JP4101658B2 - ポリアルキル(メタ)アクリレートセグメントおよびポリアミドセグメントからなる熱可塑性ブロックコポリマーならびにその使用 - Google Patents

ポリアルキル(メタ)アクリレートセグメントおよびポリアミドセグメントからなる熱可塑性ブロックコポリマーならびにその使用 Download PDF

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Description

本発明は、重縮合によって製造することができ、ポリ(メタ)アクリレートおよびポリアミドセグメントからなる新規な熱可塑性ブロックコポリマー、その製造、ならびにその使用に関する。本発明のブロックコポリマーは、ポリ(メタ)アクリレートおよびポリアミドの特性の固有の組み合わせを示し、ポリアミドおよびポリ(メタ)アクリレートの両方において改質剤として使用することができ、ブレンドにおける適合促進剤として作用するか、または多層ポリマー管のような多層系におけるテーラーメイドの接着促進剤である。
ポリアミドは、最も重要な工業用熱可塑性樹脂であり、広範囲の分野において多用な適用を有する。この汎用性により、ポリアミドがマニホルド様式において改変可能であるという事実を生じ、テーラーメイド製品を製造することを可能にする。強化剤および充填剤を導入し、他のポリマーと混合し、種々の添加剤を添加するためのその有用性とは別に、コポリマー形成は、ポリアミドの特性に故意に影響を与える重要な手段である。文献から公知である直鎖ブロックポリマーは、主として、ポリエーテル、ポリエステル、ポリシロキサン、ポリイミドおよびポリカルボネートに基づくセグメント、さらに、非特許文献1のポリアミドセグメントセグメントを含むブロックポリマーである。しかし、ポリアミドおよびビニルモノマーに基づくセグメントの組み合わせの例を見出だすことはほとんどできない。1つの例外は、ポリアミド6およびポリスチロール、ポリ(ブタジエン共アクリル性ニトリル)(非特許文献2)、ポリ(スチロール共ブタジエン)、ポリブタジエンおよびポリイソブチレンからなる)ブロックコポリマーである。
現在まで、ポリアミドおよびポリ(メタ)アクリレートセグメントからなるブロックコポリマーは、高分子開始剤のラジカル重合を用いることによってのみ、高分子(すなわち、オリゴマー性の)ポリアミドから得ることができた。通常はアミノ末端基を用いて提供されるポリアミドプレ縮合物からのこれらの開始剤の合成は、適切に官能基化された低分子アゾ開始剤またはペルオキソ開始剤を用いて変換する(非特許文献3)ことによってか、または市販のポリアミドをニトロソ化した後、対応する高分子ジアゾエステルにおける光化学転移(非特許文献4;非特許文献5)によってのいずれかで行なわれる。このようにして、ニトロソ化によって、ABコポリマー、ABAコポリマーを製造するか、または熱的または光化学的に誘導されるラジカル塊重合または溶液重合によってセグメント化されたマルチブロックコポリマーを製造することができる。
ジアゾエステルの光化学的または熱的に誘導される分解を伴って、ビラジカルが通常は発生し、このビラジカルにより枝分かれおよび架橋を生じる。生成物の多くはこのようにしてゴム状かつ不溶性である。グラフトポリマーの形成は、転移速度が大きいために避けることができない。さらに、これらのコポリマーの特性は、ビニル成分によってほとんど完全に決定される。MMA(メチルメタクリレート)を用いた転化率は、十分ではない。ポリアミド6/アクリル性ニトリル(または酢酸ビニル)の反応対に関してほとんど完全な変換が起こる一方、転化率は、MMAに関してはたった25%である。
アゾ末端基を有するポリアミドオリゴマーの場合において、ABブロックコポリマーまたはABAブロックコポリマーのみを得ることができる。転化は、溶液中で行なわれなければならない。開始剤効率は非常に低く、その結果、不規則な生成物が形成される。必要とされる反応手順に起因して、濃度における制限、セグメント長における制限、およびポリアミドプレ縮合物の組成物における制限を予想することができる。というのは、これらのパラメータは、成分の溶解挙動を直接的に決定し、反応混合物の溶液粘度を決定するからである。
グラフトコポリマーを製造するための、ポリメタクリレート高分子とポリアミド生成モノマーとの重縮合は、非特許文献6に最初に記載された。PMMAマクロモノマーは、連鎖移動剤としてのチオコハク酸の存在下、MMAのラジカル重合によって得ることができた。ポリアミド骨格の生成は、芳香族ジアミンおよび脂肪族ジカルボン酸を用いた溶液中での触媒による重縮合によって達成された。
その上、Y.Chujoらは、PMMAオリゴマーを官能基化するための、連鎖移動剤としての2−メルカプトエタノールおよび2−アミノエタンチオールの使用を記載する(非特許文献7)。生成される一官能基化PMMAオリゴマーは、トリメリット酸無水物との反応によって、対応するPMMAジカルボン酸へと変換される。マクロモノマーは、重縮合によってこのように得ることができる。得られるコポリマーは、ポリアミド主鎖およびPMMA側鎖を有するグラフトコポリマーである。
J.Stehlicek,J.Horsky,J.Roda,A.Moucha,「Lactam based Polyamides」, Vol.2,R.Puffr,V.Kubanek,Ed.,CRC Press,Boca Raton 1991,20ff Colloid Polym.Sci.(1989),267(1),9〜15 Polymer Journal 31(10),864〜871 J.Polym.Sci.Polym.Chem Ed.(1980),18(6),2011〜20 J.Polym.Sci.,Polym.Chem.Ed.(1982),20(7),1935〜9 Y.Yamashita,Polymer Bulletin 5(361〜366) J.Polym.Sci.,Part A:Polymer Chemistry 27,2007〜14(1989)
PMMA高分子を予備成形することによって、ラジカル重合において生じる複雑化を避けることが可能である;しかし、上述のポリアミド鎖の構築はまた、溶液中で行なわれなければならない。しかし、a−二官能高分子の使用は、グラフトコポリマーの合成を可能にするのみである。
ポリアミド6と、ポリアミド6に基づくアニオン的に製造されたブロックポリマーとからなる熱可塑性ポリアミドブレンドは、米国特許第4,501,861号に記載される。ポリ(アルキルアクリレート)を含むこの文献で使用されるオリゴマージオールは、カプロラクタムのアニオン重合の間に組み込むことを可能にするために、アシルラクタム単位で鎖の両末端を変換されなければならない。
