JP4104197B2 - 仮設トイレ用配管構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、地震等の災害が発生したときに避難場所となる区域に予め設置されることによって、災害が発生した際に便器が据え付けられることにより仮設トイレとされる仮設トイレ用配管構造及び組立式貯水タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
地震等の災害が発生すると、多数の人々が避難場所に避難して生活する必要が生じることがある。このような場合、災害によって給水設備が破損したような場合には、水洗トイレ内の汚物を、洗浄水とともに下水道に流すことができなくなる。このために、多量に発生する汚物は、焼却設備等に輸送して処理しなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、地震等の災害によっては、交通渋滞等が発生し、多量に発生する汚物を、頻繁に焼却設備に輸送することができないという問題がある。このために、汚物がトイレに堆積して、トイレが使用不能になったり、また、衛生上も問題がある。
【0004】
本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的は、地震等の災害が発生した場合に、汚物を確実に下水道に流すことができる仮設トイレ用配管構造及びその排水管に水を供給するのに適した組立式貯水タンクを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の仮設トイレ用配管構造は、横方向に沿って地中に埋設された排水管と、排水管の上部に、軸方向に適当な間隔をあけてそれぞれの下端部が接続されるように、それぞれが縦方向に沿って配置されており、地表に据え付けられる便器と連結され得るように、上端面がそれぞれ地表に開口している複数の縦管と、前記排水管の一方の端部が接続されたマンホールと、このマンホールと既設の下水管とを連結する流出管と、前記排水管の内部に流体が貯留されるように排水管の端部を開閉し得るように配置されており、排水管の端部を開放されることによって排水管内の流体をマンホール内に流出させるようになった貯水ゲートと、を具備することを特徴とする。
【0006】
前記排水管には、いずれかの縦管を通して水が貯留される。
前記排水管は、マンホールの周面を貫通する円筒状の継手本体を有するマンホール継手によってマンホールに接続されており、この継手本体のマンホール内に位置する端部に貯水ゲートが設けられている。
【0007】
前記貯水ゲートは、前記排水管に貯留された流体が所定の水位以上になると、マンホール内にオーバーフローするようになっている。
【0008】
本発明の仮設トイレ用配管には、前記排水管に水を供給する組立式貯水タンクが設けられているのが好ましい。
【0009】
本発明の貯水タンクは、貯水された水を排水管に供給するための貯水タンクであって、水を貯水する貯水袋と、貯水袋を収納する筐体とからなり、該筐体が、多角形状の底板と、蝶番構造によってそれぞれ回動可能に接合され得る複数の側壁板とからなり、底板と側壁板とが着脱自在に係止されていることを特徴とする。
【0010】
上記貯水袋の材質は特に限定されないが、コンパクト収納時に収納できるように、軟質の熱可塑性樹脂のものが好ましい(例えば、ダイニック社製;商品名「ESターポリンシート#85」)。
【0011】
上記筐体の材質は特に限定されず、貯水袋中に貯水された水によって破損、変形されない程度の強度があるものであれば特に限定されないが、軽量で且つ機械的強度の高いFRP製のものが好ましい。
【0012】
本発明の貯水タンクは、本発明の仮設トイレ用配管に好適に使用される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の仮設トイレ用配管構造の実施の形態の一例を示す構成図である。この仮設トイレ用配管構造は、地震等の災害が発生した際の特定避難地と指定された学校等の避難区域の地中、特に、生活用水を確保しやすい学校施設内のプール近傍の地中に予め埋設される。本発明の仮設トイレ用配管構造は、マンホール10に一方の端部が接続されて、水平に対して所定の勾配を有する傾斜状態で横方向に沿って地中に埋設された排水管20と、この排水管20の軸方向に適当な間隔をあけてそれぞれの下端部が接続されるように、それぞれが縦方向に沿って地中に埋設された複数の縦管30とを有している。
