JP4101189B2 - 粒状皮膚用剤 - Google Patents

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Description

本発明は、皮膚外用剤、特に、液状油分が固形油分で包埋されている包埋粒子を基本単位としてなる皮膚外用剤に関する発明である。
昨今では、化粧品の形態も多様化し、従来の範疇以外の形態の製品も提供されつつある。このような新たな形態の製品の一つとして、いわゆる、粒状化粧品が報告されている(特許文献1)。しかしながら、実際には、現時点において、化粧品用途として実用化されているものは見あたらない。
特開平7―258071号公報 特開2003―73230号公報 特開平2―300116号公報
本発明が解決すべき課題は、現実的に有用な粒状化粧品として用いることができる粒状皮膚用剤を提供することにある。
本発明者は、上記の課題について検討を行った結果、粒状皮膚用剤の単位粒子内に包埋される液状油分と、これを包埋する固形油分として、特定の成分を選択し、さらには、単位粒子に特定の微小粒子を付着させることで、粒状化粧品として用いることが好適な粒状皮膚用剤が提供されることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、メチルフェニルポリシロキサンを含有するシリコーン油を50質量%以上含有する液状油分(以下、内相油分ともいう)が、IOB値が0.05〜0.4であり、かつ、凝固点が55℃以上である固形油分(以下、カプセル油分ともいう)で包埋されており、かつ、当該包埋粒子表面に、ポリメチルメタクリレート微小粒子、結晶セルロース微小粒子、硫酸バリウム微小粒子チタンマイカ微小粒子、ポリエチレン微小粒子、および、窒化硼素微小粒子からなる群から選ばれる1種以上の微小粒子(以下、微小粒子ともいう)が付着しているカプセル状粒子を構成単位としてなり、かつ、上記固形油分と液状油分の質量比が10:27〜10:60(固形油分:液状油分)であり、包埋粒子と微小粒子粉末の質量比が20:1〜5:1(包埋粒子:微小粒子粉末)である、粒状皮膚用剤(以下、本粒状剤ともいう)を提供する発明である。
本粒状剤を構成する必須成分は、上述したように、内相油分、カプセル油分、および、微小粒子である。
内相油分
上記のように、内相油分は、「シリコーン油を50質量%以上含有する液状油分」であり、内相油分全体として、常温で液状である油相成分である。
内相油分に含有させることが可能なシリコーン油としては、外用組成物において用いられるシリコーン油を、1種以上選択して用いることが可能であり、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状シリコーン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アンモニウム塩変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン油等を挙げることができるが、特に、メチルフェニルポリシロキサンが好適である。
なお、内相油分中のシリコーン油の含有量は、上述したように、液状油分中50質量%以上であり、100質量%がシリコーン油であってもよい。
その他、例えば、液体油分としては、アマニ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、アボガド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、キョウニン油、シナモン油、ホホバ油、ブドウ油、ヒマワリ油、アルモンド油、ナタネ油、ゴマ油、小麦胚芽油、米胚芽油、米ヌカ油、綿実油、大豆油、落花生油、茶実油、月見草油、卵黄油、肝油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等を挙げることができる。
エステル油としては、オクタン酸セチル等のオクタン酸エステル、トリ−2−エチルヘキサエン酸グリセリン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット等のイソオクタン酸エステル、ラウリン酸ヘキシル等のラウリン酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のミリスチン酸エステル、パルミチン酸オクチル等のパルミチン酸エステル、ステアリン酸イソセチル等のステアリン酸エステル、イソステアリン酸イソプロピル等のイソステアリン酸エステル、イソパルミチン酸オクチル等のイソパルミチン酸エステル、オレイン酸イソデシル等のオレイン酸エステル、アジピン酸ジイソプロピル等のアジピン酸ジエステル、セバシン酸ジエチル等のセバシン酸ジエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等を挙げることができる。
