JP4100295B2 - 静電荷像現像用トナーおよび該静電荷像現像用トナーを用いた画像形成方法 - Google Patents
静電荷像現像用トナーおよび該静電荷像現像用トナーを用いた画像形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4100295B2 JP4100295B2 JP2003301141A JP2003301141A JP4100295B2 JP 4100295 B2 JP4100295 B2 JP 4100295B2 JP 2003301141 A JP2003301141 A JP 2003301141A JP 2003301141 A JP2003301141 A JP 2003301141A JP 4100295 B2 JP4100295 B2 JP 4100295B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- particles
- image
- mass
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
(請求項1)
少なくとも樹脂と着色剤と2種以上の金属元素を含む金属酸化物粒子を含有する静電荷像現像用トナーにおいて、該金属酸化物粒子がドメイン・マトリクス構造を有するものを含み、前記マトリクスがアモルファスであり、ドメインが結晶を有ることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
(請求項2)
前記金属酸化物粒子のマトリクスがシリカであることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
(請求項3)
前記ドメインがチタン化合物からなることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
(請求項4)
前記ドメインがアルミニウム化合物からなることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
(請求項5)
前記ドメインがジルコニウム化合物からなることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
(請求項6)
前記金属酸化物粒子の個数基準の平均一次粒子径が10〜300nmの範囲であり、前記ドメインの個数基準の平均フェレ水平径が1〜60nmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
(請求項7)
前記静電荷像現像用トナーを構成するトナー粒子の中で、角がないトナー粒子の割合が50個数%以上であり、個数粒度分布における個数変動係数が27%以下であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
(請求項8)
前記静電荷像現像用トナーが、互いに異なる樹脂組成物によってカプセル化されているかまたは表面修飾されていることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
(請求項9)
画像形成支持体上に、静電荷像現像用トナーからなるトナー画像を形成し、該トナー画像を加熱部材と加圧部材の間を通過させて画像形成支持体上に定着する工程を含む画像形成方法において、該静電荷像現像用トナーが請求項1に記載の静電荷像現像用トナーであることを特徴とする画像形成方法。
(ドメイン・マトリクス構造を有する金属酸化物粒子)
本発明に係るドメイン・マトリクス構造を有する金属酸化物粒子について図1を用いて説明する。
本発明に係る、金属酸化物粒子のドメイン・マトリクス構造の確認は、電界放射型透過電子顕微鏡(FE−TEM)を用いて、粒子の確認を行い、併せて、目的とする元素のマッピングを行うことにより行うことができる。
本発明に係る金属酸化物粒子のマトリクスはアモルファス(非結晶)で、ドメインは結晶化した部分を有する。
金属酸化物粒子は、好ましくはカーボンからなるマイクログリッドを貼ったグリッドメッシュに採取し、透過電子顕微鏡(TEM)、好ましくは高分解能透過電子顕微鏡(HR−TEM)、例えば電界放出型透過電子顕微鏡(FE−TEM)で透過像を観察する。
金属酸化物粒子を純水に分散させた分散液を、マイクログリッドを貼ったグリッドメッシュ上に滴下し乾燥させ、観察用試料を作製する。
TEM像観察倍率 :50000〜500000倍
EDS測定時間(Live time):50秒
測定エネルギー範囲 :0〜2000eV
〈測定結果〉
マトリクスがシリカ、ドメインがチタンを有するマトリクス・ドメイン構造を有する金属酸化物粒子を測定する。上記の測定条件でFE−TEMによる観察の結果、前記金属酸化物粒子中の所々に格子像が観察された。その周辺は格子像が観察されず、非結晶のマトリクス中に結晶のドメインが存在することがわかった。さらにEDSによる点分析で結晶のドメインからはTiが検出され、マトリクスからは検出されないことから、非結晶のシリカ中に結晶チタニアが局在している構造であることが判る。
