JP4100433B2 - めっき方法及びめっき装置 - Google Patents
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Description
請求項1又は4に記載の発明によれば、めっき槽において、第1めっき液を用いて無電解めっきを行い、第1金属膜を対象物の表面に形成する。次に、第1めっき液の代わりに第2めっき液とこの拡散力を高める拡散流体とを用いて電解めっきを行う。このため、対象物の表面に形成された第1金属膜に連続して、電解めっきにより第2金属膜が形成される。このとき、第2金属膜は、拡散流体を用いためっきにより形成されるので、めっき皮膜の付き回りがよく、ピンホールなどの欠陥の少ない良好なめっきを形成することができる。また、対象物が不導体であり電解めっきが行えない場合であっても、対象物の表面に、無電解めっきにより第1金属膜が形成される。そして、この第1金属膜が形成された後は、高速の電解めっきで、第2金属膜を形成することができる。このため、第1金属膜と第2金属膜から構成される膜の生産性を向上することができる。
まず、本実施形態のめっき装置全体の装置構成について、図1を用いて説明する。
本実施形態のめっき装置は、洗浄液タンク11、拡散流体の供給源としてのCO2タンク21、高純度CO2タンク26、分散促進剤タンク31、めっき液の供給源としての無電解めっき液タンク41及び電解めっき液タンク51を有している。更に、本実施形態のめっき装置は、混合分散部60及びめっき槽61を有している。以下に、上記の構成を詳述する。
フッ素系化合物は、フッ素基と親水性基とを有する。本発明で使用されるフッ素系化合物として望ましいものには、非イオン性親水基を有するフッ素系化合物が挙げられる。この非イオン性親水基を有するフッ素系化合物は高圧CO2中で良好な分散促進機能を発現する。
次に、上述しためっき装置を用いた本実施形態のめっき方法について、図1及び図2を参照して説明する。本実施形態においては、図2に示すように、前処理工程、第1めっき工程、第2めっき工程及び後処理工程の順に説明する。
このように無電解めっきを継続することにより、基体Wの表面に第1金属膜91が形成される。制御部80は、電流センサ64により、第1金属膜91の形成に伴う電流値の変化を検出する。この電流値が基準値を超えた場合、制御部80は、第1めっき工程から第2めっき工程に切り替えて、電解めっきを行う。具体的には、まず、供給弁44を閉じ、液ポンプ42の駆動を停止して、無電解めっき液の混合分散部60への供給を停止する。そして、この代わりに、制御部80は、供給弁54を開き、液ポンプ52を駆動し、電解めっき液を電解めっき液タンク51から混合分散部60に供給する。更に、制御部80は、電源62のスイッチをオンして、めっき槽61内に配設した電極に電圧を印加する。
次に、上述した実施形態を更に具体化した態様について、以下説明する。なお、以下の各態様において、上述の実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
また、以下の態様では、基体管101にPd膜を形成するために、図4及び図5に示すめっき槽61を用いる。このめっき槽61は、図4に示すように、円筒体の筐体110により構成される。この筐体110には、1対の支持部材111,112が収容される。支持部材111は、この筐体110から脱着可能な蓋として機能し、シール部材113を介して筐体110に固定される。
次に、図6に示すように、水素透過層102となるPd膜を基体管101の内側に形成した水素分離構造100に関する態様について、図7を用いて説明する。この水素分離構造100は、基体管101の外側から内側へガスを流すことにより水素ガスを精製する場合に用いられる。
まず、前処理工程としての洗浄工程を行う。このとき、混合分散部60において、洗浄液とCO2とが混合された洗浄分散体が形成される。そして、この混合分散部60に接続されている内側用供給管117を介して、めっき槽61の内側領域115に、洗浄分散体が供給されて、基体管101の内側が洗浄される。ここで、使用された洗浄分散体は、内側領域115から内側用排出管118を介して分離槽65へと排出される。この工程以降、制御部80は、基体管101の内側領域115と外側領域116との圧力差が大きくならないように、供給弁24b及び圧力調整弁25を制御し、外側領域116に供給するCO2の圧力を調整する。
次に、図8に示すように、水素透過層102となるPd膜を基体管101の外側に形成した水素分離構造100に関する態様について、図9を用いて説明する。この水素分離構造100は、基体管101の内側から外側へガスを流すことにより水素ガスを精製する場合に用いられる。本態様は、上記態様1において、内側領域115に供給する流体と、外側領域116に供給する流体とを入れ替えることにより、基体管101の外側にPd膜を形成する。
次に、本態様のめっき処理について、図1及び図9を用いて説明する。
・ 本実施形態の各態様では、めっき槽61において、無電解めっき液及びこれの拡散力を高める超臨界CO2を含むめっき分散体を用いて無電解めっきを行い、第1金属膜91としてのPd膜を基体管101の表面に形成する。そして、無電解めっきによるPd膜の形成に連続して、超臨界CO2と電解めっき液とを含むめっき分散体を用いて電解めっきを行う。このため、基体管101の表面に形成された第1金属膜91としてのPd膜に連続して、電解めっきにより第2金属膜92としてのPd膜を形成することができる。このとき、第1及び第2金属膜91,92は、超臨界CO2を用いためっきにより形成されるので、基体管101に対するめっき皮膜の付き回りがよく、ピンホールなどの欠陥の少ない良好なめっきを形成することができる。また、不導体である基体管101に、電解めっきを行い、Pd膜を高速で形成することができ、生産性を向上させることができる。従って、水素透過層102となるPd膜を形成した基体管101の生産性を向上することができ、水素分離構造100及びこれを用いた構造物のコスト低減を期待できる。