【0015】
排水管20は、例えば、上部周面の曲率半径が下部周面の曲率半径よりも大きくなった断面卵形状の合成樹脂管によって構成された排水本管21を有している。排水本管21の一方の端部は、マンホール10の下部周面に取り付けられたマンホール継手11によって、マンホール10に接続されている。マンホール10には、排水本管21が接続された周面に対向した周面の下部に、既設の下水管に接続された流出管12が接続されている。
【0016】
マンホール10の遠方側に位置する排水本管21の他方の端部には、受け口21aが設けられており、この受け口21aに、排水本管21と同様の断面卵形状になった合成樹脂製の接続管22が接続されている。接続管22における排水本管21と接続された端部とは反板側の端面は、閉塞されている。
【0017】
排水管20における排水本管21のマンホール10に近接した端部には、貯水ゲート25が設けられている。この貯水ゲート25は、排水本管21の内径の半分程度の上下方向長さの平板状に構成されたゲート本体25aを有しており、このゲート本体25aが排水本管21の内部を上下方向にスライドし得るように配置されている。ゲート本体25aの上部には、垂直に配置された操作ロッド25bの下端部が接続されており、この操作ロッド25bの上端部は、排水本管21の上部周面を貫通して地表から上方に延出している。そして、地表から延出した操作ロッド25bの上部にはハンドル25cが設けられており、このハンドル25cを回転操作することによって、または上下方向にスライド操作することによって、ゲート本体25aが上下方向にスライドされるようになっている。
【0018】
ゲート本体25aは、最も下方にスライドした状態では、排水本管21の下部を閉塞しているが、排水本管21の上部には空間が形成されている。そして、操作ロッド25bの操作によって、ゲート本体25aが上方にスライドされると、排水本管21の下部が開放される。
【0019】
排水本管21の上部周面には、軸方向に適当な間隔をあけて、5本の管継手23が、それぞれ、排水本管21の内部と連通した状態で設けられており、各管継手23に、垂直状態に配置された5本の縦管30における立ち上がり本管31の下端部が、例えば、90度にわたって回動可能な状態でそれぞれ接続されている。また、排水管20に接続された接続管22の上部周面にも、管継手24が接続管22の内部と連通した状態で設けられており、この管継手24にも、垂直状態に配置された1本の縦管30における立ち上がり本管31の下端部が、90度にわたって回動可能な状態で接続されている。
【0020】
各立ち上がり本管31の上端面は、それぞれ、地表から若干下方に位置しており、各立ち上がり管31の上端部には、円筒状の絞り管32がそれぞれ取り付けられている。各絞り管32は、それぞれの上端部が、各立ち上がり本管31の口径よりも小さくなっており、各絞り管32の上端面が、それぞれ地表に開口した状態になっている。各立ち上がり本管31に取り付けられた絞り管32には、円筒状に構成された鋼製の支持部材33が嵌合状態になるように地中に埋設されている。各支持部材33の下端部には、外方に広がったフランジ33aが設けられている。各支持部材33の上端面は、それぞれ地表に開口した状態になっており、その開口した上端面が、鋼製の蓋体34によって、それぞれ着脱可能に覆われている。従って、各蓋体34を取り除いて各支持部材33の上端面を開放することによって、各絞り管32の上端面が地表に開口された状態になる。
【0021】
このような構成の仮設トイレ用配管は、地震等の災害が発生した際に、各縦管30の上端部に嵌合された支持部材33の上端面を覆う蓋体34がそれぞれ取り外されて、各縦管30の上端部に設けられたそれぞれの絞り管32の上端面が地表に開口された状態とする。そして、排水管20における排水本管21に接続された5本の縦管30の地表に開口した上端面に対向するように、地表に5つの洋式便器41がそれぞれ据え付けられる。各洋式便器41は、地中に埋設された円筒状の支持部材33上に配置されて、地表にアンカー材43によって固定された平板状の固定部材42によって、それぞれ地表に据え付けられる。そして、各洋式便器41毎に個室44aが形成されるように仮設小屋44が地表に設置される。