アニオン性開環は、ラクタムに限定され、使用される成分の高い純度、特に完全な無水性が必要となる。ジオールはまた、完全に再官能基化されなければならず;そうでなければ、アニオン重合に関して中断される中心が生じ、高いラクタム残量および低い重合度を生じる。それゆえ、再現性がこのプロセスも同様に主要な問題である。
従って、本発明の目的は、従来技術の上述の欠点を避け、重縮合によって製造することができる、新規ポリアミドポリアルキル(メタ)アクリレートブロックコポリマーを入手可能にすることである。
上記のブロックコポリマーに関連する目的は、請求項1の特徴および請求項7に記載の方法によって達成され;有用性に関連する目的は、請求項8〜10によって達成される。
従属項は、本発明の有利な実施形態に関する。
本発明は、ポリアルキル(メタ)アクリレート15〜70重量%に添加して、従来のポリアミド生成モノマーから構築されるポリアミドポリアルキル(メタ)アクリレートブロックコポリマーに関する。
本発明のブロックコポリマーは、180〜300℃の温度、大気圧〜3×106Pas(30bar)の圧力、潜在的には、成分D(ただし、式(III)においてX=N)を添加した第1の重合工程または重縮合工程において、500〜5,000g/Molの範囲の平均分子量、好ましくは、750〜2,500g/Molの平均分子量を有し、アミノ末端基の濃度がほぼ50mMol/kgであるポリアミドまたは共ポリアミドブロックを製造し、含水量を減らすために50mbar〜大気圧の圧力で少なくとも0.5時間ガス抜きし;第2の工程において、600〜5,000g/Mol、好ましくは900〜2,500g/Molの範囲の平均分子量を有するα,ω−官能基化されたポリアルキル(メタ)アクリレートジオールを固体基材、溶液、溶融物として、ジオール成分(III)(ただし、式(III)においてX=OまたはX=O)のすべてまたは一部に添加し、並行縮合工程において、α,ω−官能基化ポリアルキル(メタ)アクリレートジオールを用いて成分(III)をDMMPポリエステルジオールへと変換し;180〜300℃の温度で減圧下、触媒0.05〜0.2重量%の存在下で、さらなる重縮合工程において反応混合物を高分子量ブロックコポリマー(A)に完全に縮合させ;取り出すか、または成形本体内でさらに加工することによって製造される。
本発明はまた、(コ)ポリアミドに基づく成形材料の少なくとも1つの層と、ポリアルキル(メタ)アクリレート、ポリカーボネート、またはポリカーボネートと他のプラスチック(例えば、ポリオレフィン)のブレンドからなる群からの熱可塑性材料からなる成形材料の少なくとも1つの層からなる熱可塑性積層物に関する。ここで、上記のポリアルキル(メタ)アクリレートは、ホモポリマーまたはコポリマーであり、ここで、50Mol%までのメチル(メタ)アクリレートは、ブチルメタクリレート、ブチルアクリレート、メタクリル酸、イタコン酸、スチレン、および無水マレイン酸、フルオロポリマーまたはペルフルオロ化ポリマーまたはこれらの化合物の混合物からなる群からの他のモノマー;請求項1〜6の1つ以上に記載の熱可塑性ブロックコポリマーからの接着を促進する成形材料に基づく少なくとも1つの中間層によって交換することができる。本発明によれば、(a)層と(b)層との間の中間層の接着を促進するための代替のオプションは、(a)層および(b)層を構築するポリマーのブレンドであり、ここで、このブレンドの少なくとも一部は、熱可塑性ブロックコポリマー(請求項1〜6に記載)からなることができる。本発明の別個の実施形態において、物理的混合物(ブレンド)は、本発明の熱可塑性ブロックコポリマーを少なくとも8重量%含む。別の実施形態において、接着を促進する成形材料に基づく中間層は、100重量%までの請求項1〜6に記載の熱可塑性ブロックコポリマーからなることができる。
本発明の積層物は、自動車産業、電子工学産業、および機械工学産業において主に構造要素として使用することができる。特に、繊維、フィルム、成形本体、例えば、ハウジング、携帯無線電話のハウジング部の加工において、そしてホットメルト接着剤として使用することができる。自動車分野における多層管としてのこれらの使用は、特に有利である。
本発明はまた、多層ポリマーチュービングおよびパイピングに関し、少なくとも1つの小区域において波形をつけることもでき、フッ素ポリマーの内部層、ポリアミド(好ましくは、ポリアミド12またはポリアミド12誘導体)の外部層、請求項1〜6の1項に記載の熱可塑性ブロックコポリマーに基づく中間接着促進層からなる。しかし、上記の内部層および外部層を形成するポリマーの物理的混合物もまた、接着促進層として提供することができ、ここで、少なくとも一部を、請求項1〜6の1つに記載の熱可塑性ブロックコポリマーによって交換することができる。この物理的混合物は、本発明の熱可塑性ブロックコポリマー8%を有利に含む。あるいは、中間層の100%が、上記の熱可塑性コポリマーからなってもよい。
本発明の多層ポリマーチュービングまたはパイピングの内部層のために使用されるフッ素ポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)およびビニリデンフルオリド(VDF)に基づくフッ素ポリマーならびにテトラフルオロエチレン(TFE)、ペルフルオロメチルビニルエーテル(PMVE)およびビニリデンフルオリド(VDF)に基づくフッ素ポリマーから選択される。テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、ビニリデンフルオリド(商標名:THV 500G、製造元:3M)からのターポリマーが特に好ましい。PVDFの内部層は、極めて好ましい。
(ポリアミド部分)
任意の従来のラクタム、アミノカルボン酸、ジカルボン酸、またはジアミン対は、ポリアミドを構築するモノマーとして使用することができる。ポリアミドセグメントのための適切なビルディングブロックであるモノマーは、6〜12個の炭素原子を有するラクタム類(例えば、ラウリルラクタムまたは対応する6〜12個の炭素原子を有するα,ω−アミノカルボン酸(例えば、ω−アミノラウリル酸)、あるいは2〜12個の炭素原子を有する脂肪族ジアミンと2〜44個の炭素原子を有するジカルボン酸と2〜18個の炭素原子を有する脂肪族ジアミンもしくは環状脂肪族ジアミンとの組み合わせ、例えば、ドデカンジアミン/ドデカンジカルボン酸またはドデカンジアミン/セバシン酸またはドデカンジアミン/C36ダイマー酸)由来、ならびに他方では、半芳香族ポリアミドのために使用される他のモノマー由来である。本発明のブロックコポリマーのポリアミド成分は、好ましくは、以下に基づく:
