JP4102774B2 - ピラゾ―ル - Google Patents

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    • C07D233/90Carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals

Description

本発明は、殺寄生生物特性を有するピラゾール誘導体、特に4−カルボサイクリル−1−アリールピラゾールに関する。
国際特許出願公開WO98/24767号公報には、或る駆寄生生物性の1−アリール−4−シクロプロピルピラゾール物質が開示されている。国際特許出願公開WO97/07102号公報には、駆寄生生物剤として、特に、或る1−アリール−4−(シクロヘキセ−1−エニル)−ピラゾール物質が開示されている。
本発明により、式(IA):
Figure 0004102774
及び式(IB):
Figure 0004102774
[各式中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、NH2基、CONH2基、CN基、場合によりハロゲン原子及びOH基から独立して選択した置換基1個以上で置換されていることのあるC1-6アルキル基、場合によりハロゲン原子1個以上で置換されていることのあるC2-6アルカノイル基、又は場合によりハロゲン原子1個以上で置換されていることのあるC2-6アルケニル基であり;R2は、水素原子、C1-6アルキル基、NH2基、又はハロゲン原子であり;Yは、場合によりハロゲン原子及びC1-6アルキル基から独立して選択した置換基を有することのある非分枝鎖状C0-4アルキレン基であり;R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は、それぞれ独立して水素原子又はハロゲン原子であるか;あるいはR7及びR8は、一緒になってオキソ基又は=CR1213部分(ここで、R12及びR13は、それぞれ独立して水素原子又はハロゲン原子である)を形成することができ;R11は、水素原子、場合によりハロゲン原子1個以上で置換されていることのあるC1-4アルキル基、又は場合によりハロゲン原子1個以上で置換されていることのあるC1-4アルコキシ基であり;R3は、ハロゲン原子であり;R4は、場合によりハロゲン原子1個以上で置換されていることのあるC1-4アルキル基、場合によりハロゲン原子1個以上で置換されていることのあるC1-4アルコキシ基、S(O)n(場合によりハロゲン原子1個以上で置換されていることのあるC1-4アルキル)基、ハロゲン原子、又はSF5基であり;nは、0、1、又は2であり;そしてXは、窒素原子又はCR14基(ここで、R14は、ハロゲン原子である)である]で表される化合物、又は薬剤学的、農学的、若しくは獣医学的に許容することのできるそれらの塩、あるいは前記化合物又は塩の溶媒和物(以下、「本発明の物質」と称する)が提供される。
アルキル基及びアルケニル基は、直鎖状であるか、あるいはその炭素原子数が可能とする範囲で、分枝鎖状であることができる。S(O)nアルキル基、アルカノイル基、及びアルコキシ基は、前記アルキル部分を含む。「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を意味する。
薬剤学的、農学的、若しくは獣医学的に許容することのできる塩は、当業界で周知であり、例えば、BergeらによってJ.Pharm.Sci.,66,1−19(1977)に記載された塩を挙げることができる。適当な酸付加塩は、無毒な塩を形成する酸から形成され、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、リン酸水素塩、酢酸塩、グルコン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、蟻酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、及びp−トルエンスルホン酸塩を挙げることができる。適当な塩基付加塩は、無毒な塩を形成する塩基から形成され、例えば、アルミニウム塩、カルシウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩、亜鉛塩、及びジエタノールアミン塩を挙げることができる。溶媒は、当業者に周知である。
好ましいR1は、CN基、又は場合によりハロゲン原子1個以上で置換されていることのあるC1-6アルキル基である。より好ましいR1は、CN基、CH3基、又はCF3基である。好ましいR2は、水素原子、NH2基、又は塩素原子である。より好ましいR2は、水素原子、又はNH2基である。好ましいR3は、塩素原子である。好ましいR4は、CF3基、OCF3基、又はSF5基である。好ましいYは、非分枝鎖状C0-4アルキレン基である。好ましいXは、窒素原子又はC−Cl基である。好ましいR5は、水素原子、塩素原子、又はフッ素原子である。好ましいR6は、水素原子、塩素原子、又はフッ素原子である。
7が単独である場合に、好ましいR7は、水素原子、塩素原子、又はフッ素原子である。R8が単独である場合に、好ましいR8は、水素原子、塩素原子、又はフッ素原子である。R7及びR8が一緒になる場合に、好ましいR7及びR8は、オキソ基、CH2基、又はCBr2基である。好ましいR9は、水素原子である。好ましいR10は、水素原子である。好ましいR11は、水素原子、CH3基、又はCF3基である。
好ましいピラゾール上の4−置換基は、2,2−ジクロロ−3−オキソシクロブチル基、2−クロロ−2,3,3−トリフルオロシクロブチル基、3−クロロ−2,2,3−トリフルオロシクロブチル基、3−オキソシクロブチル基、3,3−ジフルオロシクロブチル基、3−メチレニルシクロブチル基、シクロブチル基、シクロペント−2−エニル基、シクロヘプト−2−エニル基、3−ジブロモメチレニルシクロブチル基、及びシクロペンチル基から選択した基である。
より好ましいピラゾール上の4−置換基は、2−クロロ−2,3,3−トリフルオロシクロブチル基、3−クロロ−2,2,3−トリフルオロシクロブチル基、3−オキソシクロブチル基、3,3−ジフルオロシクロブチル基、3−メチレニルシクロブチル基、シクロブチル基、シクロペント−2−エニル基、シクロヘプト−2−エニル基、及びシクロペンチル基から選択した基である。
本発明の具体的な好ましい物質は、後記の実施例に記載の化合物、並びにそれらの塩及び溶媒和物である。式(IA)で表される化合物及び式(IB)で表される化合物は、不整中心1個以上を有することがあり、従って2種以上の立体異性形態で存在することがある。本発明は、全ての式(IA)で表される化合物及び式(IB)で表される化合物の個々の立体異性体、塩、溶媒和物、並びにそれらの混合物を含む。
ジアステレオマーの分離は、式(IA)若しくは式(IB)で表される化合物又はそれらに適した塩若しくは誘導体の立体異性体混合物に、従来技術(例えば、分別結晶化、クロマトグラフィー、又はH.P.L.C.)を行うことによって実施することができる。式(IA)若しくは式(IB)で表される化合物の個々のエナンチオマーも、光学的に純粋な相当する中間体から調製するか、あるいは適当なキラルサポートを用いて相当するラセミ体を分割(例えば、H.P.L.C.)するか、又は相当するラセミ体と光学的に活性な適当な酸又は塩基との反応によって形成されるジアステレオマー塩を分別結晶化することによって調製することができる。
後記の実施例及び調製例に記載の化合物は、種々の方法、例えば以下にまとめた方法及びその適当な改変方法によって調製することができる。特に断らない限り、以下の各方法に記載の置換基は、前記の式(IA)で表される化合物及び式(IB)で表される化合物に関する置換基と同じ意味である。
[方法1(a)]式(IA)[式中、YはC0−アルキレン基(すなわち、直接結合)であり、R7及びR8は一緒になってオキソ部分であり、そしてR9及びR10は塩素原子である]で表される化合物、すなわち以下に記載の式(IA(i)):
Figure 0004102774
で表される化合物は、式(II):
Figure 0004102774

で表される化合物を、適当な試薬系〔例えば、適当な溶媒(例えば、ジエチルエーテル)中の亜鉛/トリクロロアセチルクロライドホスホラスオキシクロライド〕と反応させて、例えば後記実施例1に記載のとおりに製造することができる。前記の式(II)で表される化合物は、国際特許出願公開WO97/07102号公報に記載の方法、及びその適当な改変方法によって入手することができる。
[方法1(b)]式(IA(i))で表されるα,α−ジクロロケトン化合物及び式(IA)〔式中、Yは場合により置換されていることのあるC1-4アルキレン基であり、R7及びR8は一緒になってオキソ部分であり、そしてR9及びR10は塩素原子である〕で表されるその同族化合物は、種々の系〔例えば、J.March,Advanced Organic Chemistry(第3版以降),Wiley Interscience,reaction section0−77及びその中の参照文献に記載の系〕を用いて適当に還元することによって、相当するα,α−非置換ケトンに変換することができる。この反応タイプの実施例が、後記の実施例3に記載されている。
[方法1(c)]式(IA)〔式中、Yは、C0アルキレン基(すなわち、直接結合)であり、R5、R6、及びR11は、いずれも水素原子であり、そしてR7、R8、R9、及びR10は、いずれもハロゲン原子である〕で表される化合物は、前記式(II)〔式中、R5、R6、及びR11は、いずれも水素原子である〕で表される化合物と、式:R78C=CR910〔式中、R7、R8、R9、及びR10は、いずれもハロゲン原子である〕で表されるオレフィンとを反応させることによって調製することができる。適切な方法は、前記反応物を、上昇させた圧力下(例えば、鋼製「ボンベ」中)で、高めた温度に加熱することである。この方法は、後記の実施例2に例示されている。
