JP4101091B2 - ドアハンドル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のドアに取付けられるドアハンドルに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車(車両)のドア、特にテールゲートでは、軽い操作力で、ドアロックの解除が行えるよう、ハンドル部の動きに連動して電気信号を出力する電気式のドアハンドルの開発が進められている。
【0003】
こうしたテールゲートのドアハンドルには、ハンドル部が操作、例えばロック解除操作されると、ドアスイッチからロック解除を示す電気信号が出力される構造が用いられる。具体的には、通常の構造、すなわちベース部材をテールゲートのドアパネルの内側に設置し、このベース部材に支持されたハンドル部の先端側をドアパネルに形成した開口部から外側へ突き出す構造に加え、ドアパネルの内側に設置したドアスイッチ、このドアスイッチへハンドル部の変位を伝えてロック解除の信号出力させる構造が追加してある。そして、ドアスイッチからの電気信号で電動式のロック装置を駆動して、テールゲートを開放させるようにしてある。
【0004】
ところで、ドアパネル内部に配置されるドアスイッチやそのスイッチに接続される配線類、さらにはドアパネルの内部に内蔵される多くの電気部品は、水の影響を受けやすい。
【0005】
このため、テールゲートのドアハンドルは、外気に開放している開口部から、ドアパネルの内部へ水が侵入するのを防ぐ防水構造が求められる。
【0006】
その対策としてドアハンドルでは、柔軟な部材から形成した袋状の防水カバーで、開口部から突き出したハンドル部の全体を覆いながら開口部の開口を閉鎖して、開口部から水が侵入するのを防ぐ防水構造が提案されている(例えば特許文献1を参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−188328号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、防水カバーは、ハンドル部を覆い、ハンドル部と一緒に操作されるために、ハンドル部の操作性を損なわないよう、例えばエラストマー系樹脂などの合成樹脂材料が採用される。
【0009】
ところが、樹脂材料は温度の影響を受けやすい。このため、冬期など低外気温の環境下の使用では、防水カバーは硬化してしまう。防水カバーは、ハンドル部を操作する部分の周りを覆っているために、このような硬化を生じると、今まで軽い操作力でハンドル部の操作ができたのが、さらに大きな操作力でないと、ハンドル部が操作できなくなる傾向にある。このため、ハンドル部の操作性が損なわれるおそれがある。
【0010】
そこで、本発明の目的は、ハンドル部の操作性を損なうことなく、ドアパネルの開口から水が侵入するのを防げるドアハンドルを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、ドアパネルの内側の面に液密に設置される開口部の開口縁にならう枠形の本体部と、伝達部が貫通する貫通部分と、ハンドル部をドアパネル外方側に、ドアスイッチをドアパネルの内方側に配置されるように液密的に区画し、且つ、本体部の開口縁からドアパネルの内側へ張り出して開口部の開口を閉鎖する袋状の区画壁と、を有して構成され、ハンドル部は、車両の幅方向に沿って延びる平板状で、ハンドル部の基端部を区画壁の開口から内部に差込み可能に形成されてなる本体部を有し、貫通部分は区画壁に形成され、ドアスイッチは、区画壁の外側に配置される構成とした。
【0012】
この区画壁により、ハンドル部は外気に露出する状態のまま、ドアパネルの開口部が閉鎖されて、外部からの水の侵入を断つ。これにより、どのような環境下でもハンドル部の操作力が変わらずに、ドアパネルの開口からの水の侵入を防げるようになり、安定したハンドル部の操作性が確保される。
【0013】
請求項2に記載の発明は、前記目的に加え、一層、高い防水性が確保されるよう、ドアスイッチを操作する伝達部とそれを貫通する貫通部分との間にシール部材が介在させる構成を採用して、水などが貫通部分からドアパネルの内側へ侵入するのを防ぐようにした。
