JP4103127B2 - 混合容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1液を収容した第1容器に、第2液を収容した第2容器を接続して、第1液に第2液を漏洩することなく混合し得るようにした混合容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、医療用輸液容器は、プラスチック製の筒体、或いはプラスチック製の袋体の下端に流出口を設け、これにゴム栓を嵌合したものが一般的である。この輸液容器内の輸液に後から薬液を混合する手段としては、柔軟な素材よりなる薬液容器に形成されたテーパ状の開口部に注射針を嵌合し、この注射針を輸液容器のゴム栓に突き刺した後、薬液容器を押圧することにより、容器内の薬液を輸液容器内に注入するものが、実公平7−17311号公報に開示されている。
【0003】
このように、注射針を薬液容器に取付けて輸液容器内に薬液を注入する方式では、その操作上外気に触れる時間が相当長くなり、注射針に万一細菌等が付着するときは、これが薬液とともに輸液内に注入されることとなり、また、注射針の使用により、作業に手間が掛かったり、誤操作により針を刺してしまう事故の原因となったり、使用済の針を医療廃棄物として処理する場合の安全性が担保できない等の問題点があった。
【0004】
そこで輸液容器に内嵌め接続筒を設け、その先端に連設した切断部を離脱することにより接続筒の先端を開口させ、これに薬液容器に設けた外嵌め接続筒を嵌合して薬液を直接輸液容器内に注入する混合容器が考えられる。
【0005】
しかし、上記混合容器は、輸液容器の内嵌め接続筒に薬液容器の外嵌め接続筒を接続する際に、薬液を零し易い欠点があった。これによって、薬液が輸液容器の周囲に付着して、衛生上好ましくない事態が生じてしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、一つの容器内の液体と別の容器内の液体を漏洩することなく安心して混合することができる混合容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するべく本発明の請求項1記載の混合容器は、第1液を収容した第1容器に外嵌め接続筒又は内嵌め接続筒を突設し、第2液を収容した第2容器に第1容器の外嵌め接続筒又は内嵌め接続筒に接続される内嵌め接続筒又は外嵌め接続筒を突設し、上記第1容器の外嵌め接続筒又は内嵌め接続筒内と第2容器の内嵌め接続筒又は外嵌め接続筒内の双方に内筒を固定し、上記双方の内筒の開口端に内筒切断部を連設し、開口端と内筒切断部との間に内筒切取り溝を形成したことを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明の請求項2記載の混合容器は、請求項1記載の混合容器において、第1容器の外嵌め接続筒内又は第2容器の外嵌め接続筒内の何れか一方に仕切り膜を形成し、これに対向する第2容器の内嵌め接続筒又は第1容器の内嵌め接続筒の先端に上記仕切り膜の破断部を形成したことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明の請求項3記載の混合容器は、請求項1又は請求項2記載の混合容器において、第2容器の後端側に膨張収縮可能な変形部を形成したことを特徴とするものである。
【作用】
【0010】
まず、請求項1の混合容器の場合には、外嵌め接続筒と内嵌め接続筒とを接続した後、第1容器の外嵌め接続筒又は内嵌め接続筒内に固定した内筒の開口端に連設した内筒切断部を接続筒とともに折り曲げて接続筒の開口端を開口させ、第2容器の内嵌め接続筒又は外嵌め接続筒内に固定した内筒の開口端に連設した内筒切断部を接続筒とともに折り曲げて接続筒の開口端を開口させることにより、第2容器の第2液を、第1容器の第1液に零すことなく混合するのである。
【0011】
次に、請求項2の混合容器の場合には、外嵌め接続筒と内嵌め接続筒とを接続すると同時に、内嵌め接続筒の先端に形成した破断部により、外嵌め接続筒内に設けた仕切り膜を破断して両方の接続筒を連通させ、第2容器の第2液を、第1容器の第1液に零すことなく混合するのである。
【0012】
