JP4106308B2 - トーションレース機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピンドルランナー(ボビン)を移動させるロータメタルの正逆回転を機械的に自在に交換駆動できるようにしたトーションレース機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のトーションレース機は、湾部が向かい合うように同一円上に配され、該湾部間にスピンドルランナーを介在させた、各ロータメタルは隣接間で互いにギア連繋されているため、奇数番目と偶数番目では回転方向が逆になる。従って、この制約内で或る一つのロータメタルが、隣接する二つのロータメタルの湾部間で180°回転すると、その回転に係るロータメタルの両脇にあるスピンドルランナーは入れ替わるように1ステップ移動する。
【0003】
上記スピンドルランナーの移動を数ステップ連続して行わせる場合、図7の如く、aの位置にある一つのスピンドルランナーSは、第1ロータメタルAが右方向(矢印)へ180°回転することによって破線の軌跡(外回り)を通って1ステップ移動してa′の位置になる。この場合、元々a′の位置にあったスピンドルランナーS′はaの位置に交換的に移動する。
【0004】
次いで、第2ロータメタルBが上記制約に従って左方向へ180°回転すると前記スピンドルランナーSは、a′の位置から一点鎖線の軌跡(内回り)を通って1ステップ移動してbの位置になる。続いて上記制約に従って第3ロータメタルCが右方向へ180°回転するとbの位置から破線の軌跡(外回り)を通って1ステップ移動してcの位置になる如く順次繰り返される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のトーションレース機では、上述の如く、隣接するロータメタルは互いに逆方向に回転するという制約があるため、一つのスピンドルランナーは、右回りのロータメタルで1ステップ移動し、その次には左回りのロータメタルで1ステップ移動する如く、外回りラインと内回りラインとを交互に通って移動することとなっていたため、次のような問題があった。
【0006】
(1)所望のスピンドルランナーを数ステップ先の目的の位置まで移動させるのに行程が長くなり、時間が掛かかった。
(2)一つのスピンドルランナーの移動先にあるスピンドルランナーは交換的に移動する関係で、総てのスピンドルランナーのスピンドルにボビンが搭載されていると、必ず、隣接するボビンから引き出された糸同士がレース形成部において互いに絡んでしまい、例えば地編み部に浮き柄を編成させるようなときは、その浮き柄を編成するために必要な糸本数分だけスピンドルランナーを空(スピンドルからボビンを外しておく)にしておかなければならなかった。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑み、総てのスピンドルランナーにボビンを搭載していても他の糸に絡ませずに所望のスピンドルランナーを数ステップ先の目的の位置まで短い行程で素早く移動させることができるとともに、地編み部に浮き柄を形成したり袋編みなどが自在に編成できる、簡易な構造のトーションレース機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るトーションレース機は、固定軸に支承されロータメタルと一体回転できる立軸と、該立軸に対して直交方向にスライド可能に支承されスライド位置によって立軸を中立から正転又は逆転駆動できる駆動軸と、該駆動軸をスライドさせるスライド付勢手段と、該スライド付勢手段が駆動軸を立軸に対して中立位置に保持したときにロータメタルを強制停止させるストッパー手段とを備え、各ロータメタルの正逆回転を自由に制御できるように構成した。
【0009】
また、請求項2に記載の発明に係るトーションレース機は、前記立軸が傘歯車を一体に備えたもの、前記駆動軸が立軸の傘歯車を挟んで対峙させ、180°角の範囲で欠歯になっている2つの間欠傘歯車を一体に備え、駆動軸のスライド位置によって立軸の傘歯車から駆動軸の2つの間欠傘歯車を離反させたり、立軸の傘歯車に駆動軸の2つの間欠傘歯車を交換的に噛合させることによってロータメタルの正逆駆動を正確かつ簡易に行えるように構成した。
【0010】