【0014】
請求項4に記載の発明は、ベース部材は、前記ドアパネルの内側の面に液密に設置される開口部の開口縁にならう枠形の本体部と、伝達部が貫通する貫通部分と、ハンドル部を前記ドアパネル外方側に、ドアスイッチを前記ドアパネルの内方側に配置されるように液密的に区画し、且つ、本体部の開口縁から前記ドアパネルの内側へ張り出して開口部の開口を閉鎖する袋状の区画壁と、を有して構成され、ハンドル部は、車両の幅方向に沿って延びる平板状で、区画壁の開口から内部に差込み可能に形成されてなる本体部を有し、かつ該本体部の基端部の幅方向一側には区画壁の内面に形成された凹部に回転自在に嵌まる軸が形成され、該軸の軸心線を延長した幅方向他側の地点には係合受部が形成されてなり、貫通部分は、係合受部と隣合う区画壁の壁部分に形成され、ドアスイッチは、貫通部分のある壁部分の外側に配置され、伝達部は、一端部にドアスイッチを押圧操作する押圧部を有し、他端部には区画壁の外側から貫通部分へ挿入されることによって該貫通部分と嵌まり回転自在に支持される軸部を有し、さらに該軸部の先端部には貫通部分への挿入にしたがい係合受部と係脱可能に係合する係合部が形成される構成とした。
【0015】
請求項4に記載の発明は、前記目的に加え、区画壁がベース部材を補強する補強材を兼ねるよう、ベース部材には、開口部の開口縁にならうよう、ドアパネルの内側の内面に液密に設置される枠形の本体部と、本体部の開口縁からドアパネルの内側へ張り出してハンドル部の基端部を囲み開口部の開口を閉鎖する袋状の区画壁とを有して構成を採用した。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1ないし図5に示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0018】
図1は、本発明を適用した自動車(車両)、例えばワゴンタイプの自動車の後部、図2はその図1中のA−A線に沿う断面を示していて、図1中1は自動車の車体、2は同車体1の後部端に開口する開口部(図示しない)を開閉するテールゲートである。テールゲート2の外面、すなわちテールゲート2のドア本体を形成しているゲートアウタパネル2a(本願のドアパネルに相当)の車幅方向中央には、例えばナンバプレート(図示しない)が取付く部分となる角形の窪み部3が形成されている。また窪み部3の上縁部には車幅方向に沿って帯板状のオーナメント4が取着してある。そして、図2に示されるようにオーナメント4で覆われる窪み部3の上部壁をなす傾斜した壁部分3aには、ドアハンドルである電気式のドアハンドル装置5が組付けられている。
【0019】
図3にはこのドアハンドル装置5の全体の構造が示され、図4には同装置5を分解した構造が示され、図5には図3のドアハンドル装置5の平断面図(B−B線に沿う断面)が示されている。
【0020】
図2〜図5を参照してドアハンドル装置5の構造を説明すれば、図中7は合成樹脂製のベース部材、15は同じく合成樹脂製のハンドル部に相当)を示す。
【0021】
このうちベース部材7は、壁部分3aの内面にならって配置される本体部8をもつ。この本体部8は、車幅方向に延びる枠形をなしている。この本体部8の前面には、壁部分3aの内面と重なり合う座面8aが形成してある。また本体部8の両側部には一対の固定孔9が形成されている。本体部8は、この固定孔9および同固定孔9と対向した壁部分3aの地点に形成してある固定孔(図示しない)に、固定具、例えばボルト(図示しない)を挿通させることによって、壁部分3aの内面に固定してある。そして、本体部8の中央に有する開口10が、壁部分3aに形成してあるハンドル導出用の開口部11に対向している。ここで、開口部11は、例えば車幅方向に沿って延びる角形をなしている。開口10は、この開口部11と略同じ外形の角形に形成されている。そして、重なり合う開口部11の開口縁とそれに対向する開口10の周りの座面部分との間には、開口部分の周りを囲うようにシール部材12が介在されていて、本体部8とゲートアウタパネル2aの内面との間を液密にしている。
【0022】
