JP2015208309A - 移植機 - Google Patents

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Abstract

【課題】幅が狭い畝について苗株植付けを可能とする移植機を提供する。【解決手段】移植機は、移植物を収容する複数の収容体55を周回経路に沿って周回移動させ、落下供給位置に到達した収容体55から下方の植付具28へ移植物を落下供給する構成とした供給装置と、上記供給装置の落下供給位置の下方で、上下動機構29により植付具28を上下動作させながら圃場へ移植物を植付ける植付装置とを備えて構成され、上記供給装置の後方に、作業者が前向きで着座する座席50を設け、上記座席50の後方で且つ機体後端部に、歩行操縦用の操縦ハンドル16を設け、上記供給装置は、周回経路を前後方向に長い長円形に構成し、落下供給位置を周回経路の前部に配置することにより、供給装置の幅寸法に準ずる最小限度の機体幅を可能とするものである。【選択図】図1

Description

本発明は、周回型供給装置と植付装置とを備えた移植機に関するものである。
先行技術文献1には、長円形の周回供給装置を前後方向に長く配置した細型構成の移植機(図2)が記載され、機体幅を比較的小さく構成して細幅畝の植付けを可能とする。
特開2009−148209号公報
しかしながら、上記移植機は、機体幅の中央で植付けする必要から、周回供給装置を中央からオフセットして植付具を中央に配置して構成されることから、さらに幅の狭い畝に対応することができず、また、1条植付けに限定されるという問題があった。
本発明は、幅が狭い畝について苗株植付けを可能とする移植機を提供することにある。
請求項1に係る発明は、移植物を収容する複数の収容体(55)を周回経路(A)に沿って周回移動させ、落下供給位置に到達した収容体(55)から下方の植付具(28)へ移植物を落下供給する構成とした供給装置(31)と、上記供給装置(31)の落下供給位置の下方で、上下動機構(29)により植付具(28)を上下動作させながら圃場へ移植物を植付ける植付装置(19)と、を備える移植機において、上記供給装置(31)の後方に、作業者が前向きで着座する座席(50)を設け、上記座席(50)の後方で且つ機体後端部に、歩行操縦用の操縦ハンドル(16)を設け、上記供給装置(31)は、周回経路(A)を前後方向に長い長円形に構成し、落下供給位置を周回経路(A)の前部に配置したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記供給装置(31)は、共通の周回経路(A)上に複数の落下供給位置(B)を設けて複数条植付用に構成し、且つ、複数の落下供給位置(B)を周回経路(A)の前部に配置したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る発明において、上記上下動機構(29)は、前後に揺動する前後揺動リンク(61)と、上下に揺動する上下揺動リンク(62)を備え、上記植付具(28)を前後移動させながら上下移動させて側面視でループ状の軌跡で作動させ、上記前後揺動リンク(61)を作動させる前後揺動駆動機構(61a)と、上記上下揺動リンク(62)を作動させる上下揺動駆動機構(62a)とを設け、両揺動駆動機構(61a、62a)を互いに独立して駆動量及び駆動速度変更可能に構成したことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明において、上記植付具(28)に前後方向の負荷検出用の検出装置(63)を設け、この検出装置による検出負荷に応じて上記前後揺動駆動機構(61a)を駆動制御することを特徴とする。
請求項1に係る発明により、幅寸法を抑えた供給装置(31)を機体幅の中央に配置して機体の幅寸法を最小限に構成できることから、狭い畝幅に対応することができるとともに、機体後部からの補給操作が容易な供給装置(31)によって機体前部の植付具(28)に苗株を確実に供給することができる。
請求項2に係る発明により、請求項1に係る発明の効果に加え、複数条について狭い条間の植付けが可能となる。
請求項3に係る発明により、請求項1または請求項2に係る発明の効果に加え、植付株間に対応して植付具(28)の作動軌跡の前後幅の調節により、植付具(28)が形成する植付穴を適正にでき、植付精度の向上が可能となる。
