JPH0547319Y2 - - Google Patents

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JPH0547319Y2
JPH0547319Y2 JP17857387U JP17857387U JPH0547319Y2 JP H0547319 Y2 JPH0547319 Y2 JP H0547319Y2 JP 17857387 U JP17857387 U JP 17857387U JP 17857387 U JP17857387 U JP 17857387U JP H0547319 Y2 JPH0547319 Y2 JP H0547319Y2
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Japan
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ratchet
ratchet wheels
overrun prevention
wheels
overrun
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は支持体上において移動体を往復動さ
せるための移動体駆動装置に係り、特にその移動
体のオーバーランを防止する装置を備えた移動体
駆動装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種の装置としては、例えば移動体の
移動方向に応じて、互いに異なる方向へ回転され
る一対のラチエツトホイルを移動体上に設けると
共に、その一対のラチエツトホイルに対して接近
離隔可能な駆動部材上に、オーバーラン防止突起
を有する一対のラチエツトを作用位置と不作用位
置とに切替え配置可能に設け、一方のラチエツト
が一方のラチエツトホイルに係合する作用位置に
配置されると共に、他方のラチエツトが他方のラ
チエツトホイルから離脱する不作用位置に配置さ
れた状態で、前記駆動部材をラチエツトホイルに
向かつて接近移動させることにより、一方のラチ
エツトホイルが所定方向へ回転され、その回転に
基づいて移動体が所定方向へ移動されると共に、
そのラチエツトに設けたオーバーラン防止突起が
一方のラチエツトホイルに係合されて、ラチエツ
トホイルひいては移動体のオーバーランを防止す
るようにしたものがある。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、上記の従来装置では、オーバーラン
防止突起が可動のラチエツトに設けられているた
め、ラチエツトホイルに対する前記突起の係合位
置が移動体の慣性の影響を受けてずれたり、両者
の係合が外れたりするおそれがあり、その場合に
は移動体のオーバーランを防止できなくなるとい
う問題があつた。
(考案の目的) この考案は上記の問題点を解消するためになさ
れたものであつて、その目的は簡単な構成によ
り、各ラチエツトホイルの一歯ピツチ分の回転完
了直前においてそのオーバーランを確実に防止で
きるオーバーラン防止装置を備えた移動体駆動装
置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、この考案では、
支持体に移動可能に載置された移動体を間欠的に
往復動させるために、移動体上にて一軸線の周り
で互いに異なる方向へ回転されると共に外周に複
数の歯を備えた一対のラチエツトホイルと、前記
移動体上にて両ラチエツトホイルに対し接近離隔
可能に配設された駆動部材と、その駆動部材上に
配設され、いずれか一方のラチエツトホイルに互
いに異なる方向から係合し得る作用位置と係合し
ない不作用位置とにそれぞれ切替え配置可能に設
けられると共に、前記駆動部材が前記両ラチエツ
トホイルに向かつて接近移動される時、作用位置
側のものが対応するラチエツトホイルに係合して
そのラチエツトホイルを一歯ピツチ分だけ回転さ
せる一対のラチエツトと、前記駆動部材上におい
て両ラチエツトの中間に配設され、前記駆動部材
の前記接近移動に伴い前記ラチエツトホイルが一
歯ピツチ分だけ回転される時、その回転完了直前
においてラチエツトホイルの歯先よりも内側へ侵
入するオーバーラン防止部材とを設けている。
(作用) 従つて、この考案によれば、駆動部材がラチエ
ツトホイルに向かつて接近移動されると、作用位
置側のラチエツトが対応するラチエツトホイルに
係合してそのラチエツトホイルを一歯ピツチ分だ
け回転させ、このラチエツトホイルの回転に基づ
いて移動体が間欠的に往動又は復動される。そし
て、前記ラチエツトホイルの一歯ピツチ分の回転
完了直前には駆動部材上のオーバーラン防止部材
がラチエツトホイルの歯先よりも内側へ侵入し、
