JP4102920B2 - 情報提供装置およびプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、予め作成されている店舗案内情報を一般の利用ユーザ端末へネットワークを介して公開提供する情報提供装置およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、店舗にあっては、店舗宣伝用のホームページ(Webページ)を作成してインターネットを介してWebサーバに登録しておくと、一般の利用ユーザ端末では、店舗毎に開設されているホームページを自由に閲覧することができるが、ホームページを変更する作業には時間と労力を必要とする為、その変更が頻繁に行われることはなく、常に同じ内容のままとなる場合が多かった。
ところで、近年、電子看板と呼ばれている表示装置は、益々高品質化が進み、文字情報に限らず、画像も高品質に表示することができるようになって来ており、この看板装置を店舗の出入口付近に設置して店舗広告を表示することで、広告効果の高い広告媒体として注目されている。この場合、タイムサービス等に対応してそのサービス内容を電子看板装置に表示するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように店舗宣伝の媒体として、ホームページの他に電子看板装置を活用するようにしているが、それらは別個、独立に運営されている為、店舗側にあっては、ホームページ用の広告メッセージと看板用の広告メッセージとを別個に作成して設定する必要があり、また、利用ユーザ側にあっては、自宅等でホームページを閲覧したとしても、店やその付近(看板設置場所)まで出向かなければ、看板広告を見ることはできなかった。
【0004】
この発明の課題は、ネットワークを介して店舗案内情報を利用ユーザ端末へ公開提供する場合に、その店舗側の電子看板装置に表示されるメッセージ内容を店舗案内情報と共に提供できるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報提供装置は、予め作成されている店舗案内情報を一般の利用ユーザ端末へネットワークを介して公開提供する情報提供装置であって、予め設定されている各種のメッセージ情報をそのスケジュール情報にしたがって順次表示する電子看板装置を有する店舗側の端末から当該各種のメッセージ情報およびスケジュール情報を取得する取得手段と、前記利用ユーザ端末へ店舗案内情報を提供する際に、前記取得したスケジュール情報を参照することによって、前記取得の各種メッセージ情報の中から現時点において電子看板装置に表示されているメッセージ情報を特定し、このメッセージ情報を当該店舗対応の店舗案内情報と共に利用ユーザ端末へ提供する提供手段とを具備したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図10を参照してこの発明の一実施形態を説明する。
図1は、この実施形態における電子看板連動表示システムの全体構成を示したブロック図である。
この電子看板連動表示システムは、Webサーバ1を中核とする広域通信システムである。このWebサーバ1は、店舗毎に店舗宣伝用のホームページを運営管理すると共に、一般の利用ユーザから任意の店舗宣伝用のホームページがアクセスされた際に、その店舗側の電子看板装置が現在表示しているメッセージ情報(看板用メッセージ情報)をホームページと共に送信する情報提供サービスを行うようにしたものである。このWebサーバ1には、ネットワーク(インターネット)2を介して各店舗端末3および各利用ユーザ端末4が接続されている。
【0015】
店舗端末3は、店舗側に設置されたもので、店舗宣伝用のホームページを作成してWebサーバ1に登録したり、自己が所有している電子看板装置5に表示させる為の各種のメッセージ情報(文字情報や画像)およびそのスケジュール情報を作成して当該看板装置5に専用回線あるいはメモリカード(図示せず)等の可搬型記憶媒体を介して設定する店舗用のパーソナルコンピュータである。
利用ユーザ端末4は、Webサーバ1をアクセスして、店舗宣伝用のホームページを閲覧する携帯電話、PDA等の携帯情報機器、パーソナルコンピュータ等であり、Java(登録商標)言語対応のWWWブラウザを備え、Webサーバ1から店舗宣伝用のホームページと共に送信されて来た看板用メッセージ情報を受信してそのブラウザ画面で閲覧可能となっている。
【0016】
電子看板装置5は、店舗の出入口付近やその近辺等に多数設置され、営業時間中において、予め設定されている各種のメッセージ情報をそのスケジュール情報にしたがって順次切り換え表示するスケジュール監視機能を有するもので、例えば、発光ダイオード(LED)をドットマトリック状に配置した表示画面によって構成されている。