ステロール類、パラメトキシケイ皮酸オクチル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンD及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、ビタミンK及びその誘導体等のビタミン類、動植物抽出物、油溶性薬剤、色素、香料等を、内相油分において含有させる油分とすることができる。また、ビタミンC、アルブチン等の水溶性薬物の結晶の表面を疎水化処理したものを、油分に分散して含有させることもできる。
カプセル油分
上記のように、カプセル油分は、「IOB値が0.05〜0.4であり、かつ、凝固点が55℃以上である固形油分」である。なお、IOB値は、『甲田善生,「有機概念図-基礎と応用-」,三共出版(1984) 』に基づいて、有機性値と無機性値を求め、無機性値/有機性値により求められる数値である。また、凝固点は、60℃以上であることが、特に好ましい。
このような条件を満たす固形油分として、例えば、水添ホホバ油(IOB値:0.08、凝固点:68℃)、ベヘン酸エイコサン二酸グリセリル(IOB値:0.13、凝固点:66℃)、ベヘニルアルコール(IOB値:0.23、凝固点:68℃)、ステアリルアルコール(IOB値:0.28、凝固点:58℃)等を挙げることが可能であり、特に、ベヘニルアルコールが好適である。
なお、凝固点が55℃未満であると、粒子表面が、実用的な温度範囲で融解する傾向が認められ、IOB値が0.05未満であると粒子の使用感触が悪化する傾向が認められる。また、IOB値が0.4を超えても、カプセル油分として好適ではなく、例えば、バチルアルコール(IOB値:0.52、凝固点:67℃)、グリセリンモノステアレート(IOB値:0.62、凝固点:65℃)は、形成されるカプセル粒子が細かくなりすぎ傾向があり、ステアリン酸(IOB値:0.42、凝固点:63℃)は、結晶が形成されてしまう傾向がある。
微小粒子粉末
微小粒子粉末を構成する微小粒子は、平均粒子経が、1〜50μm程度、好適には5〜25μm程度の微小粒子であり、形状は、球状、板状、花びら状、不定形等、特に限定されない。微小粒子の素材としては、窒化硼素、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、結晶セルロース、硫酸バリウム、チタンマイカ、ポリエチレン等が好適である。
上記成分のうち、本粒状剤における、カプセル油分(固形油分)と内相油分(液状油分)の質量比は、10:27〜10:60(固形油分:液状油分)の範囲が好適であり、同10:30〜10:50の範囲が、特に好適である。固形油分が液体油分に対して10/27量よりも多くなると、粒子の硬度が高くなりすぎて、製品を肌上に塗布することが困難となる傾向が認められ、固形油分が液体油分に対して10/60量よりも少なくなると、粒子の硬度が低下して、実用的な限度を超えて粒子が壊れやすくなり、かつ、実用的な温度範囲内でも融解しやすくなる傾向が認められる。
また、包埋粒子(内相油分がカプセル油分に包埋された粒子)と、微小粒子粉末の質量比は、20:1〜5:1(包埋粒子:微小粒子粉末)の範囲が好適である。包埋粒子の質量が微小粒子粉末の質量の20倍量を超えると、包埋粒子の表面に微小粉末粒子を付着させた効果が、十分に発揮されなくなる傾向にあり、微小粒子粉末の質量が包埋粒子の質量の1/5量を超えた付着は、技術的な困難性を伴う傾向にある。
製造方法
本粒状皮膚用剤の製造方法は、特に限定されず、例えば、内相油分とカプセル油分の溶融物を、スプレードライして、包埋粒子を得て、これに微小粒子を付着させることも可能であるが、一般的には、下記のごとく行うことが好適である。
まず、第一段階として、包埋粒子を油相として含有する、油中水型の組成物を調製する。
すなわち、内相油分とカプセル油分を、カプセル油分の融点を超える温度(一般的には70℃前後)に調整して液状とした油相成分を、同様に、カプセル油分の融点を超える温度に調整した水性溶媒(水であることが好適である)中に、攪拌下で導入し、この水性溶媒と油相成分の混合物を、攪拌下で、さらに室温まで冷却して、水性溶媒中に包埋粒子を形成させることにより製造することができる。
上記の攪拌は、比較的低速、具体的には、10〜1500rpm 、好適には、20〜300rpm 程度の回転数で、プロペラ、バドルミキサー等を用いて行うことができる。また、水性溶媒への油相成分の導入は、例えば、送液ポンプ等の注入手段を用いて、油相組成物を水性溶媒へ、好適には、水性溶媒の下部から直接注入することにより行うことができる。
上述のように、攪拌下で、水性溶媒中に油相成分を導入することで、水性溶媒中に、油相成分の液状の粒子を形成させることができる。なお、本カプセル組成物における水性溶媒と油相成分の質量比は、一般的には、質量比で水性溶媒:油相成分=0.1:99.9〜40:60程度である。