ラチエツトホイルのオーバーランを防止する。
(実施例) 以下、この考案を編機のキヤリジを駆動する装
置に具体化した一実施例を図面に従つて詳細に説
明する。第4図に示すように、支持体としての針
床1には多数の編針2が前後動可能に列設される
と共に、長手方向に延びる案内レール3及び編針
列設ピツチと同一ピツチの多数の歯を有するラツ
ク4が並設されている。針床1上には移動体とし
てのキヤリジ5が前記案内レール3に沿つて往復
動可能に載置されている。キヤリジ5には回転体
6が支軸7により回転可能に支持され、その下部
外周には前記ラツク4に噛み合うピニオン8が一
体に形成されている。そして、回転体6の回転に
伴い、ピニオン8とラツク4との噛合いを介して
キヤリジ5が編針列設ピツチ毎に間欠的に往復動
されるようになつている。
前記回転体6の上部外周には第7図にも示すよ
うに互いに反対方向を向く歯を備えた一対のラチ
エツトホイル9,10が一体形成されている。第
1図乃至第4図に示すように、各ラチエツトホイ
ル9,10の前方において前記キヤリジ5上には
板状の駆動部材11が各ラチエツトホイル9,1
0の中心に対して接近離隔し得るように前後動可
能に配設され、その後端部上面には左右一対のラ
チエツト12,13がその基端にて回動可能に装
着されている。各ラチエツト12,13の中間部
には前記各ラチエツトホイル9,10の各歯の起
立壁部9a,10aに係脱可能な係合部14,1
5が形成され、各係合部14,15が各ラチエツ
トホイル9,10に係合する作用位置と、各ラチ
エツトホイル9,10から離脱する不作用位置と
の間で各ラチエツト12,13が回動される。各
ラチエツト12,13の基端部にはばね16,1
7が巻回され、各ばね16,17により、各ラチ
エツト12,13が作用位置側へ回動付勢されて
いる。
第4図に示すように、前記キヤリジ5上には上
下一対のカム輪18,19が一体回転可能に支持
され、両カム輪18,19の上下両面には編成動
作に際して前記編針2を前後動させるためのカム
溝(図示略)や前記駆動部材11を前後動させる
ための送り用カム溝20が形成されている。この
送り用カム溝20は等半径部20aと、それに連
続する山形カム部20bとを備え、又、前記駆動
部材11の前端上面には前記送り用カム溝20に
係合する追従子21が突設されている。そして、
両カム輪18,19がキヤリジ5上の駆動モータ
(図示略)によつて回転されることにより、前記
送り用カム溝20と追従子21との係合を介し
て、駆動部材11が前後に往復動され、その駆動
部材11が第2図に示すようにラチエツトホイル
9,10から離間した位置から第1図に示すよう
に接近する位置まで往動される時には、作用位置
に予め配置されたいずれか一方のラチエツト1
2,13によつてそのラチエツト12,13に対
応するラチエツトホイル9,10及びピニオン8
が一体に第1図の反時計方向又は同図の時計方向
へ一歯ピツチ分だけ回転されるようになつてい
る。
第4図乃至第6図に示すように、前記回転体6
の後部上方に位置する支持ブラケツト22上には
切替え部材23が左右に往復動可能に配設されて
いる。前記切替え部材23には左右一対の案内溝
24が形成されると共に、前記支持ブラケツト2
2には前記各案内溝24にそれぞれ係合する一対
の案内ピン25が突設されている。又、前記切替
え部材23の左側前縁にはラツク部26が形成さ
れると共に、前記支持ブラケツト22には前記ラ
ツク部26に噛み合うピニオン27を備えたステ
ツプモータ28が配設され、そのステツプモータ
28の回転に伴い、ピニオン27とラツク部26
との噛合いを介し、前記案内溝24に沿つて前記
切替え部材23が往復動されるようになつてい
る。
前記切替え部材23のほぼ中央には溝状をなす
一対の切替えカム29,30が左右に所定間隔を
おいて形成されている。右側切替えカム29の右
端には右側のラチエツト12を作用位置に保持す
るための第一保持部29aが形成されると共に、
左側部には前記ラチエツト12を不作用位置に保
持するために、前記第一保持部29aから後方へ
所定量離間した位置にあつて、切替え部材23の
移動方向に沿つて延びる第二保持部29bが形成
され、両者29a,29bが斜状カム部29cに
よつて連結されている。又、左側切替えカム30
の左端部には左側のラチエツト13を作用位置に
保持するための第一保持部30aが形成されると
共に、右側部には前記ラチエツト13を不作用位
置に保持するために、前記第一保持部30aから
前方へ所定量離間した位置にあつて、切替え部材
23の移動方向に沿つて延びる第二保持部30b
が形成され、両者30a,30bが斜状カム部3
0cによつて連結されている。
