
前記テーブル部材は、前記側部材に回転可能に支持されたテーブル支持体と、このテーブル支持体に連結されて使用位置と不使用位置との間で移動可能なテーブル本体とを備え、
前記テーブル支持体と側部材との間には調整部材が設けられ、
前記調整部材は、前記テーブル支持体と側部材との相対取付位置を変更可能に設けられるとともに、テーブル本体の面が肘掛けの上面に沿う位置と前記面が支持体の延出方向に沿う位置の間でテーブル支持体の回転を許容し、前記支持体が倒伏位置と起立位置との間で回転するときに、支持体とテーブル部材との相対位置を維持する、という構成を採っている。具体的には、背部の前方に設けられた座部と、この座部の側方に設けられるとともに上部に肘掛けを備えた側部材とを含む椅子と、前記椅子を使用位置から不使用位置に折り畳み可能に支持するステージとからなり、
前記側部材は、所定の高さ位置に設けられた肘掛けと、当該肘掛けを支持可能な支持体とを含み、
前記側部材に取り付けられたテーブル部材を含み、
前記テーブル部材は、前記側部材に回転可能に支持されたテーブル支持体と、当該テーブル支持体に連結されて使用位置と不使用位置との間で移動可能なテーブル本体とを備え、
前記テーブル支持体と側部材との間には調整部材が設けられ、
前記調整部材は、前記テーブル支持体と側部材との相対取付位置を変更可能に設けられるとともに、テーブル本体の面が肘掛けの上面に沿う位置と前記面が支持体の延出方向に沿う位置の間でテーブル支持体の回転を許容し、前記支持体が倒伏位置と起立位置との間で回転するときに、支持体とテーブル部材との相対位置を維持する、という構成が採用されている。このような構成によれば、側部材の形状に複数のバリエーションを持たせた場合であっても、これに応じてテーブル部材の取付位置を設定することができ、テーブル本体の使用位置及び不使用位置を最適な位置に容易に保つことが可能となる。しかも、折り畳み可能なタイプの椅子にテーブル部材を設けた場合には、当該折り畳みに支障のない位置にテーブル部材を取り付けることも可能となる。これにより、同一のテーブル部材を各バリエーションの椅子に取り付けることができ、テーブル部材の種類を最低限に抑えることが可能となる。また、肘掛け及び支持体の構成に拘わらず、テーブル本体を無理なく使用することができ、且つ、テーブル本体の不使用時に、ユーザに邪魔にならない位置にセットすることができる。更に、例えば、椅子の折り畳みに伴って支持体を回転して倒伏させた場合であっても、テーブル本体の面を支持体の延出方向に沿う位置に保つことができ、これにより、折り畳んだ椅子のコンパクト化を図ることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明において、前記テーブル部材と調整部材との間に、テーブル支持体の回転移動を規制可能な位置決め機構が設けられる、という構成も好ましくは採用される。このような構成とすれば、調整部材を利用して位置決め機構を構成することができ、部品点数を少なくしてコストの低減を図ることが可能となる。
また、前記肘掛けは、支持体受け軸の軸中心位置で支持体に相対回転可能に支持され、
前記調整部材は、テーブル支持体の回転中心となるねじがねじ込まれる雌ねじ穴と、この雌ねじ穴の下側位置における前後両側に設けられたボルト挿入穴と、雌ねじ穴の下方に設けられた小判状穴とを備え、
前記ボルト挿入穴にボルトを貫通して調整部材を肘掛けに装着したときに、前記雌ねじ穴にねじこまれるねじの中心位置と、支持体受け軸の軸中心位置とが略同一軸線上に位置可能に設けられる一方、前記小判状穴に連結部材を貫通して調整部材を支持体に相対移動不能に支持可能に設けられる、という構成を採ってもよい。
更に、前記調整部材は、左右方向下部中央部が部分的に下向きに膨らむ略半円に近似した形状をなす大径半円部と、この大径半円部の上部側に連なって当該大径半円部より小さい径寸法の略半円状に設けられるとともに、左右方向中央部が上向きに膨らむように形成された小径半円部とを備え、
前記位置決め機構は、テーブル支持体の回転角度を一定範囲内に保持可能に設けられた回転規制部を備え、この回転規制部は、テーブル支持体が使用位置を取るときに、大径半円部及び小径半円部の各前端部間に連なって略水平方向に延びる水平端部と、大径半円部及び小径半円部の各後端部を連結するとともに、前方に向かうに従って下降する方向に延びる傾斜端部と、テーブル支持体の内面側に連なって形成されるとともに、側面視で略台形状に形成された隆起部とにより構成され、
前記隆起部は、前記傾斜端部に接触可能な第1の斜辺端部と、前記水平端部に接触可能な第2の斜辺端部とを備える、という構成も採ることができる。
【0014】
