JP4106399B2 - ボイル野菜の褪色抑制並びに保存性向上剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボイル野菜の褪色抑制剤、並びにボイル野菜の褪色抑制および保存性に優れる組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、食品の保存方法および冷蔵輸送、冷凍輸送などの輸送技術の発展に伴い、ボイル野菜が流通するようになってきた。特に野菜は、その色の鮮やかさが新鮮さを示す指標であり、食欲をそそるという役目をになっているため、流通過程で褪色を抑制し、かつ、腐食を防止すること(保存性)が要求される。
【0003】
野菜は、常温あるいは低温で保存すると酵素的変性が進行し、カロチノイドの酸化褪色、酵素的変色、異臭の発生など、食品にとっては不都合なことが生じるので、熱湯、生蒸気などで野菜を加熱する、いわゆる湯通しが行われており、この湯通しされた野菜が、いわゆるボイル野菜として流通される。しかし、湯通しを100℃で行っても、酵素の失活には1分以上の加熱が必要である。このような加熱条件下では、緑色のクロロフィルが分解し、褪色が急速に進行するという問題がある。
【0004】
野菜の褪色は、主にクロロフィルを構成するマグネシウム、銅が遊離することにより生じると考えられており、特に、酸処理した場合にはクロロフィルからのマグネシウムあるいは銅の遊離が促進され、褪色が急激に進行する。従って、野菜の褪色防止処理としては、一般的には、希アルカリ性溶液でボイルする方法が採用されている。この方法は、褪色抑制には効果があるものの、味覚に悪影響を与えるうえ保存性も向上しない。別の方法として、アスコルビン酸を単独で添加する方法もあるが、酸性側であるため、褪色効果が十分ではない。従って、ボイル野菜の新たな褪色抑制方法が求められている。
【0005】
さらに、ボイル野菜の流通過程における腐敗を防止するために、保存性を向上させる必要もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、ボイル野菜の褪色抑制と保存性向上が求められている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ボイル野菜の褪色を抑制することが可能な方法、その方法に用いる製剤、あるいは組成物、また、ボイル野菜の褪色抑制と保存性を向上させる方法およびその方法に用いる組成物を提供することにある。
【0008】
すなわち、本発明は、卵白ペプタイドを含有するボイル野菜の褪色抑制剤に関する。
【0009】
本発明はまた、卵白ペプタイドとアスコルビン酸ナトリウムとを含有するボイル野菜の褪色抑制組成物に関する。
【0010】
好ましい実施態様においては、卵白ペプタイドとアスコルビン酸ナトリウムとが重量比で1:1〜1:100で含有されている。
【0011】
さらに本発明は、卵白ペプタイドと酢酸ナトリウムとを含有する、ボイル野菜の褪色抑制性と保存性とに優れた組成物に関する。
【0012】
好ましい実施態様においては、卵白ペプタイドと酢酸ナトリウムとが重量比で1:1〜1:200で含有される。
【0013】
また、本発明は、卵白ペプタイドとアスコルビン酸ナトリウムと酢酸ナトリウムとを含有する、ボイル野菜の褪色抑制性と保存性とに優れた組成物に関する。
【0014】
好ましい実施態様においては、卵白ペプタイドとアスコルビン酸ナトリウムと酢酸ナトリウムとが重量比で1:1:1〜1:100:200で含有される。
【0015】
本発明は、さらに、卵白ペプタイドを0.05〜1.0重量%含有する溶液にボイル野菜を浸漬する工程を含む、ボイル野菜の褪色抑制方法に関する。