前記各切替えカム29と前記各ラチエツト1
2,13の間に位置するように、支持ブラケツト
22の下面には二腕レバー状をなす一対の伝達部
材31,32がその中間部にてそれぞれ回動可能
に支持され、その一端において上方へ向かつて突
設された追従子33,34が前記各切替えカム2
9,30にそれぞれ係合されている。
そして、切替え部材23が第1図に示す左方の
移動端位置に配置された時には、右側切替えカム
29の第一保持部29aと右側伝達部材31の追
従子33との係合により、右側伝達部材31が作
用位置に切替えられ、かつ左側切替えカム30の
第二保持部30bの右端と左側伝達部材32の追
従子34との係合によつて左側伝達部材32が不
作用位置に切替えられる。又、切替え部材23が
第3図に示す右方の移動端位置に配置された時に
は、右側切替えカム29の第二保持部29bの左
端と右側伝達部材31の追従子33との係合によ
り、右側伝達部材31が不作用位置に切替えら
れ、かつ左側切替えカム30の第一保持部30a
と左側伝達部材32の追従子34との係合によつ
て左側伝達部材32が作用位置に切替えられる。
更に、切替え部材23が第2図に示す中間位置に
配置された時には、各切替えカム29,30の第
二保持部29b,30bの右端及び左端と各追従
子33,34との係合により、両伝達部材31,
32が不作用位置に配置される。
各伝達部材31,32の他端には下方へ突出す
る連繋ピン35,36が設けられると共に、前記
各ラチエツト12,13には後方へ延出する係合
片37,38が形成され、前記各ばね16,17
の付勢力によつて各係合片37,38が各連繋ピ
ン35,36に外方から係合されている。そし
て、その係合に基づき、各ラチエツト12,13
が前記各伝達部材31,32の配置位置に応じて
作用位置と不作用位置とに切替えられる。
前記駆動部材11の後端上面には第7図に示す
オーバーラン防止部材39が固着されると共に、
駆動部材11の下方においてキヤリジ5には駆動
部材11の移動方向に沿つて延びる案内溝42が
設けられ、前記オーバーラン防止部材39の下面
にはこの案内溝42に沿つて移動可能な案内ピン
43が突設されている。前記オーバーラン防止部
材39の後面には、前記各ラチエツトホイル9,
10に各別に係合可能な尖頭状をなす一対のオー
バーラン防止突起40,41が一体に突設されて
いる。各オーバーラン防止突起40,41の先端
部は各ラチエツトホイル9,10の回転方向に沿
つて僅かに齟齬するように、前記ラチエツトホイ
ル9,10の中心とカム輪18,19の中心とを
結ぶ線分Lの両側に配置されている。
そして、上方のラチエツトホイル9が第1図及
び第7図の反時計方向へ一歯ピツチ分だけ回転さ
れる時、その回転完了直前、即ち、1/2ピツチ分
以上回転された後において上方のオーバーラン防
止突起40が前記ラチエツトホイル9の歯先より
も内側へ侵入して所定の歯の傾斜面9bに係合す
ることにより、ラチエツトホイル9のオーバーラ
ンを防止すると共に、下方のラチエツトホイル1
0が第1図及び第7図の時計方向へ一歯ピツチ分
だけ回転される時、その回転完了直前において下
方のオーバーラン防止突起41が下方のラチエツ
トホイル10の歯先よりも内側へ侵入して所定の
歯の傾斜面10bに係合することにより、ラチエ
ツトホイル10のオーバーランを防止するように
なつている。
次に、この実施例における編機の作用を説明す
る。第1図は切替え部材23が左方の移動端位置
に配置されると共に、駆動部材11の追従子21
が送り用カム溝20の等半径部20aに係合され
た状態を示すものである。この状態で所定の編成
動作を行うために、キヤリジ5上の両カム輪1
8,19が第1図の時計方向へ一回転されると、
その回転前半においては、送り用カム溝20の等
半径部20aと追従子21との係合に基づいて、
駆動部材11が第1図に示すようにラチエツトホ
イル9,10に接近した位置に保持され、回転後
半においては、送り用カム溝20の山形カム部2
0bと前記追従子21との係合によつて前記駆動
部材11が第1図に示す接近位置と第2,3図に
示す離間位置との間で往復動される。
即ち、前記切替え部材23が第1図に示す位置
に配置され、かつ、右側ラチエツト12が作用位
置、左側ラチエツト13が不作用位置に配置され
た状態で、前記駆動部材11が接近位置から離間
位置へ移動されると、各ラチエツト12,13が
その係合片37,38と各伝達部材31,32の
連繋ピン35,36との係合を保つた状態で、各
連繋ピン35,36に沿つて移動される。そのた
め、各ラチエツト12,13は前記の切替え位置
に保持される。
その後、駆動部材11が離間位置から接近位置
へ移動されると、右側ラチエツト12の係合部1