なお、本明細書において、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」及び「右」は、図1を基準として用いられる。また、「前」は、椅子に着座する者の前方すなわち図2中下方について用いられる一方、「後」は、同図中上方について用いられる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0016】
[第1実施例]
図1ないし図12には、本発明に係るテーブル部材の支持構造が、移動観覧席を構成する椅子に適用された第1の実施例が示されている。これらの図には、椅子を折り畳んだ状態(図12参照)で、一段の上下幅が約200mmに設定されたタイプの移動観覧席が示されている。ここで、図1には、前記移動観覧席の一部概略正面図が示されている。また、図2には、図1の平面図が示され、図3には、椅子の概略斜視図が示されている。これらの図において、移動観覧席10は、ホール等に設置されて左右方向に延びるステージ11と、このステージ11上に横並びに設けられた複数の椅子12とを備えて構成されている。移動観覧席10は、使用状態において、略同様の構成をなす階段状となるステージ11を備えているが、ここでは、一段のステージ11のみを図示し、他のステージ11に関する図示説明を省略する。
【0017】
前記ステージ11は、図3及び図4に示されるように、略水平面内に位置するとともに、図示しないスライド機構を介して前後方向に迫り出し及び引き込み可能に設けられた下ベース部13と、この下ベース部13の前後方向中央部より後方領域の上面に設けられた箱状の上ベース部14と、この上ベース部14内に設けられるとともに、各椅子12に対応してそれぞれ設けられた軸受部材15とを備えて構成されている。軸受部材15は、後述する側部材の下端側を左右両側から挟み込むとともに、前端側に長寸軸16を貫通する穴17Aを備えた一対の起立面部17,17と、各起立面部17,17の間に設けられた横向きL字状のアングル板部材18とを備えている。長寸軸16は、各椅子12を支持する起立面部17の穴17Aをそれぞれ貫通して延びる長尺状に形成され、横並びとなる各椅子12の起立、倒伏時の共通軸として作用するようになっている(図1参照)。
【0018】
椅子12は、前記軸受部材15に長寸軸16を介して回転可能に支持された側部材20と、この側部材20の後部に位置する背部21と、この背部21の前方に位置する座部22と、背部21の左右両側に設けられた一対のブラケット23,23とを備えて構成されている。また、側部材20の左側、すなわち、座部22に人が腰掛けたときの当該人の右側には、テーブル部材24が回転可能に支持されている。
【0019】
前記側部材20は、座部22の図1中左側方に位置するとともに、図4に示される起立位置と図12に示される倒伏位置との間で回転可能に設けられた支持体26と、この支持体26によって所定の高さ位置に回転可能に支持される肘掛け27とを備えて構成されている。
【0020】
前記支持体26は、ステージ11と肘掛け27との間を連結する支持体形成部28と、この支持体形成部28の左右両側面に取り付けられたカバー部材29とを備え、全体として角柱状の外観形状を呈するように構成されている。支持体形成部28は、特に限定されるものではないが、本実施例では、アルミダイキャスト製品により構成されている。支持体形成部28は、図4ないし図6に示されるように、その上端側前部コーナー領域に設けられた階段状部31と、この階段状部31の後側に隣接する位置に設けられた第1の保持穴32と、この第1の保持穴31の直下位置より若干後方寄りに設けられた第2の保持穴33と、上下方向中央より若干上方位置に設けられるとともに、座部22の回転軸34を保持する第3の保持穴35と、支持体形成部28の下端側後部コーナー領域に設けられた切欠状部37と、この切欠状部37の前側に隣接する位置に設けられて前記長寸軸16を保持する第4の保持穴38とを備えている。支持体形成部28の内面(図1中右面)側であって、前記上ベース部14の上方位置には、アングル部材39が連結され、当該アングル部材39の前面側にマグネット40が取り付けられている。
【0021】
