JP4101120B2 - 固体絶縁ケーブルの試験方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は長尺の固体絶縁ケーブルの全長にわたる品質保証を行うための固体絶縁ケーブルの試験方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、長尺の架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル等のような固体絶縁ケーブル(以下ケーブルと略称する)の品質を工場出荷時や現地竣工時に全長にわたり保証するための試験方法として、一般的にケーブルに所定電圧の直流電圧を所定時間印加して欠陥部を検出する直流耐圧試験方法が実施されてきた(例えば、特許文献1参照)。これは対象とするケーブルの静電容量が非常に大きいことによるものである。
【0003】
ところで、固体絶縁によるケーブルの場合、直流電圧印加により、絶縁体中に空間電荷が蓄積させる現象の起きることが知られている。この空間電荷の蓄積現象は、例えば、ケーブルの欠陥部(絶縁体中の異物、ボイド、絶縁体と半導電層界面に存在する半導電層表面突起等)に生じた局所的電界が強調される部分に、同極性空間電荷(ホモ電荷)の注入、蓄積が起きて、その局所的電界の強調を緩和させる現象を引き起こし、欠陥部の検出能力を低下させる要因となる。
【0004】
また、例えば、直流送電系統においては、潮流(送電方向)を反転させる極性反転運転、即ち、ケーブルの導体に印加される電圧の極性を反転させる運用方法があり、このような場合には、この極性反転によって数秒程度以内の極めて短い時間の内に、直流印加電圧の極性が逆転する。このとき、ケーブルの絶縁体中に注入、蓄積された空間電荷は瞬時に動くことが出来ず、極性反転前と同じ状態のままで前記欠陥部の近傍に残る。従って、欠陥部の電圧極性が反転していることにより、この空間電荷は異極性空間電荷(ヘテロ電荷)となって、前記欠陥部の電界をこれまでの緩和状態から著しい強調状態へと変化させることにより、絶縁破壊の前兆となる電気トリーの発生を促進させる作用をする。そこで、直流耐圧試験方法において、上記極性反転を利用した試験方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−74999号公報(発明の詳細な説明の項の段落番号0002)
【特許文献2】
特開2003−28913号公報(発明の詳細な説明の項の段落番号0002乃至0004)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような試験方法では、極性反転による欠陥部からの絶縁破壊要因を十分に検出することが容易でなく、長尺のケーブルの全長にわたる品質保証を行うことが困難であった。一方、極性反転する交流電圧による試験方法が有効であることも知られているが、長尺のケーブルは静電容量が非常に大きいため、ケーブル全長にわたり交流電圧を印加することがコスト及び設備の面から困難であった。
【0007】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、比較的軽量、安価な試験設備を用いて長尺のケーブルの全長にわたる品質保証を容易に行うことができるようにしたケーブルの試験方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
長尺のケーブル、例えば、ケーブル長が2000m以上になるケーブルに直流電圧の極性反転を起こさせることは、試験設備として非常に強力なバックパワーを有する直流電圧発生装置を用いれば可能であるが、このような電圧発生源は実際の試験設備として実現させることが不可能である。即ち、通常の直流電圧発生装置では数秒以内に静電容量の大きなケーブルの直流印加電圧極性を反転させることが困難だからである。そこで、何等かの代替手法を検討する必要がある。
【0009】
そこで発明者等は鋭意研究の結果、本発明を生み出すに至った。即ち、本発明においては、図1に示すように、第1ステップでケーブル1の一方端末部側1aの高電圧部(導体)と接地(遮蔽層)間に試験設備の直流電圧発生装置2から所定電圧の直流電圧を印加した後、一方端末部側1aの高電圧部と接地間を一方端末部側1aの近傍に設けられた放電球ギャップ3を動作させて短絡させることにより直流印加電圧を裁断させる操作を実施した。これにより発生した裁断波がケーブル1の一方端末部側1aから他方端末部側1bに向かって進行波として走り出す。この裁断波はケーブル1の他方端末部側1bに到達したときに開放端反射を起こして極性反転波が発生し、今度は一方端末部側1aに向かって逆方向の進行波として走り始める。これにより、ケーブル1の他方端末部側1bには図2に示すような極性反転を伴う電圧波形が現れることになる。このとき、ケーブル1の中間部には、図3に示すような電圧波形が現れることになるが、これもまた極性反転を伴っていることがわかる。
