JP4103055B2 - 手すり照明装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅や施設などの階段、一般通路などに用いる手すり照明装置に係り、より詳しくは、周囲を照明する機能を備え、表面が熱くならずに安心して握ることができる、高誘目性の省エネ長寿命で安全歩行用の手すり照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8(a)は従来の手すり照明装置の取付側を示す背面図、図8(b)は図8(a)のE−E断面図、図8(c)は図8(a)の側面図である。31は蛍光ランプ、4は蛍光ランプ31を覆う透明あるいは半透明の手すり本体を兼ねた発光部、32はランプソケットを備えたランプ固定部である。9は壁面10に取り付けた取付部、11は取付部9とランプ固定部32とを結合する止めねじである。33は壁面10に取り付けた蛍光ランプ31を点灯させるための点灯装置である。7は点灯装置33とランプソケットを結ぶ光源電力搬送線、8は光源電力搬送線7を収納する光源電力線収納部である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成した手すり照明装置によれば、蛍光ランプ31を用いているため、歩行を行う際の周囲明るさを確保することができる。しかしながら、蛍光ランプ31では、歩行の際に手すり表面自体に眩しさを感じて安全な歩行を確保できない場合があり、また、短時間の使用でも手すり表面が非常に熱くなってときには触ることができない場合があり、さらに、点灯時には少なからず電力を消費し、加えて、ランプ寿命によるランプ切れの際には照明装置本体を一度取付面から外して交換するなど、非常に手間がかかった。
【0004】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、手すり表面に熱を持たず、低消費エネルギーで壁面や足元などの手すり周囲を照明することができ、しかも従来のような光源寿命に起因する光源交換の負担を解消して、安全歩行を確保することができる照明機能付きの手すり照明装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の発光ダイオード素子と、発光ダイオード素子を取付けた光源部と、中空円筒状で透明または半透明の発光部と、発光部内側の上部近傍に取付けた反射シートと、発光部外側の一部を覆う発光覆部とにより照明装置本体を構成し、照明装置本体を設置面に取り付けてなる手すり照明装置であって、光源部は、平面円形状からなり、この平面円形状の一面に発光ダイオード素子が配置されるとともに、発光ダイオード素子の発光中心方向が発光部の発光面法線方向とほぼ垂直になるように発光部の片端あるいは両端に着脱自在に装着される。
【0006】
また、複数の発光ダイオード素子と、発光ダイオード素子を取付けた光源部と、中空円筒状で透明または半透明の発光部と、発光部内側の上部近傍に取付けた反射シートと、発光部外側の一部を覆う発光覆部とにより照明装置本体を構成し、照明装置本体を設置面に取り付けてなる手すり照明装置であって、照明装置本体の発光部に対向する位置に設けた光源部取付口と、光源取付部を有し、この光源取付部によって光源部取付口に着脱自在に取付られるとともに、発光部内の長手方向中心軸に沿って配設される直線状の光源部とを備えた。
【0007】
さらに、通路側覆部長さを取付側覆部長さよりも長くすると共に通路側覆部長さを取付高さに応じたグレアを感じられない長さとした発光覆部を備えた。
また、照明装置本体の発光覆部と反射シートの長手方向上部に沿って少なくとも1個以上の貫通穴を設けた。
さらに、表面に複数の刻み部を設けたプリズムレンズシートを発光部の内側表面に設け、刻み部を発光部の長手方向に平行に配設すると共に発光部の内側表面に向けて配設した。
【0008】
また、長手方向に平行に複数の楔部を設けた発光部を備えた。
さらに、明るさセンサと人感センサの少なくとも一方と連動して作動する照明装置本体を備えた。
【0009】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1(a)は本発明の実施の形態1の取付側を示す背面図、図1(b)は図1(a)のA−A断面図、図1(c)は実施の形態1の通路側を示す正面図である。1は平面円形状の光源部である。2は光源部1に取り付けた複数の発光ダイオード素子(以下、LEDという)で、直流電源駆動であるため、一般家庭などにおいて商用電源を用いた場合は直流変換が必要となる。
【0010】