[方法2]適当なリンイリド試薬〔例えば、ホスホニウム塩(例えば、CR1213−トリフェニルホスホニウムブロマイド)〕及び適当な塩基とを適当な溶媒中で用いる適当なウィッチヒ反応又は同様の反応によって、式(IA)〔式中、R7及びR8は、一緒になってオキソ基である〕で表される化合物(前記方法1を参照されたい)を、式(IA)〔式中、R7及びR8は、一緒になってCR1213基である〕で表される化合物に変換することができる。一般的な前記反応は、J.March,Advanced
Organic Chemistry(第3版以降),Wiley Interscience,reaction section6−47及びその中の参照文献に記載されているので、参照されたい。この反応タイプの実施例が、後記の実施例5及び実施例12に記載されている。
[方法3]J.March,Advanced Organic
Chemistry(第3版以降),Wiley Interscience,reaction
section6−25及びその中の参照文献に記載されているタイプの適当な反応によって、式(IA)〔式中、R7及びR8は、一緒になってオキソ基である〕で表される化合物(前記方法1を参照されたい)を、式(IA)又は式(IB)〔式中、R7及びR8は、それぞれ別々であって、いずれもハロゲン原子である〕で表されるgem−ジハライド化合物に変換することができる。この反応タイプの例が、後記の実施例4に記載されている。
[方法4]R11が水素原子である式(IA)で表される化合物及び式(IB)で表される化合物の数種は、例えば、実施例6に例示した変換によって製造することができる。
Figure 0004102774
式(IV)で表される4−ヨードピラゾール(公知の方法で入手することができる)と適当なリシエーティング(lithiating)剤(例えば、n−ブチルリチウム)とを、適当な条件下(例えば、テトラヒドロフラン中)で、低められた温度で反応させて、相当する4−リシエート化種を得ることができる。次に、これを式(Va)又は式(Vb)で表されるケトンと反応させて、前記の反応式に示すように、それぞれ前記式(VIa)又は式(VIb)で表されるアルコール種とすることができる。アルコール(VIa)及びアルコール(VIb)は、例えば、後記の実施例6に記載のトリエチルシラン/ボロントリフルオライドエーテラート系を用いて、種々の方法で還元することができる。式(Va)で表されるケトン及び式(Vb)で表されるケトンは、市販されているか、又は公知の方法で入手することができる。
[方法5(a)]R2が水素原子である式(IA)で表される化合物及び式(IB)で表される化合物は、それぞれR2がNH2基である相当する式(IA)又は式(IB)で表される化合物と、亜硝酸アルキル(例えば、亜硝酸t−ブチル)とを、N,N−ジメチルホルムアミド又はテトラヒドロフラン中で反応させることによって調製することができる。このタイプの反応が、J.March,AdvancedOrganic
Chemistry(第3版以降),Wiley Interscience,reaction
section4−23及びその中の参照文献に記載されている。この反応タイプの実施例が、後記の実施例8に記載されている。
[方法5(b)]R2がハロゲン原子である式(IA)で表される化合物及び式(IB)で表される化合物は、それぞれR2がNH2基である相当する式(IA)又は式(IB)で表される化合物と、亜硝酸アルキル(例えば、亜硝酸t−ブチル)及びハロゲン源とを反応させることによって調製することができる。このタイプの反応が、特に、J.March,Advanced
Organic Chemistry(第3版以降),Wiley Interscience,reactionsections3−24,3−25,and4−24及びその中の参照文献に記載されている。この反応タイプの実施例が、後記の実施例9に記載されている。
[方法5(c)]R2がC1-6アルキル基である式(IA)で表される化合物及び式(IB)で表される化合物は、それぞれR2がNH2基である相当する式(IA)又は式(IB)で表される化合物と、亜硝酸アルキル(例えば、亜硝酸t−ブチル)及び試薬〔例えば、テトラ(C1-6アルキル)錫〕とを反応させることによって調製することができる。このタイプの反応が、特に、J.March,AdvancedOrganic
Chemistry(第3版以降),Wiley Interscience,reaction
section4−29及びその中の参照文献に記載されている。
[方法6]式(IB)〔式中、R7及びR9は水素原子である〕で表される化合物は、式(IV)で表される化合物(前記方法4を参照されたい)から、式(VII):
Figure 0004102774


で表される試薬との、パラジウム触媒クロス−カップリング反応を介して調製することができる。この反応のタイプが、後記の実施例7に例示されている。
本発明の化合物のいくつかは、官能基の内部変換などによって、当業者に周知の方法で、本発明の別の化合物に変換することができる。当業者に公知の方法及び本明細書にまとめた方法、並びに当業者に公知の方法を用いる適当なそれらの改変方法によって、本発明の全ての化合物を入手可能なことが、理解されるであろう。熟練した化学者であれば、必要な任意の改変(例えば、試薬、条件、出発材料、及び試薬と所望の反応との適合性、反応の順序、保護/脱保護、並びにその他の反応の選択など)に関して、その人の技能及び判断を駆使するであろう。
本発明の物質の合成の間に、感受性官能基を保護及び脱保護する必要があることは、当業者にとって明白であろう。これは、従来技術(例えば、T.W.Greene及びP.G.M.WutsによってProtective
Groups in Organic Synthesis,John Wiley and
Sons Inc.,1991に記載された方法)によって実施することができる。式(I)で表される化合物、並びにその塩及び溶媒和物は、従来技術によって分離及び精製することができる。本発明の物質は、ヒト、動物、及び植物における殺寄生生物活性があるので有用である。本発明の物質は、特に外部寄生生物の治療に有用である。
本発明は、ヒトにおける本発明の物質の使用に関して、(a)局所投与に適した薬剤学的に許容することのできる補助剤、希釈剤、又は担体と混合した本発明の物質を含む医薬製剤;
(b)薬剤用の本発明の物質;
(c)駆寄生生物薬剤の製造における本発明の物質の使用;及び(d)有効量の本発明の物質を患者に投与することを含む、前記患者における寄生生物−外寄生の治療方法を提供する。
ヒト以外の動物における本発明の物質の使用に関して、前記物質は、単独で投与するか、あるいは意図される具体的な用途、並びに治療される宿主動物及び関係する寄生生物の個々の種類に適した製剤中で投与することができる。本発明の物質を投与することのできる方法としては、カプセル、ボーラス、錠剤、又は飲薬による経口投与、あるいは流入(pour−on)製剤又は滴下(spot−on)製剤としての投与を挙げることができる。あるいはそれらを、注射(例えば、皮下注射、筋肉内注射、又は静脈内注射)、浸液、スプレー、ムース、シャンプー、粉剤、又は移植片として投与することもできる。
前記製剤は、標準的獣医慣行に従って、通常の方法で調製することができる。従って、前記活性化合物/物質と、微細に分割された適当な希釈剤又は担体〔崩壊剤及び/又は結合剤(例えば、デンプン、ラクトース、タルク、及びステアリン酸マグネシウムなど)を付加的に含有する〕とを混合することによって、カプセル、ボーラス、又は錠剤を調製することができる。経口飲剤は、前記活性成分を適当な媒質中に溶解又は懸濁することによって調製することができる。注射用製剤は、滅菌溶液の形態で調製することができ、別の物質(例えば、その溶液を血液と等張にするのに十分な塩又はグルコース)を含有することもできる。許容することのできる液体担体としては、植物油(例えば、ゴマ油など)、グリセリド(例えば、トリアセチンなど)、エステル(例えば、安息香酸ベンジル、ミリスチン酸イソプロピル、及びプロピレングリコールの脂肪酸誘導体など)、並びに有機溶媒(例えば、ピロリドン、及びグリセロールホルマールなど)を挙げることができる。最終的な製剤が活性成分0.01〜10重量%を含有するように、液体担体中に前記活性成分を溶解又は懸濁することによって、前記製剤を調製する。
これらの製剤は、治療する宿主動物の種類、感染の重篤度及びタイプ、並びに前記宿主の体重によって、その中に含まれる活性物質の重量が変化するであろう。非経口、局所(例えば、流入又は滴下、浸液、スプレー、ムース、シャンプー、又は粉剤を用いて化合物をデリバリーする)、及び経口投与に対する、前記活性成分の典型的投与量範囲は、動物の体重(kg)当たり0.01−100mgである。好ましくは、0.1〜10mg/kgの範囲である。
あるいは、本発明の物質を、動物飼料と一緒に投与することもできる。この目的のために、濃縮した飼料添加物又はプリミックスを調製して、普通の動物飼料と混ぜることができる。