前記肘掛け27は、取付台42と、この取付台42に取り付けられた肘掛け部材43とにより構成されている。取付台42は特に限定されるものではないが、本実施例では、アルミダイキャスト製品により構成されている。この取付台42は、図6及び図7に示されるように、左右二つに分かれた内側プレート44及び外側プレート45と、これらプレート44,45の上部間を跨ぐように設けられる上板46とにより構成され、組み立てられた状態で下部及び後部が開放するようになっている。内側プレート44は、略鉛直面内に位置するとともに前後方向に延び、前端に傾斜面を有するプレート本体48と、このプレート本体48の上端部に一連に形成された上板受け部49と、プレート本体48の前後方向中央部より若干前方位置であって上下方向略中央部に形成される筒状の支持体受け軸50とを備えて構成されている。前記上板受け部49には、その前後方向(図6中紙面直交方向)複数箇所にねじ穴49Aが形成されている。また、支持体受け軸50は、前記第1の保持穴32内に挿入され、これにより、肘掛け27が支持体26に支持体受け軸50の軸中心位置で相対回転可能に支持される。なお、前記外側プレート45は、内側プレート44と略同様の対称形状となっており、従って、外側プレート45の構造部分には、内側プレート44について付した参照符号を示して説明を省略する。
【0022】
前記上板46の左右両側には、図7に示されるように、前記上板受け部49に設けられたねじ穴49Aに対応する複数のねじ挿入穴52が形成されているとともに、後端側中央部には、肘掛け部材43を固定するためのねじ挿入穴53が形成されている。上板46は、上板受け部49,49に載せられた状態で、ねじ54により固定され、これにより、内側プレート44と外側プレート45とが支持体26の上端部を中間にして一体化されるようになっている。
【0023】
前記肘掛け部材43は、本実施例では、木材により構成されている。この肘掛け部材43は、図5に示されるように、前記取付台42の上部、すなわち、上板46の上面側に乗る上面部55と、この上面部55の前部から斜め下方に向けられて前記取付台42の前端側をカバーするように位置する前面部56とにより構成されている。上面部55の下面側には、図7に示されるように、前記上板46の後部中央に設けられたねじ挿入穴53に一致する穴55Aが必要に応じて設けられており、当該穴55Aには、上板46の下方より挿入されるねじ57がねじ込みできるようになっている。
【0024】
前記背部21は、図1及び図2に示されるように、相互に隣接する側部材20,20間に収まる左右幅に設けられた背板59と、この背板59の前面側に設けられるとともに、クッション性を有する部材により構成された背部表装体60とを備えて構成されている。
【0025】
前記座部22は、相互に隣接する支持体26,26間に配置されるともに、これら支持体26,26に前記回転軸34,34を介して左右両側から回転可能に支持されている。座部22は、回転軸34周りに設けられた図示しないダンパー等の節度機構により、着座可能な略水平位置(図4参照)と背部に沿う位置(図11参照)との間で回転可能に設けられている。また、図1に示されるように、座部22と当該座部22を支持する右側の支持体26との間に隙間が設けられ、前記テーブル部材24を回転させたときに、当該テーブル部材24が隣接する椅子12の座部22に干渉しないようになっている。
【0026】
前記ブラケット23は、一枚の金属板に所定の板金加工を施すことにより構成されている。ブラケット23は、図4に示されるように、ステージ11と肘掛け27の後端側とを連結して、当該後端側を支持するように設けられている。具体的には、前記プレート本体48の後端側上部に形成された穴48A内に位置するピン61に回転可能に連結された頭部62と、この頭部62の下端側にくびれ形状の首部64を介して連なるとともに、下方に向かうに従って幅広となる胴部65と、この胴部65の下端側に連なる脚部66と、この脚部66の後端側に連なるとともに、前記アングル板部材18に軸67を介して連結された踵部68とを備えて構成されている。また、ブラケット23は、胴部65の後端側に連なって左右方向に延びるとともに、前記背板59と背部表装体60との間に差し込まれる屈曲片70を備えている。これにより、ブラケット23は、背部21の起立姿勢を保持するとともに、側部材20や座部22に連動して背部21を回転させる。
【0027】
前記テーブル部材24は、肘掛け27に対して略鉛直面内で回転可能に支持されたテーブル支持体71と、このテーブル支持体71に回転可能に連結された板状のテーブル本体72とを備えて構成されている。ここで、テーブル支持体71及びテーブル本体72は、本実施例では、主として、アルミダイキャスト製品により構成されている。
【0028】
図5ないし図7に示されるように、テーブル支持体71と肘掛け27との間には、略鉛直面内に位置する板状の調整部材73が設けられ、当該調整部材73を介してテーブル部材24が肘掛け27に回転可能に支持されている。この調整部材73は、図8にも示されるように、略円盤状に形成されたアルミ等の金属板を部分的に切り欠くように形成されている。これを更に詳述すると、調整部材73は、テーブル支持体71の面内に収まる大きさ、厚みに設けられ、図8中左右方向下部中央部が部分的に下向きに膨らむ略半円に近似した形状をなす大径半円部75と、この大径半円部75の上部側に連なって当該大径半円部75より小さい径寸法の略半円状に設けられるとともに、左右方向中央部が上向きに膨らむように形成された小径半円部76とを備えている。