さらに、請求項3に記載の発明に係るトーションレース機は、前記スライド付勢手段が、前記駆動軸の一端部に固定した立体カムと、該立体カムの幅方向の中央に回転方向に沿って設けた溝カムの狭部に作用して駆動軸を中立点にスライドさせる固定カムフォロアと、前記立体カムの左右縁にそれぞれ作用し駆動軸を正転又は逆転駆動位置にスライドさせる2つの出没カムフォロアと、該出没カムフォロアをそれぞれ通電時に復帰バネに抗して作用域に突出させるソレノイドとからなり、駆動軸のスライド位置を、カムによる機械的な制御と、ソレノイドによる電気的な制御とにより正確に選択制御ができるように構成した。
【0011】
さらに、請求項4に記載の発明に係るトーションレース機は、前記ストッパー手段が、バネにより下向きに付勢され平時はロータメタルの爪片に係合しているフォーク部材と、前記駆動軸に固着され該駆動軸が立軸に対して正転又は逆転駆動位置までスライドしたタイミングで前記フォーク部材を前記バネに抗して押し上げる偏心カムとからなり、ロータメタルの180°毎の回転・停止のタイミングが常に正確にとれるように構成した。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図1〜図6に基づいて説明する。図1はロータメタルとスピンドルランナーとの配置位置を示す部分平面図、図2はロータメタルの駆動機構を示す側面断面図、図3はスライド付勢手段の構成を示す斜視図、図4はストッパー手段の構成を示す斜視図、図5はロータメタルの駆動機構の作動状態を示す側面断面図で、(a)は立軸に対して駆動軸を中立位置に保持した図、(b)は立軸に対して駆動軸を駆動位置に保持した図、図6はスライド付勢手段の他の構成を示す部分断面図である。
【0013】
ロータメタル1は、図1の如く、平面円弧状の湾部2、2と半島部3、3とを背中合わせに備えた上鍔を有しているものであって、内側環状ガイド板4と外側環状ガイド板4′との間の連続円弧溝内に湾部2、2が向かい合う恰好で多数個(例えば、64個、96個などある)配されている。しかして、隣接するロータメタル1の湾部2、2間には、ボビン搭載部材5′を有する舟形状のスピンドルランナー5が配されている。
【0014】
前記ロータメタル1はこれに隣接位置するロータメタル1、1の湾部2、2内で180°回転し、その回転に係るロータメタル1の両脇の湾部2、2にあるスピンドルランナー5、5を左右入れ替える恰好で移動させるように作動する。この作動によりスピンドルランナー5、5のボビン搭載部材5′に、図2の如く、それぞれボビン6が搭載されているときは、引き出された糸7同士はレース形成部(図示せず)において互いに絡み合いレース編地を形成することとなる。
【0015】
前記ロータメタル1の軸部1′は、図2の如く、中空であって、その下部には前記上鍔の半島部3、3と同方向に延出した爪片8、8が設けられている。この爪片8、8には、後記するようにバネ29の作用で下降したフォーク部材30の下面凹部が被冠(係合)し、これによりロータメタル1は必ず180°の回転角にて停止するようになっている。
【0016】
前記ロータメタル1は、基台9に立設した固定軸10に水平方向に回転可能に嵌合された立軸11の上端側に一体連繋している。ここに言う「一体連繋」はロータメタル1と立軸11とが1個の成型物であっても、別体に成型し連繋部材を介して連繋したものでもよい。また、前記基台9の内外壁9′、9″間には前記立軸11を駆動するための駆動軸12が水平方向に挿通軸架されている。この場合、駆動軸12は立軸11を支承した固定軸10の基部側に設けた透孔13を貫通している。
【0017】
前記駆動軸12は前記基台9の内壁9′の外の軸端に駆動源(図示せず)から連繋回転を受ける駆動ギア14が固定されている。この駆動ギア14は隣接間で噛合しても噛合していなくてもよい。一方、駆動軸12は前記基台9の内壁9′側に対して外壁9″側がスライドできるようにスライド連結部15を介して連結されている。このスライド連結部15は、前記駆動ギア14から伝達される内壁9′側の駆動軸12の回転を、外壁9″側の駆動軸12に伝える機能と、前記外壁9″側の駆動軸12が自在に軸方向にスライドできるように構成されていればその構造は問わない。なお、以後、単に「駆動軸」と言うときはスライド側の駆動軸(外壁9″側の駆動軸)を指すものとする。
【0018】