請求項4に係る発明により、請求項3に係る発明の効果に加え、植付具(28)の負荷に応じて前後揺動駆動機構(61a)を駆動制御することにより、植付具(28)が土中に突入したときの負荷を抑えることが可能となるので、植付具(28)の引きずりによる植付穴の拡大が抑えられて安定した植付けが可能となる。
移植機の平面図 移植機の側面図 植付装置の右後方から見た斜視図 植付装置の左前方から見た斜視図 植付装置の側面図 植付動作中の各位置における植付装置の側面図(a)〜(d) 別構成の植付装置の側面図(a)およびセンサ部の拡大図(b) 植付昇降レバーのポジションガイドの見取図 駆動軸のスライド機構の縦断面図 株間が短い場合の植付状態の側面図 別構成の移植機の平面図 供給装置の底面図(a)および左右条別のシャッタ作動図(b)(c)
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。
図1は移植機1の平面図、図2は移植機1の側面図である。この移植機1は、図1に示す通り、前側の駆動輪13および後側の従動輪14によって畝Uを跨いで圃場走行可能に機体を支持し、機体中央にエンジン11、主ミッションケース12および作業座席50、前部に供給装置31とその下方の植付装置19、後部に歩行操縦用のハンドル16等を備える。
駆動輪13は、主ミッションケース12の両側方の左右の前輪伝動ケース20,20を介して支持高さ調節可能に構成し、車高調節用の昇降シリンダ23およびローリング調節用のローリングシリンダ25を介設する。また、車輪位置は、畝間溝の中央からオフセットすることにより、左右の隣接畝を走行ガイドとして安定走行を可能とし、また、往路と復路の走行位置を分けることができる。
エンジン11は、上部をボンネット51で覆い、エンジン11の両側に左右のステップ52,52を設ける。ハンドル16には、変速レバー53、植付昇降レバー54等の操作部を歩行操作可能に配置する。
主ミッションケース12の前方には、主フレーム22を介して植付ミッションケース26を一体に支持し、この植付ミッションケース26によって供給装置31を支持伝動する。供給装置31は、平面視が長円形の周回経路Aに沿って周回移動する複数の供給カップ55…を備え、内周部に苗載台56を構成する。この供給装置31をトレッド幅の中央位置に前後方向に長く配置し、その前部に複数条植付け用の植付装置19を配置する。
(植付装置)
次に、植付装置19の詳細な構成および動作について説明する。
図3および図4に、それぞれ植付装置19の、右後方から見た斜視図および左前方から見た斜視図を示す。また、図5に、植付装置19の側面図を示す。
植付装置19は、図3〜図5に示す通り、上部に形成した開口から苗株を受けて左右に開閉可能な先端が尖ったカップ状の植付具28と、この植付具28を昇降駆動する、植付装置駆動ケース27に設けられた昇降機構29とから構成される。
なお、植付具28は、先端が尖ったカップ状の下部が閉じた状態で内部に苗株を保持して、植付け軌跡17の最下端で左右に開いて畝内で苗株を植付ける一般的な構成である。供給回転台32から落下してくる苗株が確実に植付具28内に入るべく、植付具28上部には、苗ガイド108が取り付けられている。
本実施の形態の昇降機構29は、植付装置駆動ケース27の右側において、上端が揺動カム駆動軸88に回動自在に枢支され、下端が下後軸91にて回動自在に連結支持板94に連結された後揺動アーム80と、植付装置駆動ケース27を基準に回動自在な回動支点軸となる上前軸90に上端が固定され、下端が下前軸93にて回動自在に連結支持板94に連結されて、後揺動アーム80と前後に平行に設けられた右前揺動アーム81を備える。また、上前軸90は、他端が植付装置駆動ケース27の左側へ突出しており、植付装置駆動ケース27の左側において、左前揺動アーム99の上端が固定されている。なお、後揺動アーム80、右前揺動アーム81及び左前揺動アーム99は、前後方向へ揺動する第1揺動リンク(前後揺動リンク)となる。また、下前軸93及び連結支持板94が、前後揺動リンクの揺動先端側を連結した連結部となる。
植付装置駆動ケース27は、植付ミッションケース26から出力される動力を伝達し、右側に突出して設けた揺動カム駆動軸88、および植付装置駆動ケース27を貫通して左右両側に突出して設けた上下揺動用駆動軸(駆動軸)となるクランクアーム駆動軸89を駆動する。