(1)脂肪族ホモポリアミド(例えば、PA 46、PA 6、PA 66、PA 69、PA 610、PA 612、PA 636、PA 810、PA 1010、PA 1012、PA 11、PA 12、PA 1212)または半芳香族ポリアミド(例えば、PA 6I、PA 6T、PA 6I6T、PA 9T、PA 12T)、ならびにC2〜C36のジカルボン酸およびC2〜C24のジアミンおよびラクタム6、ラクタム12、イソフタル酸、テレフタル酸、およびナフタレンジカルボン酸に基づくコポリアミドおよびマルチポリアミド。このポリアミド成分はまた、ジアミンおよびジカルボン酸の対応する塩の重縮合によって得ることもできる。
(2)6〜18個の炭素原子を有する架橋または未架橋の脂肪族ジアミン(例えば、1,6−ヘキサメチレンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルへキサメチレンジアミン)、環状脂肪族ジアミン(例えば、4,4’−ジアミノ−ジシクロ−ヘキシルメタン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、イソホロンジアミン)、または6〜12個の炭素原子を有する芳香族ジアミン(例えば、m−キシリレンジアミンおよびp−キシリレンジアミン)、ならびに6〜12個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸、環状脂肪族ジカルボン酸、または芳香族ジカルボン酸から構築される無定形ポリアミドまたはコポリアミド。
(3)他の可能なポリアミド構築ポリマーは、ガラス温度30〜130℃を有する透明コポリアミドを含み、9〜12個の炭素原子を有するω−アミノカルボン酸によってか、または9〜12個の炭素原子を有する脂肪族ジアミンによって交換することができるラウリルラクタム90〜45重量%と、9〜12個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸と、ジアミンに対してほぼ等モル比の2〜12個の炭素原子を有する脂肪族ジアミンからなる半芳香族ポリアミドのための他のモノマー55〜10重量%および少なくとも1つの芳香族ジカルボン酸(9〜36個の炭素原子を有する別の脂肪族ジカルボン酸約15mol%によって交換することができる)から構築される。これらのタイプの透明コポリアミドは、EP 603 813 B1に記載される。
本発明のポリアミドセグメントは、500〜5,000g/molの範囲の、好ましくは、750〜2,500g/molの範囲の平均分子量を有する。
(PMMA部分)
重縮合によって得ることができる本発明のブロックコポリマーのためのポリアルキル(メタ)アクリレートセグメントは、縮合可能な末端基を有するα,ω−官能基化ポリアルキル(メタ)アクリレートジオールの形態で組み込まれる。これらは、「イニファーター(Iniferter)技術」(C.P.Reghunadhan Nair et al.「J.Polymer Sci.,Part A:Polymer Chemistry 27,1795(1989)」として公知の技術に従って製造されるα,ω−ポリ(メタ)アクリレートジオール、またはDE−A−43 14 111またはUS−A−5,900,464に従って製造されるα,ω−ポリ(メタ)アクリレートジオール、またはEP−A−0 708 115に記載されるα,ω−ポリ(メタ)アクリレートジカルボン酸を含む。
使用されるα,ω−官能基化ポリアルキル(メタ)アクリレートジオールは、600〜5,000g/molの範囲の、好ましくは900〜2,500g/molの範囲の平均分子量を有する。二官能性は、少なくとも90%である。ガラス転移温度は、−50〜+170℃である。
(成分D)
式(III)に記載のジオールまたはジアミンは、ブロックコポリマーのさらなるビルディングブロックとして使用される。
HX−D−XH (III) (X=NHまたはO)
ここで、Dは、(1)、(2)、(3)、(4)、(5)からなる群から選択される:
(1)潜在的には環状脂肪族の、4〜36個の炭素原子を有する2価の脂肪族炭化水素残基(適正な場合、不飽和であってもよい)
(2)500〜4,000g/molの分子量を有する脂肪族オレフィン重合物(適正な場合、不飽和である)
(3)一般式(Cn2nO)m−Cp2p(ここで、n=2〜4、p=2〜4、分子量は400〜2,500g/molである)に記載の2価ポリエーテル残基
(4)式(IVa)または(IVb)に記載のポリエーテル残基
(IVa)
〔式中、n=3〜20の自然数〕
または
(IVb)
〔式中、a=5〜11の自然数、n=5〜30の自然数、
9は、2〜36個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素残基または環状脂肪族炭化水素残基であり、
7は、2〜20個の炭素原子を有する、潜在的には不飽和の2価の脂肪族炭化水素残基、36個までの炭素原子を有する環状脂肪族炭化水素、または8〜20個の炭素原子を有する脂肪族芳香族炭化水素残基である〕
(5)500〜3,000g/molの分子量を有する有機ポリシロキサン残基。
例としては、ブタンジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ドデカンジオール、ダイマージオール、ヘキサメチレンジアミン、ドデカンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、ポリエチレングリコールジオール、ポリプロピレングリコールジオール、ポリテトラメチレンジオール、ポリエチレングリコールジアミン、ポリプロピレングリコールジアミン、ポリテトラメチレンジアミン、ポリブタジエンジオール、ポリ(ブタジエンコエチレン)ジオール(適正な場合水素化される)、ポリカプロラクトンジオール、脂肪族ジカルボン酸または芳香族ジカルボン酸と、脂肪族C2〜C36ジオールまたは環状脂肪族C2〜C36ジオールまたは芳香族C6〜C18ジオールとに基づくポリエステルジオールが挙げられる。
(III)基HX−D−XHの物質の他の例としては、以下が挙げられる:
最初の3種の製品は、純粋なC鎖を含むが、後ろの3種の例は、コポリエステルジオールである。テゴマー(Tegomer)H−Si 2311は、ポリシロキサンジオールである。
本発明はまた、繊維、フィルム、および成形物品、例えば単一層管または多層管、ならびに生地および工学的な適用のためのホットメルト接着剤を製造するためのブロックコポリマーの使用に関する。