本発明に係るトナー粒子を構成する樹脂や着色剤については、後述する製造方法において説明するが、ここでは、トナー粒子の好ましい特徴について説明する。
本発明に係るトナー粒子は、トナー粒子の凝集性低減の観点から粒子形状として「角がないトナー粒子」が好ましい。
本発明に係るトナー粒子は、さらに個数粒度分布における個数変動係数が27%以下であることが好ましく、9〜25%がより好ましくは、12〜21%がさらに好ましい。個数粒度分布における個数変動係数が27%以下のトナー粒子を用いてを画像形成を行うと、トナーの帯電特性が安定し、クリーニング不良が発生しにくい等の効果を示す。
式中、S2は個数粒度分布における標準偏差を示し、Dnは個数平均粒径(μm)を示す。
(1)樹脂粒子を得るための重合工程、
(2)樹脂粒子と着色剤粒子とを塩析、凝集、融着させてトナー粒子を得る塩析、凝集、融着する工程(II)、
(3)トナー粒子の分散系からトナー粒子を濾別し、トナー粒子から界面活性剤などを除去する濾過、洗浄工程、
(4)洗浄処理されたトナー粒子を乾燥する乾燥工程、
(5)乾燥処理されたトナー粒子に外添剤を添加する工程から構成される。
R1−(OCO−R2)n
nは1〜4の整数、好ましくは2〜4、更に好ましくは3〜4、特に好ましくは4である。
、特に好ましくは2〜5である。
本発明に係るトナーは、前記トナー粒子に金属酸化物粒子等の外添剤を混合して調製することができる。調製する装置は、特に限定されず公知の装置を用いて行うことができ、具体的には、タービュラーミキサー、ヘンシェルミキサー、ナウターミキサー、V型混合機等の種々の混合装置を挙げることができる。これらの装置の中では、ヘンシェルミキサーが好ましい。
本発明に係るトナーは、一成分現像剤として或いは二成分現像剤として用いることができるが、二成分現像剤として用いるのが好ましい。
本発明に係る画像形成方法は、画像形成支持体(感光体)上に、トナーからなるトナー画像を形成し、該トナー画像を加熱部材(加熱ローラ)と加圧部材(加圧ローラ)の間を通過させて画像形成支持体上にトナー画像を定着する工程を有する方法である。
《金属酸化物粒子の製造》
金属酸化物粒子の製造には、図2に記載の装置を用いた。
《トナー1の製造》
(ラテックス(1HML)の調製)
(1)核粒子の調製(第一段重合):攪拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた5000mlのセパラブルフラスコにアニオン系界面活性剤(101)
(101) C10H21(OCH2CH2)2OSO3Na
7.08質量部をイオン交換水3010質量部に溶解させた界面活性剤溶液(水系媒体)を仕込み、窒素気流下230rpmの攪拌速度で攪拌しながら、フラスコ内の温度を80℃に昇温させた。
(樹脂微粒子分散液の調製)
スチレン370質量部、n−ブチルアクリレート30質量部、アクリル酸8質量部、ドデカンチオール24質量部四臭化炭素4質量部を混合して溶解したものを、非イオン性界面活性剤6質量部及びアニオン性界面活性剤(ドデシル)10質量部をイオン交換水550質量部に溶解したフラスコ中で乳化重合させ、10分間ゆっくり混合しながら、これに過硫酸アンモニウム4質量部を溶解したイオン交換水50質量部を投入した。窒素置換を行った後、前記フラスコ内を攪拌しながら内容物が70℃になるまでオイルバスで加熱し、5時間そのまま乳化重合を継続した。その結果、150nmであり、T質量部=58℃、重量平均分子量Mw=11500の樹脂粒子が分散された樹脂微粒子分散液が得られた。この分散液の固形分濃度は40質量%であった。
パラフィンワックス 100質量部
(HNP0190:日本精蝋(株)製、融点85℃)
カチオン性界面活性剤 5質量部
(サニゾールB50:花王(株)製)
イオン交換水 240質量部
以上の成分を、丸型ステンレス鋼製フラスコ中でホモジナイザー「ウルトラタラックスT50」(IKA社製)を用いて10分間分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、平均粒径が550nmである離型剤粒子が分散された「離型剤分散液2」を調製した。
(凝集粒子の調製)
樹脂微粒子分散液 234部
着色剤分散液1 40部
離型剤分散液2 40部
ポリ塩化アルミニウム 1.8部
イオン交換水 600部