なお、看板装置5には、店舗端末3側で作成された各種のメッセージ情報およびそのスケジュール情報を受信する為の通信機能を有している。また、看板装置5およびWebサーバ1には、例えば、電波時計と呼ばれる高性能な時計機能がそれぞれ備えられており、基準局から発信された電波(標準日時)を定期的に受信することによって計時情報を自己補正するようにしている。
【0017】
図2は、利用ユーザ端末4側において、Webサーバ1から送信されて来た店舗宣伝用のホームページを表示するブラウザ画面を例示した図である。
このホームページは、予め作成した店舗案内情報としての「店名」、「詳細情報」、「店内イメージ画像」の他に、その店舗側の看板装置5が現在表示しているメッセージ内容(看板広告)を利用ユーザ端末4側で表示可能とする為のJava(登録商標)アプレット(以下、アプレットと称する)がその空きエリア内に埋め込まれた構成となっている。
なお、ホームページ画面内にアプレットを埋め込むのに必要な空きエリアが存在していない場合、Webサーバ1は、このホームページとは別のページを作成し、この別ページ内にアプレットを埋め込んで送信するようにしている。
【0018】
図3は、看板装置5毎に設定されている各種のメッセージ情報およびそのスケジュール情報を記憶する表示データファイル31の内容を示した図である。
この表示データファイル31は、予め作成した各種のメッセージ情報(表示データブロック)M1、M2、‥‥Mnと、そのスケジュール情報S1、S2、‥‥Snとを1対1に対応付けて成るもので、この表示データファイル31の全ての内容(全レコード)が看板装置5へ一括配布される。
各表示データブロックM1、M2、‥‥Mnは、複数のメッセージ要素P1、P2、‥‥Pnから成り、図示の例では、メッセージ要素P1は、「〇×八百屋」、メッセージ要素P2は、「営業時間 10:00〜18:00」、メッセージ要素P3は、「大根100円、キャベツ80円」、‥‥メッセージ要素Pnは、「いらっしゃいませ!」の文字列となっている。
【0019】
また、各メッセージ要素P1〜Pnには、その表示動作を制御する為の動作制御情報として「表示属性」が設定されている。例えば、メッセージ要素P1およびP2対応の表示属性として「切り換え表示」が設定され、メッセージ要素P3‥‥対応の表示属性として「スクロール表示」が設定され、メッセージ要素Pn対応の表示属性として「スクロール点滅表示」が設定されているものとすると、メッセージ要素P1およびP2が一定時間ずつ順次点灯表示された後に、それ以降のメッセージ要素P3‥‥が所定の速度で順次スクロール表示され、最後のメッセージ要素Pnがスクロール点滅表示され、その後、先頭のメッセージ要素P1の表示に戻る表示動作をサイクリックに繰り返される。
なお、メッセージ要素P1およびP2対応の表示属性としては、「切り換え表示時間(例えば、3秒間)」も任意に設定可能であり、また、メッセージ要素P3〜Pn対応の表示属性としては、「スクロール表示速度」も任意に設定可能となっている。この場合、例えば、「高速」、「中速」、「低速」に対応付けられている速度指定ボタンの何れかを操作することによってその中から希望するスクロール速度が設定される。
【0020】
また、各表示データブロックM1、M2、‥‥Mnに1対1に対応付けて作成されたスケジュール情報S1、S2、‥‥Snは、対応する表示データブロックの表示可能期間を示すもので、表示開始時刻・終了時刻によって表示時間帯が設定される。この場合、スケジュール内容は、任意に設定可能なもので、その設定内容として、毎日決まった時間帯、毎月の決まった日に対応メッセージを表示させたり、任意に指定した指定日/指定期間/指定曜日に対応メッセージを表示させるものであってもよく、例えば、朝市セール、夕方セール、クリスマスセール、土曜日限定セール、季節限定セール等に合わせたスケジュール内容であってもよい。つまり、各スケジュール情報は、時間帯情報、カレンダ情報を設定可能な構成となっている。
【0021】
図4は、看板装置5において、現在設定されている各表示データブロックM1〜Mn内のメッセージがそのスケジュール情報S1〜Snにしたがって順次切り換え表示される様子を例示した図である。
すなわち、営業時間内において、時間帯10:00〜12:00の間は、表示データブロックM1内のメッセージが表示され、12:00〜14:00の間は、表示データブロックM2内のメッセージが表示されるが、14:00〜17:00の間は、複数の表示データブロックM3、M4内のメッセージが表示されることを示している。この場合、表示データブロックM3、M4に対応するスケジュール情報S3、S4には同一時間帯が設定されている為、その間、複数の表示データブロックM3、M4が表示対象となるが、その際、表示データブロックM3、M4を所定時間毎(例えば、20秒毎)に交互に切り換え表示するようにしている。