本発明の物質は、節足動物、植物線虫、蠕虫、又は原生動物害虫の制御に実用性がある。本発明の物質は、特に、獣医学的薬剤および牧畜の分野において、そして、脊椎動物〔特に温血脊椎動物、例えばヒト及び家畜(例えば、畜牛、羊、山羊、馬、豚、家禽、犬、猫、及び魚)〕に、内部的または外部的に寄生する節足動物、蠕虫または原生動物、例えば、ダニ目(Acarina)、例えばマダニ[例えば、マダニ属(Ixodes)の種、ウシマダニ属(Boophilus)の種〔例えば、オウシマダニ(Boophilus microplus)〕、キララマダニ属(Amblyomma)の種、イボマダニ属(Hyalomma)の種、コイタマダニ属(Rhipicephalus)の種〔例えば、リピセファラス・アペンディキュレイタス(Rhipicephalus appendiculatus)〕、チマダニ属(Haemaphysalis)の種、カクマダニ属(Dermacentor)の種、及びカズキダニ属(Ornithodorus)の種〔例えば、アフリカカズキダニ(Ornithodorus moubata)〕]及びダニ[例えば、ダマリニア属(Damalinia)の種、ダーマヒサス・ガリナエ(Dermahyssus gallinae)、ヒゼンダニ属(Sarcoptes)の種〔例えば、ヒゼンダニ(Sarcoptesscabiei)〕、キュウセンヒゼンダニ属(Psoroptes)の種、ショクヒヒゼンダニ属(Chorioptes)の種、ニキビダニ属(Demodex)の種、及びケダニ属(Eutrombicula)の種];双翅目(Diptera)〔例えば、ヤブカ属(Aedes)の種、ハマダラカ属(Anopheles)の種、イエバエ属(Musca)の種、ヒフバエ属(Hypoderma)の種、ウマバエ属(Gastrophilus)の種、及びブユ属(Simulium)の種〕;半翅目(Hemiptera)〔例えば、サシガメ属(Triatoma)の種〕;フシラプテラ(Phthiraptera)〔例えば、ダマリニア属(Damalinia)の種及びリノクナタス属(linoqnathus)の種〕;ノミ目(Siphonaptera)〔例えば、イヌノミ属(Ctenocephalides)の種〕;ディクチオプテラ(Dictyoptera)〔例えば、ワモンゴキブリ属(Periplaneta)の種及びチャバネゴキブリ属(Blatella)の種〕;並びに膜翅目(Hymenoptera)〔例えば、モノモリウム・ファラオニス(Monomorium pharaonis)〕に対する公衆衛生の維持において;例えば、寄生線虫(parasitic nematode
worms)[例えば毛様線虫科(Trichostrongylidae)の構成員、ニッポストロニラス・ブラジリエンシス(Nippostronylus
brasiliensis)、旋毛虫(Trichinella
spiralis)、針虫(Haemonchus
contortus)、トリコストロニラス・コルブリフォルミス(Trichostronylus
colubriformis)、ネマトディラス・バッタス(Nematodirus
battus)、オステルタジア・サーカムシンクタ(Ostertagia
circumcincta)、トリコストロンギラス・アクセイ(Trichostrongylus
axei)、クーペリア属(Cooperia)の種、及び矮小条虫(Hymenolepis nana)]によってひき起こされる胃腸管の感染に対して、例えばアイメリア属(Eimeria)の種[例えばアイメリア・テネラ(Eimeria tenella)、アイメリア・アサーブリナ(Eimeria acervulina)、アイメリア・ブルネッティ(Eimeria brunetti)、アイメリア・マクシマ(Eimeria maxima)、アイメリア・ネカトリクス(Eimeria necatrix)、アイメリア・ボビス(Eimeria bovis)、アイメリア・ツエルニ(Eimeria zuerni)、及びアイメリア・オビノイダリス(Eimeria ovinoidalis)];クルーズトリパノソーマ(Trypanosoma cruzi)、リーシュマニア属(Leishmania)の種、プラスモディウム属(Plasmodium)の種、バベシア属(Babesia)の種、トリコモナス科(Trichomonadidae)の種、ヒストモナス(Histomonas)の種、ジアルジア属(Giardia)の種、トキソプラスマ(Toxoplasma)の種、赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)、及びタイレリア属(Theileria)の種によってひき起こされる原生動物病の制御及び治療において;節足動物、更に特定すれば、甲虫類(例えば、ぞうむし)、蛾、及びダニ、例えばエフェスティア(Ephestia)の種〔粉蛾(flour
moths)〕、アンスレナス(Anthrenus)の種〔カツオブシムシ科(carpet beetles)〕、トリボリウム(Tribolium)の種〔コクヌストモドキ属(flour beetles)〕、シトフィラス(Sitophilus)の種〔穀粒ぞうむし(grain weevils)〕、及びコナダニ属(Acarus)の種(ダニ)による攻撃に対する貯蔵された生産物(例えば、穀粒及び小麦粉を含む穀物、落花生、動物飼料、並びに材木)及び家財(例えば、カーペット及び繊維製品)の保護において;外寄生された家庭用及び工業用建物におけるゴキブリ、アリ、及びシロアリ、並びに類似の節足動物害虫の制御において、そして水路、井戸、貯水池、又はその他の流水若しくは溜水中のぼうふらの制御において;シロアリ[例えばヤマトシロアリ(Reticulitermes)の種、ヘテロターメス(Heterotermes)の種、及びイエシロアリ(Coptoterms)の種]による建築物への攻撃の予防に際しての土台、建造物、及び土壌の処理のために;農業においては、鱗翅目(Lepidoptera)(チョウ及び蛾)の成虫、幼虫、及び卵、例えばヘリオチス(Heliothis)の種〔例えば、ヘリオチス・ビレセンス(Heliothis virescens)(タバコ・バドワーム(tobacco budworm))、ヘリオチス・アーミオエラ(Heliothisarm-ioera)、及びヘリオチス・ゼア(Heliothis zea)〕、スポドプテラ(Spodoptera)の種[例えば、スポドプテラ・エグゼンプタ(S.exempta)、スポドプテラ・リットラリス(S.littoralis)〔エジプト綿の虫(Egyptian cotton worm)〕、スポドプテラ・エリダニア(S.eridania)〔サザン・アーミー・ワーム(southern army worm)〕、マメストラ・コンフィグラタ(Mamestra configurata)〔バーサ・アーミー・ワーム(bertha army worm)〕];エアリアス(Earias)の種[例えば、エアリアス・インスラナ(E.insulana)〔エジプタン・ボールワーム(Egyptian
bollworm)〕]、ペクチノフォラ(Pectinophora)の種[例えば、ペクチノフォラ・ゴシピエラ(Pectinophora gossypiella)〔ピンク・ボールワーム(pink bollworm)〕]、オストリニア(Ostrinia)の種[例えば、オストリニア・ヌビラリス(O.nubilalis)〔アワノメイガ(European cornborer)〕]、トリコプルシア・ニ(Trichoplusia ni)〔キャベツにつくシャクトリムシ(cabbage looper)〕、シロチョウ(Pieris)の種(あおむし)、ラフィクマ(Laphyqma)の種〔アーミー・ワーム(army
worm)〕、アグロティス(Agrotis)及びアマテス(Amathes)の種(根切り虫)、ワイジアナ(Wiseana)の種〔ポリナ蛾(porina
moth)〕、チロ(Chilo)の種〔イネの茎の穿孔虫(rice stem borer)〕、トリポリザ(Tryporyza)の種及びディアトラエア(Diatraea)の種〔サトウキビの穿孔虫(sugar cane borer)及びイネの穿孔虫(riceborer)〕、スパルガノチス・ピレリアナ(Sparganothis pilleriana)〔ブドウ漿果の蛾(grape berry moth)〕、シディア・ポモネラ(Cydia pomonella)〔コドリンガ(codling moth)〕、アーチップス(Archips)の種〔果樹トートリックス蛾(fruit tree tortrix moths)〕、プルテラ・キシロステラ(Plutella xylostella)〔ダイアモンド・ブラック・モス(diamond black moth)〕に対して;鞘翅(甲虫)目(Coleoptera)(甲虫)の成虫及び幼虫、例えばハイポテネマス・ハムペイ(Hypothenemus
hampei)〔コーヒーの実の穿孔虫(coffee berry
borer)〕、ハイレシナス(Hylesinus)の種〔キクイムシ科(bark beetles)〕、アントノマス・グランディス(Anthonomus grandis)〔メキシコワタノミゾウムシ(cotton boll weevil)〕、アカリンマ(Acalymma)の種〔ウリハムシ属(cucumber beetles)〕、レマ(Lema)の種、プサイリオデス(Psylliodes)の種、レプチノターサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata)(コロラドハムシ)、ディアブロティカ(Diabrotica)の種〔トウモロコシの根につく虫(corn