【0022】
他方、排水管20におけるマンホール10の遠方側に位置する接続管22に接続された縦管30の近傍の地表には、例えば1000リットルの貯水量を有する貯水タンク45が設置され、この貯水タンク45内に、プール等に予め貯水された水が、手動操作ポンプによって、あるいはエンジンポンプによって供給される。そして、その縦管30における地表に開口した絞り管32の上端面には、貯水タンク45内の水が、注水口45aから供給される。この場合、排水管20における排水本管21のマンホール10近傍に設けられた貯水ゲート25のゲート本体25aは、下方にスライドされて、排水本管21の下部がゲート本体25aにて遮蔽された状態になっている。従って、貯水タンク45からの排水本管21内に供給される水は、排水本管21におけるゲート本体25aの上端面まで貯留され、余剰の水が、ゲート本体25aの上端面をオーバーフローしてマンホール10内に流入する。
【0023】
このような状態になると、各洋式便器41は使用可能になり、各洋式便器41内に投入された汚物は、各絞り管32および立ち上がり本管31を通って、適当な勾配で傾斜した排水本管21内に落下し、排水本管21内に貯留された水内に投入される。そして、排水本管21内の水とともに貯留される。この場合、排水本管21は、水平に対して適当な勾配を有しているために、排水本管21内に貯留される汚物は水とともにマンホール10側に流れる。そして、貯水ゲート25におけるゲート本体25aの上端面からオーバーフローして、マンホール10内に流入する。従って、排水本管21内には、常時、ゲート本体25aの上端面のレベルに、汚物が水とともに貯留される。
【0024】
このようにして、排水本管21内には、所定の水位になった水とともに汚物が貯留されるが、1日に1〜2回程度、適当な時間間隔をあけて、貯水ゲート25の操作ハンドル25cが操作されて、ゲート本体25aが上方にスライドされる。これにより、排水本管21における下部が開放された状態になり、排水本管21内に貯留された汚物および水の流体はマンホール10内に流入する。排水本管21は、適当な勾配で傾斜しているために、排水本管21内の汚物は、水とともにマンホール10内に円滑に流入し、排水本管21内にて滞留するおそれがない。マンホール10内に流入した汚物は、水とともに流出管12内に流入して、既設の下水管内へ流出される。
【0025】
本実施の形態の仮設トイレ用配管構造では、各縦管30の各立ち上がり管31が、排水本管21の上部周面に設けられた管継手23によって90度にわたって回動し得るようになっているために、地震等によって破損するおそれがない。
【0026】
なお、排水本管21の口径および長さ、縦管30の本数、貯水タンク45の容量等は、本発明の仮設トイレ用配管構造が設置される避難場所に避難する予定になっている人の数に基づいて、適宜設定される。
【0027】
図2は、本発明の仮設トイレ用配管構造の実施の形態の他の例を示す構成図である。この仮設トイレ用配管構造では、マンホール10に接続された排水管50は、例えば、それぞれの長さが1200mmになった6本の排水本管51を連続的に接続して構成されている。各排水本管51は、例えば、一方の端部に受け口51aがそれぞれ設けられた呼び径450mmの塩化ビニル管によってそれぞれ構成されており、全ての排水本管51が、受け口51aを同方向に配置した状態で、直線状に連結されている。マンホール10に近接して配置された排水本管51は、マンホール10の周面に設けられたマンホール継手70によって、マンホール10の内部に連通した状態で水平に接続されている。このマンホール10に接続された水平な排水本管51の受け口51aには、他の排水本管51が、例えば、26.2‰の勾配で、マンホール10の遠方側の端部が上側に位置するように傾斜した状態で接続されている。そして、傾斜した排水本管51の受け口51aに、さらに他の排水本管51が、同様の傾斜状態になるように同心状態で接続され、同様にして他の3本の排水本管51が連続的に接続されている。従って、マンホール10に接続された水平な排水本管51に、それぞれ同様の傾斜状態になった4本の排水本管51が連続して同心状態で接続されている。
【0028】