また、携帯無線電話のためのハウジングのようなハウジング部品を結合するために接着剤として本発明のブロックコポリマーを使用することも可能である。従来、PMMAから携帯無線電話のためのディスプレーを製造していたが、ハウジングは、ポリカーボネート(ポリカーボネート樹脂は、優れた耐熱性、優れた衝撃強さ、良好な寸法安定性のために使用される)またはABSからなる。ついで、この2つの部分を、接着剤(例えば、ポリウレタン)を用いて共に接着する。しかし、要求の増大に起因して、リサイクル可能なポリアミド材料(例えば、グリラミド(Grilamid)TR90)からハウジングを製造することが必要である。しかし、PMMAディスプレーに対して、グリラミドTR90またはポリカーボネートハウジング部を接着することは今までは可能ではなかった。このことは、本発明の新規なブロックコポリマーを用いて初めて可能となる。PMMAディスプレーは、防沫形の結合を形成するようにグリラミドTR90から作製されるハウジングに接着することができる。
本発明の対象は、他のものの中で、ポリアミドおよびポリアルキル(メタ)アクリレートおよびポリカーボネートおよびフッ素ポリマーならびに引用された物質群に基づくコポリマーおよびブレンドから作製される熱可塑性積層物を含む。
本発明の熱可塑性積層物は、以下からなる:
A:少なくとも1層の(コ)ポリアミド、および
B:ポリアルキル(メタ)アクリレート、ポリカーボネート、フッ素ポリマー、またはペルフルオロ化ポリマーからなる群から選択される少なくとも1層の熱可塑性材料、
C:A層およびB層を結合する少なくとも1つの接着促進剤(ここで、これらの層が、ポジティブには結合されず、請求項1〜6の1項に記載のブロックポリマーが接着促進剤として使用される)。
好ましい本発明の実施形態:
1.A層およびB層がポリアミド12およびPMMAである、射出成形または押出し成形によって製造される積層物
2.(a)層および(b)層は、透明ポリアミドおよびPMMAもしくはPMMAコポリマーもしくはポリカーボネートである、射出成形、押出成形、圧延、またはシーリングによって製造される積層物。使用される透明ポリアミドは、可視光の波長領域において少なくとも80%の透明度を示す。テレフタル酸と、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミンおよび2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミンの異性体混合物とからの無定形ポリアミド、イソフタル酸と、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタンおよびラウリルラクタムからのコポリアミド、1,12−ドデカンジカルボン酸と、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタンもしくは3、3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタンとからのポリアミドが特に好ましい。
A層とB層の間のC層は、接着促進作用以外の他の機能を含むことができる。UV吸収物質、フォトクロマティック物質、偏光物質またはサーモトロピック物質をC層に練り込むことにより、積層物は、光学適用における機能性ユニットとして使用することができる。また、内部または外部に対してシールする層としてこのような方法で官能基化された層を使用することも想像できる。要求に依存して、セグメントの密度比を調整することは、基材となるポリアミドまたはα,ω−官能基化ポリアルキル(メタ)アクリレートの典型的な特性をブロックコポリマーにもたらすことができる。
透明ポリアミド(PA)から作製される構造要素の耐引掻性は、PMMAの外部層を適用することによって向上させることができる。反対に、透明ポリアミドの外部層は、積層物に良好な耐ストレス性および耐薬品性を付与する。いずれかの場合において、ポリアミドとポリアルキル(メタ)アクリレート層とが相溶性でないため、力を伝え、接着を促進する層が、使用されなければならない。PMMAの代わりにポリメタクリルイミド(PMI)を使用することは、かなり高い連続した使用温度を可能にする適用を実現することを可能にする。ブロックコポリマーにおける(メタ)アクリレート成分の部分的もしくは完全な硬化は、その耐熱性を高め、PMIに対する適合性をかなり向上させる。
実施形態(1)および(2)におけるB層は、アルキル残基の炭化水素鎖中に1〜12個の炭素原子を有するポリアルキル(メタ)アクリレートで構成され、完全にかまたは部分的にフッ素化されていてもよい。ポリアルキル(メタ)アクリレートは、3.8kgの負荷を用いて230℃で測定すると、0.5〜30g/10分のメルトフローインデックスを有する。ポリメチルメタクリレートおよびポリブチルメタクリレートが特に好ましい。しかし、ポリアルキル(メタ)アクリレートのコポリマーもまた、使用することができる。50mol%までのメチルメタクリレートは、他のモノマー(例えば、ブチルメタクリレート、ブチルアクリレート、メタクリル酸、イタコン酸、スチレン、無水マレイン酸)によって交換することができる。B層のために使用されるポリマーはまた、安定剤、加工助剤、耐衝撃性改良剤、充填剤、および他の一般的な添加剤を通常の量で含むことができる。
3.A層およびB層がポリアミド12およびPVDFである、射出成形または押出成形によって製造される積層物。種々の燃料と比較するとPVDFのブロッキング性が良好なため、PVDFの内部層と、本発明のブロックコポリマーの中間層と、ポリアミド12に基づく外部保護層を有する三層管を、自動車において燃料ラインとして使用することができる。本発明のポリマーラインまたはチュービングの内部層は、輸送される媒体に対して不活性であり;外部層は、耐圧性であり、機械的影響に耐性である。本発明のチュービングまたはパイピングの層厚は、重要ではない。好ましくは、外部層は、0.2〜0.8mmの範囲であり;接着層は、0.05〜0.3mmの範囲であり;内部層は、0.01〜0.7mmの範囲である。上述のように、チュービングまたはパイピングの壁面はまた、環状またはらせん状のアーチを有して提供され、内部層は、カーボンブラックまたは炭素繊維で帯電防止のために加工することができ、外部層は、従来技術に従って軟化剤または他の改質剤をもちいて改変することができる。長さの安定性は、ガラス繊維を添加することによって達成することができる。
本発明の多層ポリマーラインは、パイピングの軸の周りに伸長する波形によって形成される環を有して、一部分に波形をつけることができ、ここで、この波形は、卵形または楕円形または片方の端で平らになっている円の形状で少なくとも部分的に形成することができる。このような幾何学的配置(すなわち、パイピングの波形の形成)は、例えば、DE−A−44 32 584に記載される。