【0029】
前記大径半円部75及び小径半円部76を形成する各半円の中心位置は略同一に設定されており、当該中心位置に皿ねじ77(図7等参照)の先端を受容する雌ねじ穴78が設けられている。また、雌ねじ穴78の下側位置における前後両側には、ボルト80を貫通する一対のボルト挿入穴81が設けられている。各ボルト挿入穴81,81を貫通するように取り付けられるボルト80,80は、先端にスペーサとして作用するナット82が外周側に取り付けられた後、外側プレート45におけるプレート本体48の二箇所位置にねじ込まれ、これにより、調整部材73が肘掛け27の外面に隙間を隔てて装着されるとともに、肘掛け27に対して相対回転不能に支持されるようになっている。ここで、ボルト80のねじ込み位置は、雌ねじ穴78の中心位置と支持体受け軸50の軸中心位置とが略同一軸線上に位置するように設定されている。また、雌ねじ穴78の直下位置より図8中若干左寄りの位置には、左右一対となる垂直面83A,83Aを有する小判状穴83が設けられている。なお、雌ねじ穴78と小判状穴83との相対位置関係は、後述する第2の実施例の側部材の形状によって決定される。
【0030】
前記テーブル支持体71は、図5及び図6に示されるように、側面視略円弧状の外周形状に設けられるとともに、調整部材73を受容可能な縦向き皿状をなす円盤状部85と、この円盤状部85の前端側に連なるとともに、前方に向かうに従って先細となるアーム部86と、円盤状部85の中央領域に装着された押さえ部材87とを備えて構成されている。円盤状部85は、肘掛け27のプレート本体48に対して所定間隔を隔てた位置に設けられた鉛直面部89と、この鉛直面部89の外周側に連なって肘掛け27側に向けられた外壁面部90と、鉛直面部89の略中心位置に筒状に形成され、外壁面部90より小さい左右幅を有するとともに左右方向に開通した内壁面部91とを備えて構成されている。また、押さえ部材87は、内壁面部91内に挿入される挿入部93と、この挿入部93に連なって鉛直面部89の外面上に位置するフランジ部94とを備え、これらの略中心位置に前記皿ねじ77を挿入可能な穴95が設けられている。前記挿入部93を内壁面部91に挿入した後、穴95を通して皿ねじ77を調整部材73の雌ねじ穴78にねじ込むことにより、内壁面部91の右端部が調整部材73に押さえ付けられ、テーブル支持体71が調整部材73に支持される。これにより、テーブル支持体71が皿ねじ77を中心位置として回転可能となり、且つ、当該回転中心位置と支持体26及び肘掛け27との相対回転中心位置とが略同一軸線上に位置するようになっている。ここで、円盤状部85と調整部材73との間には、図5に示されるように、テーブル支持体71の回転移動を規制とする位置決め機構97が設けられている。
【0031】
前記位置決め機構97は、回転規制部98と補助回転規制部99とにより構成されている。回転規制部98は、テーブル支持体71の回転角度を一定範囲内に保持可能に設けられている。この回転規制部98は、テーブル支持体71が使用位置を取る図5において、大径半円部75及び小径半円部76の各前端部間に連なって略水平方向に延びる水平端部101と、大径半円部75及び小径半円部76の各後端部を連結するとともに、前方に向かうに従って下降する方向に延びる傾斜端部102と、円盤状部85における前記外壁面部90の内周面部分に連なって形成されるとともに、側面視で略台形状に形成された隆起部103とにより構成されている。隆起部103は、円盤状部85の径方向内側に突出し、図5に示される位置で傾斜端部102に接触する第1の斜辺端部103A及び略鉛直方向に延びる第2の斜辺端部103Bを備えている。これにより、回転規制部98は、傾斜端部102と第1の斜辺端部103Aが当接したときに、テーブル支持体71の図5中半時計回り方向の回転を規制する一方、水平端部101と第2の斜辺端部103Bが当接したときに、テーブル支持体71の同図中時計回り方向の回転を規制することとなる。
【0032】