rootworms)〕、ゴノセファラム(Gonocephalum)の種〔ファルス・ワイヤー・ワーム(false wire worms)〕、アグリオテス(Agriotes)の種〔ワイヤーワーム(wireworms)〕、ダーモレピダ(Dermolepida)及びヘテロニカス(Heteronychus)の種〔白色地虫(white grubs)〕、フェドン・コクレアリアエ(Phaedon cochleariae)〔マスタード・ビートル(mustard beetle)〕、リッサーホプトラス・オリゾフィラス(Lissorhoptrus oryzophilus)〔ライス・ウォーター・ウィービル(rice water weevil)〕、メリオエテス(Melioethes)の種〔花粉甲虫(pollen beetles)〕、シュートリンクス(Ceutorhynchus)の種、リンコフォラス(Rhynchophorus)及びコスモポリテス(Cosmopolites)の種〔ルート・ウィービル(root weevils)〕に対して;半翅目(Hemiptera)、例えばプサイラ(Psylla)の種、ベミシア(Bemisia)の種、トリアリューロデス(Trialeurodes)の種,ワタアブラムシ属(Aphis)の種、ミザス(Myzus)の種、メゴウラ・ビシアエ(Megoura viciae)、フィロクセラ(Phylloxera)の種,アデルゲス(Adelges)の種、フォロドン・ヒュームリ(Phorodon humuli)〔ホッフ・ダムソン・アブラムシ(hop damson aphid)〕、アエネオラミア(Aeneolamia)の種、ネフォテティクス(Nephotettix)の種〔稲葉バッタ(rice leaf hoppers)〕、エムポアスカ(Empoasca)の種、ニラパーバタ(Nilaparvata)の種、パーキンシエラ(Perkinsiella)の種、ピリラ(Pyrilla)の種、アオニディエラ(Aonidiella)の種〔レッド・スケール(redscales)〕、コッカス(coccus)の種、プシューコッカス(Pseucoccus)の種、ヘロペルティス(Helopeltis)の種〔蚊(mosquito bug)〕、リガス(Lygus)の種、ディスダーカス(Dysdercus)の種、オキシカレナス(Oxycarenus)の種、ネザラ(Nezara)の種;ニメノプテラ(Nymenoptera)例えばアタリア(Athalia)の種及びセファス(Cephus)の種〔ハバチ(saw flies)〕、アッタ(Atta)の種〔ハキリアリ(leaf cutting ants)〕;双翅目(Diptera)、例えばハイレミイア(Hylemyia)の種〔ルート・フライ(root
flies)〕、アテリゴナ(Atherigona)の種、及びクロロプス(Chlorops)の種〔シュート・フライ(shoot flies)〕、フィトミザ(Phytomy-za)の種〔ハモグリムシ(leaf miners)〕、セラティティス(Ceratitis)の種〔ミバエ(fuit flies)〕;総翅目(Thysanoptera)、例えばスリップス・タバシ(Thrips tabaci);直翅目(Orthoptera)、例えばロカスタ(Locusta)及びシストセルカ(Schistocerca)の種〔ワタリバッタ(locusts)〕及びコオロギ(crickets)、例えばグリラス(Gryllus)の種及びアケタ(Acheta)の種;トビムシ目(Collembola)、例えばスミンスラス(Sminthurus)の種及びオニキウラス(Onychiurus)の種〔トビムシ(springtails)〕、等翅目(Isoptera)、例えばオドントターメス(Odontotermes)の種〔シロアリ(termites)〕、革翅目(Dermaptera)、例えばフォーフィキュラ(Forficula)の種〔ハサミムシ(earwigs)〕、並びに農業上重要なその他の節足動物、例えばダニ類(Acari)(ダニ)[例えばハダニ属(Tetranychus)の種、パノニカス(Panonychus)の種、及びブリオビア(Bryobia)の種〔クモダニ(spider mites)〕、エリオフィエス(Eriophyes)の種〔虫瘤ダニ(gall mites)〕、ポリファコターソネムス(Polyphacotarsonemus)の種;ブラニウラス(Blaniulus)の種〔多足類(millipedes)〕、スクチゲレラ属(Scutigerella)の種〔シムフィリド(Symphilids)〕、オニスカス(Oniscus)の種〔ワラジムシ(woodlice)〕、及びトリオプス(Triops)の種〔甲殻類(crustacea)〕];農業、林業、及び園芸に重要な植物及び木を、直接的に又は植物の細菌性、ウィルス性、マイコプラズマ性、又は真菌性疾患をまん延させることによって攻撃する線虫類、根瘤線虫、例えばメリオドギーン(Meliodogyne)の種〔例えば、メリオドギーン・インコグニタ(M.incognita);シスト(cyst)線虫、例えばグロボデラ(Globodera)の種〔例えばグロボデラ・ロストチエンシス(G.rostochiensis)〕;シストセンチュウ属(Heterodera)の種〔例えばヘテロデラ・アベナエ(Heterodera avenae)〕;ラドフォラス(Radopholus)の種〔例えば、ラドフォラス・シミリス(R.similis)〕;病変(lesion)線虫、例えばプラチレンカス(Pratylenchus)の種〔例えば、プラチレンカス・プラテンシス(P.pratensis)〕;ベロノリアムス(Belonoliamus)の種〔例えば、ベロノリアムス・グラシリス(B.gracills)〕;チレンクラス(Tylenchulus)の種〔例えば、チレンクラス・セミペネトランス(T.semipenetrans)〕;ロチレンクラス(Rotylenchulus)の種〔例えば、ロチレンクラス・レニフォルミス(R.reniformis)〕;ロチレンクス(Rotylenchus)の種〔例えば、ロチレンクス・ロブスタス(R.robustus)〕;ヘリコチレンクス(Helicotylenchus)の種〔例えば、ヘリコチレンクス・マルチシンクタス(H.multicinctus)〕;ヘミシクリオフォラ(Hemicycliophora)の種〔例えば、ヘミシクリオフォラ・グラシリス(H.gracilis)〕;クリコネモイデス(Criconemoides)の種〔例えば、クリコネモイデス・シミリス(C.similis)〕;トリコドラス(Trichcdorus)の種〔例えば、トリコドラス・プリミティブス(T.primitivus)〕;ダガー(dagger)線虫、例えばキシフィネマ(Xiphinema)の種〔例えば、キシフィネマ・ディバーシカウダツム(X.diversicaudatum)〕、ロンギドルス(Longidorus)の種〔例えば、ロンギドルス・エロンゲイタス(L.elongatus)〕;ホプロライムス(Hoplolaimus)の種〔例えば、ホプロライムス・コロネイタス(H.coronatus)〕;ハセンチュウ(Aphelenchoides)の種〔例えば、アフェレンコイデス・リッツェマボシ)(A.ritzema-bosi)及びアフェレンコイデス・ベッセイ(A.besseyi)〕;茎及び鱗茎線虫(stem and bulb eelworm)、例えばディチレンクス(Ditylenchus)の種〔例えば、ディチレンクス・ディプサシ(D.dipsaci)〕に対して使用することができる。
また、本発明の物質は、植物の節足動物又は線虫害虫の制御にも実用性がある。前記活性物質は、一般に、節足動物又は線虫の外寄生を制御しなくてはならない場所(locus)に、処理される場所1ヘクタール当たり活性化合物約0.005kg〜約25kg、好ましくは0.02〜2kg/haの割合で適用される。理想的条件下では、制御されるべき害虫によって、より低い割合で適当な保護を与えるであろう。一方、不利な天候条件、害虫の耐性、及びその他の要因は、活性成分をより高い割合で使用することを必要とするであろう。葉への適用においては、0.01〜1kg/haの割合が使用されるであろう。
害虫が土壌−生まれ(soil-borne)である場合には、本活性物質を含有する製剤を、任意の好都合な方法で、処理されるべき領域全体にわたって均一に分布させる。所望ならば、田畑若しくは作物成長領域に全体的に、又は攻撃から保護されるべき種子若しくは植物にきわめて接近して、適用することができる。本活性物質は、領域全体にわたって水と共に噴霧することによって土壌内に流し込むか、あるいは降雨の自然作用にまかせることができる。適用中又は適用後に、所望により製剤を、例えば鋤で耕すか又はディスクハローで耕すことによって、土壌中に機械的に分布させることができる。適用は、植え付け(planting)の前、植え付け時、植え付け後であるが発芽が起こる前、又は発芽後であることができる。
本発明の物質は、固体又は液体組成物として、主に、土壌中にすむ線虫を制御するために土壌に適用することができるが、葉に適用して、主に、植物の空中部分を攻撃する線虫〔例えば、前記ハセンチュウの種及びディチレンクス(Ditylenchus)の種〕を制御することもできる。本発明の物質は、適用点から遠い植物の部分を食する害虫を制御するのに有用であり、例えば対象物質を根に適用することよって、葉を食べる虫を殺すことができる。更に、前記物質は、抗食(anti-feeding)又は駆散効果によって、植物への攻撃を減少させることができる。
本発明の物質は、田畑(field)、飼い葉(forage)、農園、温室、果樹園、及びブドウ園の作物、又は観賞用植物、並びに農園及び森林の木、例えば穀物(例えば、トウモロコシ、小麦、米、モロコシ)、綿、タバコ、野菜、及びサラダ用野菜〔例えば、豆、コール(アブラナ属植物)作物、カーカービット(curcurbit)、レタス、タマネギ、トマト、及びコショウ〕、田畑の作物(例えば、ポテト、テンサイ、落花生、大豆、及びアブラナ)、サトウキビ、牧草地及び飼い葉(例えば、トウモロコシ、モロコシ、ムラサキウマゴヤシ)、農園(例えば、茶、コーヒー、ココア、バナナ、油ヤシ、ココナッツ、ゴム、又は香辛料の農園)、果樹園(orchard)及び小規模果樹園(grove)(例えば、石果、及びピップ(pip)フルーツ、柑橘類、キウイフルーツ、アボガド、マンゴー、オリーブ、及びクルミの果樹園)、ブドウ園、鑑賞用植物;温室内並びに庭及び公園内の花及び低木;並びに森林、農園、及び苗木畑内の森林樹(落葉樹及び常緑樹の両方)の保護に、特に有用である。