【0022】
図5は、Webサーバ1側に設けられている顧客テーブル11、ホームページファイル12、看板データファイル13を示し、(A)は、顧客テーブル11の内容、(B)は、ホームページファイル12の内容、(C)は、看板データファイル13の内容を示した図である。
顧客テーブル11は、会員登録された店舗(顧客)毎に、その店舗に関するデータ(顧客データ)を記憶管理するもので、店舗毎に、「店舗ID」、「店舗名」、「住所」、「電話番号や電子メールアドレス等の連絡先」、「業種」、‥‥「看板フラグ」の各項目を記憶する構成となっている。なお、「看板フラグ」は、看板装置5の有無を示すもので、看板装置5を所有している店舗に対応する「看板フラグ」には、その旨を示す“1”がセットされる。
【0023】
ホームページファイル12は、会員登録された店舗毎に、その店舗側で作成された店舗宣伝用の「ホームページデータ」を「店舗ID」に対応付けて記憶管理するファイルである。看板データファイル13は、看板装置5を所有している会員店舗毎に、看板装置5に表示される「看板用表示データファイル」を「店舗ID」に対応付けて記憶管理するファイルである。なお、顧客テーブル11、ホームページファイル12、看板データファイル13は、「店舗ID」を介して互いに対応付けられている。
【0024】
図6は、Webサーバ1の基本的構成要素を示したブロック図である。
CPU101は、記憶装置102内のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがってこのWebサーバ1の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶装置102は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを有し、磁気的、光学的、半導体メモリ等やその駆動系によって構成されている。この記録装置102はハードディスク等の固定的なメモリの他、CD−ROM、DVD等の着脱自在な記憶媒体を装着可能な構成であってもよい。
この記憶装置102内のプログラムやデータは、必要に応じてRAM(例えば、スタティックRAM)103にロードされたり、RAM103内のデータが記憶装置102にセーブされる。なお、RAM103内には、プログラム実行領域と作業領域とを有している。更に、CPU101は通信装置104を介して他の電子機器側のプログラム/データを直接アクセスして使用したり、通信装置104を介してダウンロード受信することもできる。一方、CPU101にはその入出力周辺デバイスである入力装置105、表示装置106がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU101はそれらの動作を制御する。
【0025】
なお、看板装置5の構成は図示省略したが、看板装置5は、Webサーバ1の構成要素に対応するCPU、記憶装置、RAM、通信装置、表示装置等を有している。この場合、看板装置3に備えられているスケジュール監視機能は、予め設定されている各種のメッセージ情報をそのスケジュール情報にしたがって順次切り換え表示する際に、現在の日時情報(計時情報)を取得し、現在の日時とスケジュール内容とを比較しながらスケジュール開始時/終了時に到達したかを監視するようにしている。
【0026】
次に、この実施形態における電子看板連動表示システムの動作アルゴリズムを図7〜図10に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0027】
図7〜図10は、電子看板連動表示システムに関するWebサーバ1側の動作を示したフローチャートである。
先ず、Webサーバ1は、店舗端末3あるいは利用ユーザ端末4からのトップページ要求に応答して自己のトップページ(Webページ)を要求元端末へ送信する(ステップA1)。このトップページ画面には、「1:店舗HP登録」、「2:店舗変更」、「3:店舗紹介」の各メニュー項目を有している。
「1:店舗HP登録」は、店舗宣伝用のホームページを登録する場合に選択するメニュー項目であり、「2:店舗変更」は、店舗に関連付けて登録した登録済みデータ、つまり、登録済みの顧客テーブル11、ホームページファイル12、看板データファイル13の内容を変更する場合に選択するメニュー項目である。「3:店舗紹介」は、一般利用ユーザが希望する店舗に関する情報を閲覧する場合に選択するメニュー項目である。