一方、ハンドル部15は、このシールされた開口部分からゲートアウタパネル2aの内側へ挿入してある。このハンドル部15は、開口10および開口部11にならって差込み可能な平板状の本体部14を有している。そして、この本体部14のうち、ゲートアウタパネル2a内へ突き出る基端部を支持側とし、開口部11からゲートアウタパネル2aの外側へ突き出る先端部を操作側としている。なお、本体部14の操作側の下面部分には、図2および図4中に破線で示されるように指先を引っ掛ける突起部分15aを形成するための窪み15bが形成してある。また本体部14の基端部の一側面に形成してある段差面16(他の部分より退避した部分)からは、先端部が小径となった支持軸17(本願の軸に相当)が突き出ている。また反対側の側面(他側面)には係合受部18が形成してある。
【0023】
他方、係合受部18と隣接した地点となる本体部8の裏面部分には、ドアスイッチ、例えばドアロック解除用の電気信号を送出するドアスイッチ23(例えばマイクロスイッチからなる)が配置してある。また本体部8(ベース部材7)の開口縁の全体からは、図2〜図4に示されるように一体にゲートアウタパネル2aの内側へ区画壁20が張り出している。この区画壁20は、ハンドル部15の基端部を囲みながら開口10を塞ぐ袋状、ここではトンネル状をなしている。この区画壁20により、外気に開放している開口部11の開口を実質的に閉鎖させている。すなわち、通常、本体部8は、液密に設置されることから、開口部11の開口さえ閉鎖すれば、ゲートアウタパネル2aの開口が閉鎖される結果となるからである。そして、この区画壁20により、ゲートアウタパネル2aに対して、ハンドル部15が外方側に配置され、ドアスイッチ23(電気部品)が内方側に配置されるように液密に区画させている。つまり、区画壁20により、ドアスイッチ23が配置される部位を、外部から水の侵入をできるだけ避ける場所にしている。
【0024】
また袋状の区画壁20のうち、図4に示されるように幅方向一側の内面には、支持軸17の先端の小径部分17aが回転自在に嵌まり合う凹部21が形成されている。区画壁20の幅方向他側の内面のうち、凹部21の軸心線を延長した地点には、貫通孔22(本願の貫通部分に相当)が形成されている。そして、この貫通孔22のある区画壁20の側壁20aを用いて、貫通孔22の直下の付近に上記ドアスイッチ23が設置させてある。この設置には、例えば側壁20の外面下部に、下方へ突き出るようにクランク状の板片部24を形成する。そして、この板片部24の外面に、アーマチュア23aが上側に向く姿勢で、ドアスイッチ23の本体部を固定する構造が用いてある。なお、図1および図5に示されるように板片部24の幅方向端、上部端など各端部は、側壁20aと一体となって、ドアスイッチ23から外方の地点まで張り出している。そして、この張り出した板部分をプロテクタとして、ドアスイッチ23及びレバー部29を周囲から保護する構造にしてある。
【0025】
貫通孔22には、スイッチ操作子26(伝達部に相当)が組付く。スイッチ操作子26は、ハンドル部15と別体に形成された部品である。このスイッチ操作子26には、ハンドル部15のヒンジ構造を兼ねる構造が用いてある。具体的には、スイッチ操作子26の先端部(他端部)は、図4および図5に示されるように貫通孔22に回転自在に嵌まり合う軸部27、その軸部27の先端部に係合部28を形成した短軸状をなしている。また基端部(一端部)は、アーマチュア23aを周囲から邪魔されずに押圧操作するのに適した押圧部、例えばアーマチュア23aを上側から覆う略断面コ字形を呈したレバー部29を有して形成してある。これにより、スイッチ操作子26は、側壁20aの外側から先端部を側壁20aと突き当るまで貫通孔22へ挿入すると、レバー部29がアーマチュア23aの上方に位置決められ、軸部27が貫通孔22に回転自在に嵌まり、さらに係合部28が区画壁20の内側の係合受部18(ハンドル部15)に対して係脱可能に係合されるようにしてある。またハンドル部15とスイッチ操作子26との係合には、両者が高い支持剛性で結合されるよう、スイッチ操作子26の先端側を両持ち支持させる構造が併用してある。