また、本発明の物質は、ハバチ〔例えば、ウロセラス(Urocerus)〕、又は甲虫〔例えば、キクイムシ(scolytid)、ナガキクイムシ(platypodid)、ヒラタキクイムシ(lyctid)、ナガシンクイムシ(bostrychid)、カミキリムシ(cerambycid)、シバンムシ(anobiid)〕、又はシロアリ〔例えば、レティキュリターメス(Reticulitermes)の種、ヘテロターメス(Heterotermes)の種、及びコプトターメス(Coptotermes)の種〕による攻撃からの材木(立木、伐採、加工、貯蔵、又は構造用材木)の保護にも有用である。本発明の物質は、そのままであるか、製粉されているか、あるいは配合されて製品となっているかにかかわらず、蛾、甲虫、及びダニの攻撃から、貯蔵された生産物(例えば、穀粒、果物、堅果、香辛料、及びタバコ)を保護する用途がある。また、蛾、及び甲虫の攻撃から、貯蔵された動物製品(例えば、天然の形又は加工された形(例えば、カーペット、又は繊維製品)の皮、毛、羊毛、及び羽毛を保護し;更に、甲虫、ダニ、及びハエの攻撃から、貯蔵された肉及び魚も保護する。
本発明の物質は、ヒト及び別の動物、例えば家畜(例えば、本明細書中で前述した家畜)に危害を与えるか、あるいは前記動物における疾患の媒介動物として広まる又は作用する、節足動物、蠕虫、又は原生動物類の制御に有用であり、特に、マダニ、ダニ、シラミ、ノミ、小昆虫(midge)、及び咬みつき、うるさく、そしてハエウジ病のハエの制御に有用である。また、本発明の物質は、例えば宿主家畜の内部に存在するか、あるいは前記動物の皮膚内若しくは皮膚上で生きているか又はその血を吸う、節足動物、蠕虫、又は原生動物を制御するのに有用であって、この目的のためにはこれらを、経口的、非経口的、経皮的、又は局所的に投与することができる。
本発明の更に別の観点によると、適合する補助剤、希釈剤、又は担体と混合した本発明の化合物を含有する殺寄生生物製剤が提供される。好ましくは、前記製剤を、局所投与に対して適用する。
更に、本発明は、殺寄生生物剤として使用するための本発明の物質;及び寄生生物外寄生位置を、有効量の本発明の化合物で処理することを含む、前記位置における寄生生物−外寄生の処理方法を提供する。前記位置は、好ましくは、動物の皮膚又は毛皮、あるいは植物表面又は処理する植物を囲む土壌である。
本発明は更に:式(I)で表される化合物、並びにその塩及び溶媒和物を調製する、本明細書に記載の方法;式(IA)又は式(IB)で表される化合物、又はそれらの薬剤学的、獣医学的、若しくは農学的に許容することのできる塩及び/又は溶媒和物を、適合する補助剤、希釈剤、又は担体と混合して含有する、薬剤学的、農学的、又は獣医学的殺寄生生物製剤;薬剤として使用するための、式(IA)又は式(IB)で表される化合物、及び薬剤学的、農学的、若しくは獣医学的に許容することのできる塩及び/又は溶媒和物、並びにそれらの製剤;有効量の式(IA)又は式(IB)で表される化合物、又はそれらの塩若しくは溶媒和物、あるいはそれらの製剤で或る位置を処理することを含む、前記位置における寄生生物−外寄生の治療方法;寄生生物−外寄生の治療用薬剤の製造における、式(IA)又は式(IB)で表される化合物、又はそれらの薬剤学的、農学的、若しくは獣医学的に許容することのできる塩、あるいはそれらの製剤の使用;或る位置において、寄生生物を殺す又は害する方法;及び本明細書に記載の全ての新規中間体を提供する。「治療」という用語には、状態(例えば、寄生生物感染)の確立した症状の軽減並びに予防が包含されるものと理解されたい。
[殺虫活性試験]成虫のハエ(サシバエ:Stomoxys
calcitrans)を集め、CO2を用いて麻酔をかける。供試化合物を含有するアセトン溶液1μlを、前記ハエの胸郭に直接適用する。次に、湿ったガーゼでおおった50ml管内に、ハエを注意深く入れて、CO2から回復させる。陰性の対照には、それの上に1μlのアセトンを施こす。投与後24時間に、死亡率を評価する。以下の表1は、前記のハエに対する本発明物質の選択性(selection)のイン・ビボ活性を示す。死亡率100%とするのに必要な投与量を、μg/ハエで示す。
Figure 0004102774
[ダニ駆除活性試験]8×6.25cmの大きさに切りぬいたWhatman No.1(商品名)ろ紙上に、適当な溶媒(例えば、アセトン又はエタノール)中の供試化合物(1mg/ml)溶液0.5mlを、ピペットで平等に滴下することによって、10μg/cm2の投与量を製造する。乾燥してから、前記の紙を半分に折り畳み、クリンプ装置を用いて2側部をシールし、そして水を湿らした原綿パッドの入っているキルナー(Kilner)瓶中に入れる。次に、前記の瓶をシールし、そして25℃で24時間放置する。次に、ブーフィルス・ミクロプラス(Boophilus microplus)の幼虫50匹を、前記の処理紙封筒に中に入れ、そして前記紙封筒の第3の側部をクリンプして、完全にシールする。前記紙封筒をキルナー瓶中に戻し、瓶をシールし、そして25℃で更に48時間放置する。次に、前記の紙を取り出し、そして死亡率を評価する。溶媒だけ0.5mlを有する適当に切りぬいたろ紙で処理し、続いて同じ手順を実施することによって、陰性の対照を得る。供試溶液の濃度を変化させて、種々の投与量における活性を得る。以下の表2は、ブーフィルス・ミクロプラスの幼虫に対する本発明化合物の選択性のイン・ビボ活性を示す。投与量は、μg/cm2で示す。
Figure 0004102774

本発明を、下記の実施例によって説明する。実施例及び調製例において、融点は、ガレンカンプ(Gallenkamp)融点装置を用いて測定したもので、補正していない。核磁気共鳴(NMR)データは、ブルーカー(Bruker)AC300又はAM300を用いて得たものであり、溶媒又は比較としてのテトラメチルシランを用いて、ppm(parts per million)で示す。質量スペクトル(MS)データは、フィンニガン(Finnigan)Mat.TSQ7000、又はフィソンズ・インスツルメンツ・トリオ1000(Fisons Instruments Trio 1000)で得た。記載されている計算及び実測イオンは、最低質量の同位体組成に関するものである。HPLC精製は、21×250mmのDynamax(商品名)5μODS逆相カラム上で、アセトニトリル/水/メタノール混合液を用いて10ml/分で溶離して実施した。分画は、非水性組成を留去し、続いてエーテルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液との間で分配することによって処理した。次に、その有機層を分離し、乾燥し、そして留去した。
[実施例1]《3−シアノ−4−(2,2−ジクロロ−3−オキソシクロブチル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール》
乾燥し窒素フラッシしたフラスコ中で、3−シアノ−1−(2,2−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ビニルピラゾール(5.00g,15.06mmol,WO97/07102−A1)を、無水ジエチルエーテル(50ml)に溶解した。活性化亜鉛(2.97g,45.8mmol)を加え、そしてその懸濁液を激しく攪拌した。ジエチルエーテル(20ml)中のトリクロロ酢酸(3.57ml,37.65mmol)及びオキシ塩化リン(4.1ml,37.65mmol)の混合物を、室温で、等圧滴下漏斗を用いて、30分間かけて滴下した(添加速度によって、生じる発熱量を制御する)。添加が完了したら、その混合物を加熱して4時間還流させ、次に室温に冷却した。その混合物をろ過し、そして砕氷200mlに注ぎ、そしてジエチルエーテル(3×100ml)で抽出した。一緒にした有機抽出物を、飽和炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)水溶液及びブラインで連続的に洗浄し、そして硫酸マグネシウム(MgSO4)上で乾燥し、ろ過し、そして真空条件下でエーテルを留去して、黒色油状体を得た。この油状体を、シリカクロマトグラフィー(10%ジエチルエーテル/ヘキサンで溶離)処理して、白色固体として標記化合物3.80gを得た。
融点:118.2−120.1℃1H NMRδ(CDCl3):3.70(ddd,2H),4.35(t,1H),7.70(s,1H),7.80(s,2H)
MS(サーモスプレー)M/Z=492.9;C156Cl433O+CH3OH+NH4では493.13が必要
[実施例2]《(I)4−(2−クロロ−2,3,3−トリフルオロシクロブチル)−3−シアノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール、及び(II)4−(3−クロロ−2,2,3−トリフルオロシクロブチル)−シアノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール》
鋼製ボンベ中で、3−シアノ−1−(2,2−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ビニルピラゾール(500mg,1.51mmol,WO97/07102−A1)を、塩化メチレン(20ml)に溶解した。前記ボンベをCardice(商品名)中で冷却し、そしてクロロトリフルオロエチレンをボンベ中に凝縮し、次に前記ボンベをシールし、そして130℃で48時間加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、そして真空条件下で溶媒を除去した。その残さを、シリカクロマトグラフィー〔ジクロロメタン/ヘキサン(1:1)で溶離〕処理し、続いてh.p.l.c.〔Microsorb(商品名)C18,アセトニトリル/メタノール/水(57:10:33,v/v)で溶離〕処理して、異性体の混合物(1.4:1)として標記化合物120mgを得た。