次に、請求項3の混合容器の場合には、第2容器の後端側に膨張収縮可能な変形部を形成したものであり、第1容器の外嵌め接続筒又は内嵌め接続筒に第2容器の内嵌め接続筒又は外嵌め接続筒を接続する際、第2容器内は負圧になっており、零すことなく接続することが可能である。そして、外嵌め接続筒と内嵌め接続筒とを接続後は、第2容器の後端側に形成した膨張収縮可能な変形部を押圧することによって、第2容器の第2液を、第1容器の第1液に零すことなく混合するのである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を参照して本発明の第1の参考例を説明する。図1は第1容器である袋状の輸液容器と第2容器である薬液容器とを接続した状態の縦断正面図であり、図2は同上接続状態の要部を示す縦断面図である。
【0014】
輸液1を収容した袋状の輸液容器2はポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニール等のプラスチック製であり、内部の液体の増加減少に応じて膨張収縮し得る柔軟性を有するものである。この輸液容器2は、上端中央部に吊持片3を突設し、これに引掛け孔4を穿設している。
【0015】
上記輸液容器2の吊持片3の側方位置には、後記する薬液容器の内嵌め接続筒を接続する筒状の外嵌め接続筒5を突設している。尚、外嵌め接続筒5の取付け位置や方向は任意である。上記外嵌め接続筒5は、輸液容器2を貫通し、その内側開口端5aを輸液容器2内に、外側開口端5bを輸液容器2の上方にそれぞれ開口している。この外側開口端5bの内側には、後記する薬液容器の接続筒を接続するテーパ壁面を形成している。また、上記外側開口端5bは適宜の方法により密封し、これを開封して使用するものである。
【0016】
一方、薬液6を収容した薬液容器7は、上記輸液容器2と同様に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニール等のプラスチック製であり、柔軟に形成している。この薬液容器7には、上記した輸液容器2の外嵌め接続筒5に接続する内嵌め接続筒8を突設している。
【0017】
上記内嵌め接続筒8は、薬液容器7を貫通し、その内側開口端8aを輸液容器2内に開口し、外壁面をテーパ状に形成した外側開口端8bを輸液容器2の上方にそれぞれ開口している。上記内側開口端8aには切断部9を連設し、開口端8aと切断部9との間に、開口端8aを開口させる切取り溝10を形成している。また、上記外側開口端8bは適宜の方法により密封し、これを開封して使用するものである。
【0018】
この混合容器における輸液容器2内に薬液6を注入する場合は、外壁面をテーパ状に形成した内嵌め接続筒8の外側開口端8aを予め開口させ、予め開口させほぼ上方に向けて配置させた外嵌め接続筒5の外側開口端5b内に嵌合して外嵌め接続筒5と内嵌め接続筒8を接続した後、内嵌め接続筒8の切断部9を切取り溝10の位置で薬液容器7とともに折り曲げることにより、内側開口端8aを開口すれば、薬液7を外部に零すことなく輸液1に混合することができる。
【0019】
上記混合容器における外嵌め接続筒5、及び内嵌め接続筒8は、全体を硬質に形成しても良く、外側開口端5b、8bのみを硬質に形成しても良い。また、外嵌め接続筒5の外側開口端5bは弾性材により形成し、内嵌め接続筒8の外側開口端8の嵌合により、先が拡径するように形成しても良い。
【0020】
上記混合容器は、輸液1を収容した第1容器である袋状の輸液容器2と薬液7を収容した第2容器である薬液容器8の場合を例示したが、上記輸液と薬液は、例えば糖とアミノ酸、糖と脂肪、重曹とカルシウム剤、酸性液、ブドウ糖とアルカリ性液の場合等がある。また医療用のみでなく、工業薬品等の混合容器として使用することもある。
【0021】
また、上記混合容器にあっては、内嵌め接続筒8の内側開口端8aに切断部9を設けたが、図3に示すように、内嵌め接続筒8の外側開口端8bに切断部9を設け、開口端8bと切断部9との間に切取り溝10を形成し、この内嵌め接続筒9を外嵌め接続筒5に嵌合するとともに、切断部9を輸液容器2内に突出させ、輸液容器2の外側から切断部9を切取り溝10の位置で折り曲げて内嵌め接続筒9の外側開口端8bを開口させることにより、薬液7を輸液1に混合することもある。その他の構成及び作用は、上記図1、図2の場合と同じであるから、その詳細は省略する。
【0022】
更に、図4に示すように、内嵌め接続筒8の外側開口端8bに切断部9を設け、この内嵌め接続筒8を外嵌め接続筒5に嵌合するとともに、切断部9を外嵌め接続筒5内に位置させ、外嵌め接続筒5の外側から切断部9を切取り溝10の位置で折り曲げて内嵌め接続筒8の外側開口端8bを開口させることにより、薬液7を輸液1に混合することもある。その他の構成及び作用は、上記図1、図2の場合と同じであるから、その詳細は省略する。
【0023】
次に、図5を参照して本発明の第2の参考例を説明する。図5は第1容器2と第2容器7とを接続した状態の縦断面図である。
【0024】