以上の成分を、丸型ステンレス鋼鉄フラスコ中でホモジナイザー「ウルトラタラックスT50」(IKA社製)を用いて混合し、分散した後、加熱用オイルバス中でフラスコ内を攪拌しながら55℃まで加熱した。55℃で30分保持した後、D50が4.8μmの凝集粒子が生成していることを確認した。更に加用オイルバスの温度を上げて56℃で2時間保持し、D50は5.9μmとなった。その後、この凝集体粒子を含む分散液に32質量部の樹脂微粒子分散液を追加した後、加熱用オイルバスの温度を55℃まで上げて30分間保持した。この凝集体粒子を含む分散液、1N水酸化ナトリウムを追加して、系のpHを5.0に調整した後ステンレス製フラスコを密閉し、磁気シールを用いて攪拌を継続しながら95℃まで加熱し、6時間保持し常温まで冷却した。その後、バスケット型遠心分離機「MARKIII 型式番号60×40」(松本機械株式会社製)で固液分離し、トナー粒子のケーキを形成した。該トナー粒子のケーキは前記バスケット型遠心分離機内で水洗浄され、その後「フラッシュジェットドライヤー」(セイシン企業株式会社製)に移し、水分量が0.5質量%となるまで乾燥して「トナー粒子2」を得た。この「トナー粒子2」100質量部に表1に記載の「金属酸化物粒子2」1.0質量部と一次粒子径12nmの疎水性シリカ0.6質量部を添加し「ヘンシェルミキサー」で混合後、45μmの目開きのシーブを用いて粗大粒子を除去し「トナー2」を得た。
スチレン=165質量部、n−ブチルアクリレート=35質量部、カーボンブラック=10質量部、ジ−t−ブチルサリチル酸金属化合物=2質量部、スチレン−メタクリル酸共重合体=8質量部、パラフィンワックス(mp=70℃)=20質量部を60℃に加温し、TKホモミキサー(特殊機化工業社製)にて12000rpmで均一に溶解、分散した、これに重合開始剤として2,2′−アゾビス(2,4−バレロニトリル)=10質量部を加えて溶解させ、重合性単量体組成物を調製した。
(トナー用分散液の調製)
ポリビニルブチラール 8質量部
(ポリ酢酸ビニル単位:2質量%、ポリビニルアルコール単位:19質量%、ポリビニルアセタール単位:79質量%、平均重合度:630)
2−メチル−2−ブタノール 300質量部
スチレン 82質量部
n−ブチルアクリレート 18質量部
からなる混合物を十分に溶解し、これに
カーボンブラック 7質量部
ガラスビーズ(直径1mm) 500質量部
を投入し、ペイントシェーカーで6時間撹拌した後、メッシュでガラスビーズを除去した。
(顔料分散液の調製)
ポリエステル樹脂 50部
(T質量部;60℃、軟化点;98℃、重量平均分子量;18000)
カーボンブラック 50部
酢酸エチル 100部
上記材料組成の分散液に、ガラスビーズを加えサンドミル分散機に装着した。
パラフィンワックス:(融点:85℃) 15部
トルエン 85部
上記材料を撹拌羽根を装着し、容器回りに熱媒を循環させる機能を持った分散機に投入した。毎分83回転で撹拌しながら徐々に温度を上げてゆき、最後に100℃に保ったまま3時間撹拌した。次に撹拌を続けながら毎分約2℃の割合で室温まで冷却し、微粒子化したワックスを析出させた。このワックス分散液を高圧乳化機「APVAULIN HOMOGENIZER 15MR型」を用い、高圧をかけて再度分散を行った。同様にワックス粒度を測定したところ0.69μmであった。作製した微粒子化ワックスの分散液は、ワックスの質量濃度が15質量%濃度になるように酢酸エチルで希釈した。
ポリエステル樹脂 85部
(ガラス転移点;60℃、軟化点;98℃、重量平均分子量;18000)
着色剤分散液2 50部
微粒子化ワックスの分散液:(ワックス濃度15質量%) 33部
酢酸エチル 32部
上記材料組成の油相をポリエステル樹脂が充分に溶解することを確認したのち調製した。上記油相を、ホモミキサー「エースホモジナイザー」(日本精機社製)に投入し、毎分16000回転で二分間撹拌し、均一な油相を調製した。
炭酸カルシウム:(平均粒径0.03μm) 60部
純水 40部
上記材料をボールミルで4日間撹拌して得られた炭酸カルシウム水溶液を水相とした。
(セロゲンBSH;第一工業製薬)
純水 98部
上記材料をボールミルで撹拌して得られたカルボキシルメチルセルロースを水相とした。
油相 55部
水相(炭酸カルシウム水溶液) 15部
水相(カルボキシルメチルセルロース水溶液) 30部
上記材料をコロイドミル(日本精機社製)に投入し、ギャップ間隔1.5mm、毎分9400回転で40分間乳化をおこなった。次に上記乳化物を、ロータリーエバポレータに投入し、室温下、4kPaの減圧下で3時間脱溶媒を行った。その後12M塩酸をpH2になるまで加え、炭酸カルシウムをトナー粒子表面から除去した。その後、10Nの水酸化ナトリウムをpH10になるまで加え、さらに超音波洗浄槽中で撹拌しながら一時間撹拌を継続した。
(ポリエーテル樹脂(A)の合成)
攪拌装置、窒素導入管、温度計、原料等注入口を備えた高圧反応装置に、水酸化カリウム0.5部及び溶媒であるトルエン200部を入れ、系内の圧力を100kPa、温度を40℃に保ち、攪拌しながらプロピレンオキシド10.8部及びスチレンオキシド89.2部からなる混合液を少量ずつ注入し、分子量変化の様子を末端基適定により追跡し、数平均分子量が7,000になったところで反応を終了させた。このとき注入したモノマーの総量は、プロピレンオキシドが8.64部で、スチレンオキシドが71.4部であった。得られた高分子溶液から4kPaの減圧下にトルエン及び未反応モノマーを留去させて「ポリエーテル樹脂(A)」を得た。