次に、この水性溶媒と油相成分の混合物を、攪拌下で、さらに室温まで冷却することにより、その融点温度以下となった油性粒子中のカプセル油分が、粒子表面に析出する。これにより、包埋粒子を、水性溶媒中に形成させることができる。
このようにして水性溶媒中に形成する包埋粒子の粒子経は、0.5〜4mm程度が好適であり、1〜3mm程度であることが特に好適である。
第二段階として、包埋粒子を、水性溶媒から分離して乾燥を行う、この分離・乾燥手段は、特に限定されない。例えば、最も簡便な方法の一つとして、濾紙やメッシュ等の上に、第一段階で調製した、包埋粒子を油相として含有する水中油型の組成物を上層し、水相成分を下に落として、包埋粒子のみを濾紙やメッシュ上に残して、これを乾燥させる方法を挙げることができる。また、これにマニピュレーター等による吸引力を付加して、包埋粒子の分取と乾燥を、いっそう効率的に行うことが可能である。
第三段階として、包埋粒子の表面に対して、微小粉末粒子の付着をおこなう。この付着工程においては、包埋粒子と微小粉末粒子を接触させることにより行われる。例えば、容器中に包埋粒子と微小粉末を入れて、当該容器を回転等させることにより、包埋粒子の表面に均等に微小粉末粒子を付着させることができる。
以上のような工程を経ることにより、包埋粒子の表面に、微小粉末粒子が付着してなる、本粒状剤を製造することができる。
本粒状剤と、特許文献2のカプセル含有組成物の油性カプセルとは、同質の油性カプセルであるが、本粒状剤が、油性カプセルの周囲から水性成分を除去して、カプセル表面に微小粉末を付着させた剤であるのに対し、カプセル含有組成物は、水性成分中に油性カプセルが分散している、水中油型の組成物である点において異なっている。すなわち、特許文献2のカプセル含有組成物が、いわば、「見える乳液」であるのに対して、本粒状剤は、「粒状の転がる化粧品」であり、具体的な製品形態や使用態様が明らかに異なっている。また、本粒状剤において発揮される効果も、粒状の化粧品に特有の効果を含んでいる。
まず、本粒状剤は、広い範囲のスキンケアよりも、限定された範囲のスキンケアに適している。例えば、くすみ、荒れ等の皮膚トラブルが認められる箇所に、比較的高価な油性の有効成分を、内相油分に含有させて、無駄なく塗布することが可能である。また、比較的不安定な傾向のある油相の有効成分が、内相油分として包埋されていることによって安定化を図ることが可能であり、結果として、製品の有効期間を実質的に延長することが可能となる。
また、例えば、比較的粒子経の大きな微小粉末を、包埋粒子の表面に付着させた場合には、内相油分によるスキンケア効果とともに、微小粉末によるしわ隠し等の皮膚のトラブル隠しを行うことが可能である。
本発明により、現実的に有用な粒状化粧品として用いることができる粒状皮膚用剤が提供される。
ここに本発明の実施例等を記載するが、本発明はこれにより限定されるものではない。また、実施例の記載中の配合量は、特に断らない限り、配合対象全体に対する質量%である。
本発明の評価のために行った試験の内容について記載する。
安定性試験
粒状皮膚用剤の安定性は、試料を20mlの容器に充填し、40℃で1ヶ月放置した後の状態から評価した。
○: 粒子の変形、融着が全くみられない
○△: 若干の融着が見られるが、取り扱い上問題ない
△: 部分的に粒子の融着が見られる
×: 粒子が融着している
使用性試験
塗布した際のカプセルの堅さの評価(使用性)は、専門パネルによる官能試験により行なった。すなわち、20人の女性パネルの前腕部に試験品を塗布し、その塗布感覚を、下記の評価基準で評価を行った。
○: 適度な粒子感を感じ、使用とともに肌へスムーズになじむと評価したパネルが、15人以上
○△: 適度な粒子感を感じ、使用とともに肌へスムーズになじむと評価したパネルが、10〜14人
△: 適度な粒子感を感じ、使用とともに肌へスムーズになじむと評価したパネルが、6〜9人以上
×: 適度な粒子感を感じ、使用とともに肌へスムーズになじむと評価したパネルが、5人以下
試験処方
下記表1〜4において、各表に記載された処方により、上記の試験を行った結果を示す。
(1)包埋粒子と微小粒子の質量比についての検討(実施例A1〜6、比較例A1〜4)
Figure 0004101189
<製造方法>
表成分1〜2を80℃で溶解し、80℃の0.001〜0.01%のN−ステアロイル−N−グルタミン酸モノナトリウムを含む水相に200rpmで攪拌しながら添加した。添加後、室温まで冷却し、粒子を生成した後、水相から粒子を取り出し水洗後乾燥した。水分を十分除去した後、表成分3と粒子をロッキングミキサーに入れ30分間攪拌混合して、試験品を得た。なお、メチルフェニルポリシロキサンは、シリコンKF56(信越化学工業株式会社製)を用いた。
表1により、製品における包埋粒子と微小粒子の質量比は、安定性と使用性を維持し得る範囲として、20:1〜5:1(包埋粒子:微小粒子粉末)が好適であることが明らかになった。
(2)固形油分についての検討(実施例B1〜4、比較例B1〜3)
