JP4101619B2 - 自動二輪車の冷却通路構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動二輪車の冷却通路構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水冷式エンジンを搭載した自動二輪車においてはクランクケースにウォーターポンプを備えているものがある。
ウォーターポンプには、シリンダ前側に設けられたラジエータからの冷却液がイン側ポートに戻り、ウォーターポンプのアウト側ポートにはホースあるいは配管が接続されクランクケースの下側を経由してシリンダのウォータージャケットに接続されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平05−131962号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記自動二輪車の冷却通路構造においては、クランクケースの下側にウォーターポンプのアウト側の配管を配置するためのスペースが必要となり地上高に制約を与えてしまう。
これに対して、クランクケースの下側に冷却液通路を配置せず、上記ウォーターポンプのアウト側ポートからシリンダの後面のウォータージャケットにホースを接続する冷却通路構造を採用したものもあるが、この場合にはシリンダの後方にホースを配管するための大きなスペースを確保しなければならない。
【0005】
更に、ウォーターポンプの回転軸がオイルポンプと同軸で接続されて車幅方向に配置され、ウォーターポンプのアウト側ポートが車体の幅方向外側に配置されている構造を採用したものにおいては、ホースの接続部が車幅方向外側に位置するため配管されたホースがカウリングを配置する場合などの邪魔になってしまうと共に、自動二輪車のバンク角が小さくなってしまう。
そこで、この発明は、他の部品を配置する場合の制約を最小限に抑えることができる自動二輪車の冷却通路構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、内燃機関(例えば、実施形態におけるエンジン1)のクランクシャフト(例えば、実施形態におけるクランクシャフト12)を回転自在に内装するクランクケース(例えば、実施形態におけるクランクケース4)を設け、該クランクケース上にシリンダ(例えば、実施形態におけるシリンダ5)を取り付け、前記クランクケースのクランク軸方向端部側の側面に冷却液ポンプ(例えば、実施形態におけるウォーターポンプ18)を配置し、前記冷却液ポンプに冷却液を圧送するアウト側ポート(例えば、実施形態におけるアウト側ポート24)を設けると共に、前記シリンダに形成されるウォータージャケット(例えば、実施形態におけるウォータージャケット30)に冷却液を供給するイン側ポート(例えば、実施形態におけるイン側ポート31)を設けた自動二輪車の冷却通路構造において、前記クランクケース内に形成されると共に、一方を前記冷却液ポンプのアウト側ポートに連通し、他方を前記クランクケースの上面に開口部(例えば、実施形態における開口部32)として形成される連通路(例えば、実施形態における連通路25)を設け、前記開口部と前記イン側ポートに挿入接続されると共に挿入方向が略直交する金属製の接続管(例えば、実施形態における接続管33)を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、連通路をクランクケースに形成した分だけ、アッパーケースの開口部からシリンダのウォータージャケットまでの接続管の配索長を短くすることができると共に、連通路の開口部の設定自由度が高くなる。
請求項2に記載した発明は、前記開口部を前記冷却液ポンプの前記アウト側ポートよりも前記クランク軸方向内側に形成すると共に、前記イン側ポートを前記開口部よりも前記クランク軸方向内側に設定したことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記イン側ポート側の接続管挿入部にのみ接続管外方側から接続管を固定するブラケットを設けたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面と共に説明する。尚、図1においてFRは前側を示し、図2においてLは左側を示す。
図1、図2において1は水冷式並列4気筒のエンジン(内燃機関)を示し、このエンジン1はフレームを構成するダウンチューブ2とサイドパイプ3に固定されている。エンジン1はクランクケース4の上部にシリンダ5が固定されたもので、シリンダ5は下側からクランクケース4に固定されるシリンダブロック6と、シリンダブロック6の上部に固定されるシリンダヘッド7と、シリンダヘッド7の上部に固定されるシリンダヘッドカバー8とから構成されている。クランクケース4はアッパーケース9とロアケース10とで分割構成され、ロアケース10の下部にはオイルパン11が取り付けられている。
【0008】
クランクケース4には車幅方向に延びるクランクシャフト12が回転自在に内装され、シリンダ5内の図示しない4つのピストンをコンロッドを介して駆動するものである。クランクシャフト12には中途部分に駆動ギヤ13が取り付けられている。この駆動ギヤ13には伝達チェーン14が取り付けられ、この伝達チェーン14は、エンジン1の潤滑油を送給するオイルポンプ15のオイルポンプシャフト16に取り付けられた駆動ギヤ17に巻回されている。
【0009】
オイルポンプ15は、トロコイド型のポンプでありエンジン1のオイルパン11内の潤滑油をトランスミッション(図示せず)、クランクシャフト12回り、シリンダ5内、ピストン及びカムシャフト(共に図示せず)等に供給するものである。ここで、オイルポンプシャフト16はクランクシャフト12と同様に車幅方向に配設され、オイルポンプシャフト16の左側端部にはウォーターポンプ(冷却液ポンプ)18のウォーターポンプシャフト19の右側端部が連結されている。ここで、オイルポンプ15及びウォーターポンプ18はクランクケース4のロアケース10側に内装されて取り付けられている。
ウォーターポンプ18は、ウォーターポンプシャフト19にインペラ20が取り付けられたもので、イン側ポート21にはシリンダ5の前方に配置されたラジエータ22のラジエータホース23が接続され、アウト側ポート24には後述する連通路25が接続されている。
【0010】