4が上方のラチエツトホイル9の歯の起立壁部9
aに係合され、その係合によつて上方のラチエツ
トホイル9がピニオン8と共に第1図の反時計方
向へ一歯ピツチ分だけ回転される。このピニオン
8の回転に基づき、キヤリジ5が編針列設ピツチ
分だけ左方へ移動される。そして、前記上方のラ
チエツトホイル9の一歯ピツチ分の回転完了直前
には、オーバーラン防止部材39の上方のオーバ
ーラン防止突起40が所定の歯の傾斜面9bに係
合され、上方のラチエツトホイル9のオーバーラ
ン及びキヤリジ5のオーバーランが防止される。
又、上記の動作の繰り返しによつてキヤリジ5が
左方へ間欠移動される。
一方、キヤリジ5の移動方向の切替えを行う場
合には、駆動部材11がラチエツトホイル9,1
0に接近した位置から離間する位置まで移動され
る間に、ステツプモータ28によつてピニオン2
7が所定角度だけ回転される。前記ピニオン27
の回転に伴い、そのピニオン27とラツク部26
との噛合いにより切替え部材23が例えば第2図
に示す中間位置まで右方移動されると、右側伝達
部材31の追従子33が右側切替えカム29の第
一保持部29aから離脱してカム部29cに沿つ
て移動された後に第二保持部29bの右端に係合
され、それに伴つて右側伝達部材31が第1図に
示す作用位置から反時計方向へ回動されて、第2
図に示す不作用位置に配置される。一方、左側伝
達部材32の追従子34は左側切替えカム30の
第二保持部30bに沿つてその右端から左端まで
相対移動されるのみであるため、左側伝達部材3
2が回動されることはない。従つて、各伝達部材
31,32の各連繋ピン35,36と各係合片3
7,38との係合を介し、各ラチエツト12,1
3が不作用位置に配置される。
引き続く両カム輪18,19の回転に基づき、
駆動部材11は送り用カム溝20の山形カム部2
0bの作用によつて第1図に示す接近位置まで移
動される。しかしながら、この場合、前記両ラチ
エツト12,13は不作用位置に配置されている
ため、ラチエツトホイル9,10に係合すること
はなく、よつて回転体6が停止された状態、即ち
キヤリジ5の移動が停止された状態に保持され
る。
一方、前記駆動部材11が第1図に示す接近位
置から第2図に示す離間位置まで復動される間
に、前記ステツプモータ28の回転によつて切替
え部材23が第2図に示す中間位置から第3図に
示す右方の移動端位置まで移動された場合、左側
伝達部材32の追従子34が左側切替えカム30
の第二保持部30bから離脱してカム部30cに
沿つて移動された後に第一保持部29aに係合さ
れ、それに伴つて左側伝達部材32が第2図に示
す不作用位置から反時計方向へ回動されて、第3
図に示す作用位置に配置される。又、右側伝達部
材31の追従子33は右側切替えカム29の第二
保持部29bに沿つてその右側から左端まで相対
移動されるのみであるため、右側伝達部材31が
回動されることはない。従つて、各伝達部材3
1,32の各連繋ピン35,36と各係合片3
7,38との係合を介し、右側ラチエツト12が
不作用位置に、左側ラチエツト13が作用位置に
それぞれ配置される。
引き続く両カム輪18,19の回転に基づき、
駆動部材11が送り用カム溝20の山形カム部2
0bの作用によつて接近位置まで移動される。こ
の駆動部材11の移動に伴い、左側ラチエツト1
3の係合部15が下方のラチエツトホイル10の
所定の歯の起立壁部10aに係合し、その係合に
よつて下方のラチエツトホイル10がピニオン8
と一体に一歯ピツチ分だけ第3図の時計方向へ回
転される。このピニオン8の回転により、キヤリ
ジ5が右方へ編針一列設ピツチ分だけ移動され
る。
又、下方のラチエツトホイル10がその一歯ピ
ツチ分だけ回転される時、その回転完了の直前
に、駆動部材11上におけるオーバーラン防止部
材39の下方のオーバーラン防止突起41が所定
の歯の傾斜面10bに係合され、下方のラチエツ
トホイル10のオーバーランが防止される。従つ
て、キヤリジ5のオーバーランも防止される。そ
して、上記の動作を繰り返すことにより、キヤリ
ジ5が右方へ間欠的に移動される。
他方、前記駆動部材11が接近位置から離間位
置まで移動される間に、切替え部材23が第3図
に示す右方の移動端位置から第1図に示す左方の
移動端位置まで左方移動された場合、左側伝達部
材32が左側切替えカム30のカム部30cによ
つて第3図の時計方向へ回動され、それによつて
左側ラチエツト13が作用位置から不作用位置へ
切替えられる。この左側ラチエツト13の切替え
動作中においては、右側伝達部材31の追従子3
3が右側切替えカム29の第二保持部29bに沿
つて相対移動されるのみであるため、右側ラチエ
ツト12は不作用位置に保持される。