Figure 0004101189
<製造方法>
表成分1〜8を80℃で溶解し、80℃の0.001〜0.01%のN−ステアロイル−N−グルタミン酸モノナトリウムを含む水相に200rpmで攪拌しながら添加した。添加後、室温まで冷却し、粒子を生成した後、水相から粒子を取り出し水洗後乾燥した。水分を十分除去した後、表成分9と粒子をロッキングミキサーに入れ30分間攪拌混合して試験品を得た。なお、メチルフェニルポリシロキサンは、シリコンKF56(信越化学工業株式会社製)を用いた。
表2により、固形油分のIOB値が0.05〜0.4であり、かつ、凝固点が55℃以上であることが好適であることが明らかになった。
なお、表2において、粒子形成が認められた場合は、粒子形成の評価を○とし、認められなかった場合は、同評価を×とした。また、粒子サイズについては、以下の基準に従って評価を行った。
粒子サイズの評価基準
ランダムに包埋粒子20個を採取し、デジタルカメラで、包埋粒子の画像をスケールと共に撮影し、当該スケールに従って包埋粒子個々の粒子経(直径)を計測した。その結果、計測された包埋粒子の直径の平均が、
○ :1mm以上
○△:1〜0.5mm
△ :0.5〜0.2mm
× :0.2mm以下
(3)液状油分と固形油分の質量比についての検討(実施例C1〜5、比較例C1〜2)
Figure 0004101189
<製造方法>
表成分1〜3を80℃で溶解し、80℃の0.001〜0.01%のN−ステアロイル−N−グルタミン酸モノナトリウムを含む水相に200rpmで攪拌しながら添加した。添加後、室温まで冷却し、粒子を生成した後、水相から粒子を取り出し水洗後乾燥した。水分を十分除去した後、表成分4と粒子をロッキングミキサーに入れ30分間攪拌混合して試験品を得た。なお、メチルフェニルポリシロキサンは、シリコンKF56(信越化学工業株式会社製)を用いた。
表3により、固形油分と液状油分の質量比が、10:27〜10:60(固形油分:液状油分)が好適であることが明らかになった。
(4)微小粒子についての検討(実施例D1〜6、比較例D1〜2)
Figure 0004101189
<製造方法>
表成分1〜8を80℃で溶解し、80℃の0.001〜0.01%のN−ステアロイル−N−グルタミン酸モノナトリウムを含む水相に200rpmで攪拌しながら添加した。添加後、室温まで冷却し、粒子を生成した後、水相から粒子を取り出し水洗後乾燥した。水分を十分除去した後、表成分9〜14と粒子をロッキングミキサーに入れ30分間攪拌混合して試験品を得た。なお、メチルフェニルポリシロキサンは、シリコンKF56(信越化学工業株式会社製)を用いた。
表4において、実施例D1と比較例D1、実施例D2と比較例D2は、それぞれ液状油分の組成の影響を検討したものであり、比較例D1とD2では、液状油分中におけるシリコーン油の含有量が50質量%以下であるために安定性に問題が生じていることがわかる。
実施例D1〜D6は、液状油分の組成が本発明の範囲内であり、安定性、使用性共に良好であることがわかる。
(5)薬剤を成分を用いた実施例(実施例E1〜8)
Figure 0004101189
<製造方法>
表成分1〜2を80℃で攪拌溶解した後、表成分3〜14を80℃で攪拌溶解して得た油相を、これに攪拌添加した後、室温まで冷却し、包埋粒子を作出した後、水相から包埋粒子を取り出し、水洗後乾燥を行った。水分を十分に除去した後、包埋粒子と、表成分19または15〜19を混合した微小粒子粉末成分をロッキングミキサーに入れ、30分間攪拌混合し、粒状皮膚外用剤を得た。なお、メチルフェニルポリシロキサンは、シリコンKF56(信越化学工業株式会社製)を用いた。
※:薬剤成分15〜17は粉末状である。

Claims (4)

  1. メチルフェニルポリシロキサンを含有するシリコーン油を50質量%以上含有する液状油分が、IOB値が0.05〜0.4であり、かつ、凝固点が55℃以上である固形油分で包埋されており、かつ、当該包埋粒子表面に、ポリメチルメタクリレート微小粒子、結晶セルロース微小粒子、硫酸バリウム微小粒子チタンマイカ微小粒子、ポリエチレン微小粒子、および、窒化硼素微小粒子からなる群から選ばれる1種以上の微小粒子が付着しているカプセル状粒子を構成単位としてなり、かつ、上記固形油分と液状油分の質量比が10:27〜10:60(固形油分:液状油分)であり、包埋粒子と微小粒子粉末の質量比が20:1〜5:1(包埋粒子:微小粒子粉末)である、粒状皮膚用剤。
  2. 当該固形油分が、ベヘニルアルコールである、請求項1記載の粒状皮膚用剤。
  3. 当該固形油分と液状油分の質量比が、10:30〜10:50(固形油分:液状油分)である、請求項1又は2に記載の粒状皮膚用剤。
  4. 当該包埋粒子の粒径が、1〜3mmである、請求項1〜3のいずれかに記載の粒状皮膚用剤。
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