ウォーターポンプ18が内装されたクランクケース4のロアケース10には図2〜図4に示すようにウォーターポンプ18のアウト側ポート24に連通する第1連通部26が車幅方向中央寄りに向かって屈曲形成されている。そして、この第1連通部26はロアケース10のアッパーケース9との接合面27から下側に延びる第2連通部28に接続されている。
また、アッパーケース9には上面(外面)9aからロアケース10との接合面27に向かって第3連通部29が形成され、この第3連通部29は前記ロアケース10の第2連通部28に整合している。これら第1連通部26、第2連通部28及び第3連通部29とで連通路25が構成されている。つまり、連通路25はロアケース10とアッパーケース9とを貫いてアッパーケース9の上面9aで開口している。
一方、シリンダ5の後面5aには車幅方向中央寄りにウォータージャケット30のイン側ポート31が形成され、このイン側ポート31と第3連通部29のアッパーケース9の上面9aの開口部32との間が接続管33で連結されている。
【0011】
前記接続管33は、図3に示すように第3連通部29の開口部32に固定される金属製の配管であり、端部の挿入部34を第3連通部29の入口側に形成された段付部35に挿入して、Oリング36によりシールするものである。
また、図4に示すように接続管33のシリンダ5への接続部にはウォータージャケット30に連通する接続孔37が形成され、この接続孔37に接続管33の端部がOリング38を介してシールされた状態で挿入されている。そして、接続管33の端部はシリンダ5の後面5aにボルト39により締め付けたブラケット40により抜け止め固定されている。
ここで、ウォーターポンプ18はOリング42よりシールされてロアケース10に取り付けられ、カバー41により外側から覆われている。
【0013】
したがって、ウォーターポンプ18がオイルポンプ15と共に駆動すると、ウォーターポンプ18のインペラ20が回転駆動し、ラジエータ22からウォーターポンプ18のイン側ポート21に取り込まれる冷却液はウォーターポンプ18のアウト側ポート24を経て第1連通部26、第2連通部28及び第3連通部29からなる連通路25を経て接続管33に流れ、シリンダ5のウォータージャケット30に供給されてシリンダ5の冷却に供される。
【0014】
上記実施形態によれば、連通路25をクランクケース4のロアケース10とアッパーケース9とに形成した分だけ、アッパーケース9の連通路25の開口部32からシリンダ5のウォータージャケット30のイン側ポート31までの接続管33の配索長を短くすることができるため、シリンダ5後方に配置される他の機能部品の配置に与える制約を実質的に少なくすることができる。
【0015】
また、連通路25の開口部32の設定自由度が高くなるため、クランクケース4のアッパケース9の都合の良い場所に連通路25の開口部32を設けることができろ。よって、他の部品の配置の都合に合わせて開口部32の位置を設定すれば最適な位置に接続管33を無理なく配置することができる。
そして、クランクケース4のアッパケース9の開口部32を車幅方向の中央寄りに設定することができるため、図2に鎖線で示す従来の接続管のように車体外側に張り出すことがなくなり、したがって、車体外側にカウリング等を配置する場合でもこれらの部品の配置に与える影響を小さくできると共に自動二輪車のバン角を大きく確保できる。
【0016】
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、水冷式並列4気筒エンジン以外のエンジンにも適用することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載した発明によれば、連通路をクランクケースに形成した分だけ、開口部からシリンダヘッドのウォータージャケットまでの接続管の配索長を短くすることができるため、実質的に他の機能部品の配置に与える制約を少なくすることができると共に、自動二輪車のバンク角を大きく確保できる効果がある。
また、連通路の開口部の設定自由度が高くなるため、クランクケースの都合の良い場所に連通路の開口部を設けることができる。したがって、他の部品の配置の都合に合わせて開口部の位置を設定すれば最適な位置に接続管を無理なく配置することができる効果がある。
そして、開口部を車幅方向の中央寄りに設定すれば、車体外側に配置されるカウリング等の部品の配置に与える制約を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態のエンジン搭載状態を示す左側面図である。
【図2】 図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】 図2のB部の拡大図である。
【図4】 図2のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関)
4 クランクケース
5 シリンダ
9 アッパーケース
9a 上面(外面)
10 ロアケース
12 クランクシャフト
18 ウォーターポンプ(冷却水ポンプ)
24 アウト側ポート
25 連通路
30 ウォータージャケット
31 イン側ポート
32 開口部
33 接続管

Claims (3)

  1. 内燃機関のクランクシャフトを回転自在に内装するクランクケースを設け、該クランクケース上にシリンダを取り付け、前記クランクケースのクランク軸方向端部側の側面に冷却液ポンプを配置し、前記冷却液ポンプに冷却液を圧送するアウト側ポートを設けると共に、前記シリンダに形成されるウォータージャケットに冷却液を供給するイン側ポートを設けた自動二輪車の冷却通路構造において、前記クランクケース内に形成されると共に、一方を前記冷却液ポンプのアウト側ポートに連通し、他方を前記クランクケースの上面に開口部として形成される連通路を設け、前記開口部と前記イン側ポートに挿入接続されると共に挿入方向が略直交する金属製の接続管を設けたことを特徴とする自動二輪車の冷却通路構造。
  2. 前記開口部を前記冷却液ポンプの前記アウト側ポートよりも前記クランク軸方向内側に形成すると共に、前記イン側ポートを前記開口部よりも前記クランク軸方向内側に設定したことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車の冷却通路構造。
  3. 前記イン側ポート側の接続管挿入部にのみ接続管外方側から接続管を固定するブラケットを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車の冷却通路構造。
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