【0016】
また、本発明は、卵白ペプタイドを0.05〜1.0重量%およびアスコルビン酸ナトリウムを0.05〜5重量%含有する溶液にボイル野菜を浸漬させる工程を含む、ボイル野菜の褪色を抑制する方法に関する。
【0017】
さらに、本発明は、卵白ペプタイドを0.05〜1.0重量%および酢酸ナトリウムを1〜10重量%含有する溶液にボイル野菜を浸漬させる工程を含む、ボイル野菜の褪色を抑制し、保存性を向上させる方法に関する。
【0018】
本発明は、卵白ペプタイドを0.05〜1.0重量%、アスコルビン酸ナトリウムを0.05〜5重量%および酢酸ナトリウムを1〜10重量%含有する溶液にボイル野菜を浸漬させる工程を含む、ボイル野菜の褪色を抑制し、保存性を向上させる方法に関する。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明は、卵白ペプタイドをボイル野菜の褪色抑制剤として用いる点に特徴がある。卵白ペプタイドは、トリの卵白を蛋白分解酵素で加水分解したものをいう。平均分子量が約200〜3000のものが好ましく、平均分子量約300〜1100のものがさらに好ましい。卵白ペプタイドの形態は問わない。乾燥粉末でもよく、濃縮あるいは希釈液でもよい。
【0020】
卵白ペプタイドによるボイル野菜の処理は、約0.05〜1.0重量%の濃度で行う。好ましくは、0.1〜0.5重量%である。0.05重量%未満であれば、褪色抑制効果が得られにくい。1.0重量%以上であっても効果の向上は望めない。浸漬(処理)温度は、5〜20℃が好ましいがこれに限定されない。浸漬(処理)時間は、温度にもよるが、5〜30分が好ましいが、これに限定されない。ボイル野菜は浸漬後、水切りして保存すればよい。
【0021】
本発明者らは、さらに、卵白ポリペプタイドとアスコルビン酸ナトリウムとを併用すると、ボイル野菜の褪色抑制効果が長時間維持されることを発見した。抑制効果は目視で測定し、初期を10とし褪色の度合いを10段階の色調で表すと、卵白ペプタイドおよびアスコルビン酸ナトリウムを、単独でそれぞれ添加した場合、48時間では、それぞれ色調が7と6であったが、併用することで色調は9に維持されていた。このように、卵白ペプタイドとアスコルビン酸ナトリウムとの併用は、予想されない効果を生じる。
【0022】
卵白ペプタイドとアスコルビン酸ナトリウムとは、重量比で1:1〜1:100で含有されていることが好ましい。より好ましくは、1:1〜1:50である。
【0023】
卵白ペプタイドとアスコルビン酸ナトリウムを用いるボイル野菜の処理は、卵白ペプタイドが約0.05〜1.0重量%の濃度となるようにして行う。好ましくは、0.1〜0.5重量%となるように行う。従って、アスコルビン酸ナトリウムは、0.05〜5重量%の濃度であり、より好ましくは、0.1〜3重量%である。卵白ペプタイドとアスコルビン酸ナトリウムのそれぞれの濃度が下限未満であれば、褪色抑制効果が得られにくい。上限を超えても効果の向上は望めない。浸漬(処理)温度は、5〜20℃が好ましいがこれに限定されない。浸漬(処理)時間は、温度にもよるが、5〜30分が好ましいが、これに限定されない。ボイル野菜は、浸漬後、水切りして保存すればよい。
【0024】
本発明者らは、さらに、卵白ペプタイドだけでは保存効果が期待できないが、酢酸ナトリウムを併用すると、驚くべきことに、酢酸ナトリウム単独の場合に比べて、保存効果が増大し、かつ、褪色抑制効果も持続することを発見した。
【0025】
酢酸ナトリウム濃度は、約1〜10重量%であることが好ましい。3〜6重量%の酢酸ナトリウム濃度がより好ましい。1重量%未満であれば、保存効果が得られにくい。10重量%以上であれば、相剰効果が得られにくい。