前記補助回転規制部99は、図5及び図6に示されるように、円盤状部85の径方向に沿って隆起部103の周方向中央部を貫通する穴105内に設けられたコイルばね106と、コイルばね106の下端側に設けられるとともに、当該コイルばね106により下方に押圧される球部材107と、穴105の外側の開口に取り付けられてコイルばね106の抜け止めとして作用するキャップ108と、小径半円部76の外周縁に形成されるとともに、球部材107を部分的に受容可能とする第1ないし第3の凹み部110〜112(図8参照)とを備えて構成され、球部材107が各凹み部110〜112に受容されたときに、テーブル支持体71に回動抵抗が付与可能に設けられている。第1ないし第3の凹み部110〜112のうち、傾斜端部102側の第1の凹み部110の形成位置は、傾斜端部102と第1の斜辺端部103Aが当接したときに、球部材107を受容する位置に設定されている。また、水平端部101側の第2の凹み部111の形成位置は、水平端部101に第2の斜辺端部103Bが当接したときに、球部材107を受容可能な位置に設定され、第1及び第2の凹み部110,111の間に設けられた第3の凹み部112は、水平端部101と第2の端部103Bが接触する直前位置で球部材107を受容可能に設けられている。前記第1の凹み部110は、第2及び第3の凹み部111,112に比べて浅底に設けられ、これにより、補助回転規制部99は、第1の凹み部110内に球部材107が受容されたときに、テーブル部材24の自重によりテーブル支持体71の回転を許容する程度の回動抵抗を付与する一方、第2及び第3の凹み部111,112内に球部材が受容されたときに、意図的な回転操作力を付与しない限りテーブル支持体71が回転しない程度の回動抵抗を付与するようになっている。
【0033】
前記アーム部86は、図9に示されるように、その上端面に前後方向に沿って二つの軸受部114,114を備えており、これら軸受部114,114間の内面側に陥没部115が形成されている。陥没部115には、前後方向に沿って延びるコイルばね116が設けられ、当該コイルばね116の一端側すなわち後端側は、陥没部115内より突出するピン117により保持されている。
【0034】
前記テーブル本体72は、テーブル支持体71を介して肘掛け27の上面と略平行になる使用位置(図3及び図4参照)と、支持体26の延出方向と略平行になる不使用位置(図11及び図12参照)との間で移動可能に設けられている。テーブル本体72は、図3ないし図5に示されるように、アーム部86の各軸受部114,114間に位置するとともに、これらの間に延びる軸119を貫通する軸保持部120と、この軸保持部120に連なって前後方向に延びるとともに、後部領域が肘掛け27の上面側に乗る後平面部121と、この後平面部121の前部に連なって座部22の上方に位置するとともに、左右方向に若干長くなる平面視略長方形状に設けられた前平面部122とを備えて構成され、図3に示されるテーブル支持体71の外面と略直交する略水平位置から当該外面と略面一になる略鉛直位置まで回転可能に設けられている。後平面部121の左右幅は、肘掛け27の左右幅より小さく設定され(図2参照)、テーブル支持体71の回転時に後平面部121が座部22に干渉しないようになっている。また、前平面部122の前後幅は、テーブル本体72を図11に示される不使用位置としたときに、略水平位置となる座部22の下側に潜り込みできるように設定されている。
【0035】
前記前平面部122の下面側には、その面内略中央部に平面視長円状のマグネット124が設けられている。このマグネット124は、テーブル本体72を不使用位置としたときに、前記アングル部材39に取り付けられたマグネット40に磁気的に接着し、テーブル本体72のぶらつきを防止するようになっている。また、軸保持部120と後平面部121の間の下面側には、図9に示されるように、前記コイルばね116の他端側すなわち前端側を保持するピン125が設けられている。これにより、コイルばね116は、図10に示されるように、テーブル本体72の面が略鉛直方向に向くように回転させたときに、テーブル支持体71とテーブル本体72との間に引っ張り力を付与し、テーブル本体72を元の位置に戻そうとする力を発揮するようになっている。
【0036】
なお、長寸軸16及びアングル板部材18は、図示しない駆動装置に連結され、当該駆動装置により椅子12の各構成部品が回転可能となっている。
【0037】
次に、テーブル部材24の使用方法及び椅子12の折り畳み方法について説明する。
【0038】
前記テーブル部材24を使用する場合、図3及び図4に示されるように、テーブル本体72を使用位置、すなわち、テーブル本体72の後平面部121が肘掛け27の上面に乗る略水平位置とすればよい。これにより、座部22に着座する者の腰上前方に前平面図122が位置し、当該前平面部122を利用して上面側に書類等を置いたり、筆記等の作業が行えるようになっている。
【0039】