【0028】
ここで、トップページ画面内の何れかのメニュー項目が選択された場合、Webサーバ1は、それを受信して(ステップA2)、選択されたメニュー項目の判別を行う(ステップ)。いま、「1:店舗HP登録」が選択された場合には(ステップA3)、店舗登録申込ページを要求元の店舗端末3へ送信する(ステップA4)。
この店舗登録申込ページは、店舗宣伝用のホームページを作成する為の登録ページであると共に、その店舗に関する情報(顧客データ)を登録する為の登録ページであり、店舗端末3側では、店舗宣伝用のホームページを入力作成すると共に、自己の店舗名、住所、連絡先等の顧客データを入力した後、このホームページデータを顧客データと共にWebサーバ1へ送信する。
【0029】
Webサーバ1は、この顧客データと共にホームページデータを受信すると(ステップA5)、その店舗を会員とする為に顧客データを顧客テーブル11に登録すると共に(ステップA6)、このホームページデータを当該店舗に対応付けてホームページファイル12として新規登録する(ステップA7)。これによって新規会員となった店舗に対して電子看板装置の有無を問い合わせる為の問い合わせページを要求元の店舗端末3へ送信した後(ステップA8)、これに応答して看板装置が有る旨の応答を受けた場合には(ステップA9)、看板データの送信要求を行う(ステップA11)。
【0030】
この場合、看板データの送信要求を受けた店舗端末3側では、自己の看板装置5に設定した各種のメッセージ情報およびそのスケジュール情報を記憶する表示データファイル31を読み出して、Webサーバ1へ送信する。なお、表示データファイル31は、図3で示したように、予め作成した各種のメッセージ情報(表示データブロック)M1、M2、‥‥Mnと、そのスケジュール情報S1、S2、‥‥Snとを対応付けて成ると共に、各表示データブロックM1、M2、‥‥Mnは、複数のメッセージ要素P1、P2、‥‥Pnと、各メッセージ要素P1〜Pn毎にその表示動作を制御する為の動作制御情報としての「表示属性」が設定されて成る。
【0031】
Webサーバ1は、店舗端末3から送信されて来た表示データファイル31を受信すると(ステップA12)、この表示データファイル31を看板データファイル13として保存すると共に(ステップA13)、当該顧客に対応して顧客テーブル11内の「看板フラグ」に“1”をセットする(ステップA14)。
そして、通信接続の継続状態をチェックし(ステップA10)、継続されていれば、ステップA1に戻ってトップメニューを再送するが、通信接続が遮断された場合には、このトップページ要求に伴う処理を終了させる。
【0032】
一方、トップページ画面において「2:店舗変更」が選択された場合には(図8のステップA15)、店舗変更申込ページを要求元の店舗端末3へ送信する(ステップA16)。
この店舗変更申込ページには、当該店舗が予め登録した登録済みの顧客テーブル11、ホームページファイル12、看板データファイル13の内容が含まれており、店舗端末3側において、登録済みの顧客テーブル11/ホームページファイル12/看板データファイル13の内容を変更する場合には、店舗変更申込ページ内にその変更内容を記入してWebサーバ1側へ返信する。
【0033】
Webサーバ1は、店舗変更申込ページを受信すると(ステップA17)、その変更内容をチェックし、顧客データが変更されている場合には(ステップA18)、当該顧客に対応する顧客テーブル11内の顧客データを変更登録するが(ステップA19)、ホームページが変更されている場合には(ステップA20)、当該顧客に対応するホームページファイル12の内容を変更登録し(ステップA21)、看板データが変更されている場合には(ステップA22)、当該顧客に対応する看板データファイル13の内容を変更登録する(ステップA23)。
そして、通信接続の継続状態をチェックし(ステップA24)、継続されていれば、図7のステップA1に戻ってトップメニューを再送するが、通信接続が遮断された場合には、このトップページ要求に伴う処理を終了させる。
【0034】
他方、トップページ画面において「3:店舗紹介」が選択された場合には(図9のステップA25)、店舗一覧ページを要求元の利用ユーザ端末4へ送信する(ステップA26)。
この店舗一覧ページ画面は、会員登録されている各店舗に関する情報(店舗名、業種等)の一覧を表示する他に、「看板一覧表示」を指示するボタンを有するもので、利用ユーザ端末4側では、ホームページの閲覧を希望する場合には、この一覧ページ画面の中から任意の店舗を選択し、「看板一覧表示」を希望する場合には、そのボタンを操作する。
【0035】