本発明のポリマーラインは、ポリマー管の同時押出、適正な場合は、その後に、波形の形成(提供される場合は、吸引成形または吹込成形による平坦化を含む)によって製造することができる。しかし、本発明のポリマーラインはまた、管操作を用いるかまたは用いずに、押出吹込成形、同時押出吹込成形、または連続吹込成形によっても製造することができる。
4.押出成形によって製造される、ポジティブでない結合を有する積層物は、ポリマー光学繊維のクラッディングと保護外装の結合との間に製造される。プラスチック光学繊維導波管の少なくとも単一層の保護クラッディングは、ポリアミド12またはポリアミドエラストマーまたはポリアミド12コポリマーに基づくか、またはポリアミド12に基づくブレンドまたは熱可塑性ポリウレタンに基づき、これらはまた難燃性であってもよい。
包装されたプラスチック光学繊維導波管の良好な全体的な性能が達成される場合、プラスチック光学繊維のコアおよびクラッディングは、コーティングプロセスの間に軟化しなくてもよい。プラスチック光学繊維の制御されない変形または損傷あるいはクラッディングにより、減衰が不可避的に増加し、その結果、シグナル範囲が不十分となる。プラスチック光学繊維導波管を結合する層から成分を移動することは、クラッディングの屈折のインデックスを変えるので、完全に避けなければならない。というのは、このことは、全反射に不利な影響を与え、そのためにシグナル伝送に影響を与えるからである。請求項1に記載のブロックコポリマーは、非常に少ない濃度の残りのモノマーのみを含み、軟化剤は含まない。請求項1に記載の接着促進ブロックコポリマーは、比較的に低い加工温度以外では、良好な流動挙動を示すように設定することができ、プラスチック光学繊維導波管に対して均一に十分に接着する平滑で薄い層をもたらす。この固有の特性のおかげで、本発明の接着促進剤を用いて、ほとんど全ての市販のプラスチック光学繊維導波管(クラッディングは、化学組成(PVDF、フッ素コポリマー、半フッ素化ポリアルキル(メタ)アクリレートまたはアルキル(メタ)アクリレートコポリマー、エポキシル化ポリマー)に対して広範囲に変動する)に対して良好〜非常に良好な接着値が達成される。ポリアミド成分における変動可能な組成に起因して、非常に良好な接着性はまた、外部層または中間層としての種々のポリアミド(PAエラストマーおよびコポリマー、PAオレフィンブレンド、またはポリウレタン)に対して達成される。
上述のタイプの光学リードおよび使用される材料は、WO 00/60382中に記載され、これは本明細書中で参考として援用される。
本発明で使用されるポリアミドはまた、安定剤、加工助剤、従来の衝撃強さ促進剤、軟化剤、および他の通常の添加剤を通常の量で使用することができる。
請求項1に記載されるブロックコポリマーおよびそれらから製造される成形材料は、接着促進剤として使用され、積層物の加工(押出成形、射出成形、シーリング)において、隣接する層とのノンポジティブ結合を作製する。ポリアミド成分が適切に選択される場合、積層物の透明度は、無視できるほど小さくされる。
熱可塑性積層物の製造は、1段階または多段階でおこなうこともできる。
本発明により、ポリ(メタ)アクリレート(PMMA)およびポリアミドの特性の固有の組み合わせを示すブロックコポリマーが得られ、これらのブロックコポリマーは、ポリアミドおよびポリ(メタ)アクリレートの両方において改質剤として使用することができ、ブレンドにおける適合促進剤として作用するか、または多層ポリマー管のような多層系におけるテーラーメイドの接着促進剤として使用することができる。
本発明をいくつかの実施例において記載するが、本発明はこれによって限定されない。
(実施例1)
アミノドデカン酸308.45g、平均分子量380g/molを有するポリプロピレングリコールジアミン62.0g、およびアジピン酸82.25gを、260℃までの温度で酸末端部分を有するプレポリマーへと縮合させた。次に、温度を220℃まで下げ、Mn=900g/molを有するPMMAジオール409.09gおよびモノブチルスズ酸1.00gを添加した。その後すぐに反応器を密閉し、圧力を下げた(10mbar未満)。3.5時間後、減圧を止めることでエステル化を終了させ、ブロックポリマーを取り出した。
(実施例2)
アミノドデカン酸375.55g、ポリテトラヒドロフランジアミン44.50g(Mn=950g/mol)およびアジピン酸57.43gを、260℃までの温度でポリエーテルアミドプレポリマー内に縮合させた。次いで、温度を220℃まで下げ、Mn=900g/molを有するPMMAジオール355.26gおよびモノブチルスズ酸1.00gを添加した。次いで、反応器をすぐに密閉し、圧力を下げた(10mbar未満)。3.5時間後、減圧を止めることでエステル化を終了させ、ブロックポリマーを取り出した。
(実施例3)
テレフタル酸1.14kgおよび水2.05kgを300℃までの温度および20barの圧力で添加することによって、ラウリルラクタム4.00kgを平均分子量750g/molを有するポリアミド12プレ縮合物へと変換した。プレ縮合融解物の温度を230℃まで下げた後に、平均分子量900g/molを有するPMMAジオール3.09kg、ダイマージオール1.88kgおよびモノブチルスズ酸14gを添加した。その後すぐに、反応器を密閉し、圧力を10mbar未満に下げた。30Nmの所定のトルクに達した後、減圧を止めることでエステル化を終了させ、ブロックポリマーを取り出した。
(実施例4)
テレフタル酸1.00kgおよび水2.40kgを添加して、ラウリルラクタム5.00kgを重合させた(加圧段階:280〜300℃、17〜23bar、3時間、260℃で発泡およびガス抜き)。温度を230℃まで下げ、Mn=900g/molを有するPMMAジオール2.70kg、ダイマージオール1.65kgおよびテトラ−n−プロピルジルコネート17g(65%n−プロパノール溶液として)を添加した。すぐに反応器を密閉し、圧力を下げた(10bar未満)。所望のトルクに達した後、減圧を止めることでエステル化を終了させ、ブロックポリマーを取り出して顆粒状にした。
(実施例5)
テレフタル酸0.75kgおよび水2.70kgを添加し、ラウリルラクタム6.00kgを重合させた(加圧段階:280〜300℃、17〜23bar、260℃で発泡およびガス抜き)。次いで、温度を240℃まで下げ、Mn=900g/molを有するPMMAジオール2.03kg、ダイマージオール1.24kgおよびメタチン(Metatin)S26(モノブチルスズ酸)12gを添加した。すぐに反応器を密閉し、圧力を下げる(10mbar未満)。所望のトルクに達した後、減圧を止めることでエステル化を終了させ、ブロックポリマーを取り出した。
(実施例6)