また、着座した状態でテーブル部材24を使用しない場合には、テーブル本体72を図11に示される不使用位置にセットすればよい。この作業は、前平面部122の内方端(右端)側を、前記コイルばね166の引っ張り力に抗して持ち上げてテーブル支持体71と略面一となるように回転させた後、テーブル本体72を持ちながらアーム部86の前端が下降する方向にテーブル支持体71を回転させる。この際、テーブル部材24に手等が挟むこと等がないように注意力を喚起させるため、補助位置規制部99の球部材107が第3の凹み部112内に受容され、「カチッ」という音を発生してアーム部86が斜め下方向に向けられた状態で一旦ロックされる。この後、強制的な回転操作力を付与してテーブル支持体71を更に下方に回転させることにより、「カチッ」という音を伴って球部材107が第2の凹み部111内に受容されると同時に、回転規制部98の第2の斜辺端部103Bが水平端部101に当接し、アーム部86が略鉛直方向に向けられた状態でテーブル支持体71の回転が規制される。最後に、テーブル本体72の前平面部122が座部22の下側に潜る位置となるように回転させることにより、図11に示されるように、各マグネット40,124が磁気的に接着し、テーブル本体72が支持体20の前面に沿う位置で保持されることとなる。
【0040】
この状態から、テーブル本体72を使用位置にセットする場合には、前述した作業を逆の順序で行えばよい。ここで、テーブル支持体71を図4に示される位置に回転したときに、「カチッ」という音を伴って球部材107が第1の凹み部110内に受容されると同時に、回転規制部98の第1の斜辺端部103Aが傾斜端部102に当接し、テーブル本体72の後平面部121を肘掛け27の上面にスムースに乗せることができる。
【0041】
図4に示される姿勢から椅子12を折り畳み姿勢とする場合、先ず、図11中実線で示されるように、座部22を背部21に沿う方向に回転し、且つ、テーブル部材24を前述した不使用位置にセットした後、支持体26を前方に倒伏する方向に回転させる。この支持体26の回転移動に追従して、図12に示されるように、肘掛け27及びブラケット23を介して背部21も下ベース部13上に倒伏する。背部21及び支持体26が略水平位置となるように下ベース部13上に倒伏したときに、座部22も略水平位置となって背部21と下ベース部13との間に位置する。また、肘掛け27は、ブラケット23に連結されているため、支持体受け軸50の軸位置を中心位置として支持体26と相対回転し、前後方向に延びる向きに維持される。更に、調整部材73は肘掛け27に相対回転不能に支持されているので、調整部材73の向きも維持される。この際、テーブル支持体71の回転中心位置は、支持体26と肘掛け27の相対回転中心位置に略一致するため、肘掛け27の回転移動によって、テーブル部材24と支持体26との相対位置は変化せず、これにより、テーブル部材24は、支持体26と共に倒伏して当該支持体26と下ベース部13の間に位置するようになる。また、テーブル本体72は、各マグネット40,124を介して移動を規制されるので、支持体26の回転移動時にテーブル本体72がばたつくことはない。なお、本実施例における椅子12は、テーブル部材24の使用位置と不使用位置との間の移動は人手によって行われるが、背部21、座部22、支持体26及び肘掛け27への使用位置と折り畳み位置との間の移動は、図示しない駆動装置を介して自動的に行われることとなる。
【0042】
従って、このような第1の実施例によれば、調整部材73によりテーブル支持体71の回転中心位置と支持体26と肘掛け27の相対回転中心位置とを略同一軸線上に設定したから、テーブル部材24を支持体26に連結しなくても、支持体26の回転時にテーブル部材24と支持体26との相対位置を維持することができ、且つ、テーブル本体72の使用位置と不使用位置とを良好に保つことが可能となる。
【0043】
[第2実施例]
次に、本発明の第2の実施例について説明する。なお、以下の説明において、前記第1の実施例と同一若しくは同等の構成部分については必要に応じて同一符号を用いるものとし、説明を省略若しくは簡略にする。
【0044】
図13ないし図17には、本発明のテーブル部材24が適用される椅子12の第2の実施例が示されている。この第2の実施例は、移動観覧席10の一段の上下幅が約250mmに設定されたタイプのものであり、第1の実施例と同一のテーブル部材24を側部材20に取り付けたものである。
【0045】
第2の実施例における肘掛け127は、図14及び図15に示されるように、第1の実施例に示される肘掛け27より大きい上下幅に設けられるとともに、支持体受け軸129がプレート本体48の下側に形成されている。従って、前記実施例の肘掛け27における上面と支持体受け軸50との離間距離が相対的に長くなることとなる。また、各プレート44,45の支持体受け軸129,129は、前記支持体26の前述した第2の保持穴33内に挿入されるようになっており、ここに支持体26と肘掛け127との相対回転中心位置が形成されている。また、外側プレート45側の支持体受け軸129の軸中心位置は、貫通穴130として形成されている。