○ 上記実施形態においては、第1金属膜91の形成状況を検出する検出手段として、電流センサ64を用いた。これに限らず、検出手段は、基体Wに形成される第1金属膜91の形成状況が把握できれば、他の機器でもよい。例えば、基体Wの端子間の抵抗を測定する抵抗計測器や、基体Wの表面の反射光量を計測する光度計測器などを用いてもよい。
(実施例1)
第1工程では、第1めっき液としてPd無電解めっき液(PdCl2:0.01mol/L、Ethylendiamine:0.08mol/L、Na2HPO3:0.02mol/L、Thiodiglycollic acid:30mg/L、pH:10.6)を用いて、アルミナ製の基体管101に対して第1金属膜としてのPd膜を形成した。基体管101には、予め、感受性化(sensitization)及び活性化(activation)処理を施した後、上記Pd無電解めっき液を用いて、10分間、Pd無電解めっき処理を施した。そのアルミナ製の基体管101を、めっき槽61に装着した後、そのめっき槽61に、50℃、12MPaの条件で、超臨界状態のCO2を供給した。そして、めっき槽61内の温度及び圧力が、前記条件にて安定したことを確認した。その後、上記Pd無電解めっき液(還元剤を除く)、フッ素系化合物としてのエチルパーフルオロオクタノート(F(CF2)7COOCH2CH3)、及び還元剤を、混合分散部60へ供給するとともに混合分散部60からめっき槽61へ供給することにより、Pd無電解めっき処理を開始した。電流センサ64が基準値となるまで、Pd無電解めっき処理を継続した後、Pd無電解めっき液(還元剤を除く)、フッ素系化合物、及び還元剤のめっき槽61への供給を停止することにより、Pd無電解めっき処理を終了した。続いて、50℃、12MPaの条件の二酸化炭素を用いて、Pd無電解めっき液等を含む残留液を、めっき槽61から排出した後、水と二酸化炭素をめっき槽61の内部に流通させることによって、めっき槽61の内部及び基体管101の洗浄を行った。
Claims (7)
- めっき液と、めっき液の拡散力を高める拡散流体とを、電解めっきを行うための電極を備えためっき槽に導入してめっきを行う方法であって、
第1めっき液を前記めっき槽に導入した無電解めっき処理により、対象物の表面に第1金属膜を形成する第1工程と、
第2めっき液と前記拡散流体とを前記めっき槽に導入し、前記電極に電圧を印加した電解めっき処理により、前記第1金属膜に対して第2金属膜を形成する第2工程と
を含み、前記第1工程は、前記第1めっき液とともに、この第1めっき液の拡散力を高める拡散流体を用いてめっきを行い、
前記第1工程から前記第2工程への移行時においても、前記拡散流体を連続的に供給することを特徴とするめっき方法。 - 前記第1工程から前記第2工程は、第1金属膜の形成状況を検出する検出手段の出力に基づいて移行されることを特徴とする請求項1に記載のめっき方法。
- 少なくとも前記第2工程において、フッ素系化合物からなり、めっき液の分散を促進する分散促進剤が前記めっき槽に更に導入されることを特徴とする請求項1又は2に記載のめっき方法。
- めっき液の供給源、めっき液の拡散力を高める拡散流体の供給源に接続されるめっき槽と、この電解めっきを行うための電極と、この電極に印加する電圧及び各供給源を制御する制御手段とを備えためっき装置であって、
前記制御手段が、
第1めっき液を前記めっき槽に導入した無電解めっき処理により、対象物の表面に第1金属膜を形成する第1工程を実行するために各供給源を制御し、
第2めっき液と前記拡散流体とを前記めっき槽に導入し、前記電極に電圧を印加した電解めっき処理により、前記第1金属膜に対して第2金属膜を形成する第2工程を実行するために各供給源と、電極に印加する電圧とを制御するとともに、前記第1工程においても、前記第1めっき液とともに前記拡散流体を前記めっき槽に導入させるように制御し、
前記第1工程から前記第2工程への移行時においても、前記拡散流体を連続的に流すように制御することを特徴とするめっき装置。 - 前記めっき槽には、第1金属膜の形成状況を検出する検出手段を備え、
前記検出手段の出力に基づいて、前記制御手段が、第1工程から第2工程に移行させるように制御することを特徴とする請求項4に記載のめっき装置。 - 前記拡散流体は、超臨界状態又は亜臨界状態の二酸化炭素であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のめっき装置。
- 前記めっき装置が、フッ素系化合物からなり、めっき液の分散を促進する分散促進剤の供給源を更に備え、
前記制御手段が、
少なくとも前記第2工程において、前記第2めっき液と拡散流体とともに前記分散促進剤をめっき槽に導入するように各供給源からめっき槽への供給を制御することを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか一項に記載のめっき装置。
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