融点:112.7−ll4.2℃1H NMRδ(CDCl3):収量の多い異性体:2.65−2.80(m,1H),3.00−3.20(m,1H),4.05−4.20(m,1H),7.65(s,1H),7.75(s,2H);収量の少ない異性体:2.85−2.95(m,1H),3.25−3.45(m,1H),3.95−4.05(m,1H),7.70(s,1H),7.75(s,2H)
MS(サーモスプレー):M/Z=467.0;C156Cl363+NH4では466.62が必要
[実施例3]《3−シアノ−4−(3−オキソシクロブチル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール》
乾燥し窒素フラッシしたフラスコ中で、3−シアノ−4−(2,2−ジクロロ−3−オキソシクロブチル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール(3.00g,6.77mmol,実施例1)を、乾燥トルエン(60ml)に溶解し、そして2℃に冷却した。2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(134mg,0.81mmol)を一度で加え、続いて乾燥トルエン(10ml)中の水素化トリブチル錫(4.73ml,17.60mmol)を滴下した。その混合物を放置してゆっくりと室温に暖め、そして18時間攪拌した。真空条件下でトルエンを除去し、そしてその残さをアセトニトリル(50ml)中に溶解した。この溶液をヘキサン(4×50ml)で洗浄して、有機錫残さを除去した。一緒にしたヘキサン分画を、アセトニトリル(50ml)で抽出した。アセトニトリル相を一緒にし、そして真空条件下で溶媒を除去して、黄色油状体を得た。この油状体を、シリカクロマトグラフィー(10%ジエチルエーテル/ヘキサンで溶離)処理して、白色固体として標記化合物2.07gを得た。
融点:127℃1H NMRδ(CDCl3):2.25−2.40(m,2H),2.65−2.80(m,3H),7.55(s,1H),7.80(s,2H)
MS(サーモスプレー):M/Z=392.0;C15833O+NH4では392.19が必要
[実施例4]《3−シアノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−(3,3−ジフルオロシクロブチル)ピラゾール》
乾燥し窒素フラッシしたフラスコ中で、3−シアノ−4−(3−オキソシクロブチル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール(200mg,0.53mmol,実施例3)を、乾燥ジクロロメタン(DCM)(5ml)に溶解し、そして0℃に冷却した。ジエチルアミノイオウトリフルオライド(0.14ml,0.53mmol)を滴下した。前記反応混合物は、徐々に淡黄色を帯びてきた。前記反応混合物を0℃で15分間攪拌した後に、放置して室温まで暖めた。4時間後に、その混合物をDCM(50ml)で希釈し、そして水(30ml)及びブライン(30ml)で連続的に洗浄した。有機相を乾燥(硫酸マグネシウム)し、ろ過し、そして真空条件下で溶媒を除去した。その残さを、シリカクロマトグラフィー(33%DCM/ヘキサンで溶離)処理した。その生成物をヘキサンから再結晶化して、白色板状体として標記化合物62mgを得た。
融点:127.9−129.0℃1H NMRδ(CDCl3):2.60−2.80(m,2H),3.05−3.30(m,2H),3.55(quin,1H),7.55(s,1H),7.80(s,2H)
MS(APCI):M/Z=396.2;C158Cl253では396.15が必要
[実施例5]《3−シアノ−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−(3−メチレンシクロブチル)ピラゾール》
窒素フラッシしたフラスコ中で、メチルトリフェニルホスホニウムブロマイド(304mg,0.85mmol)を、乾燥ジエチルエーテル(5ml)に懸濁し、そして−5℃に冷却した。n−ブチルリチウム(0.34ml,ヘキサン中2.5M)を滴下して、黄色にした。その混合物を室温まで暖め、そして加熱して1時間還流させた。得られた黄褐色均質溶液を−78℃に冷却し、そして乾燥ジエチルエーテル(5ml)に溶解した3−シアノ−4−(3−オキソシクロブチル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール(300mg,0.80mmol,実施例3)を、内部温度を約−70℃に維持しながら滴下した。その混合物を放置してゆっくりと室温に暖め、そして1時間還流させた。次に、その混合物を冷却し、水(20ml)中に注ぎ、そしてジエチルエーテル(3×10ml)抽出した。一緒にした有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、ろ過し、そして真空条件下でエーテル溶媒を留去した。その残さを、シリカクロマトグラフィー(20%DCM/ヘキサンで溶離)処理して、白色固体40mgを得た。この固体を、hplc〔Microsorb(商品名)C18,アセトニトリル/メタノール/水(6:1:3,v/v)で溶離〕によって更に精製して、標記化合物18mgを得た。
融点:110.3−111.7℃1H NMRδ(CDCl3):2.80−2.95(m,2H),3.20−3.35(m,2H),3.65(quin,1H),4.90(dd,2H),7.50(s,1H),7.75(s,2H)
MS(サーモスプレー):M/Z=390.1;C1610Cl233+NH4では390.22が必要
[実施例6]《3−シアノ−4−シクロブチル−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール》
乾燥し窒素フラッシしたフラスコ中で、3−シアノ−4−(1−ヒドロキシシクロブチル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール(180mg,0.48mmol,調製例1)を、乾燥DCM(10ml)に溶解し、そして−78℃に冷却した。内部温度を約−72℃に維持しながら、ボロントリフルオライドジエチルエーテラート(0.24ml,1.92mmol)、続いてトリエチルシラン(0.31ml,1.92mmol)を滴下した。その反応混合物を、冷却しながら1時間攪拌し、次に、放置して室温までゆっくりと暖め、そして更に18時間攪拌した。反応混合物を水(20ml)中に注ぎ、そしてDCM(2×20ml)で抽出した。一緒にした有機抽出物を洗浄(ブライン)し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過し、そして真空条件下で溶媒を除去して、黄色油状体を得た。この油状体を、シリカクロマトグラフィー(33%DCM/ヘキサンで溶離)処理して、白色固体として生成物を得た。これをヘキサンから再結晶化して、標記化合物80mgを得た。
融点:124.6−125.7℃1H NMRδ(CDCl3):1.95(m,1H),2.10(q,1H),2.20(m,2H),2.40−2.55(m,2H),3.65(m,1H),7.45(s,1H),7.75(s,1H)
MS(サーモスプレー)M/Z=378.3;C1510Cl233+NH4では378.20が必要
[実施例7]《5−アミノ−3−シアノ−4−(シクロペント−2−エニル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール》
窒素雰囲気下の乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(25ml)中の5−アミノ−3−シアノ−4−ヨード−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール(2.23g,5mmol,WO97/07102)及びシクロペンテン(1g,15mmol)に、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロライド(175mg,0.25mmol)、ヨウ化銅(I)(100mg)、及びトリエチルアミン(2ml)を加えた。その混合物を70℃で4時間加熱した。更にシクロペンテン1gを加え、そしてその混合物を70℃で8時間加熱した。冷却したその混合物を、DCM(75ml)と水(75ml)との間で分配し、その有機相を水(2×75ml)で洗浄し、そして乾燥(硫酸マグネシウム)した。ろ過した後に、真空条件下で溶媒を除去して、褐色油状体を得た。この油状体を、シリカクロマトグラフィー(DCMで溶離)によって精製した。得られたクリーム色固体をシクロヘキサンから再結晶化して、クリーム色固体として標記化合物564mgを得た。
融点:143−146℃1H NMRδ(CDCl3):1.80(m,1H),2.45−2.65(m,3H),3.60(br,2H),4.00(m,1H),5.80(m,1H),6.10(m,1H),7.80(s,2H)
MS(サーモスプレー):M/Z=387.2;C1611Cl234+Hでは387.2が必要
[実施例8]《3−シアノ−4−(シクロペント−2−エニル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール》
65℃に加熱した乾燥テトラヒドロフラン(THF)(8ml)中の5−アミノ−3−シアノ−4−(シクロペント−2−エニル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール(300mg,0.77mmol,実施例7)に、乾燥THF(2ml)中の亜硝酸tert−ブチル(239mg,2.3mmol)を30分間かけて滴下した。その溶液を、65〜70℃で、更に3時間加熱した。真空条件下で溶媒を除去し、そして得られた褐色油状体を、シリカクロマトグラフィー(DCMで溶離)処理して、白色固体として標記化合物170mgを得た。