テレフタル酸1.07kgおよび水1.90kgを添加し、ラウリルラクタム3.78kgを重合させた(加圧段階:270〜310℃、17〜23bar、260℃で発泡およびガス抜き)。次いで、温度を230℃まで下げ、Mn=900g/molを有するPMMAジオール4.66kg、ダイマージオール0.89kgおよびn−ブタノール溶液中のテトラ−n−ブチルジルコネート17gを添加した。すぐに反応器を密閉し、圧力を下げる(10mbar未満)。所望のトルクに達した後、減圧を止めることでエステル化を終了させ、ブロックポリマーを取り出して顆粒状にした。
(実施例7)
テレフタル酸1.14kgおよび水2.05kgを添加し、ラウリルラクタム4.00kgを重合させた(加圧段階:270〜300℃、17〜20bar、260℃で発泡およびガス抜き)。次いで、温度を225℃まで下げ、Mn=900g/molを有するPMMAジオール4.94kg、ダイマージオール0.94kgおよびn−プロパノールに溶解したテトラ−n−プロピルジルコネート18gを添加した。すぐに反応器を密閉し、圧力を下げた(10mbar未満)。所望のトルクに達した後、減圧を止めることでエステル化を終了させ、ブロックポリマーを取り出して顆粒状にした。
(実施例8)
テレフタル酸1.0
2kgを添加し、ラウリルラクタム3.60kgを重合させた(加圧段階:300℃、20bar、260℃で発泡およびガス抜き)。次いで、温度を230℃まで下げ、Mn=900g/molを有するPMMAジオール3.89kg、Mn=1,000g/molを有するポリブチルメタクリレートジオール1.85kg、ダイマージオール0.17kg、スズジオクトエート(stannic dioctoate)12gを添加した。すぐに反応器を密閉し、圧力を下げた(10mbar未満)。所望のトルクに達した後、減圧を止めることでエステル化を終了させ、ブロックポリマーを取り出した。
(実施例9)
テレフタル酸1.14kgおよび水2.05kgを添加し、ラウリルラクタム4.00kgを重合させた(加圧段階:300℃、20bar、260℃で発泡およびガス抜き)。次いで、温度を230℃まで下げ、Mn=900g/molを有するPMMAジオール3.39kg、ダイマージオール1.88kgおよびn−ブチルポリチタネート17gを添加した。すぐに反応器を密閉し、圧力を下げた(10mbar未満)。所望のトルクに達した後、減圧を止めることでエステル化を終了させ、ブロックポリマーを取り出して顆粒状にした。
(実施例10)
アミノドデカン酸389.49gおよびアジピン酸52.46gを260℃までの温度で縮合させ、PA−12プレ縮合物を形成した。温度を220℃まで下げ、Mn=900g/molを有するPMMAジオール296.76g、Mn=1,000g/molを有するポリテトラヒドロフランジオール83.45gおよびn−プロパノールに溶解したテトラ−n−プロピルジルコネート1.36gを添加した。すぐに反応器を密閉し、圧力を下げた(10mbar未満)。所望のトルクに達した後、減圧を止めることでエステル化を終了させ、ブロックポリマーを取り出した。
(実施例12
n =900g/molを有するPMMAジオール195.90g、平均分子量980g/molを有するポリテトラメチレングリコール33.30g、n−プロパノールに溶解したテトラ−n−プロピルジルコネート1.20gを用いて、以下の方法で得られる無定形PAプレ縮合物460.00gを減圧下(10mbar未満)重合させた。
平均分子量2,000g/molおよびアミド末端基濃度50mmol/kgを有する無定形ポリアミドオリゴマー、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン1.27kg、ドデカン2酸1.23kgおよびイソフタル酸0.21kgを、無定形PAプレ縮合物へ270℃の温度で縮合させた。縮合終了時に、縮合物を取り出し、粉砕機をもちいて縮合物を減らした。無定形PAプレ縮合物は、1.15(m−クレゾール中0.5%)の溶液粘度、および120℃のガラス転移温度を有する。
前記無定形PAプレ縮合物の減圧下重合において、所望のトルクに達した後、減圧を止めることでエステル化を終了させ、ブロックポリマーを取り出した。
(実施例13)
3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン2.63kg、ドデカン2酸2.54kg、イソフタル酸0.95kgを無定形PAプレ縮合物へと250〜280℃の温度で変換した。温度を230℃まで下げ、あらかじめ200℃に加熱したPMMAジオール2.58kg(Mn=900g/molを有する)、ダイマージオール1.57kg、エステル化触媒24gを融解混合物中のプレ縮合物に入れた。成分を合わせた後、すぐに反応器を密閉し、5〜20mbarまで圧力を下げた。真空中で2時間後に30Nmの所望のトルクに達したら、減圧を止めることでエステル化を終了させ、ブロックポリマーを取り出して顆粒状にした。
(実施例14)
3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン2.54kg、ドデカン2酸2.46kg、イソフタル酸0.42kgを、230〜280℃の温度および常圧で平均分子量1,000g/molを有する無定形ポリアミド(PA)プレ縮合物へと変換した。プレ縮合物と、Mn=900g/molを有するPMMAジオール1.70kgの融解物と、ダイマージオール0.35kgと、エステル化触媒24gとを合わせる前に、プレ縮合物の融解物の温度を230℃まで下げた。すぐに反応器を閉じ、圧力を下げることによってポリマー構築を開始させる。約2時間後に、5〜10mbarの圧力で25Nmのトルクに達したら、減圧を止めることによってエステル化を終了させた。ブロックポリマーを取り出して顆粒状にした。
(実施例15)
3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン3.05kgおよびドデカン2酸3.67kgを常圧下、230〜270℃の温度で変換することによって、無定形ポリアミドオリゴマーを製造した。プレ縮合物の融解物を230℃まで冷却した後、230℃まで温度を上げておいた混合物(Mn=900g/molを有するPMMAジオール2.06kg、ダイマージオール0.43kg、n−ブタノールに溶解したテトラ−n−ブチルジルコネート20gからなる)に加えた。すぐに反応器を密閉し、圧力を下げた(10mbar未満)。所望のトルクに達した後、減圧を止めることによってエステル化を終了させ、ブロックポリマーを取り出して顆粒状にした。
(表1 ポリアミド−ポリメチルメタクリレートコポリマーの組成および分析結果:実施例1〜10および12〜15)
(実施例16)
結合剤の接着性を試験する目的で、Arburg Allrounder 350−210−750上で2個のDIN引張り試験片を調製し、引張試験に供した。