前記立軸11の下端部には傘歯車16が一体に備えられている。一方、前記駆動軸12には、立軸11の傘歯車16を挟んで対峙する、それぞれ180°角の範囲で欠歯(180°角の範囲に歯を有している)になっている2つの間欠傘歯車17、17′が一体に備えられている。これらの間欠傘歯車17、17′は、前記駆動軸12のスライド位置によって立軸の傘歯車16に対して共に離反(中立状態)したり、立軸の傘歯車16に交換的に噛合(駆動状態)したりする。換言すれば、駆動軸12のスライド位置により前記立軸11及びロータメタル1を正・逆交換的に自在に駆動できるようになっている。
【0019】
前記駆動軸12のスライド位置の選択は、スライド付勢手段18によって制御される。このスライド付勢手段18は、図3の如く、前記駆動軸12の外端に固定した立体カム19と、該立体カム19の幅方向の中央に回転方向に沿って設けた溝カム20の狭部20′に作用して駆動軸12を中立位置(間欠傘歯車17、17′が傘歯車11に対して共に離反している状態)に保持する固定カムフォロア21と、前記立体カム19の幅方向の左右縁L又はRにそれぞれ作用して駆動軸12を正転又は逆転駆動位置(間欠傘歯車17、17′の一方が傘歯車16に噛合している状態)に保持する2つの出没カムフォロア22、22′と、該出没カムフォロア22、22′をそれぞれ通電時に復帰バネ23に抗して作用域に突出させるソレノイド24、24′とからなる。
【0020】
前記固定カムフォロア21は、前記基台9の外壁9″の下部から外方に延出した張出台25の上面に設置され、前記立体カム19の溝カム20の狭部20′に作用して、図2の如く、前記立体カム19ないし駆動軸12を中立位置にスライドさせ得るようになっている。一方、前記2つのソレノイド24、24′は、前記基台9の外壁9″の上部に基端側を固定手段26にて固定した縁台27にプランジャPが下向きになるように並設され、そして各プランジャPの先端に、前記出没カムフォロア22、22′を軸支している。なお、2つのソレノイド24、24′は選択的に通電されることは勿論、プランジャPは通電時には突出し、非通電時は前記復帰バネ23のバネ力により初期位置に戻るようになっている。
【0021】
前記出没カムフォロア22、22′は、前記立体カム19の拡幅された左右縁L又はRが、図5(a)の如く、下側に位置するように回転した時点において、ソレノイド24、24′の一方への通電により作用位置まで突出する。今、一方のソレノイド24が作動して出没カムフォロア22が、図5(b)の如く突出すると、立体カム19の拡幅された左縁Lに作用し、立体カム19を駆動軸12とともに右方(矢印S方向)へスライドさせ、駆動軸12に固定した一方の間欠傘歯車17を立軸11の傘歯車16に噛合させることとなる。これにより立軸11及びロータメタル1は一定方向(正転或いは逆転方向)に駆動される。
【0022】
しかして、上述のように駆動軸12が中立位置にあるとき、他方のソレノイド24′への通電を行うと、出没カムフォロア22′が立体カム19の拡幅された右縁Rの作用域に突出し、立体カム19を駆動軸12とともに左方(破線の矢印S′方向)にスライドさせ、駆動軸12に固定した他方の間欠傘歯車17′が立軸11の傘歯車16に噛合し、立軸11及びロータメタル1を前記状態とは逆の方向に駆動させることとなる。換言すれば、固定カムフォロア21が駆動軸12を中立位置にさせた時点を出発点として2つのソレノイド24、24′の何れに通電するかを選択することにより、ロータメタル1を左又は右に交換的に自在に回転させることが出来るようになっている。
【0023】
前記駆動軸12が前述の如く中立位置にスライドし、その位置に保持されたタイミングで、ロータメタル1はストッパー手段28の作用にて正確に180°回転した時点で強制停止するようになっている。このストッパー手段28は、図4の如く、バネ29のバネ力により下降したときに下面凹部をロータメタル1の爪片8、8に被冠(係合)させるフォーク部材30と、該フォーク部材30をバネ29に抗して上動させる偏心カム31とからなる。
【0024】
前記偏心カム31の上面には、前記外側環状ガイド板4′を鉛直方向にスライド可能に貫通し、前記フォーク部材30の基部30′を保持(固着)したシャフト32の下端に軸支した転動コロ33が摺接している。従って、シャフト32は前記偏心カム31の径大部の作用によりバネ29に抗して突き上げられ、フォーク部材30の下面凹部をロータメタル1の爪片8、8から離反(係合解除)するようになっている。