【0026】
卵白ペプタイドが褪色抑制効果を有するためには、上記の濃度範囲が必要である。従って、卵白ペプタイドと酢酸ナトリウムとの重量比は、1:1〜1:200であることが好ましい。より好ましくは、1:1〜1:100であり、さらに好ましくは、1:1〜1:50であり、1:1〜1:20がさらに好ましい。
【0027】
褪色抑制と保存性向上を行うための浸漬(処理)温度は、5〜20℃が好ましいがこれに限定されない。浸漬(処理)時間は、温度にもよるが、5〜30分が好ましいが、これに限定されない。ボイル野菜は浸漬後、水切りして保存すればよい。
【0028】
本発明者らは、さらに、卵白ペプタイドと、アスコルビン酸ナトリウムと、酢酸ナトリウムとを併用すると、それぞれを単独で使用した場合に比べて、保存効果が増大し、かつ、褪色抑制効果も持続することを発見した。
【0029】
卵白ペプタイドとアスコルビン酸ナトリウムが褪色抑制効果を有するためには、上記の濃度範囲が必要であり、酢酸ナトリウムが保存性に関する相剰効果を有するためには、上記濃度範囲が必要である。従って、卵白ペプタイドとアスコルビン酸ナトリウムと酢酸ナトリウムとの重量比は、1:1:1〜1:100:200であることが好ましい。より好ましくは、1:1:1〜1:50:100である。
【0030】
褪色抑制と保存性向上を行うための浸漬(処理)温度は、5〜20℃が好ましいがこれに限定されない。浸漬(処理)時間は、温度にもよるが、5〜30分が好ましいが、これに限定されない。ボイル野菜は浸漬後、水切りして保存すればよい。
【0031】
卵白ペプタイド、卵白ペプタイドとアスコルビン酸ナトリウム、卵白ペプタイドと酢酸ナトリウム、あるいは卵白ペプタイドとアスコルビン酸ナトリウムと酢酸ナトリウムとが上記比率で混合された褪色抑制剤、あるいは褪色抑制効果と保存性向上に優れた組成物は、粉末状、顆粒状、カプセル状であり得、液体状でもあり得、そのまま所定の量を水に溶解するだけで、処理液が得られる。
【0032】
なお、本発明の、褪色抑制のための卵白ペプタイドを含有する組成物、あるいは、褪色抑制と保存性向上を図るための卵白ペプタイドと酢酸ナトリウムとを含有する組成物には、本発明の効果を損なわない範囲の量で、グリシン、低級脂肪酸モノグリセリド、酢酸以外の有機酸および/またはその塩、ε−ポリリジン、プロタミン、リゾチーム、孟宗竹抽出物、補骨脂抽出物、エタノールからなる群から選択される物質を1または2以上含んでもよい。
【0033】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0034】
(実施例1)
卵白ペプタイドのインゲンの褪色抑制効果を検討した。冷凍インゲンを自然解凍し、熱湯に投入して、再沸騰開始後30秒間、ボイルした後、流水中で冷却し、ボイルインゲンを得た。ボイルインゲンを、卵白ペプタイド(キューピー株式会社製 卵白ペプタイドEp−1)を0.2重量%含有する水溶液に、15℃、20分間浸漬した。比較として、卵白ペプタイド処理しないボイル野菜(無処理)とアルカリ(pH8.3)で処理したボイル野菜(比較例1)を用いた。25℃で保存した場合の、色調の経時変化を、表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
本発明の卵白ペプタイド処理をした方が、アルカリ処理したものよりも、褪色抑制効果に優れていた。
【0037】
(実施例2、比較例2および3)