融点:76−80℃1H NMRδ(CDCl3):1.80(m,1H),2.40−2.60(m,3H),4.05(m,1H),5.80(m,1H),6.00(m,1H),7.39(s,1H),7.80(s,2H)
MS(サーモスプレー):M/Z=372.0;C1610Cl233+Hでは372.18が必要
[実施例9]《5−クロロ−3−シアノ−4−(シクロペント−2−エニル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール》
室温の乾燥アセトニトリル(10ml)中の5−アミノ−3−シアノ−4−(シクロペント−2−エニル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール(500mg,1.3mmol,実施例8)及び塩化銅(II)(520mg,3.9mmol)に、乾燥THF(5ml)中の亜硝酸tert−ブチル(239mg,2.3mmol)を10分間かけて滴下した。その溶液を更に2時間攪拌した。真空条件下で溶媒を除去し、そして得られた固体を、ジエチルエーテル(25ml)、続いてDCM(20ml)でトリチュレートした。一緒にした有機相を蒸発乾固し、そしてジエチルエーテルで再びトリチュレートした。その混合物をろ過し、そしてそのろ液を蒸発乾固した。その固体を、水(15ml)とジエチルエーテル(25ml)との間で分配した。有機相を分離し、そして水(10ml)、続いてブライン(10ml)で洗浄した。前記有機相を乾燥(硫酸マグネシウム)し、ろ過し、そして真空条件下で溶媒を除去して、褐色固体を得た。この材料を、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中10%ジエチルエーテルで溶離)処理して、白色固体として標記化合物200mgを得た。これをイソプロパノールから結晶化した。
融点:118−121℃1H NMRδ(CDCl3):1.85(m,1H),2.40−2.60(m,2H),2.65(m,1H),4.05(m,1H),5.75(m,1H),6.10(m,1H),7.80(s,2H)
MS(サーモスプレー):M/Z=423.0;C169Cl333+NH4では423.01が必要
[実施例10]《5−アミノ−3−シアノ−4−(シクロヘプト−2−エニル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール》
窒素雰囲気下の乾燥DMF(25ml)中の5−アミノ−3−シアノ−4−ヨード−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール(2.23g,5mmol,WO97/07102)及びシクロヘプタン(3ml)に、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロライド(100mg,0.13mmol)、ヨウ化銅(I)(100mg)、及びトリエチルアミン(2ml)を加えた。その混合物を65℃で18時間加熱した。更にシクロヘプタン3mlを加え、そしてその混合物を70℃で82時間加熱した。冷却したその混合物を、水(500ml)中に注ぎ、そしてDCM(2×100ml)で抽出した。その有機相を乾燥(硫酸マグネシウム)し、ろ過し、そして真空条件下で溶媒を除去して、褐色油状体を得た。この油状体を、シリカクロマトグラフィー〔ヘキサン/ジエチルエーテル(1/1,v/v)で溶離〕処理した。得られたクリーム色固体を、シリカクロマトグラフィー〔ヘキサン,ヘキサン/ジエチルエーテル(19/1),ヘキサン/ジエチルエーテル(9/1),そして最終的にヘキサン/ジエチルエーテル(3/1)で溶離〕によって更に精製して、クリーム色固体として標記化合物564mgを得た。
融点:158−159℃1H NMRδ(CDCl3):1.45(m,1H),1.80−2.40(m,6H),2.55−2.85(m,2H),3.50(br,1.33H),3.61(br,0.66H),5.80−6.02(m,2H),7.77(s,2H)
MS(サーモスプレー):M/Z=415.0;C1815Cl234+Hでは415.25が必要
[実施例11]《3−シアノ−4−(シクロヘプト−2−エニル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール》
65℃に加熱した乾燥THF(8ml)中の5−アミノ−3−シアノ−4−(シクロヘプト−2−エニル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール(208mg,0.5mmol,実施例10)に、乾燥THF(2ml)中の亜硝酸tert−ブチル(160mg,1.5mmol)を、30分間かけて滴下した。この溶液を、65〜70℃で更に2時間加熱した。真空条件下で溶媒を除去し、そして得られた褐色油状体を、シリカクロマトグラフィー〔ヘキサン,ヘキサン/ジエチルエーテル(19/1),ヘキサン/ジエチルエーテル(9/1),ヘキサン/ジエチルエーテル(4/1),ヘキサン/ジエチルエーテル(1/1),最終的にジエチルエーテルで溶離〕によって精製した。得られたオレンジ色固体をヘキサンから再結晶化して、クリーム色固体として標記化合物80mgを得た。
融点:106−107℃1H NMRδ(CDCl3):1.55(m,1H),1.70−2.00(m,3H),2.15−2.30(m,3H),2.40−2.60(m,1.5H),3.00(m,0.75H),3.80(m,0.25H),5.82(m,1H),5.90(m,1H),7.44(2×s,1H),7.75(s,2H)
MS(サーモスプレー):M/Z=417.0;C1613Cl234+NH4では417.26が必要
[実施例12]《3−シアノ−4−(3−ジブロモメチレンシクロブチル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール》
トリフェニルホスフィン(560mg,2.14mmol)を無水DCM(2ml)中に溶解し、そして−10℃に冷却した。その冷却溶液に、四臭化炭素〔355mg,DCM(2ml)中1.07mmol〕を滴下して、黄褐色にした。DCM(2ml)中の3−シアノ−4−(3−オキソシクロブチル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール(200mg,0.53mmol,実施例3)を滴下した(この時に、反応混合物が褐色を帯びた)。その反応混合物を、室温に暖めた。0.5時間後に、前記混合物を水(20ml)中に注ぎ、そしてDCM(3×20ml)で抽出した。一緒にした有機抽出物を洗浄(ブライン)し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過し、そして真空条件下で溶媒を除去して、褐色固体を得た。この固体を、シリカクロマトグラフィー(50%DCM/ヘキサンで溶離)によって精製して、白色固体として標記化合物230mgを得た。
融点:139.9−141.1℃1H NMRδ(CDCl3):2.70−2.85(m,2H),3.15−3.30(m,2H),3.65(quin,1H),7.50(s,1H),7.75(s,2H)
MS(サーモスプレー):M/Z=548.2;C168Br2Cl233+NH4では548.01が必要
[実施例13]《5−アミノ−3−シアノ−4−シクロペンチル−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール》
エタノール(10ml)中の5−アミノ−3−シアノ−4−(シクロペント−2−エニル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール(200mg,0.5mmol,実施例7)を、室温で,345kPa(50p.s.i.)で、木炭上10%パラジウム上で、9時間水素化した。ろ過によって前記の触媒を除去し、エタノールで洗浄し、そして一緒にしたろ液を真空条件下で濃縮して、油状体を得た。その残さをh.p.l.c.〔Microsorb(商品名)C18,アセトニトリル/メタノール/水(5:1:4,v/v)で溶離〕によって精製して、白色固体として標記化合物35mgを得た。
融点:160℃1H NMRδ(CDCl3):1.70−1.90(m,6H),2.10(m,2H),2.90(m,1H),3.45(br,2H),7.78(s,2H)
MS(サーモスプレー):M/Z=389.3;C1613Cl234+Hでは389.05が必要
[調製例]
[調製例1]《3−シアノ−4−(1−ヒドロキシシクロブチル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール》
乾燥し窒素フラッシしたフラスコ中で、3−シアノ−1−(2,2−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−4−ヨードピラゾール(500mg,1.16mmol,WO97/07102)を、THF(10ml)に溶解し、そして−78℃に冷却した。内部温度を約−72℃に維持しながら、n−ブチルリチウム(0.46ml,ヘキサン中2.5M)を30分間かけて滴下した。その反応混合物を−78℃で20分間攪拌し、次にTHF(4ml)中に溶解したシクロブタノン(0.10ml,1.28mmol)を滴下し、そしてその混合物を−78℃で1時間攪拌してから−20℃に暖めた。2時間後に、その混合物を室温に暖め、そして一晩攪拌した。その反応混合物を水性塩化アンモニウム(20ml)に注ぎ、そしてジエチルエーテル(2×20ml)で抽出した。一緒にした有機抽出物を洗浄(ブライン)し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過し、そして真空条件下で溶媒を留去して、黄色油状体を得た。この油状体を、シリカクロマトグラフィー(DCMから3%メタノール/DCMへ勾配する溶媒で溶離)によって精製して、透明ゴム状体として256mgを得た。1H NMRδ(CDCl3):1.75−1.95(m,1H),2.0−2.15(m,1H),2.40−2.55(m,2H),2.60−2.75(m,2H),7.65(s,1H),7.75(s,2H)MS(サーモスプレー):M/Z=394.1:C1510Cl233O+NH4では394.20が必要