3は光源部1に埋め込まれた点灯回路部で、LED2を点灯させるための直流変換回路を備えている。この点灯回路部3は、光源部1内に回路を設けてあるのでそのスペースを十分に取ることができず、非常に簡単な直流交流変換回路となり、例えば複数個のダイオードを用いた整流器などが考えられる。この際のLED2の接続は、目的の仕様に合わせて並列でも直列でもよい。
なお、上記の構成では点灯回路部3は光源部1内に取り付けてあるが、点灯回路部3aに示すように、器具構成上の都合によって、光源部1と切り離した位置に設けてもよく、この場合は、スペース的に余裕ができるため、安定化回路を含むような直流変換回路の導入も可能である。
【0011】
4は光源部1からの光を発光する発光部であり、透明あるいは半透明の中空円筒状のアクリルパイプなどで構成され、その両端部(または片側部)には光源部1が着脱自在に取り付けてある。
5は発光部4の外側表面の一部を覆うようにカバーリングされた発光覆部で、手すりとしての強度を確保すると共に発光部4から発する光のグレアを防ぐ役割も持つ例えば加工した金属によって形成され、片手で握ることができる大きさになっている。
【0012】
6は光源からの光を反射させて効率よく発光部4の下方から発光させるために発光部4の内側表面の上部近傍に接するようにして取り付けた反射シートであり、高反射率を有する拡散シートが好ましい。なお、反射シート6の大きさには限定はないが、反射効果が損なわれない程度に外見上発光覆部5の長さ以下とすることが好ましい。
なお、上記の照明装置本体において、複数のLED2の発光中心方向は、発光部4の発光面上の輝度むらを少なくするために、その中心を通り照明装置本体の長手方向中心軸に並行な軸上にほぼ向くように(発光面法線方向とほぼ垂直になるように)取り付けることが望ましい。
【0013】
7は光源部1に電力を供給する光源電力搬送線であり、8は光源電力搬送線7を収納する搬送線収納部で、例えば発光覆部5の長手方向の内側に設けてあるが、発光覆部5の外側等に設けてもよい。
9は壁面10等の設置面に照明装置本体を取り付けるための取付部、11は取付部9を発光覆部5に取り付けるための止めねじである。
【0014】
上記のように構成した実施の形態1の作用を説明する。まず、光源電力搬送線7によって電力が供給され、点灯回路部3(3a)によって光源部1に取付けた複数のLED2が点灯すると、これらの発光中心方向は、発光部4の発光面上の輝度むらを少なくするため、その中心を通り照明装置本体の長手方向中心軸に並行な軸上に向く。こうして、発光部4は光源部1からの光を発光させる。このとき、発光覆部5は発光部4の表面を覆っているので、発光部光のグレアを防ぎ、反射シート6は光源からの光を反射させて発光部4の下方から効率よく発光させる。
【0015】
実施の形態1によれば、極めて長寿命かつ低消費エネルギーにより発光部4から周囲に光を放って照明し、安全歩行を確保することができるとともに、発光部4の表面に熱を持たないために安心して握りかつ身体をあずけることができる。
【0016】
[実施例]
実施の形態1に示す手すり照明装置を試作して、その照度を測定した結果を記述する。図1に示す手すり照明装置の長手方向の長さを800mm、直径を40mmとし、LED2には直径3mm、5lm/wのレンズ付き素子を片側に24個使用した。発光部4には直径45mmの透明アクリルパイプを用い、反射シート6は反射率約97%の白色拡散シートを用いた。反射シート6及び発光覆部5は、アクリルパイプのちょうど円筒半分をカバーする形で用いた。その結果、発光部4の表面中心から垂直に60cm離した点で10ルックス、そこから照度計向きを変えずに30cm右へ移動させた点でも10ルックスを得た(左側も同様)。
【0017】
上記の照度値は、LED2の素子数を調整することによって任意に変えることができる。さらに高い照度値を望む場合は素子数を増加することになるが、低い照度値を望む場合は素子に流す電流値を減らせばよい。また、LED2は定格で約0.08Wと非常に低消費エネルギーであり、素子自体が固体発光ということで長寿命(数時間〜数十万時間)であるという特長がある。したがって、従来の蛍光灯の寿命(6千時間程度)に比して光源交換回数ははるかに激減し、ほぼ交換なしで使用することが可能となる。
【0018】
また、複数個のLEDを用いているため、小数個の素子が点灯不能になった状態でもそのまま使用できるという利点がある。光源のメンテナンスが必要な場合は、光源部1を照明装置本体から取り外すことができるため、メンテナンスを容易に行うことができる。さらに、現在、発光波長が赤や緑にピークを持つものでは素子が非常に安価という利点があるため、省エネ長寿命の安価な照明装置を得ることができる。また、可視域のLED2は赤外線をほとんど発しないため、熱を持たない素子でもあり、試作品においてその発光部4の表面及び発光覆部5を握っても熱さは感じられず、熱の面での安全性が確認された。