Webサーバ1は、利用ユーザ端末4からの選択内容を受信すると(ステップA27)、「看板一覧表示」が指示されたかをチェックし(ステップA28)、「看板一覧表示」が指示された場合には、現在時刻を取得した後(ステップA29)、顧客テーブル11内に登録されている各会員店舗のうち、「看板フラグ」がセットされている店舗を1つ指定する(ステップA30)。
そして、指定店舗対応の看板データファイル13を読み出し、それを構成する各表示データブロックに対応付けられているスケジュール情報と現在時刻とを比較し、現在時刻に該当する表示データブロックを読み出す(ステップA31)。この場合、表示データブロックとして、複数のメッセージ要素とその表示動作を制御する為の動作制御情報(表示属性)が読み出され、この各メッセージ要素をその表示属性の設定内容通りに表示させる為のアプレットを生成し(ステップA32)、このアプレットを看板一覧ページ内の店舗対応位置に貼り付ける(ステップA33)。
【0036】
これによって1店舗分の処理が終了すると、顧客テーブル11内に「看板フラグ」がセットされている全店舗に対する処理が終了したかをチェックし(ステップA34)、全店舗分の処理が終了するまでステップA30に戻り、次の店舗を指定し、以下、上述の動作を繰り返す。これによって看板一覧ページが作成されると、この一覧ページを要求元の利用ユーザ端末4へ送信する(ステップA35)。
そして、通信接続の継続状態をチェックし(ステップA36)接続が継続されていれば、終了要求を受けたかをチェックし(ステップA37)、終了要求を受けた場合には、ステップA26に戻って店舗一覧ページを再送するが、通信接続が遮断された場合には、このトップページ要求に伴う処理を終了させる。なお、看板一覧ページ画面を閲覧した利用ユーザが任意店舗のホームページの閲覧を希望する場合には、再送されて来た店舗一覧ページ画面の中から希望する店舗を選択すればよい。
【0037】
いま、店舗一覧ページ画面の中から希望する店舗が選択された場合(ステップA28)、Webサーバ1は、選択店舗対応のホームページファイル12を読み出した後(図10のステップA38)、顧客テーブル11をアクセスして選択店舗に対応する「看板フラグ」に“1”がセットされているかをチェックする(ステップA39)。ここで、「看板フラグ」がセットされていなければ、選択店舗対応のホームページファイル12の内容をそのまま要求元の利用ユーザ端末4へ送信するが(ステップA45)、「看板フラグ」がセットされていれば、選択店舗対応のホームページファイル12の内容と共にその看板データファイル13の内容を要求元の利用ユーザ端末4へ送信する処理に移る。
【0038】
先ず、現在時刻を取得した後(ステップA40)、指定店舗対応の看板データファイル13を読み出し、それを構成する各表示データブロックに対応付けられているスケジュール情報と現在時刻とを比較し、現在時刻に該当する表示データブロックを読み出す(ステップA41)。この場合、表示データブロックとして、複数のメッセージ要素とその表示動作を制御する為の動作制御情報(表示属性)が読み出され、この表示データブロックを構成する各メッセージ要素をその表示属性の内容通りに表示させる為のアプレットを生成する(ステップA42)。そして、選択店舗対応のホームページファイル12の内容を調べ、このホームページ内にアプレットを埋め込む為に必要とされる空きエリアが存在しているかをチェックする(ステップA43)。
【0039】
この結果、ホームページ内に空きエリアが存在していれば、生成したアプレットを当該空きエリア内に埋め込んだ後に(ステップA44)、このアプレット付きホームページを要求元の利用ユーザ端末4へ送信するが(ステップA45)、ホームページ内に空きエリアが存在していなければ、生成したアプレットを埋め込んだ別のページを第2ページとして生成して要求元の利用ユーザ端末4へ送信する(ステップA46)。この場合、ホームページを送信済みかをチェックするが(ステップA47)、最初は未送信であるので、ホームページを要求元の利用ユーザ端末4へ送信する(ステップA45)。
【0040】
これによって利用ユーザ端末4側では、WWWブラウザによってアプレットを起動することにより、ホームページと共に表示データブロックの内容がその表示属性にしたがってブラウザ画面に表示出力される。すなわち、アプレットは、現在時刻に該当する表示データブロックを構成する各メッセージ要素をその表示属性の設定内容通りに表示させるもので、これによって、ブラウザ画面内には、任意に選択した店舗のホームページの他に、その店舗の看板装置5に現在表示されているメッセージも合わせて表示される。この場合、看板装置5側でメッセージ情報がスクロール、点滅の動的表示等が行われている場合には、それに合わせて利用ユーザ端末4側でも看板用メッセージ情報が動的表示される。