【0010】
ところで、前記一方端末部側1aは高電圧部と接地間を短絡する短絡端であるため、このような極性反転波の発生が見られないことになる。このため、一方端末部側1aに欠陥部が存在する場合には、それを検出することができず、検出漏れを起こす恐れがある。
【0011】
そこで、かかる不都合を回避するために、本発明においては、第2ステップで前記第1ステップで実施した操作と同様な操作(印加電圧の大きさ、印加回数は第1ステップと異なる場合を含む)をケーブル1の前記一方端末部側1aから他方端末部側1bに移して、その端末部側1bでも実施した。これにより、ケーブル1の全長にわたり極性反転波が印加されることになり、欠陥部(絶縁体中の異物、ボイド、絶縁体と半導電層界面に存在する半導電層表面突起等)を検出して絶縁破壊させるための電気トリーを誘発させることが可能になる。
【0012】
一方、このような第1、第2ステップの操作で欠陥部から電気トリーを誘発させることが可能になるが、かかる極性反転を伴う進行波は、ケーブル1の持つ損失成分によって次第に減衰して波高値が小さくなる。即ち、電圧波形が過渡的な振動波に近い性質を持っているために、誘発された電気トリーが十分に伸びず、全路破壊を引き起こすことに中々つながらない。その対策として、このような短絡操作を繰り返し行うか、交流電圧の印加を行う方法が考えられるが、前者の方法はケーブル1に課電する回数が膨大なものとなり、試験に要する時間が長大なものとなる恐れがあって非現実的であり、後者の方法は前記したように長尺のケーブル1に適用することが困難である。
【0013】
そこで、本発明においては、第3ステップで第1、第2ステップの操作を実施したケーブル1に所定の直流電圧を所定時間連続して印加する操作を実施した。これにより、欠陥部に一旦誘発された電気トリーを容易に進展させ、絶縁破壊させることが可能になる。
【0014】
以上のように、本発明においては、前記第1ステップ乃至第3ステップにおける操作を実施してケーブルを試験することにより、比較的軽量、安価な試験設備を用いて長尺のケーブルの全長にわたる品質保証を容易に行うことができる。
【0015】
なお、第3ステップで印加される直流電圧は、前記第1、第2ステップで直流印加電圧を裁断させる前にケーブル1に印加された直流電圧の1/3以上1/1以下の低い電圧で、ケーブル1の欠陥部に誘発された電気トリーをより効果的に進展破壊させることが可能になる。従って、第3ステップで印加する直流電圧をこのような範囲に設定することにより、より試験設備の容量が小さくなり、経済的に長尺のケーブルの品質保証を精度よく行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。先ず本発明の試験方法を実施するに先立ち、導体サイズ22mm2、厚さ3mmの架橋ポリエチレンの絶縁体を有する長さ10mのケーブルを2本試作した。欠陥部は2本ともケーブルの一方端末部側における外部半導電層に金属針を1mm突き刺して人工的に形成した。このような人工的に欠陥部を形成したケーブルに従来の交流及び直流による破壊試験を実施した。その結果は下記表1に示すとおりである。
【0017】
【表1】
【0018】
上記データは各条件毎に1本のケーブルを使用して試験することにより得られたものであり、実際には破壊試験を多数行うとばらつきを生じるが、これはおおむね±20%程度となることが経験的に知られている。このデータをベースにして本発明の試験方法を実施した。
【0019】
(1)図4に示すように、前記試作ケーブルと同じ導体サイズ22mm2、厚さ3mmの架橋ポリエチレンの絶縁体を有するが、一連続長で3000mのケーブル11を1本試作し、その一方端末部側11a(例えば、ドラム巻き始め端末側)と他方端末部側11b(例えば、巻き終わり端末側)がケーブルドラム14から試験に必要な所定長引き出せるようにして、ケーブルドラム14に巻き取った。そして、ケーブル11の一方端末部側11aに、前記試作ケーブル(長さ10m)の場合と同じ条件で外部半導電層に金属針を1mm突き刺すことにより、欠陥部11cを人工的に形成した。
【0020】
次に、第1ステップでケーブル11の一方端末部側11aの高電圧部(導体)と接地(遮蔽層)間に試験設備の直流電圧発生装置12から直流電圧単独では破壊が起きない140kVの直流電圧を印加した後、一方端末部側11aの高電圧部と接地間を一方端末部側11aの近傍に設けられた放電球ギャップ13を動作させて短絡させることにより直流印加電圧を裁断させる操作を計10回繰り返し実施した。この第1ステップの操作段階では、欠陥部11cより絶縁破壊が生じなかった。その後、該ケーブル11に対して直流電圧発生装置12から最大で180kVまで直流電圧を印加しても絶縁破壊を起こさなかった。その原因を考察すると、欠陥部11cが短絡端である一方端末部側11aにあるため、前記したように、該欠陥部11cにおいて、有効な極性反転波が現れなかったことによるものと考えられる。