マンホール10に対して最も遠方側に位置する排水本管51は、所定の勾配で傾斜した隣接する排水本管51よりも小さな17.5‰の勾配で傾斜した状態で接続されている。
【0029】
各排水本管51の上部周面には、管継手53がそれぞれ設けられており、各管継手53に、縦管60をそれぞれ構成する下側立ち上がり管61の下端部が、各排水本管51の内部と連通した状態で、90度にわたって回動可能にそれぞれ接続されている。各立ち上がり管61の上端部には、伸縮継手62が接続されており、この伸縮継手62に、上側立ち上がり管63が垂直状態で接続されている。上側立ち上がり管63は、下側立ち上がり管62に対して、伸縮継手62によって上下方向への伸縮可能な状態になっている。
【0030】
上側立ち上がり管63の上端面は、地表よりも若干下方に位置しており、この上側立ち上がり管63の上端部に、円筒状をした鋼製の支持部材64が、それぞれ、地表に埋設した状態で嵌合されている。各上側立ち上がり管63の上端面は、それぞれ、各支持部材64内に位置されており、その上端面が、着脱可能になった内蓋65によってそれぞれ覆われている。各支持部材64の上端面は、それぞれ、地表に開口した状態になっており、地表に開口した各上端面が、着脱可能になつた外蓋66によってそれぞれ覆われている。各支持部材64の下端部には、フランジ部64aが設けられている。
【0031】
図3は、マンホール10の縦断面図である。マンホール10の下部周面には、排水管50における排水本管51が接続されるマンホール継手70が取り付けられている。図4は、そのマンホール10に取り付けられたマンホール継手70の一部破断平面図である。このマンホール継手70は、マンホール10の周面に設けられた貫通孔を貫通する円筒状の継手本体71と、マンホール10の外周面に沿って湾曲した支持板72とを有している。支持板72は、マンホール10の外周面に取り付けられており、その中心部を継手本体71が挿通している。継手本体71における支持板72の外側の端部には、全周にわたって外方に突出する溝部71aが設けられており、この溝部71aの内部に、パッキン73が設けられている。
【0032】
排水本管51は、受け口51aが設けられていない端部が、マンホール継手70における継手本体71内に挿入されて、パッキン73によって、継手本体71に対して水密状態で水平に支持されている。
【0033】
マンホール継手70における継手本体71のマンホール10内に位置する端面は、マンホール10の軸心線上に位置しており、この継手本体71の端部に、貯水ゲート80が設けられている。図5(a)は、図3における矢印Aで示す方向から見た貯水ゲート80の正面図、図5(b)は、貯水ゲート80の側面図、図5(c)は、貯水ゲート80の背面図である。貯水ゲート80は、例えば、一対のステンレス製の山形鋼を突き合わせて構成された枠体81と、この枠体81に対して上下方向へのスライド可能に支持された平板状のゲート本体82とを有している。
【0034】
枠体81は、下端部が下方に突出するように円弧状に湾曲して左右の各側部がそれぞれ垂直になったU字状の一対の縦枠材81aと、これら一対の縦枠材81aの左右の各側部の上端部間に水平に架設された一対の水平枠材81bとを有している。各縦枠材81aは、全周にわたって帯板状のゴム材81cを介在させた状態で、ボルトおよびナットによって構成された複数の締結具81dによって一体的に固定されており、従って、各縦枠材81aの間には、ゴム材81cの厚さに等しい間隔が形成されている。各水平枠材81bは、各縦枠材81aの上端部外側面にそれぞれ取り付けられている。
【0035】
背面側に位置する一方の縦枠材81aには、下端部の円弧状に沿った部分と同心状の円筒形状になった嵌合部84が取り付けられており、この嵌合部84内に、マンホール10の周面に取り付けられたマンホール継手70の継手本体71が嵌入されている。
【0036】
垂直に配置された平板状のゲート本体82は、外周縁部が、枠体81と同様の形状に構成されており、その下端部は、各縦枠材81aと同様に下方に円弧状に突出している。ゲート本体部82は、一対の縦枠材81aの間に上下方向へのスライド可能に挿入されており、また、ゲート本体82の上端部は、各水平枠材81bの上端面よりも上方に突出している。
【0037】