【0041】
このようにして現在時刻に該当する表示データブロックを送信した後、Webサーバ1は、通信接続の継続状態をチェックし(ステップA48)、継続されていれば、終了要求を受けたかをチェックし(ステップA49)、終了要求を受けた場合には、図7のステップA1に戻ってトップページを再送するが、通信接続が遮断された場合には、このトップページ要求に伴う処理を終了させる。
ここで、通信接続が継続されている状態において終了要求を受けるまでの間、Webサーバ1は、現在時刻を取得した後に、指定店舗対応の看板データファイル13内の各スケジュール情報と現在時刻とを比較し、次にスケジュール開始時刻となる表示データブロックを特定する為のスケジュール監視処理を行う(ステップA50)。
【0042】
このスケジュール監視処理によって次にスケジュール開始時刻となる表示データブロックが特定された場合には(ステップA50)、この新たな表示データブロックの内容を利用ユーザに閲覧させる為にステップA41に戻り、以下、上述と同様の動作が繰り返される。すなわち、指定店舗対応の看板データファイル13から当該する表示データブロックを読み出した後に、この新たな表示データブロックを構成する各メッセージ要素をその表示属性の内容通りに表示させる為のアプレットを生成する(ステップA41、A42)。
【0043】
そして、このホームページ内に空きエリアが存在していれば(ステップA43)、生成アプレットを当該空きエリア内に埋め込んだ後に(ステップA44)、このアプレット付きのホームページを要求元の利用ユーザ端末4へ送信するが(ステップA45)、ホームページ内に空きエリアが存在していなければ、アプレットを埋め込んだ別のページを生成して要求元の利用ユーザ端末4へ送信する(ステップA46)。この場合、要求元に対する最初の送信時にホームページは送信済みであるので(ステップA47)、ホームページの再送は行わず、アプレットを埋め込んだ別のページのみを送信済みページ(前回送信したアプレットを埋め込んだ別のページ)を更新する為の情報として送信される。
【0044】
以下、上述のスケジュール監視処理は、通信接続が遮断されるまで(ステップA48)、終了要求を受けるまで(ステップA49)繰り返される結果、スケジュール開始時刻が検出される毎に各表示データブロックがスケジュール通りに要求元の利用ユーザ端末4へ順次送信される。この場合、スケジュール開始時刻となる毎にアプレット付きのホームページが送信されたり、アプレットを埋め込んだ別のページのみが送信済みページを更新する為の情報として送信されるので、利用ユーザ端末4側においては、看板装置5に現在表示されているメッセージをそのスケジュール通りに閲覧することができる。
なお、利用ユーザ端末4にあっては、アプレットを埋め込んだ別のページを受信する毎に、現時点までの送信済み別ページを今回受信した別ページに書き換える(上書きする)ことによって別ページの更新を行うようにしている。
【0045】
以上のように、この実施形態においてWebサーバ1は、予め作成されている店舗対応のホームページを利用ユーザ端末4へネットワークを介して公開提供する場合に、店舗用の電子看板装置5に表示されるメッセージ情報を当該店舗対応のホームページと共に利用ユーザ端末4へネットワークを介して公開提供するようにしたから、利用ユーザにあっては、看板装置5の設置場所まで出向かなくとも、自宅等からホームページの閲覧と共に、その店舗の看板装置5に表示されるメッセージ情報も合わせて閲覧することができ、また、店舗側にあっては、看板用メッセージ情報を新たに掲載する毎にホームページの内容を変更する必要がない為、面倒な作業から開放されると共に、高い広告効果を期待することもできる。
【0046】
予め設定されている各種のメッセージ情報をそのスケジュール情報にしたがって順次表示する看板装置5の表示内容に同期させる為に、Webサーバ1は、このスケジュール情報にしたがって看板装置5に現在表示しているメッセージ情報を特定し、このメッセージ情報を当該店舗対応のホームページと共に利用ユーザ端末4へ送信するようにしたから、利用ユーザにあっては、例えば、タイムサービス等の看板広告をリアルタイムに閲覧することができる。この場合、Webサーバ1は、各種のメッセージ情報をスケジュール通りに順次特定して利用ユーザ端末へ順次送信するようにしたから、看板装置5側の表示内容が時間経過と共に変遷している場合でも、それに同期して同一内容のメッセージ情報を利用ユーザに順次閲覧させることができる。
【0047】