(ポリエステル樹脂Bの調製)
テレフタル酸ジメチル715.0gと、5−スルホイソフタル酸ジメチルナトリウム95.8gと、プロパンジオール526.0gと、ジエチレングリコール48.0gと、ジプロピレングリコール247.1gと、水酸化ブチルスズ触媒1.5gとを重縮合反応器に入れた。混合物を190℃に加熱し、メタノール副生物を蒸留受け器に集めながら、ゆっくりと約200〜202℃まで温度を上げた。次に、約4.5時間かけて圧力を大気圧から約1067Paまで下げながら、温度を約210℃まで上げた。生成物を取り出し、ガラス転移温度が53.8℃の「ポリエステル樹脂B」を調製した。
次に、上記「ポリエステル樹脂B」168gを1,232gの脱イオン水に加え、98℃で2時間撹拌して、「ポリエステル樹脂分散液7」を調製した。
反応器に、1,400gの「ポリエステル樹脂分散液7」と、14.22gのカーボンブラックとを加え分散した。次に、酢酸亜鉛を脱イオン水に溶解して、5質量%の酢酸亜鉛溶液を調製した。この溶液を、秤の上に置いた貯蔵器に入れ、0.01〜9.9ml/分で酢酸亜鉛溶液を正確に供給可能なポンプに接続した。分散液の会合に必要な酢酸亜鉛の量は、分散液中の樹脂質量の10%である。
「トナー1」の製造で用いた「金属酸化物粒子1」の代わりに「比較用金属酸化物粒子1」(以下、比較用1とも云う)を使用した以外は同様にして「比較用トナー1」を得た。
「トナー1」の製造で用いた「金属酸化物粒子1」の代わりに「比較用金属酸化物粒子2」(以下、比較用2とも云う)を使用した以外は同様にして「比較用トナー2」を得た。
「トナー1」の製造で用いた「金属酸化物粒子1」の代わりに「比較用金属酸化物粒子3」(以下、比較用3とも云う)を使用した以外は同様にして「比較用トナー3」を得た。
上記で調製した「トナー1〜7」と「比較用トナー1〜3」の各々に、シリコーン樹脂を被覆した体積平均粒径60μmのフェライトキャリアをトナー濃度が6質量%になるよう混合し、「現像剤1〜7」、「比較用現像剤1〜3」を調製した。
上記で作製した「トナー1〜7」、「比較用トナー1〜3」の各々について下記の評価を行った。なお、現像剤は各トナーに対応したものを使用した。
カブリは、10万枚プリント後、ベタ白画像プリントのベタ白画像濃度で判定した。印字されていないプリント用紙(白紙)の濃度を20カ所、絶対画像濃度で測定し、その平均値を白紙濃度とする。次に、画像形成がなされた評価用紙の白地部分を同様に20カ所、絶対画像濃度で測定し、その平均濃度から前記白紙濃度を引いた値をベタ白画像濃度として評価した。
◎:ベタ白画像濃度が0.005以下は、良好
○:ベタ白画像濃度が0.006〜0.008は、実用上問題ないレベル
×:ベタ白画像濃度が0.009より大は、実用上問題となるレベル。
10万枚プリント後の画像で、加熱ロール表面のキズに起因する長径0.4mm以上の黒点が、A4版の白ベタ画像当たり何個あるかで評価した。なお、黒点の長径はビデオプリンター付き顕微鏡で確認した。
◎:0.4mm以上の黒点が3個/A4版以下は、実用上問題無く良好
○:0.4mm以上の黒点が4個〜12個/A4版は、実用上問題ないレベル
×:0.4mm以上の黒点が13個/A4版以上は、実用上問題となるレベル。
10万枚プリント後の画像で、ベタ黒画像を形成したとき、感光体表面のキズに起因する長径0.4mm以上の白点(ホワイトスポット)が、A4版の黒ベタ画像当たり何個あるかで評価した。なお、白点の長径はビデオプリンター付き顕微鏡で確認した。
◎:0.4mm以上の白点が3個/A4版以下は、実用上問題無く良好
○:0.4mm以上の白点が4個〜12個/A4版は、実用上問題ないレベル
×:0.4mm以上の白点が13個/A4版以上は、実用上問題となるレベル。
ベタ黒画像を形成したとき、帯電器の帯電ワイヤーに飛散したトナー粒子あるいは外添剤が付着により発止した放電不良に起因する幅0.4mm以上のハーフトーンの白すじが、A4版の黒ベタ画像当たり何本あるかで評価した。なお、白点の幅はビデオプリンター付き顕微鏡で確認した。
◎:幅1mm以上の幅のハーフトーンの白すじが3個/A4版以下は、実用上問題無く良好
○:幅1mm以上の白点が4個〜12個/A4版は、実用上問題ないレベル
×:幅1mm以上の白点が13個/A4版以上は、実用上問題となるレベル。
ランクゼロックス社の200g紙を低温低湿(10℃,20%RH)で連続32枚プリントした。相対濃度0.2〜0.3となるハーフトーンを印字し、画像後端部に感光体と転写材が分離するおりに発生する剥離放電による転写はじきの発生を目視で確認した。
◎:放電による転写はじきが一枚もない(優良)
○:凝視しなければ検知できないほどの転写はじきが1〜2枚ある(良好)