また、連結支持板94の上軸92と下前軸93に後端がそれぞれ回動自在に枢支され、前端がそれぞれ植付具28の回動上軸95と回動下軸96に回動自在に連結された平行な上アーム82および右アーム83を備える。植付装置駆動ケース27の左側には、左前揺動アーム99の下端部分に後端が回動自在に枢支され、前端が植付具28の左側に回動自在に連結された左アーム97を備える。なお、上アーム82、右アーム83および左アーム97は、上下方向へ揺動する第2揺動リンク(上下揺動リンク)となる。
左アーム97は、右アーム83と平行に配置され、右アーム83および左アーム97に両端がそれぞれ回動自在に枢支された左右連結棒98によって、右アーム83と連結されている。
植付装置駆動ケース27から左側に突出して設けたクランクアーム駆動軸89に基部が固着されて回転するクランクアーム85と、クランクアーム85の先端に設けた回動連結軸106に回動自在に一端が枢支され、他端が左右連結棒98の途中部分に連結された連結アーム86を備える。左右連結棒98は、連結アーム86に対して回動自在に連結されている。なお、クランクアーム85は第2揺動用部材(上下揺動用部材、駆動部材)となる。
また、植付装置駆動ケース27から右側に突出して設けた揺動カム駆動軸88に固定されて回転する揺動駆動カム84を備え、揺動駆動カム84の周縁部に接触するべく、右前揺動アーム81の上前軸90寄りの途中部分に回動自在に回動ローラー87が設けられている。なお、揺動駆動カム84は第1揺動用部材(前後揺動用部材)となる。
また、植付ミッションケース26に設けられた支持ピンと右前揺動アーム81の下端部との間に設けられて、後揺動アーム80および右前揺動アーム81を機体後方に向けて付勢し、揺動駆動カム84と回動ローラー87を当接させる引張バネ167(図6参照)を備えている。
また、植付具28の開閉動作のための出力アームとなるカウンターアーム104が、上アーム82の一端が連結されている回動上軸95に、回動自在に軸支されている。従って、回動上軸95の軸心は、カウンターアーム104の回動中心となる。
また、入力アーム及び開閉用部材となる開閉アーム101が、上アーム82の他端が連結されている上軸92に、回動自在に軸支されており、開閉アーム101とカウンターアーム104が、連結ロッド103により連結されている。従って、上軸92の軸心は、開閉アーム101の回動中心となる。カウンターアーム104には、ピン105が立設しており、植付具28のホルダー部分に連結する開閉ロッド231に設けられた孔にピン105を連結している。
また、揺動駆動カム84とともに揺動カム駆動軸88に固定されて回転する開閉駆動カム100が設けられており、開閉駆動カム100の周縁部に接触するべく、開閉アーム101上に開閉用ローラー102が設けられている。揺動カム駆動軸88の回転にしたがって開閉駆動カム100が回転することにより、開閉用ローラー102を介して開閉アーム101に所定のタイミングで作用させる。
この構成により、本実施の形態の植付装置19は、植付動作時において、タバコ苗移植機10が停止している場合に、先端が軌跡17を描く如く動作する。
次に、本実施の形態の植付装置19の動作について説明する。
図6(a)〜図6(d)は、植付動作中の各位置における植付装置19の側面図を示している。図6(a)は、上死点における側面図を示し、図6(c)は、下死点における側面図を示している。図6(b)は、上死点から下死点に向けて下降している際の側面図を示し、図6(d)は、下死点から上死点に向けて上昇している際の側面図を示している。
揺動カム駆動軸88が回転することにより、揺動カム駆動軸88に固定されている揺動駆動カム84は揺動カム駆動軸88とともに回動し、揺動駆動カム84と当接する回動ローラー87を介して右前揺動アーム81および後揺動アーム80が前後に揺動する。このとき、上前軸90によって右前揺動アーム81と連結している左前揺動アーム99も、右前揺動アーム81とともに前後に揺動する。
一方、クランクアーム駆動軸89が回転することにより、クランクアーム駆動軸89に固定されているクランクアーム85がクランクアーム駆動軸89とともに回動し、連結アーム86および左右連結棒98を介して右アーム83および左アーム97が上下に揺動し、右アーム83とともに上アーム82も上下に揺動する。