この混合容器は、第2容器7の外嵌め接続筒5の内側の開口端5aに切断部9を設け、開口端5aと切断部9との間に切取り溝10を形成している。外嵌め接続筒5の外側の開口端5bを、予め開口させほぼ上方に向けて配置させた第1容器2の内嵌め接続筒8の外側開口端8bに接続させた後、この切断部9を容器7とともに折り曲げて切断することにより、内側開口端5aを開口させ、第1容器2内の液体1に第2容器7内の液体6を混合するものである。その他の構成及び作用は、上記図1、図2の場合と同じであるから、その詳細は省略する。
【0025】
次に、図6を参照して本発明の第3の参考例を説明する。図6は第1容器2と第2容器7を接続した状態の縦断面図である。
【0026】
この混合容器は、第1容器2の外嵌め接続筒5の内側開口端5aに切断部9と切取り溝10を設けるとともに、第2容器7の内嵌め接続筒8の内側の開口端8aに切断部9と切取り溝10を設けている。この一方の切断部9を容器2とともに折り曲げて切断して開口端5aを開口させ、他方の切断部9を容器7とともに折り曲げて切断して開口端8aを開口させ、第1容器2内の溶液1に第2容器7内の溶液6を混合するものである。この場合には、第1容器2と第2容器7をどの方向に向いた状態で接続しても零す虞れがなく、方向を気にせずに接続した後に、上記の切断を行うことにより、連通させるものである。その他の構成及び作用は、上記図1、図2の場合及び図5の場合と同じであるから、その詳細は省略する。なお、本実施形態の別の混合容器としては、第1容器2に内嵌め接続筒8を、第2容器7に外嵌め接続筒5を設けても良く、この場合でも上記と同様の作用効果を奏することができる。
【0027】
次に、図7、図8を参照して本発明の第4の参考例を説明する。上記図7及び図8は、第1容器2と第2容器7とを接続した状態の縦断面図である。
【0028】
図7の混合容器は、第1容器2に外嵌め接続筒5を、第2容器7に内嵌め接続筒8を設け、上記内嵌め接続筒8内の中間部に内筒11を固定し、この内筒11の一端に設けたテーパ状の開口端12に、内嵌め接続筒8の内径よりやや小径の内筒切断部13を連設し、開口端12と内筒切断部13との間に内筒切取り溝14を形成している。内嵌め接続筒8は軟質の材質のもの、又は硬質でも可撓性のあるものを使用する。その他の構成及び作用は、上記図1、図2の場合と同じであるから、その詳細は省略する。
【0029】
この混合容器は、外壁面をテーパ状に形成した内嵌め接続筒8の外側開口端8bを、予め開口させほぼ上方に向けて配置させた外嵌め接続筒5の外側の開口端5bに接続させた後、内筒切取り溝14の位置で内嵌め接続筒8を折り曲げることにより、内筒11の開口端12を開口させ、液体6を外部に零すことなく液体1に混合するものである。
【0030】
また、図8の混合容器は、第1容器2に外嵌め接続筒5を、第2容器7に内嵌め接続筒8を設け、上記外嵌め接続筒5内に内筒11を設け、その開口端12を内筒切断部13により密封し、開口端12と内筒切断部13との間に内筒切取り溝14を形成している。なお、外壁面をテーパ状に形成した内嵌め接続筒8の外側に、外筒15を設け、この外筒15に雌ねじ16を刻設している。また、内壁面をテーパ状に形成した外嵌め接続筒5の先端外側には、上記雌ねじ16に螺合する突条17を形成している。その他の構成及び作用は、上記図1、図2の場合と同じであるから、その詳細は省略する。
【0031】
この混合容器は、外壁面をテーパ状に形成した内嵌め接続筒8の外側開口端8bを、予め開口させほぼ上方に向けて配置させた内壁面をテーパ状に形成した外嵌め接続筒5の外側開口端5b内に挿入すると同時に、容器7又は2を回転して雌ねじ16と突条17とを螺合させ、両接続筒5、8をテーパ状の壁面同士の密着により緊密に接続した後、内筒切取り溝14の位置で内嵌め接続筒8を折り曲げることにより、内筒11の開口端12を開口させ、液体6を外部に零すことなく液体1に混合するものである。
【0032】
次に、図9を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。上記図9は、第1容器2と第2容器7とを接続した状態の縦断面図である。
【0033】
図9の混合容器は、第1容器2に外嵌め接続筒5を、第2容器7に内嵌め接続筒8を設け、上記外嵌め接続筒5及び内嵌め接続筒8内の中間部にそれぞれ内筒11を固定し、この内筒11の一端に設けたテーパ状の開口端12に、内嵌め接続筒8の内径よりやや小径の内筒切断部13を連設し、開口端12と内筒切断部13との間に内筒切取り溝14を形成している。外嵌め接続筒5及び内嵌め接続筒8は軟質の材質のもの、又は硬質でも可撓性のあるものを使用する。その他の構成及び作用は、上記図1、図2の場合と同じであるから、その詳細は省略する。