×:明瞭な転写はじきが3枚以上発生した(不良)。
常温常湿(20℃、55%RH)の環境で、画像出し開始時(初期)及び10万枚プリント終了時における現像剤中のトナーの帯電量をブローオフ法で測定し、開始時帯電量と終了時帯電量を比較し、帯電性の劣化を評価した。帯電量の測定は、ブローオフ帯電量測定装置「TB−200」(東芝ケミカル株式会社製)を用いた。
◎:開始時と10万プリント終了時の帯電量変化が2.0μC/g未満であり、優良
○:開始時と10万プリント終了時の帯電量変化が2.0〜5.0μC/gであり、良好
×:開始時と10万プリント終了時の帯電量変化が6.0μC/gより大きく、帯電量の変化大きく不良。
低温低湿(10℃,20%RH)で5万プリントを行い、開始時と5万枚プリント終了後の帯電量と画像濃度を測定した。帯電量は4つの現像器内の現像剤をサンプリングし、ブローオフ帯電量測定装置「TB−200」(東芝ケミカル株式会社製)で測定した。
◎:開始時と5万プリント終了後で帯電量上昇が3.0μC/g未満であり、且つ画像濃度の低下が0.01未満である(優良)
○:開始時と5万プリント終了後で帯電量上昇が3.0〜6.0μC/gであり、且つ画像濃度の低下が0.04未満である(良好)
×:初期と5万プリント終了後で帯電量上昇が6.0μC/gより大きく、且つ画像濃度の低下が0.04以上である(不良)。
メーカー仕様3万プリントのカートリッジを用い、現像剤は3万プリントごとにテスト済みカートリッジの現像剤を新品のカートリッジに次々と入れ替えて、現像剤の耐久テストを継続し、画質を目視で判断し使用の可否を判断した。
◎:延べ60万プリント以上までプリント画質が劣化せず、寿命は非常に長く良好
○:延べ30〜60万プリントでプリント画質が劣化したが、寿命は長く良好
△:延べ6〜29万プリントでプリント画質が劣化し、寿命はやや短い
×:延べ3〜5万プリントでプリントの画質が劣化し、寿命は短く問題。
各トナー1gをガラス製のサンプル管に入れ、50℃、90%RHの恒温槽に48時間放置した。その後、28メッシュの試験篩にかけメッシュ上に残ったトナー顆粒を秤量し、顆粒発生率をもって保存性を評価した。
◎:顆粒発生が10%未満で保存安定性非常に優良
○:顆粒発生が10%以上30%未満で保存安定性良好
×:顆粒発生が30%以上で保存安定性は実用上問題。
市販の電界効果型走査型電子顕微鏡にて、10万枚プリント後のキャリア表面を4万倍で観察し、キャリア表面の外添剤付着状態から評価した。
◎:トナーから離脱した外添剤がほとんど付着していない
○:トナーから離脱した外添剤が1μm四方のエリアに2〜10個存在するが、帯電阻害は発生せず、実用上問題ない
×:トナーから離脱した外添剤が1μm四方のエリアに30個以上存在し、帯電量が初期に比較し10μC/g質量部以上低下し、トナー飛散、かぶりが発生した。
メーカー仕様3万プリントの間で下記のようなランク評価を行った。
◎:帯電ローラーのトナー汚染、転写ローラーのトナー汚染による白スジが全くない、また、直前に印字した細線等が次の画像に現れることが皆無(優良)
○:帯電ローラーのトナー汚染、転写ローラーのトナー汚染による白スジが検知できなかった。直前に印字した細線等が次の画像に現れることが稀にあったが、凝視しなければ検知できず実用上問題ない(良好)
×:帯電ローラーのトナー汚染、転写ローラーのトナー汚染による白スジが発生した。また、直前に印字した細線等が次の画像に明瞭に検知された(不良)。
2 連続相の領域であるマトリクス
3 ドメイン
Claims (9)
- 少なくとも樹脂と着色剤と2種以上の金属元素を含む金属酸化物粒子を含有する静電荷像現像用トナーにおいて、該金属酸化物粒子がドメイン・マトリクス構造を有するものを含み、前記マトリクスがアモルファスであり、ドメインが結晶を有することを特徴とする静電荷像現像用トナー。
- 前記金属酸化物粒子のマトリクスがシリカであることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記ドメインがチタン化合物からなることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記ドメインがアルミニウム化合物からなることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記ドメインがジルコニウム化合物からなることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記金属酸化物粒子の個数基準の平均一次粒子径が10〜300nmの範囲であり、前記ドメインの個数基準の平均フェレ水平径が1〜60nmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記静電荷像現像用トナーを構成するトナー粒子の中で、角がないトナー粒子の割合が50個数%以上であり、個数粒度分布における個数変動係数が27%以下であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記静電荷像現像用トナーが、互いに異なる樹脂組成物によってカプセル化されているかまたは表面修飾されていることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