[調製例2]《3−シアノ−4−(2,2−ジクロロ−3−ヒドロキシシクロブチル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール》
エタノール(15ml)及びDCM(10ml)中に溶解した3−シアノ−4−(2,2−ジクロロ−3−オキソシクロブチル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール(890mg,2.0mmol,実施例1)に、塩化セリウム(III)8水和物(665mg,2.0mmol)を加え、そしてその混合物を−40℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(531mg,14.0mmol)を一度で加えた。その反応混合物を、冷却しながら2時間攪拌し、室温まで暖め、そして砕氷(75ml)上に注いだ。これを、DCM(2×50ml)で抽出した。一緒にした有機抽出物を洗浄(ブライン)し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、そして真空条件下で溶媒を除去した。その残さを、シリカクロマトグラフィー(1%メタノール/DCMで溶離)によって精製して、ゴム状体として標記化合物168mgを得た。
1H NMRδ(CDCl3):2.20(q,1H),2.75(d,1H),2.85−2.95(m,1H),3.85(dd,1H),4.60(q,1H),7.65(s,1H),7.80(s,2H)
[調製例3]《3−シアノ−4−(2,2−ジクロロ−3−トルエンスルホニルシクロブチル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール》
3−シアノ−4−(2,2−ジクロロ−3−ヒドロキシシクロブチル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール(628mg,1.41mmol,調製例2)を、無水DCM中に溶解し、そして0℃に冷却した。トリエチルアミン(0.27ml,1.98mmol)、続いてp−トルエンスルホニルクロライド(297mg,1.56mmol)を滴下した。冷却浴を取り除き、そして反応混合物を室温で18時間攪拌した。前記反応混合物を水(等容量)に注ぎ、そしてDCM(2×30ml)で抽出した。一緒にした有機抽出物を、飽和重炭酸ナトリウム及びブラインで連続的に洗浄し、次に乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、そして真空条件下で溶媒を除去した。その残さを、シリカクロマトグラフィー(33%DCM/ヘキサンで溶離)によって精製して、灰白色固体として標記化合物131mgを得た。
1H NMRδ(CDCl3):2.45(s,3H),2.85−2.95(m,1H),3.85(q,1H),5.20(t,1H),7.40(d,2H),7.60(s,1H),7.80(s,2H),7.90(d,2H)

Claims (20)

  1. 式(IB):
    Figure 0004102774

    [式中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、NH2基、CONH2基、CN基、場合によりハロゲン原子及びOH基から独立して選択した置換基1個以上で置換されていることのあるC1-6アルキル基、場合によりハロゲン原子1個以上で置換されていることのあるC2-6アルカノイル基、又は場合によりハロゲン原子1個以上で置換されていることのあるC2-6アルケニル基であり;R2は、水素原子、C1-6アルキル基、NH2基、又はハロゲン原子であり;Yは、場合によりハロゲン原子及びC1-6アルキル基から独立して選択した置換基を有することのある非分枝鎖状 またはC アルキレン基であり;R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は、それぞれ独立して水素原子又はハロゲン原子であるか;あるいはR7及びR8は、一緒になってオキソ基又は=CR1213部分(ここで、R12及びR13は、それぞれ独立して水素原子又はハロゲン原子である)を形成することができ;R11は、水素原子、場合によりハロゲン原子1個以上で置換されていることのあるC1-4アルキル基、又は場合によりハロゲン原子1個以上で置換されていることのあるC1-4アルコキシ基であり;R3は、ハロゲン原子であり;R4は、場合によりハロゲン原子1個以上で置換されていることのあるC1-4アルキル基、場合によりハロゲン原子1個以上で置換されていることのあるC1-4アルコキシ基、S(O)n(場合によりハロゲン原子1個以上で置換されていることのあるC1-4アルキル)基、ハロゲン原子、又はSF5基であり;nは、0、1、又は2であり;そしてXは、窒素原子又はCR14基(ここで、R14は、ハロゲン原子である)である]で表される化合物、又は薬剤学的、農学的、若しくは獣医学的に許容することのできるその塩、あるいは前記化合物又は塩の溶媒和物。
  2. 1が、CN基、CH3基、又はCF3基である、請求項1に記載の化合物、塩、又は溶媒和物。
  3. 2が、水素原子、NH2基、又は塩素原子である、請求項1又は2に記載の化合物、塩、又は溶媒和物。
  4. 3が、塩素原子である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、塩、又は溶媒和物。
  5. 4が、CF3基、OCF3基、又はSF5基である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物、塩、又は溶媒和物。
  6. Yが、非分枝鎖状 またはC アルキレン基である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物、塩、又は溶媒和物。
  7. Xが、窒素原子又はC−Cl基である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物、塩、又は溶媒和物。
  8. 5が、水素原子、塩素原子、又はフッ素原子である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物、塩、又は溶媒和物。
  9. 6が、水素原子、塩素原子、又はフッ素原子である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物、塩、又は溶媒和物。
  10. 7が、それ自体独立した基であって、水素原子、塩素原子、又はフッ素原子である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物、塩、又は溶媒和物。
  11. 8が、それ自体独立した基であって、水素原子、塩素原子、又はフッ素原子である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物、塩、又は溶媒和物。
  12. 7及びR8が、一緒になって、オキソ基、CH2基、又はCBr2基である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物、塩、又は溶媒和物。
  13. 9が、水素原子である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物、塩、又は溶媒和物。
  14. 10が、水素原子である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物、塩、又は溶媒和物。
  15. 11が、水素原子、CH3基、又はCF3基である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物、塩、又は溶媒和物。
  16. ピラゾール上の4−置換基が、シクロペント−2−エニル基、及び、シクロヘプト−2−エニル基から選択した基である、請求項1に記載の化合物、塩、又は溶媒和物。
  17. 5−アミノ−3−シアノ−4−(シクロペント−2−エニル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール;3−シアノ−4−(シクロペント−2−エニル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール;5−クロロ−3−シアノ−4−(シクロペント−2−エニル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール;5−アミノ−3−シアノ−4−(シクロヘプト−2−エニル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール;3−シアノ−4−(シクロヘプト−2−エニル)−1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−ピラゾール;並びにそれらの塩及び溶媒和物から選択した、請求項1に記載の化合物、塩、又は溶媒和物。
  18. 請求項1〜17のいずれか一項に記載の物質を含有する、殺寄生生物薬。
  19. 局所投与用である、請求項18に記載の製剤。
  20. 殺寄生生物薬製造のための、請求項1〜17のいずれか一項に記載の物質の使用。

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