卵白ペプタイドと酢酸ナトリウムとで処理したインゲンの褪色程度並びに保存性を検討した。冷凍インゲンを自然解凍し、熱湯に投入して、再沸騰開始後30秒間、ボイルした後、流水中で冷却し、ボイルインゲンを得た。ボイルインゲンを、表2に記載の実施例および比較例に記載の組成を有する処理液に、15℃、30分間浸漬し、水切りをした後、25℃に保存して、褪色抑制の程度と保存性を検討した。結果を表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】
実施例2の卵白ペプタイドと酢酸ナトリウムとで処理したインゲンは、褪色が抑制され、菌の増殖も抑制されており、保存性も高かった。これに対して、比較例2の卵白ペプタイドのみで処理したインゲンは、褪色は抑制されているものの、保存性はなく、比較例3の酢酸ナトリウムのみで処理されたインゲンは、褪色は抑制されないが、若干保存性が向上していることが認められた。この結果は、保存効果に関して卵白ペプタイドと酢酸ナトリウムとが相剰効果を示し、さらに、褪色抑制効果も有することを示している。
【0040】
(実施例3〜5、比較例4〜6)
卵白ペプタイドと酢酸ナトリウムとの混合物でブロッコリーを処理した場合の、ブロッコリーの褪色の程度並びに保存性を検討した。冷凍ブロッコリーを自然解凍し、熱湯に投入して、再沸騰開始後30秒間、ボイルした後、流水中で冷却し、ボイルブロッコリーを得た。ボイルブロッコリーを、表3に記載の実施例および比較例に記載の組成を有する処理液に、10℃、30分間浸漬し、水切りをした後、25℃に保存して、褪色抑制の程度と保存性を検討した。結果を表3に示す。
【0041】
【表3】
【0042】
実施例3〜5の卵白ペプタイドと酢酸ナトリウムとで処理したブロッコリーは、褪色が抑制され、菌の増殖も抑制されており、保存性も高かった。これに対して、比較例4の卵白ペプタイドのみで処理したブロッコリーは、褪色は抑制されているが、保存性はなく、比較例5の酢酸ナトリウムのみで処理されたブロッコリーは、褪色抑制効果はないが、若干の保存効果が認められた。卵白ペプタイドと酢酸ナトリウムで処理したが、いずれも範囲を超えた量を含んでいる比較例6は、保存性が低下した。実施例3〜5の卵白ペプタイドと酢酸ナトリウムとで処理した場合、保存性に関しては、卵白ペプタイドと酢酸ナトリウムとが相剰効果を示していることが示され、さらに、褪色抑制効果も有することが示された。
【0043】
(実施例6〜9、比較例7〜8)
卵白ペプタイド、酢酸ナトリウムおよびアスコルビン酸ナトリウムとを用いてブロッコリーを処理した場合の、ブロッコリーの褪色の程度並びに保存性を検討した。冷凍ブロッコリーを自然解凍し、熱湯に投入して、再沸騰開始後30秒間、ボイルした後、流水中で冷却し、ボイルブロッコリーを得た。ボイルブロッコリーを、表4に記載の比較例および実施例に記載の組成を有する処理液に、10℃、30分間浸漬し、水切りをした後、25℃に保存して、褪色抑制の程度と保存性を検討した。結果を表4に示す。
【0044】
【表4】
【0045】
アスコルビン酸ナトリウム単独の場合(比較例7)および酢酸ナトリウム単独の場合(比較例8)、いずれも保存性は悪く、色調の変化も早く悪化したのに対して、卵白ペプタイド単独の場合(実施例6)は、実施例1と同様、褪色の抑制効果はあるが、保存性はあまりよくなかった。
【0046】
卵白ペプチドとアスコルビン酸ナトリウムを含有する場合(実施例8)は、保存性は変わらないものの、褪色抑制効果は、卵白ペプチドおよびアスコルビン酸ナトリウムをそれぞれ単独で添加した実施例6および比較例7よりも、はるかに優れており、相剰効果を示した。
【0047】