引き続く切替え部材23の左方移動に伴い、右
側伝達部材31が右側切替えカム29のカム部2
9cによつて第3図の時計方向へ回動され、それ
によつて右側ラチエツト12が不作用位置から作
用位置へ切替えられる。又、左側ラチエツト13
は左側伝達部材32の追従子34と左側切替えカ
ム30の第二保持部30bとの係合に基づいて切
替え後の不作用位置に保持される。その後、前述
したように、駆動部材11の往復動に伴つて前記
右側ラチエツト12により上方のラチエツトホイ
ル9が回転され、キヤリジ5が左方移動される。
上記のようにこの実施例では、各ラチエツトホ
イル9,10が一歯ピツチ分だけ所定方向へ回転
される時、オーバーラン防止部材39のオーバー
ラン防止突起40,41がそれぞれ各ラチエツト
ホイル9,10の所定の歯の傾斜面9b,10b
に係合されるので、キヤリジ5の慣性によるオー
バーランを確実に防止することができ、キヤリジ
5の間欠移動を確実に行うことができる。又、前
記オーバーラン防止部材39は駆動部材11上に
固定的に設けられているため、ラチエツトホイル
9,10との係合位置を常に一定に保つて、オー
バーラン防止動作を確実に行うことができる。
更に、ラチエツトホイル9,10の一歯ピツチ
分の回転完了直前にオーバーラン防止突起40,
41が歯に係合され、かつ、各オーバーラン防止
突起40,41が線分Lよりも各ラチエツトホイ
ル防止9,10の回転方向の後方側にそれぞれ齟
齬されているので、その突起40,41によりラ
チエツトホイル9,10の回転が誤つて阻害され
ることはない。
尚、この考案は前記実施例に限定されるもので
はなく、編機以外の移動体駆動装置に具体化する
ことも可能である。
(考案の効果) 以上詳述したように、この考案は簡単な構成に
より、各ラチエツトホイルの一歯ピツチ分の回転
完了直前においてそのオーバーランを確実に防止
できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を具体化した編機の要部を示
す平面図、第2図及び第3図は作動状態を示す平
面図、第4図は編機の断面図、第5図はラチエツ
ト等を示す部分拡大断面図、第6図は切替え部材
等を示す部分拡大断面図、第7図はラチエツトホ
イル及びオーバーラン防止部材を示す部分分解斜
視図である。 1……支持体としての針床、5……移動体とし
てのキヤリジ、9,10……ラチエツトホイル、
11……駆動部材、12,13……ラチエツト、
39……オーバーラン防止部材、40,41……
オーバーラン防止突起。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 支持体1に移動可能に載置された移動体5を
    間欠的に往復動させるために、移動体5上にて
    一軸線の周りで互いに異なる方向へ回動される
    と共に外周に複数の歯を備えた一対のラチエツ
    トホイル9,10と、 前記移動体5上にて両ラチエツトホイル9,
    10に対し接近離隔可能に配設された駆動部材
    11と、 その駆動部材11上に配設され、いずれか一
    方のラチエツトホイル9,10に互いに異なる
    方向から係合し得る作用位置と係合しない不作
    用位置とにそれぞれ切替え配置可能に設けられ
    ると共に、前記駆動部材11が前記両ラチエツ
    トホイル9,10に向かつて接近移動される
    時、作用位置側のものが対応するラチエツトホ
    イル9,10に係合してそのラチエツトホイル
    9,10を一歯ピツチ分だけ回転させる一対の
    ラチエツト12,13と、 前記駆動部材11上において両ラチエツト1
    2,13の中間に配設され、前記駆動部材11
    の前記接近移動に伴い前記ラチエツトホイル
    9,10が一歯ピツチ分だけ回転される時、そ
    の回転完了直前においてラチエツトホイル9,
    10の歯先よりも内側へ侵入するオーバーラン
    防止部材39と を設けたことを特徴とするオーバーラン防止装
    置を備えた移動体駆動装置。 2 前記オーバーラン防止部材39に、前記各ラ
    チエツトホイル9,10に各別に対応する尖頭
    状の一対のオーバーラン防止突起40,41を
    形成し、その各オーバーラン防止突起40,4
    1の先端部をラチエツトホイル9,10の回転
    方向に僅か齟齬させたことを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項に記載のオーバーラン
    防止装置を備えた移動体駆動装置。
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