したがって、後揺動アーム80、右前揺動アーム81および左前揺動アーム99と、上アーム82、右アーム83および左アーム97は、いずれも平行リンク機構であるから、植付具28は垂直方向を向いた姿勢を維持してその下端が植付け軌跡17を描いて作動し、植付具28内に受け入れられた苗株を適正な姿勢で畝Uに植付けることができる。
なお、本実施の形態の植付装置19は、図5に示す通り、植付具28において、右アーム83が連結する回動下軸96の位置を、上アーム82が連結する回動上軸95よりも後方に配置している。
回動下軸96を回動上軸95よりも後方に配置したことにより、植付具28が下降した際に、上アーム82と右アーム83との間隔が狭まるのを抑制できる。
この構成により、植付具28が下死点付近にあるとき、上アーム82と右アーム83との間隔を広く維持できるので、植付状態においてガタつきがなく安定した植え付けが行なえる。
苗が植付具28に供給される位置、すなわち植付具28が作動する軌跡17の上死点付近にあるときの、揺動駆動カム84が回動ローラー87と接触している位置における揺動駆動カム84の径の変化が小さくなり、また、苗を植え付ける位置、すなわち植付具28が下死点付近にある場合の、揺動駆動カム84が回動ローラー87と接触している位置における揺動駆動カム84の径の変化は大きくなる如く、揺動駆動カム84の形状および揺動駆動カム84が揺動カム駆動軸88に固定される向きが設定されている。
この構成により、植付具28の先端の移動速度を、苗を植え付けるときよりも、苗を供給するときを極めて遅くすることができる。
また、上死点および下死点では、クランクアーム85と連結アーム86が、鉛直方向で直線状に重なる位置となり、かつ、後揺動アーム80、右前揺動アーム81および左前揺動アーム99と平行になる構成としている。従って、苗が植付具28に供給されるとき、すなわち植付具28が上死点付近にあるときと、苗を植え付ける位置、すなわち植付具28が下死点付近にあるときの、クランクアーム85の回転による連結アーム86の上下方向の位置の変化は小さくなる如く、クランクアーム85の向きが設定されている。この構成により、植え付け動作時に、植付具28の先端によって、ループ状の軌跡17を描かせるべく動作させ、上死点付近(苗が供給される位置)における植付具28の移動速度が、下死点(苗が植え付けられる位置)における移動速度よりも遅くなる構成としている。したがって、移植対象物を、より確実に植付具28に供給させることができる。
また、植付具28の先端が移植対象物を植え付ける位置に存在するときでは、クランクアーム85および連結アーム86は、直線状に重なるので、クランクアーム85による上下動と、連結アーム86の傾きによる上下動が一致し、植付具28の動きを速くできる。また、植付具28の先端が移植対象物を植え付ける位置に存在するときでは、クランクアーム85が、後揺動アーム80、右前揺動アーム81および左前揺動アーム99と互いに平行となるので、後揺動アーム80、右前揺動アーム81および左前揺動アーム99の上下動が少なくなり、クランクアーム85および連結アーム86による上下動で、植付具28をより速く移動させることができる。
さらに、植付具28の先端によって描かれる軌跡17が、植え付けるときの前後の幅が最大となる如く、すなわち植付具28の上下動する幅の中心よりも下部で前後の幅が最大となる構成としている。植付具28の先端の上下動する幅の中心位置よりも下方の位置で、静軌跡17の前後幅が最大となるので、移植機走行時の動軌跡は、直線的に上下する軌跡となり、移植対象物をきれいに植え付けることができる。
また、植付装置19の上アーム82、右アーム83および左アーム97からなる平行状のリンク機構を、1つのクランクアーム85により動作させている。一軸のクランクアーム85で駆動するため、伝動系の遊びによる植付不具合を抑制することができる。
また、上記昇降機構29を、揺動駆動カム84によって前後移動させている。揺動駆動カム84を用いる構成なので、植付具28の先端が描く軌跡17の前後幅を自由に設定することができる。
また、揺動駆動カム84に当接する回動ローラー87を、右前揺動アーム81の長手方向の中央位置よりも上前軸90に近い位置、すなわち後揺動アーム80の支点である揺動カム駆動軸88に近い位置に配置しているので、揺動駆動カム84の支点との距離を短くでき、揺動駆動カム84を小さくできる。揺動駆動カム84を小さくできるので、植付装置19の小型化を図ることができる。