【0025】
前記偏心カム31がシャフト32の転動コロ33を突き上げるタイミングは、前記駆動軸12が立軸11に対して正転又は逆転駆動位置になったときである。この偏心カム31によりシャフト32のコロ33を突き上げた状態では、駆動軸12に固定の間欠傘歯車17、17′の何れか一方が、必ず、立軸11の傘歯車16に噛合している。この噛合状態は前記転動コロ33が偏心カム31の径大部にて突き上げられている時間域では維持され続けていることが必要であり、そのために、偏心カム31の径大部には周方向に沿って凸リブ34、34が並行して設けられ、前記転動コロ33が噛合解除方向に横滑りしないように規制できるようにしている。図5(b)は前記転動コロ33が凸リブ34に内側から当接して傘歯車16と間欠傘歯車17との噛合状態を維持している状態を示している。
【0026】
上記実施態様によれば、本願トーションレース機では、湾部が向かい合うように同一円上に配されたロータメタル間に介在させたスピンドルランナーは、各ロータメタルが左右自在に180°ごとに回転するため、順次、行われるロータメタルの右方向だけ、或いは左方向だけの回転で移動させられることとなる。
【0027】
従って、本願トーションレース機では、従来の場合と異なり、所望のスピンドルランナーを数ステップ先の目的の位置まで他の糸に絡ませずに素早く移動させることが可能になる。また、本願トーションレース機では地編み部に浮き柄を編成させることが、総てのスピンドルランナーのスピンドルにボビンを搭載しておいても可能である。
【0028】
なお、上記実施態様にて説明したスライド付勢手段18を構成するソレノイド24、24′は、図6の如く、基台9に、プランジャが上向きになるように並設し、そして各プランジャの先端に、前記出没カムフォロア22、22′を軸支させて、前記駆動軸12の外端に固定した立体カム19に作用させるようにすることも可能である。このようにすると、基台9の下側空間を利用して前記ソレノイド24、24′への通電のための配線が可能となる。
【0029】
また、前記ロータメタル1のストッパー手段28を構成する偏心カム31を、図6の如く、基台9の外壁の外方(前記立体カム19の近傍)の駆動軸12に設置し、該偏心カム31及び前記立体カム19を含む周辺機構を開閉自在の外カバー35で覆っておけば、タイミング調整などの作業が、外カバー35を開けることによって容易に行えるようになる。
【0030】
【発明の効果】
以上の如く、本発明に係るトーションレース機は、固定軸に支承されロータメタルと一体回転できる立軸と、該立軸に対して直交方向にスライド可能に支承されスライド位置によって立軸を中立から正転又は逆転駆動できる駆動軸と、該駆動軸をスライドさせるスライド付勢手段と、該スライド付勢手段が駆動軸を立軸に対して中立位置に保持したときにロータメタルを強制停止させるストッパー手段とを備えたことを特徴としているから、各ロータメタルの正逆回転を自由に制御できる。従って、隣接するロータメタルは次々に同一方向に回転させることができるため、一つのスピンドルランナーを、例えば、右回り、右回り…、或いは左回り、左回り…の如く、外回りライン或いは内回りラインのみで移動させることができる。このため、総てのスピンドルランナーにボビンを搭載していても他の糸に絡ませずに所望のスピンドルランナーを数ステップ先の目的の位置まで短い行程で素早く移動させることができるばかりでなく、浮き柄組織や袋編み組織などの複雑な柄のレース作製が極めて容易になるという優れた効果を奏するものである。
【0031】
また、請求項2に記載の発明に係るトーションレース機は、前記立軸が傘歯車を一体に備えたもの、前記駆動軸が立軸の傘歯車を挟んで対峙され180°角の範囲で欠歯になっている2つの間欠傘歯車を一体に備えたことを特徴としているから、駆動軸のスライド位置によって立軸の傘歯車から駆動軸の2つの間欠傘歯車を離反させたり、立軸の傘歯車に駆動軸の2つの間欠傘歯車を交換的に噛合させることによってロータメタルの正逆駆動を正確かつ簡易に行えるという優れた効果を奏するものである。
【0032】