【0021】
(2)次に、第2ステップで前記第1ステップで実施した操作と同様な操作をケーブル11の前記一方端末部側11aから他方端末部側11bに移して、その端末部側11bでも実施した。即ち、図5に示すように、ケーブル11の他方端末部側11bの高電圧部(導体)と接地(遮蔽層)間に試験設備の直流電圧発生装置12から第1ステップで印加したのと同じ140kVの直流電圧を印加した後、他方端末部側11bの高電圧部と接地間を他方端末部側11bの近傍に設けられた放電球ギャップ13を動作させて短絡させることにより直流印加電圧を裁断させる操作を計10回繰り返し実施した。この第2ステップの操作段階でも、欠陥部11cは絶縁破壊を起こさなかった。
【0022】
(3)次に、第3ステップで第1、第2ステップの操作を実施したケーブル11に、例えば、図5に示すように、他方端末部側11bから、直流電圧を電圧0kVから徐々に昇圧させる方法で連続的に印加したところ、65kVまで昇圧した時点で、該ケーブル11が前記欠陥部11cの部位から絶縁破壊した。直流電圧を単独で印加した場合には、前記したように400kV前後が必要であるのに対して、本発明の試験方法によると、最大で140kVの課電で済んだことになる。これは、当該欠陥部11cと同じ形状、大きさの欠陥を有する前記ケーブルの交流破壊電圧(60kV)の2倍強程度であることになる。
【0023】
本発明によると、第1、第2ステップにおける直流印加電圧の裁断過程でケーブル11の欠陥部11c(絶縁体中の異物、ボイド、絶縁体と半導電層界面に存在する半導電層表面突起等)から絶縁破壊させるための電気トリーが誘発され、第3ステップにおける直流電圧の連続的印加により、誘発された電気トリーが容易に進展し、絶縁破壊されたものと考えられ、比較的軽量、安価な試験設備を用いて長尺のケーブル11の全長にわたる品質保証を精度よく容易に行うことができる。
【0024】
(4)ところで、前記第3ステップの操作を実施して絶縁破壊された欠陥部11cを除去した後のケーブル11の一方端末部側11aに、新たに同じ形状、大きさの欠陥部11cを形成して、前記(1)(2)に示すように、第1、第2ステップの操作でケーブル11に直流電圧140kVの課電・裁断を各10回繰り返し、その後、第3ステップで直流電圧の印加による破壊特性を調べた。ここでは印加される直流電圧を一定として、どの程度の電圧であれば破壊が発生するかを調べた結果を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】
これによると、50kV以上の直流電圧を印加した場合には、電圧によって絶縁破壊までの時間が異なるものの、破壊の起きることがわかる。しかし、40kVでは破壊が起きていない。このことより、おおむね直流印加電圧を裁断する前の直流印加電圧の1/3以上の電圧を印加することで欠陥部11cを絶縁破壊させることが可能であることがわかった。一方、現実論として、直流印加電圧を裁断する前の直流印加電圧を超えた直流電圧の印加は無意味であることがわかる。また、前記(3)(4)の試験をセットにして考えると、前記欠陥部11cがケーブル11の長手方向のどの部分に存在しようとも、両端末部11a、11b側から1回以上の所定回数(同回数に限定されず)の裁断を実施することにより、確実にケーブル11の欠陥部11cを検出して絶縁破壊させることが可能であることがわかった。このように、第3ステップで印加する直流電圧として、第1、第2ステップで直流印加電圧を裁断する前の直流印加電圧の1/3以上1/1以下のものを選択することにより、より試験設備の容量が小さくなり、経済的に長尺のケーブルの品質保証を行うことができる。
【0027】
(5)次に、前記(4)の試験と同じ手法でケーブル11の一方端末部側11aに、新たに同じ形状、大きさの欠陥部11cを形成し、前記(1)(2)に示すように、第1、第2ステップの操作でケーブル11に直流電圧140kVの課電・裁断を繰り返し実施する際、どの程度これを繰り返せば欠陥部11cが破壊に至るかを調査した。その結果によると、破壊が生じたのは課電・裁断回数が134回目であった。このような多回数裁断操作を行う繰り返すのは非常に煩雑であり、実用的でないことがわかる。従って、本発明のように、第1、第2ステップで直流課電・裁断後、第3ステップで直流課電を一定時間行う試験方法の方が現実的で有効であることがわかる。
【0028】
(6)続いて、前記(4)の試験と同じ手法でケーブル11の一方端末部側11aに、新たに同じ形状、大きさの欠陥部11cを形成し、前記(1)(2)に示すように、第1、第2ステップの操作でケーブル11に直流電圧140kVの課電・裁断を各10回繰り返し、その後、第3ステップで直流電圧の代わりに、大容量の交流課電装置を用いて交流電圧を印加することにより破壊特性を調べた。その結果を表3に示す。
【0029】
【表3】
【0030】