【0034】
この混合容器は、外壁面をテーパ状に形成した内嵌め接続筒8の外側開口端8bを、外嵌め接続筒5の外側の開口端5bに接続させた後、内筒切取り溝14の位置で外嵌め接続筒5及び内嵌め接続筒8を折り曲げることにより、内筒11の開口端12を開口させ、液体6を外部に零すことなく液体1に混合するものである。この場合には、第1容器2と第2容器7をどの方向に向いた状態で接続しても零す虞れがなく、方向を気にせずに接続した後に、上記の切断を行うことにより、連通させるものである。なお、本実施形態の別の混合容器としては、第1容器2に内嵌め接続筒8を、第2容器7に外嵌め接続筒5を設けても良く、この場合でも上記と同様の作用効果を奏することができる。
【0035】
更に、図10、図11を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。上記図10及び図11は、第1容器2と第2容器7とを接続した状態の縦断面図である。
【0036】
図10の混合容器は、第1容器2に外嵌め接続筒5を、第2容器7に内嵌め接続筒8を設け、上記外嵌め接続筒5内の中間部に仕切り膜18を形成している。その他の構成及び作用は、上記図1、図2の場合と同じであるから、その詳細は省略する。
【0037】
この混合容器は、テーパ状に形成した内嵌め接続筒8の外側開口端8bを、外嵌め接続筒5の外側開口端5b内に嵌合して両接続筒5、8を接続すると同時に、上記外側開口端8b(破断部)により外嵌め接続筒5内の仕切り膜18を押圧し、これを破断することにより両接続筒5、8を連通させ、容器7内の液体6を容器2内の液体に混入するものである。この場合には、第1容器2と第2容器7をどの方向に向いた状態で接続しても零す虞れがなく、接続と同時に上記の破断を行うことにより、連通させるものである。
【0038】
また、図11の混合容器は、第1容器2に内嵌め接続筒8を、第2容器7に外嵌め接続筒5を設け、上記外嵌め接続筒5内に仕切り膜18を設けている。なお、外壁面をテーパ状に形成した内嵌め接続筒8の外側に外筒15を設け、この外筒15に雌ねじ16を刻設している。また、内壁面をテーパ状に形成した外嵌め接続筒5の先端外側には、上記雌ねじ16に螺合する突条17を形成している。その他の構成及び作用は、上記図1、図2の場合と同じであるから、その詳細は省略する。
【0039】
この混合容器は、テーパ状に形成した内嵌め接続筒8の外側開口端8bに、テーパ状に形成した外嵌め接続筒5の外側開口端5bを嵌合し、第1容器2又は第2容器7を、各々の接続筒とともに回転して雌ねじ16と突条17とを螺合させ、両接続筒5、8を確実に接続すると同時に、内嵌め接続筒8の先端8b(破断部)により外嵌め接続筒5内の仕切り膜18を破断することにより両接続筒5、8を連通させ、第2容器7内の液体6を第1容器2内の液体に混合するものである。この場合にも、第1容器2と第2容器7をどの方向に向いた状態で接続しても零す虞れがなく、接続と同時に上記の破断を行うことにより、連通させるものである。
【0040】
更に、図12を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。上記図12は、第1容器2と第2容器7とを接続した状態の縦断面図である。
【0041】
この混合容器は、第1容器2に外嵌め接続筒5を、第2容器7に内嵌め接続筒8を設けている。なお、外壁面をテーパ状に形成した内嵌め接続筒8の外側に、外筒15を設け、この外筒15に雌ねじ16を刻設している。また、内壁面をテーパ状に形成した外嵌め接続筒5の先端外側には、上記雌ねじ16に螺合する突条17を形成している。第2容器は、それ自体を保持しても変形しない保形性を有し、内嵌め接続筒8の内径が比較的小さく形成され、内部に液体がほぼ充満している状態であり、例えばアンプル状をなすものである。その他の構成及び作用は、上記図1、図2の場合と同じであるから、その詳細は省略する。
【0042】
この混合容器は、外壁面をテーパ状に形成した内嵌め接続筒8の外側開口端8bを、予め開口させほぼ上方に向けて配置させた内壁面をテーパ状に形成した外嵌め接続筒5の外側開口端5b内に挿入すると同時に、容器7又は2を回転して雌ねじ16と突条17とを螺合させ、両接続筒5、8をテーパ状の壁面同士の密着により緊密に接続する。第1容器2の外嵌め接続筒5に第2容器7の内嵌め接続筒8を接続する際、第2容器は内嵌め接続筒8をほぼ下方に向けて配置されるが、それ自体保形性を有し、内嵌め接続筒8の内径が比較的小さく形成されているので、第2容器内は負圧になっており、第2容器7内の液体を零すことなく接続することが可能である。