Webサーバ1は、看板用メッセージ情報を利用ユーザ端末4側で表示可能なアプレットを店舗宣伝用のホームページ内に埋め込むようにしたから、看板装置5側でメッセージ情報をスクロール、点滅等で動的表示を行う場合でも、利用ユーザ端末4側でのプログラムの実行環境を問わず、看板用メッセージ情報の動的表示が可能となると共に、同一画面上でホームページの内容と共に看板装置5に表示されているメッセージ情報を容易に閲覧させることが可能となる。この場合、Webサーバ1は、スケジュール通りに各種のメッセージ情報を順次特定して利用ユーザ端末へ順次送信する毎に、店舗宣伝用のホームページ内にメッセージ情報を埋め込むようにしたから、その都度、ホームページの内容を変更することができる。
【0048】
Webサーバ1は、ホームページとは別のページとして看板用メッセージ情報を利用ユーザ端末4側で表示可能なアプレットを埋め込んだ第2のページを送信するようにしたから、ホームページ内に埋め込みエリアが存在していない場合でも、看板用メッセージ情報を閲覧させることができる。
この場合、アプレットを埋め込んだ別のページをホームページと共に送信した後において、時間経過と共に次のメッセージ情報を送信済みのメッセージ情報を更新する為の情報として送信する動作をスケジュール通りに繰り返し実行するようにしたから、ホームページを1回送信した以降は、看板用メッセージ情報を送信する毎に、同一内容のホームページを送信する必要はなくなる。
【0049】
Webサーバ1は、複数の店舗に対応する各看板装置5のうち、現時点でメッセージ表示を行っている看板装置5毎に、そのメッセージ情報を各店舗に対応する情報として提供するようにしたから、利用ユーザにあっては、複数の店舗に関する看板用メッセージ情報を一括して閲覧することが可能となる。
この場合、例えば、商店街の各店舗毎にその看板用メッセージ情報を一覧表示するようにすれば、商店街に出向かなくても、商店街の各店舗で現在実施しているサービス内容を同時に確認することが可能となる。
【0050】
なお、上述した実施形態においては、看板装置5に現在表示されている看板メッセージ情報を利用ユーザ端末4へ送信するようにしたが、看板装置5の表示内容と同期したメッセージ情報を送信しなくてもよい。
すなわち、リアルタイムを条件とせず、例えば、看板装置5に表示される表示予定のメッセージ情報や表示済みのメッセージ情報を送信するようにしてもよい。また、各種のメッセージ情報をスケジュールの進行に合わせて順次送信する場合に限らず、スケジュール内容とは無関係に各種のメッセージ情報の一覧を送信するようにしてもよい。これによって、利用ユーザにあっては、サービス実施期間やタイムサービス等を事前に知ることが可能となる。
【0051】
上述した実施形態においては、看板装置5に表示させる表示データファイルを店舗端末3から取得するようにしたが、看板装置5をアクセスしてその設定内容を直接取得したり、他の装置、例えば、各看板装置5毎に予めその表示データファイルを一元管理する管理サーバから取得するようにしてもよい。
また、看板装置5側において複数のメッセージ情報を同一画面内に分割表示する場合に、Webサーバ1は、それに対応して複数のメッセージ情報を分割表示する為のアプレットを生成して送信するようにしてもよい。
【0052】
上述した実施形態においては、店舗単位のホームページを閲覧する場合を例示したが、商店街の各店舗が共同してホームページを運営している場合でも、同様に適用可能である。その他、ホームページとしては、店舗に関するものであれば、任意であり、例えば、色々なホームページを閲覧することができるバナー広告にも当然適用可能である。
また、看板装置5を例えば、2行構成の画面としてもよく、その1行目には、店名や営業時間帯等のタイトルメッセージを常時固定的に表示し、2行目には、具体的な宣伝内容をスクロール表示するようにしてもよい。また、看板装置3をプラズマ画面あるいは液晶画面等によって構成してもよい。
【0053】
一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体(例えば、CD−ROM、フロッピィデスク、RAMカード等)を提供するようにしてもよい。
すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、店舗用の電子看板装置に表示されるメッセージ情報を取得する機能と、取得したメッセージ情報を当該店舗対応の店舗案内情報と共に利用ユーザ端末へネットワークを介して公開提供する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、利用ユーザにあっては、看板装置の設置場所まで出向かなくとも、自宅等から店舗案内情報の閲覧と共に、その店舗の看板装置に表示されるメッセージ情報も合わせて閲覧することができ、その際、メッセージ情報はそのスケジュール情報にしたがって順次表示されるので、例えば、タイムサービス等の看板用メッセージ情報をリアルタイムに閲覧することができ、店舗側にあっては、看板用メッセージ情報を新たに掲載する毎に店舗案内情報を変更する必要がない為、面倒な作業から開放されると共に、高い広告効果を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子看板連動表示システムの全体構成を示したブロック図。