また、植付具28の先端が描く静軌跡となる軌跡17は、下死点付近で円形状となっているので、タバコ苗移植機10の走行を加味した動軌跡は、下死点付近では直線的に上下する軌跡となり、苗株等の移植対象物をきれいに植え付けることができる。さらに、植付具28の先端が描く軌跡17を、植え付け深さの範囲で円形状となる如く調整するのが望ましい。植付具28が土中に突入する範囲で円形状の静軌跡とすることにより、植穴を小さくすることができる。
また、植付具28の先端が描く軌跡17を、植え付け深さよりも上方では前後幅が小さくなる形状としたことにより、植付具28が上昇するときの後側への移動量を大きくでき、植付具28の先端が、植え付けた苗株等を引っ掛けない構成にできる。
また、引張バネ167により右前揺動アーム81へ斜め後上方への引き上げ力を与えているため、植付具28が植付位置へ向けて下降するときに、植付具28の自重により植付具28が急激に降下して軌跡17上での植付具28の作動速度が不適正となることを防止できる。また、引張バネ167による前記引き上げ力は、植付具28の自重に抗して下死点から植付具28が上昇することをアシストするので、植付具28を安定して動作させることができる。
また、クランクアーム85を、左側方から見た図4において反時計回りに回動させることにより、植付具28が作動するループ状の軌跡17に対してクランクアーム85が逆方向に回転することになるので、軌跡17の上死点付近における植付具28の移動速度を遅くさせ易く構成できる。上死点付近における植付具28の移動速度を遅くすることで、より確実に苗を植付具28へ供給させることができる。
下死点付近では、後揺動アーム80、右前揺動アーム81および左前揺動アーム99が、後方から前方へ向けて動作するが、クランクアーム85の先端の回動連結軸106は、前方から後方へ向けて回動する。後揺動アーム80、右前揺動アーム81および左前揺動アーム99が、クランクアーム85と対向して動作するため、植付具28の上下動の速度が速くなる構成にでき、植え付けの株間が変化しても機体の走行を加味した土中における植付具28先端の動軌跡の変化は小さい。
また、下死点付近において、クランクアーム85と連結アーム86が鉛直方向または鉛直方向に近い方向で一直線上になるので、クランクアーム85による上下動と連結アーム86の傾きによる上下動が一致するため、植付具28の上昇速度を速くできる。
さらに、下死点付近において、後揺動アーム80、右前揺動アーム81および左前揺動アーム99が、クランクアーム85および連結アーム86と平行になることで、後揺動アーム80、右前揺動アーム81および左前揺動アーム99の上下動が少なくなり、クランクアーム85および連結アーム86による上下動により、植付具28をより速く上昇させることができる。
(別構成例)
次に別構成の植付装置について説明する。
この植付装置60は、その側面図を図7(a)に示すように、上アーム82と右アーム83が構成する平行リンクによる上下動機構29の先端に植付具28を支持するとともに、右アーム83の基部を前後揺動リンク61によって前後に揺動可能に支持し、また、右アーム83の中間部を上下揺動リンク62によって上下に揺動可能に支持する。これら前後揺動リンク61および上下揺動リンク62により、上記植付具28を前後移動させながら上下移動させて側面視でループ状の軌跡で作動させる。
前記揺動駆動カム84に代えて、前後揺動リンク61にシリンダ等の前後揺動駆動機構61aを連結し、上下揺動リンク62にクランク等の上下揺動駆動機構62aを連結し、両揺動駆動機構61a,62aを互いに独立して駆動量及び駆動速度を調節可能に構成することにより、植付株間に対応して植付具28の作動軌跡の前後幅の調節が可能となるので、植付具28が形成する植付穴を適正にでき、植付精度の向上が可能となる。
前後揺動駆動機構61aは、油圧シリンダによって構成することにより、ストロークおよび速度を制御することによって植付具28の植付け軌跡を任意に設定することができる。この油圧シリンダを専用の油圧ポンプによってその回転数を変えることにより、前後揺動の速度を調節することができる。