- 画像形成支持体上に、静電荷像現像用トナーからなるトナー画像を形成し、該トナー画像を加熱部材と加圧部材の間を通過させて画像形成支持体上に定着する工程を含む画像形成方法において、該静電荷像現像用トナーが請求項1に記載の静電荷像現像用トナーであることを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003301141A JP4100295B2 (ja) | 2002-08-28 | 2003-08-26 | 静電荷像現像用トナーおよび該静電荷像現像用トナーを用いた画像形成方法 |
US10/924,095 US7316880B2 (en) | 2003-08-26 | 2004-08-23 | Toner for developing a latent image and an image forming method employing the same |
US11/970,444 US7531280B2 (en) | 2003-08-26 | 2008-01-07 | Toner for developing a latent image and an image forming method employing the same |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002248436 | 2002-08-28 | ||
JP2003301141A JP4100295B2 (ja) | 2002-08-28 | 2003-08-26 | 静電荷像現像用トナーおよび該静電荷像現像用トナーを用いた画像形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004110006A JP2004110006A (ja) | 2004-04-08 |
JP4100295B2 true JP4100295B2 (ja) | 2008-06-11 |
Family
ID=32301240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003301141A Expired - Lifetime JP4100295B2 (ja) | 2002-08-28 | 2003-08-26 | 静電荷像現像用トナーおよび該静電荷像現像用トナーを用いた画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4100295B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4107298B2 (ja) * | 2005-03-08 | 2008-06-25 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 静電荷像現像用トナー |
US8932791B2 (en) | 2011-01-31 | 2015-01-13 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Liquid electrophotographic ink and method for making the same |
JP2013195833A (ja) * | 2012-03-21 | 2013-09-30 | Fuji Xerox Co Ltd | 非磁性一成分トナー、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 |
-
2003
- 2003-08-26 JP JP2003301141A patent/JP4100295B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004110006A (ja) | 2004-04-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9910372B2 (en) | Electrostatic charge image developing toner, electrostatic charge image developer, and toner cartridge | |
US9086647B2 (en) | Developing device that suppresses hysteresis | |