【図2】利用ユーザ端末4側において、Webサーバ1から送信されて来た店舗宣伝用のホームページを表示するブラウザ画面を例示した図。
【図3】看板装置5毎に設定されている各種のメッセージ情報およびそのスケジュール情報を記憶する表示データファイル31の内容を示した図。
【図4】看板装置5において、現在設定されている各表示データブロックM1〜Mn内のメッセージがそのスケジュール情報S1〜Snにしたがって順次切り換え表示される様子を例示した図。
【図5】Webサーバ1側に設けられているテーブル/ファイルを示し、(A)は、顧客テーブル11の内容、(B)は、ホームページファイル12の内容、(C)は、看板データファイル13の内容を示した図。
【図6】Webサーバ1の基本的構成要素を示したブロック図。
【図7】電子看板連動表示システムに関するWebサーバ1側の動作を示したフローチャート。
【図8】図7に続く、Webサーバ1側の動作を示したフローチャート。
【図9】図7、図8に続く、Webサーバ1側の動作を示したフローチャート。
【図10】図7、図9に続く、Webサーバ1側の動作を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 Webサーバ
2 ネットワーク
3 店舗端末
4 利用ユーザ端末
5 電子看板装置
11 顧客テーブル
12 ホームページファイル
13 看板データファイル
31 表示データファイル
101 CPU
102 記憶装置
104 通信装置
105 入力装置
M1〜Mn 表示データブロック(メッセージ情報)
S1〜Sn スケジュール情報

Claims (4)

  1. 予め作成されている店舗案内情報を一般の利用ユーザ端末へネットワークを介して公開提供する情報提供装置であって、
    予め設定されている各種のメッセージ情報をそのスケジュール情報にしたがって順次表示する電子看板装置を有する店舗側の端末から当該各種のメッセージ情報およびスケジュール情報を取得する取得手段と
    前記利用ユーザ端末へ店舗案内情報を提供する際に、前記取得したスケジュール情報を参照することによって、前記取得の各種メッセージ情報の中から現時点において電子看板装置に表示されているメッセージ情報を特定し、このメッセージ情報を当該店舗対応の店舗案内情報と共に利用ユーザ端末へ提供する提供手段と
    を具備したことを特徴とする情報提供装置。
  2. 前記提供手段は、現時点において電子看板装置に表示されているメッセージ情報を特定して利用ユーザ端末へ提供した後において、時間経過と共に前記スケジュール情報を参照することによって各メッセージ情報をスケジュール通りに順次特定して当該利用ユーザ端末へ順次提供する、
    ようにしたことを特徴とする請求項記載の情報提供装置。
  3. 前記提供手段は、現時点において電子看板装置に表示されているメッセージ情報を特定して店舗案内情報と共に別の情報として送信した後において、時間経過と共に前記スケジュール情報を参照することによって次のメッセージ情報を特定し、今回特定したメッセージ情報を送信済みのメッセージ情報を更新する為の情報として送信する動作をスケジュール内容にしたがって繰り返し実行する、
    ようにしたことを特徴とする請求項記載の情報提供装置。
  4. 予め作成されている店舗案内情報を一般の利用ユーザ端末へネットワークを介して公開提供する情報提供装置のコンピュータを、
    予め設定されている各種のメッセージ情報をそのスケジュール情報にしたがって順次表示する電子看板装置を有する店舗側の端末から当該各種のメッセージ情報およびスケジュール情報を取得する取得手段、
    前記利用ユーザ端末へ店舗案内情報を提供する際に、前記取得したスケジュール情報を参照することによって、前記取得の各種メッセージ情報の中から現時点において電子看板装置に表示されているメッセージ情報を特定し、このメッセージ情報を当該店舗対応の店舗案内情報と共に利用ユーザ端末へ提供する提供手段、
    として機能させるためのプログラム。
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