【0019】
[実施の形態2]
図2(a)は本発明の実施の形態2の取付側を示す背面図、図2(b)は図1(a)のB−B断面図、図2(c)は実施の形態2の作用説明図である。1aは複数のLED2の発光中心を下方に向けて取り付けた直線状の光源部で、発光部4の中心軸上に配設され、光源電力搬送線7に接続してある。なお、光源部1aは必ずしも発光部4の中心軸上に配設する必要はないが、発光部4の下部から効率よく光を取りだすには、LED2の発光中心を下方に向けてその位置はできるだけ発光中心付近に配設することが望ましい。
【0020】
12は取付支柱13を介して直線状の光源部1aに平行に結合した直線状の光源取付部で、照明装置本体表面の長手方向に沿って直線状に貫設した光源取付口14に着脱自在に取付けられ、その取付角度は発光部4の中心軸上を通り壁面10に垂直な面イに対してθとなるようにしてある。この取付角度θにはとくに制約はなく、手すり照明器具設計の都合によって定めればよい。例えば、光源取付部12を光源覆部5の真上に取付けたい場合は、取付角度θが90度になるように設定すればよい。また、光源部1aの取付支柱13の長さLは、光源部1aが発光部4の中心軸上に位置するのに必要な長さとしてある。なお、取付支柱13の長さLについての条件も特定されるものではない。
【0021】
ところで、照明装置本体の表面に貫設した光源取付口14を詳述すると、図2cに示すように、発光部4、発光覆部5及び反射シート6にそれぞれ設けた発光部取付口15と発光覆部取付口16と反射シート取付口17とから構成されている。そして、光源部1aは光源取付口14を通して取付け又は取り出しできるようになっており、取付け時は光源取付部13を発光覆部5の発光覆部取付口16に取付けて固定して、光源部1aを発光部4内側の中心軸に合わせて配設する。18は光源部1aに電力を供給するための光源側コネクタ、19は本体側コネクタである。
このように、直線型の光源部1aから発光部4の発光面への距離が発光部4の発光面上の位置によらず一定なので、発光面上では均一な光分布を得ることができ、したがって、発光時に発光部4は輝度均整度が高く、良好な外観を得ることができる。
【0022】
その他の構成、作用は、実施の形態1で示した場合と実質的に同様なので、説明を省略する。
実施の形態2によれば、極めて長寿命かつ低消費エネルギーによって発光部4から周囲に光を放って照明し安全歩行を確保することができるとともに、発光部4の表面に熱を持たないため安心して握りかつ身体をあずけることができ、発光部4の表面輝度均整度も非常に高くなる。
【0023】
[実施の形態3]
図3(a)は本発明の実施の形態3の取付側を示す背面図、図3bは実施の形態3の通路側を示す正面図、図3(c)は図3(a)のC−C断面図である。なお、図3(c)において、点線ロは発光部4の中心軸を通り取付面に平行な面を示している。20は発光覆部5の頂点で、発光覆部5の上面と面ロとの交点である。5aは面ロの取付側に位置する発光覆部5の取付側覆部、5bは面ロの通路側に位置する発光部覆部5の通路側覆部であり、実施の形態3では発光部覆部5における取付側覆部5aと通路側覆部5bの周方向の長さ、したがって発光部4を覆う範囲を変えており、通路側覆部5bの長さを取付側覆部5aの長さより長くし、かつ通路側覆部5bを取付高さに応じたグレアを感じられない長さとして、歩行者からのグレアを低減するようにしてある。なお、その長さは、手すり本体の取り付け位置に応じてグレアのないように設定することができる。設定方法は、例えば、実験によって定める方法や照明学会で推奨するようなグレア算出方法によればよい。
【0024】
こうして、取付側覆部5aの長さを短くすることで、発光部4から取付側に発する光の量を大きくして、手すり周辺の明るさを増加させることができる。このことによって、手すり周辺が明るくなり安全に歩行しやすくなると共に、周囲で反射する光が手すり自体を照明するので、高齢者でも手すり位置を正確に認識することができる。また、グレアがないように長さを設定したので、歩行者から見て手すり自体に眩しさを感じて歩行を阻害するといったことがない。
【0025】
その他の構成、作用は、実施の形態1で示した場合と実質的に同様なので、説明を省略する。
実施の形態3によれば、取付側に発光する光の量を大きくすることができ、また通路側では歩行者から手すりを見たときの眩しさを抑えることができる。こうして、手すり周囲が明るく、またグレアがなく安心して握り、身体をあずけることが可能となる。