卵白ペプタイドと酢酸ナトリウムとを含む実施例7は、卵白ペプタイドおよび酢酸ナトリウムをそれぞれ単独で添加した場合よりも、褪色が抑制され、菌の増殖も抑制され、保存性も高かった。さらに、卵白ペプタイド、アスコルビン酸ナトリウムおよび酢酸ナトリウムを同時に添加した実施例9は、それぞれを単独に添加した場合よりも、保存性および褪色抑制効果に優れていた。
【0048】
(実施例10〜13、比較例9〜11)
次に、卵白ペプタイド、アスコルビン酸ナトリウムおよび酢酸ナトリウムの濃度を、表5に示す濃度として、ブロッコリーの褪色の程度並びに保存性を検討した。冷凍ブロッコリーを自然解凍し、熱湯に投入して、再沸騰開始後30秒間、ボイルした後、流水中で冷却し、ボイルブロッコリーを得た。ボイルブロッコリーを、表5に記載の組成を有する処理液に、10℃、30分間浸漬し、水切りをした後、25℃に保存して、褪色抑制の程度と保存性を検討した。結果を表5に示す。
【0049】
【表5】
【0050】
卵白ペプタイド濃度が所定濃度より低い比較例9は、褪色抑制効果が得られず、アスコルビン酸ナトリウム濃度が所定濃度より低い比較例10は、褪色抑制効果に相乗効果が見られず、そして、酢酸ナトリウム濃度が所定濃度より低い比較例11は、褪色抑制効果は得られたものの、保存性の相剰効果が得られなかった。これに対して、実施例10および11は、相乗的な保存性向上効果および褪色抑制効果を示し、実施例12および13は、相乗的な褪色抑制効果を示した。
【0051】
【発明の効果】
卵白ペプタイド、あるいは卵白ペプチドとアスコルビン酸ナトリウムとを所定量含有する組成物で処理したボイル野菜は、褪色抑制効果を有する。また、卵白ペプタイドと酢酸ナトリウムとを所定の比率で含有する組成物で処理したボイル野菜は、保存性に相剰効果が認められるばかりでなく、褪色抑制効果も有する。さらに、卵白ペプチドとアスコルビン酸ナトリウムと酢酸ナトリウムとを所定の比率で含有する組成物で処理したボイル野菜は、さらに、相乗的に保存性と褪色抑制の効果が認められる。
Claims (11)
- 卵白ペプタイドを含有するボイル野菜の褪色抑制剤。
- 卵白ペプタイドとアスコルビン酸ナトリウムとを含有するボイル野菜の褪色抑制組成物。
- 卵白ペプタイドとアスコルビン酸ナトリウムとが重量比で1:1〜1:100で含有される、請求項2に記載のボイル野菜の褪色抑制組成物。
- 卵白ペプタイドと酢酸ナトリウムとを含有する、ボイル野菜の褪色抑制性と保存性とに優れた組成物。
- 卵白ペプタイドと酢酸ナトリウムとが重量比で1:1〜1:200で含有される、請求項4に記載の組成物。
- 卵白ペプタイドとアスコルビン酸ナトリウムと酢酸ナトリウムとを含有する、ボイル野菜の褪色抑制性と保存性とに優れた組成物。
- 卵白ペプタイドとアスコルビン酸ナトリウムと酢酸ナトリウムとが重量比で1:1:1〜1:100:200で含有される、請求項6に記載の組成物。
- 卵白ペプタイドを0.05〜1.0重量%含有する溶液にボイル野菜を浸漬する工程を含む、ボイル野菜の褪色抑制方法。
- 卵白ペプタイドを0.05〜1.0重量%およびアスコルビン酸ナトリウムを0.05〜5重量%含有する溶液にボイル野菜を浸漬させる工程を含む、ボイル野菜の褪色を抑制する方法。
- 卵白ペプタイドを0.05〜1.0重量%および酢酸ナトリウムを1〜10重量%含有する溶液にボイル野菜を浸漬させる工程を含む、ボイル野菜の褪色を抑制し、保存性を向上させる方法。
- 卵白ペプタイドを0.05〜1.0重量%、アスコルビン酸ナトリウムを0.05〜5重量%および酢酸ナトリウムを1〜10重量%含有する溶液にボイル野菜を浸漬させる工程を含む、ボイル野菜の褪色を抑制し、保存性を向上させる方法。
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