詳しくは、同構造には、例えば図3〜図5に示されるように区画壁20内の側壁20aと隣接する地点に、区画壁20の内腔部分の一部を遮るよう、側壁20aと並行な支持用壁部30(以下、単に壁部30という)を形成し、貫通孔22と同一軸線上の壁部30部分に該貫通孔22より小径な貫通孔22a(貫通孔22と貫通孔22aは同心関係)を形成する。スイッチ操作25の係合部28には、軸部27の後に、異形状の外形の嵌挿部、例えば矩形断面の軸部31、貫通孔22aに回転自在に嵌まる嵌挿軸部32、弾性係止具としての傘状の弾性爪部33を順に形成した構造を用いる。ハンドル部15の係合受部18には、例えば図4および図5に示されるように本体部14の基端部の他側面寄りの部分(支持軸17がある側とは反対の面側)に、壁部30が入出自在な凹部34を形成し、この凹部34を挟んで他側面側に配置される狭幅の壁部15cに、矩形断面の軸部31が挿脱自在に嵌まる矩形の開口35を形成した構造が用いてある。むろん、開口35は、支持軸17の軸心を延長した地点に形成してある。これにより、図5に示されるようにハンドル部15の基端部を開口10から区画壁20内へ挿入してから、スイッチ操作子26の先端部を外側から貫通孔22へ挿入すると、スイッチ操作子26の先端部が側壁20aおよび壁部30で支えられながら、ハンドル部15に組付くようにしてある。詳しくは、図4に示されるようにハンドル部15の基端部を、その片側にある支持軸17の先端を凹部21に収め、反対側にある凹部34に壁部30が収まるよう、区画壁20内に配置して、壁部30の開口35と壁部30の貫通孔22aとを位置決めてから、スイッチ操作子26の先端部を区画壁20の外側から貫通孔22へ突き当るまで挿入することにより、図5に示されるように軸部27が貫通孔22に嵌まり、矩形の軸部31が矩形の開口35に嵌まり、嵌挿軸部32が貫通孔22aに嵌まり、傘状の弾性爪部33が貫通孔22aを通過した直後に広がり壁部30の壁面と回転可能な係止にして抜け止めされるようにしてある。これにより、ハンドル部15の幅方向一側は支持軸17により区画壁20に回動自在に支持され、幅方向他側は両持ちの支持のスイッチ操作子26により区画壁20に回動自在に支持される。つまり、ドアハンドル全体は支持軸17および軸部30を支点に上下方向へ回動自在に支持される。と共に支持軸17を通じて、ドアスイッチ23の上側に有るレバー部29へ、ハンドル部15の回動変位が伝達される。つまり、ドアスイッチ23が、区画壁20外のレバー部29により、ハンドル部15の回動変位に連動して押圧操作されるようにしてある。
【0026】
また貫通孔22と同貫通孔22を貫通する軸部27との間には、シール部材、例えばOリング36が介装してある。具体的にはOリング36は、例えば貫通孔22の外面側の開口縁と同開口縁と対向するレバー部29の側壁外面との間に介在させてある。これにより、軸部27の外面と貫通孔22の内面との間の隙間をシールしている。そして、同シール構造、さらには凹部21で支持軸17を軸受する構造により、区画壁20で形成されるシール空間を損なわずに、ハンドル部15を回動自在に設置させている。
【0027】
また図5に示されるように支持軸17の周りには、ハンドル部15を下向きへ付勢するばね部材、例えば捩ればね37が組付けられていて、図2に示されるようにハンドル部15の全体を、該ハンドル15の下面部が開口10の縁部と突き当る姿勢、すなわちテールゲート2のロック解除操作可能な姿勢に位置決めている。そして、ドアスイッチ23から導出されている信号線25は、例えばドアパネル2aの内側に設置してある電動式ドアロック装置(図示ししない)に接続されていて、ハンドル部15でロック解除操作が行われると、ドアスイッチ23から出力される信号により、電動式ドアロック装置がロック解除側(テールゲート2のロック解除)へ作動されるようにしている。
【0028】
なお、図3および図4において、38は、開口10の上部縁および幅方向両側の縁部に形成され、開口部11から外部へ突き出て、ハンドル部15の下側を除く3方を覆う略コ字形のカバー部(外部へ突き出たドアハンドル部分の保護)、39は、同カバー部38の上部壁に組付けられ、ロック解除操作時のハンドル部15の衝撃を吸収するための衝撃吸収部材を示す。
【0029】
このように構成された電気式のドアハンドル装置5を用いてテールゲート2を開くときは、図2に示されるように使用者の手指をオーナメント4の内側へ挿入して、テールゲート2の外面から突き出ているハンドル部15の先端部を上側へ押圧する。すると、ハンドル部15が、支持軸17および軸部27を支点として時計回りに回動する。すると、ハンドル部15の回動変位が、軸部27を通じて、区画壁20外にあるレバー部29へ伝わり、同レバー部29がアーマチュア23aを押圧する。すると、操作されるドアスイッチ23から、電動式ドアロック装置へドアロック解除の信号が出力される。この信号により、電動式ドアロック装置はロック解除側へ作動する。
【0030】
このとき、ハンドル導出用の開口部11は、区画壁20により、ハンドル部15をゲートアウタパネル2aの外方側、ドアスイッチ23をゲートアウタパネル2aの内方側に配置されるように区画しながら閉鎖させてある。このことは、ハンドル導出用の開口部11は、区画壁20により、ハンドル部15が外気に露出した自然の状態のままで閉鎖されて、外部からの水の侵入を断つ。つまり、ハンドル導出用の開口部11は、ハンドル部15の操作に何ら支障を与えないように防水が施される。
【0031】
それ故、冬期時の低外気温等といったどのような環境下でもハンドル部15の操作力が変わらずに、開口部11からの水の侵入を防ぐことができ、ハンドル部15の操作性を損なうことはなくなり、安定したハンドル部15の操作性を約束できる。特にこうした防水構造は、ドアロック解除用のドアスイッチ23に対する防水には好適である。
【0032】
しかも、ドアスイッチ操作子26が貫通する貫通孔22は、Oリング36でシールしたので、ドアスイッチ操作子26と貫通孔22との間からゲートアウタパネル2aの内側へ水が侵入するのを防ぐことができ、一層、高い防水性を確保することができる。
【0033】
そのうえ、区画壁20は、ハンドル部15の基端部を囲みながら開口部11の開口を閉鎖する袋状が採用されているから、区画壁20自身が、ベース部材7の各部の剛性を補強する補強材として兼ねるようになり、高い剛性強度をもたらす。特に区画壁20はトンネル状をなすので、衝突時の衝撃に耐える剛性強度をもたらすには好適である。
【0034】
さらに、区画壁20の貫通孔22を境に、ハンドル部15は区画壁20の内側から組付き、ドアスイッチ操作子26は区画壁20の外側から組付く構造にして、ハンドル部15の回動変位をドアスイッチ操作子26へ伝える構造にしてあるので、区画壁20がもたらす防水性はそのまま確保しながら、良好にハンドル部15とドアスイッチ操作子26との組付けが行え、良好な組付性が確保できる。
【0035】
なお、本発明は一実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施してもよいことはいうまでもない。例えば一実施形態では、テールゲートに用いた例を挙げたが、これに限らず、自動車の各種のドアに組付く電気式のドアハンドル装置に適用してもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明によれば、区画壁により、ハンドル部は外気に露出する状態のまま、ドアパネルの開口部だけが閉鎖されるようになるから、どのような環境下でもハンドル部の操作力に影響を与えずに、ドアパネルの開口からの水の侵入を防止できる。
【0037】
それ故、ハンドル部の操作性を損なうことなく、ドアパネルの開口から水が侵入するのを防ぐことができ、常に安定したハンドル部の操作性を確保することができる。
【0038】
請求項2に記載の発明によれば、さらに区画壁の貫通部分と同貫通部分を貫通する伝達部との間をシールすることができ、一層、高い区画壁による防水性が確保できるといった効果を奏する。
【0039】
請求項3に記載の発明によれば、さらにドアロック解除用のドアスイッチに好適な防水が確保できるといった効果を奏する。
【0040】
請求項4に記載の発明によれば、さらに区画壁自身が、ベース部材の各部の剛性を補強する補強材としても兼ねるので、高い剛性強度をもたらすことができるといった効果を奏する。