【0046】
前記調整部材73は、前記貫通穴130に挿入される軸状の連結部材132を介して支持体26に取り付けられている。連結部材132は、調整部材73の小判状穴83の内周面形状に沿う横断面形状を備えている。また、連結部材132の図15中左端側は、小判状穴83内で溶接等により固定されている。この一方、連結部材132の同図中右端側は、貫通穴130内に挿入された状態で、支持体26の後端側からねじ込まれた長寸ねじ133により第2の保持穴33内で固定されている。ここで、各支持体受け軸129,129の突き合せ端面間に切欠129Aが形成され、肘掛け127の回転時に支持体受け軸129と長寸ねじ133とが干渉しないように、連結部材132と支持体26とが一体化されている。従って、調整部材73は、支持体26に対して相対移動不能に支持されることとなる。
【0047】
ここにおいて、小判状穴83と雌ねじ穴78との相対位置は、第1の実施例と同一のテーブル部材24を取り付け可能に設定されている。すなわち、テーブル本体72を図13中実線で示される使用位置とする場合、テーブル本体72の後平面部121が肘掛け27の上面に乗り、テーブル本体72を図16に示される不使用位置とする場合、支持体26の延出方向と略平行になるように設定されている。
【0048】
以上の構成において、図13に示される姿勢から椅子12を折り畳み姿勢とする場合、第1の実施例と同様にして折り畳むことができる。この際、調整部材73が支持体26に相対回転不能に支持されているので、テーブル部材24と支持体26との相対位置が変化することはなく、テーブル部材24が支持体26と共に倒伏するようになっている。
【0049】
従って、このような第2の実施例によれば、テーブル部材24が調整部材73を介して支持されるので、肘掛け27の形状にバリエーションを持たせた場合であっても、テーブル本体72を第1の実施例と略同様の使用位置及び不使用位置に移動することができ、且つ、椅子12を何ら支障なく折り畳むことが可能となる。
【0050】
なお、前記各実施例において、テーブル部材24を移動観覧席10用の椅子12に取り付けた場合を説明したが、本発明は、これに限定されるものでなく、例えば、側部材20を備えた公知の椅子や単独で折り畳み可能となる椅子に取り付けてもよい。
【0051】
また、前記調整部材73の各穴78,81,83の形成位置若しくは形成数は、図示構成例に限定されるものでなく、側部材20の形状やテーブル部材24の取付位置等に対応して適宜変更してもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、テーブル部材を構成するテーブル支持体が側部材との相対取付位置を変更可能とされ、具体的には、テーブル支持体と側部材との間の調整部材により、テーブル支持体の取付位置を変更可能としたから、側部材の形状や移動軌跡等に応じてテーブル部材の回転中心位置を設定できるようになり、テーブル本体を利用し易い位置に調整することができる。これにより、側部材の形状に複数のバリエーションを持たせた場合であっても、これに対応して同一のテーブル部材を無理なく取り付けることが可能となる。
【0053】
また、調整部材は、テーブル本体の面が肘掛けの上面に沿う位置と支持体の延出方向に沿う位置との間でテーブル支持体の回転を許容するから、テーブル本体の使用時に、当該テーブル本体を利用し易い位置にセットすることができ、且つ、不使用時には、ユーザに邪魔にならない位置にセットすることができる。
【0054】
更に、支持体の回転時に、調整部材が支持体とテーブル部材との相対位置を維持可能としたから、折り畳み可能なタイプの椅子にテーブル部材を取り付けた場合であっても、テーブル部材を嵩張らないようにすることができる。
【0055】
また、テーブル部材と調整部材の間に、テーブル支持体の回転移動を規制可能な位置決め機構を設けた場合には、調整部材を利用することで、部品点数の削減を通じてコストを低く抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る移動観覧席の椅子にテーブル部材の支持構造を適用した正面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】前記椅子の概略斜視図。
【図4】図3の左側面図。
【図5】図4の要部拡大図。
【図6】図5のA−A線に沿う拡大断面図。
【図7】図6の分解図。