【0043】
そして、外嵌め接続筒5と内嵌め接続筒8とを接続後は、第2容器の後端側に形成した膨張収縮可能な変形部19を押圧することよって、第2容器の第2液を、積極的に押し出し、第1容器の第1液に零すことなく混合するものである。なお、本実施形態の別の混合容器としては、第1容器2に内嵌め接続筒8を、第2容器7に外嵌め接続筒5を設けても良く、この場合でも上記と同様の作用効果を奏することができる。
【0044】
なお、本発明は上記各実施形態のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更することが可能である。例えば、各実施形態において採用している内嵌め接続筒と外嵌め接続筒の接続構造は上記の各実施形態に示した複数の形態のもののいずれかに置き換えてもよく、他の接続構造としてもよい。また、切断部は、切取り溝を利用して切断部を完全に切り離すか、一部付着した状態で切り離して、両方の接続筒を連通させるように構成されていればよい。また、第1の容器には1つの接続筒を形成したものを示したが、予め複数の接続筒を形成したものでもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明は、注射器とか注射針を使用することなく、第1容器に第2容器を直接接続して液体の混合を行うので、これに伴う細菌の混入、誤操作による事故等が皆無となり、取扱いが極めて容易となる。
【0046】
しかも、本発明は、第1容器に設けた接続筒と第2容器に設けた接続筒とを零すことなく接続した状態で両方の接続筒を連通させ、第2容器の液体を第1容器に混合するため、第1容器2と第2容器7をどの方向に向いた状態で接続しても零す虞れがなく、方向を気にせずに接続した後に、上記の切断を行うことにより、連通させる液体が外部に漏洩することがなく、衛生的に混合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の参考例の混合容器の一部を示す縦断正面図である。
【図2】 同上混合容器の要部を示す縦断面図である。
【図3】 第1の参考例の別の混合容器の要部を示す縦断面図である。
【図4】 第1の参考例の更に別の混合容器の要部を示す縦断面図である。
【図5】 第2の参考例の混合容器の要部を示す縦断面図である。
【図6】 第3の参考例の混合容器の要部を示す縦断面図である。
【図7】 第4の参考例の混合容器の要部を示す縦断面図である。
【図8】 第4の参考例の別の混合容器の要部を示す縦断面図である。
【図9】 第1実施形態の混合容器の要部を示す縦断面図である。
【図10】 第2実施形態の混合容器の要部を示す縦断面図である。
【図11】 第2実施形態の別の混合容器の要部を示す縦断面図である。
【図12】 第3実施形態の混合容器の要部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 第1液(輸液)
2 第1容器(輸液容器)
3 吊持片
4 引掛け孔
5 外嵌め接続筒
5a 外嵌め接続筒の内側開口端
5b 外嵌め接続筒の外側開口端
6 第2液(薬液)
7 第2容器(薬液容器)
8 内嵌め接続筒
8a 内嵌め接続筒の内側開口端
8b 内嵌め接続筒の外側開口端
9 切断部
10 切取り溝
11 内 筒
12 内筒の開口端
13 内筒切断部
14 内筒切取り溝
15 外 筒
16 雌ねじ
17 突 条
18 仕切り膜
19 変形部
Claims (3)
- 第1液を収容した第1容器に外嵌め接続筒又は内嵌め接続筒を突設し、第2液を収容した第2容器に第1容器の外嵌め接続筒又は内嵌め接続筒に接続される内嵌め接続筒又は外嵌め接続筒を突設し、上記第1容器の外嵌め接続筒又は内嵌め接続筒内と第2容器の内嵌め接続筒又は外嵌め接続筒内の双方に内筒を固定し、上記双方の内筒の開口端に内筒切断部を連設し、開口端と内筒切断部との間に内筒切取り溝を形成したことを特徴とする混合容器。
- 第1容器の外嵌め接続筒内又は第2容器の外嵌め接続筒内の何れか一方に仕切り膜を形成し、これに対向する第2容器の内嵌め接続筒又は第1容器の内嵌め接続筒の先端に上記仕切り膜の破断部を形成したことを特徴とする請求項1記載の混合容器。
- 第2容器の後端側に膨張収縮可能な変形部を形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の混合容器。
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