上記油圧ポンプの動力を走行用の副変速ギヤの出力側から伝動することにより、副変速のギヤチェンジによる走行速に比例し、また、エンジン回転数にも比例する。したがって、植付具28の前後動作速度を車速と揃えることによって畝との相対速度がゼロとなり、安定した植付けが可能となる。
上記油圧シリンダの作動タイミングは、クランクに取付けたカムによって行い、植付具28が下降して畝面に進入する直前から上昇して畝面を離脱するまでの範囲として、その間について、畝面に対して植付具28を略垂直動作することができる。
上記油圧シリンダを単動型として復帰バネを設けることにより、植付具28が畝から出た直後に植付具28を前方に高速復帰させ、植付けた苗との干渉による倒れや引き抜きを回避することができる。また、油圧シリンダの作用点61bを選択可能に構成することにより、分流制御によることなく、簡易な構成で揺動速度の切換えが可能となる。
また、植付具28の引きずりを検出するために、上下動機構29の伸縮を検出するセンサ63を設け、引きずりの検出に応じて植付具28を後方に移動するように前後揺動駆動機構61aを制御することにより、エンジン回転や車速を変えても、植付具28が土中に突入したときの負荷を抑えることが可能となるので、植付具28の引きずりによる植付穴の拡大が抑えられて安定した植付けが可能となる。
この場合において、電動シリンダによって前後揺動駆動機構61aを構成することにより、制御系をシンプルに構成することができ、例えば、センサ部拡大図を図7(b)に示すように、伸縮検出スイッチによるセンサ63を上アーム82に配置することにより、植付具28の引きずりを確実に検出することができる。
電動シリンダの制御は、センサ63の圧縮検知時のみシリンダを押出し、そのほかは縮み側に制御することにより、植付具28が畝から出ると最圧縮まで戻り、連続した植付けが可能となる。また、引張り側にもセンサを設けることにより、植付具28の引きずりおよび押出しを抑えることができ、そのほか、植付具28の開閉時を含め、石等の異物の検出に対応して干渉による植付具28の破損を回避することができる。
次に、空植え作業について、ハンドル16に配置した植付昇降レバー54のポジションガイドの見取図を図8に示すように、植付「入」で油圧「固定」のポジションPにレバーを保持可能に構成することにより、従前の苗空植え作業の専用レバーを設けることなく、植付昇降レバー54に集約することができる。
次に、伝動軸のスライド機構の縦断面図を図9に示すように、主ミッションケース12から走行動力を伝達する六角断面穴を形成したスリーブ軸71と、その走行動力を受けて前輪伝動ケース20側に嵌合伝動する六角断面のスライド軸72とによって駆動輪のトレッド幅を変更可能に構成したスライド式伝動軸ついて、スリーブ軸71とスライド軸72との間に中間スリーブ73と制御ピン74とを設ける。
中間スリーブ73は、スリーブ軸71の軸端に形成したねじ部72aに螺合可能に構成するとともに、スライド軸72に形成した周回溝部72aに嵌合してスラスト位置を規制する。
また、中間スリーブ73の外周には、軸線方向に延びる複数条の回転規制溝73aを形成し、この回転規制溝73aに制御ピン74が係合して中間スリーブ73の回転を規制する制御ピン74を進退可能に支持する。
上記構成のスライド式伝動軸は、制御ピン74が後退位置の場合は、主ミッションケース12から走行動力をスライド軸72に伝達し、また、制御ピン74を進出させて制御ピン74が回転規制溝73aに係合すると、中間スリーブ73の回動が規制されることから、スリーブ軸71の回転とともに中間スリーブ73がねじ部71aを介して軸線方向に移動され、この中間スリーブ73とともに、スライド軸72および前輪伝動ケース20側がスライド移動する。
したがって、機体を駐車して大きな負担を伴う従来のトレッド変更のための手動操作を要することなく、機体走行とエンジン動力とによってトレッド変更と細かい調節が可能となる。
次に、株間が短い場合の苗株の移植については、植付状態の側面図を図10に示すように、植付具28が前後に開く開閉機構を構成して縦開きとすることにより、植付けた苗株Pが倒れ掛けていても、次の植付位置で植付具28が後方に開いて先に植付けた苗Q株に干渉してその姿勢を矯正することができる。
次に、円形構成の供給装置について説明する。
円形構成の供給装置41は、移植機の平面図を図11に示すように、機体後部の歩行操縦用ハンドル16の直前位置に配置し、その下方に設けた2条用の植付装置19に苗株を供給可能に構成する。