【図8】調整部材の側面図。
【図9】テーブル部材の一部拡大右側面図。
【図10】テーブル本体を回転させた状態を示す図9と同様の側面図。
【図11】テーブル本体を不使用位置としたときの図3と同様の側面図。
【図12】椅子を折り畳み姿勢としたときの図3と同様の側面図。
【図13】第2の実施例に係る椅子を示す左側面図。
【図14】図13の要部拡大図。
【図15】図14のB−Bに沿う拡大断面図。
【図16】テーブル本体を不使用位置としたときの図13と同様の側面図。
【図17】椅子を折り畳み姿勢としたときの図13と同様の側面図。
【符号の説明】
12 椅子
20 側部材
24 テーブル部材
26 支持体
27 肘掛け
71 テーブル支持体
72 テーブル本体
73 調整部材
97 位置決め機構
Claims (5)
- 椅子の側部材に回転可能に支持されるテーブル部材の支持構造において、
前記側部材は、所定の高さ位置に設けられた肘掛けと、当該肘掛けを支持可能な支持体とを含み、
前記テーブル部材は、前記側部材に回転可能に支持されたテーブル支持体と、このテーブル支持体に連結されて使用位置と不使用位置との間で移動可能なテーブル本体とを備え、
前記テーブル支持体と側部材との間には調整部材が設けられ、
前記調整部材は、前記テーブル支持体と側部材との相対取付位置を変更可能に設けられるとともに、テーブル本体の面が肘掛けの上面に沿う位置と前記面が支持体の延出方向に沿う位置の間でテーブル支持体の回転を許容し、前記支持体が倒伏位置と起立位置との間で回転するときに、支持体とテーブル部材との相対位置を維持することを特徴とするテーブル部材の支持構造。 - 背部の前方に設けられた座部と、この座部の側方に設けられるとともに上部に肘掛けを備えた側部材とを含む椅子と、前記椅子を使用位置から不使用位置に折り畳み可能に支持するステージとからなり、
前記側部材は、所定の高さ位置に設けられた肘掛けと、当該肘掛けを支持可能な支持体とを含み、
前記側部材に取り付けられたテーブル部材を含み、
前記テーブル部材は、前記側部材に回転可能に支持されたテーブル支持体と、当該テーブル支持体に連結されて使用位置と不使用位置との間で移動可能なテーブル本体とを備え、
前記テーブル支持体と側部材との間には調整部材が設けられ、
前記調整部材は、前記テーブル支持体と側部材との相対取付位置を変更可能に設けられるとともに、テーブル本体の面が肘掛けの上面に沿う位置と前記面が支持体の延出方向に沿う位置の間でテーブル支持体の回転を許容し、前記支持体が倒伏位置と起立位置との間で回転するときに、支持体とテーブル部材との相対位置を維持することを特徴とするテーブル部材の支持構造。 - 前記テーブル部材と調整部材との間に、テーブル支持体の回転移動を規制可能な位置決め機構が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のテーブル部材の支持構造。
- 前記肘掛けは、支持体受け軸の軸中心位置で支持体に相対回転可能に支持され、
前記調整部材は、テーブル支持体の回転中心となるねじがねじ込まれる雌ねじ穴と、この雌ねじ穴の下側位置における前後両側に設けられたボルト挿入穴と、雌ねじ穴の下方に設けられた小判状穴とを備え、
前記ボルト挿入穴にボルトを貫通して調整部材を肘掛けに装着したときに、前記雌ねじ穴にねじこまれるねじの中心位置と、支持体受け軸の軸中心位置とが略同一軸線上に位置可能に設けられる一方、前記小判状穴に連結部材を貫通して調整部材を支持体に相対移動不能に支持可能に設けられていることを特徴とする請求項1,2又は3記載のテーブル部材の支持構造。 - 前記調整部材は、左右方向下部中央部が部分的に下向きに膨らむ略半円に近似した形状をなす大径半円部と、この大径半円部の上部側に連なって当該大径半円部より小さい径寸法の略半円状に設けられるとともに、左右方向中央部が上向きに膨らむように形成された小径半円部とを備え、
前記位置決め機構は、テーブル支持体の回転角度を一定範囲内に保持可能に設けられた回転規制部を備え、この回転規制部は、テーブル支持体が使用位置を取るときに、大径半円部及び小径半円部の各前端部間に連なって略水平方向に延びる水平端部と、大径半円部及び小径半円部の各後端部を連結するとともに、前方に向かうに従って下降する方向に延 びる傾斜端部と、テーブル支持体の内面側に連なって形成されるとともに、側面視で略台形状に形成された隆起部とにより構成され、
前記隆起部は、前記傾斜端部に接触可能な第1の斜辺端部と、前記水平端部に接触可能な第2の斜辺端部とを備えていることを特徴とする請求項3記載のテーブル部材の支持構造。
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