本発明のブロックポリエステルアミドからインサートを製造し、その上に対応するホモポリマーを噴霧した。加工温度は、通常の接触表面上のインサートが部分的に融解可能なように選択した。表2には、DIN 53455に従う引張試験において決定される引裂強度をまとめた。
(表2 ポリアミドポリメチルメタクリレートコポリマーと
種々のポリマーとの間の接着性;2個の引張り試験片の引裂強度[MPa]
グリラミドL16は、低粘度ポリアミド12であり、グリラミドL20は、EMS Chemieによって製造される中粘度ポリアミド12である。グリラミドL16 LMは、ケーブルラッピングのための特定のPA 12タイプである。
グリラミドELY 60は、EMS Chemieによって製造される、ラクタム12と、ポリエーテルジアミンと、融点約160℃の二量化した脂肪酸とに基づくコポリアミドである。
ソレフ(Solef)1008は、ソルベー(Solvay)によって作製された、負荷5kgで230℃で測定されたMVI 8g/10分を有するポリビニリデンフルオリドである。
リアグラス(Riaglas)09000STは、3.80kgのベアリング重量で230℃で測定されたMVR2.3を有するPMMA射出成形タイプである。
グリラミドTR55およびグリラミドTR70は、ラクタム12と、イソフタル酸と、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタンとに基づく無定形コポリアミド(ガラス転移温度約160℃〜190℃)である。
グリラミドTR90は、ドデカン2酸と、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタンとに基づく無定形ポリアミド(ガラス転移温度155℃)である。
(実施例17)
結合剤の接着性を試験する目的で、Arburg Allrounder 350−210−750上で2個のDIN引張り試験片を調製し、引張試験に供した。
最初に、本発明のブロックポリエステルアミドからインサートを製造し、その上にレキサン(Lexan)101(GE Plastics Europeによって作製されたMVI 6(1.20kgのベアリング重量で300℃で測定された))を有するポリカーボネートを噴霧した。加工温度は、通常の接触表面上のインサートが部分的に融解可能なように選択した。
DIN 53455に従う引張試験において決定された引張強度は、18MPaに等しい。
驚くべきことに、ポリカーボネートに対するブロックポリマーの非常に良好な接着性は、本発明に従って達成することができる。
(実施例18)
ZSK−25上で、200〜240℃の融解温度および150〜300rpmの範囲の回転速度および5〜10kg/時間のスループットが与えられ、
(a)グリラミドL16A(アミン末端、低粘度PA−12)およびプレキシグラス(Plexiglas)6N(ロームによるPMMA)を1:2(他の添加剤なし)
(b)実施例6〜9からのブロックポリエステルアミド10%を添加しながら、グリラミドL16A 1部と、プレキシグラス(Plexiglas)6N 2部を押出した。
(a)において、顆粒状でなく、鋭く脈動する糸状物が得られるか、または細長い液滴の形態で排出ノズルから滴る化合物が得られるため、これは押出すことができないが、押出物(b)において、平滑な表面を有する均一な、脈動しない糸状物が形成し、これは問題なく顆粒状にすることができた。REMを介した相分布の試験により、(a)の場合における分散したポリアミド相は、2〜10μmの直径を有する球または変形した円柱として分布している一方、(b)においては、実質的にさらに均一に分布し、0.5μm未満の領域サイズを有することがわかる。この結果により、ポリアミド−PMMAブレンド中の本発明のブロックコポリマーの相溶性促進に対する影響を明確に示す。
(実施例19)
ケーブルラッピングのための装置において、PMMA(Toray PFU FB 1000L)に基づくプラスチック光学繊維導波管を、以下の構造を用いてコーティングした。
内部層:実施例6からの接着促進剤
外側層:グリラミドL16 LM
半絶縁性の繊維のためのストリッピング力を、引張圧縮試験において測定した。繊維をクラッディングからはがすために、平均すると、50〜60Nの力が適用される必要があった。従って、非常に良好な結合が、繊維とクラッディングとの間に存在する。
(比較例1)
同時押出成形によって、プラスチック光学繊維導波管(Toray PFU FB 1000L)を、以下の構造を用いてコーティングした:
内部層:接着促進剤としてグリラミド L16 A
外部層:グリラミド L16 LM
半絶縁性の繊維に対するストリッピング力を、引張圧縮試験において測定した。繊維をクラッディングからはがすために、10Nの力が適用される必要があった。繊維とクラッディングとの結合は不十分である。
(比較例2)
同時押出成形によって、プラスチック光学繊維導波管(Toray PFU FB 1000L)を、以下の構造を用いてコーティングした:
内部層:接着促進剤としての、ローテーダー(Lotader) AX 8900(Atofina、エチレンと、メタクリレートと、グリシジルアクリレートとからのコポリマー)
外部層:グリラミドL16 LM
半絶縁性の繊維に対するストリッピング力を、引張圧縮試験において測定した。繊維をクラッディングからはがすために、25Nの力が適用される必要があった。繊維とクラッディングとの結合は、実施例18よりかなり弱く、50Nより大きいかまたは50Nに等しい強固な装着の要求を満足することができない。

Claims (8)

  1. 以下のセグメント(I)、(II)および(III):
    (I)式(I):
    (I)
    〔式中、z=4〜50の自然数、そして、
    R1=−S−R5−OHまたは−C(C6H5)2−R5−OH、−S−C(S)−N(C2H5)C2H4−OH、
    R2=H、CH3、
    R3=適正な場合ハロゲン化されてもよい、1〜12個の炭素原子を有するアルキル残基、
    R4=(1)、(2)、(3)からなる群からの残基
    (1)−R5−OH、
    (2)−S−C(S)−N(C2H5)C2H4−OH、
    (3)−CH2−CHR2−CO−O−R5−OH、
    ここで、R5=(1)、(2)、(3)を含む群からの残基
    (1)潜在的には不飽和の、2〜20個の炭素原子を有する2価の脂肪族炭化水素残基、36個までの炭素原子を有する環状脂肪族炭化水素残基、または8〜20個の炭素原子を有する脂肪族芳香族炭化水素残基、
    (2)2価の脂肪族エーテル残基−R6−O−R6'(残基−R6およびR6'は、共に4〜20個の炭素原子を有する)