さらに、請求項3に記載の発明に係るトーションレース機は、前記スライド付勢手段が、前記駆動軸の一端部に固定した立体カムと、該立体カムの幅方向の中央に回転方向に沿って設けた溝カムの狭部に作用して駆動軸を中立点にスライドさせる固定カムフォロアと、前記立体カムの左右縁にそれぞれ作用し駆動軸を正転又は逆転駆動位置にスライドさせる2つの出没カムフォロアと、該出没カムフォロアをそれぞれ通電時に復帰バネに抗して作用域に突出させるソレノイドとからなることを特徴としているから、駆動軸のスライド位置を、カムによる機械的な制御と、ソレノイドによる電気的な制御とにより正確に選択制御ができるという優れた効果を奏するものである。
【0033】
さらに、請求項4に記載の発明に係るトーションレース機は、前記ストッパー手段が、バネにより下向きに付勢され平時はロータメタルの爪片に係合しているフォーク部材と、前記駆動軸に固着され該駆動軸が立軸に対して正転又は逆転駆動位置までスライドしたタイミングで前記フォーク部材を前記バネに抗して押し上げる偏心カムとからなることを特徴としているから、ロータメタルの180°毎の回転・停止のタイミングが常に正確にとれるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロータメタルとスピンドルランナーとの配置位置を示す部分平面図である。
【図2】ロータメタルの駆動機構を示す側面断面図である。
【図3】スライド付勢手段の構成を示す斜視図である。
【図4】ストッパー手段の構成を示す斜視図である。
【図5】ロータメタルの駆動機構の作動状態を示す側面断面図で、(a)は立軸に対して駆動軸を中立位置に保持した図、(b)は立軸に対して駆動軸を駆動位置に保持した図である。
【図6】スライド付勢手段の他の構成を示す部分断面図である。
【図7】ロータメタルの作用とスピンドルランナーの移動過程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ロータメタル
1′ 軸部
2 湾部
3 半島部
4 内側環状ガイド板
4′ 外側環状ガイド板
5 スピンドルランナー
6 ボビン
7 糸
8 爪片
9 基台
9′ 内壁
9″ 外壁
10 固定軸
11 立軸
12 駆動軸
13 透孔
15 スライド連結部
14 駆動ギア
16 立軸の傘歯車
17、17′ 間欠傘歯車
18 スライド付勢手段
19 立体カム
L 立体カムの左縁
R 立体カムの右縁
20 溝カム
21 固定カムフォロア
22、22′出没カムフォロア
23 復帰バネ
24、24′ ソレノイド
P ソレノイドのプランジャ
25 張出台
26 固定手段
27 縁台
28 ストッパー手段
29 バネ
30 フォーク部材
31 偏心カム
32 シャフト
33 転動コロ
34 凸リブ
35 外カバー
Claims (4)
- 固定軸に支承されロータメタルと一体回転できる立軸と、該立軸に対して直交方向にスライド可能に支承されスライド位置によって立軸を中立から正転又は逆転駆動できる駆動軸と、該駆動軸をスライドさせるスライド付勢手段と、該スライド付勢手段が駆動軸を立軸に対して中立位置に保持したときにロータメタルを強制停止させるストッパー手段と、を備えたことを特徴とするトーションレース機。
- 前記立軸が傘歯車を一体に備えたもの、前記駆動軸が立軸の傘歯車を挟んで対峙され180°角の範囲で欠歯になっている2つの間欠傘歯車を一体に備えたものであることを特徴とする請求項1に記載のトーションレース機。
- 前記スライド付勢手段が、前記駆動軸の一端部に固定した立体カムと、該立体カムの幅方向の中央に回転方向に沿って設けた溝カムの狭部に作用して駆動軸を中立点にスライドさせる固定カムフォロアと、前記立体カムの左右縁にそれぞれ作用し駆動軸を正転又は逆転駆動位置にスライドさせる2つの出没カムフォロアと、該出没カムフォロアをそれぞれ通電時に復帰バネに抗して作用域に突出させるソレノイドとからなることを特徴とする請求項1又は2に記載のトーションレース機。
- 前記ストッパー手段が、バネにより下向きに付勢され平時はロータメタルの爪片に係合しているフォーク部材と、前記駆動軸に固着され該駆動軸が立軸に対して正転又は逆転駆動位置までスライドしたタイミングで前記フォーク部材を前記バネに抗して押し上げる偏心カムと、からなることを特徴とする請求項1〜3のうちの1に記載のトーションレース機。
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