US10025210B2 (en) | Electrostatic charge image developing toner, electrostatic charge image developer, and toner cartridge | |
JP5708130B2 (ja) | 静電荷像現像トナー及びその製造方法、カートリッジ、画像形成方法、並びに、画像形成装置 | |
JP2008046416A (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用トナーの製造方法、静電荷像現像用現像剤及び画像形成装置 | |
JP2007248746A (ja) | 静電荷像現像用イエロートナー | |
KR101571764B1 (ko) | 정전하상 현상 토너 및 그 제조 방법, 카트리지, 화상 형성 방법, 및, 화상 형성 장치 | |
JP2009230090A (ja) | 電子写真現像剤用キャリア、現像剤、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP4293017B2 (ja) | トナー及びトナーの製造方法、画像形成方法、画像形成装置 | |
JP5082826B2 (ja) | 静電荷現像用トナー、静電荷現像用現像剤、カートリッジおよび画像形成装置 | |
JPH11174734A (ja) | 静電潜像現像剤用トナー、静電潜像現像剤用トナーの製造方法、静電潜像現像剤、および画像形成方法 | |
JP2008003360A (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP5737014B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、カートリッジ、画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP2007310261A (ja) | トナー | |
JP2007218941A (ja) | 静電潜像現像用トナー、画像形成方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
US7531280B2 (en) | Toner for developing a latent image and an image forming method employing the same | |
JP4100295B2 (ja) | 静電荷像現像用トナーおよび該静電荷像現像用トナーを用いた画像形成方法 | |
JP3969331B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、二成分現像剤、画像形成方法及び電子写真画像形成装置 | |
JP2022001899A (ja) | シアントナー、現像剤、トナー収容ユニット、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP4140193B2 (ja) | 静電潜像現像用トナーとその製造方法、画像形成方法 | |
JP2021056482A (ja) | トナー、現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法 | |
JP4341400B2 (ja) | キャリア、2成分系現像剤、キャリアの製造方法 | |
JP2004110008A (ja) | 静電荷像現像用トナーおよび該静電荷像現像用トナーを用いた画像形成方法 | |
JP2004110007A (ja) | 静電荷像現像用トナーおよび該静電荷像現像用トナーを用いた画像形成方法 | |
US20220373918A1 (en) | Toner for developing electrostatic charge image, electrostatic charge image developer, toner cartridge, process cartridge, and image forming apparatus |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060207 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071127 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080226 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080310 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328 Year of fee payment: 6 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |