JP4100872B2 - 受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は受信装置に関し、特に、複数のチューナに接続することが可能な受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は、従来のLNB(Low Noise Block down converter)の要部を示す回路ブロック図である。図11において、信号入出力端子51a,51bの各々は、チューナに接続される。2つのチューナからLNBの信号入出力端子51a,51bに直流電圧V1a,V1bが与えられる。直流電圧V1a,V1bの各々は、たとえば18Vと13Vの2値をとる。直流電圧V1a,V1bは、映像信号の選択に用いられるとともに、LNBの電源電圧として用いられる。
【0003】
信号入出力端子51a,51bに与えられた直流電圧V1a,V1bは、それぞれローパスフィルタ(LPF)52a,52bを介してダイオード54,55のアノードに与えられる。ダイオード54,55のカソードは、ともに定電圧電源回路56の電源ノードN56に接続される。ダイオード54,55および定電圧電源回路56は、LNBの電源回路53を構成する。
【0004】
直流電圧V1aが直流電圧V1bよりも高い場合は、ダイオード54,55のうちのダイオード54のみがオンし、直流電圧V1aが電源電圧として定電圧電源回路56に与えられる。直流電圧V1bが直流電圧V1aよりも高い場合は、ダイオード54,55のうちのダイオード55のみがオンし、直流電圧V1bが電源電圧として定電圧電源回路56に与えられる。
【0005】
定電圧電源回路56は、直流電圧V1a,V1bに基づいて直流電圧V3(たとえば5V)を生成する。この直流電圧V3は、LNBに含まれるLNA(Low Noise Amplifier)57、ローカル発振回路58、ミキサ回路59、周辺回路60およびIFアンプ61a,61bに電源電圧として与えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のLNBでは、チャンネルを切換えるごとに2台のチューナからLNBに流れる電流が大きく変動し、ノイズが発生するという問題があった。このノイズによりLNBが誤動作して所望のチャンネルと異なるチャンネルが選択されたり、テレビ受像機の映像が乱されていた。
【0007】
それゆえに、この発明の主たる目的は、複数のチューナに接続することが可能で、ノイズが少なく、電流変動による誤動作を起こさない受信装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る受信装置は、複数のチューナに接続することが可能な受信装置であって、それぞれ複数のチューナに接続するための複数の信号入出力端子と、受信した電波から複数の映像信号を抽出する信号抽出回路と、各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の信号入出力端子を介してチューナから与えられた直流あるいは交流パルス信号の電圧レベルに従って信号抽出回路で抽出された複数の映像信号のうちのいずれかの映像信号を選択する選択回路と、各選択回路に対応して設けられ、対応の選択回路で選択された映像信号を増幅して対応の信号入出力端子に与える増幅回路と、複数の信号入出力端子がそれぞれ複数のチューナに接続されている場合は複数の信号入出力端子のうちの予め定められた信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号が有する直流電力を電源ノードに与え、予め定められた信号入出力端子がチューナに接続されていない場合はそれ以外の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号が有する直流電力を電源ノードに与える第1の電源回路と、電源ノードを介して与えられる直流電力によって駆動され、信号抽出回路等用の直流電源電圧を生成する第2の電源回路とを備えたものである。
【0009】
好ましくは、第1の電源回路は、各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、対応の増幅回路用の直流電源電圧を生成する電圧発生回路と、予め定められた信号入出力端子に対応する電圧発生回路の出力ノードと電源ノードとの間に接続された第1のダイオードと、予め定められた信号入出力端子以外の各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の電圧発生回路の出力ノードと電源ノードとの間に直列接続された少なくとも2つの第2のダイオードとを含む。
【0010】
また好ましくは、第1の電源回路は、各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、対応の増幅回路用の直流電源電圧を生成する電圧発生回路と、予め定められた信号入出力端子に対応する電圧発生回路の出力ノードと電源ノードとの間に接続された第1のダイオードと、予め定められた信号入出力端子以外の各信号入出力端子に対応して設けられて対応の電圧発生回路の出力ノードと電源ノードとの間に接続され、第1のダイオードのしきい値電圧よりも高いしきい値電圧を有する第2のダイオードとを含む。
【0011】
また好ましくは、第1の電源回路は、予め定められた信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、対応の増幅回路用の第1の直流電源電圧を生成する第1の電圧発生回路と、予め定められた信号入出力端子以外の各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、第1の直流電源電圧よりも低い対応の増幅回路用の第2の直流電源電圧を生成する第2の電圧発生回路と、第1の電圧発生回路の出力ノードと電源ノードとの間に接続された第1のダイオードと、各第2の電圧発生回路に対応して設けられ、対応の第2の電圧発生回路の出力ノードと電源ノードとの間に接続された第2のダイオードとを含む。
【0012】
また好ましくは、第1の電源回路は、各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、対応の増幅回路用の直流電源電圧を生成する電圧発生回路と、予め定められた信号入出力端子と電源ノードとの間に接続された第1のダイオードと、予め定められた信号入出力端子以外の各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の電圧発生回路の出力ノードと電源ノードとの間に接続された第2のダイオードとを含む。
【0013】
また好ましくは、第1の電源回路は、予め定められた信号入出力端子以外の各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、対応の増幅回路用の直流電源電圧を生成する電圧発生回路と、予め定められた信号入出力端子と電源ノードとの間に接続された第1のダイオードと、各電圧発生回路に対応して設けられ、対応の電圧発生回路の出力ノードと電源ノードとの間に接続された第2のダイオードとを含み、第2の電源回路は、さらに、予め定められた信号入出力端子に対応する増幅回路用の直流電源電圧も生成する。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施の形態による衛星放送システムの受信部の構成を示すブロック図である。図1において、この衛星放送システムの受信部は、反射器1およびLNB2を含むアンテナ3と、レシーバ4a,4bと、テレビ受像機5a,5bとを備える。レシーバ4aは、図2に示すように、DBS(Direct Broadcasting by Satellite)チューナ6、FM復調器7、ビデオ+オーディオ回路8および増幅器9を含む。レシーバ4bも、レシーバ4aと同じ構成である。
【0015】
衛星から出射された電波αは、反射器1を介してLNB2に入射される。LNB2は、受信した電波αから複数チャンネルの映像信号を抽出するとともに低雑音増幅し、レシーバ4a,4bのDBSチューナ6,6によって選択されたチャンネルの映像信号をそれぞれレシーバ4a,4bのDBSチューナ6,6に与える。LNB2の出力信号は、レシーバ4a,4bの各々において、DBSチューナ6を介してFM復調器7に与えられ、FM復調器7でFM復調される。
【0016】
FM復調された映像信号は、ビデオ+オーディオ回路8によってビデオ信号およびオーディオ信号に変換され、増幅器9で増幅されて対応のテレビ受像機5aまたは5bに与えられる。テレビ受像機5a,5bの画面には、それぞれ、レシーバ4a,4bのDBSチューナ6,6によって選択されたチャンネルの映像が表示される。
【0017】
図3は、図1に示したLNB2の外観構成を示す斜視図である。図3において、このLNB2は、ケース部材10と、その表面に設けられたフィードホーン11および2つの信号入出力端子12a,12bとを備える。フィードホーン11の開口部11aには、アンテナ3の反射器1で反射された電波αが入射される。ケース部材10内には、フィードホーン11に入射された電波αを処理するための信号処理回路が収納されている。このLNB2は、2台のレシーバ4a,4bのDBSチューナ6,6で共用される。2つの信号入出力端子12a,12bの各々は、ケーブルを介してDBSチューナ6に接続される。
【0018】
図4は、LNB2の信号処理回路の構成を示す回路ブロック図である。図4において、この信号処理回路は、LNA15a,15b、バンドパスフィルタ(BPF)16a〜16d、ローカル発振回路17a,17b、ミキサ回路18a〜18d、セレクタ19、IFアンプ20a,20b、ローパスフィルタ(LPF)21a,21bおよび電源回路22を備える。
【0019】
フィードホーン11で受信された水平偏波信号φhおよび垂直偏波信号φvは、それぞれLNA15a,15bに入力される。信号φhはLNA5aで低雑音増幅されてバンドパスフィルタ16a,16cに与えられ、信号φvはLNA15bで低雑音増幅されてバンドパスフィルタ16b,16dに与えられる。信号φh,φvの周波数帯域は、10.7〜12.75GHzである。バンドパスフィルタ16a,16bは、それぞれ信号φh,φvのうちの10.7〜11.7GHzの周波数成分のみを通過させる。バンドパスフィルタ16c,16dは、それぞれ信号φh,φvのうちの11.7〜12.75GHzの周波数成分のみを増加させる。
【0020】
バンドパスフィルタ16a〜16dを通過した信号φh1,φv1,φh2,φv2は、それぞれミキサ回路18a〜18dに与えられる。ローカル発振回路17aは、9.75GHzの高周波信号を生成してミキサ回路18a,18bに与える。ローカル発振回路17bは、10.6GHzの高周波信号を生成してミキサ回路17c,17dに与える。信号φh1,φv1は、それぞれミキサ回路17a,17bによって950〜1950MHzのIF信号φ1,φ2に変換される。信号φh2,φv2は、それぞれミキサ回路17c,17dによって1000〜2150MHzのIF信号φ3,φ4に変換される。
【0021】
セレクタ19は、図5に示すように、2組の切換回路23a,23bおよび信号検出回路24a,24bを含む。信号検出回路24a,24bは、それぞれ、2台のDBSチューナ6,6から信号入出力端子12a,12bおよびローパスフィルタ21a,21bを介して与えられた直流電圧V1a,V1bおよびクロック信号CLKa,CLKbに従って、4つの信号S1a〜S4a,S1b〜S4bのうちのいずれかの信号を活性化レベルの「H」レベルにする。直流電圧V1a,V1bの各々は、18Vまたは13Vになる。クロック信号CLKa,CLKbの周波数は22KHzであり、各々の振幅はともに0.6Vである。
【0022】
切換回路23a,23bは、それぞれ、信号検出回路24a,24bの出力信号S1a〜S4a,S1b〜S4bに従ってIF信号φ1〜φ4のうちのいずれかのIF信号を選択し、そのIF信号をIFアンプ20a,20bに与える。
【0023】
切換回路23aおよび信号検出回路24aでは、直流電圧V1aが18Vでクロック信号CLKaが入力されない場合は信号S1aが「H」レベルにされて信号φ1が選択され、直流電圧V1aが13Vでクロック信号CLKaが入力されない場合は信号S2aが「H」レベルにされて信号φ2が選択され、直流電圧V1aが18Vでクロック信号CLKaが入力される場合は信号S3aが「H」レベルにされて信号φ3が選択され、直流電圧V1aが13Vでクロック信号CLKaが入力される場合は信号S4aが「H」レベルにされて信号φ4が選択される。切換回路23bおよび信号検出回路24bも、切換回路23aおよび信号検出回路24aと同様である。
【0024】
IFアンプ20a,20bは、それぞれ、切換回路23a,23bからのIF信号を増幅して信号入出力端子12a,12bに与える。ローパスフィルタ21a,21bは、それぞれ、直流電圧V1a,V1bおよびクロック信号CLKa,CLKbは通過させるがIF信号は通過させない。直流電圧V1a,V1bは、電源回路22の電源電圧としても用いられる。
【0025】
電源回路22は、図6に示すように、定電圧電源回路30a,30b,31およびダイオード32〜34を含む。定電圧電源回路30aは、レシーバ4aのDBSチューナ6から信号入出力端子12aおよびローパスフィルタ21aを介して与えられた直流電圧V1a(18Vまたは13V)に基づいて直流電圧V2a(8V)を生成する。定電圧電源回路30bは、レシーバ4bのDBSチューナ6から信号入出力端子12bおよびローパスフィルタ21bを介して与えられた直流電圧V1b(18Vまたは13V)に基づいて直流電圧V2b(8V)を生成する。
【0026】
定電圧電源回路30aの出力電圧V2aは、IFアンプ20aに電源電圧として与えられるとともに、ダイオード32を介して定電圧電源回路31の電源ノードN31に与えられる。定電圧電源回路30bの出力電圧V2bは、IFアンプ20bに電源電圧として与えられるとともに、ダイオード33,34を介して定電圧電源回路31の電源ノードN31に与えられる。ダイオード32〜34のしきい値電圧は、ともに0.6Vである。
【0027】
定電圧電源回路31は、電源ノードN31に与えられた直流電圧(7.4Vまたは6.8V)に基づいて直流電圧V3(5V)を生成する。定電圧電源回路31の出力電圧V3は、LNA15a,15b、ローカル発振回路17a,17b、ミキサ回路18a〜18dおよび他の周辺回路25に電源電圧として与えられる。
【0028】
信号入出力端子12a,12bにそれぞれDBSチューナ6,6が接続されている場合は、DBSチューナ6,6から与えられる直流電圧V1a,V1bの高低に関係なく、ダイオード32〜34のうちのダイオード32のみがオンし、直流電圧V1a,V1bが定電圧電源回路30a,30bの電源電圧となり、定電圧電源回路30aの出力電圧V2aが定電圧電源回路31の電源電圧となる。したがって、チャンネルの切換に伴って直流電圧V1a,V1bが変動しても、チューナ6,6からLNB2に流れる電流は変化せず、ノイズが生じることがない。
【0029】
なお、信号入出力端子12aにDBSチューナ6が接続されていない場合は、ダイオード32〜34のうちのダイオード33,34がオンし、定電圧電源回路30bの出力電圧V2bが定電圧電源回路31の電源電圧となる。
【0030】
以下、この実施の形態の種々の変更例について説明する。図7は、変更例1によるLNBの電源回路40の構成を示す回路ブロック図である。図7において、この電源回路40が図6の電源回路22と異なる点は、ダイオード34が削除され、定電圧電源回路30aが定電圧電源回路30a′で置換されている点である。定電圧電源回路30bの出力電圧V2bは、ダイオード33を介して定電圧電源回路31の電源ノードN31に入力される。定電圧電源回路30a′は、DBSチューナ6からの直流電圧V1aに基づいて直流電圧V2b(8V)よりも高い直流電圧V2a′(9V)を生成する。直流電圧V2a′は、電源電圧としてIFアンプ20aに与えられるとともに、ダイオード32を介して定電圧電源回路31の電源ノードN31に与えられる。
【0031】
この変更例1では、信号入出力端子12a,12bにそれぞれチューナ6,6が接続されている場合は、DBSチューナ6,6から与えられる電圧V1a,V1bの高低に関係なくダイオード32,33のうちのダイオード32のみがオンし、直流電圧V1a,V1bが定電圧電源回路30a′,30bの電源電圧となり、定電圧電源回路30a′の出力電圧V2a′が定電圧電源回路31の電源電圧となる。したがって、チャンネルの切換に伴って直流電圧V1a,V1bが変動しても、チューナ6,6からLNB2に流れる電流は変化せず、ノイズが生じることがない。
【0032】
図8は、変更例2によるLNBの電源回路41の構成を示す回路ブロック図である。図8において、この電源回路41が図6の電源回路22と異なる点は、ダイオード32がダイオード32′で置換され、ダイオード34が削除されている点である。ダイオード32′のしきい値電圧(0.4V)は、ダイオード33のしきい値電圧(0.6V)よりも小さく設定されている。この変更例2でも、ダイオード32′,33のうちのダイオード32′のみがオンするので、チャンネルの切換に伴って直流電圧V1a,V1bが変動しても、チューナ6,6からLNBに流れる電流は変化せず、ノイズが生じることがない。なお、ダイオード33のしきい値電圧をより大きな値(たとえば0.8V)にしてもよいことはいうまでもない。
【0033】
図9は、変更例3によるLNBの電源回路42の構成を示す回路ブロック図である。図9において、この電源回路42が図6の電源回路22と異なる点は、ダイオード34が削除され、チューナ6からの直流電圧V1aがダイオード32を介して定電圧電源回路31の電源ノードN31に入力されている点である。この変更例3でも、ダイオード32,33のうちのダイオード32のみがオンするので、チャンネルの切換に伴って直流電圧V1a,V1bが変動しても、チューナ6,6からLNBに流れる電流は変化せず、ノイズが生じることもない。
【0034】
図10は、変更例4によるLNBの電源回路43の構成を示す回路ブロック図である。図10において、この電源回路43が図9の電源回路42と異なる点は、定電圧電源回路30aが削除され、定電圧電源回路31の出力電圧V3が電源電圧としてIFアンプ20aに与えられている点である。この変更例4でも、ダイオード32,33のうちのダイオード32のみがオンするので、チャンネルの切換に伴って直流電圧V1a,V1bが変動しても、チューナ6,6からLNBに流れる電流は変化せず、ノイズが生ずることがない。
【0035】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係る受信装置では、複数の信号入出力端子がそれぞれ複数のチューナに接続されている場合は複数の信号入出力端子のうちの予め定められた信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号が有する直流電力を電源ノードに与え、予め定められた信号入出力端子がチューナに接続されていない場合はそれ以外の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号が有する直流電力を電源ノードに与える第1の電源回路と、電源ノードを介して与えられる直流電力によって駆動され、信号抽出回路等用の直流電源電圧を生成する第2の電源回路とが設けられる。したがって、複数の信号入出力端子に複数のチューナが接続されている場合は、各チューナから与えられる直流信号の電圧レベルの高低に関係なく、予め定められた信号入出力端子を介して与えられる直流信号によって第2の電源回路が駆動される。よって、チャンネルの切換に伴って直流信号の電圧レベルが変動しても各チューナから受信装置に流れる電流が変動せず、ノイズが生じることがなく誤動作を起こさない。
【0037】
好ましくは、第1の電源回路は、各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、対応の増幅回路用の直流電源電圧を生成する電圧発生回路と、予め定められた信号入出力端子に対応する電圧発生回路の出力ノードと電源ノードとの間に接続された第1のダイオードと、予め定められた信号入出力端子以外の各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の電圧発生回路の出力ノードと電源ノードとの間に直列接続された少なくとも2つの第2のダイオードとを含む。この場合は、各信号入出力端子にチューナが接続されている限り、第1および第2のダイオードのうちの第1のダイオードのみがオンし、予め定められた信号入出力端子に対応する電圧発生回路で生成された直流電源電圧が第1のダイオードおよび電源ノードを介して第2の電源回路に与えられる。
【0038】
また好ましくは、第1の電源回路は、各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、対応の増幅回路用の直流電源電圧を生成する電圧発生回路と、予め定められた信号入出力端子に対応する電圧発生回路の出力ノードと電源ノードとの間に接続された第1のダイオードと、予め定められた信号入出力端子以外の各信号入出力端子に対応して設けられて対応の電圧発生回路の出力ノードと電源ノードとの間に接続され、第1のダイオードのしきい値電圧よりも高いしきい値電圧を有する第2のダイオードとを含む。この場合も、各信号入出力端子にチューナが接続されている限り、第1および第2のダイオードのうちの第1のダイオードのみがオンする。
【0039】
また好ましくは、第1の電源回路は、予め定められた信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、対応の増幅回路用の第1の直流電源電圧を生成する第1の電圧発生回路と、予め定められた信号入出力端子以外の各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、第1の直流電源電圧よりも低い対応の増幅回路用の第2の直流電源電圧を生成する第2の電圧発生回路と、第1の電圧発生回路の出力ノードと電源ノードとの間に接続された第1のダイオードと、各第2の電圧発生回路に対応して設けられ、対応の第2の電圧発生回路の出力ノードと電源ノードとの間に接続された第2のダイオードとを含む。この場合も、各信号入出力端子にチューナが接続されている限り、第1および第2のダイオードのうちの第1のダイオードのみがオンする。
【0040】
また好ましくは、第1の電源回路は、各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、対応の増幅回路用の直流電源電圧を生成する電圧発生回路と、予め定められた信号入出力端子と電源ノードとの間に接続された第1のダイオードと、予め定められた信号入出力端子以外の各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の電圧発生回路の出力ノードと電源ノードとの間に接続された第2のダイオードとを含む。この場合も、各信号入出力端子にチューナが接続されている限り、第1および第2のダイオードのうちの第1のダイオードのみがオンする。
【0041】
また好ましくは、第1の電源回路は、予め定められた信号入出力端子以外の各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、対応の増幅回路用の直流電源電圧を生成する電圧発生回路と、予め定められた信号入出力端子と電源ノードとの間に接続された第1のダイオードと、各電圧発生回路に対応して設けられ、対応の電圧発生回路の出力ノードと電源ノードとの間に接続された第2のダイオードとを含み、第2の電源回路は、さらに、予め定められた信号入出力端子に対応する増幅回路用の直流電源電圧も生成する。この場合も、各信号入出力端子にチューナが接続されている限り、第1および第2のダイオードのうちの第1のダイオードのみがオンする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態による衛星放送システムの受信部の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示したレシーバの構成を示すブロック図である。
【図3】 図1に示したLNBの外観構成を示す斜視図である。
【図4】 図3に示したLNBに含まれる信号処理回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図5】 図4に示したセレクタの構成を示すブロック図である。
【図6】 図4に示した電源回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図7】 この実施の形態の変更例1を示す回路ブロック図である。
【図8】 この実施の形態の変更例2を示す回路ブロック図である。
【図9】 この実施の形態の変更例3を示す回路ブロック図である。
【図10】 この実施の形態の変更例4を示す回路ブロック図である。
【図11】 従来のLNBの電源回路の構成を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 反射器、2 LNB、3 アンテナ、4a,4b レシーバ、5a,5bテレビ受像機、6 DBSチューナ、7 FM復調器、8 ビデオ+オーディオ回路、9 増幅器、10 ケース部材、11 フィードホーン、11a 開口部、12a,12b,51a,51b 信号入出力端子、15a,15b,57LNA、16a〜16d バンドパスフィルタ、17a,17b,58 ローカル発振回路、18a〜18d,59 ミキサ回路、19 セレクタ、20a,20b,61a,61b IFアンプ、21a,21b,52a,52b ローパスフィルタ、22,40〜43,53 電源回路、23a,23b 切換回路、24a,24b 信号検出回路、25,60 周辺回路、30a,30a′,30b,30b′,31,56 定電圧電源回路、32,32′,33,34,54,55 ダイオード。
Claims (6)
- 複数のチューナに接続することが可能な受信装置であって、
それぞれ前記複数のチューナに接続するための複数の信号入出力端子、
受信した電波から複数の映像信号を抽出する信号抽出回路、
各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の信号入出力端子を介してチューナから与えられた直流あるいは交流パルス信号の電圧レベルに従って前記信号抽出回路で抽出された複数の映像信号のうちのいずれかの映像信号を選択する選択回路、
各選択回路に対応して設けられ、対応の選択回路で選択された映像信号を増幅して対応の信号入出力端子に与える増幅回路、
前記複数の信号入出力端子がそれぞれ前記複数のチューナに接続されている場合は前記複数の信号入出力端子のうちの予め定められた信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号が有する直流電力を電源ノードに与え、前記予め定められた信号入出力端子がチューナに接続されていない場合はそれ以外の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号が有する直流電力を前記電源ノードに与える第1の電源回路、および
前記電源ノードを介して与えられる直流電力によって駆動され、前記信号抽出回路用の直流電源電圧を生成する第2の電源回路を備える、受信装置。 - 前記第1の電源回路は、
各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、対応の増幅回路用の直流電源電圧を生成する電圧発生回路、
前記予め定められた信号入出力端子に対応する電圧発生回路の出力ノードと前記電源ノードとの間に接続された第1のダイオード、および
前記予め定められた信号入出力端子以外の各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の電圧発生回路の出力ノードと前記電源ノードとの間に直列接続された少なくとも2つの第2のダイオードを含む、請求項1に記載の受信装置。 - 前記第1の電源回路は、
各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、対応の増幅回路用の直流電源電圧を生成する電圧発生回路、
前記予め定められた信号入出力端子に対応する電圧発生回路の出力ノードと前記電源ノードとの間に接続された第1のダイオード、および
前記予め定められた信号入出力端子以外の各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の電圧発生回路の出力ノードと前記電源ノードとの間に接続され、前記第1のダイオードのしきい値電圧よりも高いしきい値電圧を有する第2のダイオードを含む、請求項1に記載の受信装置。 - 前記第1の電源回路は、
前記予め定められた信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、対応の増幅回路用の第1の直流電源電圧を生成する第1の電圧発生回路、
前記予め定められた信号入出力端子以外の各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、前記第1の直流電源電圧よりも低い対応の増幅回路用の第2の直流電源電圧を生成する第2の電圧発生回路、
前記第1の電圧発生回路の出力ノードと前記電源ノードとの間に接続された第1のダイオード、および
各第2の電圧発生回路に対応して設けられ、対応の第2の電圧発生回路の出力ノードと前記電源ノードとの間に接続された第2のダイオードを含む、請求項1に記載の受信装置。 - 前記第1の電源回路は、
各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、対応の増幅回路用の直流電源電圧を生成する電圧発生回路、
前記予め定められた信号入出力端子と前記電源ノードとの間に接続された第1のダイオード、および
前記予め定められた信号入出力端子以外の各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の電圧発生回路の出力ノードと前記電源ノードとの間に接続された第2のダイオードを含む、請求項1に記載の受信装置。 - 前記第1の電源回路は、
前記予め定められた信号入出力端子以外の各信号入出力端子に対応して設けられ、対応の信号入出力端子を介してチューナから与えられる直流信号によって駆動され、対応の増幅回路用の直流電源電圧を生成する電圧発生回路、
前記予め定められた信号入出力端子と前記電源ノードとの間に接続された第1のダイオード、および
各電圧発生回路に対応して設けられ、対応の電圧発生回路の出力ノードと前記電源ノードとの間に接続された第2のダイオードを含み、
前記第2の電源回路は、さらに、前記予め定められた信号入出力端子に対応する増幅回路用の直流電源電圧も生成する、請求項1に記載の受信装置。
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