【0026】
[実施の形態4]
図4(a)は本発明の実施の形態4の取付側を示す背面図、図4(b)は実施の形態4の平面図、図4(c)は図4(a)のD−D断面図である。21は外部から発光部4の表面を視認させるために発光覆部5の上部に貫設した少なくとも1つ以上の直方体形状をなす覆部貫通穴であり、22は覆部貫通穴21の位置と寸法に合わせて反射シート6に切り抜いて形成した反射板貫通穴である。
こうして、光源部1から発した光は、反射板貫通穴22、覆部貫通穴21を通過して発光覆部5上において発光が認められる。
【0027】
その他の構成、作用は、実施の形態1で示した場合と実質的に同様なので、説明を省略する。
実施の形態4によれば、発光覆部5を通して手すり表面から光を放つことができるので、歩行者に手すりの位置を容易に知らせることができ、高い誘目性を有する。
【0028】
[実施の形態5]
図5(a)は本発明の実施の形態5の通路側を示す正面図、図5(b)は図5(a)の断面図、図5(c)は図5(b)の要部を拡大した断面図である。23は発光部4の内側表面に装着したプリズムレンズシートで、その刻みの伸びる方向が発光部4の長手方向に平行になるようにし、かつそのシート加工面24を発光部4側に向けてすなわち発光部4の内側に向かうようにして装着し、発光面下部とくに手すり中心部における照度を増加するようにしてある。
その他の構成、作用は、実施の形態1で示した場合と実質的に同様なので、説明を省略する。
実施の形態5によれば、発光部4の表面から発せられた光を高い効率で取り出すことができ、手すりの周囲を広く照明することができる。
【0029】
[実施例]
実施の形態5に示す手すり照明装置を試作して、プリズムレンズシート23を図5に示すように装着した場合の実測照度値を示す。プリズムレンズシート23の条件は、レンズ厚みの最大値が約160μm、レンズピッチが約50μmであり、それ以外の条件は実施の形態1の実施例における説明と同等である。こうして測定した実測照度値によれば、発光部4の表面中心から垂直に60cm離した点で22ルックス、そこから照度計向きを変えずに30cm右へ移動させた点でも10ルックを得た(左側も同様)。すなわち、プリズムレンズシート23を装着することによって、手すり中心で2倍以上の照度を得たことになる。
【0030】
[実施の形態6]
図6(a)は本発明の実施の形態6の通路側を示す正面図、図6(b)は図6(a)の断面図、図6(c)は図6(b)の要部を拡大した断面図である。25は発光部4の外側表面に楔状に加工された発光部加工面で、その刻みの伸びる方向が発光部4の長手方向に平行になるようにし、発光部4からの光を発光部4の外側に拡散するようにしてある。なお、実施の形態6では楔加工の詳細寸法は特定しないが、必要に応じ所望の拡散領域や方向などを決定する設計を行うことは可能である。
上記の説明において、発光部4の楔状の発光部加工面25は発光部4の外側表面に設けたが、発光部4の内側表面に設けてもよい。
実施の形態6によれば、発光部4の表面における配光の範囲を広げることができ、手すり周囲を広く照明することができる。
【0031】
[実施の形態7]
図7は本発明の実施の形態7の説明図である。26は階段、27は階段26に隣接する壁面10に取付けた手すり照明装置である。28は手すり照明装置をエネルギー面から効率的に運用するための照明装置制御ボックス、29は照明装置制御ボックス28に外界の明るさの状態を知らせるための明るさセンサ、30は照明装置制御ボックス28に通行人の有無を知らせるための人感センサであり、照明装置制御ボックス28は明るさセンサ28及び人感センサ29の状態を認識して、手すり照明装置に点灯ONあるいは点灯OFFの信号、または調光信号を発する。なお、ON,OFFタイミング、調光レベルなどの設定は、あらかじめユーザが自在に調整可能にすることが望ましい。
【0032】
こうして、明るさセンサ29を利用、連動させると、手すり照明装置以外の外光により通路周囲が明るく照明される場合は、手すり照明装置を非点灯状態にすることができ、省エネ効果を高めることができる。また、人感センサ30を利用、連動させると、通路に人がいない場合も手すり照明装置を非点灯状態にすることができ、同じく省エネ効果を高めることができる。さらに両者を併用すれば、周囲が暗く歩行者がいる場合のみ手すり照明装置を点灯状態にすることができ、さらなる省エネ効果を得ることができる。
【0033】
実施の形態7によれば、明るさセンサ29及び人感センサ30のいずれか、あるいは両者と連動して動作する構成にしたので、周囲が明るいときや、通行人がいないときなどに、照明のための無駄な電力を消費しなくてもよく、センサ仕掛けとすることで従来のようなスイッチ点灯消灯操作などの煩わしい行為をしなくてもよい。また、その分器具としての寿命をのばすことができ、本来、LED自体が長寿命であるため、一度設置したら数十年の間、光源交換をしなくて済むことになる。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、複数の発光ダイオード素子と、発光ダイオード素子を取付けた光源部と、中空円筒状で透明または半透明の発光部と、発光部内側の上部近傍に取付けた反射シートと、発光部外側の一部を覆う発光覆部とにより照明装置本体を構成し、照明装置本体を設置面に取り付けてなる手すり照明装置であって、光源部は、平面円形状からなり、この平面円形状の一面に発光ダイオード素子が配置されるとともに、発光ダイオード素子の発光中心方向が発光部の発光面法線方向とほぼ垂直になるように発光部の片端あるいは両端に着脱自在に装着される。
【0035】
このため、低消費エネルギーで発光部から光を周囲に放ち安全歩行を確保すると共に、発光部表面に熱を持たないため安心して握りまた身体をあずけることができる。また、発光ダイオード素子が長寿命であるため、従来の蛍光灯に比べて光源交換回数ははるかに激減し、ほぼ交換なしでの使用が可能である。さらに、複数個の発光ダイオード素子を用いているため小数個の素子が点灯不能になった状態でもそのまま使用できる利点があり、光源部の照明装置本体からの取り外しが可能であるためメンテナンスは必要に応じて容易に行うことができる。
【0036】
また、複数の発光ダイオード素子と、発光ダイオード素子を取付けた光源部と、中空円筒状で透明または半透明の発光部と、発光部内側の上部近傍に取付けた反射シートと、発光部外側の一部を覆う発光覆部とにより照明装置本体を構成し、照明装置本体を設置面に取り付けてなる手すり照明装置であって、照明装置本体の発光部に対向する位置に設けた光源部取付口と、光源取付部を有し、この光源取付部によって光源部取付口に着脱自在に取付られるとともに、発光部内の長手方向中心軸に沿って配設される直線状の光源部と
を備えた。
【0037】
このため、低消費エネルギーで発光部から光を均一に周囲に放ち安全歩行を確保すると共に、発光部表面に熱を持たないため安心して握りまた身体をあずけることができる。また、発光ダイオード素子が長寿命であるため、従来の蛍光灯に比して光源交換回数ははるかに激減し、ほぼ交換なしでの使用が可能となる。さらに、複数個の発光ダイオード素子を用いているため小数個の素子が点灯不能になった状態でもそのまま使用できる利点があり、光源部の照明装置本体からの取り外しが可能であるためメンテナンスは必要に応じて容易に行うことができる。
【0038】
さらに、通路側覆部長さを取付側覆部長さよりも長くすると共に通路側覆部長さを取付高さに応じたグレアを感じられない長さとした発光覆部を備えた。
このため、通路側へ発光する光の量を大きくして設置面側手すりの周囲を明るく照明することができ、さらに通路側では歩行者から手すりを見たときの眩しさを抑えることができるため不快にならない安全歩行照明を行うことができる。
【0039】
また、照明装置本体の発光覆部と反射シートの長手方向上部に沿って少なくとも1個以上の貫通穴を設けた。
このため、発光覆部、言い換えれば、手すり表面から光を放つため、歩行者に手すりの位置を確実に知らせる誘目効果を備えることができる。
【0040】
さらに、表面に複数の刻み部を設けたプリズムレンズシートを発光部の内側表面に設け、刻み部を発光部の長手方向に平行に配設すると共に発光部の内側表面に向けて配設した。
このため、発光部表面から発光部で発せられた光を高い効率で取り出すことができ、手すり周囲を広く照明することができる。
【0041】
また、長手方向に平行に複数の楔部を設けた発光部を備えた。
このため、発光部表面における配光の範囲を広げることができ、手すり周囲を広く照明することができる。
【0042】
さらに、明るさセンサと人感センサの少なくとも一方と連動して作動する照明装置本体を備えた。
このため、周囲が明るいときや通行人がいないときなどは照明のための無駄な電力を消費しなくてもよく、センサ仕掛けとすることで従来のようなスイッチ点灯消灯操作などの煩わしい行為をしなくてもよい。また、その分器具としての寿命をのばすことができ、本来、発光ダイオード素子自体が長寿命であるため、一度設置したら数十年のあいだ光源の交換をする必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の背面図、A−A断面図及び正面図である。
【図2】 本発明の実施の形態2の背面図及びB−B断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態3の背面図、正面図及びC−C断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態4の背面図、平面図及びD−D断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態5の正面図、断面図及び要部の断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態6の正面図、断面図及び要部の断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態7の説明図である。
【図8】 従来の手すり照明装置の背面図、E−E断面図及び側面図である。
【符号の説明】
1 光源部、2 発光ダイオード素子(LED)、4 発光部、5 発光覆部、5a 取付側覆部、5b 通路側覆部、6 反射シート、10 壁面、12 光源取付部、14 光源部取付口、15,16,17 貫通穴、23 プリズムレンズシート、24 シート加工面、25 発光部加工面、29 明るさセンサ、30 人感センサ。
Claims (7)
- 複数の発光ダイオード素子と、該発光ダイオード素子を取付けた光源部と、中空円筒状で透明または半透明の発光部と、前記発光部内側の上部近傍に取付けた反射シートと、前記発光部外側の一部を覆う発光覆部とにより照明装置本体を構成し、該照明装置本体を設置面に取り付けてなる手すり照明装置であって、
前記光源部は、平面円形状からなり、この平面円形状の一面に前記発光ダイオード素子が配置されるとともに、前記発光ダイオード素子の発光中心方向が前記発光部の発光面法線方向とほぼ垂直になるように前記発光部の片端あるいは両端に着脱自在に装着されることを特徴とする手すり照明装置。 - 複数の発光ダイオード素子と、該発光ダイオード素子を取付けた光源部と、中空円筒状で透明または半透明の発光部と、前記発光部内側の上部近傍に取付けた反射シートと、前記発光部外側の一部を覆う発光覆部とにより照明装置本体を構成し、該照明装置本体を設置面に取り付けてなる手すり照明装置であって、
前記照明装置本体の前記発光部に対向する位置に設けた光源部取付口と、光源取付部を有し、この光源取付部によって前記光源部取付口に着脱自在に取付られるとともに、前記発光部内の長手方向中心軸に沿って配設される直線状の光源部とを備えたことを特徴とする手すり照明装置。 - 通路側覆部長さを取付側覆部長さよりも長くすると共に前記通路側覆部長さを取付高さに応じたグレアを感じられない長さとした前記発光覆部を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の手すり照明装置。
- 前記照明装置本体の前記発光覆部と前記反射シートの長手方向上部に沿って少なくとも1個以上の貫通穴を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の手すり照明装置。
- 表面に複数の刻み部を設けたプリズムレンズシートを前記発光部の内側表面に設け、前記刻み部を前記発光部の長手方向に平行に配設すると共に前記発光部の内側表面に向けて配設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の手すり照明装置。
- 長手方向に平行に複数の楔部を設けた前記発光部を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の手すり照明装置。
- 明るさセンサと人感センサの少なくとも一方と連動して作動する前記照明装置本体を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の手すり照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6076098A JP4103055B2 (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 手すり照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP6076098A JP4103055B2 (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 手すり照明装置 |
Publications (2)
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