ゲート本体82の上部には、四角形状の開口部82aが設けられている。この開口部82aの下部は、嵌合部84の上部と重なった状態になっており、また、開口部82aの下側側縁は、中心側になるにつれて順次下側になるように谷状に傾斜している。ゲート本体82における上下方向中程の下部には、左右一対のストッパー85が設けられている。各ストッパー85は、ゲート本体82にネジ込まれたボルトによってそれぞれ構成されており、ゲート本体82が上方にスライドした際に、枠体81の水平枠材81bに当接して、ゲート本体82の上方へのスライドが規制されるようになっている。
【0038】
ゲート本体82の上端部には、垂直になった操作ロッド86の下端部が取り付けられている。操作ロッド86は、マンホール10の軸心部に沿って配置されており、その上端部は、マンホール10の上端面に設けられた開口部10a内に位置している。操作ロッド86の上端部には、水平な操作ハンドル87が取り付けられている。マンホール10の上端面に設けられた開口部10aは、着脱可能になった蓋体10bによって閉塞されている。
【0039】
このような構成の仮設トイレ用配管構造も、前記実施の形態と同様に、地震等の災害が発生した際に、各縦管60の上端部を覆う外蓋66がそれぞれ取り除かれるとともに、上側立ち上がり管63の上端面を覆う内蓋65もそれぞれ取り除かれて、例えば、マンホール10の遠方側に配置された排水本管51を除く他の5本の排水本管51に接続された5本の縦管60の地表に開口した上端面に、洋式便器がそれぞれ設置される。そして、各洋式便器を取り囲む個室を有する仮設小屋が設置される。
【0040】
また、マンホール10の最も遠方側に位置する縦管60における上側立ち上がり管63には、貯水タンクから水が供給されるようになっている。この場合、マンホール10内に設けられた貯水ゲート80のゲート本体82は、下方にスライドされており、貯水タンクから縦管60内に供給された水は、排水本管51の内部に貯留される。排水管50における各排水本管51内には、ゲート本体82の上部に設けられた開口部82aの下側側縁部の水位にまで水が貯留される。
【0041】
このような状態になると、各洋式便器は使用可能になり、各洋式便器内に投入された汚物は、各縦管60を通って、排水管50内に落下し、排水管50内にて水とともに貯留される。この場合、排水管50内に貯留される水の水位が、貯水ゲート80に設けられたゲート本体82の開口部82aにおける下側の側縁部よりも高くなると、排水管50内の水は、汚物とともに、開口部82aを通ってマンホール10内にオーバーフローする。従って、排水管50内には、常時、ゲート本体82に設けられた開口部82aの下側の側縁部と同様の水位に水が貯留される。
【0042】
マンホール10内に設けられた貯水ゲート80は、通常、1日に1〜2回程度にわたって操作される。貯水ゲート80を操作する場合には、マンホール10の開口部10aを閉塞する蓋体10bが取り除かれて、開口部10aが開放され、開口部10aの下方に位置する操作ハンドル87が上下方向に操作される。これにより、ゲート本体82が枠体81に対して上方にスライドし、枠体81の下方が開放された状態になり、排水管50内に貯留された水が汚物とともにマンホール10内に流入する。そして、マンホール10内に流入した汚物および水は、マンホール10に接続された流出管12を通って、既設の下水管に排出される。
【0043】
本実施の形態では、貯水ゲート80に設けられたゲート本体82の開口部82aにおける下側側縁のレベルは、マンホール10に水平に接続された排水本管51の内径の80%の水位になるように設定されており、また、マンホール10の遠方側に位置する排水本管51内に貯留される水の水位が、その排水管51の内径の50%になるように、各排水本管51の勾配が設定されている。その結果、排水本管51内に投下される汚物によって排水管50の内部が詰まるおそれがなく、しかも、貯水ゲート80におけるゲート本体82を開放することによって、排水管50内の汚物を水とともにマンホール10内に円滑に流下させることができる。
【0044】
また、本実施の形態の仮設トイレ用配管構造では、縦管60の各下側立ち上がり管61が、排水本管51の上部周面に設けられた管継手53によって90度にわたって回動し得るようになるとともに、伸縮継手62によって、下側立ち上がり管61および上側立ち上がり管63が、上下方向に伸縮し得るようになっているために、地震等によって破損するおそれがない。
【0045】
なお、貯水ゲートのゲート本体は、上下方向にスライドすることによって、排水管の端部を開閉させる構成に限らず、例えば、横方向へスライドすることによって、あるいは上下方向に回動されることによって、排水管の端部を開閉させるようになっていてもよい。ゲート本体は、操作ロッドを直接、上下方向にスライドさせる構成に限らず、ハンドルの回転力によって操作ロッドを上下方向にスライドさせるようにしてもよい。
【0046】
図6は本発明の組立式貯水タンクを示す斜視図である。
本発明の組立式貯水は、水を貯水する貯水袋47と、貯水袋47を収納する筐体46とからなる。
筐体46は正方形の底板と、蝶番構造によってそれぞれ回動可能に接合され得る4枚の側壁板とからなる。
【0047】
図7は図6の組立式貯水タンクに使用される底板を示す平面図である。
である。
図7に示すように、底板455は1×1mの正方形とされ、その外周は、ステンレス鋼製の補強枠456で補強されている。
補強枠456には各辺に二つずつ側壁板支持板491が設けられ、側壁板支持板491にはそれぞれ側壁板位置決めピン(以下、単に「位置決めピン」という)492が立設されている。
【0048】
図8は図6の組立式貯水タンクに使用される第1の側壁板を示す側面図である。
図8に示すように、第1の側壁板451は1×1mの正方形とされ、その外周は、ステンレス鋼製の補強枠456で補強されている。
補強枠456の下辺に二つの位置決めピン挿入孔493が設けられて、左辺及び右辺には抜き差し蝶番(雄)494が二つずつ設けられている。さらに、補強枠456の上辺には、三つの貯水袋固定ピン496が設けられている。
第1の側壁板451の下部には貯水袋用にバルブ取り出し口48が設けられ、バルブ取り出し口の内側は糸面取りがなされている。
【0049】
図9は図6の組立式貯水タンクに使用される第3の側壁板を示す側面図である。
図9に示すように、第3の側壁板453は1×1mの正方形とされ、その外周は、ステンレス鋼製の補強枠456で補強されている。
補強枠456の下辺に二つの位置決めピン挿入孔493が設けられて、左辺及び右辺には抜き差し蝶番(雌)495が二つずつ設けられている。さらに、補強枠456の上辺には、三つの貯水袋固定ピン496が設けられている。
【0050】
図10〜図12は図6の組立式貯水タンクを組み立てる工程を示す斜視図である。
図10に示すように、底板455の位置決めピン492を第1の側壁板451のピン挿入孔493に挿入する。
【0051】
次いで、図11に示すように第2の側壁板452(バルブ取り出し口48がないこと以外は第1の側壁板451と同様)、第3の側壁板453のピン挿入孔493に底板455の位置決めピン492を挿入し、第1の側壁板451及び第1の側壁板452の抜き差し蝶番(雄)494を第3の側壁板453の抜き差し蝶番(雌)495に挿入する。
【0052】
そして、塩化ビニル樹脂製のバルブ472と貯水袋固定ピン挿入穴471を有する貯水袋47を収容し、図12に示すようにバルブ472をバルブ取り出し口48から外側へ取り出し、第4の側壁板454(第2の側壁板452と同一形状)のピン挿入孔493に底板455の位置決めピン492を挿入し、第1の側壁板451及び第1の側壁板452の抜き差し蝶番(雄)494を第4の側壁板453の抜き差し蝶番(雌)495に挿入する。
【0053】
最後に、貯水袋固定ピン挿入穴471に貯水袋固定ピン496を挿入し、組立式貯水タンクが完成する。
【0054】
【発明の効果】
本発明の仮設トイレ用配管構造は、このように、マンホールに一方の端部が接続されて地中に埋設された排管に対して、複数の縦管が縦方向に沿ってそれぞれ接続されてるとともに、排管内に流体が貯留されるように、貯水ゲートが設けられているために、各縦管に対して便器を据え付けることによって仮設トイレが容易に構成される。しかも、排水管内に水を貯留して、貯水ゲートを開放することによって、排水管内に貯留される汚物を、マンホールから既設の下水管に排出することができるために、汚物の汲み取り、輸送等の必要がなく、衛生的である。
【0055】
本発明の貯水タンクは、貯水された水を排水管に供給するための貯水タンクであって、水を貯水する貯水袋と、貯水袋を収納する筐体とからなり、該筐体が、多角形状の底板と、蝶番構造によってそれぞれ回動可能に接合され得る複数の側壁板とからなり、底板と側壁板とが着脱自在に係止されているので、平常時には解体した状態で備蓄することにより、備蓄に必要なスペースが少なくて済む。
さらに、備蓄倉庫が避難場所から離れている場合でも容易に運搬でき、かつボルト等を使用していないため、工具を準備する必要もなく誰でも簡単に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の仮設トイレ用配管の実施の形態の一例を示す構成図である。
【図2】本発明の仮設トイレ用配管の実施の形態の他の例を示す構成図である。
【図3】その仮設トイレ用配管に使用されるマンホールの縦断面図である。
【図4】そのマンホールに取り付けられたマンホール継手の一部破断平面図である。
【図5】(a)は、そのマンホール内に設けられた貯水ゲートの図4における矢印Aで示す方向の正面図、(b)は、その側面図、(c)は、その背面図である。
【図6】本発明の組立式貯水タンクを示す斜視図である。
【図7】図6の組立式貯水タンクに使用される底板を示す平面図である。である。
【図8】図6の組立式貯水タンクに使用される第1の側壁板を示す側面図である。
【図9】図6の組立式貯水タンクに使用される第3の側壁板を示す側面図である。
【図10】図6の組立式貯水タンクを組み立てる工程を示す斜視図である。
【図11】図6の組立式貯水タンクを組み立てる工程を示す斜視図である。
【図12】図6の組立式貯水タンクを組み立てる工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 マンホール
11 マンホール継手
12 流出管
20、50 排水管
21、51 排水本管
22 接続管
23、52 管継手
25、80 貯水ゲート
30、60 縦管
31 立ち上がり管
32 絞り管
33 支持具
41 洋式便器
42 固定部材
43 アンカー材
44 仮設小屋
45 貯水タンク
451、452、453、454 側壁板
455 底板
46 筐体
47 貯水袋
494、495 蝶番
62 伸縮継手
63 上側立ち上がり管
70 マンホール継手
71 継手本体
81 枠体
82 ゲート本体

Claims (6)

  1. 横方向に沿って地中に埋設された排水管と、
    排水管の上部に、軸方向に適当な間隔をあけてそれぞれの下端部が接続されるように、それぞれが縦方向に沿って配置されており、地表に据え付けられる便器と連結され得るように、上端面がそれぞれ地表に開口している複数の縦管と、
    前記排水管の一方の端部が接続されたマンホールと、
    このマンホールと既設の下水管とを連結する流出管と、
    前記排水管の内部に流体が貯留されるように排水管の端部を開閉し得るように配置されており、排水管の端部が開放されることによって排水管内の流体をマンホール内に流出させるようになった貯水ゲートと、
    を具備することを特徴とする仮設トイレ用配管構造。
  2. 前記排水管には、いずれかの縦管を通して水が貯留される請求項1に記載の仮設トイレ用配管構造。
  3. 前記排水管は、マンホールの周面を貫通する円筒状の継手本体を有するマンホール継手によってマンホールに接続されており、
    この継手本体のマンホール内に位置する端部に貯水ゲートが設けられている請求項1に記載の仮設トイレ用配管構造。
  4. 前記貯水ゲートは、前記排水管に貯留された流体が所定の水位以上になると、マンホール内にオーバーフローするようになっている請求項1に記載の仮設トイレ用配管構造。
  5. 前記排水管に水を供給する組立式貯水タンクが設けられている請求項1に記載の仮設トイレ用配管構造。
  6. 前記組立式貯水タンクは、貯水された水を排水管に供給するための貯水タンクであって、水を貯水する貯水袋と、貯水袋を収納する筐体とからなり、該筐体が、多角形状の底板と、蝶番構造によってそれぞれ回動可能に接合され得る複数の側壁板とからなり、底板と側壁板とが着脱自在に係止されている請求項5に記載の仮設トイレ用配管構造
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