JP4099669B2 - 目盛文字表示方法、情報処理装置およびプログラム - Google Patents

目盛文字表示方法、情報処理装置およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、グラフの目盛の値を示す目盛文字を表示するための目盛文字表示方法、その方法を実行する情報処理装置、およびコンピュータにその方法を実行させるためのプログラムに関する。
従来、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置が入力されるデータに基づいてグラフを作成し、そのグラフを画面に表示する際、グラフの軸の目盛に沿ってその値を示す目盛文字を表示する。この目盛文字を表示する方法が開示されている。
表示されたグラフのサイズを縮小させる場合について、以下のようにして目盛を間引きして目盛文字が重ならないようにする方法が開示されている(例えば、特許文献1)。サイズを縮小したグラフの軸の両端に目盛文字を描画した後、そのちょうど中央の目盛にその目盛文字を描画する。ここで、ちょうど中央の目盛が存在しなければ、その中央の点から軸の原点に近い方の目盛にその目盛文字を描画する。隣り合う目盛文字が重ならずに、目盛文字を描画できなくなるまでこのような動作を繰り返す。
一方、表示するグラフの軸の原点を基準にして原点から値が大きくなる方向に目盛表示を順次設け、隣り合う目盛表示が重なるところを間引くという方法が開示されている(例えば、特許文献2および特許文献3参照)。
特開昭62−65080号公報 特開平5−128270号公報 特開平11−282931号公報
上記特許文献1による目盛の間引き方法では、図8に示すように、目盛表示が等間隔にならない場合があり、見栄えのよいグラフを作成する方法とは言えない。
上記特許文献2による方法で、表示対象のデータが時々刻々と変化するリアルタイムデータを扱ったグラフとなるリアルタイムグラフを対象とした場合を図9に示す。図9に示すように、リアルタイムグラフではデータの変化に伴って目盛の表示範囲が変化する。図9(a)では、目盛文字L1を基準にして、目盛文字L4、L7、L10およびL13が表示されている。時間の経過により目盛文字L1が表示範囲外となると、図9(b)に示すようになる。図9(b)では、基準の目盛文字がL2になるため、目盛文字L5、L8、L11およびL14が表示され、目盛文字が全て付けかわってしまう。図9に示すように、目盛文字が表示範囲から外れるたびに目盛文字が付け換わってしまう場合があり、利用者にとって目盛文字の数値が見にくいものになってしまう。
また、上記特許文献3による方法を用いてリアルタイムグラフの目盛文字を表示させる場合、目盛配置について予め用意された複数のパターン内から一つのパターンが選択される。そして、基準となる目盛文字が表示範囲から外れるたびに選択されるパターンが変わってしまい、目盛文字が付け換わってしまうおそれがあり、リアルタイムデータを扱うグラフには適していない。
本発明は上述したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、時間経過にともなってデータの値が変化しても利用者にとってグラフの目盛の数値が見やすい目盛文字表示方法、情報処理装置およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の目盛文字表示方法は、記憶部、表示部およびデータ処理部を備えた情報処理装置により表示されるグラフの時間軸の目盛文字表示方法であって、
表示される前記時間軸の始めから終わりまでの期間を示す表示期間および該表示期間に対応する仮目盛間隔が記述されたテーブルと目盛の値を示す目盛文字の表示サイズとを前記記憶部に格納するステップと、
前記表示期間が入力されると、該表示期間に対応する仮目盛間隔を前記テーブルで特定するステップと、
前記目盛文字の表示サイズ以上になるように、特定した仮目盛間隔を整数倍して真目盛間隔を求めるステップと、
前記表示期間の開始時刻よりも過去の所定の時刻から該表示期間の終了時刻までの時間を前記真目盛間隔で分割したとき、該表示期間における、該分割による時刻の前記目盛文字を前記表示部に表示させるステップとを有するものである。
本発明では、グラフの時間軸に相当する表示期間よりも過去の所定の時刻を基準にして表示期間が真目盛間隔で分割されているため、時間経過にともなって目盛文字の表示を変更する場合でも、基準が変動せず、表示される目盛文字の値が大きく変化することがない。
一方、上記目的を達成するための本発明の情報処理装置は、
表示されるグラフの時間軸の始めから終わりまでの期間を示す表示期間および該表示期間に対応する仮目盛間隔が記述されたテーブルと目盛の値を示す目盛文字の表示サイズとが格納された記憶部と、
前記グラフの前記表示期間に沿って前記目盛文字を表示する表示部と、
前記表示期間が入力されると、該表示期間に対応する仮目盛間隔を前記テーブルで特定し、前記目盛文字の表示サイズ以上になるように該仮目盛間隔を整数倍して真目盛間隔を求めた後、該表示期間の開始時刻よりも過去の所定の時刻から該表示期間の終了時刻までの時間を該真目盛間隔で分割したとき、該表示期間における、該分割による時刻の該目盛文字を前記表示部に表示させるデータ処理部と、
を有する構成である。
また、上記目的を達成するための本発明のプログラムは、記憶部、表示部およびデータ処理部を備えたコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
表示されるグラフの時間軸の始めから終わりまでの期間を示す表示期間および該表示期間に対応する仮目盛間隔が記述されたテーブルと目盛の値を示す目盛文字の表示サイズとを前記記憶部に格納するステップと、
前記表示期間が入力されると、該表示期間に対応する仮目盛間隔を前記テーブルで特定するステップと、
前記目盛文字の長さ以上になるように、特定した仮目盛間隔を整数倍して真目盛間隔を求めるステップと、
前記表示期間の開始時刻よりも過去の所定の時刻から該表示期間の終了時刻までの時間を前記真目盛間隔で分割したとき、該表示期間における、該分割による時刻の前記目盛文字を前記表示部に表示させるステップとを前記コンピュータに実行させるものである。
本発明では、真目盛間隔で目盛文字が表示されるため、目盛文字間が均一で利用者にとって見やすいグラフが作成される。
また、過去の所定の時刻を基準点とし、目盛文字の表示判定に基準点からのタイマ刻み数を用いることにより、表示範囲内での目盛の表示形態に影響されずに目盛文字が表示される。そのため、時間経過により目盛の表示形態が変化する場合でも、目盛文字をほとんど付けかえることなく自然なグラフを表示できる。
本発明の目盛文字表示方法は、目盛文字のサイズより大きい目盛間隔を決定した後、グラフの時間軸が示す表示期間内ではなく、表示期間よりも過去の時刻を基準にして表示期間に目盛間隔で目盛文字を表示するものである。
本実施例の情報処理装置について説明する。なお、以下では、本発明の特徴となる目盛文字表示機能について説明し、グラフに表示するデータの処理は従来と同様なため、その詳細な説明を省略する。
図1は本実施例の情報処理装置の一構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施例の情報処理装置は、マウスおよびキーボード等の入力部1と、プログラムを実行することで所定の処理を行うデータ処理部2と、データ処理部2と情報をやり取りし、情報を記憶する記憶部3と、グラフを表示するディスプレイ装置等の出力部4とを有する。
記憶部3は、目盛間隔参照テーブル31と、目盛表示パラメータ32と、表示目盛コレクション33とを記憶している。
目盛間隔参照テーブル31は、表示されるグラフの時間軸について始めから終わりまでの期間に相当する表示期間に対して目盛間隔を仮に決定するための表である。図2は目盛間隔参照テーブルの一構成例を示す表である。図2に示すように、表示期間Dに対応して目盛間隔が記述されている。この目盛間隔は、後述の方法により最適な目盛間隔を決めるための仮の情報であるため、以下では、仮目盛間隔と称する。
目盛表示パラメータ32は、表示領域サイズと、目盛サイズと、マージンサイズの情報を含んでいる。図3は各サイズを説明するための図である。図3に示すように、表示領域サイズWは、目盛を表示することが許されている、グラフの時間軸側の長さである。目盛サイズLは目盛の値を示す目盛文字の長さである。マージンサイズMは、表示を許容する、隣り合う目盛文字間の最小距離である。目盛文字間にマージンサイズMを設けることで、隣り合う目盛文字を別々のものとして認識可能となる。この表示領域サイズW、目盛サイズLおよびマージンサイズMは、表示可能な画像の最小単位であるピクセル(画素)の数で設定されている。
表示目盛コレクション33は、グラフの時間軸に沿って表示される目盛文字のデータの集まりである。この目盛文字のデータは、後述する方法により、隣り合う目盛文字が重ならないようにして求められたデータである。初期の状態では何も記述されていない。
次に、データ処理部2について説明する。
データ処理部2は、仮目盛間隔取得手段21と、目盛間隔取得手段22と、表示目盛コレクション作成手段24と、目盛表示手段25とを備えている。
仮目盛間隔取得手段21は、利用者が入力部1を操作してグラフの表示期間を入力すると、入力された表示期間を取得し、その表示期間に対応する仮目盛間隔を目盛間隔参照テーブル31を参照して選択する。
目盛間隔取得手段22は、目盛表示パラメータ32を取得し、目盛重なり判定手段23において、それらのパラメータと仮目盛間隔を用いて目盛文字の重なりの有無を判定する。また、目盛文字の重なりがある場合、どれだけの目盛を省略すれば目盛文字が重ならずに表示できるようになるのかを判定する。その結果を受けて、目盛文字の重なりが生じない、新たな目盛間隔を求める。以下では、この新たな目盛間隔を真目盛間隔と称する。
表示目盛コレクション作成手段24は、真目盛間隔を用いて、実際にグラフに表示する目盛文字のデータを作成し、作成したデータを記憶部3に表示目盛コレクション33として格納する。
目盛表示手段25は、表示目盛コレクション33を参照し、目盛文字の重なりが考慮された目盛文字のデータを取得して、目盛表示領域の適切な座標に目盛を表示する。
なお、データ処理部2は、プログラムにしたがって所定の処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、プログラムを格納するためのメモリとを備えている。CPUはプログラムにしたがって上記各種手段の動作を実行する。
また、計算処理を実行する際には、時刻の計算をしやすくするために、所定の時間を単位として、過去の所定の時刻からの経過時間を単位で割って、その時刻を単位数で表わす。以下では、この単位数をタイマ刻み数と称する。本実施例では、過去の所定の時刻を西暦0001年1月1日午前12:00とし、所定の時間を100nsとしている。また、以下に示すように、時刻だけでなく、計算に時間の項を含む場合についてもタイマ刻み数を用いている。
次に、本実施例の情報処理装置が表示目盛コレクション33を取得するまでの動作について説明する。
図4は、目盛文字の重なりを考慮した真目盛間隔を取得するまでの、仮目盛間隔取得手段および目盛間隔取得手段の動作を示すフローチャートである。
仮目盛間隔取得手段21は、入力部1から表示期間Dが入力されると、表示期間Dを取得し(ステップS20)、目盛間隔参照テーブル31を参照して表示期間Dに対応する仮目盛間隔Sを選択する(ステップS21)。続いて、目盛間隔取得手段22は、仮目盛間隔取得手段21から仮目盛間隔Sを受け取ると、初期の状態で設定された「n=0」(ステップS22)を目盛省略係数nの算術代入文「n=n+1」の右辺のnに代入する。これにより、ステップS23でn=1としてステップS24に進む。ステップS24の判定式は、隣り合う目盛文字同士が重ならず、かつ目盛文字間のマージンを確保して表示可能な真目盛間隔を求めるためのものである。ステップS24の処理について、以下に詳細に説明する。
目盛重なり判定手段23は、表示領域サイズW、目盛サイズLおよびマージンサイズMを記憶部3から読み出す。また、表示期間Dをタイマ刻み数dに変換し、仮目盛間隔Sをタイマ刻み数sに変換する。判定式の左辺のsW/dは、表示領域サイズMを表示期間dで割った値に仮目盛間隔sをかけることで、仮目盛間隔sのピクセル数を表わしている。ここでは、n=1であるため、判定式の左辺のnsW/dは、表示領域サイズMを仮目盛間隔で間引きなく分割した場合となり、仮目盛間隔sのピクセル数となる。
目盛重なり判定手段23は、この仮目盛間隔sのピクセル数が目盛サイズLおよびマージンサイズMの和と比較して大きいか否かを判定する。右辺のL+Mの方が左辺よりも大きければ、仮目盛間隔sのピクセル数では目盛文字を表示できないことになる。判定式の結果は「NO」となり、ステップS23に戻って、nの数を1つ増やしてn=2にする。そして、仮目盛間隔sのピクセル数を2倍にした目盛間隔と右辺のL+Mと比較する。このようにして、判定式の結果が「YES」になるまでnの値を大きくする。判定式の結果が「YES」になることで得られたnは、隣り合う目盛文字を重ねずに表示できる最小の整数となる。このときのnsのsをタイマ刻み数から時間の単位に戻し、nsの値を真目盛間隔S’として設定する(ステップS25)。求めた真目盛間隔S’で時間軸に沿って目盛文字を表示することによって、無駄に目盛を間引くことなく、目盛文字を重ねずにグラフに表示することが可能となる。
なお、ステップS24において、n=1で判定式を満たす場合、目盛を間引かなくてよいことになり、仮目盛間隔Sが求める真目盛間隔S’となる。
次に、目盛文字のデータを表示目盛コレクションに格納する手順を説明する。本実施例では、以下のようにして、グラフの時間軸の現在時刻に近い側から過去の方に目盛文字のデータを求めて順に格納する。
図5は、図4で求めた真目盛間隔を元に目盛文字を決定して表示目盛コレクションを作成する表示目盛コレクション作成手段の動作を示すフローチャートである。
表示目盛コレクション作成手段24は、現在時刻Tを取得すると(ステップS30)、現在時刻Tをタイマ刻み数tに変換し、図4で求めた真目盛間隔S’をタイマ刻み数s’に変換する。続いて、現在時刻Tに最も近い目盛表示のタイマ刻み数xを次のようにして求める。この目盛表示を区切りのよい時刻にするために、t/s’を計算してその余りを求め、xをtからt/s’の余りを引いた値とする(ステップS31)。なお、ステップS31の式の「t%s’」はt/s’の余りを示す。また、現在時刻Tに最も近い目盛表示時刻のタイマ刻み数をx1とする。さらに、真目盛間隔S’のタイマ刻み数s’は本発明の真目盛間隔刻み数である。
ここで、現在時刻をグラフの時間軸の右端に設定すれば、時間軸の左端をタイマ刻み数で表わすとt−dとなる。そして、x1がt−dよりも大きければ、x1が表示期間内に存在し、x1を目盛文字で表示可能となる。そのため、ステップS32でxがx1であるとき、判定式の結果はYESとなり、x1の目盛文字のデータを表示目盛コレクションに格納する。
続いて、x1から真目盛間隔S’分過去に戻った時刻のタイマ刻み数を求めるために、算術代入文「x=x−s’」の右辺のxにx1を代入した、新たなxを定義する(ステップS34)。このときの左辺のxをx2とおくと、x2=x1−s’となる。ステップS32で、x1の場合と同様に、x2が表示期間内にあるか否かを判定し、判定の結果がYESであれば、x2を表示する目盛文字のデータを表示目盛コレクションに格納する。以下同様にして、xの値をs’ずつ小さくする度にステップS32の判定を行い、判定式の結果がNOになるまで、その目盛文字のデータを表示目盛コレクションに格納する。
表示目盛コレクション作成手段24が、上述のようにして、xをx1からxm(mは任意の自然数とする)まで上記ステップS32〜S34の処理を実行し、x(m−1)では表示期間内であるが、xmが表示期間外にあるとする。このとき、ステップS32で判定式の結果がNOになる。判定式の結果がNOになると、表示目盛コレクションの作成が終了する。表示コレクションには、x1〜x(m−1)までの目盛文字のデータが格納される。
なお、リアルタイムデータのグラフを作成する場合、時刻の変化とともに時間軸に表示される値も変化するため、時間軸の目盛の値を示す文字も変更する必要がある。そのため、図5に示すフローチャートの処理を一定時間毎に実行し、目盛表示コレクション33を更新する。
次に、本実施例の目盛文字表示方法によりリアルタイムグラフに目盛表示をした場合について説明する。
データ処理部2の目盛表示手段25は、記憶部3に格納された表示目盛コレクション33を読み出して、目盛文字のデータを出力部4に送出し、グラフの時間軸に沿って目盛文字を出力部4に表示させる。
図6はリアルタイムグラフの目盛文字の表示例を示す。図6に示す横軸は時間軸であり、軸の右端が現在時刻である。
図6(a)では、現在時刻から過去に遡って、時刻を示す目盛文字L13、L10、L7、L4およびL1が表示されている。目盛文字のサイズを示す実線枠は隣り合う実線枠とマージンサイズ分離れている。L2およびL3等の破線枠内に書かれた目盛文字は実際には表示されない。図6(a)に示すグラフを表示した後、一定時間経過すると、図5に示すフローチャートの処理を実行し、目盛表示コレクション33を更新する。
図6(b)は、図6(a)を表示した後、一定時間経過したときに更新した目盛表示コレクション33の目盛文字を表示した場合を示す。図6(b)に示すように、現在時刻から過去に遡って、目盛文字L16、L13、L10、L7およびL4が表示されている。図6(a)と比較すると、目盛文字L1が表示されなくなった代わりに、目盛文字L16が表示されている。その他の目盛文字L4、L7、L10およびL13は図6(a)および図6(b)の両方に表示されている。図6(a)から図6(b)に変化して、目盛文字L1が表示されなくなっても、目盛文字L4、L7、L10およびL13は表示された状態が維持されるため、利用者にとってグラフが見やすい。
本発明の目盛文字表示方法では、上述のようにして求まる真目盛間隔で目盛文字が表示されるため、目盛文字間が均一で利用者にとって見やすいグラフが作成される。
リアルタイムグラフを表示する際、従来では、時間の経過により、目盛の数および位置等の表示形態が変化してしまうことがあった。本発明では、過去の所定の時刻を基準点とし、目盛文字の表示判定に基準点からのタイマ刻み数を用いることにより、図6に示したように表示範囲内での目盛の表示形態に影響されずに目盛文字が表示される。そのため、時間経過により目盛の表示形態が変化する場合でも、目盛文字をほとんど付けかえることなく自然なグラフを表示できる。
また、図2に示したようなきりのよい時間を仮目盛間隔として用いることにより、きりのよい時刻が目盛文字として描画され、グラフの見易さが向上する。
また、目盛文字の重なりを考慮し、隣り合う目盛文字の間に余裕を持たせることにより、目盛文字が重ならない、より見やすいグラフを作成できる。
本実施例は、利用者がグラフのサイズを変更可能にするための表示領域サイズ取得手段を実施例1の構成に備えたものである。
次に、本実施例について説明する。なお、実施例1と同様な構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7は本実施例の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、本実施例の情報処理装置は、データ処理部2に表示領域サイズ取得手段26が設けられている。表示領域サイズ取得手段26は、利用者がグラフのサイズを変更する旨の指示を入力するためのものである。データ処理部2に利用者の操作により表示領域サイズ取得手段26を介してグラフのサイズを変更する旨の指示が入力され、新たな表示領域サイズが入力されると、目盛重なり判定手段23は、実施例1で説明したのと同様にして、新たな表示領域サイズで目盛文字が重ならないように真目盛間隔を決定する。
次に、本実施例の動作について説明する。
利用者がグラフのサイズを変更する手段の一つとしてグラフが表示されているウインドウのサイズを入力部1のマウスを操作して変更すると、表示領域サイズ取得手段26は、ウインドウサイズの変化による表示領域サイズの情報を取得する。目盛重なり判定手段23は、表示領域サイズ取得手段26から表示領域サイズの情報を受け取ると、図4に示したフローチャートにしたがって、隣り合う目盛文字が重ならないように真目盛間隔を決定する。その後、実施例1と同様にして、表示目盛コレクション作成手段24は目盛重なり判定手段23から受け取る真目盛間隔で表示可能な目盛文字のデータを表示目盛コレクション33として記憶部3に格納し、目盛表示手段25は表示目盛コレクション33の目盛文字データを出力部4に送出し、グラフの時間軸に沿って目盛文字を出力部4に表示させる。
本実施例では、目盛重なり判定手段23は、入力部1を介して入力された情報を元に表示領域サイズ取得手段26で取得した表示領域サイズを用いることにより、利用者がグラフのサイズを変更した場合にも見やすい目盛文字が表示される。
また、表示されたグラフを縮小させたときでも、目盛文字が重ならないようにすることが可能となる。そのため、グラフを縮小させたときの目盛文字の重なりにも対応できる。
本発明の情報処理装置の一構成例を示すブロック図である。 目盛間隔参照テーブルの一構成例を示す表である。 目盛表示パラメータを説明するための図である。 仮目盛間隔取得手段および目盛間隔取得手段の動作を示すフローチャートである。 表示目盛コレクション作成手段の動作を示すフローチャートである。 本実施例のリアルタイムグラフの一例を示す図である。 実施例2の情報処理装置の構成を示すブロック図である。 従来の方法による目盛表示の一例を示すグラフである。 従来の方法によるリアルタイムグラフの一例を示す図である。
符号の説明
1 入力部
2 データ処理部
21 仮目盛間隔取得手段
22 目盛間隔取得手段
23 目盛重なり判定手段
24 表示目盛コレクション作成手段
25 目盛表示手段
26 表示領域サイズ取得手段
3 記憶部
31 目盛間隔参照テーブル
32 目盛表示パラメータ
33 表示目盛コレクション
4 出力部

Claims (7)

  1. 記憶部、表示部およびデータ処理部を備えた情報処理装置により表示されるグラフの時間軸の目盛文字表示方法であって、
    表示される前記時間軸の始めから終わりまでの期間を示す表示期間および該表示期間に対応する仮目盛間隔が記述されたテーブルと目盛の値を示す目盛文字の表示サイズとを前記記憶部に格納するステップと、
    前記表示期間が入力されると、該表示期間に対応する仮目盛間隔を前記テーブルで特定するステップと、
    前記目盛文字の表示サイズ以上になるように、特定した仮目盛間隔を整数倍して真目盛間隔を求めるステップと、
    前記表示期間の開始時刻よりも過去の所定の時刻から該表示期間の終了時刻までの時間を前記真目盛間隔で分割したとき、該表示期間における、該分割による時刻の前記目盛文字を前記表示部に表示させるステップとを有する目盛文字表示方法。
  2. 前記分割による時刻を決める方法として、
    所定の時間を単位として前記真目盛間隔を該単位の数である真目盛間隔刻み数に変換するステップと、
    前記過去の所定の時刻からの経過時間を前記単位の数であるタイマ刻み数に変換するステップと、
    前記表示期間における前記タイマ刻み数が前記真目盛間隔刻み数で割り切れるときを前記分割による時刻とするステップとを有する請求項1記載の目盛文字表示方法。
  3. 表示されるグラフの時間軸の始めから終わりまでの期間を示す表示期間および該表示期間に対応する仮目盛間隔が記述されたテーブルと目盛の値を示す目盛文字の表示サイズとが格納された記憶部と、
    前記グラフの前記表示期間に沿って前記目盛文字を表示する表示部と、
    前記表示期間が入力されると、該表示期間に対応する仮目盛間隔を前記テーブルで特定し、前記目盛文字の表示サイズ以上になるように該仮目盛間隔を整数倍して真目盛間隔を求めた後、該表示期間の開始時刻よりも過去の所定の時刻から該表示期間の終了時刻までの時間を該真目盛間隔で分割したとき、該表示期間における、該分割による時刻の該目盛文字を前記表示部に表示させるデータ処理部と、
    を有する情報処理装置。
  4. 前記データ処理部は、前記分割による時刻を決める方法として、
    所定の時間を単位として前記真目盛間隔を該単位の数である真目盛間隔刻み数に変換し、前記過去の所定の時刻からの経過時間を該単位の数であるタイマ刻み数に変換した後、前記表示期間における該タイマ刻み数が該真目盛間隔刻み数で割り切れるときを前記分割による時刻とする請求項3記載の情報処理装置。
  5. 外部からの入力により前記グラフの時間軸の表示サイズを変更する表示領域サイズ取得部を有する請求項3または4記載の情報処理装置。
  6. 記憶部、表示部およびデータ処理部を備えたコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    表示されるグラフの時間軸の始めから終わりまでの期間を示す表示期間および該表示期間に対応する仮目盛間隔が記述されたテーブルと目盛の値を示す目盛文字の表示サイズとを前記記憶部に格納するステップと、
    前記表示期間が入力されると、該表示期間に対応する仮目盛間隔を前記テーブルで特定するステップと、
    前記目盛文字の長さ以上になるように、特定した仮目盛間隔を整数倍して真目盛間隔を求めるステップと、
    前記表示期間の開始時刻よりも過去の所定の時刻から該表示期間の終了時刻までの時間を前記真目盛間隔で分割したとき、該表示期間における、該分割による時刻の前記目盛文字を前記表示部に表示させるステップとを前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  7. 前記分割による時刻を決める方法として、
    所定の時間を単位として前記真目盛間隔を該単位の数である真目盛間隔刻み数に変換するステップと、
    前記過去の所定の時刻からの経過時間を前記単位の数であるタイマ刻み数に変換するステップと、
    前記表示期間における前記タイマ刻み数が前記真目盛間隔刻み数で割り切れるときを前記分割による時刻とするステップとを前記コンピュータに実行させるための請求項6記載のプログラム。
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