供給装置41は、底面図を図12(a)に示すように、苗株を収容する複数の供給カップ55…をターンテーブル42上に円形配置に設け、供給カップ55…のそれぞれの底面を開閉可能にシャッタ43…を設けて収容苗株を排出可能に構成し、これらシャッタ43…を開閉制御するシャッタ規制具44,45を左右の植付条別にターンテーブル42の外周部に上下2段に配置する。
各シャッタ43は、ターンテーブル42に設けた支点43aについて回動可能に軸支するとともに、トルクスプリング43bを設けて閉鎖位置から開放位置まで回動付勢する。また、シャッタ規制具44,45は、周回移動するシャッタ43…の外周部に干渉して閉鎖位置に規制可能に構成し、苗株を投下する角度位置B1,B2に対応して規制解除部44a,45aを形成してシャッタ43…をそれぞれ開放可能に構成する。
上記供給装置41は、シャッタ43…の開閉によって収容苗株を左右の植付具28,28に供給することから、ターンテーブル42への伝動経路に正逆転切替機構を設けてターンテーブル42の回転方向を左右に自在に切換えて2条植えに構成するとともに、機体の中央フレームについて左右対称に機体幅の中央に配置し、複数の収容体55…から左右の植付具28,28に交互に投下するように構成してターンテーブル42を2個送り駆動する。なお、シャッタ43及びシャッタ規制具44,45によるシャッタ開閉機構の構成により、ターンテーブル42の回転方向を左右何れの方向へ切換えてもシャッタ43…を適正に開閉することができる。
そして、ターンテーブル42の回転方向を切換え可能に構成したので、作業者がターンテーブル42の左右何れから苗補給作業をするときでも、作業者側が落下供給位置(前記角度位置B1,B2)に対してターンテーブル42の回転下手側となるようターンテーブル42の回転方向を切換えることにより、作業者は余裕をもって苗補給作業を行え、例えばハウス内等の作業スペースに制限がある圃場でも、作業者は苗補給しやすい側から作業が行える。
1 移植機
16 操縦ハンドル
19 植付装置
28 植付具
29 上下動機構
31 供給装置
50 座席
55 収容体
61 前後揺動リンク
61a 前後揺動駆動機構
62 上下揺動リンク
62a 上下揺動駆動機構
63 検出装置
A 周回経路
B 落下供給位置

Claims (4)

  1. 移植物を収容する複数の収容体(55)を周回経路(A)に沿って周回移動させ、落下供給位置に到達した収容体(55)から下方の植付具(28)へ移植物を落下供給する構成とした供給装置(31)と、上記供給装置(31)の落下供給位置の下方で、上下動機構(29)により植付具(28)を上下動作させながら圃場へ移植物を植付ける植付装置(19)と、を備える移植機において、
    上記供給装置(31)の後方に、作業者が前向きで着座する座席(50)を設け、上記座席(50)の後方で且つ機体後端部に、歩行操縦用の操縦ハンドル(16)を設け、上記供給装置(31)は、周回経路(A)を前後方向に長い長円形に構成し、落下供給位置を周回経路(A)の前部に配置したことを特徴とする移植機。
  2. 上記供給装置(31)は、共通の周回経路(A)上に複数の落下供給位置(B)を設けて複数条植付用に構成し、且つ、複数の落下供給位置(B)を周回経路(A)の前部に配置したことを特徴とする請求項1に記載の移植機。
  3. 上記上下動機構(29)は、前後に揺動する前後揺動リンク(61)と、上下に揺動する上下揺動リンク(62)を備え、上記植付具(28)を前後移動させながら上下移動させて側面視でループ状の軌跡で作動させ、上記前後揺動リンク(61)を作動させる前後揺動駆動機構(61a)と、上記上下揺動リンク(62)を作動させる上下揺動駆動機構(62a)とを設け、両揺動駆動機構(61a、62a)を互いに独立して駆動量及び駆動速度を変更可能に構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移植機。
  4. 上記植付具(28)に前後方向の負荷検出用の検出装置(63)を設け、この検出装置による検出負荷に応じて上記前後揺動駆動機構(61a)を駆動制御することを特徴とする請求項3記載の移植機。

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