【0041】
請求項5に記載の発明によれば、さらに区画壁による防水性はそのまま確保しながら、区画壁がもたらす防水性をそのまま確保しながら、良好にハンドル部と伝達部との組付けを行うことができ、良好な組付性が確保できるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るドアハンドルが組付けられた自動車の後部を示す斜視図。
【図2】図1中のA−A線に沿う側断面図。
【図3】ドアハンドルの外観を示す一部断面した斜視図。
【図4】同ドアハンドルを各部に分解した分解斜視図。
【図5】図3中のA−A線に沿う平断面図。
【符号の説明】
2…テールゲート(ドア)、2a…ゲートアウタパネル(ドアパネル)、7…ベース部材、8…本体部、11…開口部、15…ハンドル部、17…支持軸(軸)、18…係合受部、20…区画壁、21…凹部、22…貫通孔(貫通部分)、23…ドアスイッチ、26…スイッチ操作子(伝達部)、27…軸部、28…係合部、29…レバー部(押圧部)、36…Oリング(シール部材)。
Claims (4)
- ドアパネルに形成された開口部に固定されるベース部材と、
基端側が前記ベース部材に支持され前記ドアパネル外方向に延在するハンドル部と、
前記ハンドル部の変位を伝達する伝達部と、
前記伝達部により操作され電気信号を送出するドアスイッチとを有するドアハンドルにおいて、
前記ベース部材は、前記ドアパネルの内側の面に液密に設置される前記開口部の開口縁にならう枠形の本体部と、前記伝達部が貫通する貫通部分と、前記ハンドル部を前記ドアパネル外方側に、前記ドアスイッチを前記ドアパネルの内方側に配置されるように液密的に区画し、且つ、前記本体部の開口縁から前記ドアパネルの内側へ張り出して前記開口部の開口を閉鎖する袋状の区画壁と、を有して構成され、
前記ハンドル部は、車両の幅方向に沿って延びる平板状で、前記ハンドル部の基端部を前記区画壁の開口から内部に差込み可能に形成されてなる本体部を有し、
前記貫通部分は前記区画壁に形成され、
前記ドアスイッチは、前記区画壁の外側に配置される
ことを特徴とするドアハンドル。 - 前記貫通部分と前記伝達部との間には、シール部材が介在されることを特徴とする請求項1に記載のドアハンドル。
- 前記ドアスイッチはドアロック解除用の電気信号を送出するものであることを特徴とする請求項1に記載のドアハンドル。
- ドアパネルに形成された開口部に固定されるベース部材と、
基端側が前記ベース部材に支持され前記ドアパネル外方向に延在するハンドル部と、
前記ハンドル部の変位を伝達する伝達部と、
前記伝達部により操作され電気信号を送出するドアスイッチとを有するドアハンドルにおいて、
前記ベース部材は、前記ドアパネルの内側の面に液密に設置される前記開口部の開口縁にならう枠形の本体部と、前記伝達部が貫通する貫通部分と、前記ハンドル部を前記ドアパネル外方側に、前記ドアスイッチを前記ドアパネルの内方側に配置されるように液密的に区画し、且つ、前記本体部の開口縁から前記ドアパネルの内側へ張り出して前記開口部の開口を閉鎖する袋状の区画壁と、を有して構成され、
前記ハンドル部は、車両の幅方向に沿って延びる平板状で、前記区画壁の開口から内部に差込み可能に形成されてなる本体部を有し、かつ該本体部の基端部の幅方向一側には前記区画壁の内面に形成された凹部に回転自在に嵌まる軸が形成され、該軸の軸心線を延長した幅方向他側の地点には係合受部が形成されてなり、
前記貫通部分は、前記係合受部と隣合う前記区画壁の壁部分に形成され、
前記ドアスイッチは、前記貫通部分のある壁部分の外側に配置され、
前記伝達部は、一端部に前記ドアスイッチを押圧操作する押圧部を有し、他端部には前記区画壁の外側から前記貫通部分へ挿入されることによって該貫通部分と嵌まり回転自在に支持される軸部を有し、さらに該軸部の先端部には前記貫通部分への挿入にしたがい前記係合受部と係脱可能に係合する係合部が形成されて構成される
ことを特徴とするドアハンドル。
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