これによると、交流印加電圧でも30kV以上を課電すれば欠陥部11cが絶縁破壊を起こさせることが可能であることがわかる。この電圧は前記したような交流電圧単独で破壊させた場合のおおむね1/2程度以上であることがわかる。しかし、この試験に使用した試験設備のサイズを比較してみると、表4に示すとおりとなる。
【0031】
【表4】
【0032】
上記表4を見るとわかるように、交流課電の場合には非常に大型の試験設備を必要とすることがわかる。今回の試験に用いられたケーブル11は絶縁体の厚さ3mmと非常に薄いものであったが、直流送電には150kV、250kV、あるいは500kV等といった更なる高電圧のケーブル11が必要となる場合がある。これらのケーブル11に対して同様の試験を行う場合には、更に大型・大容量の試験設備が必要となる。しかし、その主体となる直流電圧発生装置12は元々小型軽量であるのに比べて、交流電圧発生装置は100kV程度のものでも2t近い重量になる。ここで500kV級のケーブル11の試験を行うためには、400〜500kV程度の交流電圧発生装置が必要となるが、このような試験装置は総重量が数10t、あるいは100tを超えるようなものとなってしまい、ケーブル11を用いた線路の竣工後に現地試験を行うのに利用することは現実的に不可能である。これに対して、直流課電であれば(この場合、700〜800kV程度の課電能力が必要であるが)、試験設備の総重量は300〜400kg程度で済むことになり、実用上の問題はないことがわかる。従って、本発明のような試験方法によれば、大型・大容量の試験設備を用いることなく、現実的な試験設備を用いて、工場出荷時ばかりでなく、現地竣工時の試験においても、ケーブル欠陥を確実に検出して破壊させることが可能であり、ケーブル全長にわたる品質保証を容易に行うことができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のケーブルの試験方法によれば、第1ステップでケーブルの一方端末部側に所定の直流電圧を印加した後、一方端末部側の高電圧部と接地間を短絡させることにより直流印加電圧を裁断させて電気トリーを誘発させる過程を1回以上実施し、第2ステップで前記第1ステップで実施した操作と同様な操作をケーブルの他方端末部側でも実施し、第3ステップでこれらの操作を実施したケーブルに所定の直流電圧を所定時間連続して印加し、前記印加電圧の裁断過程で発生した電気トリーを進展破壊させるようにしたので、比較的軽量、安価な試験設備を用いて長尺のケーブルの全長にわたる品質保証を精度よく容易に行うことができる。
【0034】
また、第3ステップで印加される直流電圧は、前記第1、第2ステップで直流印加電圧を裁断させる前にケーブル1に印加された直流電圧の1/3以上1/1以下の低い電圧で、ケーブル1の欠陥部に誘発された電気トリーをより効果的に進展破壊させることが可能になるので、第3ステップで印加する直流電圧をこのような範囲に設定することにより、より試験設備の容量が小さくなり、経済的に長尺のケーブルの品質保証を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1ステップでケーブルの一方端末部側に印加した直流電圧を裁断させた後に発生する進行波の様子を模式的に現した図である。
【図2】図1において、ケーブルの他方端末部側に現れる極性反転に伴う裁断波の電圧波形を示す図である。
【図3】図1において、ケーブルの中間部に現れる極性反転に伴う裁断波の電圧波形を示す図である。
【図4】本発明の第1ステップの操作を実施する状態を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2ステップの操作を実施する状態を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 ケーブル
11a 一方端末部側
11b 他方端末部側
11c 欠陥部
12 直流電圧発生装置
13 放電球ギャップ
14 ケーブルドラム
Claims (2)
- 固体絶縁ケーブルに直流電圧を印加することにより該ケーブルの品質保証を行う固体絶縁ケーブルの試験方法において、第1ステップで固体絶縁ケーブルの一方端末部側に所定の直流電圧を印加した後、一方端末部側の高電圧部と接地間を短絡させることにより直流印加電圧を裁断させて電気トリーを誘発させる過程を1回以上実施し、第2ステップで前記第1ステップで実施した操作と同様な操作を固体絶縁ケーブルの他方端末部側でも実施し、第3ステップでこれらの操作を実施した固体絶縁ケーブルに所定の直流電圧を所定時間連続して印加し、前記印加電圧の裁断過程で発生した電気トリーを進展破壊させることを特徴とする固体絶縁ケーブルの試験方法。
- 前記第3ステップで前記ケーブルに印加される直流電圧が前記第1、第2ステップで印加された直流電圧の1/3以上1/1以下であることを特徴とする請求項1記載の固体絶縁ケーブルの試験方法。
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