    (3)一般式(CnH2nO)m−CpH2pの2価ポリエーテル残基、
    n=2〜4、m≧1、p=2〜4、
    そしてポリ(メタ)アクリレート(I)は部分的または完全にイミド化されている〕
    に記載の少なくとも1つのポリ(メタ)アクリレートジオール(HO−A−OH)15〜70重量%、
    (II)一般式(IIa)または(IIb):
    (IIa)
    〔式中、a=5〜11の自然数、そしてb=2〜50の自然数〕
    または
    (IIb)
    〔式中、b=2〜40の自然数〕
    〔ここで、式IIaまたはIIbにおいて、R7は、2価の、2〜20個の炭素原子を有する潜在的には不飽和の脂肪族炭化水素、36個までの炭素原子を有する環状脂肪族炭化水素、または8〜20個の炭素原子を有する脂肪族芳香族炭化水素残基であり、
    R8は、2〜12個の炭素原子を有する二官能脂肪族炭化水素残基、6〜20個の炭素原子を有する環状脂肪族炭化水素残基、8〜20個の炭素原子を有する脂肪族芳香族炭化水素残基であるか、あるいは、2価の脂肪族エーテル残基−R6−O−R6'(残基−R6およびR6'は、共に4〜20個の炭素原子を有する)である〕
    の少なくとも1つのポリアミドジカルボン酸(HOOC−B−COOH)30〜90重量%、
    (III)式(III)
    HX−D−XH (III)
    〔式中、X=NHまたはO、
    Dは、(1)、(2)、(3)、(4)、(5)からなる群から選択される:
    (1)適正な場合は不飽和であってもよい、潜在的には環状脂肪族の、4〜36個の炭素原子を有する2価の脂肪族炭化水素残基、
    (2)適正な場合は不飽和であってもよい、分子量500〜4000g/molを有する脂肪族オレフィン重合物、
    (3)一般式(CnH2nO)m−CpH2p〔式中、n=2〜4の自然数、m≧1、p=2〜4の自然数、ポリエーテル残基の分子量は、400〜2,500g/molである〕の2価ポリエーテル残基、
    (4)式(IVa)または(IVb):
    (IVa)
    〔式中、a=5〜11の自然数、
    n=5〜30の自然数〕
    または
    (IVb)
    〔式中、n=3〜20の自然数〕
    〔ここで、式IVaまたはIVbにおいて、R9=2〜36個の炭素原子を有する脂肪族もしくは環状脂肪族の炭化水素残基、そして
    R7=2価の、2〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素(適正な場合、潜在的には不飽和である)、36個までの炭素原子を有する環状脂肪族炭化水素、または8〜20個の炭素原子を有する脂肪族芳香族炭化水素残基である〕、
    (5)分子量500〜3,000g/molを有する有機ポリシロキサン残基〕
    の少なくとも1つのジオールまたはジアミン1〜20重量%
    を含み、
    成分I、IIおよびIIIを合わせて100重量%まで添加する、一般式(A):(A)
    〔式中、A=前記( I )式中に記載のポリ(メタ)アクリレートジオールのA、
    B=前記( II a)又は( II b)式中に記載のポリアミドジカルボン酸のB、
    D=前記( III )式中に記載のD、
    X=NHまたはO、
    p=1〜20の自然数、
    q=1〜10の自然数、そして
    r=1〜10の自然数〕
    の熱可塑性ブロックコポリマー。
  2. 式Iの少なくとも1つのポリ(メタ)アクリレートジオール(HO−A−OH)30〜60重量%と、
    一般式IIaまたはIIbの少なくとも1つのポリアミドジカルボン酸(HOOC−B−COOH)40〜60重量%と、
    式IIIの少なくとも1つのジオールまたはジアミン1〜10重量%とを含み、成分I、II、およびIIIを、100重量%まで添加することを特徴とする、請求項1に記載の熱可塑性ブロックコポリマー。
  3. 前記ポリアミドセグメントが、500〜5,000g/Molの範囲の平均分子量を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の熱可塑性ブロックコポリマー。
  4. 前記ポリアミドセグメントが、6〜12個の炭素原子を有するラクタム、6〜12個の炭素原子を有するα,ω−アミノカルボン酸、2〜10個の炭素原子を有する脂肪族ジアミン、2〜44個の炭素原子を有するジカルボン酸、2〜18個の炭素原子を有する脂肪族もしくは環状脂肪族のジアミンからなる群から選択されるモノマーから構築されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱可塑性ブロックコポリマー。
  5. 前記ポリ(メタ)アクリレートジオール(HO−A−OH)が、600〜5,000g/Molの範囲の平均分子量を有するα,ω−官能基化ポリアルキル(メタ)アクリレートジオールであることを特徴とする、請求項1に記載の熱可塑性ブロックコポリマー。
  6. 以下の基:
    ブタンジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ドデカンジオール、ダイマージオール、ヘキサメチレンジアミン、ドデカンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、ポリエチレングリコールジオール、ポリプロピレングリコールジオール、ポリテトラメチレンジオール、ポリエチレングリコールジアミン、ポリプロピレングリコールジアミン、ポリテトラメチレンジアミン、ポリブタジエンジオール、およびポリ(ブタジエン−コ−エチレン)ジオール(適正な場合は、水和されていてもよい)、ポリカプロラクトンジオール、脂肪族もしくは芳香族ジカルボン酸と、脂肪族もしくは環状脂肪族C2〜C36ジオールまたはC6〜C18ジオールとに基づくポリエステルジオール、
    からの化合物の少なくとも1つが、式IIIにおいてジオールまたはジアミンとして使用されることを特徴とする、請求項1に記載の熱可塑性ブロックコポリマー。
  7. 前記ポリアミドセグメントが、750〜2,500g/Molの範囲の平均分子量を有することを特徴とする、請求項3に記載の熱可塑性ブロックコポリマー。
  8. 前記ポリ(メタ)アクリレートジオール(HO−A−OH)が、900〜2,500g/Molの範囲の平均分子量を有するα,ω−官能基化ポリアルキル(メタ)アクリレートジオールであることを特徴とする、請求項5に記載の熱可塑性ブロックコポリマー。
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